JPH07208232A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH07208232A
JPH07208232A JP6006422A JP642294A JPH07208232A JP H07208232 A JPH07208232 A JP H07208232A JP 6006422 A JP6006422 A JP 6006422A JP 642294 A JP642294 A JP 642294A JP H07208232 A JPH07208232 A JP H07208232A
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健治 加藤
Takamitsu Asanuma
孝充 浅沼
Tetsuo Kihara
哲郎 木原
Satoru Iguchi
哲 井口
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOx がNOx 吸収剤に吸収されずに大気中
に排出されるのを阻止する。 【構成】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのときに
はNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理論空
燃比又はリッチのときには吸収したNOx を放出するN
x 吸収剤18を機関排気通路内に配置する。機関の運
転領域が境界線を越えてリーン燃焼領域から理論空燃比
又はリッチ燃焼領域に移行したときに混合気の空燃比を
徐々に小さくする。リーン燃焼領域から理論空燃比又は
リッチ燃焼領域への移行時の境界となる第1の境界線を
理論空燃比又はリッチ燃焼領域からリーン燃焼領域への
移行時の境界となる第2の境界線に対して高負荷側に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の排気浄化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
きにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
論空燃比又はリッチのときには吸収したNOx を放出す
るNO x 吸収剤を機関排気通路内に配置し、リーン混合
気が燃焼せしめられたときにはNOx をNOx 吸収剤に
吸収し、理論空燃比の混合気又はリッチ混合気が燃焼せ
しめられたときにはNOx 吸収剤からNOx を放出する
と共に放出されたNOxを還元するようにした内燃機関
が公知である(国際公開WO93/07363号参
照)。
【0003】また、機関の運転状態に応じて混合気の空
燃比をリーン空燃比から理論空燃比に、或いは理論空燃
比からリーン空燃比に切換える際に空燃比を徐々に小さ
く又は徐々に大きくし、それによって空燃比の切換えの
際に機関出力トルクが急変しないようにした内燃機関が
公知である(特開昭59−7741号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら機関排気
通路内にNOx 吸収剤を配置した内燃機関において混合
気の空燃比を例えばリーン空燃比から理論空燃比に、或
いは理論空燃比からリーン空燃比に切換える際に機関出
力トルクの急変を阻止すべく空燃比を徐々に小さく又は
徐々に大きくすると多量のNOx がNOx 吸収剤に吸収
されることなく大気に放出されてしまうという問題を生
ずる。
【0005】即ち、図19において鎖線がリーン空燃比
と理論空燃比との切換え境界線であるとすると車速をわ
ずかばかり増大すべくスロットル開度がわずかばかり増
大せしめられて機関負荷が境界線を越えると混合気の空
燃比はリーン空燃比から理論空燃比に徐々に変化せしめ
られる。ところが混合気の空燃比がリーン空燃比から理
論空燃比に切換えられると機関出力が大巾に増大せしめ
られるために車速は運転者が期待していた以上に増大し
てしまう。その結果、今度は車速を低下させるべくスロ
ットル開度が小さくされる。
【0006】スロットル開度が小さくされて機関負荷が
境界線よりも低くなると今度は混合気の空燃比が理論空
燃比からリーン空燃比に徐々に変化せしめられる。とこ
ろが混合気の空燃比が理論空燃比からリーン空燃比に切
換えられると機関出力が大巾に低下せしめられるために
車速は運転者が期待していた以上に低下してしまう。そ
の結果、今度は車速を増大させるべくスロットル開度が
大きくされる。このようにしてスロットル弁の開弁動作
と閉弁動作が交互に繰返され、空燃比がリーン空燃比と
理論空燃比との間を行ったり来たりすることになる。
【0007】ところがNOx 吸収剤のNOx 吸収率は理
論空燃比よりもややリーンの領域では低く、また理論空
燃比よりもややリーンの領域では機関から多量のNOx
が放出される。その結果、理論空燃比よりもややリーン
の領域では機関から排出されたNOx を良好にNOx
収剤に吸収しえず、一部のNOx が大気に放出されるこ
とになる。従って図19に示されるように混合気の空燃
比がリーン空燃比と理論空燃比との間を行ったり来たり
するとその都度空燃比が理論空燃比よりもややリーンの
領域を通るためにその度毎にNOx が大気中に排出され
るという問題がある。このような問題は混合気の空燃比
がリーン空燃比とリッチ空燃比との間で往ったり来たり
する場合にも同様に生ずる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明によれば、流入する排気ガスの空燃比がリー
ンのときにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃
比が理論空燃比又はリッチのときには吸収したNOx
放出するNOx 吸収剤を機関排気通路内に配置し、機関
の運転領域を予め定められた境界線により低負荷側のリ
ーン燃焼領域と高負荷側の理論空燃比又はリッチ燃焼領
域とに分割し、リーン燃焼領域のときにはリーン混合気
を燃焼せしめて機関から排出されたNOx をNOx 吸収
剤に吸収せしめ、理論空燃比又はリッチ燃焼領域のとき
には理論空燃比の混合気又はリッチ混合気を燃焼せしめ
てNOx 吸収剤に吸収されているNOx を放出させるよ
うにした内燃機関において、機関の運転領域がリーン燃
焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行したと
きに混合気の空燃比を徐々に小さくする空燃比徐変手段
を具備し、境界線をリーン燃焼領域から理論空燃比又は
リッチ燃焼領域への移行時の境界となる第1の境界線と
理論空燃比又はリッチ燃焼領域からリーン燃焼領域への
移行時の境界となる第2の境界線とにより構成し、第2
の境界線を第1の境界線に対して低負荷側に設定してい
る。
【0009】更に本発明によれば上記問題点を解決する
ために、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには
NOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理論空燃
比又はリッチのときには吸収したNOx を放出するNO
x 吸収剤を機関排気通路内に配置し、機関の運転領域を
予め定められた境界線により低負荷側のリーン燃焼領域
と高負荷側の理論空燃比又はリッチ燃焼領域とに分割
し、リーン燃焼領域のときにはリーン混合気を燃焼せし
めて機関から排出されたNOx をNOx 吸収剤に吸収せ
しめ、理論空燃比又はリッチ燃焼領域のときには理論空
燃比の混合気又はリッチ混合気を燃焼せしめてNOx
収剤に吸収されているNOx を放出させるようにした内
燃機関において、機関の運転領域がリーン燃焼領域から
理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行したときに混合気
の空燃比を徐々に小さくする空燃比徐変手段と、機関の
運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃
焼領域に移行した後に機関の運転領域がリーン燃焼領域
と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能
性があると推定する推定手段と、機関の運転領域がリー
ン燃焼領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に
繰返す可能性があると推定されたときには混合気の空燃
比を一時的に固定する空燃比固定手段とを具備してい
る。
【0010】更に本発明によれば上記問題点を解決する
ために、上述の推定手段は機関の運転領域がリーン燃焼
領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行した後機
関の運転領域が再びリーン燃焼領域に移行するまでの間
における機関負荷の変動量が予め定められた量よりも小
さいときには機関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空
燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性がある
と推定している。
【0011】
【作用】第1番目に記載の発明では機関の運転領域が第
1の境界線を越えてリーン燃焼領域から理論空燃比又は
リッチ燃焼領域に移行すると今度は第1の境界線よりも
低負荷側の第2の境界線を越えない限り混合気の空燃比
は理論空燃比又はリッチに保持される。従って機関の運
転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼
領域に移行したときに機関負荷が多少低下せしめられて
も混合気の空燃比は理論空燃比又はリッチに保持され
る。
【0012】第2番目に記載の発明では機関の運転領域
がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に
移行した後に機関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空
燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性がある
ときには混合気の空燃比が一時的に固定される。第3番
目に記載の発明では機関の運転領域がリーン燃焼領域か
ら理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行した後機関の運
転領域が再びリーン燃焼領域に移行するまでの間におけ
る機関負荷の変動量が予め定められた量よりも小さいと
きには混合気の空燃比が一時的に固定される。
【0013】
【実施例】図1を参照すると、1は機関本体、2はピス
トン、3は燃焼室、4は点火栓、5は吸気弁、6は吸気
ポート、7は排気弁、8は排気ポートを夫々示す。吸気
ポート6は対応する枝管9を介してサージタンク10に
連結され、各枝管9には夫々吸気ポート6内に向けて燃
料を噴射する燃料噴射弁11が取付けられる。サージタ
ンク10は吸気ダクト12を介してエアクリーナ13に
連結され、吸気ダクト12内にはスロットル弁14が配
置される。一方、排気ポート8は排気マニホルド15お
よび排気管16を介してNOx 吸収剤18を内蔵したケ
ーシング17に接続される。
【0014】電子制御ユニット30はディジタルコンピ
ュータからなり、双方向性バス31によって相互に接続
されたROM(リードオンリメモリ)32,RAM(ラ
ンダムアクセスメモリ)33,CPU(マイクロプロセ
ッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具
備する。サージタンク10内にはサージタンク10内の
絶対圧に比例した出力電圧を発生する圧力センサ19が
配置され、この圧力センサ19の出力電圧は対応するA
D変換器37を介して入力ポート35に入力される。ス
ロットル弁14にはスロットル開度に比例した出力電圧
を発生するスロットル開度センサ20が取付けられ、こ
のスロットル開度センサ20の出力電圧は対応するAD
変換器37を介して入力ポート35に入力される。排気
マニホルド15内には空燃比センサ21が配置され、こ
の空燃比センサ21の出力電圧は対応するAD変換器3
7を介して入力ポート35に入力される。また、入力ポ
ート35には機関回転数を表わす出力パルスを発生する
回転数センサ22が接続される。一方、出力ポート36
は対応する駆動回路38を介して夫々点火栓4および燃
料噴射弁11に接続される。
【0015】図1に示す内燃機関では例えば次式に基い
て燃料噴射時間TAUが算出される。 TAU=f・TP・K・FAF ここでfは定数、TPは基本燃料噴射時間、Kは補正係
数、FAFはフィードバック補正係数を夫々示す。基本
燃料噴射時間TPは機関シリンダ内に供給される混合気
の空燃比を理論空燃比とするのに必要な燃料噴射時間を
示している。この基本燃料噴射時間TPは予め実験によ
り求められ、サージタンク10内の絶対圧PMおよび機
関回転数Nの関数として図2に示すようなマップの形で
予めROM32内に記憶されている。補正係数Kは機関
シリンダ内に供給される混合気の空燃比を制御するため
の係数であってK=1.0であれば機関シリンダ内に供
給される混合気は理論空燃比となる。これに対してK<
1.0になれば機関シリンダ内に供給される混合気の空
燃比は理論空燃比よりも大きくなり、即ちリーンとな
り、K>1.0になれば機関シリンダ内に供給される混
合気の空燃比は理論空燃比よりも小さくなる、即ちリッ
チとなる。
【0016】フィードバック補正係数FAFはK=1.
0のとき、即ち機関シリンダ内に供給される混合気の空
燃比を理論空燃比とすべきときに空燃比センサ21の出
力信号に基いて空燃比を理論空燃比に正確に一致させる
ための係数である。このフィードバック補正係数FAF
はほぼ1.0を中心として上下動しており、このFAF
は混合気がリッチになると減少し、混合気がリーンにな
ると増大する。なお、K<1.0又はK>1.0のとき
にはFAFは1.0に固定される。
【0017】機関シリンダ内に供給すべき混合気の目標
空燃比、即ち補正係数Kの値は機関の運転状態に応じて
変化せしめられ、本発明による実施例では基本的には図
3に示されるようにサージタンク10内の絶対圧PMお
よび機関回転数Nの関数として予め定められている。即
ち、図3に示されるように境界線Qよりも低負荷側のア
イドリング運転領域ではK=1.0、即ち混合気の空燃
比が理論空燃比とされ、境界線Qと境界線Rの間の低負
荷運転領域ではK<1.0、即ち混合気の空燃比がリー
ンとされ、境界線Rと境界線Sの間の高負荷運転領域で
はK=1.0、即ち混合気の空燃比が理論空燃比とさ
れ、境界線Sよりも高負荷側の全負荷運転領域ではK>
1.0、即ち混合気の空燃比がリッチとされる。
【0018】図4は燃焼室3から排出される排気ガス中
の代表的な成分の濃度を概略的に示している。図4から
わかるように燃焼室3から排出される排気ガス中の未燃
HC,COの濃度は燃焼室3内に供給される混合気の空
燃比がリッチになるほど増大し、燃焼室3から排出され
る排気ガス中の酸素O2 の濃度は燃焼室3内に供給され
る混合気の空燃比がリーンになるほど増大する。
【0019】ケーシング17内に収容されているNOx
吸収剤18は例えばアルミナを担体とし、この担体上に
例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウムLi、セ
シウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カル
シウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イッ
トリウムYのような希土類から選ばれた少くとも一つ
と、白金Ptのような貴金属とが担持されている。機関
吸気通路およびNOx 吸収剤18上流の排気通路内に供
給された空気および燃料(炭化水素)の比をNO x 吸収
剤18への流入排気ガスの空燃比と称するとこのNOx
吸収剤18は流入排気ガスの空燃比がリーンのときには
NOx を吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下する
と吸収したNOx を放出するNOx の吸放出作用を行
う。なお、NOx 吸収剤18上流の排気通路内に燃料
(炭化水素)或いは空気が供給されない場合には流入排
気ガスの空燃比は燃焼室3内に供給される混合気の空燃
比に一致し、従ってこの場合にはNOx 吸収剤18は燃
焼室3内に供給される混合気の空燃比がリーンのときに
はNOx を吸収し、燃焼室3内に供給される混合気中の
酸素濃度が低下すると吸収したNOx を放出することに
なる。
【0020】上述のNOx 吸収剤18を機関排気通路内
に配置すればこのNOx 吸収剤18は実際にNOx の吸
放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズムに
ついては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸
放出作用は図5に示すようなメカニズムで行われている
ものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上
に白金PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例に
とって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ
土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0021】即ち、燃焼室3内に供給される混合気の空
燃比がリーンにされて流入排気ガスがリーンになると流
入排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、図5(A)に
示されるようにこれら酸素O2 がO2 - 又はO2-の形で
白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス中のN
Oは白金Ptの表面上でO2 - 又はO2-と反応し、NO
2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。次いで生成され
たNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸収剤内に
吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら図5
(A)に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で吸収
剤内に拡散する。このようにしてNOx がNOx 吸収剤
18内に吸収される。
【0022】流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金
Ptの表面でNO2 が生成され、吸収剤のNOx 吸収能
力が飽和しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて硝酸
イオンNO3 - が生成される。これに対して流入排気ガ
ス中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が低下すると
反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸
収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収剤から
放出される。即ち、流入排気ガス中の酸素濃度が低下す
るとNOx 吸収剤18からNOx が放出されることにな
る。図4に示されるように流入排気ガスのリーンの度合
が低くなれば流入排気ガス中の酸素濃度が低下し、従っ
て流入排気ガスのリーンの度合を低くすればたとえ流入
排気ガスの空燃比がリーンであってもNOx 吸収剤18
からNO x が放出されることになる。
【0023】一方、このとき燃焼室3内に供給される混
合気がリッチにされて流入排気ガスの空燃比がリッチに
なると図4に示されるように機関からは多量の未燃H
C,COが排出され、これら未燃HC,COは白金Pt
上の酸素O2 - 又はO2-と反応して酸化せしめられる。
また、流入排気ガスの空燃比がリッチになると流入排気
ガス中の酸素濃度が極度に低下するために吸収剤からN
2 が放出され、このNO2 は図5(B)に示されるよ
うに未燃HC,COと反応して還元せしめられる。この
ようにして白金Ptの表面上にNO2 が存在しなくなる
と吸収剤から次から次へとNO2 が放出される。従って
流入排気ガスの空燃比をリッチにすると短時間のうちに
NOx 吸収剤18からNOx が放出されることになる。
【0024】即ち、流入排気ガスの空燃比をリッチにす
るとまず始めに未燃HC,COが白金Pt上のO2 -
はO2-とただちに反応して酸化せしめられ、次いで白金
Pt上のO2 - 又はO2-が消費されてもまだ未燃HC,
COが残っていればこの未燃HC,COによって吸収剤
から放出されたNOx および機関から排出されたNO x
が還元せしめられる。従って流入排気ガスの空燃比をリ
ッチにすれば短時間のうちにNOx 吸収剤18に吸収さ
れているNOx が放出され、しかもこの放出されたNO
x が還元されるために大気中にNOx が排出されるのを
阻止することができることになる。また、NOx 吸収剤
18は還元触媒の機能を有しているので流入排気ガスの
空燃比を理論空燃比にしてもNOx 吸収剤18から放出
されたNOx が還元せしめられる。しかしながら流入排
気ガスの空燃比を理論空燃比にした場合にはNOx 吸収
剤18からNOx が徐々にしか放出されないためにNO
x吸収剤18に吸収されている全NOx を放出させるに
は若干長い時間を要する。
【0025】前述したように本発明による実施例では基
本的には図3において境界線Q,R,Sにより区別けさ
れた補正係数Kの値に従って混合気の空燃比が制御され
る。従って境界線Qと境界線Rとの間のリーン燃焼領域
(K<1.0)ではNOx がNOx 吸収剤18に吸収さ
れ、境界線Rよりも高負荷側の理論空燃比又はリッチ燃
焼領域(K=1.0又はK>1.0)ではNOx 吸収剤
18からNOx が放出され、境界線Qよりも低負荷側の
理論空燃比燃焼領域(K=1.0)でもNOx吸収剤1
8からNOx が放出される。
【0026】また本発明による実施例ではNOx 吸収剤
18からのNOx の放出の機会を増大するために減速運
転時にNOx 吸収剤18からのNOx の放出作用が行わ
れる。即ち、図6に示されるようにスロットル弁14が
閉弁せしめられ、減速運転が開始されて燃料の供給が停
止(燃料カット)された後、燃料の供給が再開(復帰処
理)されるときに混合気の空燃比が一時的にリッチ(K
t >1.0)にされてこのときNOx 吸収剤18からN
x が放出される。
【0027】図7は或る一定回転数N下における図3に
示す補正係数Kの変化を示している。図7からわかるよ
うに境界線Qと境界線Rとの間のリーン燃焼領域では混
合気の空燃比がかなりリーンとされており、特に境界線
Rにおいてはその低負荷側と高負荷側では空燃比の大き
さにかなりの段差があることがわかる。従ってリーン燃
焼領域から境界線Rを越えて理論空燃比燃焼領域に移行
すると機関の出力トルクが急激に増大するためにショッ
クが発生し、同様に理論空燃比燃焼領域から境界線Rを
越えてリーン燃焼領域に移行すると機関の出力トルクが
急激に減少するためにショックが発生する。そこで本発
明による実施例ではリーン燃焼領域から境界線Rを越え
て理論空燃比燃焼領域に移行するとき、および理論空燃
比燃焼領域から境界線Rを越えてリーン燃焼領域に移行
するときには空燃比を徐々に変化させるようにしてい
る。
【0028】ところがこのように空燃比に段差があると
図19を参照して説明したようにリーン混合気の燃焼と
理論空燃比の混合気の燃焼とが交互に繰返され、このと
き上述したように空燃比が徐々に変化せしめられると多
量のNOx が大気中に排出されることになる。即ち、前
述したようにNOx をNOx 吸収剤18に吸収するため
には酸素が必要であるが図4に示されるようにリーンの
度合が小さくなるほど排気ガス中に含まれる酸素濃度が
低下する。従ってNOx 吸収剤18によるNO x 吸収率
は図8の実線で示されるようにリーンの度合が小さくな
るほど低くなる。一方、機関から排出されるNOx 量は
図8の破線で示すように空燃比が理論空燃比よりもやや
リーンのときに最も高くなる。従って空燃比が理論空燃
比よりもややリーンのときにNOx 吸収剤18によりN
x を良好に吸収しえなくなり、斯くしてNOx が大気
中に排出されることになる。
【0029】従ってリーン燃焼領域から境界線Rを越え
て理論空燃比燃焼領域に移行するとき、および理論空燃
比燃焼領域から境界線Rを越えてリーン燃焼領域に移行
するときに空燃比を徐々に変化させると空燃比が理論空
燃比よりもややリーンの領域を通過することになり、斯
くしてこのときにNOx が大気中に排出されることにな
る。従ってNOx の大気中への排出量を低減させるため
には空燃比が理論空燃比よりもややリーンとなる機会を
少なくしてやればよいことになる。
【0030】そこで本発明による第1実施例では図9
(A)および図10(A)に示されるように境界線Rを
第1の境界線Rと、この第1の境界線Rよりも低負荷側
の第2の境界線R′とにより構成し、リーン混合気の燃
焼が行われたときには図9(A)の実線Q,R,Sによ
り区分けされた補正係数Kに基いて空燃比を制御し、機
関の運転領域が図9(A)に示すリーン燃焼領域(K<
1.0)から境界線Rを越えて理論空燃比燃焼領域(K
=1.0)に移行したときには図10(A)の実線Q,
R′,Sにより区分けされた補正係数Kに基いて空燃比
を制御し、図10(A)に示す理論空燃比燃焼領域(K
=1.0)から境界線R′を越えてリーン燃焼領域(K
<1.0)に移行したときには再び図9(A)の実線
Q,R,Sにより区分けされた補正係数Kに基いて空燃
比を制御するようにしている。
【0031】なお、図9(A)において実線S,R,Q
により区分けされた補正係数Kは図9(B)に示すマッ
プIの形で予めROM32内に記憶されており、図10
(A)において実線S,R′,Qにより区分けされた補
正係数Kは図10(B)に示すマップIIの形で予めRO
M32内に記憶されている。このようにマップIおよび
マップIIを使い分けると空燃比がリーンと理論空燃比と
の間で繰返しを生じなくなり、斯くして大気中に放出さ
れるNOx 量を大巾に低減できることになる。即ち、図
11に示されるようにマップIに基いてリーン混合気が
燃焼せしめられているときに車速をわずかばかり増大す
べくスロットル開度がわずかばかり増大せしめられ、こ
のとき機関の運転領域が境界線Rを越えて理論空燃比燃
焼領域に移行したとすると補正係数KはマップIIに基い
て算出されるようになり、実際の燃料噴射時間を決定す
るための最終的な補正係数Ktは徐々に増大せしめられ
る。
【0032】空燃比がリーン空燃比から理論空燃比に切
換れると機関出力が大巾に増大して運転者が期待してい
たよりも車速が上昇するためにスロットル開度が減少せ
しめられる。しかしながらこのとき補正係数Kはマップ
IIに基いて算出されているので空燃比は理論空燃比に維
持される。次いで減速すべくスロットル開度が小さくさ
れ、機関の運転領域が境界線R′を越えてリーン燃焼領
域に移行すると最終的な補正係数Kt は徐々に減少せし
められ、補正係数Kは再びマップIに基いて算出され
る。
【0033】図12および図13は第1実施例を実行す
るための空燃比制御ルーチンを示しており、このルーチ
ンは例えば一定時間毎の割込みによって実行される。図
12および図13を参照するとまず初めにステップ10
0において図2に示すマップから基本燃料噴射時間TP
が算出される。次いでステップ101では減速運転時に
おいて燃料の供給が停止されているか否か、即ち燃料カ
ット中であるか否かが判別される。燃料カット中でない
ときにはステップ102に進んで燃料の供給を再開させ
る処理、即ち復帰処理中であるか否かが判別される。復
帰処理中でないときにはステップ103に進んでマップ
IIを選択すべきことを示す選択フラグがセットされてい
るか否かが判別される。機関始動後初めてこのステップ
103に進んだときには選択フラグはリセットされてい
るのでステップ104に進む。
【0034】ステップ104では図9(B)に示すマッ
プIから補正係数Kが算出される。次いでステップ10
6では補正係数KがK<1.0からK≧1.0に変化し
たか否かが判別される。変化していないときにはステッ
プ107に進んで補正係数KがK≧1.0からK<1.
0に変化したか否かが判別される。変化していないとき
にはステップ119に進んで制御フラグがセットされて
いるか否かが判別される。このとき制御フラグはセット
されていないのでステップ108にジャンプして補正係
数Kが最終的な補正係数Kt とされる。次いでステップ
109では最終的な補正係数Kt が1.0であるか否か
が判別される。Kt <1.0又はKt >1.0のときに
はステップ110に進んでフィードバック補正係数FA
Fが1.0に固定され、次いでステップ112では次式
に基いて燃料噴射時間TAUが算出される。
【0035】TAU=f・TP・Kt ・FAF このとき空燃比は補正係数Kに応じたリーン空燃比又は
リッチ空燃比となる。一方、ステップ109においてK
t =1.0であると判断されたとき、即ち理論空燃比の
混合気を燃焼すべきときにはステップ111に進んで空
燃比センサ21の出力信号に基きフィードバック補正係
数FAFが算出され、次いでステップ112に進む。ス
テップ111では空燃比センサ21によって空燃比がリ
ッチになったことが検出されるとFAFは減少せしめら
れ、空燃比がリーンになったことが検出されるとFAF
は増大せしめられるので空燃比は理論空燃比に維持され
ることになる。次いでステップ113では補正係数Kが
0 とされる。
【0036】一方、ステップ106において補正係数K
がK<1.0からK≧1.0に変化したと判断されたと
き、即ち機関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃
比又はリッチ燃焼領域に移行したと判断されたときには
ステップ114に進んで選択フラグがセットされる。次
いでステップ116では前回の処理サイクルにおける補
正係数K0 と今回算出された補正係数Kとの差(K0
K)を一定の整数nで割算した値がΔK(=(K0
K)/n)とされる。このときK0 <KであるのでΔK
の値は負となる。次いでステップ117ではK0 からΔ
Kを減算することによって最終的な補正係数Kt が算出
される。次いでステップ118に進んで制御フラグがセ
ットされ、次いでステップ109に進む。
【0037】次の処理サイクルではステップ103から
ステップ105に進んで図10(B)に示すマップIIか
ら補正係数Kが算出される。次いでステップ106,1
07を経てステップ119に進む。このときに制御フラ
グはセットされているのでステップ120に進んでKt
とKとの差の絶対値|Kt −K|が|ΔK|よりも小さ
くなったか否かが判別される。|Kt −K|>|ΔK|
のときにはステップ121に進んでKt からΔKが減算
される。このときΔKは負であるのでKt の値はΔKだ
け増大せしめられる。次いでステップ109に進む。
【0038】次いでステップ120において|Kt −K
|≦|ΔK|になったと判断されたときにはステップ1
22に進んで制御フラグがリセットされる。次いでステ
ップ108に進んでマップIIから算出された補正係数K
がKt とされる。従って補正係数KがK<1.0からK
≧1.0に変化したとき、即ち機関の運転領域がリーン
燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行した
ときには補正係数Kを算出するためのマップがマップI
からマップIIに切換えられ、最終的な補正係数Kt がK
(<1.0)からK(≧1.0)まで|ΔK|ずつ徐々
に増大せしめられる。斯くして混合気の空燃比は徐々に
小さくされることになる。
【0039】次いでステップ107において補正係数K
がK≦1.0からK<1.0に変化したと判断される
と、即ち機関の運転領域が理論空燃比又はリッチ燃焼領
域からリーン燃焼領域に移行したと判断されるとステッ
プ115に進んで選択フラグがリセットされる。次いで
ステップ116では前回の処理サイクルにおける補正係
数K0 と今回算出された補正係数Kとの差(K0 −K)
を一定の整数nで割算した値がΔK(=(K0 −K)/
n)とされる。このときK0 >KであるのでΔKの値は
正となる。次いでステップ117ではK0 からΔKを減
算することによって最終的な補正係数Kt が算出され
る。次いでステップ118に進んで制御フラグがセット
され、次いでステップ109に進む。
【0040】次の処理サイクルではステップ103から
ステップ104に進んで図19(B)に示すマップIか
ら補正係数Kが算出される。次いでステップ106,1
07を経てステップ119に進む。このときに制御フラ
グはセットされているのでステップ120に進んでKt
とKとの差の絶対値|Kt −K|が|ΔK|よりも小さ
くなったか否かが判別される。|Kt −K|>|ΔK|
のときにはステップ121に進んでKt からΔKを減算
する。このときΔKは正であるのでKt の値はΔKだけ
減少せしめられる。次いでステップ109に進む。
【0041】次いでステップ120において|Kt −K
|≦|ΔK|になったと判断されたときにはステップ1
22に進んで制御フラグがリセットされる。次いでステ
ップ108に進んでマップIから算出された補正係数K
がKt とされる。従って補正係数KがK≧1.0からK
<1.0に変化したとき、即ち機関の運転領域が理論空
燃比又はリッチ燃焼領域からリーン燃焼領域に移行した
ときには補正係数Kを算出するためのマップがマップII
からマップIに切換えられ、最終的な補正係数Kt がK
(≧1.0)からK(<1.0)まで|ΔK|ずつ徐々
に減少せしめられる。斯くして混合気の空燃比は徐々に
大きくされることになる。
【0042】一方、ステップ101において燃料の供給
を停止すべき減速運転状態であると判断されると処理サ
イクルを完了し、斯くして燃料の噴射が停止せしめられ
る。次いでステップ102において燃料の供給を再開す
べき運転状態になったと判断されたときにはステップ1
23に進んで復帰処理が行われ、次いでステップ112
に進む。この復帰処理は図6に示されるように最終的な
補正係数Kt の値を一時的に1.0よりも大きな値にす
る処理であり、従って燃料の供給が再開されたときに混
合気の空燃比が一時的にリッチにされる。復帰処理が完
了するとアイドリング運転状態となるので混合気の空燃
比は理論空燃比となる。
【0043】次に図14から図18を参照しつつ本発明
による第2実施例について説明する。この第2実施例に
おいては常に図14(A)に示す補正係数Kが使用さ
れ、この補正係数Kは図14(B)に示すマップの形で
予めROM32内に記憶されている。前述したように多
量のNOx が大気中に放出されるのを阻止するためには
リーン混合気の燃焼と理論空燃比の混合気の燃焼とが交
互に繰返されるのを阻止するようにする必要がある。そ
のためには機関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空燃
比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性があると
きには機関の運転領域とは無関係に混合気の空燃比をリ
ーン空燃比、理論空燃比又はリッチ空燃比に一時的に固
定してやればよいことになる、即ち、混合気の空燃比を
固定してやれば混合気の空燃比が理論空燃比よりもやや
リーンの領域を通過することがなくなるのでNOx が大
気中に排出されるのを阻止できることになる。
【0044】そこでこの第2実施例では機関の運転領域
がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に
移行した後に機関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空
燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性がある
と推定する推定手段を設け、機関の運転領域がリーン燃
焼領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返
す可能性があると推定されたときには混合気の空燃比を
一時的に固定するようにしている。
【0045】ところでこのように機関の運転領域がリー
ン燃焼領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に
繰返す可能性があると推定する方法は種々の方法が考え
られるが次に図15を参照しつつその一例について説明
する。即ち、図15に示されるようにリーン混合気が燃
焼せしめられているときに車速をわずかばかり増大すべ
くスロットル開度がわずかばかり増大せしめられ、この
とき機関の運転領域が境界線Rを越えて理論空燃比燃焼
領域に移行したとするとこのとき機関出力が大巾に増大
して運転者が期待していたよりも車速が上昇する。従っ
てスロットル開度が減少せしめられるために再び機関の
運転領域が境界線Rを越えてリーン燃焼領域に移行す
る。このような場合には機関の運転領域が理論空燃比燃
焼領域に移行してから再びリーン燃焼領域に移行するま
での間における機関負荷の変動量が小さく、従ってこの
間における機関負荷の変動量が小さいときには機関の運
転領域がリーン燃焼領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領
域とを交互に繰返す可能性があると推定することができ
ることになる。
【0046】なお、機関の運転領域がリーン燃焼領域と
理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性
がある場合には機関の運転領域が理論空燃比燃焼領域に
移行してから短時間のうちに再びリーン燃焼領域に移行
する。従って本発明による第2実施例では機関の運転領
域が理論空燃比燃焼領域に移行してから再びリーン燃焼
領域に移行するまでの期間が予め定められた期間Ct
りも短かく、かつこの間における機関負荷の変動量が少
ないときに機関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空燃
比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性があると
推定するようにしている。
【0047】また、この実施例においては機関負荷の変
動量をスロットル開度の変化から算出するようにしてお
り、機関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比又
はリッチ燃焼領域に移ったときのスロットル開度をTA
0 としてこのスロットル開度TA0 を基準とした最大変
動量ΔTAを機関負荷の変動量としている。そしてこの
最大変動量ΔTAが予め定められた量を越えたときには
図15に示すように予め定められた一定期間C0 の間、
混合気の空燃比を理論空燃比(Kt =1.0)に維持す
るようにしている。
【0048】図16から図18は第2実施例を実行する
ための空燃比制御ルーチンを示しており、このルーチン
は例えば一定時間毎の割込みによって実行される。図1
6から図18を参照するとまず初めにステップ200に
おいて図2に示すマップから基本燃料噴射時間TPが算
出される。次いでステップ201では減速運転時におい
て燃料の供給が停止されているか否か、即ち燃料カット
中であるか否かが判別される。燃料カット中でないとき
にはステップ202に進んで燃料の供給を再開させる処
理、即ち復帰処理中であるか否かが判別される。復帰処
理中でないときにはステップ203に進んで図14
(B)に示すマップから補正係数Kが算出され、次いで
ステップ204においてカウント値Cが1だけインクリ
メントされる。次いでステップ205では混合気の空燃
比を理論空燃比にすべきことを示すストイキフラグがセ
ットされているか否かが判別される。通常ストイキフラ
グはリセットされているのでステップ206に進む。
【0049】ステップ206では補正係数KがK<1.
0からK≧1.0に変化したか否かが判別される。変化
していないときにはステップ207に進んで補正係数K
がK≧1.0からK<1.0に変化したか否かが判別さ
れる。変化していないときにはステップ208,209
に進んで機関負荷の最大変動量ΔTAmax が算出される
がこのときにはこの最大変動量ΔTAmax は単に算出し
ているだけであって何ら使用されない。
【0050】次いでステップ210に進んで制御フラグ
がセットされているか否かが判別される。このとき制御
フラグはセットされていないのでステップ211にジャ
ンプして補正係数Kが最終的な補正係数Kt とされる。
次いでステップ212では最終的な補正係数Kt が1.
0であるか否かが判別される。Kt <1.0又はKt
1.0のときにはステップ213に進んでフィードバッ
ク補正係数FAFが1.0に固定され、次いでステップ
215では次式に基いて燃料噴射時間TAUが算出され
る。
【0051】TAU=f・TP・Kt ・FAF このとき空燃比は補正係数Kに応じたリーン空燃比又は
リッチ空燃比となる。一方、ステップ212においてK
t =1.0であると判断されたとき、即ち理論空燃比の
混合気を燃焼すべきときにはステップ214に進んで空
燃比センサ21の出力信号に基きフィードバック補正係
数FAFが算出され、次いでステップ215に進む。ス
テップ214では空燃比センサ21によって空燃比がリ
ッチになったことが検出されるとFAFは減少せしめら
れ、空燃比がリーンになったことが検出されるとFAF
は増大せしめられるので空燃比は理論空燃比に維持され
ることになる。次いでステップ216では補正係数Kt
がK0 とされる。
【0052】一方、ステップ206において補正係数K
がK<1.0からK≧1.0に変化したと判断されたと
き、即ち機関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃
比又はリッチ燃焼領域に移行したと判断されたときには
ステップ217に進んでスロットル開度センサ20によ
り検出されたスロットル開度TAがTA0 (図15)と
される。次いでステップ218ではカウント値Cおよび
機関負荷の最大変動量ΔTAmax が零とされる。
【0053】次いでステップ219では前回の処理サイ
クルにおける補正係数K0 と今回算出された補正係数K
との差(K0 −K)を一定の整数nで割算した値がΔK
(=(K0 −K)/n)とされる。このときK0 <Kで
あるのでΔKの値は負となる。次いでステップ220で
はK0 からΔKを減算することによって最終的な補正係
数Kt が算出される。次いでステップ221に進んで制
御フラグがセットされ、次いでステップ212に進む。
【0054】次の処理サイクルではステップ206,2
07を経て現在のスロットル開度TAからTA0 (図1
5)を減算した結果(TA−TA0 )が最大変動量ΔT
ma x よりも大きいか否かが判別される。TA−TA0
>ΔTAmax のときにはステップ209に進んでΔTA
max =TA−TA0 とされる。従ってΔTAmax はTA
=TA0 となった後のスロットル開度の最大変動量、即
ち機関負荷の最大変動量を表していることがわかる。
【0055】次いでステップ210に進むがこのとき制
御フラグはセットされているのでステップ222に進ん
でKt とKとの差の絶対値|Kt −K|が|ΔK|より
も小さくなったか否かが判別される。|Kt −K|>|
ΔK|のときにはステップ223に進んでKt からΔK
を減算する。このときΔKは負であるのでKt の値はΔ
Kだけ増大せしめられる。次いでステップ212に進
む。
【0056】次いでステップ222において|Kt −K
|≦|ΔK|になったと判断されたときにはステップ2
24に進んで制御フラグがリセットされる。次いでステ
ップ224に進んで図14(B)に示されるマップから
算出された補正係数KがKtとされる。従って補正係数
KがK<1.0からK≧1.0に変化したとき、即ち機
関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッ
チ燃焼領域に移行したときには最終的な補正係数Kt
K(<1.0)からK(≧1.0)まで|ΔK|ずつ徐
々に増大せしめられ、斯くして混合気の空燃比は徐々に
小さくされる。
【0057】次いでステップ207において補正係数K
がK≦1.0からK<1.0に変化したと判断される
と、即ち機関の運転領域が理論空燃比又はリッチ燃焼領
域からリーン燃焼領域に移行したと判断されるとステッ
プ225に進んでカウント値Cが予め定められた一定値
t よりも小さいか否かが判別される。C≦Ct のとき
にはステップ226に進んで最大変動量ΔTAmax が予
め定められた一定量αよりも小さいか否かが判別され
る。C>Ct であるか、又はΔTAmax ≧αのときには
ステップ219に進む。
【0058】ステップ219では前回の処理サイクルに
おける補正係数K0 と今回算出された補正係数Kとの差
(K0 −K)を一定の整数nで割算した値がΔK(=
(K0−K)/n)とされる。このときK0 >Kである
のでΔKの値は正となる。次いでステップ220ではK
0 からΔKを減算することによって最終的な補正係数K
t が算出される。次いでステップ221に進んで制御フ
ラグがセットされ、次いでステップ212に進む。
【0059】次の処理サイクルではステップ206,2
07を経て、次いでステップ208,209を経てステ
ップ210に進む。このときに制御フラグはセットされ
ているのでステップ222に進んでKt とKとの差の絶
対値|Kt −K|が|ΔK|よりも小さくなったか否か
が判別される。|Kt −K|>|ΔK|のときにはステ
ップ223に進んでKt からΔKを減算する。このとき
ΔKは正であるのでK t の値はΔKだけ減少せしめられ
る。次いでステップ212に進む。
【0060】次いでステップ222において|Kt −K
|≦|ΔK|になったと判断されたときにはステップ2
24に進んで制御フラグがリセットされる。次いでステ
ップ211に進んで図14(B)に示すマップから算出
された補正係数KがKt とされる。従って補正係数Kが
K≧1.0からK<1.0に変化したとき、即ち機関の
運転領域が理論空燃比又はリッチ燃焼領域からリーン燃
焼領域に移行したときにC>Ct 又はΔTAmax ≧αで
あれば最終的な補正係数Kt がK(≧1.0)からK
(<1.0)まで|ΔK|ずつ徐々に減少せしめられて
混合気の空燃比が徐々に大きくされる。
【0061】これに対して機関の運転領域が理論空燃比
又はリッチ燃焼領域からリーン燃焼領域に移行したとき
にC≦Ct でありかつΔTAmax <αであれば、即ち機
関の運転領域がリーン燃焼領域と理論空燃比又はリッチ
燃焼領域とを交互に繰返す可能性があると推定されたと
きにはステップ227に進んで最終的な補正係数Kt
1.0に固定され、次いでステップ228に進んでスト
イキフラグがセットされる。次いでステップ212に進
む。
【0062】次の処理サイクルではステップ205から
ステップ229に進んでカウント値Cが予め定められた
一定時間C0 を越えたか否かが判別される。C<C0
ときにはステップ212にジャンプし、C≧C0 になる
とステップ230に進んでストイキフラグをリセットし
た後にステップ212に進む。従って図15に示される
ように機関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比
又はリッチ燃焼領域に移行した後一定期間C0 を経過す
るまで最終的な補正係数Kt は1.0に維持され、斯く
してこの期間C0 中は混合気が理論空燃比に維持される
ことになる。
【0063】一方、ステップ201において燃料の供給
を停止すべき減速運転状態であると判断されると処理サ
イクルを完了し、斯くして燃料の噴射が停止せしめられ
る。次いでステップ202において燃料の供給を再開す
べき運転状態になったと判断されたときにはステップ2
31に進んで復帰処理が行われ、次いでステップ215
に進む。この復帰処理は図6に示されるように最終的な
補正係数Kt の値を一時的に1.0よりも大きな値にす
る処理であり、従って燃料の供給が再開されたときに混
合気の空燃比が一時的にリッチにされる。復帰処理が完
了するとアイドリング運転状態となるので混合気の空燃
比は理論空燃比となる。
【0064】
【発明の効果】NOx がNOx 吸収剤に吸収されずに大
気中に排出されるのを阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】内燃機関の全体図である。
【図2】基本燃料噴射時間のマップを示す図である。
【図3】補正係数Kを示す図である。
【図4】機関から排出される排気ガス中の未燃HC,C
Oおよび酸素の濃度を概略的に示す線図である。
【図5】NOx の吸放出作用を説明するための図であ
る。
【図6】減速運転時の復帰処理を説明するための線図で
ある。
【図7】補正係数Kを示す図である。
【図8】NOx 吸収率とNOx 排出量を示す図である。
【図9】補正係数Kを示す図である。
【図10】補正係数を示す図である。
【図11】空燃比制御のタイムチャートである。
【図12】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図13】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図14】補正係数Kを示す図である。
【図15】空燃比制御のタイムチャートである。
【図16】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図17】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図18】空燃比制御を示すフローチャートである。
【図19】従来の問題点を説明するためのタイムチャー
トである。
【符号の説明】
16…排気管 18…NOx 吸収剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井口 哲 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
    きにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
    論空燃比又はリッチのときには吸収したNO x を放出す
    るNOx 吸収剤を機関排気通路内に配置し、機関の運転
    領域を予め定められた境界線により低負荷側のリーン燃
    焼領域と高負荷側の理論空燃比又はリッチ燃焼領域とに
    分割し、リーン燃焼領域のときにはリーン混合気を燃焼
    せしめて機関から排出されたNOx をNOx 吸収剤に吸
    収せしめ、理論空燃比又はリッチ燃焼領域のときには理
    論空燃比の混合気又はリッチ混合気を燃焼せしめてNO
    x 吸収剤に吸収されているNOx を放出させるようにし
    た内燃機関において、機関の運転領域がリーン燃焼領域
    から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行したときに混
    合気の空燃比を徐々に小さくする空燃比徐変手段を具備
    し、上記境界線をリーン燃焼領域から理論空燃比又はリ
    ッチ燃焼領域への移行時の境界となる第1の境界線と理
    論空燃比又はリッチ燃焼領域からリーン燃焼領域への移
    行時の境界となる第2の境界線とにより構成し、第2の
    境界線を第1の境界線に対して低負荷側に設定した内燃
    機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 流入する排気ガスの空燃比がリーンのと
    きにはNOx を吸収し、流入する排気ガスの空燃比が理
    論空燃比又はリッチのときには吸収したNO x を放出す
    るNOx 吸収剤を機関排気通路内に配置し、機関の運転
    領域を予め定められた境界線により低負荷側のリーン燃
    焼領域と高負荷側の理論空燃比又はリッチ燃焼領域とに
    分割し、リーン燃焼領域のときにはリーン混合気を燃焼
    せしめて機関から排出されたNOx をNOx 吸収剤に吸
    収せしめ、理論空燃比又はリッチ燃焼領域のときには理
    論空燃比の混合気又はリッチ混合気を燃焼せしめてNO
    x 吸収剤に吸収されているNOx を放出させるようにし
    た内燃機関において、機関の運転領域がリーン燃焼領域
    から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行したときに混
    合気の空燃比を徐々に小さくする空燃比徐変手段と、機
    関の運転領域がリーン燃焼領域から理論空燃比又はリッ
    チ燃焼領域に移行した後に機関の運転領域がリーン燃焼
    領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す
    可能性があると推定する推定手段と、機関の運転領域が
    リーン燃焼領域と理論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交
    互に繰返す可能性があると推定されたときには混合気の
    空燃比を一時的に固定する空燃比固定手段とを具備した
    内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 上記推定手段は機関の運転領域がリーン
    燃焼領域から理論空燃比又はリッチ燃焼領域に移行した
    後機関の運転領域が再びリーン燃焼領域に移行するまで
    の間における機関負荷の変動量が予め定められた量より
    も小さいときには機関の運転領域がリーン燃焼領域と理
    論空燃比又はリッチ燃焼領域とを交互に繰返す可能性が
    あると推定する請求項2に記載の内燃機関の排気浄化装
    置。
JP00642294A 1994-01-25 1994-01-25 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Lifetime JP3508192B2 (ja)

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