JPH07209360A - マイクロ波放射計 - Google Patents

マイクロ波放射計

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Publication number
JPH07209360A
JPH07209360A JP97594A JP97594A JPH07209360A JP H07209360 A JPH07209360 A JP H07209360A JP 97594 A JP97594 A JP 97594A JP 97594 A JP97594 A JP 97594A JP H07209360 A JPH07209360 A JP H07209360A
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JP
Japan
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phased array
array antenna
earth
microwave radiometer
dimensional phased
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Application number
JP97594A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コニカル状でかつ所定の可変入射角で地球表
面等の走査を可能ならしめる。 【構成】 地球表面等からのマイクロ波雑音電波を受信
するための可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナの
ビーム方向を所定の方向に設定するための位相制御回路
と、位相制御回路の位相量の制御を行う移相器コントロ
ーラと、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
を回転させるためのモータと、モータの回転制御を行な
うための駆動制御器と、受信信号の増幅及び検波を行な
うための低雑音受信機と、検波された受信信号の積分を
行なうための積分器と、積分後の受信信号のA/D変換
及びフォーマッティングを行うための信号処理器とを具
備している。 【効果】 このマイクロ波放射計を用いることによっ
て、コニカル状でかつ所定の可変入射角で地球表面等の
走査が行える効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、人工衛星、惑星探査
機等の飛翔体に搭載して地球表面や惑星表面等の観測を
行なうマイクロ波放射計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は人工衛星に搭載して地球表面を
観測する従来のマイクロ波放射計を示す図であり、図に
おいて1はm個の導波管スロットアレーから成るプレナ
アレイアンテナ、2はm個の可変移相器からなる位相制
御回路、3は移相器コントローラ、4は低雑音受信機、
5は積分器、6は信号処理器である。図13は従来のマ
イクロ波放射計の走査概念を表した図であり、図14は
マイクロ波放射計によって観測される輝度温度と入射角
との関係を示す図である。
【0003】次に動作について図12及び図13並びに
図14を用いて説明する。地球表面の観測対象物から放
射されるマイクロ波雑音電波は、図12に示す人工衛星
に搭載されたマイクロ波放射計の受信アンテナであるプ
レナアレイアンテナ1で受信される。この場合、プレナ
アレイアンテナ1で受信されるアンテナ温度TA は次式
で表される。
【0004】
【数1】
【0005】ここでG(Ω)はプレナアレイアンテナ1
の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温度、Ωは
立体角である。プレナアレイアンテナ1のビーム方向
は、位相制御回路2内の各可変移相器2a〜2mの各位
相量を移相器コントローラ3を用いて、時々刻々同時に
変化させることによって図13に示すようなラスタ状の
走査を行なうことができる。プレナアレイアンテナ1に
よって受信された受信信号は、低雑音受信機4によって
増幅及び検波された後、積分器5によって積分される。
積分器5によって積分された受信信号は信号処理器6に
よってA/D変換及びフォーマッティングが行われた
後、図示していない送信機によって観測信号として地上
に伝送される。地上で受信された前記観測信号は図示し
ていない処理設備によって画像処理が行われ、地球表面
の観測輝度温度マップが得られる。この場合、前記受信
信号はアンテナビーム幅の範囲内の観測対象物の平均輝
度温度を表している。また、マイクロ波放射計の最小受
信感度を表す温度分解能ΔTは次式で表される。
【0006】
【数2】
【0007】ここでKは低雑音受信機4の構成によって
定まる定数、TA は数1で表されるアンテナ温度、TR
は低雑音受信機4の受信機雑音温度、Bは低雑音受信機
4の帯域幅、τは積分器5の積分時間である。数2から
も明らかなように、積分器5の積分時間を大きくとれ
ば、マイクロ波放射計の温度分解能ΔTを小さくするこ
とができる。一方、観測対象物の輝度温度は図14に示
すように受信アンテナのビーム軸と観測対象物の法線と
がなす角度で表される入射角によって変化する。したが
って、同一観測対象物であっても、受信アンテナのビー
ム走査によって入射角が変動してしまうと観測対象物の
輝度温度が変わってアンテナ温度が変化しているのか、
入射角が変動することによってアンテナ温度が変化して
いるのかの識別が困難となる。その為、従来のマイクロ
波放射計ではプレナアレイアンテナ1の走査幅を制限す
ることによって入射角の変動量を所定の値以内に抑えて
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のマイクロ波放射
計では、受信アンテナであるプレナアレイアンテナ1の
ビームがラスタ状に観測対象物を走査する為、広い走査
域で観測する場合には、走査時の入射角変動によって観
測対象物の輝度温度があたかも変化しているかのような
問題があった。また、同一観測対象物を異なる入射角や
異なる偏波で観測したり、異なる周波数で観測すること
によって観測データに対するパラメータの多重化を図
り、観測対象物の物理量の推定精度を高める場合の、い
わゆる可変入射角及び偏波共用化並びに多周波数化に課
題があった。さらに、観測信号を地上に伝送する場合、
伝送容量の制約からデータ伝送量の低減が求められてい
た。
【0009】この発明は上記のような課題を改善するた
めになされたもので、コニカル状に観測対象物を走査す
ることによって走査時の入射角変動が無いマイクロ波放
射計を得ることを目的としている。また、入射角の変更
が可能な可動ビーム軸を有する受信アンテナを具備する
ことによって所定の異なる入射角で観測できるマイクロ
波放射計を得ることを目的としている。さらに、直交二
偏波や多周波で動作する受信アンテナを具備することに
よって、複偏波や多周波で観測できるマイクロ波放射計
を得ることを目的としている。また、凝視機構を具備す
ることによって所定の特定エリアを高い温度分解能で観
測できるマイクロ波放射計を得ることを目的としてい
る。さらにデータ圧縮機能を具備することによってデー
タ伝送量が低減できるマイクロ波放射計を得ることを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるマイク
ロ波放射計は、コニカル状でかつ所定の固定入射角で地
球表面等の単域走査が行なえるマイクロ波放射計を得る
ために、固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
と、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、低雑音
受信機と、積分器と、信号処理器とを具備したものであ
る。
【0011】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、コニカル状でかつ所定の可変入射角で地球表面等の
単域走査が行なえるマイクロ波放射計を得るために、可
変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制
御回路と、移相器コントローラと、モータと、駆動制御
器と、低雑音受信機と、積分器と、信号処理器とを具備
したものである。
【0012】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、コニカル状でかつ所定の複数の固定入射角で地球表
面等の複域走査が行なえるマイクロ波放射計を得るため
に、固定マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、ビー
ム毎の低雑音受信機と、ビーム毎の積分器と、ビーム毎
の信号処理器とを具備したものである。
【0013】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、コニカル状でかつ所定の複数の可変入射角で地球表
面等の複域走査が行なえるマイクロ波放射計を得るため
に、可変マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、移相器コントローラと、モータ
と、駆動制御器と、ビーム毎の低雑音受信機と、ビーム
毎の積分器と、ビーム毎の信号処理器とを具備したもの
である。
【0014】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、凝視走査によって高温度分解能で地球表面等の観測
が行なえるマイクロ波放射計を得るために、可変ビーム
型一次元フェーズドアレイアンテナと、ビームポジショ
ン演算器と、位相制御回路と、移相器コントローラと、
モータと、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分器と、
信号処理器とを具備したものである。
【0015】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、複偏波で地球表面等の観測が行なえるマイクロ波放
射計を得るために、複偏波で動作可能な一次元フェーズ
ドアレイアンテナと、位相制御回路と、偏分波器と、モ
ータと、駆動制御器と、偏波毎の低雑音受信機と、偏波
毎の積分器と、偏波毎の信号処理器とを具備したもので
ある。
【0016】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、多周波で地球表面等の観測が行なえるマイクロ波放
射計を得るために、多周波で動作可能な一次元フェーズ
ドアレイアンテナと、位相制御回路と、周波数分離器
と、モータと、駆動制御器と、周波数毎の低雑音受信機
と、周波数毎の積分器と、周波数毎の信号処理器とを具
備したものである。
【0017】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、多周波かつ複偏波で地球表面等の観測が行なえるマ
イクロ波放射計を得るために、多周波かつ複偏波で動作
可能な一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制御回
路と、周波数分離器と、モータと、駆動制御器と、周波
数毎の偏分波器と、周波数及び偏波毎の低雑音受信機
と、周波数及び偏波毎の積分器と、周波数及び偏波毎の
信号処理器とを具備したものである。
【0018】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、データ伝送量の低減が可能なマイクロ波放射計を得
るために、一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制
御回路と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信機と、
積分器と、信号処理器と、データ圧縮器とを具備したも
のである。
【0019】
【作用】この発明に係わるマイクロ波放射計は、固定ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制御回
路と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分
器と、信号処理器とを具備して、コニカル状でかつ所定
の固定入射角で地球表面等の単域走査が行なえるマイク
ロ波放射計を得ている。
【0020】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、
位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信
機と、積分器と、信号処理器とを具備して、コニカル状
でかつ所定の可変入射角で地球表面等の単域走査が行な
えるマイクロ波放射計を得ている。
【0021】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、固定マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、ビー
ム毎の低雑音受信機と、ビーム毎の積分器と、ビーム毎
の信号処理器とを具備して、コニカル状でかつ所定の複
数の固定入射角で地球表面等の複域走査が行なえるマイ
クロ波放射計を得ている。
【0022】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、可変マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、ビー
ム毎の低雑音受信機と、ビーム毎の積分器と、ビーム毎
の信号処理器とを具備して、コニカル状でかつ所定の複
数の可変入射角で地球表面等の複域走査が行なえるマイ
クロ波放射計を得ている。
【0023】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、
ビームポジション演算器と、位相制御回路と、モータ
と、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分器と、信号処
理器とを具備して、凝視走査によって高温度分解能で地
球表面等の観測が行なえるマイクロ波放射計を得てい
る。
【0024】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、複偏波で動作可能な一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、偏分波器と、モータと、駆動制
御器と、偏波毎の低雑音受信機と、偏波毎の積分器と、
偏波毎の信号処理器とを具備して、複偏波で地球表面等
の観測が行なえるマイクロ波放射計を得ている。
【0025】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、多周波で動作可能な一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、周波数分離器と、モータと、駆
動制御器と、周波数毎の低雑音受信機と、周波数毎の積
分器と、周波数毎の信号処理器とを具備して、多周波で
地球表面等の観測が行なえるマイクロ波放射計を得てい
る。
【0026】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、多周波かつ複偏波で動作可能な一次元フェーズドア
レイアンテナと、位相制御回路と、周波数分離器と、モ
ータと、駆動制御器と、周波数毎の偏分波器と、周波数
及び偏波毎の低雑音受信機と、周波数及び偏波毎の積分
器と、周波数及び偏波毎の信号処理器とを具備して、多
周波かつ複偏波で地球表面等の観測が行なえるマイクロ
波放射計を得ている。
【0027】また、この発明に係わるマイクロ波放射計
は、一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制御回路
と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分器
と、信号処理器と、データ圧縮器とを具備して、データ
伝送量の低減が可能なマイクロ波放射計を得ている。
【0028】
【実施例】
実施例1 以下、この発明の実施例を図について説明する。図1は
人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測するこの
発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図にお
いて1は固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナ、2は位相制御回路、4は低雑音受信機、5は積分
器、6は信号処理器、7はモータ、8は駆動制御器であ
る。
【0029】次に動作について図1及び図2を用いて説
明する。地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ
波雑音電波は、人工衛星に搭載された図1に示すマイク
ロ波放射計の受信アンテナである固定ビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素子アレイに
よって受信される。この場合、固定ビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテナ温度TA
は前記した数1で表される。前記の数1におけるG
(Ω)は固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温度、Ω
は立体角である。固定ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1のビーム方向は地球表面に対して所定の入射
角となるように、位相制御回路2内の各固定移相器2a
〜2mの各位相量が所定の値にあらかじめ設定されてい
る。また、固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナ1は、モータ7によって所定速度で回転が行われて地
球表面を図2に示すようなコニカル状の走査を行なうこ
とができる。なお、モータ7の回転制御は駆動制御器8
によって行われる。次に、固定ビーム型一次元フェーズ
ドアレイアンテナ1によって受信された受信信号は、低
雑音受信機4によって増幅及び検波された後、積分器5
によって積分される。積分器5によって積分された受信
信号は、信号処理器6によってA/D変換及びフォーマ
ッティングが行われた後、図示していない送信機によっ
て観測信号として地上に伝送される。地上で受信された
観測信号は図示していない処理設備によって画像処理が
行われ、地球表面の観測輝度温度マップが得られる。こ
の場合、前記受信信号はアンテナビーム幅の範囲内の観
測対象物の平均輝度温度を表している。また、この発明
のマイクロ波放射計の最小受信感度を表す温度分解能Δ
Tは前記した数2で表される。前記の数2において、K
は低雑音受信機4の構成によって定まる定数、TA は前
記の数1で表されるアンテナ温度、TR は低雑音受信機
4の受信機雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域幅、τ
は積分器5の積分時間である。
【0030】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は常に一
定である。また、固定ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1の回転速度制御は、駆動制御器8からの指令
に基づいてモータ7の速度制御により行うことができ
る。したがって、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度
を、それよりも遅い速度にして地球表面のコニカル状の
走査をアンダーラップで行えば、距離分解能が低下する
反面、温度分解能を向上させた走査を行うことができ
る。また、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それ
よりも速い速度にして地球表面のコニカル状の走査をオ
ーバラップで行えば、温度分解能が低下する反面、距離
分解能を向上させた走査を行うことができる。
【0031】実施例2 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
3は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は可変ビーム型一次元フェーズドアレイアン
テナ、2は位相制御回路、3は移相器コントローラ、4
は低雑音受信機、5は積分器、6は信号処理器、7はモ
ータ、8は駆動制御器である。
【0032】次に動作について図3を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図3に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである可変ビーム型一次元フェーズド
アレイアンテナ1内のm個の放射素子アレイによって受
信される。この場合、可変ビーム型一次元フェーズドア
レイアンテナ1で受信されるアンテナ温度TA は前記し
た数1で表される。前記の数1におけるG(Ω)は可変
ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の利得関
数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温度、Ωは立体角で
ある。可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1
のビーム方向は地球表面に対して所定の入射角となるよ
うに、位相制御回路2内の各可変移相器2a〜2mの各
位相量が所定の値に設定されている。この各可変移相器
2a〜2mの各位相量の設定制御は、移相器コントロー
ラ3からの指令に基づいて行われる。また、可変ビーム
型一次元フェーズドアレイアンテナ1は、モータ7によ
って所定速度で回転が行われて地球表面を前記の図2に
示すようなコニカル状の走査を行うことができる。な
お、モータ7の回転制御は駆動制御器8によって行われ
る。次に、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナ1によって受信された受信信号は、低雑音受信機4に
よって増幅及び検波された後、積分器5によって積分さ
れる。積分器5によって積分された受信信号は、信号処
理器6によってA/D変換及びフォーマッティングが行
われた後、図示していない送信機によって観測信号とし
て地上に伝送される。地上で受信された観測信号は図示
していない処理設備によって画像処理が行われ、地球表
面の観測輝度温度マップが得られる。この場合、前記受
信信号はアンテナビーム幅の範囲内の観測対象物の平均
輝度温度を表している。また、この発明のマイクロ波放
射計の最小受信感度を表す温度分解能ΔTは前記した数
2で表される。前記の数2において、Kは低雑音受信機
4の構成によって定まる定数、TA は前記の数1で表さ
れるアンテナ温度、TR は低雑音受信機4の受信機雑音
温度、Bは低雑音受信機4の帯域幅、τは積分器5の積
分時間である。
【0033】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は常に一
定である。また、可変ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1の回転速度制御は、駆動制御器8からの指令
に基づいてモータ7の速度制御により行うことができ
る。したがって、人工衛星の高度に応じて定まる可変ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度
を、それよりも遅い速度にして地球表面のコニカル状の
走査をアンダーラップで行えば、距離分解能が低下する
反面、温度分解能を向上させた走査を行うことができ
る。また、人工衛星の高度に応じて定まる可変ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それ
よりも速い速度にして地球表面のコニカル状の走査をオ
ーバラップで行えば、温度分解能が低下する反面、距離
分解能を向上させた走査を行うことができる。なお、こ
の発明のマイクロ波放射計によれば、異なる入射角で観
測対象物を観測することができるため、複数入射角の観
測データから観測対象物の物理的性質を把握する場合等
に有効である。
【0034】実施例3 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
4は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は固定マルチビーム型一次元フェーズドアレ
イアンテナ、2は位相制御回路、4は低雑音受信機、5
は積分器、6は信号処理器、7はモータ、8は駆動制御
器である。
【0035】次に動作について図4を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図4に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである固定マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素子アレイによ
って受信される。この場合、固定マルチビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテナ温度
A は前記した数1で表される。前記の数1におけるG
(Ω)は固定マルチビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温
度、Ωは立体角である。固定マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1の各ビーム方向は地球表面に対
して所定の入射角となるように、位相制御回路2内の各
固定移相器2a〜2mの各位相量が所定の値にあらかじ
め設定されている。また、固定マルチビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナ1は、モータ7によって所定速
度で回転が行われて地球表面を図5に示すようにコニカ
ル状に互いに異なる入射角で複域走査するようになって
いる。なお、モータ7の回転制御は駆動制御器8によっ
て行われる。次に、固定マルチビーム型一次元フェーズ
ドアレイアンテナ1によって受信された受信信号は、マ
ルチビームの各ビーム毎に低雑音受信機4によって増幅
及び検波された後、ビーム毎の積分器5によって積分さ
れる。ビーム毎の積分器5によって積分された受信信号
は、信号処理器6によってA/D変換及びフォーマッテ
ィングが行われた後、図示していない送信機によって観
測信号として地上に伝送される。地上で受信された観測
信号は図示していない処理設備によって画像処理が行わ
れ、地球表面の観測輝度温度マップが得られる。この場
合、前記受信信号はアンテナビーム幅の範囲内の観測対
象物の平均輝度温度を表している。また、この発明のマ
イクロ波放射計の最小受信感度を表す温度分解能ΔTは
前記した数2で表される。前記の数2において、Kは低
雑音受信機4の構成によって定まる定数、TA は前記の
数1で表されるアンテナ温度、TR は低雑音受信機4の
受信機雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域幅、τは積
分器5の積分時間である。
【0036】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に互いに異なる入射角で走査するため、走
査時の入射角はそれぞれ常に一定である。また、固定マ
ルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転
速度制御は、駆動制御器8からの指令に基づいてモータ
7の速度制御により行うことができる。したがって、人
工衛星の高度に応じて定まる固定マルチビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも
遅い速度にして地球表面のコニカル状の走査をアンダー
ラップで行えば、距離分解能が低下する反面、温度分解
能を向上させた走査を行うことができる。また、人工衛
星の高度に応じて定まる固定マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも速い
速度にして地球表面のコニカル状の走査をオーバラップ
で行えば、温度分解能が低下する反面、距離分解能を向
上させた走査を行うことができる。なお、この発明のマ
イクロ波放射計によれば、互いに異なる入射角で観測対
象物を観測することができるため、複数入射角の観測デ
ータから観測対象物の物理的性質を把握する場合等に有
効である。
【0037】実施例4 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
6は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は可変マルチビーム型一次元フェーズドアレ
イアンテナ、2は位相制御回路、3は移相器コントロー
ラ、4は低雑音受信機、5は積分器、6は信号処理器、
7はモータ、8は駆動制御器である。
【0038】次に動作について図6を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図6に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである可変マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素子アレイによ
って受信される。この場合、可変マルチビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテナ温度
A は前記した数1で表される。前記の数1におけるG
(Ω)は可変マルチビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温
度、Ωは立体角である。可変マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1の各ビーム方向は地球表面に対
して所定の入射角となるように、位相制御回路2内の各
可変移相器2a〜2mの各位相量が所定の値に設定され
ている。この各可変移相器2a〜2mの各位相量の設定
制御は、移相器コントローラ3からの指令に基づいて行
われる。また、可変マルチビーム型一次元フェーズドア
レイアンテナ1は、モータ7によって所定速度で回転が
行われて地球表面を前記した図5に示すようなコニカル
状に複域走査するようになっている。なお、モータ7の
回転制御は駆動制御器8によって行われる。次に、可変
マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1によ
って受信された受信信号は、マルチビームの各ビーム毎
に低雑音受信機4によって増幅及び検波された後、ビー
ム毎の積分器5によって積分される。ビーム毎の積分器
5によって積分された受信信号は、信号処理器6によっ
てA/D変換及びフォーマッティングが行われた後、図
示していない送信機によって観測信号として地上に伝送
される。地上で受信された観測信号は図示していない処
理設備によって画像処理が行われ、地球表面の観測輝度
温度マップが得られる。この場合、前記受信信号はアン
テナビーム幅の範囲内の観測対象物の平均輝度温度を表
している。また、この発明のマイクロ波放射計の最小受
信感度を表す温度分解能ΔTは前記した数2で表され
る。前記の数2において、Kは低雑音受信機4の構成に
よって定まる定数、TA は前記の数1で表されるアンテ
ナ温度、TRは低雑音受信機4の受信機雑音温度、Bは
低雑音受信機4の帯域幅、τは積分器5の積分時間であ
る。
【0039】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に互いに異なる入射角で走査するため、走
査時の入射角はそれぞれ常に一定である。また、可変マ
ルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転
速度制御は、駆動制御器8からの指令に基づいてモータ
7の速度制御により行うことができる。したがって、人
工衛星の高度に応じて定まる可変マルチビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも
遅い速度にして地球表面のコニカル状の走査をアンダー
ラップで行えば、距離分解能が低下する反面、温度分解
能を向上させた走査を行うことができる。また、人工衛
星の高度に応じて定まる可変マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも速い
速度にして地球表面のコニカル状の走査をオーバラップ
で行えば、温度分解能が低下する反面、距離分解能を向
上させた走査を行うことができる。なお、この発明のマ
イクロ波放射計によれば、異なる入射角で観測対象物を
観測することができるため、複数入射角の観測データか
ら観測対象物の物理的性質を把握する場合等に有効であ
る。
【0040】実施例5 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
7は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は可変ビーム型一次元フェーズドアレイアン
テナ、2は位相制御回路、3は移相器コントローラ、4
は低雑音受信機、5は積分器、6は信号処理器、7はモ
ータ、8は駆動制御器、9はビームポジション演算器で
ある。
【0041】次に動作について図7を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図7に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである可変ビーム型一次元フェーズド
アレイアンテナ1内のm個の放射素子アレイによって受
信される。この場合、可変ビーム型一次元フェーズドア
レイアンテナ1で受信されるアンテナ温度TA は前記し
た数1で表される。前記の数1におけるG(Ω)は可変
ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の利得関
数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温度、Ωは立体角で
ある。可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1
のビーム方向は地球表面の所定の特定エリアに対して、
凝視走査が可能なように、位相制御回路2内の各可変移
相器2a〜2mの各位相量が飛翔体の移動に応じて時々
刻々変化するように設定されるが、この凝視走査に対す
る各可変移相器2a〜2mの各位相量の設定制御は、移
相器コントローラ3からの指令に基づいて行われる。な
お、地球表面の所定の特定エリアが凝視できるように可
変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1のビーム
方向を演算する機能はビームポジション演算器9によっ
て行われ、演算結果は移相器コントローラ3への位相制
御指令として伝わる。また、可変ビーム型一次元フェー
ズドアレイアンテナ1は、モータ7によって所定速度で
回転が行われて地球表面をコニカル状に単域走査するよ
うになっている。なお、モータ7の回転制御は駆動制御
器8によって行われる。次に、可変ビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1によって受信された受信信号
は、低雑音受信機4によって増幅及び検波された後、積
分器5によって積分される。積分器5によって積分され
た受信信号は、信号処理器6によってA/D変換及びフ
ォーマッティングが行われた後、図示していない送信機
によって観測信号として地上に伝送される。地上で受信
された観測信号は図示していない処理設備によって画像
処理が行われ、地球表面の観測輝度温度マップが得られ
る。この場合、前記受信信号はアンテナビーム幅の範囲
内の観測対象物の平均輝度温度を表している。また、こ
の発明のマイクロ波放射計の最小受信感度を表す温度分
解能ΔTは前記した数2で表される。前記の数2におい
て、Kは低雑音受信機4の構成によって定まる定数、T
A は前記の数1で表されるアンテナ温度、TR は低雑音
受信機4の受信機雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域
幅、τは積分器5の積分時間である。
【0042】この発明のマイクロ波放射計では、地球表
面の所定の特定エリアを凝視走査することによって高い
温度分解能で観測することが可能である。これは、前記
した数2において積分器5の積分時間τを長くすること
ができるためである。この凝視走査を行う場合、可変ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1のビーム方向
は、モータ7の回転を停止させて連続的に凝視走査を行
ってもよく、モータ7の回転を停止させないで間欠的に
凝視走査を行ってもよい。また、ここでは可変ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナの場合で説明したが、
可変マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナで
あっても、同様な効果が得られることは勿論である。
【0043】実施例6 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
8は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は複偏波で動作可能な固定ビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナ、2は位相制御回路、4は低雑
音受信機、5は積分器、6は信号処理器、7はモータ、
8は駆動制御器、10は偏分波器である。
【0044】次に動作について図8を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図8に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである複偏波で動作可能な固定ビーム
型一次元フェーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素
子アレイによって受信される。この場合、固定ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテ
ナ温度TA は前記した数1で表される。前記の数1にお
けるG(Ω)は固定ビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温
度、Ωは立体角である。固定ビーム型一次元フェーズド
アレイアンテナ1のビーム方向は地球表面に対して所定
の入射角となるように、位相制御回路2内の各固定移相
器2a〜2mの各位相量が所定の値にあらかじめ設定さ
れている。また、固定ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1は、モータ7によって所定速度で回転が行わ
れて地球表面を前記の図2に示すようなコニカル状の走
査を行うことができる。なお、モータ7の回転制御は駆
動制御器8によって行われる。次に、複偏波で動作可能
な固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1によ
って受信された受信信号は、偏分波器10によって偏波
分離が行われた後、偏波毎の低雑音受信機4によって増
幅及び検波された後、偏波毎の積分器5によって積分さ
れる。偏波毎の積分器5によって積分された受信信号
は、信号処理器6によってA/D変換及びフォーマッテ
ィングが行われた後、図示していない送信機によって観
測信号として地上に伝送される。地上で受信された観測
信号は図示していない処理設備によって画像処理が行わ
れ、地球表面の偏波対応の観測輝度温度マップが得られ
る。この場合、前記受信信号はアンテナビーム幅の範囲
内の観測対象物の平均輝度温度を表している。また、こ
の発明のマイクロ波放射計の最小受信感度を表す温度分
解能ΔTは前記した数2で表される。前記の数2におい
て、Kは低雑音受信機4の構成によって定まる定数、T
A は前記の数1で表されるアンテナ温度、TR は低雑音
受信機4の受信機雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域
幅、τは積分器5の積分時間である。
【0045】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は複偏波
のそれぞれに対して常に一定である。また、複偏波で動
作可能な固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
1の回転速度制御は、駆動制御器8からの指令に基づい
てモータ7の速度制御により行うことができる。したが
って、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型一次
元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それより
も遅い速度にして地球表面のコニカル状の走査をアンダ
ーラップで行えば、距離分解能が低下する反面、温度分
解能を向上させた走査を行うことができる。また、人工
衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型一次元フェーズ
ドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも速い速度
にして地球表面のコニカル状の走査をオーバラップで行
えば、温度分解能が低下する反面、距離分解能を向上さ
せた走査を行うことができる。なお、ここでは固定ビー
ム型一次元フェーズドアレイアンテナの場合で説明した
が、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナであ
っても差し支えない。また、マルチビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナであっても各ビーム毎に同様な効
果が得られることは勿論である。
【0046】実施例7 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
9は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測する
この発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、図
において1は多周波で動作可能な固定ビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナ、2は位相制御回路、4は低雑
音受信機、5は積分器、6は信号処理器、7はモータ、
8は駆動制御器、11は周波数分離器である。
【0047】次に動作について図9を用いて説明する。
地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑音電
波は、人工衛星に搭載された図9に示すマイクロ波放射
計の受信アンテナである多周波で動作可能な固定ビーム
型一次元フェーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素
子アレイによって受信される。この場合、固定ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテ
ナ温度TA は前記した数1で表される。前記の数1にお
けるG(Ω)は固定ビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温
度、Ωは立体角である。固定ビーム型一次元フェーズド
アレイアンテナ1のビーム方向は地球表面に対して所定
の入射角となるように、位相制御回路2内の各固定移相
器2a〜2mの各位相量が所定の値にあらかじめ設定さ
れている。また固定ビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ1は、モータ7によって所定速度で回転が行われ
て地球表面を前記の図2に示すようなコニカル状の走査
を行うことができる。なお、モータ7の回転制御は駆動
制御器8によって行われる。次に、多周波で動作可能な
固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1によっ
て受信された受信信号は、周波数分離器11によって周
波数分離が行われた後、周波数毎の低雑音受信機4によ
って増幅及び検波された後、周波数毎の積分器5によっ
て積分される。周波数毎の積分器5によって積分された
受信信号は、信号処理器6によってA/D変換及びフォ
ーマッティングが行われた後、図示していない送信機に
よって観測信号として地上に伝送される。地上で受信さ
れた観測信号は図示していない処理設備によって画像処
理が行われ、地球表面の周波数対応の観測輝度温度マッ
プが得られる。この場合、前記受信信号はアンテナビー
ム幅の範囲内の観測対象物の平均輝度温度を表してい
る。また、この発明のマイクロ波放射計の最小受信感度
を表す温度分解能ΔTは前記した数2で表される。前記
の数2において、Kは低雑音受信機4の構成によって定
まる定数、TA は前記の数1で表されるアンテナ温度、
R は低雑音受信機4の受信機雑音温度、Bは低雑音受
信機4の帯域幅、τは積分器5の積分時間である。
【0048】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は各周波
数のそれぞれに対して常に一定である。また、多周波で
動作可能な固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナ1の回転速度制御は、駆動制御器8からの指令に基づ
いてモータ7の速度制御により行うことができる。した
がって、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型一
次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよ
りも遅い速度にして地球表面のコニカル状の走査をアン
ダーラップで行えば、距離分解能が低下する反面、温度
分解能を向上させた走査を行うことができる。また、人
工衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型一次元フェー
ズドアレイアンテナ1の回転速度を、それよりも速い速
度にして地球表面のコニカル状の走査をオーバラップで
行えば、温度分解能が低下する反面、距離分解能を向上
させた走査を行うことができる。なお、ここでは固定ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナの場合で説明し
たが、可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナで
あっても差し支えない。また、マルチビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナであっても各ビーム毎に同様な
効果が得られることは勿論である。
【0049】実施例8 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
10は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測す
るこの発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、
図において1は多周波かつ複偏波で動作可能な固定ビー
ム型一次元フェーズドアレイアンテナ、2は位相制御回
路、4は低雑音受信機、5は積分器、6は信号処理器、
7はモータ、8は駆動制御器、10は偏分波器、11は
周波数分離器である。
【0050】次に動作について図10を用いて説明す
る。地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑
音電波は、人工衛星に搭載された図10に示すマイクロ
波放射計の受信アンテナである多周波かつ複偏波で動作
可能な固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1
内のm個の放射素子アレイによって受信される。この場
合、固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1で
受信されるアンテナ温度TA は前記した数1で表され
る。前記の数1におけるG(Ω)は固定ビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1の利得関数、TB (Ω)は
観測対象物の輝度温度、Ωは立体角である。固定ビーム
型一次元フェーズドアレイアンテナ1のビーム方向は地
球表面に対して所定の入射角となるように、位相制御回
路2内の各固定移相器2a〜2mの各位相量が所定の値
にあらかじめ設定されている。また固定ビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1は、モータ7によって所定
速度で回転が行われて地球表面を前記の図2に示すよう
なコニカル状の走査を行うことができる。なお、モータ
7の回転制御は駆動制御器8によって行われる。次に、
多周波かつ複偏波で動作可能な固定ビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1によって受信された受信信号
は、周波数分離器11によって周波数分離が行われた
後、周波数毎の偏分波器10によって偏波分離が行われ
る。その後、周波数及び偏波毎の低雑音受信機4によっ
て増幅及び検波された後、周波数及び偏波毎の積分器5
によって積分される。周波数及び偏波毎の積分器5によ
って積分された受信信号は、信号処理器6によってA/
D変換及びフォーマッティングが行われた後、図示して
いない送信機によって観測信号として地上に伝送され
る。地上で受信された観測信号は図示していない処理設
備によって画像処理が行われ、地球表面の周波数及び偏
波対応の観測輝度温度マップが得られる。この場合、前
記受信信号はアンテナビーム幅の範囲内の観測対象物の
平均輝度温度を表している。また、この発明のマイクロ
波放射計の最小受信感度を表す温度分解能ΔTは前記し
た数2で表される。前記の数2において、Kは低雑音受
信機4の構成によって定まる定数、TA は前記の数1で
表されるアンテナ温度、TR は低雑音受信機4の受信機
雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域幅、τは積分器5
の積分時間である。
【0051】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は各周波
数及び各偏波のそれぞれに対して常に一定である。ま
た、多周波かつ複偏波で動作可能な固定ビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1の回転速度制御は、駆動制
御器8からの指令に基づいてモータ7の速度制御により
行うことができる。したがって、人工衛星の高度に応じ
て定まる固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
1の回転速度を、それよりも遅い速度にして地球表面の
コニカル状の走査をアンダーラップで行えば、距離分解
能が低下する反面、温度分解能を向上させた走査を行う
ことができる。また、人工衛星の高度に応じて定まる固
定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速
度を、それよりも速い速度にして地球表面のコニカル状
の走査をオーバラップで行えば、温度分解能が低下する
反面、距離分解能を向上させた走査を行うことができ
る。なお、ここでは固定ビーム型一次元フェーズドアレ
イアンテナの場合で説明したが、可変ビーム型一次元フ
ェーズドアレイアンテナであっても差し支えない。ま
た、マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナで
あっても各ビーム毎に同様な効果が得られることは勿論
である。
【0052】実施例9 以下、この発明の他の実施例を図について説明する。図
11は人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面を観測す
るこの発明のマイクロ波放射計の構成を示す図であり、
図において1は固定ビーム型一次元フェーズドアレイア
ンテナ、2は位相制御回路、4は低雑音受信機、5は積
分器、6は信号処理器、7はモータ、8は駆動制御器、
12はデータ圧縮器である。
【0053】次に動作について図11を用いて説明す
る。地球表面の観測対象物から放射されるマイクロ波雑
音電波は、人工衛星に搭載された図11に示すマイクロ
波放射計アレイの受信アンテナである固定ビーム型一次
元フェーズドアレイアンテナ1内のm個の放射素子アレ
イによって受信される。この場合、固定ビーム型一次元
フェーズドアレイアンテナ1で受信されるアンテナ温度
A は前記した数1で表される。前記の数1におけるG
(Ω)は固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナ
1の利得関数、TB (Ω)は観測対象物の輝度温度、Ω
は立体角である。固定ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1のビーム方向は地球表面に対して所定の入射
角となるように、位相制御回路2内の各固定移相器2a
〜2mの各位相量が所定の値にあらかじめ設定されてい
る。また、固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナ1は、モータ7によって所定速度で回転が行われて地
球表面を前記の図2に示すようなコニカル状の走査を行
うことができる。なお、モータ7の回転制御は駆動制御
器8によって行われる。次に、固定ビーム型一次元フェ
ーズドアレイアンテナ1によって受信された受信信号
は、低雑音受信機4によって増幅及び検波された後、積
分器5によって積分される。積分器5によって積分され
た受信信号は、信号処理器6によってA/D変換及びフ
ォーマッティングが行われた後、データ圧縮器12によ
ってデータ圧縮が行われる。データ圧縮は例えば前画素
との差分をとり、差分をコード化することによってデー
タ量を低減することができる。データ圧縮器12によっ
てデータ圧縮が行われた後、図示していない送信機によ
って観測信号として地上に伝送される。地上で受信され
た観測信号は図示していない処理設備によってコード化
されたデータの復号が行われた後、画像処理が行われて
地球表面の観測輝度温度マップが得られる。この場合、
前記受信信号はアンテナビーム幅の範囲内の観測対象物
の平均輝度温度を表している。また、この発明のマイク
ロ波放射計の最小受信感度を表す温度分解能ΔTは前記
した数2で表される。前記の数2において、Kは低雑音
受信機4の構成によって定まる定数、TA は前記の数1
で表されるアンテナ温度、TR は低雑音受信機4の受信
機雑音温度、Bは低雑音受信機4の帯域幅、τは積分器
5の積分時間である。
【0054】この発明のマイクロ波放射計では地球表面
をコニカル状に走査するため、走査時の入射角は常に一
定である。また、固定ビーム型一次元フェーズドアレイ
アンテナ1の回転速度制御は、駆動制御器8からの指令
に基づいてモータ7の速度制御により行うことができ
る。したがって、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビ
ーム型一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度
を、それよりも遅い速度にして地球表面のコニカル状の
走査をアンダーラップで行えば、距離分解能が低下する
反面、温度分解能を向上させた走査を行うことができ
る。また、人工衛星の高度に応じて定まる固定ビーム型
一次元フェーズドアレイアンテナ1の回転速度を、それ
よりも速い速度にして地球表面のコニカル状の走査をオ
ーバラップで行えば、温度分解能が低下する反面、距離
分解能を向上させた走査を行うことができる。なお、こ
こでは固定ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナの
場合で説明したが、可変ビーム型一次元フェーズドアレ
イアンテナであっても差し支えない。また、マルチビー
ム型一次元フェーズドアレイアンテナであっても同様な
効果が得られることは勿論である。
【0055】
【発明の効果】以上のように、この発明によればマイク
ロ波放射計を固定ビーム型一次元フェーズドアレイアン
テナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、低
雑音受信機と、積分器と、信号処理器とから構成したの
で、コニカル状でかつ所定の固定入射角で地球表面等の
単域走査が行なえる効果がある。
【0056】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、
位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信
機と、積分器と、信号処理器とから構成したので、コニ
カル状でかつ所定の可変入射角で地球表面等の単域走査
が行なえる効果がある。
【0057】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を固定マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、ビー
ム毎の低雑音受信機と、ビーム毎の積分器と、ビーム毎
の信号処理器とから構成したので、コニカル状でかつ所
定の複数の固定入射角で地球表面等の複域走査が行なえ
る効果がある。
【0058】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を可変マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、モータと、駆動制御器と、ビー
ム毎の低雑音受信機と、ビーム毎の積分器と、ビーム毎
の信号処理器とから構成したので、コニカル状でかつ所
定の複数の可変入射角で地球表面等の複域走査が行なえ
る効果がある。
【0059】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を可変ビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、
ビームポジション演算器と、位相制御回路と、モータ
と、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分器と、信号処
理器とから構成したので、凝視走査によって高温度分解
能で地球表面等の観測が行なえる効果がある。
【0060】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を複偏波で動作可能な一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、偏分波器と、モータと、駆動制
御器と、偏波毎の低雑音受信機と、偏波毎の積分器と、
偏波毎の信号処理器とから構成したので、複偏波で地球
表面等の観測が行なえる効果がある。
【0061】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を多周波で動作可能な一次元フェーズドアレイアンテ
ナと、位相制御回路と、周波数分離器と、モータと、駆
動制御器と、周波数毎の低雑音受信機と、周波数毎の積
分器と、周波数毎の信号処理器とから構成したので、多
周波で地球表面等の観測が行なえる効果がある。
【0062】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を多周波かつ複偏波で動作可能な一次元フェーズドア
レイアンテナと、位相制御回路と、周波数分離器と、モ
ータと、駆動制御器と、周波数毎の偏分波器と、周波数
及び偏波毎の低雑音受信機と、周波数及び偏波毎の積分
器と、周波数及び偏波毎の信号処理器とから構成したの
で、多周波かつ複偏波で地球表面等の観測が行なえる効
果がある。
【0063】さらに、この発明によればマイクロ波放射
計を一次元フェーズドアレイアンテナと、位相制御回路
と、モータと、駆動制御器と、低雑音受信機と、積分器
と、信号処理器と、データ圧縮器とから構成したので、
データ伝送量を低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図2】この発明の実施例1におけるマイクロ波放射計
の走査概念を示す図である。
【図3】この発明の実施例2におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図4】この発明の実施例3におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施例3におけるマイクロ波放射計
の走査概念を示す図である。
【図6】この発明の実施例4におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図7】この発明の実施例5におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図8】この発明の実施例6におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図9】この発明の実施例7におけるマイクロ波放射計
の構成を示す図である。
【図10】この発明の実施例8におけるマイクロ波放射
計の構成を示す図である。
【図11】この発明の実施例9におけるマイクロ波放射
計の構成を示す図である。
【図12】従来の実施例におけるマイクロ波放射計の構
成を示す図である。
【図13】従来の実施例におけるマイクロ波放射計の走
査概念を示す図である。
【図14】従来の実施例におけるマイクロ波放射計の入
射角と観測輝度温度の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 受信アンテナ 2 位相制御回路 3 移相器コントローラ 4 低雑音受信機 5 積分器 6 信号処理器 7 モータ 8 駆動制御器 9 ビームポジション演算器 10 偏分波器 11 周波数分離器 12 データ圧縮器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、地球表面
    等からのマイクロ波雑音電波を受信するための固定ビー
    ム型一次元フェーズドアレイアンテナと、固定ビーム型
    一次元フェーズドアレイアンテナのビーム方向を所定の
    方向に設定するための位相制御回路と、固定ビーム型一
    次元フェーズドアレイアンテナを回転させるためのモー
    タと、モータの回転制御を行なうための駆動制御器と、
    受信信号の増幅及び検波を行なうための低雑音受信機
    と、検波された受信信号の積分を行なうための積分器
    と、積分後の受信信号のA/D変換及びフォーマッティ
    ングを行うための信号処理器とを具備して、コニカル状
    でかつ所定の固定入射角で地球表面等の単域走査を可能
    ならしめることを特徴とするマイクロ波放射計。
  2. 【請求項2】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、地球表面
    等からのマイクロ波雑音電波を受信するための可変ビー
    ム型一次元フェーズドアレイアンテナと、可変ビーム型
    一次元フェーズドアレイアンテナのビーム方向を所定の
    方向に設定するための位相制御回路と、位相制御回路の
    位相量の制御を行う移相器コントローラと、可変ビーム
    型一次元フェーズドアレイアンテナを回転させるための
    モータと、モータの回転制御を行なうための駆動制御器
    と、受信信号の増幅及び検波を行なうための低雑音受信
    機と、検波された受信信号の積分を行なうための積分器
    と、積分後の受信信号のA/D変換及びフォーマッティ
    ングを行うための信号処理器とを具備して、コニカル状
    でかつ所定の可変入射角で地球表面等の単域走査を可能
    ならしめることを特徴とするマイクロ波放射計。
  3. 【請求項3】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、地球表面
    等からのマイクロ波雑音電波を受信するための固定マル
    チビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、固定マ
    ルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナの各ビー
    ム方向を所定の方向に設定するための位相制御回路と、
    固定マルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナを
    回転させるためのモータと、モータの回転制御を行なう
    ための駆動制御器と、ビーム毎の受信信号の増幅及び検
    波を行なうための低雑音受信機と、ビーム毎の検波され
    た受信信号の積分を行なうための積分器と、ビーム毎の
    積分後の受信信号のA/D変換及びフォーマッティング
    を行うための信号処理器とを具備して、コニカル状でか
    つ所定の複数の固定入射角で地球表面等の複域走査を可
    能ならしめることを特徴とするマイクロ波放射計。
  4. 【請求項4】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、地球表面
    等からのマイクロ波雑音電波を受信するための可変マル
    チビーム型一次元フェーズドアレイアンテナと、可変マ
    ルチビーム型一次元フェーズドアレイアンテナの各ビー
    ム方向をそれぞれ所定の方向に設定するための位相制御
    回路と、位相制御回路の位相量の制御を行う移相器コン
    トローラと、可変マルチビーム型一次元フェーズドアレ
    イアンテナを回転させるためのモータと、モータの回転
    制御を行なうための駆動制御器と、ビーム毎の受信信号
    の増幅及び検波を行なうための低雑音受信機と、ビーム
    毎の検波された受信信号の積分を行なうための積分器
    と、ビーム毎の積分後の受信信号のA/D変換及びフォ
    ーマッティングを行うための信号処理器とを具備して、
    コニカル状でかつ所定の複数の可変入射角で地球表面等
    の複域走査を可能ならしめることを特徴とするマイクロ
    波放射計。
  5. 【請求項5】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、飛翔体の
    移動に応じてビームポジションを演算するためのビーム
    ポジション演算器を具備して、凝視走査で地球表面等の
    所定の特定エリアが高温度分解能で観測できることを特
    徴とする請求項2または請求項4記載の何れかのマイク
    ロ波放射計。
  6. 【請求項6】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、複偏波で
    動作可能な一次元フェーズドアレイアンテナと、偏波分
    離を行うための偏分波器と、偏波毎に受信信号の増幅及
    び検波を行なうための低雑音受信機と、偏波毎に検波さ
    れた受信信号の積分を行なうための積分器と、偏波毎に
    積分後の受信信号のA/D変換及びフォーマッティング
    を行うための信号処理器とを具備して、複偏波での走査
    を可能ならしめることを特徴とする請求項1から請求項
    5記載の何れかのマイクロ波放射計。
  7. 【請求項7】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、多周波で
    動作可能な一次元フェーズドアレイアンテナと、周波数
    分離を行うための周波数分離器と、周波数毎に受信信号
    の増幅及び検波を行なうための低雑音受信機と、周波数
    毎に検波された受信信号の積分を行なうための積分器
    と、周波数毎に積分後の受信信号のA/D変換及びフォ
    ーマッティングを行うための信号処理器とを具備して、
    多周波での走査を可能ならしめることを特徴とする請求
    項1から請求項5記載の何れかのマイクロ波放射計。
  8. 【請求項8】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、多周波か
    つ複偏波で動作可能な一次元フェーズドアレイアンテナ
    と、周波数分離を行うための周波数分離器と、周波数毎
    に偏波分離を行うための偏分波器と、周波数及び偏波毎
    に受信信号の増幅及び検波を行なうための低雑音受信機
    と、周波数及び偏波毎に検波された受信信号の積分を行
    なうための積分器と、周波数及び偏波毎に積分後の受信
    信号のA/D変換及びフォーマッティングを行うための
    信号処理器とを具備して、多周波でかつ複偏波での走査
    を可能ならしめることを特徴とする請求項1から請求項
    5記載の何れかのマイクロ波放射計。
  9. 【請求項9】 人工衛星等の飛翔体に搭載して地球表面
    等の観測を行なうマイクロ波放射計において、データ圧
    縮を行うためのデータ圧縮器を具備して、受信信号のデ
    ータ圧縮を可能ならしめることを特徴とする請求項1か
    ら請求項8記載の何れかのマイクロ波放射計。
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