JPH07208877A - クリーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター及びスケール除去方法 - Google Patents
クリーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター及びスケール除去方法Info
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- JPH07208877A JPH07208877A JP1574594A JP1574594A JPH07208877A JP H07208877 A JPH07208877 A JP H07208877A JP 1574594 A JP1574594 A JP 1574594A JP 1574594 A JP1574594 A JP 1574594A JP H07208877 A JPH07208877 A JP H07208877A
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- JP
- Japan
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- exhaust gas
- cyclone
- cleaning device
- suspension preheater
- duct
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- Pending
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- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 クリーニング装置によりスケールを確実かつ
安全に除去し、作業者を重労働から開放し、セメント製
品の品質の向上・安定化を図り、熱効率の向上を図るこ
とのできるセメント製造工程における装置内スケールの
除去技術を提供する。 【構成】 1はサスペンションプレヒーターSPの最下
部のサイクロンであって、2基設置されている。2基の
サイクロン1の上部室1a、1aは連通ダクト2によっ
て連通している。連通ダクト2とロータリーキルン3
は、排ガス上昇ダクト4により連絡されている。サイク
ロン1の出口導管1bの下端は、排ガス上昇ダクト4の
下端部に接続開口している。サイクロン1の上部室1a
には上流側の排ガス上昇ダクト5が接続されている。排
ガスダクト5の下端は上部室1a内に突出している。排
ガスダクト5の下端部には、上流側のサイクロンの原料
出口導管6が接続開口している。サイクロン1の上流側
の排ガス上昇ダクト5の下端部の周囲には、クリーニン
グ装置7が4個ずつ配設されている。
安全に除去し、作業者を重労働から開放し、セメント製
品の品質の向上・安定化を図り、熱効率の向上を図るこ
とのできるセメント製造工程における装置内スケールの
除去技術を提供する。 【構成】 1はサスペンションプレヒーターSPの最下
部のサイクロンであって、2基設置されている。2基の
サイクロン1の上部室1a、1aは連通ダクト2によっ
て連通している。連通ダクト2とロータリーキルン3
は、排ガス上昇ダクト4により連絡されている。サイク
ロン1の出口導管1bの下端は、排ガス上昇ダクト4の
下端部に接続開口している。サイクロン1の上部室1a
には上流側の排ガス上昇ダクト5が接続されている。排
ガスダクト5の下端は上部室1a内に突出している。排
ガスダクト5の下端部には、上流側のサイクロンの原料
出口導管6が接続開口している。サイクロン1の上流側
の排ガス上昇ダクト5の下端部の周囲には、クリーニン
グ装置7が4個ずつ配設されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポルトランドセメント
等のセメントの製造工程において、セメント原料を焼成
してクリンカーを製造するキルンの上流側に設けたサス
ペンションプレヒーターを構成するサイクロン及び排ガ
ス上昇ダクトの内壁面に付着したスケールをクリーニン
グする技術に関する。
等のセメントの製造工程において、セメント原料を焼成
してクリンカーを製造するキルンの上流側に設けたサス
ペンションプレヒーターを構成するサイクロン及び排ガ
ス上昇ダクトの内壁面に付着したスケールをクリーニン
グする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポルトランドセメントの製造
は、次の工程にて行われる。まず、原料としては、石灰
石、珪石、粘土を主体とし酸化鉄なども少量使用され
る。これらの原料を微粉砕混合する。この粉砕混合工程
には乾式と湿式とがある。乾式では、原料を乾燥混合
し、チューブミルなどで微粉砕し、粉末状態で炉に入れ
る。湿式では、計量混合した原料に水を加えて泥状にし
て粉砕するので、乾式におけるよりも微細に粉砕するこ
とができる。
は、次の工程にて行われる。まず、原料としては、石灰
石、珪石、粘土を主体とし酸化鉄なども少量使用され
る。これらの原料を微粉砕混合する。この粉砕混合工程
には乾式と湿式とがある。乾式では、原料を乾燥混合
し、チューブミルなどで微粉砕し、粉末状態で炉に入れ
る。湿式では、計量混合した原料に水を加えて泥状にし
て粉砕するので、乾式におけるよりも微細に粉砕するこ
とができる。
【0003】次に焼成工程に入る。ここでは直径5〜6
m、長さ80〜200mで耐火物を内張りした鉄製円筒
型のロータリーキルン(回転炉)を使用する。このロー
タリーキルンは3〜4度の傾斜を有し、毎分1〜4回転
で回転し、原料の炉内滞留時間は適当な時間に維持され
る。
m、長さ80〜200mで耐火物を内張りした鉄製円筒
型のロータリーキルン(回転炉)を使用する。このロー
タリーキルンは3〜4度の傾斜を有し、毎分1〜4回転
で回転し、原料の炉内滞留時間は適当な時間に維持され
る。
【0004】ロータリーキルンの上流側から原料を供給
し、下流側から重油または石炭(微粉炭)バーナで最高
温度1600℃ぐらいに加熱する。原料は化学反応を起
こして焼塊(セメントクリンカー)となる。乾式法では
ロータリーキルンからの排ガス温度が高いので、廃熱ボ
イラで回収し発電に利用していた。
し、下流側から重油または石炭(微粉炭)バーナで最高
温度1600℃ぐらいに加熱する。原料は化学反応を起
こして焼塊(セメントクリンカー)となる。乾式法では
ロータリーキルンからの排ガス温度が高いので、廃熱ボ
イラで回収し発電に利用していた。
【0005】しかし近年では、図8に示すように、ロー
タリーキルンKの上流側にサイクロンCを多段に配置し
て成るサスペンションプレヒーターSPを設置し、これ
らのサイクロンC中で原料を浮遊状態で順次落下させな
がら、排ガス上昇ダクトDを逆流して上昇する上記排ガ
スGにより予熱して、熱効率の上昇と焼成能力を増大さ
せる方式をとるようにしている。サスペンションプレヒ
ーターSPを通った排ガスGは、コットレル電気集塵機
により除塵された後に大気中に排出される。
タリーキルンKの上流側にサイクロンCを多段に配置し
て成るサスペンションプレヒーターSPを設置し、これ
らのサイクロンC中で原料を浮遊状態で順次落下させな
がら、排ガス上昇ダクトDを逆流して上昇する上記排ガ
スGにより予熱して、熱効率の上昇と焼成能力を増大さ
せる方式をとるようにしている。サスペンションプレヒ
ーターSPを通った排ガスGは、コットレル電気集塵機
により除塵された後に大気中に排出される。
【0006】焼成物は3〜20mm径程度の黒灰色の硬
い焼塊粒(クリンカー)となってロータリーキルンKか
ら冷却室Eに送り出される。クリンカーは冷却室Eでフ
ァンFから送り込まれる空気と熱交換され、加熱された
空気は二次空気としてロータリーキルンKへ送られる。
クリンカーには3%程度のセッコウを混ぜてチューブミ
ルにて200メッシュ80%パス程度に微粉砕してセメ
ント製品とする。Vは重油バーナである。
い焼塊粒(クリンカー)となってロータリーキルンKか
ら冷却室Eに送り出される。クリンカーは冷却室Eでフ
ァンFから送り込まれる空気と熱交換され、加熱された
空気は二次空気としてロータリーキルンKへ送られる。
クリンカーには3%程度のセッコウを混ぜてチューブミ
ルにて200メッシュ80%パス程度に微粉砕してセメ
ント製品とする。Vは重油バーナである。
【0007】上記のサスペンションプレヒーターSP
は、図9から明かなように、通常4段のサイクロンCか
ら構成されている。焼成工程ではサイクロンCや排ガス
上昇ダクトD等の装置の内壁面にスケールSが付着し、
このスケールSの付着対策がセメント製造工程における
重要な課題であった。特にサスペンションプレヒーター
SPが使用されるようになった近年において、回転しな
い静止型の装置であるサイクロンCの内壁面のスケール
Sの付着による弊害の問題が工程管理上、重要性を帯び
てきた。
は、図9から明かなように、通常4段のサイクロンCか
ら構成されている。焼成工程ではサイクロンCや排ガス
上昇ダクトD等の装置の内壁面にスケールSが付着し、
このスケールSの付着対策がセメント製造工程における
重要な課題であった。特にサスペンションプレヒーター
SPが使用されるようになった近年において、回転しな
い静止型の装置であるサイクロンCの内壁面のスケール
Sの付着による弊害の問題が工程管理上、重要性を帯び
てきた。
【0008】この焼成工程において、各原料中のCa
O、SiO2、Al2O3、Fe2O3などは高温化学反応
を起こす。反応の結果、得られるセメントクリンカー中
に含まれる主な化合物の組成は、ケイ酸三カルシウム
(3CaO・SiO2)、ケイ酸二カルシウム(2Ca
O・SiO2)、アルミン酸三カルシウム(3CaO・
Al2O3)及び鉄アルミン酸四カルシウム(4CaO・
Al2O3・Fe2O3)である。
O、SiO2、Al2O3、Fe2O3などは高温化学反応
を起こす。反応の結果、得られるセメントクリンカー中
に含まれる主な化合物の組成は、ケイ酸三カルシウム
(3CaO・SiO2)、ケイ酸二カルシウム(2Ca
O・SiO2)、アルミン酸三カルシウム(3CaO・
Al2O3)及び鉄アルミン酸四カルシウム(4CaO・
Al2O3・Fe2O3)である。
【0009】原料の焼成工程では、まず粘度の脱水、石
灰石の分解が起こり、1000℃位から2CaO・Si
O2の生成がみられる。1250℃以上になると、Ca
O・Al2O3・Fe2O3系などの多成分系の液相を生じ
るとともに焼結反応も進み、4CaO・Al2O3・Fe
2O3の晶出や3CaO・Al2O3の生成が起こり、約1
400℃で3CaO・SiO2が生成して反応は完結す
る。
灰石の分解が起こり、1000℃位から2CaO・Si
O2の生成がみられる。1250℃以上になると、Ca
O・Al2O3・Fe2O3系などの多成分系の液相を生じ
るとともに焼結反応も進み、4CaO・Al2O3・Fe
2O3の晶出や3CaO・Al2O3の生成が起こり、約1
400℃で3CaO・SiO2が生成して反応は完結す
る。
【0010】サスペンションプレヒーターにおいては、
原料の脱水及び分解反応が主として起こり、焼結反応は
わずかに進行するのみである。従って、装置の内壁に付
着するスケールの組成は大部分が原料の分解産物のCa
Oであり、これに上記のセメントクリンカーの成分が少
量のみ含まれる。CaSO4が若干量含まれるが、これ
は主に燃料中に含まれるS分が酸化され、ロータリーキ
ルンを経由して搬送される結果である。その他に、スケ
ールには微量のK分、Cl分、Na分が含まれる。これ
らは原料や燃料に由来するものであり、それがサスペン
ションプレヒーターの下部において濃縮され、蓄積され
た結果、スケールに混入する。
原料の脱水及び分解反応が主として起こり、焼結反応は
わずかに進行するのみである。従って、装置の内壁に付
着するスケールの組成は大部分が原料の分解産物のCa
Oであり、これに上記のセメントクリンカーの成分が少
量のみ含まれる。CaSO4が若干量含まれるが、これ
は主に燃料中に含まれるS分が酸化され、ロータリーキ
ルンを経由して搬送される結果である。その他に、スケ
ールには微量のK分、Cl分、Na分が含まれる。これ
らは原料や燃料に由来するものであり、それがサスペン
ションプレヒーターの下部において濃縮され、蓄積され
た結果、スケールに混入する。
【0011】このようなスケールSの付着物は当然に下
方から上方に流れる排ガスGの通過を妨げる。その結
果、風量が一定に維持されなくなるという問題が生じ
る。それのみならずサイクロンCの上部室の内壁面に付
着したスケールSが時々剥離して落下することがあり、
このような落下物がサイクロンCの下部絞り部に堆積し
て閉塞を発生させる。
方から上方に流れる排ガスGの通過を妨げる。その結
果、風量が一定に維持されなくなるという問題が生じ
る。それのみならずサイクロンCの上部室の内壁面に付
着したスケールSが時々剥離して落下することがあり、
このような落下物がサイクロンCの下部絞り部に堆積し
て閉塞を発生させる。
【0012】このような問題を解決するために、従来か
ら定期的にしかも高頻度でスケールの清掃を手作業にて
行なうことが常であった。その清掃作業は、監視窓を通
してスケール付着を看ながら高圧水噴射装置を作業者が
使用しながら行われていた。
ら定期的にしかも高頻度でスケールの清掃を手作業にて
行なうことが常であった。その清掃作業は、監視窓を通
してスケール付着を看ながら高圧水噴射装置を作業者が
使用しながら行われていた。
【0013】しかし、この清掃作業は多大の労力を要
し、かつ危険を伴うものであった。ポルトランドセメン
ト製造の操業中に行うために、その作業はいわゆる高温
作業となり、耐熱服の装着を要し、また硬化したスケー
ルを物理的に除去する必要から重労働を要した。
し、かつ危険を伴うものであった。ポルトランドセメン
ト製造の操業中に行うために、その作業はいわゆる高温
作業となり、耐熱服の装着を要し、また硬化したスケー
ルを物理的に除去する必要から重労働を要した。
【0014】更に重要な問題は、清掃用具を装置の内部
へ挿入するために用具挿入孔を設けることが必要とな
り、この用具挿入孔から外気が内部へ流入し、その結
果、装置内部の温度が極めて不安定となるという問題で
あった。このような装置内温度の不安定化は工程管理上
の重要問題であり、製品の品質に悪影響を及ぼし、また
製造工程全体の熱効率の低下を招くものであった。
へ挿入するために用具挿入孔を設けることが必要とな
り、この用具挿入孔から外気が内部へ流入し、その結
果、装置内部の温度が極めて不安定となるという問題で
あった。このような装置内温度の不安定化は工程管理上
の重要問題であり、製品の品質に悪影響を及ぼし、また
製造工程全体の熱効率の低下を招くものであった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、クリーニング装置によりスケールを確実か
つ安全に除去し、作業者を重労働から開放し、セメント
製品の品質の向上・安定化を図り、熱効率の向上を図る
ことのできるセメント製造工程における装置内スケール
の除去技術を提供することにある。
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、クリーニング装置によりスケールを確実か
つ安全に除去し、作業者を重労働から開放し、セメント
製品の品質の向上・安定化を図り、熱効率の向上を図る
ことのできるセメント製造工程における装置内スケール
の除去技術を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のクリーニング装
置を備えたサスペンションプレヒーターは、セメント原
料を焼成してクリンカーを製造するロータリーキルンの
上流側にサイクロンと排ガス上昇ダクトから構成される
サスペンションプレヒーターを設け、該サイクロン内で
上記原料を浮遊させながら降下せしめるとともに、上記
排ガス上昇ダクトにより上記ロータリーキルンからの排
ガスを逆流上昇せしめて、上記サイクロン内のセメント
原料を予熱するセメント製造装置において、上記サスペ
ンションプレヒーターの壁の適宜位置にクリーニング装
置を取り付け、該クリーニング装置のランスチューブを
上記壁に開けた孔を通じて内部に前進・後退移動せし
め、該ランスチューブの先端に設けたノズルが内部に位
置する時、該ノズルから流体を噴射せしめるように構成
したことを特徴とする。上記クリーニング装置は、サイ
クロン及び/又は排ガス上昇ダクトに設ける。
置を備えたサスペンションプレヒーターは、セメント原
料を焼成してクリンカーを製造するロータリーキルンの
上流側にサイクロンと排ガス上昇ダクトから構成される
サスペンションプレヒーターを設け、該サイクロン内で
上記原料を浮遊させながら降下せしめるとともに、上記
排ガス上昇ダクトにより上記ロータリーキルンからの排
ガスを逆流上昇せしめて、上記サイクロン内のセメント
原料を予熱するセメント製造装置において、上記サスペ
ンションプレヒーターの壁の適宜位置にクリーニング装
置を取り付け、該クリーニング装置のランスチューブを
上記壁に開けた孔を通じて内部に前進・後退移動せし
め、該ランスチューブの先端に設けたノズルが内部に位
置する時、該ノズルから流体を噴射せしめるように構成
したことを特徴とする。上記クリーニング装置は、サイ
クロン及び/又は排ガス上昇ダクトに設ける。
【0017】また、本発明のスケール除去方法は、セメ
ント原料を焼成してクリンカーを製造するロータリーキ
ルンの上流側にサイクロンと排ガス上昇ダクトから構成
されるサスペンションプレヒーターを設け、該サイクロ
ン内で上記原料を浮遊させながら降下せしめるととも
に、上記排ガス上昇ダクトにより上記ロータリーキルン
からの排ガスを逆流上昇せしめて、上記サイクロン内の
セメント原料を予熱するセメント製造工程において、上
記サスペンションプレヒーター内にクリーニング装置の
ランスチューブを前進・後退自在に臨ませ、該ランスチ
ューブ先端のノズルから蒸気を噴射せしめて上記サスペ
ンションプレヒーターの内壁面に付着したスケールを除
去することを特徴とする。上記ノズルからは、例えば、
圧力が6〜11Kg/cm2Gで、温度が160〜18
0℃の飽和蒸気、または圧力が6〜11Kg/cm2G
で、温度が180〜230℃の過熱蒸気を噴射する。
ント原料を焼成してクリンカーを製造するロータリーキ
ルンの上流側にサイクロンと排ガス上昇ダクトから構成
されるサスペンションプレヒーターを設け、該サイクロ
ン内で上記原料を浮遊させながら降下せしめるととも
に、上記排ガス上昇ダクトにより上記ロータリーキルン
からの排ガスを逆流上昇せしめて、上記サイクロン内の
セメント原料を予熱するセメント製造工程において、上
記サスペンションプレヒーター内にクリーニング装置の
ランスチューブを前進・後退自在に臨ませ、該ランスチ
ューブ先端のノズルから蒸気を噴射せしめて上記サスペ
ンションプレヒーターの内壁面に付着したスケールを除
去することを特徴とする。上記ノズルからは、例えば、
圧力が6〜11Kg/cm2Gで、温度が160〜18
0℃の飽和蒸気、または圧力が6〜11Kg/cm2G
で、温度が180〜230℃の過熱蒸気を噴射する。
【0018】
【実施例】サスペンションプレヒーターにおけるサイク
ロンの内壁に付着するスケールを除去するためには、例
えば、中圧(6〜11Kg/cm2G)の蒸気をノズル
からスケールに向けて噴射することが効果的である。低
圧蒸気では望み通りの効果が得られず、中圧蒸気が必要
であることが判明した。噴射実験で好ましい成績を達成
することを確認したのは、6〜11Kg/cm2Gの飽
和蒸気(160〜180℃)及び6〜11Kg/cm2
Gの過熱蒸気(180〜230℃)を使用する場合であ
った。このような中圧蒸気を使用した装置を製作し、そ
れをサスペンションプレヒーターに装備した。
ロンの内壁に付着するスケールを除去するためには、例
えば、中圧(6〜11Kg/cm2G)の蒸気をノズル
からスケールに向けて噴射することが効果的である。低
圧蒸気では望み通りの効果が得られず、中圧蒸気が必要
であることが判明した。噴射実験で好ましい成績を達成
することを確認したのは、6〜11Kg/cm2Gの飽
和蒸気(160〜180℃)及び6〜11Kg/cm2
Gの過熱蒸気(180〜230℃)を使用する場合であ
った。このような中圧蒸気を使用した装置を製作し、そ
れをサスペンションプレヒーターに装備した。
【0019】このようなスケール除去装置は、スケール
除去の必要性に応じて複数基が装備され使用される。4
段複列のサイクロンから構成されるサスペンションプレ
ヒーターの場合、最下段のサイクロンにスケールが最も
付着しやすい。例えば、この最下段のサイクロン(複
列)には合計18基のスケール除去装置を備える。
除去の必要性に応じて複数基が装備され使用される。4
段複列のサイクロンから構成されるサスペンションプレ
ヒーターの場合、最下段のサイクロンにスケールが最も
付着しやすい。例えば、この最下段のサイクロン(複
列)には合計18基のスケール除去装置を備える。
【0020】このような複数のスケール除去装置は、手
動操作も可能であるが、逐次自動操作を行なうようにす
ることも可能である。スケール除去の頻度は場所によっ
て異なる。例えば、スケール付着の著しい場所では、毎
時行なうことが必要であるが、そうでない所では2〜4
時間に一度行えば十分である。
動操作も可能であるが、逐次自動操作を行なうようにす
ることも可能である。スケール除去の頻度は場所によっ
て異なる。例えば、スケール付着の著しい場所では、毎
時行なうことが必要であるが、そうでない所では2〜4
時間に一度行えば十分である。
【0021】そのような装置の一実施例について図面を
参照しながら説明する。図1および図2において、1は
サスペンションプレヒーターSPの最下部のサイクロン
であって、2基設置されている。2基のサイクロン1の
上部室1a、1aは連通ダクト2によって連通してい
る。
参照しながら説明する。図1および図2において、1は
サスペンションプレヒーターSPの最下部のサイクロン
であって、2基設置されている。2基のサイクロン1の
上部室1a、1aは連通ダクト2によって連通してい
る。
【0022】上記連通ダクト2とロータリーキルン3
は、排ガス上昇ダクト4により連絡されている。上記サ
イクロン1の出口導管1bの下端は、排ガス上昇ダクト
4の下端部に接続開口している。
は、排ガス上昇ダクト4により連絡されている。上記サ
イクロン1の出口導管1bの下端は、排ガス上昇ダクト
4の下端部に接続開口している。
【0023】上記サイクロン1の上部室1aには上流側
の排ガス上昇ダクト5が接続されている。該排ガスダク
ト5の下端は上部室1a内に突出している。また、上記
排ガスダクト5の下端部には、上流側のサイクロン(図
示せず)の原料出口導管6が接続開口している。
の排ガス上昇ダクト5が接続されている。該排ガスダク
ト5の下端は上部室1a内に突出している。また、上記
排ガスダクト5の下端部には、上流側のサイクロン(図
示せず)の原料出口導管6が接続開口している。
【0024】サイクロン1の上流側の排ガス上昇ダクト
5の下端部の周囲には、クリーニング装置7が4個ずつ
配設されている。該クリーニング装置7は、図3に拡大
して詳細に示すように、ノズル7aを有するランスチュ
ーブ7bと、該ランスチューブ7bを進出後退移動させ
るために該ランスチューブ7bの基部に設けられたスク
リューチューブ7cと、該ランスチューブ7b及びスク
リューチューブ7cを回転させるメインギヤ7dと、該
メインギヤ7dを回転駆動する駆動モータ7e、ウオー
ム減速機7f、駆動回転軸7g及びピニオンギヤ7h
と、上記ランスチューブ7bに蒸気を導入するグースネ
ック7jと、蒸気の供給を制御するポペットバルブ7k
と、該ポペットバルブ7kを作動させるトリガー7n
と、上記スクリューチューブ7cの移動に伴ってトリガ
ー7nに近づいてこれを作動させるカム7pと、から構
成されている。
5の下端部の周囲には、クリーニング装置7が4個ずつ
配設されている。該クリーニング装置7は、図3に拡大
して詳細に示すように、ノズル7aを有するランスチュ
ーブ7bと、該ランスチューブ7bを進出後退移動させ
るために該ランスチューブ7bの基部に設けられたスク
リューチューブ7cと、該ランスチューブ7b及びスク
リューチューブ7cを回転させるメインギヤ7dと、該
メインギヤ7dを回転駆動する駆動モータ7e、ウオー
ム減速機7f、駆動回転軸7g及びピニオンギヤ7h
と、上記ランスチューブ7bに蒸気を導入するグースネ
ック7jと、蒸気の供給を制御するポペットバルブ7k
と、該ポペットバルブ7kを作動させるトリガー7n
と、上記スクリューチューブ7cの移動に伴ってトリガ
ー7nに近づいてこれを作動させるカム7pと、から構
成されている。
【0025】従って、モータ7eを稼動させると、ウオ
ーム減速機7f、駆動回転軸7gおよびピニオンギヤ7
hを介して上記メインギヤ7dが回転駆動され、これに
伴ってスクリューチューブ7cが回転する。該スクリュ
ーチューブ7cの螺旋溝7c′には本体フレームに支持
されたピンが嵌挿されている(図示せず)ので、スクリ
ューチューブ7cが回転するとそれらのカム作用により
スクリューチューブ7cはその軸方向に移動し、ランス
チューブ7bを前進あるいは後退移動させる。
ーム減速機7f、駆動回転軸7gおよびピニオンギヤ7
hを介して上記メインギヤ7dが回転駆動され、これに
伴ってスクリューチューブ7cが回転する。該スクリュ
ーチューブ7cの螺旋溝7c′には本体フレームに支持
されたピンが嵌挿されている(図示せず)ので、スクリ
ューチューブ7cが回転するとそれらのカム作用により
スクリューチューブ7cはその軸方向に移動し、ランス
チューブ7bを前進あるいは後退移動させる。
【0026】図4に示すように、上記クリーニング装置
7のランスチューブ7bが前進移動して、その先端部の
ノズル7aが排ガス上昇ダクト5内に入ると、上記カム
7pがトリガ7nを作動させてポペットバルブ7kを開
弁し、蒸気がノズル7aから噴射され壁面に付着してい
るスケールSを除去する。蒸気の噴射中、ノズル7aは
回転し、所定数回転すると、逆転して後退移動し、スタ
ート位置に戻って作動を終了する。
7のランスチューブ7bが前進移動して、その先端部の
ノズル7aが排ガス上昇ダクト5内に入ると、上記カム
7pがトリガ7nを作動させてポペットバルブ7kを開
弁し、蒸気がノズル7aから噴射され壁面に付着してい
るスケールSを除去する。蒸気の噴射中、ノズル7aは
回転し、所定数回転すると、逆転して後退移動し、スタ
ート位置に戻って作動を終了する。
【0027】図1および図2に示すように、上記クリー
ニング装置7は、上記サイクロン1の上部室1aおよび
気流上昇ダクト4の側壁にも取り付けられている。この
クリーニング装置7の設置数や設置位置等は、上記実施
例に限定するものではなく、スケールSを最も効果的に
除去できる状態に設置し得るものであればいずれでもよ
い。これらのクリーニング装置7は外気が内部へ流入し
ないような装備をもって取り付けられている。
ニング装置7は、上記サイクロン1の上部室1aおよび
気流上昇ダクト4の側壁にも取り付けられている。この
クリーニング装置7の設置数や設置位置等は、上記実施
例に限定するものではなく、スケールSを最も効果的に
除去できる状態に設置し得るものであればいずれでもよ
い。これらのクリーニング装置7は外気が内部へ流入し
ないような装備をもって取り付けられている。
【0028】8はランスチューブの前進・後退移動の行
程が長い、いわゆるロングストローク型クリーニング装
置であって、図5に示すように、2本の平行なガイドレ
ール8aに沿ってキャリッジ8bが往復移動するように
構成されている。該キャリッジ8bの上部の左右には、
それぞれ1個の上部ローラ8cと2個の下部ローラ8d
及び8eが設置されていて、これらのローラ8c、8
d、8eはガイドレール8aを上下両面から挟む状態で
転接している。
程が長い、いわゆるロングストローク型クリーニング装
置であって、図5に示すように、2本の平行なガイドレ
ール8aに沿ってキャリッジ8bが往復移動するように
構成されている。該キャリッジ8bの上部の左右には、
それぞれ1個の上部ローラ8cと2個の下部ローラ8d
及び8eが設置されていて、これらのローラ8c、8
d、8eはガイドレール8aを上下両面から挟む状態で
転接している。
【0029】8fは駆動モータであって、図6に示すよ
うに、ウォームギヤセット8gを介してスクエアシャフ
ト8hを回転駆動する。該スクエアシャフト8hは、上
記ガイドレール8aと平行に沿設されている。該スクエ
アシャフト8hにはドライブナット8jが軸方向に摺動
可能に嵌挿されている。該ドライブナット8jはスクエ
アシャフト8hの回転に伴って回転する。
うに、ウォームギヤセット8gを介してスクエアシャフ
ト8hを回転駆動する。該スクエアシャフト8hは、上
記ガイドレール8aと平行に沿設されている。該スクエ
アシャフト8hにはドライブナット8jが軸方向に摺動
可能に嵌挿されている。該ドライブナット8jはスクエ
アシャフト8hの回転に伴って回転する。
【0030】上記ドライブナット8jにはスパーギヤ8
kが一体的に取り付けられている。該スパーギヤ8kに
はスパーギヤ8nが噛み合っている。該スパーギヤ8n
にはランスチューブ8pが一体的に取り付けられてい
て、一緒に回転するようになっている。
kが一体的に取り付けられている。該スパーギヤ8kに
はスパーギヤ8nが噛み合っている。該スパーギヤ8n
にはランスチューブ8pが一体的に取り付けられてい
て、一緒に回転するようになっている。
【0031】上記スパーギヤ8nの回転は、スパーギヤ
8qおよびウォームギヤセット8rを介してピニオン軸
8sを回転駆動する。該ピニオン軸8sにはドライブピ
ニオン8tが取り付けられている。該ドライブピニオン
8tは上記ガイドレール8aの下面に沿設されているギ
ヤラック8uに噛み合っていて、ピニオン軸8sの回転
に伴ってギヤラック8uに沿って転動しながら移動す
る。
8qおよびウォームギヤセット8rを介してピニオン軸
8sを回転駆動する。該ピニオン軸8sにはドライブピ
ニオン8tが取り付けられている。該ドライブピニオン
8tは上記ガイドレール8aの下面に沿設されているギ
ヤラック8uに噛み合っていて、ピニオン軸8sの回転
に伴ってギヤラック8uに沿って転動しながら移動す
る。
【0032】上記ドライブナット8j、スパーギヤ8
k、8n、8q、ウォームセット8r、ピニオン軸8s
およびドライブピニオン8tは、キャリッジ8b内に納
められているので、上記ギヤラック8uの転動に伴って
キャリッジ8bがガイドレール8aに沿って移動可能と
なる。
k、8n、8q、ウォームセット8r、ピニオン軸8s
およびドライブピニオン8tは、キャリッジ8b内に納
められているので、上記ギヤラック8uの転動に伴って
キャリッジ8bがガイドレール8aに沿って移動可能と
なる。
【0033】図5において、上記ランスチューブ8pの
先端部にはノズル(図示せず)が設けられている。ま
た、該ランスチューブ8pの基部には蒸気供給パイプ8
vが接続されていて、上記ノズルに蒸気を供給する。8
wはダイヤフラムポペットバルブである。上記のロング
ストローク型クリーニング装置8も、外気が内部へ流入
しないような装備をもって取り付けられている。
先端部にはノズル(図示せず)が設けられている。ま
た、該ランスチューブ8pの基部には蒸気供給パイプ8
vが接続されていて、上記ノズルに蒸気を供給する。8
wはダイヤフラムポペットバルブである。上記のロング
ストローク型クリーニング装置8も、外気が内部へ流入
しないような装備をもって取り付けられている。
【0034】上記ロングストローク型クリーニング装置
8は以上のように構成されているので、図7に示すよう
に、ランスチューブ8pが前進移動してその先端部のノ
ズル8xが、上記排ガス上昇ダクト4内に進出する。ノ
ズル8xが排ガス上昇ダクト4内に入ると、蒸気が導入
されてノズル8xから噴射され、周囲の壁面に付着して
いるスケールSを除去する。除去が終了すると、ランス
チューブ8pは後退移動して、スタート位置に戻る。
8は以上のように構成されているので、図7に示すよう
に、ランスチューブ8pが前進移動してその先端部のノ
ズル8xが、上記排ガス上昇ダクト4内に進出する。ノ
ズル8xが排ガス上昇ダクト4内に入ると、蒸気が導入
されてノズル8xから噴射され、周囲の壁面に付着して
いるスケールSを除去する。除去が終了すると、ランス
チューブ8pは後退移動して、スタート位置に戻る。
【0035】
【発明の効果】サイクロンと排ガス上昇ダクトから構成
されるサスペンションプレヒーター内にクリーニング装
置のランスチューブを前進・後退自在に臨ませ、該ラン
スチューブ先端のノズルから蒸気を噴射せしめて上記サ
スペンションプレヒーターの内壁面に付着したスケール
を除去するようにし、また、サスペンションプレヒータ
ーの壁の適宜位置にクリーニング装置を取り付け、該ク
リーニング装置のランスチューブを上記壁に開けた孔を
通じて内部に前進・後退移動せしめ、該ランスチューブ
の先端に設けたノズルが内部に位置する時、該ノズルか
ら蒸気を噴射せしめるように構成したので、スケールを
確実かつ安全に除去し、作業者を重労働から開放するこ
とが可能となり、また、セメント製品の品質の向上・安
定化を図り、熱効率の向上を図ることが可能となった。
されるサスペンションプレヒーター内にクリーニング装
置のランスチューブを前進・後退自在に臨ませ、該ラン
スチューブ先端のノズルから蒸気を噴射せしめて上記サ
スペンションプレヒーターの内壁面に付着したスケール
を除去するようにし、また、サスペンションプレヒータ
ーの壁の適宜位置にクリーニング装置を取り付け、該ク
リーニング装置のランスチューブを上記壁に開けた孔を
通じて内部に前進・後退移動せしめ、該ランスチューブ
の先端に設けたノズルが内部に位置する時、該ノズルか
ら蒸気を噴射せしめるように構成したので、スケールを
確実かつ安全に除去し、作業者を重労働から開放するこ
とが可能となり、また、セメント製品の品質の向上・安
定化を図り、熱効率の向上を図ることが可能となった。
【図1】クリーニング装置を備えたサスペンションプレ
ヒーターの一実施例を示す断面図である。
ヒーターの一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のAーA線に沿った断面図である。
【図3】本発明のサスペンションプレヒーターに備える
クリーニング装置の一実施例を示す斜視図である。
クリーニング装置の一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の実施例のクリーニング装置の作用説明図
である。
である。
【図5】本発明のサスペンションプレヒーターに備える
クリーニング装置の別の実施例を示す斜視図である。
クリーニング装置の別の実施例を示す斜視図である。
【図6】図5のクリーニング装置の駆動機構図である。
【図7】図5のクリーニング装置の作用説明図である。
【図8】ロータリーキルンの上流側にサスペンションプ
レヒーターを設けたセメント製造工程の説明図である。
レヒーターを設けたセメント製造工程の説明図である。
【図9】サスペンションプレヒーターの一部切り欠き正
面図である。
面図である。
1 サスペンションプレヒーター 1a 上部室 1b 出口導管 2 連通ダクト 3 ロータリーキルン 4 排ガス上昇ダクト 5 排ガス上昇ダクト 6 原料出口導管 7 クリーニング装置 7a ノズル 7b ランスチューブ 7c スクリューチューブ 7c′ 螺旋溝 7d メインギヤ 7e 駆動モータ 7f ウオーム減速機 7g 駆動回転軸 7h ピニオンギヤ 7j グースネック 7k ポペットバルブ 7n トリガ 7p カム 8 クリーニング装置 8a ガイドレール 8b キャリッジ 8c 上部ローラ 8d 下部ローラ 8e 下部ローラ 8f 駆動モータ 8g ウォームギヤセット 8h スクエアシャフト 8j ドライブナット 8k スパーギヤ 8n スパーギヤ 8p ランスチューブ 8q スパーギヤ 8r ウォームセット 8s ピニオン軸 8t ドライブピニオン 8u ギヤラック 8v 蒸気供給パイプ 8w ダイヤフラムポペットバルブ 8x ノズル C サイクロン D 排ガス上昇ダクト E 冷却室 G 排ガス K ロタリーキルン S スケール V 重油バーナ SP サスペンションプレヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大江 真弘 兵庫県神戸市兵庫区甲山町638ー15
Claims (6)
- 【請求項1】 セメント原料を焼成してクリンカーを製
造するロータリーキルンの上流側にサイクロンと排ガス
上昇ダクトから構成されるサスペンションプレヒーター
を設け、該サイクロン内で上記原料を浮遊させながら降
下せしめるとともに、上記排ガス上昇ダクトにより上記
ロータリーキルンからの排ガスを逆流上昇せしめて、上
記サイクロン内のセメント原料を予熱するセメント製造
装置において、上記サスペンションプレヒーターの壁の
適宜位置にクリーニング装置を取り付け、該クリーニン
グ装置のランスチューブを上記壁に開けた孔を通じて内
部に前進・後退移動せしめ、該ランスチューブの先端に
設けたノズルが内部に位置する時、該ノズルから流体を
噴射せしめるように構成したことを特徴とするクリーニ
ング装置を備えたサスペンションプレヒーター。 - 【請求項2】 上記クリーニング装置をサイクロンに設
けたことを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置
を備えたサスペンションプレヒーター。 - 【請求項3】 上記クリーニング装置を排ガス上昇ダク
トに設けたことを特徴とする請求項1または2記載のク
リーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター。 - 【請求項4】 セメント原料を焼成してクリンカーを製
造するロータリーキルンの上流側にサイクロンと排ガス
上昇ダクトから構成されるサスペンションプレヒーター
を設け、該サイクロン内で上記原料を浮遊させながら降
下せしめるとともに、上記排ガス上昇ダクトにより上記
ロータリーキルンからの排ガスを逆流上昇せしめて、上
記サイクロン内のセメント原料を予熱するセメント製造
工程において、上記サスペンションプレヒーター内にク
リーニング装置のランスチューブを前進・後退自在に臨
ませ、該ランスチューブ先端のノズルから蒸気を噴射せ
しめて上記サスペンションプレヒーターの内壁面に付着
したスケールを除去することを特徴とするスケール除去
方法。 - 【請求項5】 圧力が6〜11Kg/cm2Gで、温度
が160〜180℃の飽和蒸気を噴射することを特徴と
する請求項4記載のスケール除去方法。 - 【請求項6】 圧力が6〜11Kg/cm2Gで、温度
が180〜230℃の過熱蒸気を噴射することを特徴と
する請求項4記載のスケール除去方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1574594A JPH07208877A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | クリーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター及びスケール除去方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1574594A JPH07208877A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | クリーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター及びスケール除去方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208877A true JPH07208877A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11897308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1574594A Pending JPH07208877A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | クリーニング装置を備えたサスペンションプレヒーター及びスケール除去方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07208877A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101360765B1 (ko) * | 2012-04-03 | 2014-02-12 | (주)포스코켐텍 | 샤프트 킬른 소성로 내 더스트 제거 방법 |
-
1994
- 1994-01-17 JP JP1574594A patent/JPH07208877A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101360765B1 (ko) * | 2012-04-03 | 2014-02-12 | (주)포스코켐텍 | 샤프트 킬른 소성로 내 더스트 제거 방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040330 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |