JPH07214782A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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Publication number
JPH07214782A
JPH07214782A JP3313694A JP3313694A JPH07214782A JP H07214782 A JPH07214782 A JP H07214782A JP 3313694 A JP3313694 A JP 3313694A JP 3313694 A JP3313694 A JP 3313694A JP H07214782 A JPH07214782 A JP H07214782A
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JP
Japan
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ink
ink particles
particles
charged
printed
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JP3313694A
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English (en)
Inventor
Atsutoshi Okamoto
敦稔 岡本
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A D S KK
NIKKO KIDEN KK
Original Assignee
A D S KK
NIKKO KIDEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 本発明は、インクジェットプリンタで、イン
ク粒子を所定位置に、より正確に、より迅速に印字可能
にするものである。 [構成] 本発明は、物品に印字する高さHを6mm以
内にし、偏向角の小さい範囲で印字することによって、
正確な位置に印字が可能となるし、Y偏向電極10から
噴出口20迄の間に生ずるインク粒子の衝撃波を除去す
る手段、例えば、ケース13の内面にウレタン等の吸収
波材21を貼着したり、ケースを大きく形成することに
よって、高速に印字可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タを使用して、より正確な位置に印字をすることに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタを使用し
て、搬送物品に印字する方法について、図6〜図9を参
照して説明する。図6はベルトコンベア2でZ軸方向に
搬送される物品1の側面に、英数字、バーコード等をイ
ンクジェットプリンタ3を介して順次、印字している概
略図である。図7はインクジェットプリンタ3の概念系
統図、図8はインクジェットプリンタのヘッド部3aの
概念図である。尚、このインクジェットプリンタ3は、
印字する文字等を画素に分解し、各画素に対して所定の
インク粒子に対応させ、Y軸方向に偏向させながら連続
印字を行うものである。インクボトル4内のインクは、
供給ポンプ5で加圧された後、調圧弁6に送られ、調圧
されたインクは、電歪素子7の震動によってノズル8か
ら一定の大きさ(例えば、200μm、300μm)の
連続粒子として噴出される。そして、インク粒子は、印
字すべき位置に応じた信号電圧で帯電電極9を介して帯
電され、帯電されたインク粒子は、Y軸方向に偏向可能
な、所定電圧がかけられたY偏向電極10を通過する
と、帯電量に応じた偏向角度θで物品に向かって噴射さ
れて、Z軸方向に移動する物品の所定位置に印字され
る。尚、前記物品のZ軸方向の移動速度に対応する速度
で、Y軸方向に所定個数のインク粒子を印字することに
よって、ほぼ、Y軸方向に1列状態で印字可能となる。
尚、電歪素子7を通過して粒子となったインク粒子は、
全て印字に使用されず(帯電電極9で全て所定量に帯電
されず)、例えば、15個が帯電されず(実際には僅か
に帯電される。)、16個目が印字位置に対応する量に
帯電される。インク粒子は、偏向電極10でわずかに偏
向されて、図8に示す下ガター11aで捕捉されて、回
収ポンプ12を介してインクボトル4に回収される。
又、13はケースであって、前記構成の各部品を覆って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のインクジェット
プリンタにおいて、印字すべき物品の位置(高さH)に
応じた電圧で帯電電極で帯電されて、偏向電極を介して
所定位置に印字されるが、図8に示す偏向角θを大きく
すると、所定位置に印字されないという問題がある。例
えば、粒子径300μmを10mmの高さで(33ドッ
ト)印字すると、9〜10mm付近の印字粒子は互いに
重なりあって印字されたり、10mm外の位置に印字さ
れる。具体的には、図9に示すように、偏向角θが大き
くなるにつれて、インク粒子の間隔が狭くなるし、最上
位ドットが平行に印字されず、例えば、2次元コードと
して使用する場合には、判読不能となる。又、前記イン
クジェットプリンタは、全てのインク粒子に対して、帯
電電極で全て帯電されず、前記で示したように、例え
ば、16個のインク粒子に対して1個の間隔で帯電させ
ているのは、この帯電粒子の間隔を小さくすると、イン
ク粒子は所定位置からずれて印字されるためである。そ
の結果、印字に使用しているのはわずかなインク粒子で
あるため、その間隔を減少させて、高速印字可能とする
ことが望まれている。そこで、本発明は、前記の問題点
を解決するインクジェットプリンタを提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1のインクジェッ
トプリンタは、物品に印字する高さHを6mm以内に
し、偏向角の小さい範囲で印字するものである。請求項
2のインクジェットプリンタは、Y偏向電極から噴出口
迄の間に生ずるインク粒子の衝撃波を除去する手段、例
えば、ケースの内面にウレタン等の吸収波材を貼着した
り、ケースを大きく形成する。請求項3のインクジェッ
トプリンタは、Y偏向電極を正負の極性で使用可能に
し、帯電電極で帯電されたインク粒子をZ方向に偏向可
能なZ偏向電極を設置し、帯電電極で帯電されないイン
ク粒子をZ偏向電極で下ガターで吸引可能とし、帯電電
極で帯電さたインク粒子に対してはZ偏向電極で偏向し
ないように設定するものである。請求項4のインクジェ
ットプリンタは、帯電電極のバイアス電圧より、少なく
とも20パーセント低い電圧でインク粒子を帯電させて
印字を行う。請求項5のインクジェットプリンタは、下
ガターと上ガターを設置して、印字されないインク粒子
を下ガター或は上ガターに吸引させる。
【0005】
【作用】請求項1は、6mm以内の大きさの印字高さで
あるため、偏向角度が小さく、インク粒子(ドット)の
間隔がほぼ一定位置で印字可能であり、例えば、小さな
2次元コードとして使用可能となる。請求項2は、Y偏
向電極から噴出口迄の間に生ずるインク粒子の衝撃波を
除去する手段、例えば、ケース内にウレタン等の吸収波
材を貼着したり、ケースを大きく形成してあるため、前
回物品に噴射された空気の衝撃波の影響を受けることな
く噴射可能となる。その結果、帯電電極で帯電されるイ
ンク粒子の間隔が増加可能となり、より高速な印字がで
きる。請求項3は、帯電されないインク粒子は印字に使
用されず、Y方向に偏向されず、所定電圧をかけられた
Z偏向電極で偏向角αでZ軸方向に偏向さて下ガターに
吸引される。一方、印字されるインク粒子は、帯電電極
で印字位置に対応する所定量に帯電され、Y軸方向に偏
向角θで偏向されるが、Z偏向電極で偏向されない。そ
のため、印字されるインク粒子は下ガターに邪魔されず
噴射可能であり、Y偏向電極の極性をプラスとマイナス
に替えることができる。この結果、Y軸に対する偏向角
度θが、プラスθとマイナスθで印字可能となり、従来
の高さの倍の印字が可能となる。その結果、偏向角度θ
が従来の半分であっても、同じ高さの印字ができるた
め、偏向角度θが小さい状態で印字可能となり、ドット
間隔の歪みの減少を招来し、印字精度の向上を図ること
ができる。請求項4は、帯電電極のバイアス電圧より、
少なくとも20パーセント低い電圧でインク粒子を帯電
させる。例えば、バイアス電圧をVとし、印字する位置
に対応する信号電圧をVの80パーセント以下の電圧で
帯電させる。この範囲で信号電圧を使用すると、所定位
置に印字する帯電量が短時間で且つ正確な帯電量を得る
ことができるため、正確な位置に印字可能となる。請求
項5は、印字位置に対応する信号電圧でインク粒子を帯
電させた後のインク粒子に対する帯電の方法である。例
えば、印字されないインク粒子に対しては、印字された
インク粒子の信号電圧を考慮して、近い側の帯電電圧で
帯電させて、下ガター或は上ガターに吸引させることに
よって、印字するインク粒子の帯電がより正確となり、
印字位置の精度の向上を図ることができる。
【0006】
【実施例】
(実施例1)インクジェットプリンタの概念図を図1に
示し、概念系統図は図8に示す従来と同じ構成のもので
ある。インクボトル4内のインクは、供給ポンプ5で加
圧された後、調圧弁6に送られ、調圧されたインクは、
電歪素子7の震動によってノズル8から一定の大きさ
(例えば、200μm、300μm)の連続粒子として
噴出される。そして、インク粒子は、印字すべき位置に
応じた信号電圧で帯電電極9を介して帯電され、帯電さ
れたインク粒子は、Y軸方向に偏向可能な、所定電圧が
かけられたY偏向電極10を通過すると、帯電量に応じ
た偏向角度θで物品に向かって噴射されて、Z軸方向に
移動する物品の所定位置に印字される。尚、前記物品の
Z軸方向の移動速度に対応する速度で、Y軸方向に所定
個数のインク粒子を印字することによって、ほぼ、Y軸
方向に1列状態で印字可能となる。又、電歪素子7を通
過して粒子となったインク粒子は、全て印字に使用され
ず(帯電電極9で全て所定量に帯電されず)、例えば、
15個が帯電されない(実際には僅かに帯電される)
ず、次の16個目が印字位置に対応する量に帯電される
行程を繰り返す。インク粒子は、偏向電極10でわずか
に偏向されて、図1に示す下ガター11aで捕捉され
て、回収ポンプ12を介してインクボトル4に回収され
る。前記したインクジェットプリンタにおいて、本実施
例は、帯電電極9を介して帯電する信号電圧を低い値で
インク粒子に帯電させ、Y偏向電極10での偏向角度θ
を小さい角度の範囲で使用して、印字高さH(Y軸方
向)を6mm(300μmのインク粒子径で20ドット
相当)以内で印字する。この状態での印字は、図1で示
すような、各ドット(200μm〜400μmのインク
粒子径)のY軸方向の間隔がほぼ一定で印字可能とな
り、特に、従来を示す図9の様に、上段(偏向角θが大
きい状態での印字)において、間隔が狭くなる欠点を解
消でき、良好な2次元コード等の印字可能となる。即
ち、高さHを小さく印字することは、インク粒子を帯電
させる信号電圧を低い電圧でよいため、所定位置に印字
する帯電量を精度よく帯電させることができて、偏向角
度θが小さいため、ほぼ直線状態でインク粒子を噴射で
きるためであると推定される。尚、高さ(Y方向)Hを
低く(例えば、20ドットの1列状態)印字すると、情
報量の減少を招来するが、Z軸方向に適宜の移動速度で
動く物品に対してはZ方向に長い、長方形状に印字可能
であり、情報量不足の補足でき、良好な2次元コードを
直接物品に印字可能である。
【0007】(実施例2)本実施例は、電歪素子7を通
過するインク粒子が、印字位置に対応する信号電圧で帯
電電極9で帯電されず、殆どのインク粒子は帯電されな
い(実際には僅かに帯電される。)状態で下ガター11
aに吸引されていることによる、印字速度の減少を改善
するものであって、図1、図2を参照して説明する。全
てのインク粒子に対して帯電させないのは、印字される
インク粒子は、Y偏向電極10から噴射することによっ
て、空気と衝突して衝撃波を作り、この衝撃波が、Y偏
向電極10から噴出口20迄のケース13内で反射し、
次のインク粒子に影響を与えて、正確な位置に印字でき
ないことに由来する。そのため、Y偏向電極10から噴
出口20迄の間に生ずるインク粒子の衝撃波を除去する
手段を実施する。この手段として、図1に示すように、
ケース13の内面に、ウレタン等の吸収波材21を平坦
に、或は波状等に貼着する。又、図2に示すように、Y
偏向電極10から噴出口20迄の間のケース13aを大
きく形成したり、或は、このケースの内面に図1で示す
ウレタン等の吸収波材21を貼着したり、更には、ケー
スを取り付けないオープン構造とする。この様な対策を
実施することによって、インク粒子の衝撃波は、速やか
に除去されるため、従来のように、16個に1個の間隔
で帯電させることなく、もっと間隔を狭くして印字が可
能であり、印字速度の向上が図ることができ、生産性の
向上に寄与する。
【0008】(実施例3)本実施例は図3に示すよう
に、Y方向に偏向可能なY偏向電極10からでたインク
粒子をZ方向に偏向可能なZ偏向電極25を設置する。
又、下ガター11aの設置位置をZ偏向電極25に所定
の電圧をかけることによって、Z方向に角度α偏向して
吸引可能な位置に設置する。即ち、Z偏向電極25に所
定の電圧をかけないインク粒子は、従来と同じ偏向角θ
(偏向角αはゼロ)で噴出されて印字に寄与するが、所
定電圧をかけたときには前記下ガター11aに吸引され
る。又、Y偏向電極10の極性は、プラスとマイナスに
変更可能とする。又、前記Z偏向電極25に所定の電圧
をかけるタイミングは、帯電電極9で帯電されず(実際
にはわずかに帯電される。)、印字に寄与しないインク
粒子に対するものである。一方、印字に使用する、即
ち、前記帯電電極9で所定量に帯電されたインク粒子に
対しては、電圧をかけず偏向角αをゼロ状態にする。こ
の様に構成することによって、帯電されないインク粒子
は、Y偏向電極10で偏向されないがZ偏向電極25で
偏向されて、下ガター11aに吸引される。一方、帯電
されたインク粒子は、Y偏向電極10で偏向されるがZ
偏向電極25で偏向されず(偏向角αはゼロ)、偏向角
θで物品に向かって噴射され、従来と同じ様に印字可能
となる。又、前記Y偏向電極10の極性を変更すること
も可能であって、偏向角θを、プラスθとマイナスθで
印字できる。即ち、下ガター11aの位置が、帯電され
ないインク粒子に対しては、偏向角αで吸引可能位置に
設置してあるため、偏向角θがプラスからゼロ、そして
マイナスとなっても、インク粒子は下ガター11aには
邪魔にならずに物品に噴射可能となる。この結果、Y軸
に対する偏向角度θが小さくても、プラスθとマイナス
θで印字可能となり、従来の高さの倍の印字が可能とな
る。即ち、偏向角度θが従来の半分であっても、同じ高
さの印字ができるため、偏向角度θが小さい状態で印字
可能となるため、ドット間隔の歪みの減少を招来し、印
字精度の向上を図ることができる。
【0009】(実施例4)本実施例は、図1に示すイン
クジェットプリンタにおいて、インク粒子を印字位置に
対応して帯電量を決定する帯電電極9に対するものであ
って、このバイアス電圧はY方向のドット数に対応して
決定され、ドット数を増加させれば、偏向角θが大きく
なり、噴射するインク粒子の数も増大するため、より短
時間で帯電可能とするために、高電圧で帯電させる必要
がある。例えば、バイアス電圧は、Y方向の1列に対し
て48ドットの場合にはV1に、24ドットの場合には
V1より低いV2に、設定して使用するものであって、
印字すべき位置(高さ)に対応して前記のバイアス電圧
以下で帯電される。そこで、V1に設定して、48ドッ
トで印字すると、偏向角θが大きい場合には、従来で示
したように、ドット間隔が狭くなり、例えば、2次元コ
ードとして使用できない。しかしながら、前記と同じV
1に設定して、24ドットの印字を行うと、ドット間隔
がほぼ一定で印字可能となり、更にドット数を増加させ
て実施すると、約38ドットまで、即ち、バイアス電圧
換算で約80パーセントまでなら、データとして識別可
能であることが判明した。即ち、バイアス電圧を高くし
た状態で、低い電圧で帯電させるインク粒子で印字する
と正確な位置に印字可能である。このことは、高電圧の
バイアス電圧を使用すると電圧の立上りが急で、帯電に
要する時間は短時間で、より精度ある所定帯電量の確保
可能であることに由来すると推定する。これらの結果、
バイアス電圧を高くし、印字に使用するドット数を、前
記バイアス電圧に対して80パーセント以下、望ましく
は50パーセント程度のドット数で印字すると、正確な
位置に印字可能となり、簡便な方法で正確な印字を得る
ことができる。
【0010】(実施例5)本実施例を図4を参照して説
明する。尚、従来と同じ作用をなす部品には同じ符号を
附して説明を略す。下ガター11aは、従来と同じ位置
に設置されているが、上ガター11bは帯電電極9で最
高の値で帯電させたときのインク粒子が吸引可能な位置
とする。尚、印字するインク粒子は、電歪素子7から排
出される16個に1個とし、最初の15個は下ガター1
1a或は上ガター11bに吸引され、16個目を印字す
る粒子とし、順次、排出するインク粒子に対応して、帯
電電極9で帯電される。即ち、下ガター11aに吸引さ
れる帯電電圧は最低電圧Vmin、上ガター11bに吸
引される帯電電圧は最高電圧Vmaxであり、印字され
るときの信号電圧ViはVminとVmaxの間の電圧
で図示略の制御装置から出力される。尚、Y方向の印字
方向は、下から上に順次され、帯電電極の信号電圧Vi
は順次上昇し、変更角θが大きくなる状態で印字する。
前記条件において、図示略の制御装置から順次出力され
る信号電圧Viのパルス列に対して、図4に示す制御フ
ローによって、帯電電極9の信号電圧Voを決定する。
先ず、信号電圧Viが所定位置に印字するインク粒子で
あるか、即ち、最低電圧Vminより高いかを判定し
(S1)、高い場合には、信号電圧Viは印字するため
の信号電圧であり、Vkに記憶すると共に、出力電圧V
oとして、帯電電極9に印加する(S2)。一方、ステ
ップ1で、信号電圧Viが最低電圧Vmin以下のとき
には、インク粒子は印字されないのであり、前回印字さ
れた信号電圧Vkの値が設定電圧Vs以下であるか判定
する(S3)。ここで、設定電圧Vsは、例えば、最高
電圧Vmaxの半分の値とする。そこで、設定電圧Vs
以下であれば、次に印字される電圧を考慮すると、下ガ
ター11aにインク粒子を吸引させるように、帯電電極
9の電圧を設定した方が電圧変動幅が小さく、正確に帯
電させることができるため、出力電圧VoをVminと
して(S4)、反対に、高い場合には上ガター11bに
吸引する可能にVmaxで帯電させて(S5)、帯電電
極9を介して帯電させる(S6)。前記の様に、印字さ
れた以後の印字されないインク粒子を帯電させること
は、従来のように、Vmaxに近い側の信号電圧(印字
するインク粒子)からゼロ(帯電させない電圧)に電圧
に降下させた後、再度印字するVmaxに近い側の信号
電圧で帯電させるのに較べて、変動電圧幅が小さくなっ
て、円滑に帯電電極の電圧変更ができて、より精度のよ
い、インク粒子の帯電量を得ることができる。尚、前記
設定電圧Vsは、印字位置と最高電圧Vmaxと最低電
圧Vminとが比例関係であるとし、例示として、中間
値を例示したものであって、中間値以外の値であっても
よいし、非線型である場合には、前記の変動電圧を考慮
して適宜の値に設定することはいうまでもない。
【0011】(実施例6)本実施例は、前記実施例5と
同じ目的であり、下ガター11aと上ガターを配設し、
前記実施例5における問題点を改良するものである。即
ち、実施例5において、順次最下段から上に向かって印
字されるが、例えば、設定電圧Vs以下の段階で全く印
字されないときには、印字されないインク粒子は最低電
圧Vminで帯電されているが、信号電圧Viが設定電
圧Vs以上で印字するときには、最低電圧Vminから
立ち上げるより最高電圧Vmaxから降下させる方が電
圧変動幅が小さくなってよい。又、最上段の印字以後に
おいて、印字されないインク粒子に対しては、最高電圧
Vmaxで帯電されて上ガター11bに吸引されている
が、次には最下段の印字を行うため、電圧変動幅を考慮
すると、Vminで印字されない粒子を予め帯電させて
おくことが望ましい。そこで、これらの問題点を解消す
るため、図5に示す制御フローで行う。尚、本実施例で
は、前記実施例5と同じ条件で行い、1列(Y方向)の
印字ドット数を20とする。そのため、360個(16
個×20ドット)のインク粒子で1列の印字が終了し、
インク粒子に対応する信号電圧Viのパルス列のカウン
タiを用いて制御を行う。
【0012】信号電圧Viのカウンタiは、1列の出力
と同時に初期化されると共に、計数される(S11)。
そして、カウンタiが16の倍数であるかを判定し(S
12)、倍数であるときには、信号電圧Viは印字する
インク粒子であるため、出力電圧VoをViとして(S
13)、帯電電極9を介して帯電させる(S17)。。
一方、カウンタiが16の倍数でないときには、印字さ
れないインク粒子であるため、下ガター11a或は上ガ
ター11bに吸引可能な電圧とする。そこで、カウンタ
iが設定数is以下であるかを判定する(S14)。こ
こで、設定数isは、前記した1列に使用するインク粒
子の半分として、160個(16個×10ドット)とす
る。これは、10ドットまでの帯電させないインク粒子
は、最低電圧Vmin以下で帯電させる方が円滑な電圧
降下をなすと共に、次に印字する電圧変動幅を考慮する
ものであるし、反対側の場合には、Vmaxを基準に電
圧変動をなした方がよいためである。そこで、カウンタ
iが設定数is以下である場合には、出力電圧VoをV
minとし(S15)、反対に、isより大きいときに
は、信号電圧VoをVmaxとして(S16)、帯電電
極9を介して帯電させる(S17)。その結果、10ド
ットまでの印字されないインク粒子は、下ガター11a
に、それ以外の印字されないインク粒子は上ガター11
bに吸引させることとなり、印字されるインク粒子に対
する信号電圧Viの変動幅が小さくなって、より精度よ
く帯電可能となる。尚、以上の行程が終了したときに
は、1列の印字が終了し、再度カウンタiを初期化し
て、前記を実行して順次Z方向に印字することによっ
て、2次元コード等の作成される。この様に、印字する
インク粒子と、印字されないインク粒子は、信号電圧V
iに対応しているため、係るカウンタiによって制御す
ることによって、実施例5での問題点が解消できる。即
ち、例えば、最下段から印字されず、中間位置(設定数
is)より上の方で印字が開始される場合であっても、
その直前の印字されないインク粒子に対しては最高電圧
Vmaxで帯電させているため、印字される粒子に対し
て、変動電圧幅が少なく、円滑に帯電させることができ
る。尚、前記設定数isは、印字位置と最高電圧Vma
xと最低電圧Vminとが比例関係であるとし、中間値
を例示したものであって、中間値以外の他の値を採用し
てもよいし、非線型である場合には、電圧変動は幅等を
考慮して適宜の値に設定することはいうまでもない。前
記した様に、各実施例のインクジェットプリンタを搬送
される物品に印字することによって、より正確な位置、
或は迅速に印字可能となるし、前記各実施例の構成を適
宜組み合せることによって、更に、より良好に印字可能
となることはいうまでもない。
【0013】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタは、所
定位置に精度よく、又、迅速に印字可能な効果を奏し、
搬送される物品に印字することによって、生産性の向上
に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1、2のインクジェットプリンタのヘッ
ド部の概念図である。
【図2】実施例2のインクジェットプリンタのヘッド部
の概念図である。
【図3】実施例3のインクジェットプリンタのヘッド部
の概念図である。
【図4】実施例4の帯電電極の電圧の制御フローとヘッ
ド部を示す概念図である。
【図5】実施例6の帯電電極の電圧の制御フローを示す
図である。
【図6】従来のインクジェットプリンタを使用している
斜視図である。
【図7】従来のインクジェットプリンタの概念系統図で
ある。
【図8】従来のインクジェットプリンタのヘッド部の概
念図である。
【図9】従来の印字(ドット)を示す図である。
【符号の説明】
2 ベルトコンベア 3 インクジェットプリンタ 3a インクジェットプリンタのヘッド部 7 電歪素子 8 ノズル 9 帯電電極 10 Y偏向電極 11a 下ガター 11b 上ガター 21 吸収波材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/055 B41J 3/04 103 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを電歪素子の震動によってノズル
    から一定の大きさの粒子として連続に噴出し、これらの
    インク粒子を適宜の間隔で印字すべき位置に応じた信号
    電圧で帯電電極を介して帯電し、帯電されたインク粒子
    をY偏向電極を介してY軸方向に偏向しながら、Z軸方
    向に搬送される物品に向かって噴射印字するインクジェ
    ットプリンタにおいて、物品に印字する高さを6mm以
    内にすることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 【請求項2】 インクを電歪素子の震動によってノズル
    から一定の大きさの粒子として連続に噴出し、これらの
    インク粒子を適宜の間隔で印字すべき位置に応じた信号
    電圧で帯電電極を介して帯電し、帯電されたインク粒子
    をY偏向電極を介してY軸方向に偏向しながら、Z軸方
    向に搬送される物品に向かって噴射印字するインクジェ
    ットプリンタにおいて、Y偏向電極から噴出口迄の間に
    生ずるインク粒子の衝撃波を除去する手段を講ずること
    を特徴とするインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 インクを電歪素子の震動によってノズル
    から一定の大きさの粒子として連続に噴出し、これらの
    インク粒子を適宜の間隔で印字すべき位置に応じた信号
    電圧で帯電電極を介して帯電し、帯電されたインク粒子
    をY偏向電極を介してY軸方向に偏向しながら、Z軸方
    向に搬送される物品に向かって噴射印字しするインクジ
    ェットプリンタにおいて、前記Y偏向電極を正負の極性
    で使用可能にし、前記帯電されたインク粒子をZ方向に
    偏向可能なZ偏向電極を設置し、前記帯電電極で帯電さ
    れないインク粒子をZ偏向電極で下ガターで吸引可能と
    し、前記帯電電極で帯電さたインク粒子に対してはZ偏
    向電極で偏向しないことを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】 インクを電歪素子の震動によってノズル
    から一定の大きさの粒子として連続に噴出し、これらの
    インク粒子を適宜の間隔で印字すべき位置に応じた信号
    電圧で帯電電極を介して帯電し、帯電されたインク粒子
    をY偏向電極間を介してY軸方向に偏向しながら、Z軸
    方向に搬送される物品に向かって噴射印字するインクジ
    ェットプリンタにおいて、前記帯電電極のバイアス電圧
    より、少なくとも20パーセント低い電圧でインク粒子
    を帯電させることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  5. 【請求項5】 インクを電歪素子の震動によってノズル
    から一定の大きさの粒子として連続に噴出し、これらの
    インク粒子を適宜の間隔で印字すべき位置に応じた信号
    電圧で帯電電極を介して帯電し、帯電されたインク粒子
    をY偏向電極を介してY軸方向に偏向しながら、Z軸方
    向に搬送される物品に向かって噴射印字するインクジェ
    ットプリンタにおいて、下ガターと上ガターを設置し、
    印字されないインク粒子に対して、前記下ガター或は上
    ガターに吸引させることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102173225A (zh) * 2011-02-24 2011-09-07 上海泰威技术发展有限公司 大幅面平板式数码喷印中的高度控制装置
CN102407666A (zh) * 2010-09-22 2012-04-11 株式会社日立产机系统 喷墨记录装置
JP2019000999A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 株式会社日立産機システム インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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