JPH07208268A - キャブレータと連動するマニホールド径可変機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 マニホールド径を可変させエンジンの出力、
応答性、燃費、排気ガスのクリーン化を向上させる。 【構成】 四角径のマニホールド１の中で、可動板２を
キャブレータ４のピストンバルブ３と連動させて動か
し、マニホールド口径を変化させるもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（産業上の利用分野）この発明は，オート
バイ，自動車などの比較的スロットル開度が頻繁に変化
するガソリンエンジンのマニホールドにもちいるもので
ある。この発明はマニホールドの内径をスロットル開度
と同期させて変化させることで，混合気の流れを整え，
流速を増すものである。それによってエンジンの高出
力、応答性、燃費、クリーンな排気ガスをもたらすもの
である。

【０００２】（従来の技術）これまでのマニホールドは
内径が一定であったためそのエンジンの使用状況に適し
た内径を選んでいた。応答性、燃費、クリーンな排気ガ
スを求めるときは小口径を選び高出力求めるときは大口
径を選びだしていた。このエンジンの高出力、応答性、
燃費、クリーンな排気ガスを両立させるためにキャブレ
ータにおいていろいろな工夫が行なわれてきた。例えば
大口径のキャブレータに燃料の加速ポンプをとりつけた
り、加速のときには燃料を増量したりしていた。しかし
ながら、これらの技術は全ての運転状態にたいして納得
のいくものではなかった。

【０００３】（発明が解決しようとする課題）図４でこ
れまでのキャブレータ（４）、マニホールド（１）の中
の混合気の流れをしめす。キャブレータのピストンバル
ブ（３）が中〜低開度のとき、ピストンバルブのすぐ後
では口径の急激な拡大によって流速が急低下し、ここで
混合気が空気と燃料に分離される。この作用でスロット
ルが開閉される時には混合気の濃度が変化してしまう。
これが大口径のキャブレータ、マニホールドが応答性、
燃費、クリーンな排気ガスを悪くする原因である。

【０００４】（課題を解決するための手段）そこでキャ
ブレータのピストンバルブの開口面積と同じ径のマニホ
ールドにするべく、これに可変機構をもちいるのが本発
明である。図１を用いてこのマニホールド径可変機構を
説明する。マニホールド内径は四角形（図２）をしてお
り、この中でマニホールド内径を変化させる可動板
（２）がある。可動板はキャブレータのピストンバルブ
に固定するか、（図３）のようにスロットルケーブルで
動かす。

【０００５】

【発明の効果】このようにすることでキャブレータから
マニホールドに入つた混合気は流速を保ち、燃料は微粒
子化され、安定した混合比を保つことができる。そのた
めスロットルの開閉が素早くても、また高出力のだせる
大口径のキャブレータ、マニホールドを用いても応答
性、燃費、クリーンな排気ガスを発生させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の全体図である（ピストンバルブに可
動板を固定したもの）

【図２】 図１のＡ−Ａ断面図である

【図３】 本発明の全体図である（可動板をスロットル
ケーブルで動かすもの）

【図４】 従来のキャブレータ、マニホールドの全体図
である

【符号の説明】

１ 四角形をしたマニホールド ２ 可動板 ３ キャブレータのピストンバルブ ４ キャブレータ ５ エンジンのポート部分 ６ カイドバー ７ リターンスプリング ８ スロットルケ
ーブル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 キャブレータのスロットル開度（ピスト
   ンバルブ）に連動して，マニホールド内でピストンバル
   ブに固定された仕切り板が動き，マニホールド径が可変
   する機構である。
2. 【請求項２】 キャブレータのスロットル開度（ピスト
   ンバルブ）に連動して，マニホールド内でスロットルケ
   ーブルで動く仕切り板が動き，マニホールド径が可変す
   る機構である。