JPH07215369A - 衛生パッケージ - Google Patents

衛生パッケージ

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JPH07215369A
JPH07215369A JP6007932A JP793294A JPH07215369A JP H07215369 A JPH07215369 A JP H07215369A JP 6007932 A JP6007932 A JP 6007932A JP 793294 A JP793294 A JP 793294A JP H07215369 A JPH07215369 A JP H07215369A
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folded
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sterilization
folding
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易で安価な滅菌、消毒、保管のできる衛生
パッケージを提供すること。 【構成】 通気性シートを折り畳むことにより形成され
るパッケージの収納口7に、治療時に用いられる医療器
具8を基本セットごとに収納し、その折返し部の重なり
あった連結部5を接着して封止して、滅菌、消毒処理す
る。器具8の使用時には切り取り線4に沿って連結部5
を切断してパッケージを開封して展開すると器具8がパ
ッケージ中央に現れる。例えば、歯科での医療器具の使
用時には、患者の目前で該パッケージを開封することに
より、目に見える形でそれぞれの医院の院内感染予防に
対する姿勢を現すことができ、納得しやすい形で院内感
染に対する不安感を取り除くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衛生パッケージに関し、
特に医科、歯科、獣医、臨床検査、鍼灸などでの医療器
具の滅菌、消毒用の医療器具衛生パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、歯科医療施設をはじめ、各種医療
機関においては、HIV(エイズ)、MRSA、B型肝
炎、C型肝炎などの院内感染予防対策に関して、国民の
関心も高く、また、保健衛生行政上も院内感染予防に関
し、より一層の充実と周知徹底、より簡易、安価な術式
の確立などが望まれている。しかしながら、例えば、歯
科領域について見ると、その医療施設の殆どは個人開業
医で歯科医師1人にその他の職員3〜5人というメンバ
ーで構成されている場合が多く、経費、設備、人手など
に限界があるため、院内感染予防のための対策が十分に
行えないのが現状である。
【0003】最近、一般的な歯科の個人開業医でもオー
トクレーブ(高圧蒸気滅菌器)を装備している医院が多
く、原則としては、外科用手術器具と同等の滅菌処置が
可能となっている。しかし、その手間、経費などから外
科用手術器具と同様に専用のパッケージ(滅菌バック)
を用いて処理されることは少なく、現状ではせっかく滅
菌、消毒処理を行った器具でも、それを診療室内の汚染
された大気のもとで、金属製トレー(以下トレー)上に
それぞれ素手で揃えたりする場合が多く、汚染される可
能性が高い。また、紫外線殺菌庫などの保管庫から、診
療台までの運搬時に、トレー上から器具を落としてしま
うことも多い。治療用テーブル上にトレーを置いた場
合、トレーは十分な広さがあるとは言えず、しばしば、
治療器具がトレー外の十分な消毒の施されていないテー
ブルの上に置かれることがある。さらに、治療終了後に
は、トレー上は血液などで汚染された脱脂綿などで一杯
になることもあり、不注意な取り扱い、または診療台か
ら消毒コーナーまでの運搬時などにトレーから治療器
具、汚染物質が落下して周囲を汚染したり、術者、スタ
ッフが外傷を受けて上記疾患に感染することがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、院内
感染の予防に対する要請が強いにもかかわらず、その予
防処置が十分に取られていない。特に、人員、設備費な
どに制約がある個人開業医が手軽に実施できる簡易で安
価な術式の確立が望まれる。要約すると本発明は以下の
ことを解決しようとする課題がある。 (1)器具の衛生的な滅菌、保管方法。 (2)器具の衛生的な使用環境。 (3)汚染された器具による周囲への汚染防止、外傷事
故防止による医療従事者の感染予防。 上述の例では、歯科の医療現場で用いられる医療器具に
ついて述べたが、その他、医科、獣医、臨床検査、鍼灸
で用いられる医療器具の滅菌、消毒、保管、運搬などに
おいても同様の課題があった。そこで、本発明の目的は
簡易で安価な滅菌、消毒、保管のできる衛生パッケージ
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
構成によって達成される。すなわち、通気性シートを折
り畳むことにより形成されるパッケージの折り返し部に
パッケージ本体側への仮止め部を設け、前記仮止め部ま
たはその近傍を開封可能にした滅菌、消毒処理用の衛生
パッケージである。本発明の衛生パッケージは、前記仮
止め部またはその近傍を開封することにより通気性シー
トを展開させて内部の滅菌、消毒された器具を通気性シ
ート上に露出させる構成である。本発明の前記仮止め部
は(1)パッケージ本体側への接着部と、該接着部を切
り離して開封するための切り取り線を備えた構成、
(2)パッケージの折り返し部のコーナー部に、さらに
折り返し部を設けた構成、(3)パッケージの両側の折
り返し部に設けた切り込み部を噛み込ませ、一方の折り
返し部には前記切り込み部のある切断可能な突出部を設
けた構成、(4)パッケージの一端の折り返し部に設け
た切り込み部をパッケージ状とした折り返し辺に噛み込
ませた構成などとすることができる。
【0006】本発明において、医療器具等を収納した衛
生パッケージはオートクレーブ内で加熱された飽和水蒸
気により滅菌、消毒処理され、該内容物に付着した微生
物はパッケージごとに全てが殺菌される。オートクレー
ブ中での滅菌条件は日本薬局法の基準に従い、121
℃、1.0Kg/cm2、20分間、または132℃、
2.0Kg/cm2、10分間、加熱飽和水蒸気で処理
される。本発明の衛生パッケージは、上記滅菌、消毒処
理条件に耐え、大きさ、強度も必要十分な材料を使用す
る必要性がある。パッケージ作製用の通気性シートの材
料は滅菌、消毒処理時に破損することのない程度の耐熱
性、耐水性、通常の使用に耐える強度を持つ材料により
作製される。通気性シートの材料はシート材料そのもの
が通気性であることが好ましいが、例えば該シートに多
数の孔を形成する等の作製法によって、シートを通気性
にすることができるので通気性のない材料を使用するこ
ともできる。
【0007】上記衛生パッケージの必要な条件を満たす
材料としては、主成分として、紙、140℃以上の耐熱
性のある合成樹脂性の耐熱フィルム、耐熱シート、不織
布、その他の耐熱性材料である。作製に際しては、その
目的、使用方法から、構造条件として(1)パッケージ
内への器具の収納が容易であること、(2)器具のパッ
ケージ内への封止が容易で、開封時まで器具の脱落がな
いこと、(3)パッケージの開封、平面状への展開が容
易であること、(4)パッケージの開封、展開時に収納
された器具の転落がなく、平面状に展開されたパッケー
ジ上に器具が整然と現れること、(5)日常の臨床で常
に使用できるよう低コストであることなどを考慮して作
製する。
【0008】パッケージの大きさは任意である。平面状
に展開した大きさは、必要とされる清潔なスペースの大
きさにより決定され、器具収納時の大きさは、収納する
器具の大きさ、滅菌、消毒処理、保管に適した大きさに
なるよう、それぞれの大きさの変更に際しては、作製法
(折り畳みかた)を変更し、構造条件を考慮しながら作
製する。パッケージの形態、作製法は、上述のようにそ
れぞれの大きさの条件で決定される。それぞれの大きさ
の条件に合わせ、構造条件を満たすように作製するの
で、多数の形態、作製法が考えられる。本発明は特定
の、のし袋型、封筒型パッケージに限定されるものでは
ない。歯科の臨床においては、パッケージの大きさは滅
菌用オートクレーブ、紫外線保管庫の大きさに応じて、
長辺20cm×短辺8cm程度、展開時の大きさは35
cm×25cm程度のものが使用しやすい。
【0009】上記パッケージを折り畳む方法により、の
し袋型または封筒型としたパッケージ内に医療器具など
の内容物を封止する必要があるが、その折り畳み後のパ
ッケージの仮止め部の具体的構成は、(1)折り畳んだ
部分を本体側に各種粘着テープ(滅菌用テープを含む)
で接着する方法、(2)各種接着剤で接着する方法、
(3)折り畳んだ部分とパッケージ本体側にそれぞれ切
れ込みをいれて、互いに噛み込ませる方法、(4)折り
畳んだ部分の一方から、もう一方の折り畳んだ部分に重
なるように橋状の突起を設け、この重複部を粘着テー
プ、接着剤などで接着する方法、(5)同様に、前記重
複部にそれぞれ切り込みをいれて、互いに噛み込ませる
方法、(6)折り畳んだ部分とパッケージ本体側に、そ
れぞれ差し込み用突起と受け用の穴を設け、突起と穴で
固定する方法、(7)折り畳んだ部分とパッケージ本体
側の重複部の一部を圧着して封止する方法、(8)パッ
ケージ端部のコーナー部を折り込む方法、(9)パッケ
ージ端部を各種クリップまたはホッチキス(商標名)で
仮止めする方法などがある。
【0010】本発明の衛生パッケージは、その開発目的
から、開封、平面状への展開が容易であることを条件に
開発研究したものであり、長期的な内容物の滅菌状態の
維持を目的とした既存の各種滅菌バックのような密封さ
れる堅固なパッケージではなく、短期間の間に滅菌、消
毒処理と器具の使用が繰り返される医療器具などのパッ
ケージに使用されることが望ましい。使用パッケージ材
料の選択、封止法、製作法(折り方など)の変更によ
り、滅菌状態をある程度の期間維持し得るようにするこ
とは十分可能である。また、オートクレーブによる滅
菌、消毒処理は前述のように高熱を利用するので、温度
変化により発色、変色する感熱材料を用いた印刷をシー
ト上に施すことや、同材料を含む粘着テープを仮止め部
の接着部に用いるなどの方法で滅菌、消毒処理の確認を
容易にすることも可能である。
【0011】感熱性材料は多数あるが、オートクレーブ
に使用し得るものでは以下のような色調の変化が見られ
る。 茶 → 緑 白 → 黒、灰色、黒褐色 うす緑 → 黒 赤 → 茶 青 → 茶 この感熱材料を用いて曜日、滅菌済み等の滅菌、消毒処
理状態を印刷したり、例えば上記の5種類の色調の違い
による複数のパッケージを、毎日順番に使い分けて、滅
菌、消毒処理日を特定化し、滅菌、消毒処理後あまり日
数があかないうちに使用するように管理することも可能
である。
【0012】また、完全な滅菌、消毒処理ではなく、簡
易にB型肝炎、エイズの感染を予防しようとした場合、
それぞれのウイルスは以下の条件で感染力を無力化され
ると言われている。 HBV(B型肝炎):98℃、2分間 HIV(エイズ) :50〜60℃、60分間 一般家庭用の食器乾燥器のなかには、80℃以上の熱風
を利用するものもあり、エイズに関しては、オートクレ
ーブが無くても、この乾燥器を使用して本発明のパッケ
ージを使用して、消毒することができる。また、市販の
電気圧力なべでも、オートクレーブと同等の滅菌処理が
できる。
【0013】従って、本発明の衛生パッケージは医療器
具用以外の分野でも使用することができる。例えば、美
容院、理髪店、サウナ、エステティック、刺青などで
も、はさみ、カミソリ、針など、血液の付着する恐れの
ある器具をエイズなどの感染の心配なく使用することが
できる。また、本発明のパッケージは化学、生物学、細
菌学、薬学、衛生学などの研究・開発器具の滅菌、消
毒、その他への適用も可能である。本発明は、滅菌、消
毒処理されたスペースを提供することを目的の一つにし
ている。すなわち、不測の事態等に備えて本パッケージ
を既存の滅菌バックに収容して、併用したならば救急医
療、交通事故の現場、屋外などの非衛生的な環境下での
治療に際しても、滅菌済みの清潔な治療スペースを提供
できる。このように、本発明のパッケージは微生物、ウ
ィルスがその内部へ短期間のうちに侵入することを阻止
するためのもので、長期間の滅菌状態の維持は目的では
なく、また開封、展開を容易にするために密封性は要求
されない。
【0014】
【作用】本発明は、パッケージ内部に医療器具などを収
納後、その使用時まで内容物に直接人間が触れることな
く、滅菌、消毒処理と保管ができ、しかも医療器具など
のパッケージ内容物の使用時には、該パッケージを開封
し平面状に展開することにより、滅菌、消毒処理された
清潔な術野領域を提供し、前記内容物使用後には、汚染
された内容物を直接手指で触れることなく処理できる。
本発明で言う滅菌とは、病原微生物あるいは非病原微生
物を芽胞にいたるまで、殺菌(除外)し尽くすことであ
り、また、本発明で言う消毒とは、病原微生物だけを殺
菌(除外、減弱、または希釈)することを言う。なお、
前記芽胞とは、ある種の微生物が、周囲の環境(栄養状
態など)が生存、増殖に適さなくなると形成する耐久形
で、周囲環境の回復までその生命の維持を図る一種の生
活環としての変形であり、なかなか死滅せず、滅菌、消
毒処理の基準となる微生物を言う。本発明の衛生パッケ
ージは、それを開封して展開すると内容物がパッケージ
中央に現れる。例えば、歯科での医療器具の使用時に
は、患者の目前で該パッケージを開封することにより、
目に見える形でそれぞれの医院の院内感染予防に対する
姿勢を現すことができ、納得しやすい形で院内感染に対
する不安感を取り除くことができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を図面と共に説明する。 実施例1 図1、図2には本実施例の歯科医療用ののし袋状パッケ
ージを示す。図1(a)のように作製されたパッケージ
に、治療時に用いられる医療器具を使用単位(基本セッ
トと言い、歯科の場合は歯鏡、ピンセット、探針その他
を含む。)ごとに図1(b)のように収納する。そし
て、図1(c)に示すようにパッケージの折り返し部の
重なりあった部分を接着して封止する。器具の使用時に
は切り取り線4に沿って連結部5を切断してパッケージ
を開封、展開する。図2は、図1ののし袋状パッケージ
の作製方法を説明するための通気性シート(紙)の展開
図である。本実施例では、大きさを展開時に約350m
m×250mm、器具収納時に約205mm×84mm
になるようにし、さらに連結部として約80mm×83
mmの連結部5を備えた形態として作製している。図2
(a)に示すように裁断された用紙を、折り線1に沿っ
て三つ折りし、図2(b)の状態にする。この時、連結
部5は最外側になるようにする。図2(b)の状態から
折り線2に沿って、連結部5が最外側になるように三つ
折りし、のし袋状にする。切欠3はパッケージの収納口
7を明示するためのもので、切り取り線4は開封時に連
結部を切断し、開封するためのものである。また、収納
室6は医療器具8を収納するスペースである。
【0016】このようにして作製されたパッケージは、
図1(a)のような形状になる。これに、図1(b)の
ように、収納口7のある短い方の折り返し部9から医療
器具8を収納し、その折り返し部9は連結部5の下にな
るように折り返す。図1(c)のように、パッケージが
自然に開いたりしないように、連結部5と折り返し部9
の重なった部分で接着固定し、内容物をパッケージ内に
封止する。このように作製されたパッケージは、連結部
5での固定が解除されない限り、密封されていないにも
かかわらず、内容物が脱落することはない。図2(a)
中のL1、L2、L3は、それぞれ折り返しによってでき
る重複部の長さである。それぞれの長さは収納室6から
外界までの距離であり、その距離が長いほど、内部に収
納した医療器具8の汚染の確率が低くなる。本パッケー
ジは、収納室6を構成する面の用紙がそれぞれ二重にな
り、比較的強固な構造になる。
【0017】医療器具8を収納後、連結部5を接着固定
し、図示していないオートクレーブ中で滅菌、消毒処理
をする。本パッケージは密封されていないので、該パッ
ケージ中の医療器具8の滅菌、消毒は十分に行われる。
そして、この医療器具8の基本セットを収納したパッケ
ージは、そのままの状態で保管することができ、また治
療時には治療用テーブルまで移し、切り取り線4に沿っ
て連結部5を切断し、開封、展開すると、該パッケージ
内の医療器具8が使用できる状態となる。パッケージ
は、展開されると治療用テーブル全面を覆い、器具が消
毒の不十分な部分に触れることなく使用することができ
る。このように、器具の収納、封止後に滅菌、消毒処理
し、治療時のみパッケージを展開し、その清潔な展開面
上で医療器具8が使用できるようにしたので、該医療器
具8による院内感染のおそれがなくなる。上記実施例
は、連結部5を接着剤により固定したが、粘着テープに
よる固定や、連結部5と収納口7側に相対する切れ込み
をそれぞれ設け、それらを互いに噛み込ませて固定して
もよい。
【0018】実施例2 本実施例は図3、図4に示すように実施例1の連結部5
の接着固定に代えて、切り込み部同士を噛み込ませる方
法で固定するものである。図4に示す形状のシートを折
り線11に沿って折り込み、次いで折り線12に沿って
折り返して図3(a)に示す形状(短辺約8.4cm×
長辺約20cmのパッケージ)とし、前記実施例1と同
様に医療器具(図示せず)を収納口13から入れた後、
長い方の折り返し部14の先端に設けた連結部(突出
部)15と短い方の折り返し部16にそれぞれ設けた切
り込み部17、18を互いに噛み込ませて固定する。前
記二つの切り込み部17、18の噛み込み状態は図5の
断面図に示す。また、連結部15近傍の折り返し部14
の両端には、図3(c)に示すように圧着部19を設け
ることで、器具収納時にパッケージがばらつかないよう
になり、噛み込みが確実に行える。さらに、滅菌、消毒
処理の後は切り取り線20を切り取ることにより、容易
に医療器具(図示せず)がシート上に展開できる。
【0019】実施例3 図6、図7には本実施例の歯科医療用の封筒型パッケー
ジを示す。図6には治療時に用いられる医療器具8をパ
ッケージ内に収めて封入する前の状態を示している。ま
た、図7には医療器具8を収納していない状態の封筒型
パッケージ作製用の紙製のシートを示す。図7(a)に
は該シートを展開した状態を示し、図7(b)には図7
(a)の状態から折り畳んで、短辺側の両端を矢印のよ
うに折り畳む前の状態を示し、図7(c)には折り畳ん
でできた封筒型パッケージの外観図を示す。図7(a)
に示すように、本実施例の封筒型パッケージは短辺約2
5cm×長辺約35cmのシートを長辺に平行に3箇所
の折り線21が設けられ、これらの長辺方向の折り線2
1に沿って折り畳んだ後、図7(b)に示す状態にした
後、両短辺側の折り線22に沿って矢印の方向に折り返
し、図7(c)に示す状態のパッケージとする。そし
て、短辺側の両端部に糊代23が設けられているので、
図7(c)のように短辺側の両端部を折り返した後に、
この部分をパッケージ本体側と接着させる。ここで、パ
ッケージの長辺側の折り返しによりできる重複部の長さ
4が長い程、内部に収納した医療器具の汚染の確率が
低くなる。同様のことがパッケージの短辺側の折り返し
によりできる重複部の長さL5についても言える。
【0020】なお、図6、図7の短辺側の折返し部分に
ある切り欠き25は医療器具8の収納口を示すために設
けられたものである。医療器具8を包み込んだ後、この
パッケージを折り畳んだ後、短辺側の両端の折り返し部
の糊代23部分を糊付けした後、図示していないオート
クレーブ中で滅菌消毒をする。該パッケージは通気性の
材料で作製されているので、該パッケージ内の医療器具
8の滅菌、消毒が十分可能となる。そして、実施例1の
場合と同様に、この医療器具8の基本セットを収納した
パッケージはそのままの状態で保管することができ、ま
た治療時には治療用テーブルに移し、一対の切り取り線
24に沿って帯状に切り取り、開封することにより封入
してある医療器具8は使用できる状態となる。本実施例
は封筒型パッケージの長辺側の両端部を糊付けにより医
療器具一式を封入したが、この糊付け部分は予め両面テ
ープを張り付けたものを用いてもよい。
【0021】実施例4 図8に示す本実施例はシートを折り返してパッケージと
するものであるが、図8(a)に示すような、短辺約2
5cm×長辺約35cmのサイズのシートを用いる。短
辺に平行な折り線31に従って折り返した後、図8
(b)に示すように両端を折り線32に沿って折り返し
て、図8(c)のようなパッケージとする。本実施例の
実施例3と相違する部分はシートの長辺側の折り返しに
よりできるシートの重複部分が2重になることと、短辺
側の折り返しによりできる幅の比較的狭い重複部分のコ
ーナー部分33を図8(c)の矢印のように斜め方向に
さらに折り返すことで、図8(d)と図8(e)(図8
(d)の裏面)に示すように、仮止めして内部に収納し
た医療器具の封止をすることである。従って、本実施例
の場合はシートの重複部分が2重であるためにパッケー
ジとしての強度が高くなり、また、コーナー部分33を
折り返しにより仮止めするだけの簡単な方法で封筒とし
ての機能を奏することができる。
【0022】実施例5 本実施例は図9、図10に示ように縦型封筒型パッケー
ジである。図10に示すシートの短辺に平行に三等分〜
六等分した折り線41に従って折り込み、それぞれ最外
側の対面する二面の両端部に切り取り線42を設け、こ
れより外側を糊代43a、bとする。そして、一端の糊
代43a部分は予め接着しておき、このパッケージ(長
辺約25cm×短辺約6〜12cm)内に医療器具を収
納した後、他の糊代43b部分を接着する。糊代43
a、b部分は粘着テープまたは糊等で接着する。図10
には四つ折り(図10(a))または三つ折り(図10
(b))の場合の例を示した。滅菌、消毒処理の後には
両端の切り取り線42部分を切り取り、開封する。
【0023】実施例6 本実施例は図11、図12に示すように横型封筒型パッ
ケージである。シートの短辺に平行に折り線51に沿っ
て折り返し、医療器具の収納部となる部分52の両端部
には圧着部53(図11(b))として接着する。つい
で、折り線54に沿って折り返し、さらに、図11
(c)に示すように、切り込み部55をパッケージ長辺
側の端部に係止する。図11(d)は図11(c)のパ
ッケージ側面の反対側から見た状態を示す。長辺約25
cm×短辺約8〜12cmのパッケージが得られる。ま
た、図12(b)に示すように折り線51に沿って折り
返し、医療器具の収納部となる部分52の両端部には切
り取り線56付き糊代57として接着する方法でパッケ
ージを作製しても良い。図12(b)に示すシートから
は図12(a)に示すパッケージが得られる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、衛生パッケージに器具
を収納後に滅菌、消毒処理を行い、その使用に際しては
じめて開封されるため、器具の汚染を予防できる。使用
時には、周囲の環境にかかわらず、滅菌済みのパッケー
ジの展開シート面上で滅菌、消毒された器具を衛生的に
使用でき、同時に、該器具使用後にパッケージの展開シ
ート面上に戻すことができ、汚染された器具で周囲を汚
染することもない。また使用後には、手指で直接触れる
ことなく、器具を軽くパッケージでつつんで運搬するこ
とにより、器具などの汚染物質の脱落を防止し、周囲を
汚染させたり、作業者が外傷により各種疾病に感染する
ことを予防できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1のパッケージ内部に治療用
医療器具を封入する過程を示す図である。
【図2】 図1のパッケージを作製するためのシートの
展開図である。
【図3】 本発明の実施例2のパッケージ内部に治療用
医療器具を封入する過程を示す図である。
【図4】 図3のパッケージを作製するためのシートの
展開図である。
【図5】 図3の切り込み部の噛み合わせ断面図であ
る。
【図6】 本発明の実施例3のパッケージ内部に治療用
医療器具を封入する過程を示す図である。
【図7】 図6のパッケージを作製するためのシートの
展開図である。
【図8】 本発明の実施例4のパッケージ(図8
(c))と該パッケージを作製するためのシートの展開
図(図8(a))と作製過程を示す図(図8(b))で
ある。
【図9】 本発明の実施例5のパッケージを示す図であ
る。
【図10】 図9のパッケージを作製するためのシート
の展開図である。
【図11】 本発明の実施例6のパッケージ(図11
(c)、図11(d)、)を作製するためのシートの展
開図(図11(a))と作製過程を示す図(図11
(b))である。
【図12】 本発明の実施例6のパッケージ(図12
(a))を作製するためのシートの展開図(図12
(a))である。
【符号の説明】
1、2、11、12、21、22、31、32、41、51、54
…折り線、3、25…切り欠き、4、20、24、4
2、56…切り取り線、5、15…連結部、6、52…
収納室、7、13…収納口、8…医療器具、9、14、
16…折り返し部、17、18、55…切り込み部、1
9、53…圧着部、23、43、57…糊代、33…コ
ーナー部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通気性シートを折り畳むことにより形成
    されるパッケージの折り返し部にパッケージ本体側への
    仮止め部を設け、該仮止め部またはその近傍を開封可能
    にしたことを特徴とする滅菌、消毒処理用の衛生パッケ
    ージ。
JP6007932A 1994-01-27 1994-01-27 衛生パッケージ Expired - Lifetime JP2654344B2 (ja)

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