JPH0720673B2 - フイラメントワインデイング法 - Google Patents
フイラメントワインデイング法Info
- Publication number
- JPH0720673B2 JPH0720673B2 JP61298181A JP29818186A JPH0720673B2 JP H0720673 B2 JPH0720673 B2 JP H0720673B2 JP 61298181 A JP61298181 A JP 61298181A JP 29818186 A JP29818186 A JP 29818186A JP H0720673 B2 JPH0720673 B2 JP H0720673B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mandrel
- winding
- fiber
- cone
- tape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Moulding By Coating Moulds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、繊維強化プラスチックス(以下FRPとい
う)、特に長繊維を用いたFRPを製造するためのフィラ
メントワインディング法(以下FW法という)に関し、詳
しくは多数本の巻付け繊維を広巾のテープ状にしてマン
ドレルに高精度に巻付けることができるFW法に関する。
う)、特に長繊維を用いたFRPを製造するためのフィラ
メントワインディング法(以下FW法という)に関し、詳
しくは多数本の巻付け繊維を広巾のテープ状にしてマン
ドレルに高精度に巻付けることができるFW法に関する。
FW法は、第1図に示すように、サプライ部1から供給さ
れる多数本の巻付け繊維2をレジンバス3に通して樹脂
を含浸させた後、回転運動するマンドレル4に巻取り、
この後巻付け繊維2に含浸させた樹脂を硬化させて脱型
する方法であり、この方法は円筒体等回転対称のFRPの
成形に利用されている。
れる多数本の巻付け繊維2をレジンバス3に通して樹脂
を含浸させた後、回転運動するマンドレル4に巻取り、
この後巻付け繊維2に含浸させた樹脂を硬化させて脱型
する方法であり、この方法は円筒体等回転対称のFRPの
成形に利用されている。
従来、上記マンドレル4の周面に巻付け繊維2を巻付け
る際には、量産性を考えて多数本の巻付け繊維2をマン
ドレル4に対して軸方向に往復運動するキャレッジトラ
バース5のアイ6に通してテープ状に引揃えながらマン
ドレル4の軸方向に往復動させている。
る際には、量産性を考えて多数本の巻付け繊維2をマン
ドレル4に対して軸方向に往復運動するキャレッジトラ
バース5のアイ6に通してテープ状に引揃えながらマン
ドレル4の軸方向に往復動させている。
このようなFW法において、従来、第3図に示すように、
テープ状の巻付け繊維2をマンドレル4に対して斜めに
ヘリカル巻する場合には、マンドレル4の両端部に、小
径側に直円筒部8を有するコーン部7を連結して、テー
プ状の巻付け繊維2がマンドレル4の両端において移動
方向が反対方向に変更される際にテープ状の巻付け繊維
2がコーン部7の直円筒部8に引っかかってマンドレル
4の軸方向にずれないようにしている。この場合、マン
ドレル4の半径をR0、巻付け角度をαとすると、上記コ
ーン部7の小径側半径RはR=R0 sin αで与えられ、
この半径を満足する位置においてのみ巻付け繊維2の滑
りが生じない。
テープ状の巻付け繊維2をマンドレル4に対して斜めに
ヘリカル巻する場合には、マンドレル4の両端部に、小
径側に直円筒部8を有するコーン部7を連結して、テー
プ状の巻付け繊維2がマンドレル4の両端において移動
方向が反対方向に変更される際にテープ状の巻付け繊維
2がコーン部7の直円筒部8に引っかかってマンドレル
4の軸方向にずれないようにしている。この場合、マン
ドレル4の半径をR0、巻付け角度をαとすると、上記コ
ーン部7の小径側半径RはR=R0 sin αで与えられ、
この半径を満足する位置においてのみ巻付け繊維2の滑
りが生じない。
ところで、上記従来のキャレッジトラバース5は、第3
図に示すように、直線状に往復運動するため、巻付け繊
維2がマンドレル4の終点A1、A2に到達した時点からコ
ーン部7の直円筒部8に到達する点L1、L2までの間は、
キャレッジトラバース5の繰出し部6(アイ部)とコー
ン部7が離間するため、特に、巻付け角度の小さい低角
ヘリカル巻(45゜巻以下)では、キャレッジトラバース
5の移動方向が変わるターン部において繊維のたるみが
生じ、これにより巻付け位置が安定せず、巻付け繊維を
広巾のテープ状にした広巾テープ巻ではこのたるみによ
り、テープがよじれ、期待する程の広巾化が図れないと
いう問題がある。
図に示すように、直線状に往復運動するため、巻付け繊
維2がマンドレル4の終点A1、A2に到達した時点からコ
ーン部7の直円筒部8に到達する点L1、L2までの間は、
キャレッジトラバース5の繰出し部6(アイ部)とコー
ン部7が離間するため、特に、巻付け角度の小さい低角
ヘリカル巻(45゜巻以下)では、キャレッジトラバース
5の移動方向が変わるターン部において繊維のたるみが
生じ、これにより巻付け位置が安定せず、巻付け繊維を
広巾のテープ状にした広巾テープ巻ではこのたるみによ
り、テープがよじれ、期待する程の広巾化が図れないと
いう問題がある。
そこで、この発明は、キャレッジトラバースのターン部
において巻付け繊維にたるみの生じないFW法を提供しよ
うとするものである。
において巻付け繊維にたるみの生じないFW法を提供しよ
うとするものである。
この発明は、第2図に示すように、マンドレル4の端部
に巻付け繊維2が到達した点A1′よりコーン部7の直円
筒部8に到達する点L1までの間、キャレッジトラバース
5の繰り出し部6の軌跡が、コーン部の外表面の形状に
倣う形になるようにキャレッジトラバース5を移動させ
るようにしたものであり、右端のA2′からL2′までも同
様であり、マンドレル4上のA1′からA2′までの間はマ
ンドレル4と一定距離eを維持しつつキャレッジトラバ
ース5を移動させている。
に巻付け繊維2が到達した点A1′よりコーン部7の直円
筒部8に到達する点L1までの間、キャレッジトラバース
5の繰り出し部6の軌跡が、コーン部の外表面の形状に
倣う形になるようにキャレッジトラバース5を移動させ
るようにしたものであり、右端のA2′からL2′までも同
様であり、マンドレル4上のA1′からA2′までの間はマ
ンドレル4と一定距離eを維持しつつキャレッジトラバ
ース5を移動させている。
なお、第2図及び第3図において、9、9′はキャレッ
ジトラバース5の繰り出し部6の往復する軌跡を示して
いる。
ジトラバース5の繰り出し部6の往復する軌跡を示して
いる。
上記の方法により、巻付け繊維2のたるみは、従来の巻
付けパターンではコーン部7の端部C1からL1までの距離
はU1であったが、この方法ではC1からL1′までの距離U2
に短縮されるので、低角ヘリカル巻でもほとんどたるみ
を生じない巻付けが可能となる。
付けパターンではコーン部7の端部C1からL1までの距離
はU1であったが、この方法ではC1からL1′までの距離U2
に短縮されるので、低角ヘリカル巻でもほとんどたるみ
を生じない巻付けが可能となる。
以上のように、この発明のFW法で巻付けを行なった場
合、ターン部における巻付け繊維のたるみを大巾に減少
させることができるため、従来法で問題となっていた巻
付け繊維のたるみによるテープ巾に矮小化、および巻付
け位置の不安定化が解消され、広巾テープの高精度巻付
けが可能となる。
合、ターン部における巻付け繊維のたるみを大巾に減少
させることができるため、従来法で問題となっていた巻
付け繊維のたるみによるテープ巾に矮小化、および巻付
け位置の不安定化が解消され、広巾テープの高精度巻付
けが可能となる。
したがって、この発明のFW法によるFRP成形品は形状の
安定性に優れ、特に強度、バランス性を要求される高速
回転体用に好適である。
安定性に優れ、特に強度、バランス性を要求される高速
回転体用に好適である。
第1図はフィラメントワインディング法の概要図、第2
図はこの発明のキャレッジトラバースの繰出し部の往復
する軌跡を示す図、第3図は従来のキャレッジトラバー
スの繰り出し部の往復する軌跡を示す図である。 2……巻付け繊維、4……マンドレル、5……キャレッ
ジトラバース、7……コーン部、8……直円筒部。
図はこの発明のキャレッジトラバースの繰出し部の往復
する軌跡を示す図、第3図は従来のキャレッジトラバー
スの繰り出し部の往復する軌跡を示す図である。 2……巻付け繊維、4……マンドレル、5……キャレッ
ジトラバース、7……コーン部、8……直円筒部。
Claims (1)
- 【請求項1】樹脂を含浸させた多数本の巻付け繊維を、
回転運動するマンドレルに対して軸方向に往復運動する
キャレッジトラバースによってテープ状に引揃えながら
マンドレルに巻付けるに際し、マンドレルの両端部に、
小径側に直円筒部を有する半球状のコーン部を連結し、
このコーン部の直円筒部に上記テープ状の巻付け繊維を
引っかけてテープ状の巻付け繊維をマンドレルの軸方向
に往復移動させるフィラメントワインディング法におい
て、上記巻付け繊維がマンドレルの端部に到達した時点
からコーン部の直円筒部に到達するまでの間、キャレッ
ジトラバースの繰り出し部の軌跡がコーン部の外表面の
形状に倣う形になるようにキャレッジトラバースを移動
させることを特徴とするフィラメントワインディング
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61298181A JPH0720673B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | フイラメントワインデイング法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61298181A JPH0720673B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | フイラメントワインデイング法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63151440A JPS63151440A (ja) | 1988-06-24 |
JPH0720673B2 true JPH0720673B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=17856263
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61298181A Expired - Lifetime JPH0720673B2 (ja) | 1986-12-15 | 1986-12-15 | フイラメントワインデイング法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0720673B2 (ja) |
-
1986
- 1986-12-15 JP JP61298181A patent/JPH0720673B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63151440A (ja) | 1988-06-24 |
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