JPH07214993A - ピンチロール位置検出機構 - Google Patents
ピンチロール位置検出機構Info
- Publication number
- JPH07214993A JPH07214993A JP3102194A JP3102194A JPH07214993A JP H07214993 A JPH07214993 A JP H07214993A JP 3102194 A JP3102194 A JP 3102194A JP 3102194 A JP3102194 A JP 3102194A JP H07214993 A JPH07214993 A JP H07214993A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinch roll
- cam
- elastic body
- pinch
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 部品点数が少なく構造が簡単で、さらにコス
トが安価になるピンチロールの位置検出機構を提供す
る。 【構成】 このピンチロールの位置検出機構では、作図
ベッドの一端側に線体24の一端を固定しその他端を伸
縮可能な弾性体28とその弾性体28の伸縮を検出する
検出手段27を介して作図ベッドの他端側に固定して、
上記線体24をピンチロール組付け体のカム15に摺動
可能な状態で係合させ、ばね体28の伸縮によりピンチ
ロールの上下位置を検出することができるようになって
いる。
トが安価になるピンチロールの位置検出機構を提供す
る。 【構成】 このピンチロールの位置検出機構では、作図
ベッドの一端側に線体24の一端を固定しその他端を伸
縮可能な弾性体28とその弾性体28の伸縮を検出する
検出手段27を介して作図ベッドの他端側に固定して、
上記線体24をピンチロール組付け体のカム15に摺動
可能な状態で係合させ、ばね体28の伸縮によりピンチ
ロールの上下位置を検出することができるようになって
いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、 互いに付勢された状
態で上下に対設された駆動ロールとピンチロールで用紙
を挟み前後に移動させるようになったプロッタ等に使用
されるピンチロールの位置検出機構に関するものであ
る。
態で上下に対設された駆動ロールとピンチロールで用紙
を挟み前後に移動させるようになったプロッタ等に使用
されるピンチロールの位置検出機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、 ペーパームーブタイプのプロッ
タは、 図8に示すように作図ベッドに設けられた駆動ロ
ール1の上側にピンチロール2を対設して構成されてお
り、 上記ピンチロール2を上方に上げた状態で、 作図ベ
ッド上に用紙を載置し、 ピンチロール2を下方に移動さ
せることにより、 駆動ロール1とピンチロール2とで用
紙を挟持するようになっている。そして、 その状態で駆
動ロール1を回転させることにより、 上記用紙を作図ベ
ッド上で移動させるようになっている。
タは、 図8に示すように作図ベッドに設けられた駆動ロ
ール1の上側にピンチロール2を対設して構成されてお
り、 上記ピンチロール2を上方に上げた状態で、 作図ベ
ッド上に用紙を載置し、 ピンチロール2を下方に移動さ
せることにより、 駆動ロール1とピンチロール2とで用
紙を挟持するようになっている。そして、 その状態で駆
動ロール1を回転させることにより、 上記用紙を作図ベ
ッド上で移動させるようになっている。
【0003】この場合、 ピンチロール2の上下移動は、
図9ないし図11に示すようにして行われる。すなわ
ち、駆動ロール1の上側に位置するピンチロール2は、
略中央部が支軸3に支受され後部側が、ばね4によって
上方に付勢されたクランク状の支持部5の先端に軸支さ
れている。そして、支持部5の後端部上面にカム受部6
が設けられ、そのカム受部6の上方に、カム受部6の上
面に対して摺動する棒状のカム7が支軸8を中心に回動
自在の状態で設けられている。このカム7は、作図ベッ
ド上の両端側に配設された2個のピンチロールのカム受
部6に(図9)架かるように延びており、端部に固定さ
れたレバー9の上端側を回動操作することにより、支軸
8を中心に回動するようになっている。
図9ないし図11に示すようにして行われる。すなわ
ち、駆動ロール1の上側に位置するピンチロール2は、
略中央部が支軸3に支受され後部側が、ばね4によって
上方に付勢されたクランク状の支持部5の先端に軸支さ
れている。そして、支持部5の後端部上面にカム受部6
が設けられ、そのカム受部6の上方に、カム受部6の上
面に対して摺動する棒状のカム7が支軸8を中心に回動
自在の状態で設けられている。このカム7は、作図ベッ
ド上の両端側に配設された2個のピンチロールのカム受
部6に(図9)架かるように延びており、端部に固定さ
れたレバー9の上端側を回動操作することにより、支軸
8を中心に回動するようになっている。
【0004】上記レバー9の上端部を、図10の矢印a
方向に移動させると、支持部5のカム受部6がカム7の
押圧から解放され、ばね4の弾性によって、ピンチロー
ル2は駆動ロール1側に付勢される。これによって、駆
動ロール1とピンチロール2とで用紙10を挟持するよ
うになる。また、レバー9の上端部を、図11の矢印b
方向に移動させると、カム7がカム受部6の上面に乗り
上がるようにして支持部5の後端側を下方に押圧する。
これによって、ピンチロール2が上方に移動し用紙10
を解放するようになる。また、上記レバー9の近傍には
リミットスイッチが設けられており(図示せず)、この
リミットスイッチはレバー9が図10の矢印a方向に移
動し、ピンチロール2が駆動ロール1側に付勢されてい
る時だけ作図ができるようになっている。
方向に移動させると、支持部5のカム受部6がカム7の
押圧から解放され、ばね4の弾性によって、ピンチロー
ル2は駆動ロール1側に付勢される。これによって、駆
動ロール1とピンチロール2とで用紙10を挟持するよ
うになる。また、レバー9の上端部を、図11の矢印b
方向に移動させると、カム7がカム受部6の上面に乗り
上がるようにして支持部5の後端側を下方に押圧する。
これによって、ピンチロール2が上方に移動し用紙10
を解放するようになる。また、上記レバー9の近傍には
リミットスイッチが設けられており(図示せず)、この
リミットスイッチはレバー9が図10の矢印a方向に移
動し、ピンチロール2が駆動ロール1側に付勢されてい
る時だけ作図ができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなピンチロールの位置検出機構では、作図ベッドの
両端側に配設された2個のピンチロールを1個のカム7
で昇降させるようになっているため、長い棒状のカム7
が必要になるという問題が生じている。特に、大きなサ
イズの用紙に作図を行うプロッタの場合には、さらにこ
の問題が大きくなる。また、カム7を昇降させるため
に、カム受部6やレバー9を別途取り付けなければなら
ない外、レバー9を手で操作するための把持部9a(図
8)も取り付ける必要もあり、部品点数が多く、構造が
複雑になるとともに、コストも高くなるという問題も生
じている。
ようなピンチロールの位置検出機構では、作図ベッドの
両端側に配設された2個のピンチロールを1個のカム7
で昇降させるようになっているため、長い棒状のカム7
が必要になるという問題が生じている。特に、大きなサ
イズの用紙に作図を行うプロッタの場合には、さらにこ
の問題が大きくなる。また、カム7を昇降させるため
に、カム受部6やレバー9を別途取り付けなければなら
ない外、レバー9を手で操作するための把持部9a(図
8)も取り付ける必要もあり、部品点数が多く、構造が
複雑になるとともに、コストも高くなるという問題も生
じている。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、棒状の長いカムが必要でなくなり、かつ部品
点数が少なく構造が簡単で、さらにコストが安価になる
ピンチロールの位置検出機構の提供をその目的とする。
たもので、棒状の長いカムが必要でなくなり、かつ部品
点数が少なく構造が簡単で、さらにコストが安価になる
ピンチロールの位置検出機構の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めこの発明は、カムの回動によって、先端に設けられた
ピンチロールを上下移動することができる一対のピンチ
ロール組付け体を作図ベッドの両側に配設し、上記作図
ベッドの一端側に線体の一端を固定して、その他端を伸
縮可能な弾性体を介して作図ベッドの他端側に固定し、
上記両ピンチロール組付け体のカムにそれぞれ摺動可能
な状態で上記線体の中央側部分を係合させるとともに、
上記弾性体の伸縮を検出する検出手段を設けて、弾性体
の伸縮によりピンチロールの上下位置を検出することが
できるようにしたという構成をとる。
めこの発明は、カムの回動によって、先端に設けられた
ピンチロールを上下移動することができる一対のピンチ
ロール組付け体を作図ベッドの両側に配設し、上記作図
ベッドの一端側に線体の一端を固定して、その他端を伸
縮可能な弾性体を介して作図ベッドの他端側に固定し、
上記両ピンチロール組付け体のカムにそれぞれ摺動可能
な状態で上記線体の中央側部分を係合させるとともに、
上記弾性体の伸縮を検出する検出手段を設けて、弾性体
の伸縮によりピンチロールの上下位置を検出することが
できるようにしたという構成をとる。
【0008】
【作用】すなわち、この発明によるピンチロールの位置
検出機構では、作図ベッドの一端側に線体の一端を固定
するとともに、作図ベッドの他端側に弾性体を介して線
体の他端を固定している。そして、その線体の中央側部
分をピンチロール組付け体のカムに係合させ、カムを回
動させると弾性体が伸縮するようにするとともに、その
弾性体の伸縮を検出する検出手段を設けている。したが
って、この検出手段によってピンチロールが駆動ロール
側に付勢された状態か、上方に位置した状態かが分か
る。このため、この検出手段を作図開始スイッチ等に連
結することにより、ピンチロールが駆動ロールに付勢さ
れている時だけ作図可能になり、ピンチロールが上方に
位置している時には作図不可になるという制御を行うこ
とができるようになる。
検出機構では、作図ベッドの一端側に線体の一端を固定
するとともに、作図ベッドの他端側に弾性体を介して線
体の他端を固定している。そして、その線体の中央側部
分をピンチロール組付け体のカムに係合させ、カムを回
動させると弾性体が伸縮するようにするとともに、その
弾性体の伸縮を検出する検出手段を設けている。したが
って、この検出手段によってピンチロールが駆動ロール
側に付勢された状態か、上方に位置した状態かが分か
る。このため、この検出手段を作図開始スイッチ等に連
結することにより、ピンチロールが駆動ロールに付勢さ
れている時だけ作図可能になり、ピンチロールが上方に
位置している時には作図不可になるという制御を行うこ
とができるようになる。
【0009】また、この発明によるカムは従来例のカム
のように一対のピンチロール組付け体に架け渡されるも
のでなく、それぞれのピンチロール組付体に組み付けら
れるため、小片で構成することができる。したがって、
この発明のピンチロールの位置検出機構を、従来例のよ
うな長い棒状のカムを組み込んだものと比較すると、部
品点数が少なく、構造が簡単で、さらにコストが安価で
ある。つぎに、実施例にもとづいて、この発明によるピ
ンチロールの位置検出機構を詳しく説明する。
のように一対のピンチロール組付け体に架け渡されるも
のでなく、それぞれのピンチロール組付体に組み付けら
れるため、小片で構成することができる。したがって、
この発明のピンチロールの位置検出機構を、従来例のよ
うな長い棒状のカムを組み込んだものと比較すると、部
品点数が少なく、構造が簡単で、さらにコストが安価で
ある。つぎに、実施例にもとづいて、この発明によるピ
ンチロールの位置検出機構を詳しく説明する。
【0010】
【実施例】図1ないし図3は、この発明の一実施例によ
るピンチロールの位置検出機構を示している。図におい
て、30a、30bはそれぞれレール部26に一定の間
隔を保って配設されたピンチロール組付け体であり、図
2、図3のようになっている。すなわち、これらの図に
おいて11は枠体であり、略L字状の側面部11a、1
1bが、段違いで上下に設けられた上面部11c、11
dに連結されて一体的に形成されている。この枠体11
内には、先端にピンチロール12が軸支された支持部1
3が支軸14を中心に回動自在に取り付けられており、
支持部13の後端側上方に配設されたカム15の後端部
を上下移動させることにより、ピンチロール12の停止
位置を上下に変えることができるようになっている。ま
た、側面部11a、11bには、ワイヤ24を通すため
の穴部11eが穿設されている。
るピンチロールの位置検出機構を示している。図におい
て、30a、30bはそれぞれレール部26に一定の間
隔を保って配設されたピンチロール組付け体であり、図
2、図3のようになっている。すなわち、これらの図に
おいて11は枠体であり、略L字状の側面部11a、1
1bが、段違いで上下に設けられた上面部11c、11
dに連結されて一体的に形成されている。この枠体11
内には、先端にピンチロール12が軸支された支持部1
3が支軸14を中心に回動自在に取り付けられており、
支持部13の後端側上方に配設されたカム15の後端部
を上下移動させることにより、ピンチロール12の停止
位置を上下に変えることができるようになっている。ま
た、側面部11a、11bには、ワイヤ24を通すため
の穴部11eが穿設されている。
【0011】これをより詳しく説明すると、上記支持部
13は、図4に示すように後部側が徐々に上方に向かう
傾斜部16aとその傾斜部16aの頂上から水平に延び
る水平部16bとからなるカム受部16に形成されたク
ランク状の板状体で構成されており、カム受部16の下
端縁部を挟んで前後一対の穴部17が左右にそれぞれ設
けられている。そして、前後の穴部17の間の部分が、
それぞればね体18a、18bの下端部を係止するため
の係止部17a、17bになっている。
13は、図4に示すように後部側が徐々に上方に向かう
傾斜部16aとその傾斜部16aの頂上から水平に延び
る水平部16bとからなるカム受部16に形成されたク
ランク状の板状体で構成されており、カム受部16の下
端縁部を挟んで前後一対の穴部17が左右にそれぞれ設
けられている。そして、前後の穴部17の間の部分が、
それぞればね体18a、18bの下端部を係止するため
の係止部17a、17bになっている。
【0012】19は、ばね体18a、18bの上端部を
係止するための軸であり、両端をそれぞれ枠体11にお
ける側面部11a、11bの上部側に貫通させて固定さ
れ、ばね体18a、18bの上端部を支受している。こ
のため、支持部13は穴部20を挿通する支軸14を支
点として、後部側がばね体18a、18bの弾性によっ
て上方に付勢され、前部側が下方に付勢されるようにな
っている。
係止するための軸であり、両端をそれぞれ枠体11にお
ける側面部11a、11bの上部側に貫通させて固定さ
れ、ばね体18a、18bの上端部を支受している。こ
のため、支持部13は穴部20を挿通する支軸14を支
点として、後部側がばね体18a、18bの弾性によっ
て上方に付勢され、前部側が下方に付勢されるようにな
っている。
【0013】支持部13を上下移動させるカム15は略
三角形の板状小片からなり、先端側に穴部15aが穿設
され、下側中央部に半円状の突起15bが突設され、そ
の突起15bの中央部に、ワイヤ24を挿通させるため
の穴部15eが穿設されている。この穴部15eは図2
に示すようにカム15が下方に位置した時には、側面部
11a、11bの穴部11eと同位置になるように設定
されている。そして、後端部に手で操作するための把持
部15cが形成され、この把持部15cと突起15bと
の間に小突起からなる係合部15dが突設されている。
このカム15は、穴部15aに軸19を挿通させ回動自
在の状態で、ばね体18a、18bの間に配設され、突
起15b、係合部15dを支持部13のカム受部16に
対峙させている。
三角形の板状小片からなり、先端側に穴部15aが穿設
され、下側中央部に半円状の突起15bが突設され、そ
の突起15bの中央部に、ワイヤ24を挿通させるため
の穴部15eが穿設されている。この穴部15eは図2
に示すようにカム15が下方に位置した時には、側面部
11a、11bの穴部11eと同位置になるように設定
されている。そして、後端部に手で操作するための把持
部15cが形成され、この把持部15cと突起15bと
の間に小突起からなる係合部15dが突設されている。
このカム15は、穴部15aに軸19を挿通させ回動自
在の状態で、ばね体18a、18bの間に配設され、突
起15b、係合部15dを支持部13のカム受部16に
対峙させている。
【0014】21は、ピンチロール12を支受する軸で
あり、両端を支持部13の先端側に穿設された軸穴22
a、22bに固定し、ピンチロール12を支持部13の
切り欠き部23に位置決めするようになっている。ま
た、図2および図3において、25は枠体11の両側に
上下に対峙して設けられたスライド溝であり、プロッタ
に設けられたレール部26(図1)に係合し、そのレー
ル部26に沿って上記ピンチロールの組付け体30a、
30bを摺動させるようになっている。また、ワイヤ2
4は一端が作図ベッドの一端側の壁部に固定されピンチ
ロール組付け体30a(30b)の穴部15eを挿通し
た後コイルばね28(図5)を介して、作図ベッドの他
端側の壁部に固定されている。そして、ワイヤ24とコ
イルばね28の連結部近傍に、穴31付きの遮光板32
が取り付けられている。27はその遮光板32を挟むよ
うにして配設された発光部と受光部からなるセンサであ
り、通常は遮光板32によって遮光されているが、コイ
ルばね28が伸長し遮光板32の穴31がその位置に位
置すると、これを検出するようになっている。また、こ
のセンサ27はプロッタの制御部に接続され、この制御
部はセンサ27がコイルばね28が伸長したことを検出
した時だけ作図が行われるように制御するようになって
いる。
あり、両端を支持部13の先端側に穿設された軸穴22
a、22bに固定し、ピンチロール12を支持部13の
切り欠き部23に位置決めするようになっている。ま
た、図2および図3において、25は枠体11の両側に
上下に対峙して設けられたスライド溝であり、プロッタ
に設けられたレール部26(図1)に係合し、そのレー
ル部26に沿って上記ピンチロールの組付け体30a、
30bを摺動させるようになっている。また、ワイヤ2
4は一端が作図ベッドの一端側の壁部に固定されピンチ
ロール組付け体30a(30b)の穴部15eを挿通し
た後コイルばね28(図5)を介して、作図ベッドの他
端側の壁部に固定されている。そして、ワイヤ24とコ
イルばね28の連結部近傍に、穴31付きの遮光板32
が取り付けられている。27はその遮光板32を挟むよ
うにして配設された発光部と受光部からなるセンサであ
り、通常は遮光板32によって遮光されているが、コイ
ルばね28が伸長し遮光板32の穴31がその位置に位
置すると、これを検出するようになっている。また、こ
のセンサ27はプロッタの制御部に接続され、この制御
部はセンサ27がコイルばね28が伸長したことを検出
した時だけ作図が行われるように制御するようになって
いる。
【0015】この構成において図1に示すように、上記
ピンチロールの組付け体30a(30b)はプロッタの
作図ベッド上に配設された駆動ロールの上方に、ピンチ
ロール12が駆動ロールに圧接するようにして2個取り
付けられる。そして、使用に際してはまず、カム15の
把持部15cを下方に押圧してカム15を回転させ、図
2に示すようにピンチロール12を上方に位置させる。
この場合、ばね体18a、18bの弾性によって支持部
13の後部側が上方に付勢されるとともに、カム15の
突起15bと係合部15dの間に形成されている凹部
と、支持部13のカム受部16とが係合するためピンチ
ロール12は一定位置で停止する。また、枠体11の穴
部11eと、カム15の穴部15eに挿通しているワイ
ヤ24は、図6に示すように上記穴部11eと15eが
同一直線上にあるためコイルばね28に伸長は生じず、
プロッタは作図不可能な状態に維持されている。
ピンチロールの組付け体30a(30b)はプロッタの
作図ベッド上に配設された駆動ロールの上方に、ピンチ
ロール12が駆動ロールに圧接するようにして2個取り
付けられる。そして、使用に際してはまず、カム15の
把持部15cを下方に押圧してカム15を回転させ、図
2に示すようにピンチロール12を上方に位置させる。
この場合、ばね体18a、18bの弾性によって支持部
13の後部側が上方に付勢されるとともに、カム15の
突起15bと係合部15dの間に形成されている凹部
と、支持部13のカム受部16とが係合するためピンチ
ロール12は一定位置で停止する。また、枠体11の穴
部11eと、カム15の穴部15eに挿通しているワイ
ヤ24は、図6に示すように上記穴部11eと15eが
同一直線上にあるためコイルばね28に伸長は生じず、
プロッタは作図不可能な状態に維持されている。
【0016】その状態で、作図ベッドの上面に作図用紙
を載置する。次いで、カム15の把持部15cを上方に
持ち上げてカム15を回転させ、図3に示すように、ピ
ンチロール12を下方に移動させ駆動ロールとで作図用
紙を挟持させる。この際、カム15の突起15bは回転
するようにしてカム受部16の傾斜部16aを上ってい
き水平部16bに到達した所で停止する。この場合ピン
チロール12は、ばね体18a、18bの弾性によって
作図用紙を介して駆動ロールに圧接する。また、この際
上記ワイヤ24は、図7に示すようにカム15の位置が
変わるとともに引っ張られコイルばね28を伸長させる
ようになる。その結果、遮光板32の穴31がセンサ2
7の位置まで移動し、センサ27はコイルばね28が所
定の長さだけ伸長したことを検出する。これによってプ
ロッタは作図不可の状態から作図可能な状態になり、作
図が行えるようになる。
を載置する。次いで、カム15の把持部15cを上方に
持ち上げてカム15を回転させ、図3に示すように、ピ
ンチロール12を下方に移動させ駆動ロールとで作図用
紙を挟持させる。この際、カム15の突起15bは回転
するようにしてカム受部16の傾斜部16aを上ってい
き水平部16bに到達した所で停止する。この場合ピン
チロール12は、ばね体18a、18bの弾性によって
作図用紙を介して駆動ロールに圧接する。また、この際
上記ワイヤ24は、図7に示すようにカム15の位置が
変わるとともに引っ張られコイルばね28を伸長させる
ようになる。その結果、遮光板32の穴31がセンサ2
7の位置まで移動し、センサ27はコイルばね28が所
定の長さだけ伸長したことを検出する。これによってプ
ロッタは作図不可の状態から作図可能な状態になり、作
図が行えるようになる。
【0017】つぎにその作図可能な状態で、駆動ロール
を回転させ作図用紙を移動させながら作図用紙の移動方
向と直行する方向にペンを移動させることにより、上記
作図用紙に作図を行う。作図後は、駆動ロールを停止さ
せカム15を下方に押し下げて図2に示すようにピンチ
ロール12が上方に位置した状態にし、作図用紙を取り
出す。なお、センサ27は上記ピンチロール12が2個
とも作図用紙を挟持している場合のみ遮光板32の穴3
1を検出できる位置に位置決めされており、どちらか一
方のピンチロール12が下方に位置していても、作図は
出来ないようになっている。また、この実施例ではセン
サにフォトセンサを用いているが、他の例として、コイ
ルばね28やワイヤ24に直接リミットスイッチ等のス
イッチ類を接続したようなスイッチ機構も利用できる。
また、ワイヤ24としては具体的にはケブラー線(芳香
族ポリアミド繊維)やスチールワイヤ等が好ましいが、
それ以外のものでも熱や引張力による伸縮が少なく、耐
摩耗性に優れているものであれば何でも使用できる。さ
らに、コイルばね28の外にゴム等の弾性体を使用する
こともできる。
を回転させ作図用紙を移動させながら作図用紙の移動方
向と直行する方向にペンを移動させることにより、上記
作図用紙に作図を行う。作図後は、駆動ロールを停止さ
せカム15を下方に押し下げて図2に示すようにピンチ
ロール12が上方に位置した状態にし、作図用紙を取り
出す。なお、センサ27は上記ピンチロール12が2個
とも作図用紙を挟持している場合のみ遮光板32の穴3
1を検出できる位置に位置決めされており、どちらか一
方のピンチロール12が下方に位置していても、作図は
出来ないようになっている。また、この実施例ではセン
サにフォトセンサを用いているが、他の例として、コイ
ルばね28やワイヤ24に直接リミットスイッチ等のス
イッチ類を接続したようなスイッチ機構も利用できる。
また、ワイヤ24としては具体的にはケブラー線(芳香
族ポリアミド繊維)やスチールワイヤ等が好ましいが、
それ以外のものでも熱や引張力による伸縮が少なく、耐
摩耗性に優れているものであれば何でも使用できる。さ
らに、コイルばね28の外にゴム等の弾性体を使用する
こともできる。
【0018】このように、このピンチロールの位置検出
機構によれば、ピンチロール12の位置を検出するため
の手段としてワイヤ24、コイルばね28およびセンサ
27等を用いるとともに、ピンチロール12を上下移動
させるためのカム15がそれぞれのピンチロール組付け
体30a(30b)に取り付けられ、小片からなる小さ
なもので済むようになる。したがって、従来のような棒
状の長いカム7が不要になる。また、そのカム7を操作
するためのレバー9や把持部9aが不要になる外、カム
受部として支持部13の後部側をそのまま使用できるた
め、従来のような別の部材を使用する必要がなくなる。
その結果、部品点数が少なくなり、構造が極めて簡単に
なるとともに、コストが安価になる。
機構によれば、ピンチロール12の位置を検出するため
の手段としてワイヤ24、コイルばね28およびセンサ
27等を用いるとともに、ピンチロール12を上下移動
させるためのカム15がそれぞれのピンチロール組付け
体30a(30b)に取り付けられ、小片からなる小さ
なもので済むようになる。したがって、従来のような棒
状の長いカム7が不要になる。また、そのカム7を操作
するためのレバー9や把持部9aが不要になる外、カム
受部として支持部13の後部側をそのまま使用できるた
め、従来のような別の部材を使用する必要がなくなる。
その結果、部品点数が少なくなり、構造が極めて簡単に
なるとともに、コストが安価になる。
【0019】さらに、ピンチロール12の上下操作自体
も、カム15の把持部15cを上下移動させるだけであ
るため、従来例のようにレバー9を回転する操作に比べ
て容易である。なお、上記実施例ではペンを使用したプ
ロッタについて記載しているが、カッターを使用してい
るカッティングプロッタにも使用可能である。
も、カム15の把持部15cを上下移動させるだけであ
るため、従来例のようにレバー9を回転する操作に比べ
て容易である。なお、上記実施例ではペンを使用したプ
ロッタについて記載しているが、カッターを使用してい
るカッティングプロッタにも使用可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によるピンチロ
ールの位置検出機構は構成されているため、棒状の長い
カムが必要でなくなり、かつ部品点数が少なく構造が簡
単で、さらにコストが安価になるという利点を有する。
また、ピンチロールの昇降操作も容易になり実用的効果
が大である。
ールの位置検出機構は構成されているため、棒状の長い
カムが必要でなくなり、かつ部品点数が少なく構造が簡
単で、さらにコストが安価になるという利点を有する。
また、ピンチロールの昇降操作も容易になり実用的効果
が大である。
【図1】この発明の一実施例における要部を示す部分斜
視図である。
視図である。
【図2】ピンチロールを上方に位置させた状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図3】ピンチロールを下方に位置させた状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】ピンチロールの分解斜視図である。
【図5】ピンチロールを下方に位置させた時のワイヤの
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図6】ピンチロールを上方に位置させた時のワイヤの
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図7】センサとコイルばねの関係を示す説明図であ
る。
る。
【図8】従来例によるカッティングプロッタの斜視図で
ある。
ある。
【図9】従来例におけるピンチロール組付け体とカムと
の関係を示す部分斜視図である。
の関係を示す部分斜視図である。
【図10】従来例における作図の状態を示す説明図であ
る。
る。
【図11】ピンチロールを上方に位置させた状態を示す
説明図である。
説明図である。
11e 枠体の穴部 12 ピンチロール 15 カム 15e カムの穴部 16 カム受部 24 ワイヤ 27 センサ 28 ばね体 30a、30b ピンチロール組付け体 31 穴 32 遮光板
Claims (1)
- 【請求項1】 カムの回動によって、先端に設けられた
ピンチロールを上下移動することができる一対のピンチ
ロール組付け体を作図ベッドの両側に配設し、上記作図
ベッドの一端側に線体の一端を固定して、その他端を伸
縮可能な弾性体を介して作図ベッドの他端側に固定し、
上記両ピンチロール組付け体のカムにそれぞれ摺動可能
な状態で上記線体の中央側部分を係合させるとともに、
上記弾性体の伸縮を検出する検出手段を設けて弾性体の
伸縮によりピンチロールの上下位置を検出することがで
きるようにしたことを特徴とするピンチロールの位置検
出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3102194A JPH07214993A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | ピンチロール位置検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3102194A JPH07214993A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | ピンチロール位置検出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214993A true JPH07214993A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12319872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3102194A Pending JPH07214993A (ja) | 1994-02-02 | 1994-02-02 | ピンチロール位置検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07214993A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179664A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動式打込機及び留め具の打込み方法 |
-
1994
- 1994-02-02 JP JP3102194A patent/JPH07214993A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179664A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-20 | Hitachi Koki Co Ltd | 電動式打込機及び留め具の打込み方法 |
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