JPH0720717Y2 - 電子鍵盤楽器の鍵構造 - Google Patents

電子鍵盤楽器の鍵構造

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JPH0720717Y2
JPH0720717Y2 JP987088U JP987088U JPH0720717Y2 JP H0720717 Y2 JPH0720717 Y2 JP H0720717Y2 JP 987088 U JP987088 U JP 987088U JP 987088 U JP987088 U JP 987088U JP H0720717 Y2 JPH0720717 Y2 JP H0720717Y2
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孝道 増渕
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【考案の詳細な説明】 この考案は電子鍵盤楽器の鍵構造に関し、標準鍵より垂
下されたアクチュエータを標準鍵の長手方向に延びる2
条の細片によって構成することにより、大径のゴム接点
に対して確実にON・OFF動作するようにしたものであ
る。
[従来の技術] 従来この種の電子鍵盤楽器の鍵構造としては、例えば実
公昭62-10796号公報に開示されたものが知られていた。
この電子鍵盤楽器の鍵構造は、第5図にその一部を示す
ように、鍵11の後端部である揺動の支点部分13から所定
距離だけ離れて鍵11の長手方向の中間部分の下面にアク
チュエータ15が下方に向かって突出して形成されてい
る。アクチュエータ15は十字型の底面形状に形成され、
第6図に示すゴム接点21を押圧してON・OFFするもので
ある。すなわち、この鍵11が押下されると、アクチュエ
ータ15がゴム接点21に上方から当接してキースイッチ23
をONとするものである。
そして、鍵11を離すと該ゴム接点21の弾性力によって鍵
11は初期位置に復帰し、ゴム接点21(キースイッチ23)
はOFFとなるものである。
この場合、鍵11によって押下されるゴム接点21は椀形の
タイプが用いられていた。すなわち、スイッチ基板の上
に配設された固定接点パターン25に対して離間して配さ
れた、第6図に示すように椀形の可動部27は、その上部
29が円筒形状に形成され、この円筒部29に上方から上記
十字型のアクチュエータ15の底面が当接する構成であ
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、このような従来の電子鍵盤楽器の鍵構造
にあっては、部品点数の削減の要請から鍵復帰用のバネ
は省略されてゴム接点の弾性力のみにより鍵復帰を行う
構成であり、このカップ状ゴムは大型化し、アクチュエ
ータも大型化せざるを得なかったため、十字型の一辺は
鍵の長手方向に沿って長く形成することができるもの
の、他の一辺である短手方向の一辺は鍵の幅によって制
限されて長く形成することができなかった。この結果、
カップ状ゴム接点に対して2点でしかアクチュエータが
当接せず、その押圧状態が不安定となり、スイッチの動
作も不安定となっているという問題点が生じていた。
またこの場合、アクチュエータの短手方向の一辺が鍵の
側壁に対して同一の平坦面を形成することは、鍵の成形
上好ましくない。
そこで、本考案は、アクチュエータを長手方向の2条の
細辺により構成することにより、短手方向の成形上の制
限を充足しつつ、ゴム接点の4点において安定した押圧
を可能とすることを、その目的としている。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上下方向に揺動自在に設けられた鍵と、この
鍵の下面に突設されたアクチュエータと、このアクチュ
エータによって押圧される弾性体接点を備え、この弾性
体接点の弾性力によって押下された鍵に復帰力を与える
電子鍵盤楽器の鍵機構において、上記アクチュエータは
上記鍵の長手方向に沿って延在する少なくとも2条の細
片と2条の細片よりさらに下方に突出する突起を設け、
前記弾性体接点はアクチュエータとの当接面に前記突起
と係合する凹部を有することを特徴とする電子鍵盤楽器
の鍵機構を提供するものである。
[作用] 本考案に係る電子鍵盤楽器の鍵機構にあっては、鍵のア
クチュエータを該鍵の長手方向に沿って延在する少なく
とも2条の細片をこの細片よりさらに下方に突出する突
起を設け、2条の細片と接点が当接すると共に、この突
起が弾性体接点に設けられた凹部に係合するようにした
ため、鍵が押下されて下方に揺動し弾性体接点が導通す
る際に、接点が大径化しても必ず4点以上で当接すると
ともに、接点とアクチュエータの当接位置の間にズレを
生じない。その結果、安定したスイッチング作用を得る できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第4図は本考案に係る電子鍵盤楽器の鍵構造の
一実施例を示すものである。
これらの図において、51は鍵盤フレームであり、ケース
(図外)に固定されている。鍵盤フレーム51には標準鍵
53が上下方向に揺動自在に支持されている。すなわち、
標準鍵53の後端部54が揺動の支点となるように該鍵盤フ
レーム51の後端部に固定されているものである。
一方、鍵盤フレーム51の下面の所定位置にはプリント基
板55が取り付けられており、このプリント基板55の上面
には、第4図に示すように、紡錘状もしくは椀形(以
下、カップ状という)に形成されたゴム接点57が配設さ
れている。このカップ状のゴム接点57の上側部分は円筒
状59で所定の径Wsに形成されている。なお、このゴム接
点57は所定の材質の例えばシリコン径ゴムによって形成
されており、導電部分60が可動接点としてプリント基板
55の固定接点に対向して配設されているものである。
また、当該電子鍵盤楽器は標準鍵サイズであり、1オク
ターブが16cm(ミニ鍵盤では14cm)の幅方向の長さを有
している。従って、その押鍵による標準鍵53の押圧深さ
(ストローク)はミニ鍵盤のそれの2倍程度となってい
る。よって、このカップ状ゴム接点57のプリント基板55
からの突出高さ及び円筒状部分59の径もミニ鍵盤のそれ
よりも大きくなっている。
そして、このカップ状ゴム接点57は該鍵盤フレーム51の
上面に所定高さだけ突出して配設されている。
この突出したカップ状ゴム接点57の円筒部分59の直上に
は、上記標準鍵53の下面から下方に向かって突出したア
クチュエータ61が配設されている。
このアクチュエータ61は、第3図に詳示するように、小
さい幅の細片からなり下方からみて(底面が)H字形に
形成されている。すなわち、標準鍵53の長手方向に沿っ
て延在する互いに平行な2つの長片63及び65と、これら
の長片63及び65の間に配された短片67と、を有している
ものである。
そして、この短片67は鍵53の幅方向に延在しており、か
つ、上記長片63及び65よりは所定長さだけ下方に突出し
ている。こも短片67は上記円筒部分59の径Wsよりも短い
長さWaに形成されており、該円筒部分59に挿入されるこ
とができる。すなわち、アクチュエータ61がゴム接点57
の円筒部分59から外れないようになっているものであ
る。
以上の構成に係る電子鍵盤楽器の鍵構造にあっては、押
鍵により標準鍵53は下降し、そのアクチュエータ61は下
方に位置するゴム接点57を押圧してキースイッチをONと
する。この場合、アクチュエータ61はH字形で長片63及
び65がそれぞれ2点逢わせて4点で円形の円筒部分59に
圧接する。
そして、押鍵を解除するとゴム接点57の弾性力によって
鍵53は上昇し、初期位置に復帰する。ゴム接点57はOFF
となる。
これらの押鍵動作において上記短片67が円筒部分59に完
全にはまり込んでいるため、それらの間の位置ズレは生
じていない。
これらの結果、安定したスイッチング動作を行えるもの
である。
なお、本考案にあっては、アクチュエータの底面形状は
H字形に限られることなく、例えばこの他にもA字形、
ロの字形、ハの字形、川の字形等が考えられる。
[効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、カップ状の
ゴム接点をON・OFFするに際して安定した動作を確保す
ることができる。特に頻繁な押圧動作において適してい
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る電子鍵盤楽器の鍵構造
を示すその縦断面図、 第2図は一実施例に係る電子鍵盤楽器の鍵構造を示すそ
の斜視図、 第3図は一実施例に係る鍵構造のアクチュエータを示す
その斜視図、 第4図は一実施例に係る鍵構造におけるゴム接点を示す
その斜視図、 第5図は従来の電子鍵盤楽器の鍵の一部を示すその斜視
図、 第6図は同じく従来のゴム接点を示すその正面図であ
る。 53……標準鍵、57……ゴム接点、61……アクチュエー
タ、63、65……長片。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に揺動自在に設けられた鍵と、 この鍵の下面に突設されたアクチュエータと、 このアクチュエータによって押圧される弾性体接点を備
    え、この弾性体接点の弾性力によって押下された鍵に復
    帰力を与える電子鍵盤楽器の鍵機構において、 上記アクチュエータは上記鍵の長手方向に沿って延在す
    る少なくとも2条の細片と2条の細片よりさらに下方に
    突出する突起を設け、前記弾性体接点はアクチュエータ
    との当接面に前記突起と係合する凹部を有することを特
    徴とする電子鍵盤楽器の鍵機構。
JP987088U 1988-01-27 1988-01-27 電子鍵盤楽器の鍵構造 Expired - Lifetime JPH0720717Y2 (ja)

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JPH01115796U JPH01115796U (ja) 1989-08-03
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JPH089757Y2 (ja) * 1989-12-28 1996-03-21 株式会社河合楽器製作所 鍵盤装置

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JPH01115796U (ja) 1989-08-03

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