JPH0721535U - 紙 管 - Google Patents

紙 管

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JPH0721535U
JPH0721535U JP5099793U JP5099793U JPH0721535U JP H0721535 U JPH0721535 U JP H0721535U JP 5099793 U JP5099793 U JP 5099793U JP 5099793 U JP5099793 U JP 5099793U JP H0721535 U JPH0721535 U JP H0721535U
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JP
Japan
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paper tube
core
corrugated
winding
wound
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Application number
JP5099793U
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English (en)
Inventor
桂介 山下
Original Assignee
合資会社泉鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】段ボール製で再生が容易な紙管を提供するこ
と。 【構成】波形に段7が形成された中芯6の片面にライナ
を合わせてなる片面段ボール4を、筒状体を巻芯2とし
て前記段7が巻芯2側を指向して巻芯2の外周面に沿っ
て並ぶように巻き付けて積層してなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、筒状に形成した段ボール製の紙管に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、紙管原紙を管状に巻き上げた紙管が広く芯としてまた容器として使 用されている。 ここに、貨物の輸送・保管にあたっては、移動・荷役をフォークリフト又は各 種フォーク運搬装置機器によって効率良く行うためにパレットが用いられている 。 パレットは、貨物を載置するデッキボードとこれを支えるとともにフォークリ フト等のフォーク差し込み口を形成するためにデッキボードの下面に取り付けら れた桁材とから構成されるものである。 このような桁材としては従来木材が一般的であるが、近年特に木材資源の有効 利用やリサイクルの必要性から紙管による代替が進んできている。
【0003】 ここに総紙製のパレット14として、図4及び図5に示すものがある。 すなわち、図4及び図5に示すように、段ボール製の上下2枚のデッキボード 16、18はそれぞれ2枚の段ボール板17から形成され、上ボード16の下板 16aと下ボード18の上板18aの対向する所定の位置には、桁材をはめ込み 固定可能な凹部19が複数個凹設されている。そして、この凹部19に所定の高 さと強度を有する紙管20を差し込んで上下板16a,18aに接着して、フォ ーク差し込み口22を有するパレット14が形成されている。 このようにフォーク差し込み口22を形成するための紙管20は、図6に示す ように薄いパルプ原紙を硬く何重にも巻いて形成した厚みの厚い緻密な壁20a を有する円筒状であり十分な強度を有するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、この紙管20は、使い古した紙管20を薬液中に投入して機械 的撹拌により粉砕・溶解する紙の再生工程において、紙管20の持つ緻密さと強 度のため十分に薬液中で溶解させることが困難であり、再生コストが高くつくと いう不都合があった。 一方、再利用に適する紙管の製造コストをできるだけ低減させることが必要と される。 そこで、本考案は、段ボール製で再生が容易な紙管を提供することを目的とす る。 また、本考案は、製造コストを低減できる紙管を提供することを目的とする。 さらに、本考案の他の目的は再生が容易でかつ製造コストを低減できるパレッ トの桁材として用いる紙管を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための技術的手段として、本考案者は、波形に段が形成さ れた中芯の片面にライナを合わせてなる片面段ボールを、筒状体を巻芯として前 記段が巻芯側を指向して巻芯の外周面に沿って並ぶように巻き付けて積層してな ることを特徴とする紙管を創作した。 また、本考案者は、前記波形の段が長さ方向に連なる帯状に形成した片面段ボ ールを前記段が巻芯側を指向して巻芯の外周面にスパイラル状に並ぶように巻き 付けて積層してなることを特徴とする紙管を創作した。 さらに、本考案者は、請求項1又は請求項2において、荷物の積み付け用パレ ットのフォーク差し込み口を形成するための桁材であることを特徴とする紙管を 創作した。
【0006】
【作用】
上記構成によれば、片面段ボールが巻芯の外周面に巻き付けされているため、 幾重にも形成された波形の段により紙管の厚み部分に空胴部が形成され、薬液が 含浸しやすく、粉砕されやすい。また、波形の段により紙管の高さ方向の強度が 向上するとともに紙管を軽量なものなる。 また、巻芯に波形の段をスパイラル状に巻き付けて段ボール層が積層されてい るため、長い巻芯に対して幅の狭い帯状の段ボールをスパイラル状に巻き付けて 長い紙管を形成し、その後、所定の長さに切断して所期の紙管を得ることができ る。また、断面形状に偏心がない紙管となる。
【0007】
【実施例】
以下に、本考案を具現化した実施例について図1ないし図3に基づいて説明す る。 図1には本実施例の段ボール製のパレット用の紙管1が示されている。この紙 管1は、デッキボードと桁材とからなる貨物の積み付け用のパレットの桁材とし て用いられるものである。 図1から明らかなように、この紙管1は、円筒形状の巻芯2とその外周に巻き 付けた片面段ボール4とから構成されている。 図2(a)に示すように、巻芯2は、本例では帯状のパルプ原紙を所定の内径 の管状に固くスパイラル状に巻き上げたものである。なお、この巻芯2としては 、重ね巻き等、通常紙管の加工に用いられる公知の方法によって形成されたもの を用いることができる。 巻芯2は、使用するパレットの大きさや積載重量等に応じて所定の径に設定さ れる。本例では、巻芯2の外径は約5.5cm,内径は約5.3cmであって、 壁の厚みは約0.2cmとなっている。
【0008】 この巻芯2の外周に巻き付けた片面段ボール4は、通常の片面段ボールである 。すなわち、図2(b)に示すように、波形状の段7を有する中芯原紙(以下、 単に中芯という。)6の片面にライナ原紙(以下、単にライナという。)8を貼 り合わせてなるものであり、本例にあっては、一定間隔で幅約5cmの段7がい くつも連なった帯状に形成されている。 そして、この片面段ボール4を巻芯2にスパイラル状に巻き付けてなる層が5 層積層されて紙管1が構成されている。
【0009】 次に、この巻芯2と片面段ボール4とから紙管1を製造する方法について説明 する。 まず、所定の紙管加工機に数メートルの長さの巻芯2を固定して、図3に示す ように、巻新2の一端から片面段ボール4を中芯6側が巻芯2側を向くようにし て一定の角度でらせんスパイラル状に巻き付ける。この際、巻き付けする片面段 ボール4の中芯6の段7の頂部7aには接着剤9が塗布され、巻き付けと同時に 巻芯2表面に段7が接着され片面段ボール4が固定されていくようになっている 。 また、順次巻芯2の高さ方向にスパイラル状に巻き付けられていく片面段ボー ル4の上縁と下縁とが接して巻き付け線Hを形成して巻芯2の外周全体が片面段 ボール4で覆われるようにされる。 そして、巻芯2の他端まで巻き付けられたら、巻芯2の高さからはみ出た片面 段ボール4は切断される。
【0010】 このように巻芯2に一重に片面段ボール4が巻き付けられた状態の最外周面は 全て片面段ボール4のライナ8により構成されている。 さらに、この一重に巻き付けられた片面段ボール4の巻きはじめの一端から2 層目の片面段ボール4が、一層目の片面段ボール4の上縁と下縁とが接する巻き 付け線Hを覆って1層目と2層目の巻き付け線Hが重ならないように巻き付けさ れる。 なお、段7の頂部7aに塗布された接着剤により2層目の片面段ボール4が一 層目のライナ8表面に接着固定されていく。
【0011】 このようにして次々と、片面段ボール4を巻き付けて全部で5層の段ボール層 を有する筒状体が形成される。最後に、5層目の巻き付け線Hをまたいで5層目 のライナ8面全体を覆うように所定の幅のテープ材10が巻き付け接着される( 図1(a)参照)。 そして、この筒状体を約10cmの長さに切断することにより、1本の筒状体 から複数個の段ボール製の紙管1が形成される。
【0012】 さて、図1に示すように紙管1は、約10cmの高さで、直径が約10.5c m,壁の厚みが約2.5cmとなっている。 そして、図1の破断面から明らかなように、各層を形成する帯状の片面段ボー ル4の段7は、巻芯2の高さ方向に対して所定の角度で斜めにスパイラル状に並 んで紙管1を形成している。 また、図2に示すように、各層は別個の片面段ボール4により一重に巻き付け て形成されているため、紙管1の厚みは均一でしかも、巻芯2を中心として偏り のない円筒形を形成している。
【0013】 この紙管1は以下の作用・効果を奏する。 この紙管1を再生使用する場合には、従来のように緻密な壁を有していないた め、機械的粉砕や薬品による溶解処理が行いやすく、従来のように固い壁が一部 残存したりすることに起因する長時間の処理や処理のやり直しをする必要がない 。すなわち、効率的な再生利用が可能な紙管1となっており、再生時間と再生処 理コストが低減される。
【0014】 そして、この紙管1は、従来と異なりパルプ原紙を幾重にも巻きつけ形成する ものでないため、製造に要する時間が短縮化される。 すなわち、本例にあっては5層に片面段ボール4を巻き付けしてなるものであ り、また帯状の片面段ボール4をスパイラル状に巻き付けてなるため、長い巻芯 2を用いて長い紙管を製造後に所定の長さに切断するため、紙管一個あたりの製 造時間及び手間が低減される。 以上のことから、例えば、従来の紙管に比べて本例の紙管1の製造コストは約 3分の1となっている。
【0015】 また、この紙管1は、パレットの桁材として使用した場合、一本当たり500 kgの耐圧強度を有している。したがって、パレット用の桁材として十分使用す ることができる。 また、この紙管の重さは約100gであって非常に軽量である。通常、1パレ ットに複数個の紙管1を使用するため、この紙管1を使用することによりパレッ ト全体をかなり軽量化することができる。 このため、デッキボード上に荷物を載架した場合のみならず、パレットの運搬 や取扱いも容易になる。
【0016】 なお、本例にあっては、帯状の片面段ボール4を巻芯2にスパイラル状に巻き 付けて積層することにより紙管1を形成したが、これに限定するものではない。 例えば、片面段ボールを巻芯に重ね巻きして形成することもできる。なお、こ の場合、片面段ボールに厚みがあるため、形成された紙管は巻芯に対してやや偏 心したものとなる。 また、紙管は、円筒形状に限定するものでもない。 さらに、紙管のサイズ、形状等を各種設定することにより、パレット用のみな らず芯や容器等その他の広い用途に使用することができる。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、巻芯に巻き付けられた片面段ボールにより紙管の厚みに空胴 が形成されているため、紙管の再生処理が容易なものとなっており、木材資源の 効率利用及びリサイクルの必要性に応じることができる。 また、巻芯に対してスパイラル状に片面段ボールを巻き付けてなる紙管にあっ ては、紙管の製造時間及び手間を省いて製造コストを低減できるため、木材資源 の効率利用及びリサイクルを容易に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の紙管の斜視図と平面図である。
【図2】本実施例の紙管を製造するための巻芯と片面段
ボールを示す図である。
【図3】紙管の製造工程を示す図である。
【図4】従来のパレットの一例を示す図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】従来のパレット用の紙管の図である。
【符号の説明】
1…紙管 2…巻芯 4…片面段ボール 6…中芯 7…段 8…ライナ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】波形に段が形成された中芯の片面にライナ
    を合わせてなる片面段ボールを、筒状体を巻芯として前
    記段が巻芯側を指向して巻芯の外周面に沿って並ぶよう
    に巻き付けて積層してなることを特徴とする紙管。
  2. 【請求項2】請求項1において、波形の段が長さ方向に
    連なる帯状に形成した片面段ボールを前記段が巻芯側を
    指向して巻芯の外周面にスパイラル状に並ぶように巻き
    付けて積層してなることを特徴とする紙管。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、荷物の積
    み付け用パレットのフォーク差し込み口を形成するため
    の桁材であることを特徴とする紙管。
JP5099793U 1993-09-20 1993-09-20 紙 管 Pending JPH0721535U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201585A (ja) * 2000-12-26 2002-07-19 Daio Paper Corp 紙管くず離解パルプ配合ライナー及びその製造方法
KR100712130B1 (ko) * 2006-01-10 2007-04-27 주식회사 다인기술 골판지를 나선형으로 감아서 형성한 각형지관, 그각형지관을 사용한 종이파렛트

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6219930B2 (ja) * 1983-12-26 1987-05-01 Nissan Motor
JPH0565837B2 (ja) * 1984-08-15 1993-09-20 Hitachi Ltd

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