JPH0720796B2

JPH0720796B2 - 裁断機用搬入装置

Info

Publication number: JPH0720796B2
Application number: JP61047919A
Authority: JP
Inventors: 敏男東
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 1986-03-05
Filing date: 1986-03-05
Publication date: 1995-03-08
Anticipated expiration: 2010-03-08
Also published as: US4838137A; JPS62205965A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明はタイヤ構成用帯状材料を複数の裁断角度で裁
断するために、帯状材料を裁断機に複数の異なった角度
で搬入する装置に関する。

従来の技術従来、前述のような裁断機用搬入装置としては、例えば
特開昭58−25950号公報に記載されているようなものが
知られている。このものは、裁断機の側方に設置された
扇形補助台と、外扇形補助台の中心を揺動中心として揺
動可能で扇形補助台を介して裁断機にタイヤコードを搬
入するタイヤコード搬入装置と、を備え、タイヤコード
の裁断角度を変更する場合にはタイヤコード搬入装置全
体を揺動させて対応するようにしている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、このような裁断機用搬入装置は、裁断角
度を変更するために大重量のタイヤコード搬入装置全体
を揺動させるので、大型の揺動機構が必要となるととも
に、揺動に時間が掛かり作業性が悪いという問題点があ
る。

問題点を解決するための手段このような問題点は、裁断機に対する交差角がそれぞれ
異なるとともに上下に重ね合わされ、それぞれが裁断機
に向かって帯状材料を移送することができる複数の固定
コンベアと、固定コンベアと裁断機との間において上下
に重ね合わされて設置され、固定コンベアと対をなすと
ともにこれに平行な昇降コンベアと、昇降コンベアを昇
降させて選択された１つの昇降コンベアを裁断機の搬入
位置に合致させる昇降手段と、を備えることにより解決
することができる。

作用今、帯状材料が裁断機により所定の裁断角度で次々に裁
断されているとする。このとき、前記所定の裁断角度に
対応する帯状材料のみが、固定コンベアおよびこの固定
コンベアと対をなす昇降コンベアにより裁断機に移送さ
れて搬入されている。また、このとき、前記帯状材料を
搬入している昇降コンベアは裁断機の搬入位置に合致し
ている。次に、裁断角度を変更する場合には、当該裁断
角度に対応する帯状材料を選択する。次に、昇降コンベ
アを昇降手段により昇降し、前記種類の帯状材料が載置
されている昇降コンベアを裁断機の搬入位置に合致させ
る。次に、該種類の帯状材料が載置されている固定コン
ベア、昇降コンベアを作動し、帯状材料を裁断機に次々
に搬入する。このように、裁断角度の変更の際、軽量の
昇降コンベアを昇降させるだけで対応できるために昇降
機構が小型でよく、しかも軽量であるため作業能率も容
易に向上させることができる。

実施例以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１、２図において、１は矢印方向に走行するコンベア
であり、このコンベア１の一側端にはコンベア１に沿っ
て延在し、後述する帯状材料を長手方向に対して所定角
度を保って裁断する裁断機２が設置されている。この裁
断機２はその長手方向に往復動することができる円板状
の回転上刃３と、上刃３に接触し裁断機２の長手方向に
延在する下刃４と、を有している。前記裁断機２の側方
には固定フレーム11が設置され、この固定フレーム11に
は上下に重ね合わされた複数段、この実施例では３段の
固定コンベア12、13、14がそれぞれ取り付けられてい
る。これらの固定コンベア12、13、14は前記裁断機２に
対してそれぞれ異なった角度で交差するよう延在し、例
えば固定コンベア12と裁断機２との交差角が20度、固定
コンベア13と裁断機２との交差角が22度、固定コンベア
14と裁断機２との交差角が24度になるよう配置されてい
る。各固定コンベア12、13、14はそれぞれ固定フレーム
11に固定された水平ビーム16を有し、各水平ビーム16に
は上面に多数の噴出口17が形成されたエアボックス18が
取り付けられている。各エアボックス18の両側方には、
固定コンベア12、13、14がそれぞれ移送する帯状材料1
9、20、21を両側から挟持してセンタリングするセンタ
リング機構22、23が設置され、また、前記エアボックス
18より下流側の各水平ビーム16にはローラ24、25間に掛
け渡された複数本のコンベアベルト26が設置されてい
る。これらのコンベアベルト26は、固定フレーム11に固
定されたモータ27の出力軸と一体回転するプーリ28と、
前記ローラ24と一体回転するプーリ29と、の間にベルト
30が掛け渡されることにより走行し、センタリングが終
了した帯状材料19、20、21を裁断機２に向って移送す
る。各コンベアベルト26内には複数のマグネット31が配
置され、これらのマグネット31は帯状材料19、20、21内
のスチールコードを吸引して移送中におけるコンベアベ
ルト26上でのずれを防止している。32は固定フレーム11
に固定されたブロアであり、このブロア32と前記各固定
コンベア12、13、14のエアボックス18とはホース33によ
って接続されている。35、36、37は各固定コンベア12、
13、14の上流側に設けられたガイドローラであり、これ
らのガイドローラ35、36、37はロールから巻き出された
帯状材料19、20、21を固定コンベア12、13、14にそれぞ
れガイドしながら供給する。40、41、42、43は裁断機２
の固定フレーム11との間に立設されたポストであり、こ
れらポスト40、41、42に固定された垂直なレール44、4
5、46には昇降フレーム47が摺動可能に支持されてい
る。この昇降フレーム47には上下に重ね合わされた複数
段、この実施例では３段の昇降コンベア48、49、50が取
り付けられ、これらの昇降コンベア48、49、50は前記固
定コンベア12、13、14と対をなしている。また、これら
昇降コンベア48、49、50は前記固定コンベア12、13、14
と平行でこれらの延長線上に配置されている。各昇降コ
ンベア48、49、50は昇降フレーム47に回転可能に支持さ
れたローラ51、52と、これらローラ51、52間に掛け渡さ
れた複数本のコンベアベルト53と、から構成されてい
る。各コンベアベルト53にはタッチローラ54にころがり
接触し、これらタッチローラ54の回転はパルスジェネレ
ータ55によりそれぞれ検出される。56は昇降手段として
のシリンダであり、このシリンダ56のピストンロッド57
の先端は昇降フレーム47に連結されている。この結果、
シリンダ56が作動すると、昇降コンベア48、49、50は昇
降フレーム47とともに一体的に昇降し、いずれか１台の
昇降コンベア48、49、50が裁断機２の搬入位置、即ち下
刃４と同一の高さ位置で下刃４の直前に合致される。58
は昇降フレーム47が昇降する際、昇降フレーム47の水平
度を維持する水平維持機構であり、この水平維持機構58
はポスト40、41、42、43にそれぞれ取り付けられたラッ
ク59、60、61、62と、昇降フレーム47に回転可能に支持
された回転軸63、64の両側に固定された前記ラック59、
60、61、62と噛み合うピニオン65、66、67、68と、から
構成されている。69は搬入位置の昇降コンベアと裁断機
２との間に設置されたガイドプレートであり、これらの
ガイドプレート69は昇降コンベアから裁断機２に送られ
る帯状材料を下方から支持ガイドする。71、72、73は前
記固定コンベア12、13、14と昇降コンベア48、49、50と
をそれぞれ連結し、互いに重ね合わされた連結コンベア
であり、これら連結コンベア71、72、73は固定コンベア
12、13、14に一端が回動可能に連結されたアーム74と、
一端が昇降コンベア48、49、50に回動可能に連結された
アーム75と、を有し、これらアーム74、75の他端同士は
ローラ76を有する回転軸77により回動可能に連結されて
いる。そして、前記ローラ24とローラ76との間には複数
本の第１コンベアベルト78が掛け渡され、また、ローラ
52とローラ76との間には複数本の第２コンベアベルト79
が掛け渡されている。この結果、第１、第２コンベアベ
ルト78、79が共に掛け渡された回転軸77は宙吊りとなっ
ており、昇降コンベア48、49、50が昇降した際その変位
をアーム74、75の交差角が変化することで吸収する。

次に、この発明の一実施例の作用について説明する。

今、シリンダ56のピストンロッド57が最も引っ込んで、
昇降コンベア48が裁断機２の搬入位置と合致していると
する。このとき、ロールから巻き出された帯状材料19
は、ガイドローラ35にガイドされた後エアボックス18上
に到達し、噴出口17から噴出されたエアにより浮上され
ながらセンタリング機構22、23により両側から挟まれて
センタリングされる。次に、この帯状材料19はマグネッ
ト31に吸引されながらコンベアベルト26の走行により裁
断機２に向かって移送される。次に、この帯状材料13は
連結コンベア71の第１、第２コンベアベルト78、79によ
り昇降コンベア48に送られた後、昇降コンベア48のコン
ベアベルト53により裁断機２に供給される。このとき、
コンベアベルト26、第１、第２コンベアベルト78、79、
コンベアベルト53はローラ24、76、52に共掛けされてい
るので、同一速度で走行している。また、このとき、タ
ッチローラ54を介してパルスジェネレータ55が帯状材料
19の送り込まれた長さを検出しており、その長さが所定
長さになるとモータ27の回転を停止する。次に、裁断機
２の上刃３を下刃４に沿って移動させ、上刃３と下刃４
との間で帯状材料19を長手方向に対して所定角度を保っ
て裁断する。次に、上刃３が初期位置に復帰した後、再
び帯状材料19が送り込まれ所定長さに裁断される。この
ようにして裁断された帯状材料はコンベア１によって矢
印方向に送り出された後、接合装置により接合されタイ
ヤ構成材料、例えばカーカス層、ベルト層、ブレーカ層
等が製造される。次に、帯状材料の長手方向に対する裁
断角度を変更する場合には、シリンダ56のピストンロッ
ド57を突出し、当該裁断角度に合致していることで選択
された、例えば昇降コンベア50を裁断機２の搬入位置に
合致するまで上昇させる。このとき、昇降フレーム47、
昇降コンベア48、49も一体的に上昇するので、この昇降
フレーム47の上昇によりローラ24、52間の距離が変化す
る。しかしながら、このような距離の変化はローラ76が
宙吊りであり、しかもアーム74、75は回動可能に連結さ
れているので、アーム74、75が連結位置で折れ曲がりそ
の交差角が変化することで吸収される。次に、固定コン
ベア14のモータ27を作動し、帯状材料21を裁断機２に供
給して前述と同様に次々と裁断する。

なお、前述の実施例においては、昇降コンベア48、49、
50を単に昇降させて裁断角度の変更に対処したが、この
昇降の際にガイドプレート69と昇降コンベア48、49、50
とが干渉を生じるようなときは、昇降コンベア48、49、
50を前進、後退させて該干渉を阻止するようにすればよ
い。また、前述の実施例においては、昇降コンベア48、
49、50を一体的に昇降させたが、各昇降コンベア48、4
9、50にそれぞれ昇降手段を連結し、個別に昇降させる
ようにしてもよい。また、前述の実施例においては、セ
ンタリング後の帯状材料の移送中におけるずれを防止す
るため、マグネット31によってスチールコードを吸引し
たが、タイヤコードがテキスタイルの場合にはコンベア
ベルト26直下に多数のバキューム口を設けて吸引するよ
うにすればよい。また、前述の実施例においては、昇降
コンベアを３段としたが、この発明では２段または４段
以上であってもよい。

発明の効果以上説明したように、この発明によれば、裁断機の変更
の際、軽量の昇降コンベアを昇降させるだけで対応でき
るため昇降機構が小型でよく、しかも軽量であるため作
業能率も容易に向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す正面図、第２図は平
面図である。２……裁断機 12、13、14……固定コンベア 48、49、50……昇降コンベア 56……昇降手段（シリンダ）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】裁断機に対する交差角がそれぞれ異なると
ともに上下に重ね合わされ、それぞれが裁断機に向かっ
て帯状材料を移送することができる複数の固定コンベア
と、固定コンベアと裁断機との間において上下に重ね合
わされて設置され、固定コンベアと対をなすとともにこ
れに平行な昇降コンベアと、昇降コンベアを昇降させて
選択された１つの昇降コンベアを裁断機の搬入位置に合
致させる昇降手段と、を備えたことを特徴とする裁断機
用搬入装置。