JPH07207445A - 差圧装置 - Google Patents
差圧装置Info
- Publication number
- JPH07207445A JPH07207445A JP462594A JP462594A JPH07207445A JP H07207445 A JPH07207445 A JP H07207445A JP 462594 A JP462594 A JP 462594A JP 462594 A JP462594 A JP 462594A JP H07207445 A JPH07207445 A JP H07207445A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential pressure
- pressure device
- vacuum
- pressure chambers
- chambers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 帯条材を、減圧又は加圧雰囲気下で連続的に
処理する処理槽の入側及び出側に設置される、複数の差
圧室をそなえる差圧装置において、各差圧室を相互に着
脱可能に連結して直線パスラインを形成させ、また差圧
装置は全体としてパスラインと平行に、処理槽に対し接
近、離反移動を可能とし、かつ該処理槽との間に着脱可
能な連結部を設ける。 【効果】 処理槽と差圧装置との間、さらには各差圧室
間の開放が極めて容易であり、従って、差圧室の交換作
業性及び板破断時の復旧作業性が従来に較べて格段に向
上する。
処理する処理槽の入側及び出側に設置される、複数の差
圧室をそなえる差圧装置において、各差圧室を相互に着
脱可能に連結して直線パスラインを形成させ、また差圧
装置は全体としてパスラインと平行に、処理槽に対し接
近、離反移動を可能とし、かつ該処理槽との間に着脱可
能な連結部を設ける。 【効果】 処理槽と差圧装置との間、さらには各差圧室
間の開放が極めて容易であり、従って、差圧室の交換作
業性及び板破断時の復旧作業性が従来に較べて格段に向
上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、減圧処理槽や加圧処
理槽の入側及び出側に設置される差圧装置に関するもの
である。
理槽の入側及び出側に設置される差圧装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】電磁鋼板の表面に電子ビームを照射して
鉄損の改善を図る場合には、処理槽の内部を真空雰囲気
に保つ必要があることから、該処理槽の入側及び出側に
は、処理槽内部と外気との圧力差を維持するために差圧
装置が配置される。また、ガスとの反応によってエッチ
ングや着色を行う場合には、処理槽内部が高圧下である
方が反応が促進されることから、このような場合にも、
処理槽の入側及び出側には差圧装置が必要とされる。
鉄損の改善を図る場合には、処理槽の内部を真空雰囲気
に保つ必要があることから、該処理槽の入側及び出側に
は、処理槽内部と外気との圧力差を維持するために差圧
装置が配置される。また、ガスとの反応によってエッチ
ングや着色を行う場合には、処理槽内部が高圧下である
方が反応が促進されることから、このような場合にも、
処理槽の入側及び出側には差圧装置が必要とされる。
【0003】かような差圧装置として、たとえば特開昭
61-73880号公報や特開昭62-13572号公報には、真空差圧
装置が開示されている。かかる真空差圧装置は、複数個
の真空差圧室をそなえ、各差圧室はシールロール,シー
ルバーから構成されている。また差圧室は、金属シール
リングを介してボルトにて接続されているのが一般的で
ある。さらに、真空ポンプにつながる真空排気管と真空
差圧室との接続もボルト式であり、差圧室のフレーム上
部には板破断処理用のメンテナンスホールを有してい
る。
61-73880号公報や特開昭62-13572号公報には、真空差圧
装置が開示されている。かかる真空差圧装置は、複数個
の真空差圧室をそなえ、各差圧室はシールロール,シー
ルバーから構成されている。また差圧室は、金属シール
リングを介してボルトにて接続されているのが一般的で
ある。さらに、真空ポンプにつながる真空排気管と真空
差圧室との接続もボルト式であり、差圧室のフレーム上
部には板破断処理用のメンテナンスホールを有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の差圧装置には、以下に述べるような問題
があった。 1.差圧室間の解放が難しいため、差圧室内で板破断が
生じた場合、破断板の除去作業は差圧室フレーム上部の
メンテナンスホールからに限定され、復旧に長時間を要
す。 2.同じく差圧室間の解放が困難であるため、消耗品で
あるシールロールの交換をオンラインで実施せざるを得
ず、作業性が悪い。 3.該当差圧室のみならず隣接する差圧室も予め撤去、
移動する必要が有るので、広大なスペースを必要とする
だけでなく、多大な時間を要する。
たような従来の差圧装置には、以下に述べるような問題
があった。 1.差圧室間の解放が難しいため、差圧室内で板破断が
生じた場合、破断板の除去作業は差圧室フレーム上部の
メンテナンスホールからに限定され、復旧に長時間を要
す。 2.同じく差圧室間の解放が困難であるため、消耗品で
あるシールロールの交換をオンラインで実施せざるを得
ず、作業性が悪い。 3.該当差圧室のみならず隣接する差圧室も予め撤去、
移動する必要が有るので、広大なスペースを必要とする
だけでなく、多大な時間を要する。
【0005】このように、従来のボルトによる連結方式
では、板破断が生じた場合、その修復に種々の問題を残
していた。この点の解決策としては、差圧室間に中間チ
ャンバーを設けることが考えられるが、かような付帯設
備の設置は、装置的にもまたメンテナンスの面でも不利
が著しい。この発明は、上記の問題を有利に解決するも
ので、差圧室の交換作業性及び板破断時の復旧作業性が
格段に優れた差圧装置を提案することを目的とする。
では、板破断が生じた場合、その修復に種々の問題を残
していた。この点の解決策としては、差圧室間に中間チ
ャンバーを設けることが考えられるが、かような付帯設
備の設置は、装置的にもまたメンテナンスの面でも不利
が著しい。この発明は、上記の問題を有利に解決するも
ので、差圧室の交換作業性及び板破断時の復旧作業性が
格段に優れた差圧装置を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、帯
条材を、減圧又は加圧雰囲気下で連続的に処理する処理
槽の入側及び出側に設置される、複数の差圧室をそなえ
る差圧装置であって、各差圧室は相互に着脱可能に連結
されて直線パスラインを形成し、また差圧装置は全体と
してパスラインと平行に、処理槽に対し接近、離反移動
が可能で、かつ該処理槽と着脱可能な連結部を有するこ
とからなる差圧装置である。この発明において、差圧装
置を全体として処理槽に対し接近、離反移動させる場合
には、パスラインと平行な軌道上を移動させることが望
ましい。
条材を、減圧又は加圧雰囲気下で連続的に処理する処理
槽の入側及び出側に設置される、複数の差圧室をそなえ
る差圧装置であって、各差圧室は相互に着脱可能に連結
されて直線パスラインを形成し、また差圧装置は全体と
してパスラインと平行に、処理槽に対し接近、離反移動
が可能で、かつ該処理槽と着脱可能な連結部を有するこ
とからなる差圧装置である。この発明において、差圧装
置を全体として処理槽に対し接近、離反移動させる場合
には、パスラインと平行な軌道上を移動させることが望
ましい。
【0007】以下、この発明を具体的に説明する。図1
に、この発明に従う好適差圧装置を出入り側にそれぞれ
配設した真空処理装置を模式で示す。この例は、3室の
差圧室をそなえる場合である。図中、番号1はストリッ
プ、2は真空処理槽、そして3a,3b,3cが差圧室
であり、かかる差圧室群で差圧装置3を構成する。各差
圧室3a,3b,3cにはいずれも大気または隣接室と
のガスの移動を阻止するシールロール4が設置されてい
る。また5は真空処理槽2と差圧装置3との連結部であ
る。6は真空排気管であり、図示は省略した真空ポンプ
に接続している。7はパスラインと平行に敷設された軌
道である。各真空室3a,3b,3cは、それぞれ真空
引きされていて、外側から内側に向かうほど高真空に保
持され、真空処理槽2の真空度を損なうことなしに、ス
トリップ1を該槽2に導く。なお上記の例では、シール
機構として、シールロールを使用する場合について説明
したが、この発明では、シール機構がとくに制限される
ことはなく、従来公知のシール機構いずれもが使用でき
る。
に、この発明に従う好適差圧装置を出入り側にそれぞれ
配設した真空処理装置を模式で示す。この例は、3室の
差圧室をそなえる場合である。図中、番号1はストリッ
プ、2は真空処理槽、そして3a,3b,3cが差圧室
であり、かかる差圧室群で差圧装置3を構成する。各差
圧室3a,3b,3cにはいずれも大気または隣接室と
のガスの移動を阻止するシールロール4が設置されてい
る。また5は真空処理槽2と差圧装置3との連結部であ
る。6は真空排気管であり、図示は省略した真空ポンプ
に接続している。7はパスラインと平行に敷設された軌
道である。各真空室3a,3b,3cは、それぞれ真空
引きされていて、外側から内側に向かうほど高真空に保
持され、真空処理槽2の真空度を損なうことなしに、ス
トリップ1を該槽2に導く。なお上記の例では、シール
機構として、シールロールを使用する場合について説明
したが、この発明では、シール機構がとくに制限される
ことはなく、従来公知のシール機構いずれもが使用でき
る。
【0008】さてこの発明装置では、真空処理槽2と差
圧装置3との間に、新たに連結部5を設け、この連結部
5はフランジ継手機構により、真空処理槽2に対し容易
に着脱することができる。また、各差圧室間及び差圧室
3a〜cと真空排気管6との間も、フランジ継手機構に
より、容易に脱着できる仕組みになっている。
圧装置3との間に、新たに連結部5を設け、この連結部
5はフランジ継手機構により、真空処理槽2に対し容易
に着脱することができる。また、各差圧室間及び差圧室
3a〜cと真空排気管6との間も、フランジ継手機構に
より、容易に脱着できる仕組みになっている。
【0009】
【作用】この発明に従う差圧装置は、必要に応じ、処理
槽と差圧装置との間、さらには各差圧室間を解放するこ
とができる。従って、差圧室内で板破断が生じた場合、
破断箇所に応じて、適宜、処理槽との間及び各差圧室間
を切り離せるので、破断板の除去やシールロールの交換
を極めて簡単に行うことができ、従って作業性が格段に
向上するだけでなく、復旧作業時間も大幅に短縮するこ
とができる。なお、差圧装置全体をパスラインと平行な
軌道上に配置しておけば、差圧装置を全体として処理槽
から解放する場合、及び各差圧室間を解放する場合いず
れにおいても、作業性は一層向上する。
槽と差圧装置との間、さらには各差圧室間を解放するこ
とができる。従って、差圧室内で板破断が生じた場合、
破断箇所に応じて、適宜、処理槽との間及び各差圧室間
を切り離せるので、破断板の除去やシールロールの交換
を極めて簡単に行うことができ、従って作業性が格段に
向上するだけでなく、復旧作業時間も大幅に短縮するこ
とができる。なお、差圧装置全体をパスラインと平行な
軌道上に配置しておけば、差圧装置を全体として処理槽
から解放する場合、及び各差圧室間を解放する場合いず
れにおいても、作業性は一層向上する。
【0010】
【実施例】前掲図1に示した真空処理装置において、板
破断を想定して、その復旧に要する時間を調査した。そ
の結果、従来、24h程度を必要としていた復旧時間が、
約8hと1/3程度に短縮された。
破断を想定して、その復旧に要する時間を調査した。そ
の結果、従来、24h程度を必要としていた復旧時間が、
約8hと1/3程度に短縮された。
【0011】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、処理槽と差
圧装置との間、さらには各差圧室間の開放が極めて容易
となるので、差圧室の交換作業性及び板破断時の復旧作
業性を従来に較べて格段に向上させることができる。
圧装置との間、さらには各差圧室間の開放が極めて容易
となるので、差圧室の交換作業性及び板破断時の復旧作
業性を従来に較べて格段に向上させることができる。
【図1】この発明に従う好適差圧装置を配設した真空処
理装置の模式図である。
理装置の模式図である。
1 ストリップ 2 真空処理槽 3 差圧装置 3a 差圧室 3b 差圧室 3c 差圧室 4 シールロール 5 連結部 6 真空排気管 7 軌道
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片峰 章 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 岡本 改造 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 池谷 尚弘 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 成瀬 豊 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目(番地な し) 川崎製鉄株式会社水島製鉄所内 (72)発明者 横路 整次 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 丹原 正雄 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 橋本 律男 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 帯条材を、減圧又は加圧雰囲気下で連続
的に処理する処理槽の入側及び出側に設置される、複数
の差圧室をそなえる差圧装置であって、 各差圧室は相互に着脱可能に連結されて直線パスライン
を形成し、また差圧装置は全体としてパスラインと平行
に、処理槽に対し接近、離反移動が可能で、かつ該処理
槽と着脱可能な連結部を有することを特徴とする差圧装
置。 - 【請求項2】 差圧装置が全体として、パスラインと平
行な軌道上を移動する請求項1記載の差圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP462594A JPH07207445A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 差圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP462594A JPH07207445A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 差圧装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207445A true JPH07207445A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11589231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP462594A Withdrawn JPH07207445A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | 差圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07207445A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174370A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-08-12 | Hitachi Zosen Corp | 減圧ユニット及び圧力復元ユニット |
JP2010540244A (ja) * | 2007-10-17 | 2010-12-24 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ロック装置とロック装置を開放する方法 |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP462594A patent/JPH07207445A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010540244A (ja) * | 2007-10-17 | 2010-12-24 | エス・エム・エス・ジーマーク・アクチエンゲゼルシャフト | ロック装置とロック装置を開放する方法 |
JP2010174370A (ja) * | 2009-05-11 | 2010-08-12 | Hitachi Zosen Corp | 減圧ユニット及び圧力復元ユニット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |