JPH0721489B2 - 長石及び石英を含む鉱石の着色選別方法 - Google Patents

長石及び石英を含む鉱石の着色選別方法

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JPH0721489B2
JPH0721489B2 JP2054351A JP5435190A JPH0721489B2 JP H0721489 B2 JPH0721489 B2 JP H0721489B2 JP 2054351 A JP2054351 A JP 2054351A JP 5435190 A JP5435190 A JP 5435190A JP H0721489 B2 JPH0721489 B2 JP H0721489B2
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信幸 金山
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、鉱石の採掘場あるいは選鉱場等における長石
及び石英を含む鉱物の着色選別方法に関するものであ
る。
<従来の技術> 一般に長石、石英等の鉱石は他の鉱物とともに鉱物資源
中に混在しているため、採掘後はより不純物の少ない目
的鉱物を回収するために他の鉱物と分離選別する必要が
ある。特に長石は陶磁器の素地、釉薬原料やガラス原料
として使用されているため、その品質用件としては、少
なくともa)石英や鉄を含む鉱物等の不純物ができるだ
け少ないこと b)長石と石英の含有率がほぼ一定して
いることである。
また石英は上記の窯業原料以外に建材用原料など広い分
野で使用されるが、窯業原料としては使用される場合の
品質要件としては、粘土や長石あるいは鉄を含む鉱物な
どができるだけ少ないことである。
そのため、長石等の採掘場や選鉱場では水洗・手選、浮
遊選鉱、磁選、静電選鉱が行われている。
<発明が解決しょうとする課題> しかし、上記の方法は次のような問題点がある。
イ)水洗・手選は、作業能率の点から大きな塊状で選別
するため、不純物分離が十分でなく、きわめて良質の原
鉱でない限り高品位の長石等は得られない。
ロ)長石の浮遊選鉱等では a)0.1〜0.8mmに粉砕する
必要がある b)強酸を使用するため選鉱機は耐腐食性
と耐磨耗性を兼備したものであることが必要であるなど
の点から経済的に極めて不利である。
ハ)磁選、静電選鉱は、磁性物を取り除くことが主目的
であり、比較的良質な長石や石英での脱鉄とか、特定の
鉱物組成を有する鉱物の選鉱にのみ使用されており、長
石と石英の分離選別等には適さない。
<課題を解決するための手段> 上記問題点を解決するための本発明の方法は、長石と石
英を未分離状態で含有する原鉱を長石と石英との分離が
十分に行われる所定の粒径以下に破砕するとともに、分
級した後同一の染料溶液で着色し、該着色後上記鉱石粒
を洗浄液で洗浄することにより長石と石英に色差を生じ
させ、該色差を利用して長石と石英とを選別することを
特徴としている。
<作用> 鉱物は材質やその結晶構造等により表面への染料の付着
や含浸作用に相違があり、これが染色後の異種鉱物間に
色差を生じさせることになり、この色差によって肉眼又
はセンサー等による鉱物の識別を可能ならしめる。また
長石と石英を含む鉱物資源は所定の粒径以下に破砕して
揃えられる事により、長石とそれ以外の鉱物の分離が実
現し且つ簡単に手選別し又は自動選別が可能な大きさと
なり、同一染料で着色し洗浄する事により長石と石英に
色差を生じさせ、これを利用した識別選別が可能とな
る。
<実施例> 以下本発明方法の実施例を長石と主として石英との選別
について詳述すると、現在実施されている手選工程で
は、原鉱の大きさが大きいため、鉱物分離が不十分であ
る。そこで、原鉱を例えば20mm以下の粒径に破砕して分
級するとともに水洗乾燥する。長石原鉱は約20mm以下の
粒径にそろえるように破砕すると、長石と石英との分離
が十分行われる。これを、染料溶液中に短時間漬けた後
取り出して直ちに水洗すると、長石は着色状態を維持す
るが、石英は洗浄により燃料が流れ落ち元の色に戻さ
れ、両者は色差を生じる事となる。この結果、長石と石
英とを色差により容易に識別することができ、色差選別
機等による選別の自動化も可能となる。
なお、着色は長石の表面だけであること、また長石の用
途は陶磁器原料やガラス原料であるため必ず焼成される
ことから、長石は着色したままで使用しても焼成過程で
色が消失し、製品に影響を与えることはない。また、長
石原鉱中に長石、石英の小粒子が混在するアプライト
(半花崗岩)が共存する場合、染色するとアプライトは
その表面に多数の亀裂を有し、染料を良く吸収するた
め、長石の色より極めて濃い色を呈すので、長石とアプ
ライトの選別も可能である。したがってペグマタイト
(巨晶花崗岩)に含まれているアプライトを選別する場
合も、上記同様な方法で選別することが可能である。
その他採掘場や選鉱場における廃棄物中に長石及び石英
を含む場合も上記同様な方法により長石、石英、アプラ
イト等の着色選別が可能である。
ちなみに前記色差選別機としては、コンベアその他の搬
送部において移動中の鉱石粒を色差センサーによって識
別感知し、特定の色又は明度等のものだけを流通路から
除去する周知のものが用いられる。
上記した各場合の実施例は次の通りである。
[実施例1] 長石と石英が共存する原鉱を水洗・破砕及び分級して得
られた20〜10mmおよび10〜5mmの試料を、0.25%メチレ
ンブルー(C16H18CIN3S)溶液の中に約15分間浸漬後、
直ちに取り出して水洗した。
上記原鉱は破砕により長石と石英がかなり良く分離し、
長石の表面は青色に着色し、一方石英は着色しないの
で、表面の色の違いから長石と石英とを容易に選別する
ことができる。(第1図(A)参照)なお、この着色し
た長石を約600℃に加熱したところ、表面の色は消失し
た。
[実施例2] 実施例1と同様な試料を0.5%マラカイトグリーン(C23
H25CIN2)溶液に約30分間浸漬後水洗すると、試料中の
長石は緑青色になり、石英は着色しないため、色の違い
から長石と石英の選別が可能となった(第1図(A)参
照)。なお、マラカイトグリーンも約600℃で加熱する
と、その色は消失した。
[実施例3] アプライトの塊を含む長石原鉱を、上記[実施例1]で
使用したメチレンブルー溶液を用いて同様な処理を行う
と、アプライトと長石は青色に着色し石英は着色しない
が、アプライトと長石の呈色には明らかな濃淡の差があ
り、色差による判別が可能であった。
[実施例4] 選鉱場における廃棄物(長石含有率50.7%)を、前記
[実施例1]と同一方法で処理し、色差を用いた自動選
別機で選別した結果、第1表に示す結果を得た。回収長
石の純度及び回収率は、選別レベルを変えることにより
任意に選択できるが、長石品位100%のものは、廃棄物
中から約60%回収でき、また長石品位約80%のものは、
廃棄物中から約90%回収することができた。
<発明の効果> 本発明の着色送選別方法によると、色差による自動選別
が可能となり、下記の効果が期待できる。
イ) 所定粒径への破砕により長石と石英の分離が確実
に行われているため、選別精度が向上し、長石、石英の
高品位化が可能となる。
ロ) 原鉱を所定粒径に破砕、分級して着色選別するの
で、現在の手選では作業能率上処理できない、低品位原
鉱の選別が可能となる。
ハ) 採掘場や選鉱場における廃棄物中の大径の原鉱か
ら有効資源としての長石、石英の分別回収が可能とな
る。
ニ) 色差選別機等による選別の自動化が可能となる。
ホ) 着色及び色差を生じさせる材料が簡単に入手でき
且つ低コストであるほか、その方法もきわめて簡単であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は(A),(B)は本発明の長石選別のプロセス
を示すブロック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 久男 島根県益田市駅前町11番18号 西日本鉱業 株式会社内 (72)発明者 桑原 忠美 島根県益田市駅前町11番18号 西日本鉱業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−42984(JP,A) 特開 昭49−95879(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長石と石英を未分離状態で含有する原鉱を
    長石と石英との分離が十分に行われる所定の粒径以下に
    破砕するとともに、分級した後同一の染料溶液で着色
    し、該着色後上記鉱石粒を洗浄液で洗浄することにより
    長石と石英に色差を生じさせ、該色差を利用して長石と
    石英とを選別する長石及び石英を含む鉱石の着色選別方
    法。
JP2054351A 1990-03-06 1990-03-06 長石及び石英を含む鉱石の着色選別方法 Expired - Lifetime JPH0721489B2 (ja)

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