JPH07207896A - 二重床連結用深穴脚座 - Google Patents

二重床連結用深穴脚座

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JPH07207896A
JPH07207896A JP6052469A JP5246994A JPH07207896A JP H07207896 A JPH07207896 A JP H07207896A JP 6052469 A JP6052469 A JP 6052469A JP 5246994 A JP5246994 A JP 5246994A JP H07207896 A JPH07207896 A JP H07207896A
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leg
deep
legs
seat
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Koichi Miura
廣一 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床下配線に使用する二重床用建材の提供。 【構成】 下地の床面へ、脚受け用の深穴を四つ互いに
等間隔に設けた深穴付き脚座を多数等間隔に置き並べ、
該深穴へ100〜250mm角の大きさの正方形状の床板の四隅
に20〜100mm長の同寸の脚を4本一体とした、脚付き床板
の隣接する四隅の脚4本を差し込んで連結させ、該床板
を多数置き並べてその上を床仕上げ材で貼り詰めた二重
床とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として床下配線に使
用する二重床用建材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在まで配線用の二重床には、およそ下
記の8種類が実用に供されている。 1.ネジで高さ調整ができる脚座上に、約500mm角のアル
ミ材や鋼板や強化窯業系材や強化合板材、および鋼板に
モルタルを充填した複合材などの剛な正方形の床板の四
隅同士を載せて下地床面に並べた二重床。 2.緩衝材シートに約166mmピッチに付けた同寸の脚座
上に約165mm角の正方形の樹脂製の床板の四隅同士を載
せて並べた二重床。 3.約500mm角の正方形で上記1同様の剛な床板の四隅
に、ネジで高さ調整ができる脚を設けて下地床面に並べ
た二重床。
【0003】4.約165mm角の樹脂製の床板をその四隅
に同寸の一体脚を付けて、緩衝シートを敷き詰めた下地
床面に敷き並べた二重床。 5.約250mm角の床板をその四隅、辺中央、および中心部
の9ケ所に脚を一体に設けて樹脂やアルミダイキャスト
で簀の子状につくり、その脚の先端に緩衝弾性カバーを
はめて下地床面に敷き並べた二重床。
【0004】6.上記5の脚付き床板材を四隅の脚のズ
レを防ぐ4つの浅穴のある連結脚座にはめて下地床面に
敷き並べた二重床。 7.上記5脚付き床板材をズレを防ぐため、四隅の脚の
床上側から共通に1つのリング状材をはめて下地床面に
敷き並べた二重床。 8.3点支持の床材や、面状体で連続する等高の約50mm
角状の小型の床素材で、下地床面に配線用に幅20mmから
100mmの溝をつくり、蓋材で蓋をした二重床。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】
しかし、上記各種の二重床には各々一長一短で済まな
い基本的な問題点がある。上記既存技術の各番号にあわ
せてその問題点の主なものを列記する。 1.材寸が大きいため細やかな配線ができず、床板が1
枚当り約7から12kgと重くなり施工費や搬送費がかか
る。窯業系の材料はその補強材の劣化の心配もあり、衝
撃荷重に弱い上、将来の処分に費用がかかる。アルミ材
や鋼板は素材費が高く、金属材特有の歩行音が響きやす
い欠点がある。下地の床構造全体がクリープ沈下するこ
とによる全体的な高さの再調整を1、2度行う必要があ
る。単に脚座に床板を置いてあるだけのものは、クリー
プの進行にしたがって床板がガタつき、そのガタつきを
拘束するために隅に載せる4枚の床板を共通のネジで押
さえているものは、床板の開閉にネジを外す手間がそれ
だけ余分にかかる。
【0006】2.まず、可燃材である。また、樹脂材な
ので集中荷重に弱く、特に長期荷重にはクリープし続け
たわみ変化量が大きい。歩行感もソフト過ぎる欠点があ
る。
【0007】3.上記1と同じ欠点がある上、ネジがゆ
るみやすくガタつきが生じやすい。また、配線の時に外
した床板の方向や位置を間違えやすく、ロックナット方
式でゆるみを防ぐので調整に手間取る。また、床板が自
由に動いて隙間ができる。その動きを押さえるため、隅
で4枚の床板をネジで拘束するタイプもあるが、開閉時
にネジを外す手間が余分にかかる。
【0008】4.上記2と同じ欠点がある上、配線をし
た上から脚付きの床材を置いていくので、配線を踏まな
いように置くことに手間取る。しかし、その多数ある比
較的大きい脚によって、人が気付かない内に細い配線を
脚が踏み続けることがあり、その結果、配線が金属疲労
で切れる断線事故が相当数報告されている。また、配線
空間が少ないので、分電盤などからの集中配線を処理す
る別の床材システムが必要になる。
【0009】5.上記4同様の欠点に加えて、特に4以
上に脚の密度が大きいため、線を踏まないように、簀の
子状にしているが、強度上一層弱くなっている。床板の
大きさが大きいため緩衝材で音はしないが、シーソー的
な動きが不陸の大きい下地床の場合大きいので、歩行感
上不安定さを生じさせている。簀の子状なので床材側に
粘着糊材が塗布できず、仕上げのカーペットタイルの施
工に制約を与える。拘束するものがないので床材が全体
的にバラバラに動いて隙間ができる。
【0010】6.上記4同様の欠点に加えて、きっちり
脚座に脚をはめるように施工することはできないので、
脚と脚座の穴はルーズな位置関係となり、細かい床板材
の動きは拘束できず、床材同士の隙間を防げない。
【0011】7.上記4同様の欠点に加えて、一々床材
を固定するためのリングをはめなくてはならず、逆に床
板を開けるときは四隅のリングを一々外さなければなら
ない。
【0012】8.配線の容量が狭く、曲げ半径を必要と
する光ケーブルなどが収容できない。分電盤からの入線
部など線の容量が大きいところには別の収容システムが
必要となる。電源の接続部にも特殊な器具や収容システ
ムが必要である。溝以外のところがモルタル材のものは
自重が約40kg/m2と重い上、撤去時には処分に費用がか
かる。熱硬化性樹脂製のものも同様に処分に費用がかか
る。熱可塑性の樹脂製のものは長期荷重や集中荷重に弱
いことは2と同様である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる、深穴脚
座連結二重床およびその施工方法は、以上の問題点に鑑
みて、以下のごとくした。問題を解決する手段1つは、
下地の床面へ、脚受け用の深穴を四つ互いに等間隔に設
けた深穴付き脚座を多数等間隔に置き並べ、該深穴へ10
0〜250mm角の大きさの正方形状の床板の四隅に20〜100m
m長の同寸の脚を4本一体とした、脚付き床板の隣接する
四隅の脚4本を差し込んで連結させ、該床板を多数置き
並べてその上を床仕上げ材で貼り詰めた二重床とする。
【0014】2つめの問題解決手段は、脚付き床板の少
なくとも1辺に1ケ所以上、上面と下面を互いに近接さ
せた相似形の溝、またはその片面のみの深溝を床板折り
欠き用に設ける。
【0015】3つめは、脚付き床板の少なくとも1辺に
1ケ所以上、上面の略半円の溝の内径が下面の略半円の
溝の外径と等しくなるように、溝の底面を近接させて床
板折り欠き用の弱部を溝端にする。
【0016】4つめは、脚付き床板の上面側を平滑な平
面とし、裏面側に少なくとも脚間を結ぶ補強リブと補強
リブ間を結ぶ補助リブを設け、床板周辺の該補強リブは
床板折り欠き用溝より床板の内側となる直線にし、該床
板をアルミのダイキャスト材でつくる。
【0017】5つめは、深穴付き脚座を、その4つの深
穴を上部側へわずかに広げ、その穴の外壁が上部側へわ
ずかに細くなる4つの同寸の長筒を脚座面で一体につな
がる成型樹脂材とする。
【0018】6つめは、深穴付き脚座を、その深穴の底
に1個以上の音消し用の小突起を設けた成型樹脂材とす
る。
【0019】7つめは、深穴付き脚座を、その深穴同志
の中間の裏面に1個以上の浅穴を設けた成型樹脂材とす
る。
【0020】8つめは、深穴付き脚座を、その深穴同志
の中間の裏面に1個以上の浅穴を設けた略正方形の成型
樹脂材とし、別に該穴に陥合する対突起を対向する2辺
側に設け、残りの2辺側に該脚座の浅穴の平面位置と寸
法に符合する対穴を設けた、該脚座より平面寸法が大き
い数種類の厚みの成型樹脂材のスペーサーを用意し、下
地の床面の不陸に合わせて該脚座の底面高さが同一平面
に近くなるように、必要な該スペーサーを重ねてその対
突起を該浅穴や先行該対穴に合わせて置き、高さ調節が
できる脚座とする。
【0021】9つめは、二重床の施工方法を長筒状の深
穴付き脚座の隣接長筒間の隙間よりわずかに大きい太さ
の短材を、該脚座の隣接長筒間長に脚付き床板の脚間長
を加えた長さのピッチで、前記短材よりわずかに細い長
尺材の片側に整列させて予め多数固定した定規棒を用意
し、該脚座を前記定規棒の短材と長尺材の交点に同じ方
向からはめておき、下地床面にすでに該ピッチで並べら
れた該脚座に隣接させて、前端と後端の該脚座の穴に該
床板の脚をはめ、残りの該脚座に該床板を次々とはめて
並べていき、最後に該定規棒を回転させて取り去る施工
方法とする。
【0022】
【作用】本発明にかかる深穴脚座連結二重床およびその
施工方法は、以上のごとき構成としたゆえに以下のごと
き作用が生じた。最初に本発明の請求項1に記載の発明
の深穴脚座連結二重床の作用を説明する。通常、建築物
の床面は300mm以上離れているような広い面積では1〜20
mm程度の不陸があるが、100〜250mm程度の範囲内では不
陸は0〜1mmである。従って同寸の脚を四隅に付けた床板
は深穴付きの脚座へ4枚の床板の脚を入れて置くことに
より、床面の緩やかな勾配に沿って床板の下に脚長の有
効高さをもつ二重床を構成する。
【0023】そして、床板の脚間隔と脚座の穴間隔およ
び穴径や脚径を正確に設計することにより、床板は接触
しない適度な1〜2mmの隙間を維持して床面に整列する。
その上、穴の深さが、配線されるコードの太さにコード
を延ばしたときのその自然な上下への遊びの振幅値を加
えた数値より深ければ、深穴のある脚座の外部側壁面が
コードが置かれるべき空間位置を明示する。多少ぞんざ
いに置いても穴位置とは分離され、床板を元に戻しても
その脚がコードを踏みつけてしまうことはない。
【0024】次に本発明の請求項2に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項1の発明の深穴脚座連結二重床の作
用と同じである。上下が相似形で近接するか、またはそ
の片側より床板を薄くし、1辺に鈍角で2度突き当たる
ような溝を設ければ、その2衝突点の内側はモンキーレ
ンチなどで挟んでこじることにより、溝の底面の薄い部
分の最も弱い部分で折れる折り欠き部が準備できる。例
えば、辺の中央に同形の半円を折り欠くことにより、コ
ネクターを付けたままコードを挟むだけで床下へ出入り
させることができる丸穴になる。
【0025】次に本発明の請求項3に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項2の発明の深穴脚座連結二重床の作
用と同じである。折り欠かれる最弱部が上下の溝の最接
近線である、それは上溝の内側と下溝の外側を垂直に結
ぶ溝端線になり、折り欠き部の折れた端面が折っただけ
でもきれいに処理される。その上、上溝の外周よりわず
かに小さい直径で、溝の深さに等しい厚みの円板を予め
用意しておけば、折り欠いてできた穴をふさぐ場合、そ
の穴へ該円板を置けば平らな無欠の床板になり、カーペ
ットタイルで仕上げれば元通りに支障のない床に復元で
きる。
【0026】次に本発明の請求項4に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項1〜3の発明の深穴脚座連結二重床
の作用と同じである。鉛直荷重が脚間にかかる場合、脚
間を直線で結ぶ位置の床板のリブは最も力学的に有効な
リブである。折り欠き部がそのリブより外部側にできる
ようにすることにより、折り欠き部をつくっても重要な
リブを弱めることはない。ダイキャスト鋳造は薄肉形状
や尖頭形状は湯回りが悪いが、補強リブと補強ハンチを
本発明のごとく設けることにより、構造と製造の両方に
有益で合理的なリブ構成ができる。
【0027】次に本発明の請求項5に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項1〜4の発明の深穴脚座連結二重床
の作用と同じである。深穴付き脚座の穴を長筒状に穴を
つくり、穴の入り口が広がりその外側が細くなることは
成型上も利点がある上、脚を挿入する場合も少しずれて
も中心へ導かれて位置決め上の誤差が大きくとれる。そ
の上、筒間を2方向に向かう棒を挟むことができ、挟ま
れたものが下方へ押さえられれば仮固定され、上方へ動
けば外れる。
【0028】次に本発明の請求項6に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項5の発明の深穴脚座連結二重床の作
用と同じである。高強度の脚先が尖っていれば、受部側
には穴が開くので、それを防ぐには脚の先端は平坦な逆
水平面がよい。しかし、ある程度小さくなっても面と面
が衝突する場合は衝突音が生じるが、片方が点で弾性体
の場合はほとんど衝突音が生じない。深穴付き脚座を樹
脂でつくればその穴中の一体の小突起も弾性体になる。
その小突起は度々その脚が穴底へ押しつけられた場合、
ほとんど高さを失くすが、力が除かれれば少しは復元す
るという現象を繰り返すので、小突起は0ではない高さ
を保ちかなり長期間音を生じない作用を維持する。当
然、この現象は不陸に対する緩衝材としても作用してい
る。
【0029】次に本発明の請求項7に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項5と6の発明の深穴脚座連結二重床
の作用と同じである。樹脂によっては、ポリエチレンの
ようにほとんど接着しないものがある。床板全体の整列
を維持するには接着したほうがよい。しかし、その整列
を乱す力は水平方向の力であるので、深穴付き脚座の裏
面の穴が浅穴であっても垂直方向の壁がわずかでもあれ
ば、硬化した接着剤の樹脂と陥合し合って横へは動かな
い。しかし、垂直方向へはすぐとれるので、撤去して再
利用する場合には都合がよい。
【0030】次に本発明の請求項8に記載の発明の深穴
脚座連結二重床の作用を説明する。この発明は以下の点
以外は上記の請求項5〜7の発明の深穴脚座連結二重床
の作用と同じである。深穴付き脚座の裏面に浅穴を設け
て、その浅穴と陥合する突起を上面にもち、その90度回
転した平面位置にその突起が陥合できる穴を持つ敷き板
となるスペーサーを予め用意し、それらを90度づつ回転
させ合って積層していけば、脚座に安定して自在に高さ
を与えることができる。
【0031】最後に、本発明の請求項9に記載の発明の
深穴脚座連結二重床の施工方法の作用を説明する。正確
に位置を決めた短材がT字状に直交した定規棒の交点
に、深穴付き脚座の4本の筒間の中心を合わせて短材を
先が狭くなる筒間の隙間で挟むように回転させながら押
しつけて仮固定し、同様に多数の脚座を仮固定する。す
でに並べられた脚座と平行してその脚座が仮固定された
定規棒を下地床面において、定規棒の最初と最後の位置
で隣接する脚座間に床板の脚を差し込んで脚座列を平行
にすれば、残りの脚座の穴位置はすべて正確な床板の穴
位置となる。
【0032】そして、定規棒自体は元々筒の外径より小
さい幅なので脚座と定規棒を拘束する力がないので、残
りの脚座へ床板を置いた後、定規棒を短材が上へ向くよ
うに回転させれば、短材は脚座の筒間で挟まれている拘
束力を失くし、定規棒はそのまま上方へ取り外せる。こ
のような作業の繰り返せば多数の床板と脚座を下地床面
へ短時間で敷き並べられる。
【0033】
【実施例1】以下に図面を参照しつつ、この発明の好ま
しい実施例を詳細に説明する。図1と2は本発明にかか
る深穴脚座連結二重床の一実施例の斜視図を示し、ま
ず、床板Aがある。床板Aには165mm角のパネル1があ
り、その四隅には直径8mmで根元が広がり、先端で直径
が6mmとなる高さが49mmの脚2がパネル1の端から9mm内
側へ垂直に4本つき、その周辺と中央を結ぶ脚間に高さ
が9mmで幅が約2.5mmで、脚近くには半径30mmのハンチの
ある6本の補強リブ3がある。また、周辺の補強リブ3
同志を3分の1の位置でつなぐ補助リブ4も幅が約2mm
で高さが9mmであり、以上のリブの中間には高さが5mmで
幅が約2mmの中間リブ5をつくる。そして、パネル1は
補強リブ3内では1.2mm厚でその外は2.5mm厚である。な
お、以上の高さはいずれもパネル厚を含んでいる。
【0034】次に、床板Aのパネル1の一辺の中央には
準備穴Bがある。準備穴Bはまず、直径24mmで下側に出
る全体の厚みが4mmの半円形の補強部6をつくり、その
上部側中心に外径21mmで内径17mmで深さが1.5mm の略半
円形の上溝7があり、その下部側の内部の中心に外径17
mmで内径15mmで深さが1.5mm の半円形の下溝8がある。
なお両溝の最も接近する中心から直径17mmの半円線でパ
ネル厚は1mmの最薄厚となる。
【0035】床板AはJISのADC12のアルミ合金
で一体的にダイキャスト鋳造するが、重さは1枚当り約
230gであり、1m2当りは床板Aを36枚要するので8.28kg
であり、二重床では最も軽いタイプになる。なお、素材
には他のADC6のアルミ合金でも別の合金を使っても
よい。また、上記の寸法や形状も例えば、3本脚の床板
やスロープ用に両側で高さが異なる床板や片側に脚がな
い床板など、強度的な要求や機能的な要求に合わせて変
えてもよい。
【0036】そして、床板Aの上に500mm角のカーペット
タイルCが載せられている。その床パネル1の中心線は
3枚毎にカーペットタイルCの端に合うようにする。カ
ーペットタイルCの裏面には幅25mmの角ハート形に粘着
糊9が60mmピッチに塗布され、ハートの方向はカーペッ
トの目の方向に揃えられている。ただし、粘着糊9は2
枚を1組としその裏面同志を合わせたとき、ハートとハ
ートは重ならないように予め工場で機械塗布されてい
る。
【0037】また、床板Aの脚2を差し込んでいる深穴
付き脚座Dは半硬質のポリエチレン樹脂を射出成型して
つくる。脚座Dには中心間距離で約19.66(9×2+500/3
-165)mm離れて高さ17mmの円形状の長筒10が4本あ
り、その長筒10は厚み2mmの座板11でつながり、座板
11は中心線で十字に十字線13が刻まれている。全体
は31mm角で角は長筒10で丸めているが、伸ばしてもよ
い。そして、その座板11の裏面には十字線13に沿っ
て2列に、直径4mmで深さ1mmの浅穴12が6mmピッチで1
2ケ所設けられている。なお、浅穴12は十字線13の
真下に一列でもよいし貫通していてもよいし、円形でな
くてもよい。長筒も円形でなく角筒でもよい。
【0038】そして、長筒10は深穴14が上程広く開
いており、底板15は直径6.5mmでその厚みは0.5mmであ
る。その底板15の中心に高さ0.5mmの小突起16が1
つ付いているので、床板Aの脚をはめれば合わせて50mm
の床高さになる。そして、隣接長筒10同志の外壁の隙
間は上程広くとり、座板11の表面から3.5mm上がった位
置で7.5mm に保つ。なお、深穴付き脚座D’は壁際で床
板Aが終りになる場合、ハサミで脚座Dを十字線13で
切断したものである。同様に、入り隅の場合は脚座Dを
4分割し、出隅の場合は脚座DをL形にその一部分を4
分割に切断する。
【0039】
【実施例2】図3は本発明にかかる深穴脚座連結二重床
の施工方法の一実施例の断面図を示し、図4はその平面
図を示したものである。まず、床板Aと脚座Dを手早く
敷並べる定規棒Eがある。定規棒Eは、直径8mmで長さ5
0mmの真鋳棒に3.5mmの貫通孔を開けて、その中央で直径7
mmのドリルで2本に切断した短材21を10本用意し50
0/3mm(約166.66mm)ピッチで平行に、直径7mmで両端を
90度に尖らせた長さが1,600mmの真鋳棒の長尺材22
に、横向きの3mmネジ穴を10ケ所加工して、その片側
から前記短材21を3mmボルト23で固定する。
【0040】下地床面25に3,000mm ピッチで地墨線2
6を打ち、脚座Dを前記定規棒Eの短材21と長尺材2
2の交点に同じ方向からはめて、その脚座Dの裏面にコ
ンクリートボンドを塗り、前記地墨線26に次々定規棒
Eの先端を合わせて脚座Dを下地床面25に接着する。
同様に、脚座Dを前記定規棒Eの短材21と長尺材22
の交点に同じ方向からはめておき、下地床面25にすで
に接着された脚座Dに隣接させて、初めと終りの脚座D
の深穴14に床板Aの脚1をはめ、残りの脚座Dの深穴
14に合計10枚の床板Aを次々とはめながら並べる。
【0041】そして、最後に定規棒Eを90度回転させて
上方へ取り外す。以下同様に、接着されたり、先に置か
れた脚座に沿わせて定規棒を置いていく作業を繰り返
し、多数の脚座Dで連結された床板Aを敷き詰め、最後
に残された部分を手詰めする。
【0042】部屋の端などで生じる床板Aの幅である16
6mm以下の余り部分には、床板Aをその余り幅にバンドソ
ーなどで切断して端用の床板A’をつくる。そして部屋
の端側などは、40mm×20mmのアルミ角管を40mm長に切断
したり、床板の9mmを足した総高が50mmとなるアルミ部
材を鋳造して1mm厚のゴム板30を貼った支台31を床
面に接着し、前記床板A’の切断側を載せる。このよう
に施工された床板群は、約1.6mmの隙間を保って並び、床
板の準備穴Bは必要に応じて合わせれば直径17mmの穴と
なる。なお、その穴は1.5mm厚で直径20mmのアルミの円
板で塞げる。
【0043】
【実施例2】図5は本発明にかかる深穴脚座連結二重床
の電源などの器具を取り付ける別の実施例の斜視図を示
したものである。床板Aに直径130mm の穴を中心に開け
て穴開き床板A”をつくり、ハーネス接続器具40にV
VFケーブル41で接続された丸型の床下内接式の電源
コンセント42を固定し、穴開き床板A”の脚1を脚座
Dに置く。同様に信号用の接続器具を穴開き床板A”に
付けることもできる。
【0044】他にも、電源のハーネス接続器具40に接
続されたテーブルタップ43のキャップタイヤコード4
4を床板Aの折り欠いた準備穴Bに保護ブッシング45
をはめて通しながら、同様に、床板Aの脚1を脚座Dの
深穴14に置く。上記何れも場合も、仕上げ材としてカ
ーペットタイルや可撓性の樹脂タイルを床板Aの上へ粘
着糊で貼る。特にカーペットタイルの場合は、下部の周
囲に細かい樹脂の返りが無数についた素材を固着したコ
ード保護キャップ46を準備穴B上に置けば、カーペッ
トタイルに前記の返りが引っかかりズレない。
【0045】
【実施例3】図6は本発明にかかる深穴脚座連結二重床
の高さ調整ができる一実施例の斜視図を示し、図7は同
正面図を示したものである。まず、実施例1の脚座Dの
浅穴13に丁度陥合する直径4mmで高さが5mmで両端の対
称位置に対突起51と、直径4mm穴で両端の対称位置に
対穴52をもつ、1mm厚で幅が34mmの1mmスペーサー55
を脚座Dの下にはめ込む。そして、1mmスペーサー55と
同様の平面位置に、対突起51と対穴52をもつ、3mm厚
で幅が38mmの5mmスペーサー56を1mmスペーサー55の
下にはめ込む。
【0046】
【実施例4】同様にして、同じ平面の位置に対突起51
と対穴52をもつ、5mm厚で42mm幅の5mmスペーサー5
7と、10mm厚で50mm幅の10mmスペーサー58をつくれ
ば、順次厚みの薄いものを上にしてそれらを組み合わる
ことにより、1mmから数十mmまでピラミッド状に脚座D
の高さを上げることができる。なお、上記スペーサーは
上面や側壁の中央に細いくぼみ十字線13を入れておけ
ば重ねやすい。また、材料もポリエチレン樹脂を射出成
型してつくれるが、他の材料でも方法ででもつくれる。
【0047】図8は高さの計測具Gの斜視図である。計
測具Gはその周囲が0.5mm から15mmまで螺旋状に高さが
連続的に変化しその厚みを表示してある。不陸のある下
地において、定規棒Eの両端を同一高さに保持して水平
を保ち、その定規棒Eに挟まれた脚座Dの下へ計測用具
Gを差し込んで隙間の数値を表示から読み取り、前記の
スペーサーを組み合わせて、脚座Dの下へはめ込んでか
ら床板Aを置いていくことにより、水平な深穴脚座連結
二重床を施工できる。なお、計測具Gは0.5mmから15mm
でなく他の厚さであってもよい。その材質も樹脂でも金
属でもよい。
【0048】
【発明の効果】本発明は、上記の実施例の深穴脚座連結
二重床を施工することにより、下記の優れた効果が生じ
る。 (1)床板の大きさが人の足跡長程度で、人の足が直接
脚座に載るのでしっかりした歩行感があり、ポンポンと
いうような太鼓音がしない。また、脚座が深穴であるの
で配線をおくガイドにもなり、配線を踏むことがない。
床板がしっかり全体に連結されズレず、深穴なので地震
の上下動でも床板の脚が抜けない。全ての床板が接触し
ないように独立させて置けるので、床上に置かれたもの
の微振動が伝わらない。高さが一定の一体脚に載るので
将来とも高さが変わらない。また、脚は穴へほとんどズ
レなく差し込まれているので床板は垂直方向には自由に
持ち上げて開閉できるが、水平方向へはズレることはで
きないし傾くこともない。
【0049】なお、カーペットタイルを実施例1のごと
く、予め角ハート形に裏面に粘着糊を互いを保護材とし
て糊面同志が触れさせない塗布搬入は、その目の方向を
確認しやすく、現場で作業能率が上がるだけでなく、弱
い各々の拘束力で全体を強力に一体化し、カーペットタ
イルがめくり易く、床板を持ち上げ易いが全くズレ動き
が生じない。
【0050】(2)必要に応じて配線の出入り口を深穴
脚座連結二重床に溝と1辺で囲まれた部分を折り欠いて
つくれる。
【0051】(3)上記割折り線が垂直に整えられ、上
部に残された溝底へ溝深さの厚みの円板を載せれば表面
の高さが等しく復元が簡単にできる。
【0052】(4)カーペットタイル長の1/3まで必
要最小限に脚間を狭くし、さらに脚間に円弧形のハンチ
をつけた補強リブと補強リブ間に補助リブを渡して、ア
ルミで一体鋳造した結果、500mm 角のアルミパネルの1
/3の軽さとコストになった。また、折り欠き部での欠
損が辺側のリブより外側なので、準備穴Bで折り欠き部
をつくっても床板Aには力学的な影響がない。本発明は
ダイキャスト鋳造における材料使用を最小限にするため
の湯流れルートと、力学的に補強するメンバーが丁度合
致し大変合理的である。
【0053】(5)本発明のように、深穴を先端側へ内
外共に緩いテーパーのついた樹脂製の長筒にすることに
より、成型時に脱型しやすく、床板の脚が入りやすく、
そして長筒の同志の隙間より大きい幅の定規棒の短材
が、長筒の根元を支点にして回転すれば、短材が挟まっ
たり外れたりするので一時的固定部に利用できる。
【0054】(6)本発明の小突起により床板の脚底が
脚座の底に当たる衝撃音がしなくなり、半硬質樹脂のみ
で脚座に軟質樹脂並の緩衝効果が生じる。
【0055】(7)本発明の脚座の浅穴は脚座を水平方
向に固定するとともに、その材料使用を減らし、その下
へ敷くスペーサーの対突起を差込み重ねることにより、
スペーサーの横ズレを防止する。
【0056】(8)スペーサー上面の90度の点対称位置
にある対突起と、その対突起に丁度陥合する対穴は、同
型材でも重ねて置いてもズレず高さも安定して変わらな
い。
【0057】(9)小さくて数の多い床材を並べること
は作業費がかさむ。本発明の定規棒は多数の脚座を正し
く簡単に床面に並べたり、接着したりできて棒自体を撤
去できるので作業性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、3、4、5、および7に記載の
深穴脚座連結二重床の一実施例の斜視図である。
【図2】請求項1、5、6、および7に記載の深穴脚座
連結二重床の一実施例の斜視図である。
【図3】請求項1、4、5、7、および9に記載の深穴
脚座連結二重床、およびその施工方法の一実施例の断面
図である。
【図4】請求項1、4、5、7、および9に記載の深穴
脚座連結二重床の一実施例の平面図である。
【図5】請求項1、2、3、4、および5に記載の深穴
脚座連結二重床の一実施例の斜視図である。
【図6】請求項1、2、3、4、5、6、7、および8
に記載の深穴脚座連結二重床の一実施例の斜視図であ
る。
【図7】請求項1、2、3、4、5、6、7、および8
に記載の深穴脚座連結二重床の一実施例の正面図であ
る。
【図8】請求項9記載の深穴脚座連結二重床の施工方法
の一実施例の斜視図である。
【符号の説明】
A 床板 C カーペッ
トタイル A’床板(切断された) D 脚座 A”穴開き床板 D’脚座(切
断された) B 準備穴 E 定規棒 1 床パネル 30 ゴム板 2 脚 31 支台 3 補強リブ 4 補助リブ 40 接続器具 5 中間リブ 41 VVFケ
ーブル 6 補強部 42 電源コン
セント 7 上溝 43 テーブル
タップ 8 下溝 44 キャプタ
イヤコード 9 粘着糊 45 保護ブッ
シング 10 長筒 46 保護キ
ャップ 11 座板 12 浅穴 51 対突起 13 十字線 52 対穴 14 深穴 15 底板 55 1mmス
ペーサー 16 小突起 56 3mmス
ペーサー 57 5mmスペーサー 21 短材 58 10mmス
ペーサー 22 長尺材 25 下地床面 26 地墨線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】図8は高さの計測具Gの斜視図である。計
測具Gはその周囲が0.5mmから15mmまて螺旋状
に高さが連続的に変化しその厚みを表示してある。不陸
のある下地において、定規棒Eの両端を同一高さに保持
して水平を保ち、その定規棒Eに挟まれた脚座Dの下へ
計測用具Gを差し込んで隙間の数値を表示から読み取
り、前記のスペーサーを組み合わせて、脚座Dの下へは
め込んでから床板Aを置いていくことにより、水平な深
穴脚座連結二重床を施工できる。なお、計測具Gは0.
5mmから15mmでなく他の厚さであってもよい。そ
の材質も樹脂でも金属でもよい。なお、以下の実施例も
考えられる。すなわち、その縦軸の左側端は、従来の分
類では分類できない新しい方式群である一体足+靴+台
式の二重床である。耐荷重性について、従来の考え方と
はその思想を異にしている。通常歩行や物の移動では床
への集中荷重は300kg以下である。それを越えるよ
うな過大な集中荷重には、適宜当社では荷重のかかる床
板の下へ支台を置いて補強を行う。つまり、溝型の溝以
外の直接接地する部分を必要に応じて臨時的に構成する
方式である。スリムな分コストダウンも可能。また通常
置き敷き式床はその足底で配線を踏む断線事故がよく起
こるが、この一体足+靴+台式の標準型コモアネット5
0は足長の約半分の深さの4つの筒状の足を入れる靴が
底部でつながった連結足座に、隣接床パネルの4つの足
を互いに入れてつないでいくので、配線を踏むことがな
い。またこの方式の二重床の足座は飛び飛びに置かれた
溝壁でもある新方式の置き床である。振動不伝達性はミ
クロな実験を行うような研究室では、歩行やモーター類
の発する振動が、二重床を堅固に連結したものや床板同
士が接するものは伝わって正しい実験が阻害される例が
報告されている。地震の場合、二重床自体の復旧性と非
難時に床が破壊され、歩行困難となり人災を招く場合、
その補償問題が生じる。他の同じ価格帯の二重床を採用
していた場合、明らかに地震災害による人災が避け得た
ことが予測できた場合は、相当高額の補償を関係者は被
害者側へ支払うことをPL法もあり覚悟すべきである。
特に支柱式で床板を載せているだけのタイプは強震程度
でも床板がはずれ、パニック状態の若いオフィスワーカ
ー達が最悪のケースで死傷するような事故になる可能性
が高い。地震は同時に発生するので、当然大都市の二重
床の復旧活動はどのメーカーでもパンクする。使用不可
能の二重床を採用したユーザーがその怒りをメーカーに
ぶつけることは必定である。また溝方式の置き床も溝が
押し縮まって使用不可能となり同様の結果を迎える。ネ
ジ足大板式の床置き敷型も、各所でくの字型に盛り上が
ったりして水平座屈を起こし、もっと悪い結果を引き起
こす可能性が高い。また樹脂性の小板の置き敷きも、樹
脂の抜け勾配が、床表面側で接し底側で隙間が広がるよ
うにつくってあるので水平力が働いた場合、中央ほど盛
り上がるようになる座屈を起こし、同じような人災を起
こす可能性がある。備えあれば憂い無しそのような人災
を防ぐため一体足+靴+台式の当社のOA床は必ず上面
側ですべて平均1.6mmの隙間が開くように設計され
ている。水平力が働いた場合、隙間のある上側が狭くな
るため、全体が下方へ湾曲する。したがって中央ほど下
がるが、置き敷きされているだけなので下地床から離れ
ず常に全体が一体で免震床的に下地上を滑動する。また
足のパネル部の接合部の丸ハンチも垂直力のためでな
く、地震の水平力のためにも働くので足座に差し込まれ
互いに押しつけられても、足が折れにくい構造になって
いる。なお足座から足が少し浮き上がった位置での水平
力は、足座の水平間隔を狭めるが、足座の底面は弾力の
ある樹脂性薄板なので図3のようにバネとして働く。1
mにパネルが6枚使用されるので、1mmづつ縮まった
場合、10mの幅の部屋では、長さで60mm分が床が
壁などに当たるとき、ショックアブソーバーとして働
く。当然人も物も水平力をソフトに受けとめるので、人
もパニックにならず、机上のコンピュータなどが落下す
る二次的災害が相当防止できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】別の実施例の正面図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】図1に記載の深穴脚座連結二重床を並べた場
合の一実施例の正面拡大一部欠損図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】追加
【補正内容】
【図10】
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】二重床連結用深穴脚座
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として床下配線に使
用する二重床用建材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在まで配線用の二重床には、およそ下
記の8種類が実用に供されている。 1.ネジで高さ調整ができる脚座上に、約500mm角のアル
ミ材や鋼板や強化窯業系材や強化合板材、および鋼板に
モルタルを充填した複合材などの剛な正方形の床板の四
隅同士を載せて下地床面に並べた二重床。 2.緩衝材シートに約166mmピッチに付けた同寸の脚座
上に約165mm角の正方形の樹脂製の床板の四隅同士を載
せて並べた二重床。 3.約500mm角の正方形で上記1同様の剛な床板の四隅
に、ネジで高さ調整ができる脚を設けて下地床面に並べ
た二重床。
【0003】4.約165mm角の樹脂製の床板をその四隅
に同寸の一体脚を付けて、緩衝シートを敷き詰めた下地
床面に敷き並べた二重床。 5.約250mm角の床板をその四隅、辺中央、および中心部
の9ケ所に脚を一体に設けて樹脂やアルミダイキャスト
で簀の子状につくり、その脚の先端に緩衝弾性カバーを
はめて下地床面に敷き並べた二重床。
【0004】6. 上記5の脚付き床板材を四隅の脚の
ズレを防ぐ4つの浅穴のある連結脚座に はめて下地床
面に敷き並べた二重床。 7. 上記5脚付き床板材をズレを防ぐため、四隅の脚
の床上側から共通に1つの リング状材をはめて下地床
面に敷き並べた二重床。 8. 3点支持の床材や面状体で連続する等高の約50mm
角状の小型の床素材で、下地床面に配線用に幅20mmから
100mm の溝を作り、蓋材で蓋をした二重床。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記各種の二
重床には、各々一長一短で済まない基本的な問題点があ
る。上記既存技術の各番号にあわせてその問題点の主な
ものを列記する。まず、上記の1のものは、材寸が大き
いため細やかな配線ができず、床板が1枚当り約7から
12kgと重くなり施工費や搬送費がかかる。窯業系の材料
はその補強材の劣化の心配もあり、衝撃荷重に弱い上、
将来の処分に費用がかかる。アルミ材や鋼板は素材費が
高くて、金属材特有の歩行音が響きやすい欠点がある。
下地の床構造全体がクリープ沈下することによる全体的
な高さの再調整を1、2度行う必要がある。単に脚座に
床板を置いてあるだけのものは、クリープの進行にした
がって床板がガタついてしまい、そのガタつきを拘束す
るために隅に載せる4枚の床板を共通のネジで押さえて
いるものは、床板の開閉にネジを外す手間がそれだけ余
分にかかる。
【0006】つぎに、上記の2の可燃材である。また、
樹脂材なので集中荷重に弱く、特に長期荷重にはクリー
プし続けたわみ変化量が大きい。歩行感もソフト過ぎる
欠点がある。
【0007】そして、上記の3のものは、上記1と同じ
欠点がある上、ネジがゆるみやすくガタつきが生じやす
い。また、配線の時に外した床板の方向や位置を間違え
やすく、ロックナット方式でゆるみを防ぐので調整に手
間取る。また、床板が自由に動いて隙間ができる。その
動きを押さえるため、隅で4枚の床板をネジで拘束する
タイプもあるが、開閉時にネジを外す手間が余分にかか
る。
【0008】さらに、4のものは、上記2と同じ欠点が
ある上、配線をした上から脚付きの床材を置いていくの
で、配線を踏まないように置くことに手間取る。しか
し、その多数ある比較的大きい脚によって、人が気付か
ない内に細い配線を脚が踏み続けることがあり、その結
果、配線が金属疲労で切れる断線事故が相当数報告され
ている。また、配線空間が少ないので、分電盤などから
の集中配線を処理する別の床材システムが必要になる。
【0009】そして、上記の5のものは、上記4同様の
欠点に加えて、特に上記の4のもの以上に脚の密度が大
きいため、電気配線等を踏まないように、簀の子状にし
ているが、強度上一層弱くなっている。床板の大きさが
大きいため緩衝材で音はしないが、シーソー的な動きが
不陸の大きい下地床の場合大きいので、歩行感上不安定
さを生じさせている。簀の子状なので床材側に粘着糊材
が塗布できず、仕上げのカーペットタイルの施工に制約
を与える。拘束するものがないので床材が全体的にバラ
バラに動いて隙間ができる。
【0010】さらに、上記の6のものは、上記4のもの
同様の欠点に加えて、きっちり脚座に脚をはめるように
施工することはできないので、脚と脚座の穴はルーズな
位置関係となり、細かい床板材の動きは拘束できず、床
材同士の隙間を防げない。
【0011】そして、7のものは、上記4同様の欠点に
加えて、一々床材を固定するためのリングをはめなくて
はならず、逆に床板を開けるときは四隅のリングを一々
外さなければならない。
【0012】最後に、8のものは、配線の容量が狭く、
曲げ半径を必要とする光ケーブルなどが収容できない。
そして、分電盤からの入線部など線の容量が大きいとこ
ろには別の収容システムが必要となる。電源の接続部に
も特殊な器具や収容システムが必要である。溝以外のと
ころがモルタル材のものは自重が約40kg/m2 と重い上
撤去時には処分に費用がかかる。熱硬化性樹脂製のもの
も同様に処分に費用がかかる。熱可塑性の樹脂製のもの
は長期荷重や集中荷重に弱いことは、上記の2のものと
同様である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる二重床連
結用深穴脚座は、以上の問題点に鑑みて、以下のごとに
くした。問題を解決する手段の1つは、下地の床面へ、
脚受け用の深穴を四つ互いに等間隔に設けた深穴付き脚
座を多数等間隔に置き並べ、この深穴へ100〜250mm角の
大きさの正方形状の床板の四隅に20〜100mm 長の同寸の
脚を4本一体とした脚付き床板の隣接する四隅の脚4本
を差し込んで連結させ、この床板を多数置き並べてその
上を床仕上げ材で貼り詰めた二重床とする。
【0014】以下に、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座のそれぞれの具体的な構成を詳細に記載する。最初
に、本発明の請求項1に記載した発明の構成を説明す
る。これはまず、深穴付き脚座がある。この深穴付き脚
座は、下地の床面へ多数等間隔に置き並べる脚受け用の
深穴を四つ互いに等間隔に設けたものである。つぎに、
正方形状の床板がある。この正方形状の床板は、上記の
深穴付き脚座の深穴へその四隅に20〜100mm 長の同寸の
脚を4本を有した100〜250mm角の大きさのものである。
【0015】つぎに、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項2に記載した発明の構成を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その4つの深穴が上部側へわ
ずかに広がり、その穴の外壁が上部側へわずかに細くな
る、4つの同寸の長筒を脚座面で一体につながる成型樹
脂材としたものである。
【0016】そして、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項3に記載した発明の構成を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴の底に1個以上の音
消し用小突起を設けた成型樹脂材としたものである。
【0017】さらに、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項4に記載した発明の構成を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴同士の中間の裏面に
1個以上の浅穴を設けた成型樹脂材としたものである。
【0018】そして、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項5に記載した発明の構成を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴同士の中間の裏面に
1個以上の浅穴を設けた略正方形の成型樹脂材とし、上
記の深穴に陥合する対突起を対向する2辺側に設けてあ
り、残りの2辺側に該脚座の浅穴の平面位置と寸法に符
合する対穴を設けたものであって、上記の脚座より平面
寸法が大きい数種類の厚みの成型樹脂材のスペーサーに
下地の床面の不陸に合わせて該脚座の底面高さが同一平
面に近くなるようにそのスペーサーを重ねてその対突起
を該浅穴や先行該対穴に合わせて置くことにより高さ調
節ができるものである。
【0019】
【作用】本発明にかかる二重床連結用深穴脚座は、以上
のごとき構成としたゆえに以下のごとき作用が生じた。
最初に本発明の請求項1に記載の発明の二重床連結用深
穴脚座の作用を説明する。通常、建築物の床面は、 300
mm以上離れているような広い面積では1〜20mm程度の不
陸があるが、100〜250mm程度の範囲内では不陸は0〜1
mmである。したがって、同寸の脚を四隅に付けた床板は
深穴付きの脚座へ4枚の床板の脚を入れて置くことによ
り、床面の緩やかな勾配に沿って床板の下に脚長の有効
高さをもつ二重床を構成する。
【0020】そして、床板の脚間隔と脚座の穴間隔およ
び穴径や脚径を正確に設計することにより、床板は接触
しない適度な1〜2mmの隙間を維持して床面に整列す
る。その上に、穴の深さが、配線されるコードの太さに
コードを延ばしたときのその自然な上下への遊びの振幅
値を加えた数値より深ければ、深穴のある脚座の外部側
壁面がコードが置かれるべき空間位置を明示する。多少
ぞんざいに置いても穴位置とは分離され、床板を元に戻
してもその脚がコードを踏みつけてしまうことはない。
【0021】以下に、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座のそれぞれの具体的な作用を詳細に記載する。最初
に、本発明の請求項1に記載した発明の作用を説明す
る。これはまず、深穴付き脚座が、下地の床面へ多数等
間隔に置き並べる脚受け用の深穴を四つ互いに等間隔に
設けたものであるゆえに、それぞれ隣接する正方形状の
床板が上記の深穴付き脚座の深穴へ挿入固定される。つ
ぎに正方形状の床板が、上記の深穴付き脚座の四隅に20
〜100mm 長の同寸の脚を4本を有した100〜250mm角の大
きさのものであるゆえに、この脚座へ4枚の床板のそれ
ぞれ1脚づつこれ入れて置かれる。
【0022】つぎに、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項2に記載した発明の作用を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その4つの深穴が上部側へわ
ずかに広がり、その穴の外壁が上部側へわずかに細くな
る、4つの同寸の長筒を脚座面で一体につながる成型樹
脂材とし、成型時に脱型しやすく、床板の脚が入りやす
くなっている。
【0023】そして、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項3に記載した発明の作用を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴の底に1個以上の音
消し用小突起を設けた成型樹脂材とし、床板の脚底が脚
座の底に当たる衝撃音がしなようになっている。
【0024】さらに、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項4に記載した発明の作用を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴同士の中間の裏面に
1個以上の浅穴を設けた成型樹脂材とし、脚座を水平方
向に固定するとともに、その材料使用を減らし、その下
へ敷くスペーサーの対突起を差込み重ねることによっ
て、スペーサーの横ズレを防止するようになっている。
【0025】そして、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の請求項5に記載した発明の作用を説明する。この
発明は、深穴付き脚座が、その深穴同士の中間の裏面に
1個以上の浅穴を設けた略正方形の成型樹脂材とし、上
記の深穴に陥合する対突起を対向する2辺側に設けてあ
り、残りの2辺側に該脚座の浅穴の平面位置と寸法に符
合する対穴を設けたものであって、上記の脚座より平面
寸法が大きい数種類の厚みの成型樹脂材のスペーサーに
下地の床面の不陸に合わせて該脚座の底面高さが同一平
面に近くなるようにそのスペーサーを重ねてその対突起
を該浅穴や先行該対穴に合わせて置くことにより高さ調
節ができるようになっている。
【0026】つぎに、本発明の請求項2に記載の発明の
二重床連結用深穴脚座の作用を説明する。
【0027】
【実施例1】以下に図面を参照しつつ、この発明の好ま
しい実施例を詳細に説明する。図1と2は本発明にかか
る二重床連結用深穴脚座の一実施例の斜視図を示し、ま
ず、床板Aがある。床板Aには165mm 角のパネル1があ
り、その四隅には直径8mmで根元が広がり、先端で直径
が6mmとなる高さが65mmの脚2がパネル1の端から9
9mm内側へ垂直に4本つき、その周辺と中央を結ぶ脚間
に高さが9mmで幅が約2.5mm で、脚近くには半径30mmの
ハンチのある6本の補強リブ3がある。また、周辺の補
強リブ3同士を3分の1の位置でつなぐ補助リブ4も幅
が約2mmで高さが9mmであって、以上のリブの中間には
高さが5mmで幅が約2mmの中間リブ5をつくる。そし
て、パネル1は補強リブ3内では1.2mm厚でその外は2.5
mm厚である。なお、以上の高さはいずれもパネル厚を含
んでいる。
【0028】つぎに、床板Aのパネル1の一辺の中央に
は準備穴Bがある。この準備穴Bはまず、直径24mmで下
側に出る全体の厚みが4mmの半円形の補強部6をつく
り、その上部側中心に外径21mmで内径17mmで深さが1.5m
m の略半円形の上溝7があり、その下部側の内部の中心
に外径17mmで内径15mmで深さが1.5mm の半円形の下溝8
がある。なお両溝の最も接近する中心から直径17mmの半
円線でパネル厚は1mmの最薄厚となる。
【0029】床板Aは、JISのADC12のアルミ合
金で一体的にダイキャスト鋳造するが、重さは1枚当り
約230gであり、1m2当りは床板Aを36枚要するので8.28
kgであり、二重床では最も軽いタイプになる。なお、素
材には他のADC6のアルミ合金でも別の合金を使って
もよい。また、上記の寸法や形状も例えば、3本脚の床
板やスロープ用に両側で高さが異なる床板や片側に脚が
ない床板など、強度的な要求や機能的な要求に合わせて
変えてもよい。
【0030】そして、床板Aの上に500mm 角のカーペッ
トタイルCが載せられている。その床パネル1の中心線
は3枚毎にカーペットタイルCの端に合うようにする。
カーペットタイルCの裏面には幅25mmの角ハート形に粘
着糊9が60mmピッチに塗布され、ハートの方向はカーペ
ットの目の方向に揃えられている。ただし、粘着糊9は
2枚を1組としその裏面同士を合わせたとき、ハートと
ハートは重ならないように予め工場で機械塗布されてい
る。
【0031】また、床板Aの脚2を差し込んでいる深穴
付き脚座Dは半硬質のポリエチレン樹脂を射出成型して
つくる。脚座Dには、中心間距離で約19.66(9×2+500
/3-165)mm離れて高さ17mmの円形状の長筒10が4本あ
り、その長筒10は厚み2mmの座板11でつながり、座板
11は中心線で十字に十字線13が刻まれている。全体
は31mm角で角は長筒10で丸めているが、伸ばしてもよ
い。そして、その座板11の裏面には十字線13に沿っ
て2列に、直径4mmで深さ1mmの浅穴12が6mmピッチで1
2ケ所設けられている。なお、浅穴12は十字線13の
真下に一列でもよいし貫通していてもよいし、円形でな
くてもよい。長筒も円形でなく角筒でもよい。
【0032】そして、長筒10は深穴14が上程広く開
いており、底板15は直径6.5mmでその厚みは0.5mmであ
る。その底板15の中心に高さ0.5mmの小突起16が1
つ付いているので、床板Aの脚をはめれば合わせて50mm
の床高さになる。そして、隣接長筒10同士の外壁の隙
間は上程広くとり、座板11の表面から3.5mm上がった位
置で7.5mm に保つ。なお、深穴付き脚座D’は壁際で床
板Aが終りになる場合、ハサミで脚座Dを十字線13で
切断したものである。同様にして、入り隅の場合は脚座
Dを4分割し、出隅の場合は脚座DをL形にその一部分
を4分割に切断する。
【0033】
【実施例2】図3は、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座を使用した施工方法の一実施例の断面図を示し、図
4はその平面図を示したものである。まず、床板Aと脚
座Dを手早く敷並べる定規棒Eがある。定規棒Eは、直
径8mmで長さ50mmの真鋳棒に3.5mmの貫通孔を開けて、そ
の中央で直径7mmのドリルで2本に切断した短材21を
10本用意し500/3mm(約166.66mm)ピッチで平行に、
直径7mmで両端を90度に尖らせた長さが1,600mm の真鋳
棒の長尺材22に、横向きの3mmネジ穴を10ケ所加工
して、その片側から前記短材21を3mmボルト23で固
定する。
【0034】下地床面25に3,000mm ピッチで地墨線2
6を打ち、脚座Dを前記定規棒Eの短材21と長尺材2
2の交点に同じ方向からはめて、その脚座Dの裏面にコ
ンクリートボンドを塗り、前記地墨線26に次々定規棒
Eの先端を合わせて脚座Dを下地床面25に接着する。
同様に、脚座Dを前記定規棒Eの短材21と長尺材22
の交点に同じ方向からはめておき、下地床面25にすで
に接着された脚座Dに隣接させて、初めと終りの脚座D
の深穴14に床板Aの脚1をはめ、残りの脚座Dの深穴
14に合計10枚の床板Aを次々とはめながら並べる。
【0035】そして、最後に、定規棒Eを90度回転さ
せて上方へ取り外す。以下同様に、接着されたり、先に
置かれた脚座に沿わせて定規棒を置いていく作業を繰り
返して、多数の脚座Dで連結された床板Aを敷き詰め、
最後に残された部分を手詰めする。
【0036】部屋の端などで生じる床板Aの幅である16
6mm 以下の余り部分には、床板Aをその余り幅にバンド
ソーなどで切断して端用の床板A’をつくる。そして部
屋の端側などは、40mm×20mmのアルミ角管を40mm長に切
断したり、床板の9mmを足した総高が50mmとなるアルミ
部材を鋳造して、1mm厚のゴム板30を貼った支台31
を床面に接着して、前記床板A’の切断側を載せる。こ
のように施工された床板群は、約1.6mmの隙間を保って
並び、床板の準備穴Bは必要に応じて合わせれば直径17m
mの穴となる。なお、その穴は1.5mm 厚で直径20mmのア
ルミの円板で塞げる。
【0037】
【実施例3】図5は、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の電源などの器具を取り付ける別の実施例の斜視図
を示したものである。床板Aに直径130mm の穴を中心に
開けて穴開き床板A”をつくり、ハーネス接続器具40
にVVFケーブル41で接続された丸型の床下内接式の
電源コンセント42を固定し、穴開き床板A”の脚1を
脚座Dに置く。同様に、信号用の接続器具を穴開き床板
A”に付けることもできる。
【0038】他にも、電源のハーネス接続器具40に接
続されたテーブルタップ43のキャップタイヤコード4
4を床板Aの折り欠いた準備穴Bに保護ブッシング45
をはめて通しながら、同様に、床板Aの脚1を脚座Dの
深穴14に置く。上記何れも場合も、仕上げ材としてカ
ーペットタイルや可撓性の樹脂タイルを床板Aの上へ粘
着糊で貼る。特にカーペットタイルの場合は、下部の周
囲に細かい樹脂の返りが無数についた素材を固着したコ
ード保護キャップ46を準備穴B上に置けば、カーペッ
トタイルに前記の返りが引っかかりズレない。
【0039】
【実施例4】図6は、本発明にかかる二重床連結用深穴
脚座の高さ調整ができる一実施例の斜視図を示し、図7
は同正面図を示したものである。まず、実施例1の脚座
Dの浅穴13に丁度陥合する直径4mmで高さが5mmで両端
の対称位置に対突起51と、直径4mm穴で両端の対称位
置に対穴52をもつ、1mm厚で幅が34mmの1mmスペーサー
55を脚座Dの下にはめ込む。そして、1mmスペーサー5
5と同様の平面位置に、対突起51と対穴52をもつ、3
mm厚で幅が38mmの5mmスペーサー56を1mmスペーサー5
5の下にはめ込む。
【0040】
【実施例5】同様にして、同じ平面の位置に対突起51
と対穴52をもつ、5mm厚で42mm幅の5mmスペーサー5
7と、10mm厚で50mm幅の10mmスペーサー58をつくれ
ば、順次厚みの薄いものを上にしてそれらを組み合わる
ことにより、1mmから数十mmまでピラミッド状に脚座D
の高さを上げることができる。なお、上記スペーサーは
上面や側壁の中央に細いくぼみ十字線13を入れておけ
ば重ねやすい。また、材料もポリエチレン樹脂を射出成
型してつくれるが、他の材料でも方法でもつくれる。
【0041】図8は、高さの計測具Gの斜視図である。
計測具Gはその周囲が0.5mm から15mmまで螺旋状に高さ
が連続的に変化しその厚みを表示してある。不陸のある
下地において、定規棒Eの両端を同一高さに保持して水
平を保ち、その定規棒Eに挟まれた脚座Dの下へ計測用
具Gを差し込んで隙間の数値を表示から読み取って、前
記のスペーサーを組み合わせて、脚座Dの下へはめ込ん
でから床板Aを置いていくことにより、水平な二重床連
結用深穴脚座を施工できる。なお、計測具Gは0.5mm か
ら15mmでなく、他の厚さであってもよい。その材質も樹
脂でも金属でもよい。
【0042】かようにして、上下が相似形で近接する
か、またはその片側より床板を薄くして、1辺に鈍角で
2度突き当たるような溝を設ければ、その2衝突点の内
側はモンキーレンチなどで挟んでこじることにより、溝
の底面の薄い部分の最も弱い部分で折れる折り欠き部が
準備できる。例えば、辺の中央に同形の半円を折り欠く
ことにより、コネクターを付けたままコードを挟むだけ
で床下へ出入りさせることができる丸穴になる。
【0043】この折り欠かれる最弱部が上下の溝の最接
近線とすれば、それは上溝の内側と下溝の外側を垂直に
結ぶ溝端線になり、折り欠き部の折れた端面が折っただ
けでもきれいに処理される。その上に、上溝の外周より
わずかに小さい直径で、溝の深さに等しい厚みの円板を
予め用意しておけば、折り欠いてできた穴をふさぐ場
合、その穴へ該円板を置けば平らな無欠の床板になり、
カーペットタイルで仕上げれば元通りに支障のない床に
復元できる。
【0044】これらにおいて、鉛直荷重が脚間にかかる
場合、脚間を直線で結ぶ位置の床板のリブは最も力学的
に有効なリブである。折り欠き部がそのリブより外部側
にできるようにすることにより、折り欠き部をつくって
も重要なリブを弱めることはない。ダイキャスト鋳造は
薄肉形状や尖頭形状は湯回りが悪いが、補強リブと補強
ハンチを本発明のごとく設けることにより、構造と製造
の両方に有益で合理的なリブ構成ができる。
【0045】また、これらにおいて、深穴付き脚座の穴
を長筒状に穴をつくり、穴の入り口が広がりその外側が
細くなることは成型上も利点がある上、脚を挿入する場
合も少しずれても中心へ導かれて位置決め上の誤差が大
きくとれる。その上、筒間を2方向に向かう棒を挟むこ
とができ、挟まれたものが下方へ押さえられれば仮固定
され、上方へ動けば外れる。
【0046】この場合、高強度の脚先が尖っていれば、
受部側には穴が開くので、それを防ぐには脚の先端は平
坦な逆水平面がよい。しかし、ある程度小さくなっても
面と面が衝突する場合は衝突音が生じるが、片方が点で
弾性体の場合はほとんど衝突音が生じない。深穴付き脚
座を樹脂でつくればその穴中の一体の小突起も弾性体に
なる。その小突起は度々その脚が穴底へ押しつけられた
場合、ほとんど高さを失くすが、力が除かれれば少しは
復元するという現象を繰り返すので、小突起は0ではな
い高さを保ちかなり長期間音を生じない作用を維持す
る。当然、この現象は不陸に対する緩衝材としても作用
している。
【0047】また、上記の2点に於て、樹脂によって
は、ポリエチレンのようにほとんど接着しないものがあ
る。床板全体の整列を維持するには接着したほうがよ
い。しかし、その整列を乱す力は水平方向の力であるの
で、深穴付き脚座の裏面の穴が浅穴であっても垂直方向
の壁がわずかでもあれば、硬化した接着剤の樹脂と陥合
し合って横へは動かない。しかし、垂直方向へはすぐと
れるので、撤去して再利用する場合には都合がよい。
【0048】そして、上記の3点において、深穴付き脚
座の裏面に浅穴を設けて、その浅穴と陥合する突起を上
面にもち、その90度回転した平面位置にその突起が陥合
できる穴を持つ敷き板となるスペーサーを予め用意し、
それらを90度づつ回転させ合って積層していけば、脚座
に安定して自在に高さを与えることができる。
【0049】最後に、本発明の二重床連結用深穴脚座の
施工方法を説明する。正確に位置を決めた短材がT字状
に直交した定規棒の交点に、深穴付き脚座の4本の筒間
の中心を合わせて短材を先が狭くなる筒間の隙間で挟む
ように回転させながら押しつけて仮固定し、同様に多数
の脚座を仮固定する。すでに並べられた脚座と平行して
その脚座が仮固定された定規棒を下地床面において、定
規棒の最初と最後の位置で隣接する脚座間に床板の脚を
差し込んで脚座列を平行にすれば、残りの脚座の穴位置
はすべて正確な床板の穴位置となる。
【0050】そして、定規棒自体は元々筒の外径より小
さい幅なので脚座と定規棒を拘束する力がないので、残
りの脚座へ床板を置いた後、定規棒を短材が上へ向くよ
うに回転させれば、短材は脚座の筒間で挟まれている拘
束力を失くし、定規棒はそのまま上方へ取り外せる。こ
のような作業の繰り返せば多数の床板と脚座を下地床面
へ短時間で敷き並べられる。
【0051】なお、以下の実施例も考えられる。即ち、
その縦軸の左側端は、従来の分類では分類できない新し
い方式群である一体足+靴+台式の二重床である。耐荷
重性について、従来の考え方とはその思想を異にしてい
る。通常歩行や物の移動では床への集中荷重は300k
g以下である。それを越えるような過大な集中荷重に
は、適宜当社では荷重のかかる床板の下へ支台を置いて
補強を行う。つまり、溝型の溝以外の直接接地する部分
を必要に応じて臨時的に構成する方式である。スリムな
分コストダウンも可能である。
【0052】また、通常置き敷き床はその足底で配線を
踏む断線事故がよく起こるが、この一体足+靴+台式の
標準型コモアネット50は足長の約半分の深さの4つの
筒状の足を入れる靴が底部でつながった連結足座に、隣
接床パネルの4つの足を互いに入れてつないでいくの
で、配線を踏むことがない。またこの方式の二重床の足
座は飛び飛びに置かれた溝壁でもある新方式の置き床で
ある。
【0053】振動不伝達性はミクロな実験を行うような
研究室では、歩行やモーター類の発する振動が、二重床
を堅固に連結した物や床板同士が接するものは伝わって
正しい実験が阻害される例が報告されている。地震の場
合、二重床自体の復旧性と避難時に床が破壊され、歩行
困難となり人災を招く場合、その補償問題が生じる。他
の同じ価格帯の二重床を採用していた場合、明らかに地
震災害による人災が避け得たことが予測できた場合は、
相当の高額の補償を関係者は被害者に支払うことをPL
法もあり、覚悟すべきである。
【0054】特に、支柱式で床板を載せているだけのタ
イプは強震程度でも床板が外れパニック状態の若いオフ
ィスワーカー達が最悪のケースで死傷するような事故に
なる可能性が高い。地震は同時に発生するので、当然大
都市の二重床の復旧活動はどのメーカーでもパンクす
る。使用不可能の二重床を採用したユーザーがその怒り
をメーカーにぶつけることは必定である。また、溝方式
の置き床も溝が押し縮まって使用不可能となり同様の結
果を迎える。
【0055】ネジ足大板式の床置き敷型も、各所でくの
字形に盛り上がったりして水平座屈をおこし、もっと悪
い結果を引き起こす可能性が高い。また樹脂性の小板の
置き敷きも、樹脂の抜け勾配が、床表面側で接し、底側
で隙間が広がるようつくってあるので水平力が働いた場
合、中央ほど盛り上がるようになる座屈を起こし、同じ
ような人災を起こす可能性がある。
【0056】備えあれば憂い無し そのような人災を防ぐために、一体足+靴+台式の当社
のOA床は必ず上面側ですべて平均1.6mm の隙間が開く
ように設計されている。水平力が働いた場合に、隙間の
ある上側が狭くなるため、全体が下方に湾曲する。した
がって中央ほど下がるが、置き敷きされているだけなの
で下地床から離れず常に全体が一体で免震床的に下地上
を滑動する。
【0057】又、足のパネル部の接合部の丸ハンチも垂
直力のためでなく、地震の水平力のためにも働くので足
座に差し込まれ互いに押し付けられても、足が折れにく
い構造になっている。尚、足座から足が少し浮き上がっ
た位置での水平力は、足座の水平間隔を狭めるが、足座
の底面は弾力のある樹脂性薄板なので図3のようにバネ
として働く。1mにパネルが6枚使用されるので、1mm
づつ縮まった場合、10mの幅の部屋では、長さで60
mm分が床や壁に当たるとき、ショックアブソーバーとし
て働く。当然人も物も水平力をソフトに受け止めるの
で、人もパニックにならず、机上のコンピューター等が
落下する二次的災害が相当防止できる。
【0058】
【発明の効果】本発明は、上記の実施例の二重床連結用
深穴脚座を施工することにより、下記の優れた効果が生
じる。 (1)床板の大きさが人の足跡長程度で、人の足が直接
脚座に載るのでしっかりした歩行感があり、ポンポンと
いうような太鼓音がしない。また、脚座が深穴であるの
で配線をおくガイドにもなり、配線を踏むことがない。
床板がしっかり全体に連結されズレず、深穴なので地震
の上下動でも床板の脚が抜けない。全ての床板が接触し
ないように独立させて置けるので、床上に置かれたもの
の微振動が伝わらない。高さが一定の一体脚に載るので
将来とも高さが変わらない。また、脚は穴へほとんどズ
レなく差し込まれているので床板は垂直方向には自由に
持ち上げて開閉できるが、水平方向へはズレることはで
きないし傾くこともない。
【0059】なお、カーペットタイルを実施例1のごと
く、予め角ハート形に裏面に粘着糊を互いを保護材とし
て糊面同士が触れさせない塗布搬入は、その目の方向を
確認しやすく、現場で作業能率が上がるだけでなく、弱
い各々の拘束力で全体を強力に一体化し、カーペットタ
イルがめくり易く、床板を持ち上げ易いが全くズレ動き
が生じない。
【0060】(2)必要に応じて配線の出入り口を二重
床連結用深穴脚座に溝と1辺で囲まれた部分を折り欠い
てつくれる。
【0061】(3)上記割折り線が垂直に整えられ、上
部に残された溝底へ溝深さの厚みの円板を載せれば表面
の高さが等しく復元が簡単にできる。
【0062】(4)カーペットタイル長の1/3まで必
要最小限に脚間を狭くし、さらに脚間に円弧形のハンチ
をつけた補強リブと補強リブ間に補助リブを渡して、ア
ルミで一体鋳造した結果、500mm 角のアルミパネルの1
/3の軽さとコストになった。また、折り欠き部での欠
損が辺側のリブより外側なので、準備穴Bで折り欠き部
をつくっても床板Aには力学的な影響がない。本発明は
ダイキャスト鋳造における材料使用を最小限にするため
の湯流れルートと、力学的に補強するメンバーが丁度合
致し大変合理的である。
【0063】(5)本発明のように、深穴を先端側へ内
外共に緩いテーパーのついた樹脂製の長筒にすることに
より、成型時に脱型しやすく、床板の脚が入りやすく、
そして長筒の同士の隙間より大きい幅の定規棒の短材
が、長筒の根元を支点にして回転すれば、短材が挟まっ
たり外れたりするので一時的固定部に利用できる。
【0064】(6)本発明の小突起により、床板の脚底
が脚座の底に当たる衝撃音がしなくなり、半硬質樹脂の
みで脚座に軟質樹脂並の緩衝効果が生じる。
【0065】(7)本発明の脚座の浅穴は脚座を水平方
向に固定するとともに、その材料使用を減らし、その下
へ敷くスペーサーの対突起を差込み重ねることにより、
スペーサーの横ズレを防止する。
【0066】(8)スペーサー上面の90度の点対称位置
にある対突起と、その対突起に丁度陥合する対穴は、同
型材でも重ねて置いてもズレず高さも安定して変わらな
い。
【0067】(9)小さくて数の多い床材を並べること
は作業費がかさむ。本発明の定規棒は多数の脚座を正し
く簡単に床面に並べたり、接着したりできて棒自体を撤
去できるので作業性が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2、及び4に記載の二重床連結用深
穴脚座の一実施例の斜視図である。
【図2】請求項1及び2に記載の二重床連結用深穴脚座
の一実施例の斜視図である。
【図3】請求項1、2、及び4に記載の二重床連結用深
穴脚座、の一実施例の断面図である。
【図4】請求項1、2、及び4に記載の二重床連結用深
穴脚座の一実施例の平面図である。
【図5】請求項1及び2に記載の二重床連結用深穴脚座
の一実施例の斜視図である。
【図6】請求項1、2、3、4及び5に記載の二重床連
結用深穴脚座の一実施例の斜視図である。
【図7】請求項1、2、3、4及び5に記載の二重床連
結用深穴脚座の一実施例の正面図である。
【図8】二重床連結用深穴脚座の施工時の高さの計測具
の一実施例の斜視図である。
【図9】別の実施例の正面図である。
【図10】図1に記載の二重床連結用深穴脚座を並べた
場合の一実施例の正面拡大一部欠損図である。
【符号の説明】 A 床板 C カーペッ
トタイル A’床板(切断された) D 脚座 A”穴開き床板 D’脚座(切
断された) B 準備穴 E 定規棒 1 床パネル 25 下地床面 2 脚 26 地墨線 3 補強リブ 30 ゴム板 4 補助リブ 31 支台板 5 中間リブ 40 接続器具 6 補強部 41 VVFケ
ーブル 7 上溝 42 電源コン
セント 8 下溝 43 テーブル
タップ 9 粘着糊 44 キャプタ
イヤコード 10 長筒 45 保護ブ
ッシング 11 座 46 保護キ
ャップ 12 浅穴 51 対突起 13 十字線 52 対穴 14 深穴 55 1mmス
ペーサー 15 底板 56 3mmス
ペーサー 16 小突起 57 5mmス
ペーサー 21 短材 58 10mmス
ペーサー 22 長尺材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地の床面へ、脚受け用の深穴を四つ互い
    に等間隔に設けた深穴付き脚座を多数等間隔に置き並
    べ、該深穴へ100〜250mm角の大きさの正方形状の床板の
    四隅に20〜100mm長の同寸の脚を4本一体とした、脚付き
    床板の隣接する四隅の脚4本を差し込んで連結させ、該
    床板を多数置き並べてその上を床仕上げ材で貼り詰めた
    深穴脚座連結二重床。
  2. 【請求項2】脚付き床板の少なくとも1辺に1ケ所以
    上、上面と下面に互いを近接させた相似形の溝、または
    その片面のみの深溝を床板折り欠き用として設けたこと
    を特長とする、請求項1の深穴脚座連結二重床。
  3. 【請求項3】脚付き床板の少なくとも1辺に1ケ所以
    上、上面の略半円の溝の内径が下面の略半円の溝の外径
    と等しくなるように溝の底面を接近させて、床板折り欠
    き用の弱部を該近接の溝端にしたことを特長とする、請
    求項2の深穴脚座連結二重床。
  4. 【請求項4】脚付き床板の上面側を平滑な平面とし、裏
    面側に少なくとも脚間を結ぶ補強リブと補強リブ間を結
    ぶ補助リブを設け、床板周辺の該補強リブは床板折り欠
    き用の溝より床板の内側となる直線とし、該床板がアル
    ミのダイキャスト材でつくられたことを特長とする、請
    求項1から3の深穴脚座連結二重床。
  5. 【請求項5】深穴付き脚座を、その4つの深穴が上部側
    へわずかに広がり、その穴の外壁が上部側へわずかに細
    くなる、4つの同寸の長筒を脚座面で一体につながる成
    型樹脂材としたことを特長とする、請求項1から4の深
    穴脚座連結二重床。
  6. 【請求項6】深穴付き脚座を、その深穴の底に1個以上
    の音消し用小突起を設けた成型樹脂材としたことを特長
    とする、請求項5の深穴脚座連結二重床。
  7. 【請求項7】深穴付き脚座を、その深穴同志の中間の裏
    面に1個以上の浅穴を設けた成型樹脂材としたことを特
    長とする、請求項5、および6の深穴脚座連結二重床。
  8. 【請求項8】深穴付き脚座を、その深穴同志の中間の裏
    面に1個以上の浅穴を設けた略正方形の成型樹脂材と
    し、別に該穴に陥合する対突起を対向する2辺側に設
    け、残りの2辺側に該脚座の浅穴の平面位置と寸法に符
    合する対穴を設けた、該脚座より平面寸法が大きい数種
    類の厚みの成型樹脂材のスペーサーを用意し、下地の床
    面の不陸に合わせて該脚座の底面高さが同一平面に近く
    なるように、必要な該スペーサーを重ねてその対突起を
    該浅穴や先行該対穴に合わせて置き、高さ調節ができる
    該脚座としたことを特長とする、請求項5から7の深穴
    脚座連結二重床。
  9. 【請求項9】請求項5から7の深穴脚座連結二重床の長
    筒状の脚座の隣接長筒間の隙間よりわずかに大きい太さ
    の短材を、該脚座の隣接長筒間長に請求項5から7の深
    穴脚座連結二重床の床板の脚間長を加えたピッチで、前
    記短材よりわずかに細い長尺材の片側に整列させて多数
    固定した定規棒を予め用意し、該脚座を前記定規棒の短
    材と長尺材の交点に同じ方向からはめておき、下地床面
    にすでに前記ピッチで並べられた該脚座に隣接させて、
    前端と後端の該脚座の穴に該床板の脚をはめ、残りの該
    脚座に該床板を次々とはめて並べていき、最後に定規棒
    を回転させて取り去る深穴脚座連結二重床の施工方法。
JP6052469A 1994-01-10 1994-01-10 二重床連結用深穴脚座 Pending JPH07207896A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348895A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Asahi Tec Corp 地下構造物用蓋
CN108179896A (zh) * 2018-03-01 2018-06-19 江阴四方游泳康复产业股份有限公司 一种面板连接支撑座、组装平台及组装方法

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