JPH07207088A - 塩素含有ポリマー用安定剤 - Google Patents

塩素含有ポリマー用安定剤

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JPH07207088A
JPH07207088A JP6332561A JP33256194A JPH07207088A JP H07207088 A JPH07207088 A JP H07207088A JP 6332561 A JP6332561 A JP 6332561A JP 33256194 A JP33256194 A JP 33256194A JP H07207088 A JPH07207088 A JP H07207088A
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chlorine
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containing polymer
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JP6332561A
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Klaus Dr Goeritz
ゴーリッツ クラウス
Johannes Kaufhold
カォフホールド ヨハネス
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/34Silicon-containing compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/56Organo-metallic compounds, i.e. organic compounds containing a metal-to-carbon bond
    • C08K5/57Organo-tin compounds

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 a)式:(Ra SnOb ) c (I)(式中、
Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表し;aは
1または2の数を表し;b=(4−a)/2であり;お
よびcは1以上を表す。)で表される有機錫オキシド化
合物の少なくとも1つ;およびb)結晶性アルカリ/ア
ルカリ土類金属アルモシリケートからなる系列からの化
合物の少なくとも1つからなる塩素含有ポリマー用安定
剤組成物。 【効果】 上記組成物は高温においておよび高摩擦応力
を伴う加工が可能な、塩素含有ポリマー用の新規な安定
剤組成物である。良好な熱安定剤に加えて、耐高温歪み
および光安定性もまた達成されるため外部用途に適す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塩素含有ポリマー用の新
規な安定剤配合物、塩素含有ポリマーの安定化の方法、
この方法で得られる塩素含有ポリマーおよび安定化した
ポリマーの用途に関する。
【0002】
【従来の技術】有機錫アルコキシド、カルボキシレー
ト、メルカプチド、オキシドおよびスルフィドのような
有機錫化合物は長い期間、塩素含有ポリマーに対する安
定剤をして提案されてきた。
【0003】有機錫オキシドは主に他の化合物との組合
せで使用される。米国特許第3196129号(US-A-3
196129) および第3919165号(US-A-3919165) は
チオリン酸、アセタールまたはフェノールとの組合せを
開示している。有機錫メルカプチドとの組合せは例え
ば、独国特許第1806494号(DE-A-1806494)に記載
されている。
【0004】公知の安定剤および安定剤混合物はポリマ
ーから生じる全ての要求を満たすことはできない。好ま
しい有機錫カルボキシレートとして非常に広範囲に使用
される有機錫マレエートは、そのポリマー融解物が、潤
滑剤の添加を増加させることにより補償しなければなら
ない、加工機械の金属部分に付着する著しい傾向を引き
起こす。他の硫黄を含まない有機錫化合物は、マレエー
トよりも著しく悪い熱安定化作用を有する。有機錫オキ
シドもまた、高温において押出および射出成形の間に特
に顕著になるこの欠点を示す。イオウ含有有機錫化合物
はしばしば材料の光安定性において逆効果を有し、それ
は外面の用途における使用を妨げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、本発明の目
的は、高温においておよび高摩擦応力を伴う塩素含有ポ
リマーの加工が可能な安定剤系を見出すことである。こ
れは好ましくは、塩素化PVCの押出および射出成形よ
うな加工に関係する。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚いたことには、有機錫
オキシド化合物、および結晶性アルカリ/アルカリ土類
金属アルモシリケートからなる系列からの化合物の安定
剤配合物がかなりの程度で要求を満たす。良好な熱安定
性に加えて、耐高温歪みおよび光安定性もまた達成され
る。
【0007】従って、本発明は、 a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
キシド化合物の少なくとも1つ;および b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
トからなる系列からの化合物の少なくとも1つからなる
塩素含有ポリマー用安定剤組成物に関する。
【0008】成分a)およびb)は混合物の形態もまた
可能である。
【0009】新規な安定剤組成物は他の成分を含むこと
もできる。しかし新規な安定剤組成物は好ましくは他の
有機錫化合物を化合物を含まないほうがよい。
【0010】18個までの炭素原子をもつ安定なアルキ
ル置換基は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オク
チル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基または
オクタデシル基であり、および相当する枝分かれした異
性体である。
【0011】以下に記載した塩素含有ポリマーが可能で
ある:塩化ビニルのポリマー;その構造中に塩化ビニル
単位を含むビニル樹脂、例えば塩化ビニルと脂肪酸のビ
ニルエステル特に酢酸ビニルとのコポリマー、塩化ビニ
ルと他のアクリル酸およびメタリル酸とのエステルとの
およびアクリロニトリルとのコポリマー、塩化ビニルと
ジエン化合物および不飽和ジカルボン酸もしくはその酸
無水物とのコポリマー例えば塩化ビニルとジエチルマレ
エート、ジエチルフマレートまたはマレイン酸無水物と
のコポリマー、塩化ビニルの後塩素化ポリマーおよびコ
ポリマー、塩化ビニルおよび塩化ビニリデンと不飽和ア
ルデヒド、ケトンおよび他のもの例えばアクロレイン、
クロトンアルデヒド、ビニルメチルケトン、ビニルメチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルおよび同様のも
のとのコポリマー;塩化ビニリデンのポリマーおよびそ
れと塩化ビニルおよび他の重合可能な化合物とのコポリ
マー;ビニルクロロアセテートとジクロロジビニルエー
テルとのポリマー;酢酸ビニル、アクリル酸とα置換ア
クリル酸との塩素化重合性エステルの塩素化ポリマー;
塩素化スチレン例えばジクロロスチレンのポリマー;塩
化ゴム;エチレンの塩素化ポリマー;クロロブタジエン
のポリマーおよび後塩素化ポリマーおよびそれと塩化ビ
ニル、塩酸ゴムおよび塩素化塩酸ゴムとのコポリマー;
ならびに上記ポリマーとその他の上記ポリマーとの、ま
たは他の重合性化合物との混合物。
【0012】適当なものはまた、PVCと、EVA、A
BSおよびMBSとのグラフトポリマーでもある。好ま
しい基質はまた、上述したホモポリマーおよびコポリマ
ーの混合物、特に塩化ビニルホモポリマーと、他の熱可
塑性および/またはエラストマー性ポリマーとの混合
物、特別にはABS、MBS、NBR、SAN、EV
A、CPE、MBAS、PMA、PMMA、EPDMお
よびポリラクトンとのブレンドである。
【0013】好ましいものはまた、サスペンジョンポリ
マー、バルクポリマーおよびエマルジョンポリマーであ
る。
【0014】特別に好ましい塩素含有ポリマーは、後塩
素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルならびにまた塩化
ビニリデンのポリマーならびにそれらと、塩化ビニルお
よび他の重合性化合物とのコポリマーである。
【0015】好ましいものは、成分a)が、Rが炭素原
子数4ないし12のアルキル基を表し;aは1または2
の数を表し;b=(4−a)/2であり;およびcは1
以上を表す、式:(Ra SnOb ) c(I)で表される
化合物であるとして上記に記載された安定剤組成物に示
される。Rは好ましくは炭素原子数4または炭素原子数
8のアルキル基である。好ましいものはまた、式:R2
SnO(II)および(RSnO)2O(III )(式中、R
が炭素原子数1ないし18のアルキル基、好ましくは炭
素原子数4ないし12のアルキル基を表す。)で表され
る化合物の混合物で示されるものである。式(II)およ
び(III )の化合物の好ましい混合物は、混合物におけ
る式(III )の化合物の割合が50重量%を超えないも
のである。
【0016】都合のよい安定剤混合物は、成分b)がア
ルカリ金属としてLi、NaおよびKが言及でき、およ
びアルカリ土類金属としてMg、Ca、SrおよびBa
が言及できる、結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アル
モシリケートからなる系列からの化合物の少なくとも1
つである、上記記載の組成物である。
【0017】アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケ
ートの用語は、アルカリ金属アルモシリケートおよびア
ルカリ土類金属アルモシリケートの両方、ならびにアル
カリ金属およびアルカリ土類金属を含有しているアルモ
シリケートもまたを包含する。アルカリ/アルカリ土類
金属アルモシリケートは天然または合成起源のものであ
ってよい。
【0018】成分b)は好ましくはゼオライトからなる
系列からの化合物である。ゼオライトは、一般式
(X): Mx/n [(AlO2)x (SiO2)y ] ・wH2 O (X) (式中、nはカチオンMの価数を表し、Mは第一および
第二主族からの元素、例えばLi、Na、K、Mg、C
a、SrまたはBaを表しy:xは0.8ないし15、
好ましくは0.8ないし1.2の数を表し;およびwは
0ないし300好ましくは0.5ないし10の数を表
す。)により記述できる。
【0019】さらに本発明により使用できるゼオライト
は、”Atlas of Zeolite Struc
ture Types”,W.M.マイアーおよびD.
H.オールソン(W.M.Meier and D.H.Olson),ブターウ
ォース(Butterworths),第3版,1992年中に記載さ
れている。
【0020】4Åの平均有効細孔径をもち、そのためゼ
オライト4Aとして公知である、それ自体公知のNaA
タイプの好ましいゼオライトは公知の方法で製造でき
る。
【0021】適当な合成方法は、特に独国特許第241
2837号公報(DE-A-2412837)に記載されている。さら
にこれらのナトリウムアルモシリケートの特性および製
法における詳細は、例えば以下の文献:独国特許第26
51485号、独国特許第2651445号、独国特許
第2651436号、独国特許第2651419号、独
国特許第2651420号、独国特許第2651437
号公報(DE-A-2651485,2651145,2651436,2651419,265142
0,2651437)および米国特許第3112176号(US Pate
nt 3112176) に示されている。
【0022】本発明によると、水−可溶の、無機のまた
は有機の分散剤の存在下で沈澱し、結晶化する微細に分
割された水−不溶ナトリウムアルモシリケートを使用す
ることも可能である。適当な水−可溶有機分散剤は界面
活性剤、非界面活性芳香族スルホン酸およびカルシウム
対して錯体形成能力を有する化合物である。この分散剤
は何れかの所望の方法により沈澱化の前または最中に反
応混合物中に導入でき;それらは、例えば沈澱化前に溶
液として導入されるかアルミネートおよび/またはシリ
ケート溶液に溶解される。分散剤の量は、総沈澱バッチ
に基づいて、少なくとも0.05重量%、好ましくは
0.1−5重量%であるべきである。結晶化のために、
沈澱生成物は50ないし200℃で1/2ないし24時
間加熱する。使用できる多数の分散剤から、言及すべき
例はナトリウムラウリルエーテルスルフェート、ナトリ
ウムポリアクリレートおよび1−ヒドロキシエタン−
1,1−ジホスホン酸のナトリウム塩である。
【0023】本発明により適当であるアルカリ金属/ア
ルカリ土類金属アルモシリケートは例えば、結合水13
ないし25重量%であり;好ましい生成物はその水含量
が18ないし25重量%の範囲である生成物である。
【0024】好ましいものは、成分b)が以下の式 Na12Al12Si1248・27H2 O [ゼオライト
A] Na6 Al6 Si6 24・2NaX・7.5H2 O, X=OH,Cl,ClO4 ,1/2CO3 [ソーダライ
ト] Na6 Al6 Si3072・24H2 O, Na8 Al8 Si4096・24H2 O, Na16Al16Si2480・16H2 O, Na16Al16Si3296・16H2 O, Na56Al56Si136 384 ・250H2 O[ゼオライ
トY] Na86Al86Si106 384 ・264H2 O[ゼオライ
トX] で表される化合物、またはナトリウム原子の全てもしく
は幾つかをリチウム、カリウム、マグネシウム、カルシ
ウム、ストロンチウムもしくは亜鉛原子で置換すること
により製造できるゼオライト、例えば (Na,K)10 Al10Si2264・20H2 O Ca4.5 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・30H2
O K9 Na3 [(AlO2)12(SiO2)12]・27H2 O の少なくとも1つである、上述したような安定剤組成物
に示される。
【0025】上記ゼオライトはより低い水分含量を有す
るまたは全く水分を含まないこともまた可能である。
【0026】成分a)およびb)は、安定剤混合物中に
例えば重量比1:1ないし1:10で存在する。
【0027】本発明はさらに、塩素含有ポリマー; a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
キシド化合物の少なくとも1つ;および b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
トからなる系列からの化合物の少なくとも1つからなる
安定化された塩素含有ポリマー組成物に関する。
【0028】好ましい組成物は、 a)式(I)で表される化合物0.1ないし4重量部; b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
トからなる系列からの化合物0.2ないし10重量部;
および塩素含有ポリマー100重量部からなる安定化さ
れた塩素含有ポリマー組成物に示される。
【0029】ポリマー組成物中、式(I)で表される化
合物に対する好ましい量の範囲は塩素含有ポリマー10
0部に基づいて、0.4ないし2重量部である。ポリマ
ー組成物中、式(II)および(III )で表される化合物
の混合物に対する好ましい量の範囲は、それぞれ塩素含
有ポリマー100部に基づいて式(II)で表される化合
物0.4ないし1.5重量部および(III )で表される
化合物0ないし0.2重量部である。
【0030】ポリマー組成物中、結晶性アルカリ/アル
カリ土類金属アルモシリケートからなる系列からの化合
物に対する好ましい量の範囲は塩素含有ポリマー100
部に基づいて、0.4ないし6重量部であり、特に好ま
しい範囲は0.8ないし4重量%である。
【0031】好ましい安定剤組成物は例えば(C
8 17)2SnO 25部、(C8 17SnO)2O 0.
75部およびナトリウムゼオライト 4A型75部であ
る。
【0032】好ましいものは式(I)および結晶性アル
カリ/アルカリ土類金属アルモシリケートからなる系列
からの化合物に加えて、一価もしくは二価の金属過塩素
酸塩(その過塩素酸塩が異なる過塩素酸塩の混合物であ
ってもよい。)をも含んでいる安定剤およびポリマー組
成物に示される。
【0033】有機および無機亜鉛、カルシウム、バリウ
ム、マグネシウムおよび鉛化合物、例えば脂肪酸塩から
なる系列からの他の安定剤が使用される場合、例えばポ
リマー組成物に基づいて0ないし10重量%が使用でき
る。0.05ないし5重量%、好ましくは0.1ないし
5重量%が好都合である。
【0034】本発明の組成物は塩素含有熱可塑性樹脂に
対して慣用の他の安定化添加剤もまた使用できる。従っ
て、それらは例えばポリマー組成物に基づいて、1以上
のホスフィット0−3部、特に0−1.5部、とりわけ
0−1部を含む。このようなホスフィットは例えば0.
01−3部、特に、0.01−1.5部、例えば0.0
1−1部、好ましくは0.1−0.6部、例えば0.2
−0.5部の量で使用できる。そのようなホスフィット
は、例えば、式: (式中、R1"、R2"およびR3"は同じか異なって、炭素
原子数6ないし18のアルキル基、炭素原子数6ないし
18のアルケニル基、置換されたまたは未置換のフェニ
ル基または炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基を
表す。)で表されるものである。
【0035】炭素原子数6ないし18のアルキル基とし
ての基R1"、R2"およびR3"は、例えば、n−ヘキシル
基、n−オクチル基、n−ノニル基、デシル基、ドデシ
ル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基またはオクタデ
シル基を表す。好ましいものは8ないし18個の炭素原
子をもつアルキル基である。
【0036】置換されたフェニル基としての基R1"、R
2"およびR3"は、例えば、トリル基、エチルフェニル
基、キシリル基、クミル基、シミル基、クレジル基、4
−メトキシフェニル基、2,4−ジメトキシフェニル
基、エトキシフェニル基、ブトキシフェニル基、p−n
−オクチルフェニル基、p−n−ノニルフェニル基また
はp−n−ドデシルフェニル基である。
【0037】特に好ましいホスフィットは、トリオクチ
ル、トリデシル、トリドデシル、トリデトラデシル、ト
リステアリル、トリオレイル、トリフェニル、トリクレ
ジル、トリス−p−ノニルフェニルおよびトリシクロヘ
キシルホスフィットであり、および特に好ましいもの
は、アリールジアルキルホスフィットおよびアルキルジ
アリールホスフィットであり、例えばフェニルジデシ
ル、2,4−ジ−第三ブチルフェニルドデシルおよび
2,6−ジ−第三ブチルフェニルジドデシルホスフィッ
トならびにジステアリルペンタエリスリチルジホスフィ
ットのようなジアルキルおよびジアリールペンタエリス
リチルジホスフィットである。
【0038】好ましい有機ホスフィットはジステアリル
ペンタエリスリチルジホスフィット、トリスノニルフェ
ニルホスフィットおよびフェニルジデシルホスフィット
である。
【0039】本発明の組成物はまたさらに例えばポリマ
ー組成物に基づいて0−2部、特に0−1.5部の公知
の補助安定剤を含むことができる。それらは従って0.
01−2部、特に0.05−1.5部、例えば0.1−
1部、特には0.1−0.5部の量で存在する。言及で
きるこれらの補助安定剤の例は、1,3−ジケトン、エ
ポキシ化合物、アミノクロトン酸エステル、ジヒドロ酢
酸、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジ
ヒドロキシ−4’−第三ブチルベンゾフェノン、ジヒド
ロピリジン誘導体およびピロール誘導体である。
【0040】好都合な化合物は式(IV) または(IVa) 〔式中、Ra は炭素原子数1ないし22個の炭素原子を
有するアルキル基、炭素原子数5ないし10のヒドロキ
シアルキル基、2ないし22個の炭素原子を有するアル
ケニル基、フェニル基;−OH、炭素原子数1ないし4
のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基お
よびハロゲン原子からなる系列の1ないし3個の基によ
り置換されているフェニル基を表すか、またはフェニル
−炭素原子数1ないし4のアルキル基、式で表される
基、5ないし12個の環炭素原子を有するシクロアルキ
ル基または1ないし3個の炭素原子数1ないし4のアル
キル基で置換された5ないし12個の環炭素原子を有す
るシクロアルキル基を表し;Rc は1ないし22個の炭
素原子を有するアルキル基、炭素原子数5ないし10の
ヒドロキシアルキル基、2ないし22個の炭素原子を有
するアルケニル基、フェニル基;−OH、炭素原子数1
ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコ
キシ基およびハロゲン原子からなる系列の1ないし3個
の基により置換されているフェニル基を表すか、または
フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキル基、式で表
される基、5ないし12個の環炭素原子を有するシクロ
アルキル基または1ないし3個の炭素原子数1ないし4
のアルキル基で置換された5ないし12個の環炭素原子
を有するシクロアルキル基を表し;Rb は−H、1ない
し18個の炭素原子を有するアルキル基、2ないし12
個の炭素原子を有するアルケニル基、フェニル基、炭素
原子数1ないし4のアルキル置換フェニル基、フェニル
−炭素原子数1ないし4のアルキル基または式: (式中Rd は−CH3 、−C2 5 またはフェニル基を
表す。)で表される基を表すか、あるいはRa およびR
b は一緒になってテトラメチレン基を表すかまたはベン
ゼン基に縮合されるテトラメチレン基を表すか、Ra
よびRc は一緒になってトリメチレン基または1ないし
3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基によって置換
されているトリメチレン基を表し;ならびにXは炭素原
子数1ないし4個の炭素原子を有するアルキレン基を表
す。〕で表される1,3−ジケトンである。
【0041】1ないし22個の炭素原子を有するRa
よびRc は例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、
n−ブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキシル
基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウン
デシル基、ドデシル基、トリデシル基、オクタデシル基
またはエイコシル基であり、ならびに例えば1ないし1
8個の炭素原子を有するアルキル基としてのRb は、例
えば、エイコシル基を除いて上記で定義したものであ
る。
【0042】Ra およびRc の炭素原子数5ないし10
のヒドロキシアルキル基の例は、5−ヒドロキシペンチ
ル基、6−ヒドロキシエチル基および7−ヒドロキシヘ
プチル基である。
【0043】2ないし22個の炭素原子を有するアルケ
ニル基としてのRa およびRc の例はビニル基、プロペ
ニル基、アリル基、ブテニル基、メタリル基、ヘキサニ
ル基、デセニル基およびヘプタデセニル基である。2な
いし12個の炭素原子を有するアルケニル基Rb として
の相当する例は上記一覧から相当するものを示すことが
できる。
【0044】Ra およびRc に対して言及したような、
好ましくは−OH、炭素原子数1ないし4のアルキル
基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基およびハロゲ
ン原子からなる系列の1ないし3個の基により置換され
ているフェニル基は、4−ヒドロキシフェニル基、4−
ヒドロキシ−3,5−ジ−炭素原子数1ないし4のアル
キルフェニル基(炭素原子数1ないし4のアルキル基の
例はメチル基または第三ブチル基である。)またはメチ
ルフェニル基、ジメチルフェニル基、エチルフェニル
基、n−ブチルフェニル基、第三ブチルフェニル基、メ
チル−第三ブチルフェニル基、ジ−第三ブチルフェニル
基、メトキシフェニル基、エトキシフェニル基またはモ
ノクロロフェニル基である。
【0045】炭素原子数1ないし4のアルキル−置換フ
ェニル基であるRb は例えば、メチルフェニル基、エチ
ルフェニル基または第三ブチルフェニル基である。
【0046】フェニル−炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基であるRa 、Rb およびRc はまた、例えばベンジ
ル基またはメチルベンジル基である。
【0047】Ra およびRc は5ないし12個の環炭素
原子を有するシクロアルキル基または1ないし3個の炭
素原子数1ないし4のアルキル基で置換された5ないし
12個の環炭素原子を有するシクロアルキル基であって
もよい。例としてはシクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、シクロブチル基、シクロノニル
基、シクロドデシル基等々であり、およびメチルシクロ
ヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、トリメチルシ
クロヘキシル基および第三ブチルシクロヘキシル基であ
る。
【0048】1,3−ジケトンの例は;デヒドロ酢酸、
デヒドロプロピオニル酢酸、デヒドロベンゾイル酢酸、
シクロヘキサン−1,3−ジオン、ジメドン、2,2’
−メチレンビシクロヘキサン−1,3−ジオン、2−ベ
ンジルシクロヘキサン−1,3−ジオン、アセチルテト
ラロン、パルミトイルテトラロン、ステアロイルテトラ
ロン、ベンゾイルテトラロン、2−アセチルシクロヘキ
サノン、2−ベンゾイルシクロヘキサノン、2−アセチ
ルシクロヘキサン−1,3−ジオン、ベンゾイル−p−
クロロベンゾイルメタン、ビス(4−メチルベンゾイ
ル)メタン、ビス(2−ヒドロキシベンゾイル)メタ
ン、ベンゾイルアセトン、トリベンゾイルメタン、ジア
セチルベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタ
ン、パルミトイルベンゾイルメタン、ラウロイルベンゾ
イルメタン、ジベンゾイルメタン、4−メトキシベンゾ
イルベンゾイルメタン、ビス(4−メトキシベンゾイ
ル)メタン、ビス(4−クロロベンゾイル)メタン、ビ
ス(3,4−メチレンジオキシベンゾイル)メタン、ベ
ンゾイルアセチルオクチルメタン、ベンゾイルアセチル
フェニルメタン、ステアロイル−4−メトキシベンゾイ
ルメタン、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)メタン、
ブタノイルアセトン、ヘプタノイルアセトン、ジステア
ロイルメタン、アセチルアセトン、ステアロイルアセト
ン、パルミトイルアセトン、ラウロイルアセトン、ベン
ゾイルホルミルメタン、ベンゾイルフェニルアセチルメ
タン、ビス(シクロヘキサン−1,3−ジオニル)メタ
ンおよびジピバロイルメタンである。
【0050】補助安定剤として使用できる1,3−ジケ
ト化合物は特に独国特許第2600516号(DE-B-2600
516)およびヨーロッパ特許第35268号公報(EP-A-35
268)に記載されており、例えば独国特許2600516
号のクレームで示される式の化合物に示される。好まし
い1,3−ジケト化合物はベンゾイルステアロイルメタ
ン、アルキル(例えばエチル)2−ベンゾイルアセトア
セテートおよびトリアシルメタンである。
【0051】本発明の目的のために使用できるエポキシ
ド化合物は脂肪族、芳香族、脂環式、アルアリファチッ
クまたは複素環式構造を有することが可能であり;それ
らは側基としてエポキシド基を含む。エポキシド基は好
ましくはエーテルもしくはエステル結合を介してグリシ
ジル基として分子の残部に結合しているか、あるいはそ
れらは複素環式アミン、アミもしくはイミドのN−グリ
シジル誘導体である。これらのタイプのエポキシ化合物
は一般的用語において公知であり、市販されている。
【0052】エポキシ末端化合物は、特に炭素原子、酸
素原子、窒素原子または硫黄原子と直接的に結合する式
A (式中、R1 およびR3 は両方とも水素原子を表し、R
2 は水素原子またはメチル基を表しおよびnは0を表す
か、またはR1 およびR3 は一緒になって−CH2 CH
2 −または−CH2 CH2 CH2 −を表し、R2 は水素
原子を表し、およびnは0または1を表す。)で表され
るエポキシ基の少なくとも1つを含む。
【0053】末端エポキシ化合物の言及できる例は: I)分子内にカルボキシル基の少なくとも1つを含む化
合物とエピクロロヒドリンまたはグリセロールジクロロ
ヒドリンまたはβ−メチルエピクロロヒドリンを反応さ
せることにより得られるグリシジルおよびβ−メチルグ
リシジルエステル。反応は好ましくは塩基の存在下で行
われる。
【0054】分子内にカルボキシル基の少なくとも1つ
を含んでいる化合物は、脂肪族カルボン酸であってよ
い。これらのカルボン酸の例は、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸または二量化または三量化リノレン酸、アクリル酸、
メタクリル酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリル酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸およびペラ
ルゴン酸である。
【0055】しかし、脂環式カルボン酸、例えばシクロ
ヘキサンカルボン酸、テトラヒドロフタル酸、4−メチ
ルテトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸または
4−メチルヘキサヒドロフタル酸、を使用することも可
能である。
【0056】芳香族カルボン酸、例えば安息香酸、フタ
ル酸、イソフタル酸、トリメリット酸およびピロメリッ
ト酸、を使用することも可能である。
【0057】同様に、例えばトリメリット酸およびポリ
オール例えばグリセロールもしくは2,2−ビス(4−
ヒドロキシシクロヘキシル)プロパンのカルボキシル末
端付加物、を使用することも可能である。
【0058】本発明の目的の為に使用できる他のエポキ
シ末端化合物はヨーロッパ特許第0506617号(EP
0506617)に示されている。
【0059】II)遊離アルコール系ヒドロキシ基および
/またはフェノール系ヒドロキシ基少なくとも1つを含
有する化合物と適当な置換エピクロロヒドリンとをアル
カリ条件下で、またはアルカリ処理に続く酸触媒の存在
下で反応させることにより得られるグリシジルまたはβ
−メチルグリシジルエーテル。
【0060】このタイプのエーテルは、例えば、非環式
アルコール例えばエチレングリコール、ジエチレングリ
コールおよび高級ポリ(オキシエチレン)グリコール、
プロパン−1,2−ジオールまたはポリ(オキシプロピ
レン)グリコール、プロパン−1,3−ジオール、ブタ
ン−1,4−ジオール、ポリ(オキシテトラメチレン)
グリコール、ペンタン−1,5−ジオール、ヘキサン−
1,6−ジオール、ヘキサン−2,4,6−トリオー
ル、グリセロール、1,1,1−トリメチロールプロパ
ン、ビストリメチロールプロパン、ペンタエチルトリオ
ール、ソルビトールから、およびポリエピクロロヒドリ
ン、ブタノール、アミルアルコール、ペンタノールか
ら、およびイソオクタノール、2−エチルヘキサノー
ル、イソデカノールおよび炭素原子数7ないし9のアル
カノールならびに炭素原子数9ないし11のアルカノー
ル混合物のような1価アルコールから誘導される。
【0061】しかし、それらはまた、1,3−もしくは
1,4−ジヒドロキシシクロヘキサン、ビス(4−ヒド
ロキシシクロヘキシル)メタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシシクロヘキシル)プロパンまたは1,1−ビス
(ヒドロキシメチル)シクロヘキセ−3−エンからも誘
導され、あるいはそれらはN,N−ビス(2−ヒドロキ
シエチル)アニリンもしくはp,p’−ビス(2−ヒド
ロキシエチルアミノ)ジフェニルメタンのような芳香環
をも含む。
【0062】エポキシド化合物は単環フェノール例え
ば、フェノール、レゾルシノールまたはヒドロキノンか
ら誘導されうるか、またはそれらは、多環フェノール例
えば、ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、4,4’−デヒドロキシジフェニルスルホンを
基剤とするかまたは酸条件下で得られるフェノールとホ
ルムアルデヒドとの縮合生成物、例えばフェノールノボ
ラックのようなものを基剤としている。
【0063】他の可能な末端エポキシドは:グリシジル
1−ナフチルエーテル、グリシジル2−フェニルフェニ
ルエーテル、2−ビフェニルグリシジルエーテル、N−
(2,3−エポキシプロピル)フタルイミドおよび2,
3−エポキシプロピル4−メトキシフェニルエーテルで
ある。
【0064】III )エピクロロヒドリンと少なくとも1
個のアミノ水素原子を含むアミンとの反応生成物の脱塩
化水素化により得ることのできるN−グリシジル化合
物。これらのアミンは例えばアニリン、N−メチルアニ
リン、トルイジン、n−ブチルアミン、ビス(4−アミ
ノフェニル)メタン、m−キシリレンジアミンまたはビ
ス(4−メチルアミノフェニル)メタンであるが、しか
しN,N,O−トリグリシジル−m−アミノフェノール
またはN,N,O−トリグリシジル−p−アミノフェノ
ールでもある。
【0065】しかし、N−グリシジル化合物はまたエチ
レン尿素、1,3−プロピレン尿素のようなシクロアル
キレン尿素のN,N’−ジ−、N,N’,N”−トリ−
およびN,N’,N”,N"'−テトラグリシジル誘導
体、および例えば5,5−ジメチルヒダントインもしく
はグリコールウリルおよびトリグシシジルイソシアヌレ
ートのようなヒダントインのN,N’−ジグリシジル誘
導体である。
【0066】IV)S−グリシジル化合物、例えばエタン
−1,2−ジオールまたはビス(4−メルカプトメチル
フェニル)エーテルのようなジチオールから誘導された
ジ−S−グリシジル誘導体。
【0067】V)R1 およびR3 が一緒になって−CH
2 −CH2 −を表し、およびnが0を表す、式Aで表さ
れる基を含むエポキシ末端化合物はビス(2,3−エポ
キシシクロペンチル)エーテル、2,3−エポキシシク
ロペンチルグリシジルエーテルまたは1,2−ビス
(2,3−エポキシシクロペントキシ)エタンである。
1 およびR3 が一緒になって−CH2 −CH2 −を表
し、およびnが1を表す、式Aで表される基を含むエポ
キシ樹脂の例は、(3,4’−エポキシ−6’−メチル
シクロヘキシル)メチル3,4−エポキシ−6−メチル
シクロヘキサンカルボキシレートである。
【0068】エポキシ化大豆油のような使用可能な他の
エポキシ化合物は、例えば”Plastics Add
itives”、H.ガッハターおよびH.ミュラー
(H.Gachter and H.Muller)編、ハンザー出版(Hanser
Verlag) 、第3版、1990、303/4頁、及び米国
特許第3928267号(US 3928267)に記載されてい
る。
【0069】適当なアミノクロトン酸エステルは、特
に、一価の直鎖炭素原子数8ないし20の、特に炭素原
子数12ないし18のアルコール、および/または1,
3−もしくは1,4−ブタンジオールおよび/または
1,2−ジプロピレングリコールおよび/またはチオジ
エチレングリコールである。
【0070】特に言及され得るべきピロール補助安定剤
は特にヨーロッパ特許第22087号公報(EP-A-22087)
および英国特許第2078761号(GB-A-2078761)、こ
れらの内で式Iの例に対しては、好ましくはヨーロッパ
特許第22087号公報の請求項2−9項に定義される
ピロール誘導体である。言及され得るべき例は2−メチ
ル−3−シクロヘキシルオキシカルボニル−4−フェニ
ル−1H−ピロールである。
【0071】本発明による組成物で使用できる他の安定
剤はポリオールである。使用される量は例えば、ポリマ
ー組成物の重量100部に基づいて、3重量部まで、都
合良くは2重量部までおよび、好ましくは0.01ない
し1重量部である。ポリオールの代表例はペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトリオール、トリメチルプ
ロパン、ジメチルプロパン、トリス(2−ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート(THEIC)であり、後者が
好ましく、ソルビトール、マンニトール、イノシトール
である。
【0072】本発明の組成物はさらに慣用の酸化防止
剤、顔料、光安定剤および紫外線吸収剤を含むこともで
きる。
【0073】本発明はさらに塩素含有ポリマーの安定化
の方法に関する。この目的のため一般には成分a)およ
びb)ならびに所望ならば他の添加剤をポリマーに添合
しするが、この目的のため、それ自体公知の装置、例え
ばカレンダー、ミキサー、コンパウンダー等々が使用で
きる。新規な安定剤組成物である成分a)およびb)な
いし任意の添加剤はまた個別にまたはマスターバッチの
形態で安定化されるべきポリマーへ添加もできる。好ま
しい成分a)およびb)、好ましい割合および他の可能
な添加剤は上記記載の新規な安定剤とポリマー組成物か
ら明らかである。
【0074】本発明により安定化された組成物は公知の
方法で所望の形に変換できる。そのような方法は、例え
ば圧延、押出、射出成形、焼結および押出吹込成形であ
る。組成物はまたフォームに変換することも可能であ
る。
【0075】好ましい安定化塩素含有ポリマー組成物は
無可塑性または可塑剤のないまたは殆ど可塑剤のない組
成物である。
【0076】本発明はさらに安定化ポリマー組成物、特
に、硬質配合物の形態で、中空品(ボトル)、包装フィ
ルム(熱成形フィルム)、インフレートフィルム、チュ
ーブ、フォーム、厚形材(窓枠)、薄壁形材(light-wa
ll profiles)、建築形材、羽目(sidings) 、取付品およ
び装置ハウジング(コンピューターおよび家庭用品)用
の用途に関する。
【0077】上記記載されたポリマーは好ましくは外部
用途のための硬質形材および硬質フィルムとして使用さ
れる。
【0078】以下の実施例はより詳細に本発明を説明す
る。他に言及しないかぎり部およびパーセントは全て重
量による。
【0079】実施例1:種々のCPVC組成物は以下の
表に示す個々の成分を混合することにより製造する。量
は重量部で示す。表1 : 例 比較例 実施例1 塩素化PVC(CPVC) 100.0 100.0 耐衝撃性改良材(アクリレート) 8.5 8.5 ポリメチルメタクリレート 1.5 1.5 部分的に酸化したPEロウ 1.3 1.3 チョーク 2.0 2.0 二酸化チタン 4.0 4.0 ジ−n−ブチル錫オキシド 0.8 0.8 ゼオライト A −− 4.0 〔ウエサリスP(Wessalith P)〕おのおのの場合、CP
VC組成物57gをブラベンタープラストコーダーの相
当するチャンバーにおいて190℃でおよび35回転で
熱および摩擦応力に曝露する。5分間隔で、試料(約5
g)を可塑化CPVC組成物から採取しそして続いて1
80℃で1.5分間でプレスして試験片を得る。試験片
の色差値(ΔE)をドイツ工業規格6174(CIE−
LAB 1976)による比色法にて測定される。
【0080】以下の表2で示される結果は、本発明に従
う試料の場合にその安定性の著しい改良を例証する。よ
り高い色差値がより大きい変色を示す。表2: 190℃で加熱後の試験片のΔE 5 10 15 20 25 30 [分] 比較例 27.3 35.8 43.5 51.0 分 解 実施例1 24.1 31.5 34.6 37.9 41.4 46.8

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
    し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
    あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
    キシド化合物の少なくとも1つ;および b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
    トからなる系列からの化合物の少なくとも1つからなる
    塩素含有ポリマー用安定剤組成物。
  2. 【請求項2】 成分a)が、Rが炭素原子数4ないし1
    2のアルキル基を表す式(I)で表される化合物である
    請求項1に記載の安定剤組成物。
  3. 【請求項3】 成分a)は、式:R2 SnO(II)およ
    び(RSnO)2O(III )(式中、Rが炭素原子数1な
    いし18のアルキル基を表す。)で表される化合物の混
    合物である請求項1に記載の安定剤組成物。
  4. 【請求項4】 成分b)がゼオライトからなる系列から
    の化合物である請求項1に記載の安定剤組成物。
  5. 【請求項5】 成分b)が4Aゼオライトである請求項
    1に記載の安定剤組成物。
  6. 【請求項6】 塩素含有ポリマー; a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
    し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
    あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
    キシド化合物の少なくとも1つ;および b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
    トからなる系列からの化合物の少なくとも1つからなる
    安定化された塩素含有ポリマー組成物。
  7. 【請求項7】 a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
    し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
    あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
    キシド化合物の少なくとも1つ0.1ないし4重量部; b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
    トからなる系列からの化合物の少なくとも1つ0.2な
    いし10重量部;および塩素含有ポリマー100重量部
    からなる請求項6に記載の安定化された塩素含有ポリマ
    ー組成物。
  8. 【請求項8】 a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
    し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
    あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
    キシド化合物の少なくとも1つ0.4ないし2重量部; b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
    トからなる系列からの化合物の少なくとも1つ0.4な
    いし6重量部;および塩素含有ポリマー100重量部か
    らなる請求項6に記載の安定化された塩素含有ポリマー
    組成物。
  9. 【請求項9】 塩素含有ポリマーが、後塩素化ポリ塩化
    ビニル、ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニリデンのホモポ
    リマーもしくはコポリマーであるか、あるいは後塩素化
    ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルまたは塩化ビニリデン
    のホモポリマーもしくはコポリマーを含む請求項6に記
    載の安定化された塩素含有ポリマー組成物。
  10. 【請求項10】 塩素含有ポリマーが後塩素化ポリ塩化
    ビニルであるか、あるいは後塩素化ポリ塩化ビニルを含
    む、請求項6に記載の安定化された塩素含有ポリマー組
    成物。
  11. 【請求項11】 塩素含有ポリマーに、 a)式 (Ra SnOb ) c (I) (式中、Rは炭素原子数1ないし18のアルキル基を表
    し;aは1または2の数を表し;b=(4−a)/2で
    あり;およびcは1以上を表す。)で表される有機錫オ
    キシド化合物の少なくとも1つ;および b)結晶性アルカリ/アルカリ土類金属アルモシリケー
    トからなる系列からの化合物の少なくとも1つを添加す
    ることからなる塩素含有ポリマーを安定化する方法。
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