JPH07210826A - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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JPH07210826A
JPH07210826A JP238094A JP238094A JPH07210826A JP H07210826 A JPH07210826 A JP H07210826A JP 238094 A JP238094 A JP 238094A JP 238094 A JP238094 A JP 238094A JP H07210826 A JPH07210826 A JP H07210826A
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JP
Japan
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magnetic
magnetic field
magnetoresistive effect
flux guide
bias
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JP238094A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Ono
洋明 小野
Yoshihiro Sugano
佳弘 菅野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MR素子に入る信号磁界の増加を図り、再生
出力並びにバイアス効率の改善を実現し、また消費電力
の低減を図りヘッド内部温度上昇による性能・信頼性の
低下を抑える。 【構成】 一対のシールド磁性体2,3間に、MR素子
6とこのMR素子6にバイアス磁界を印加するバイアス
磁界印加部材7とを配してなるMRヘッドにおいて、M
R素子6の先端側に高透磁率磁性材料よなるフラックス
ガイド14を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスク又
は磁気テープ等の磁気記録媒体に対して記録された情報
を読み出すのに好適な磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気抵抗効果を有するパーマロイ
等の薄膜素子を用いた磁気抵抗効果型磁気ヘッド(以
下、MRヘッドと称する。)の開発が盛んに進められて
いる。
【0003】MRヘッドは、磁気ディスク又は磁気テー
プ等の磁気記録媒体から漏れ出る信号磁界により、当該
MR素子の抵抗が変化し、その抵抗変化を検出すること
によって上記磁気記録媒体に記録された情報を読み取る
ことができるように構成されている。
【0004】このようなMRヘッドは、通常の電磁誘導
型磁気ヘッドに比べて、短波長感度に優れることから、
狭トラック再生、短波長再生、超低速再生において高い
感度が得られるとされている。
【0005】MRヘッドは、先端と後端に電極が電気的
に接続されてなる磁気抵抗効果素子(以下、MR素子と
称する。)と、このMR素子にバイアス磁界を印加する
バイアス導体と、これらMR素子とバイアス導体を挟み
込む一対のシールド磁性体とを有した,いわゆるシール
ド型構造とされるのが一般的である。
【0006】かかるMRヘッドの動作原理は、一軸異方
性を付与したパーマロイ等からなるMR素子内を磁気記
録媒体からの信号磁界が通過すると、その電気抵抗値が
変化する。その抵抗値は、MR素子の先端と後端に接続
された一対の電極間で検知できる。したがって、その変
化も検知できることになる。
【0007】通常の再生ヘッドの目的は、磁気→電圧変
換であるから、一般的にはこの変化を前記電極間に定電
流(センス電流)を流すことにより、電圧の変化として
取り出している。また、MR素子に磁界を印加したとき
の印加磁界Hと比抵抗の変化率Δρ/ρの関係は、例え
ば図6に示すような変化を呈する。このため、印加磁界
と比抵抗変化率との関係の直線性及び感度を良くするた
めに、バイアス磁界Hbを印加して動作点を線形性の良
いP点に設定する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、MRヘッド
には、図7に示すように磁気記録媒体101に対してそ
の長手方向が垂直となるように配されたMR素子102
の先端と後端にそれぞれ電極103,104を積層し
た,いわゆる縦型MRヘッドと、図8に示すように磁気
記録媒体105に対してその長手方向が平行となるよう
に配されたMR素子106の両端にそれぞれ電極10
7,108を積層した,いわゆる横型MRヘッドの二種
類が存在する。
【0009】これらの違いは、簡単には縦型MRヘッド
は磁気記録媒体101との対接面と垂直にセンス電流
(図7中矢印で示す)が流れ、横型MRヘッドは磁気記
録媒体105との対接面に平行にセンス電流(図8中矢
印で示す)が流れることである。縦型は横型と比べてオ
フトラック特性に優れる等の利点を有しているが、先端
電極103と後端電極104との間の感磁部がデプスよ
りも奥であるため、信号磁界を引き込み難く、出力を上
げることが困難であり、この点が性能向上に対する障害
となっていた。
【0010】そこで本発明は、上述の従来の有する技術
的な課題に鑑みて提案されたものであって、MR素子に
入る信号磁界の増加を図り、再生出力並びにバイアス効
率の改善を実現し、また消費電力の低減を図りヘッド内
部温度上昇による性能・信頼性の低下を抑えることがで
きるMRヘッドを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のMRヘッドは、
先端側と後端側にそれぞれ電極を積層したMR素子を磁
気記録媒体との対接面に対してその長手方向が垂直とな
るように配し、さらにこのMR素子にバイアス磁界を印
加するバイアス磁界印加部材とを設け、これらMR素子
とバイアス磁界印加部材とを一対のシールド磁性体で挟
み込んだ、縦型MRヘッド構造である。そして、このM
Rヘッドでは、MR素子の先端側に磁性材料からなるフ
ラックスガイドを設けることにより、上述の課題を解決
する。
【0012】かかるフラックスガイドは、MR素子を挟
んで先端電極とは反対側に設ける。フラックスガイドの
トラック幅方向における幅は、MR素子の幅と同じにす
ることが望ましい。
【0013】一方、フラックスガイドの磁気記録媒体と
の対接面と垂直な方向の長さをLは、磁気ギャップのデ
プスDpと同じ長さであることが最も好ましいが、L≦
Dp+2μmなる関係を満たせばよい。
【0014】そして、このフラックスガイドには、透磁
率1000以上の高透磁率磁性材料を用いることが望ま
しい。
【0015】
【作用】本発明においては、MR素子の先端側に磁性材
料からなるフラックスガイドを設けているので、MR素
子に入る信号磁界はこのフラックスガイドによって媒体
対接面側より後方側へと引き込まれる。したがって、媒
体からMR素子に入る信号磁界の強度が向上し、またバ
イアス磁界のバイアス効率及びバイアス分布も改善され
る。
【0016】また、本発明においては、フラックスガイ
ドのトラック幅方向における幅を、MR素子の幅と同じ
にしているので、再生トラック幅の広がりが防止され
る。
【0017】また、本発明においては、フラックスガイ
ドの媒体対接面と垂直な方向の長さを、磁気ギャップの
デプス+2μm以下としているので、再生出力の向上が
図れる。通常、フラックスガイドの長さは、長い方がバ
イアス磁界の効率は向上してゆくが、出力はデプスと同
じ長さの時が最大となり、デプス+2μm以上長くなる
と逆にフラックスガイドを設けない場合よりも出力は減
少する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。本実施例のM
Rヘッドは、図1に示すように、例えばセラミックスや
ガラス等の非磁性材料からなるスライダ1の一側面1a
上に、一対のシールド磁性体2,3と、これらシールド
磁性体2,3間に先端電極4と後端電極5が積層されて
なるMR素子6と、このMR素子6にバイアス磁界を印
加するバイアス磁界印加部材7とが形成されることによ
り構成されている。
【0019】なお以下、下層に形成されるシールド磁性
体2を下部シールド磁性体2、上層に形成されるシール
ド磁性体3を上部シールド磁性体3と称する。
【0020】MR素子6は、例えば平面形状が略長方形
パターンとして形成され、その長手方向が磁気記録媒体
13との対接面(以下、ABS面8と称する。)に対し
て垂直となるように設けられている。また、このMR素
子6の先端側の一側縁は、上記ABS面8に臨むように
なされている。
【0021】かかるMR素子5は、例えばパーマロイ等
の強磁性体薄膜からなり、下部シールド磁性体2上に設
けられたギャップ膜として機能する絶縁膜9上に蒸着や
スパッタリング等の真空薄膜形成手段によって形成され
ている。
【0022】このMR素子6は、パーマロイよりなるM
R薄膜の単層膜であってもよいが、例えばSiO2 等よ
りなる非磁性の絶縁層を介して静磁的に結合する一対の
MR薄膜を積層するようにしてもよい。積層膜構造とす
ることによって、バルクハウゼンノイズの発生が回避で
きる。
【0023】上記絶縁膜9は、再生用磁気ギャップgの
下層ギャップ膜として機能することから、例えばSiO
2 やAl2 3 等の非磁性且つ非導電性材料からなる。
【0024】上記先端電極4は、その一側縁がABS面
8に臨むようにしてMR素子6の先端部に直接積層さ
れ、このMR素子6と電気的に接続されるようになって
いる。かかる先端電極4は、MR素子6にセンス電流を
通電する電極としての機能を有する他、再生用磁気ギャ
ップgの上層ギャップ膜としても機能するようになって
いる。
【0025】一方、後端電極5は、ABS面8とは反対
側のMR素子6の後端部に、その一部がこのMR素子6
に対して電気的に接続されるようにして積層されてい
る。この後端電極5も先端電極4同様、導電性を有する
材料により形成されている。
【0026】バイアス磁界印加部材7は、MR素子6に
バイアス磁界を印加するためのもので、先端電極4と後
端電極5の間であって、該MR素子6上に形成された絶
縁層10上に形成されている。
【0027】このバイアス磁界印加部材7は、上記AB
S面8と垂直な方向であるMR素子6の長手方向に亘っ
てバイアス磁界を印加する役目をする。かかるバイアス
磁界印加部材7は、例えば非磁性且つ導電性を有する導
体、またはハード膜(高保磁力且つ高飽和磁束密度を有
する永久磁石)のいずれであってもかまわない。バイア
ス磁界印加部材7が導体である場合には、その導体パタ
ーンの両端子部に直流電源からのバイアス電流をその配
線パターンの長手方向であるトラック幅方向に通電す
る。
【0028】そして、上記MR素子6を上下方向から挟
み込む形で設けられる一対のシールド磁性体2,3は、
MR素子6から離れた位置の媒体からの磁界の影響を受
けないようにするシールドとして機能するもので、例え
ばパーマロイ等の強磁性材料をスパッタリング又はメッ
キ等することによって形成されている。
【0029】これらシールド磁性体2,3のうち下部シ
ールド磁性体2は、上記ABS面8にその一側縁を臨ま
せるようにして、このABS面8に対して垂直方向に延
在して設けられている。
【0030】一方、これに対向して設けられる上部シー
ルド磁性体3は、先の下部シールド磁性体2と同様に上
記ABS面8にその一側縁を臨ませるようにしてこのA
BS面8に対して垂直にバック側へ延在して設けられて
いる。また、この上部シールド磁性体3は、ABS面8
側で先端電極4に対して直接積層されると共に、その後
方側において絶縁層11を介して積層されている。
【0031】上記絶縁層11は、非磁性且つ非導電性を
有する材料からなり、上記バイアス磁界印加部材7及び
後端電極5を覆うようにして設けられている。
【0032】なお、上部シールド磁性体3上には、一対
のシールド磁性体2,3によってMR素子6を挟み込ん
でなる磁気ヘッド素子を保護するための保護層12が形
成されている。この保護層12は、例えばSiO2 又は
Al2 3 等の非磁性且つ非導電性を有する層からな
る。
【0033】そして特に本実施例では、MR素子6の先
端側に磁気記録媒体13からの信号磁界を効率よく引き
込むための磁性材料からなるフラックスガイド14が設
けられている。かかるフラックスガイド14は、その一
側縁が上記ABS面8に露出するようにして、先端電極
4とは反対側のMR素子6に設けられている。逆の見か
たをすると、下部シールド磁性体2と対向する側にその
一側縁をABS面8に露出させるようにしてMR素子6
に設けられている。
【0034】このフラックスガイド14は、MR素子6
の感磁部(先端電極4と後端電極5とで挟まれるMR素
子6の部分)に信号磁界を効率良く引き込むために設け
られるものであることから、透磁率の高い高透磁率磁性
材料によって形成することが望ましい。高透磁率材料と
しては、例えば透磁率μが1000以上のパーマロイ、
センダスト、Fe−Co系の軟磁性アモルファス合金材
等が挙げられる。かかるフラックスガイド14を形成す
るには、例えばスパッタリング法や蒸着法あるいはメッ
キ法等の如き真空薄膜形成手段がいずれも適用できる。
【0035】フラックスガイド14の大きさについて
は、次のような観点からその大きさが決められる。フラ
ックスガイド14のトラック幅方向における幅は、同方
向のMR素子6の幅よりも大きいと、再生トラック幅が
広くなってしまうため、当該MR素子6の幅以下である
ことが必要である。最大の効果を上げるためには、MR
素子6の幅と同じ寸法とすることが望ましい。
【0036】一方、フラックスガイド14のABS面8
に対する垂直方向の長さLは、長い方がバイアス磁界の
効率は向上してゆくが、再生出力は再生用磁気ギャップ
gのデプスDpと同じ長さのときが最大であり、該デプ
スDp+2μm以上長くなるとフラックスガイド14を
設けない場合よりも出力は減少してしまう。したがっ
て、フラックスガイド14の長さLは、デプスDp+2
μm以内とすることが望ましい。つまり、L≦Dp+2
μmなる関係となる。
【0037】以上のように構成されたMRヘッドにおい
ては、MR素子6が紙面と垂直な方向に磁化容易となる
一軸異方性を示すように設定されている。また、バイア
ス磁界印加部材7に電流を紙面と垂直な方向に流すこと
によって生ずるバイアス磁界がMR素子6の長手方向に
印加された状態において、磁気記録媒体13からの信号
磁界を受けると、MR素子6と電気的に接続されている
後端電極5と上部シールド磁性体3間で信号を取り出す
ことができる。
【0038】そして、このMRヘッドでは、MR素子6
の先端側に高透磁率磁性材料からなるフラックスガイド
14が設けられているので、MR素子6内に入る信号磁
界が多くなり、再生出力の向上が達成される。また、M
R素子6に印加されるバイアス磁界のバイアス効率及び
そのバイアス分布も良好なものとなる。
【0039】MR素子6の先端部にフラックスガイド1
4を設けることにより、再生出力が向上する理由として
は、以下の通りである。MR素子6の先端側にフラック
スガイド14があると、当該MR素子6の先端部分での
磁気抵抗が下がるために、磁気記録媒体13からMR素
子6及びフラックスガイド14に入る信号磁界の強度
は、フラックスガイド14を設けない場合のMR素子6
に入る信号磁界よりも大きくなる。
【0040】図2にMR素子6内の信号磁界強度分布
を、フラックスガイド14を設けた場合(波形Aで示
す。)と設けない場合(波形Bで示す。)を比較して示
す。フラックスガイド14を設けた場合、出力に寄与す
る感磁部において、MR素子6内の信号磁界が大きくな
っていることが判る。
【0041】なお、フラックスガイド14を設けた場合
に、MR素子6の先端部分で信号磁界が小さくなってい
るのは、この部分にフラックスガイド14があり、磁性
体の断面積が大きくなっているためである。しかし、先
端電極4が設けられる部分は、出力には元々寄与してい
ない部分であるので問題はない。したがって、MR素子
6の先端側にフラックスガイド14を設ければ、感磁部
に入る信号磁界を大きくでき、その結果として再生出力
の大幅な向上が実現される。
【0042】また、MR素子6の先端側にフラックスガ
イド14を設けた場合、バイアス効率及びそのバイアス
分布が向上するのは、以下の理由である。図3及び図4
はフラックスガイド14を設けた場合と設けなかった場
合のMRヘッドの断面を簡略化して示すもので、以下こ
れらの図を参照して説明する。
【0043】バイアス磁界印加部材7に電流を流すとM
R素子6には、バイアス磁界が印加されるが、その経路
には2つが考えられる。ひとつは、バイアス電流により
直接印加される経路であり、バイアス磁界印加部材7の
真下で最大となる。もうひとつは、上部シールド磁性体
3を通ってMR素子6に印加される経路であり、これは
シールド磁性体2,3とMR素子6が近接しているギャ
ップ部分で大きくなる。
【0044】図3に示したフラックスガイド14を設け
なかったMRヘッドでは、上部シールド磁性体3を通る
バイアス磁界は上部シールド磁性体3→MR素子6とい
う経路の他に、MR素子6を突き抜けて上部シールド磁
性体3→MR素子6→下部シールド磁性体2という経路
でも流れるため、MR素子6に印加されるバイアス磁界
の大きさは通常余り大きくない。
【0045】これに対して、図4に示すフラックスガイ
ド14を設けたMRヘッドでは、MR素子6の先端側に
フラックスガイド14が設けられているために、下部シ
ールド磁性体2に突き抜けるバイアス磁界が大幅に減少
し、上部シールド磁性体3→MR素子6という経路が大
部分を占めることになる。したがって、バイアス磁界の
バイアス効率及びバイアス分布が向上する。
【0046】図5は、フラックスガイド14を設けた場
合(波形Cで示す。)と、設けなかった場合(波形Dで
示す。)とで、同じバイアス電流を流した場合のMR素
子6内のバイアス磁界の強度分布を比較したものであ
る。この図からわかるように、フラックスガイド14を
設けた場合の方が全体にバイアス磁界は強く、特に出力
の影響が大きい感磁部の前部でその差は顕著となってい
る。
【0047】このため、バイアス磁界印加部材7に流す
電流を少なくでき、消費電力を下げることができる。ま
た、感磁部の前部でバイアス磁界強度が高まることによ
り、MR素子6の前部からバイアス磁界印加部材7の下
部にかけてのバアイス磁界の強度が比較的均一になって
いる。したがって、これらの部分のバイアス磁界を、バ
イアス磁界印加部材7に流す電流を調整して先に説明し
た図6の最適なバイアスポイントP点に合わせることに
より、MR素子6をより効率良く用いることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明のMRヘッドにおいては、MR素子の先端側に高透磁
率磁性材料よりなるフラックスガイドを設けているの
で、磁気記録媒体からMR素子に入る信号磁界の強度を
上げることができ、再生出力の大幅な向上が達成でき
る。これに伴って、バイアス磁界のバイアス効率及びバ
イアス分布も向上し、バイアス磁界印加部材への通電量
が少なくでき、消費電力の低減が図れ、それに付随して
発熱が低減され、ヘッドの内部温度上昇による性能・信
頼性の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MRヘッドの拡大断面図である。
【図2】MR素子内の信号磁界強度分布を示す特性図で
ある。
【図3】フラックスガイドを設けなかったMRヘッドの
バイアス磁界印加経路を示す模式図である。
【図4】フラックスガイドを設けたMRヘッドのバイア
ス磁界印加経路を示す模式図である。
【図5】MR素子内のバイアス磁界強度分布を示す特性
図である。
【図6】外部印加磁界と抵抗変化率との関係を示す特性
図である。
【図7】縦型MRヘッドの模式図である。
【図8】横型MRヘッドの模式図である。
【符号の説明】
1 スライダー 2 下部シールド磁性体 3 上部シールド磁性体 4 先端電極 5 後端電極 6 MR素子 7 バイアス磁界印加部材 8 ABS面 13 磁気記録媒体 14 フラックスガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録媒体との対接面に対して長手方
    向が垂直となるように配される磁気抵抗効果素子と、 上記磁気記録媒体との対接面に臨み、磁気抵抗効果素子
    の先端側に積層される先端電極と、 上記磁気抵抗効果素子の後端側に積層される後端電極
    と、 上記磁気抵抗効果素子にバイアス磁界を印加するバイア
    ス磁界印加部材と、 上記磁気記録媒体との対接面に臨み、磁気抵抗効果素子
    の先端側に設けられる磁性材料からなるフラックスガイ
    ドと、 先端電極及び後端電極が積層されると共にフラックスガ
    イドが設けられた磁気抵抗効果素子及びバイアス磁界印
    加部材を挟み込む一対のシールド磁性体とを備えてなる
    磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 フラックスガイドは、磁気抵抗効果素子
    を挟んで先端電極と反対側に設けられていることを特徴
    とする請求項1記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 トラック幅方向におけるフラックスガイ
    ドの幅が磁気抵抗効果素子の幅と等しいことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 磁気記録媒体との対接面と垂直な方向に
    おけるフラックスガイドの長さをLとし、磁気ギャップ
    のデプスをDpとしたときに、L≦Dp+2μmである
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項
    に記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 フラックスガイドは透磁率1000以上
    の高透磁率磁性材料からなることを特徴とする請求項1
    から請求項4のいずれか1項に記載の磁気抵抗効果型磁
    気ヘッド。
JP238094A 1994-01-14 1994-01-14 磁気抵抗効果型磁気ヘッド Withdrawn JPH07210826A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6888705B2 (en) * 2002-01-18 2005-05-03 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. High linear density tunnel junction flux guide read head with in-stack longitudinal bias stack (LBS)

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