JPH07206020A - 密閉蓋付容器 - Google Patents

密閉蓋付容器

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JPH07206020A
JPH07206020A JP6079758A JP7975894A JPH07206020A JP H07206020 A JPH07206020 A JP H07206020A JP 6079758 A JP6079758 A JP 6079758A JP 7975894 A JP7975894 A JP 7975894A JP H07206020 A JPH07206020 A JP H07206020A
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Yoshihiko Hayashi
林  義彦
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Sanei Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流動性内容物の流出し難い密閉性の高い密閉
形の樹脂製蓋付容器を提供する。 【構成】 容器201の上側が鉤状断面形状の環状屈曲
部202と、蓋211の鉤状断面形状の環状折り曲げ部
212を上下に圧して嵌着させると、外縁側側面の係合
凸部215が係合凹部205に係合して蓋の離脱が阻止
され、環状折り曲げ部の環状凸角部214aが容器の内
縁側側面のテーパ面204の当接部位の内径d2 より僅
かに大きい外径D2 に作られているので環状凸角部21
4aが、環状折り曲げ部と環状屈曲部の嵌着による圧力
で圧接されて環状の線状接触で密接し高い密閉性が保た
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスーパーマケット或いは
商店において、食料品等に煮汁等流動物を含む惣菜等を
入れることができる樹脂製又は及び紙質製の蓋付容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】店頭に並べられている樹脂製又は紙質製
蓋付容器には種々の形状のものが知られているが、その
中で例えば図21のような容器101は、強度を考慮し
て口縁が外方に鉤状断面とされた環状屈曲部101a
に、蓋102の環状折り曲げ部102aで嵌合される。
【0003】この嵌合は図22に示す部分拡大図に示す
ように容器101の環状屈曲部101aの外縁101b
の蓋入口側が開く勝手即ち大径となる角度θ101のテ
ーパ面と蓋102の環状折り曲げ部102aの外縁10
2bのテーパ面とがほぼ同一角度に形成され、容器10
1aの口縁101cは蓋入口側が狭くなる勝手即ち小径
となる角度θ102のテーパ面と蓋102の口縁102
cのテーパ面とがほぼ同一角度で形成されていて断面ば
ち形をなし、通常のテーパ嵌合と逆方向即ち小径部が大
径端を乗り越える嵌合で、蓋が容器から離脱しにくくつ
くられている。
【0004】また図23に示す別形態の嵌合部拡大図で
は口縁側嵌合面101c,102cがストレート若しく
は抜き勾配により入口が開き勝手のテーパに形成されて
いて、外縁側の逆方向のテーパ嵌合によって蓋が容器か
ら離脱しにくくつくられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べた前
者の図22の断面ばち形の嵌合面では接触圧が弱く両面
全周が一様に密着しているとは限らない。また後者図2
3の断面形状のものでは蓋102と容器101の嵌合は
環状屈曲部の外縁101bと環状折り曲げ部の口縁10
2bのテーパ面だけで係合されているだけなので、同様
に接触圧が弱く全周が一様に密着しているとは限らず容
器内に煮汁等流動物を含むお惣菜を入れた場合、輸送中
又は置き方によって煮汁が流出するという問題を有して
いた。
【0006】また近年煮汁の流出をなくするため、イー
ジーオープン・イージピールという手法が用いられてい
る。この手法は容器と蓋との接合部に接着剤をぬる工程
と品物を入れてから蓋と容器を圧力をかけて密着させる
工程の2工程を要しコスト高となる問題があった。
【0007】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、蓋を被冠させたときの容器との気密性を高め中の流
動物が流出し難く、コスト高とならない手法で且つ安定
した品質の密閉形の蓋付容器を提供しようとするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明における密閉蓋付容器は、樹脂製又は紙質製容
器(1)の口縁から外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部
(2)に樹脂製又は紙質製蓋(11)の環状折り曲げ部
(12)を被冠させる蓋付容器であって、前記容器
)の環状屈曲部(2)と前記蓋(11)の環状折り
曲げ部(12)の嵌合部の少なくとも口縁側側面(4,
14)を蓋が閉じ勝手となるテーパ嵌合とし、前記嵌合
部の外縁側の側面(3,13)の下端に互いに係脱自在
に係合する係合凹部(5)と係合凸部(15)を形成
し、前記容器(1)の環状屈曲部(2)の口縁側の側面
(4)の下端に続き口が開き勝手のテーパ面(1a)を
形成し、前記蓋(11)の環状折り曲げ部(12)の口
縁側の側面(14)下端に続き前記テーパ面(1a)と
の接触部位の内径より僅かに大きい外径の環状凸角部
(19a)を有する落とし環状溝部(19)を形成して
なり、前記環状折り曲げ部(12)を前記の環状屈曲部
(2)に嵌着して蓋を容器に被冠させたとき前記環状凸
角部(19a)とテーパ面(1a)の接触部位に強い
面圧を得るようにしたものである。
【0009】また樹脂製又は紙質製容器(201)の口
縁から外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部(202)に
樹脂製又は紙質製蓋(211)の環状折り曲げ部(21
2)を被冠させる蓋付容器であって、容器(201)の
環状屈曲部の口縁側の側面(204)を入口が小径のテ
ーパに形成し、該環状屈曲部の口縁側の側面(204)
と嵌合する前記蓋(211)の環状折り曲げ部(21
2)の口縁側の側面(214)を先端環状凸角部(21
4a)が当接するように前記環状屈曲部の口縁側の側面
(204)のテーパより僅かに大きいテーパに形成し、
前記環状折り曲げ部の口縁側の側面(214)の先端環
状凸角部(214a)の外径を前記環状屈曲部の口縁側
の側面(204)の接触部位における内径より僅かに大
きい寸法に形成し、前記蓋の環状折り曲げ部と前記容器
の環状屈曲部の外縁側の側面(213,203)の下端
に係合凸部(215)と係合凹部(205)とを形成し
てなり、前記蓋の環状折り曲げ部を前記容器の環状屈曲
部に嵌着させたとき環状折り曲げ部の弾力で環状の線接
触部位に強い面圧を得るようにしたものである。
【0010】また蓋(41,211)の環状折り曲げ部
(42,212)の外縁側の側面(43,213)の下
端を係合凸部(45,215)とし、容器(31,22
1)の環状屈曲部(32,222)の外縁側の側面(3
3,223)の下端から係合凹部を除いて、前記係合凸
部を前記環状屈曲部の外縁側の側面(33,223)下
端に係合させるようにしたものである。
【0011】また環状屈曲部と環状折り曲げ部の嵌合部
の外縁側側面、並びにそれぞれの下端の係合凹部と係合
凸部とを除去したものである。
【0012】また環状屈曲部と折り曲げ部のそれぞれ外
縁側側面、並びにそれぞれの下端の係合凹部と係合凸部
とを除去するとともに容器の環状屈曲部の口縁側側面の
下端に続く面を口側が開き勝手のテーパに替え口側が狭
まり勝手のテーパ又は垂直面(35)となしたものであ
る。
【0013】また樹脂製又は紙質製容器(1)の口縁か
ら外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部(2)に樹脂製又
は紙質製蓋(11)の環状折り曲げ部(12)を被冠さ
せる蓋付容器であって、前記容器の環状屈曲部の口縁側
側面(4)を口が閉じ勝手の第1テーパとし、前記蓋の
環状折り曲げ部の口縁側側面(14a)を前記第1テー
パの角度より大きな角度の第3テーパとし、第3テーパ
の第1環状凸角部(19b)を前記第1テーパに環状に
線接触させ、前記第1テーパの下位に続いて同方向の第
2テーパに形成し、前記第1環状凸角部に続く側面
(9)を下位に第3テーパと同方向で第2テーパより角
度の大きな側面(14b)の第4テーパに形成し、第4
テーパの第2環状凸角部(19c)を前記第2テーパに
環状に線接触させ、容器の環状屈曲部の外縁側側面
(3)と蓋の折り曲げ部の外縁側側面(3)とを係合状
態に形成してなり、2個所の環状の線接触部位に強い面
圧を得るようにしたものである。
【0014】また環状屈曲部の外縁側側面部及び蓋の折
り曲げ部の外縁側側面部を除いたものである。
【0015】また容器の環状屈曲部の口縁側側面(4)
の第1テーパと第2テーパを1つのテーパとしたもので
ある。
【0016】また第3テーパの第1環状凸角部で線接触
させず第1テーパ面又は第3テーパ面に環状係合凸部
(20)を形成して凸部頂面で相対面と環状に線接触を
行わせるものである。
【0017】また第1テーパの口縁側側面又は第3テー
パの口縁側側面の何れか一方に環状係合凸部(10)を
形成して対面と環状の線接触をさせたものである。
【0018】
【作用】請求項1及び請求項3は、蓋11を容器1にか
ぶせて環状折り曲げ部12と環状屈曲部2を上下に圧し
て嵌着させると、蓋側の係合凸部15が容器側の係合凹
部5又は外縁側の側面33下端と係合して蓋の離脱が阻
止され、容器1と蓋11の互いの口縁側側面はテーパ嵌
合し、嵌着による下方への押圧力で蓋の落とし環状溝部
19又は49の環状凸角部19a又は49aが容器のテ
ーパ面1aに環状の線接触で圧接されて蓋と容器間の密
閉性が保たれる。
【0019】請求項2は、蓋211を容器201,22
1にかぶせて環状折り曲げ部212と環状屈曲部20
2,222を上下に圧して嵌着させると、蓋側の係合凸
部215が容器側の係合凹部205又は外縁側の側面2
23下端と係合して蓋の離脱が阻止され、環状折り曲げ
部の弾力で蓋の環状折り曲げ部の口縁側の側面214の
先端環状凸角部214aが、容器の環状屈曲部の口縁側
の側面204,224に環状の線接触で圧接されて蓋と
容器の密閉性を保つ。
【0020】請求項4のものは、容器1,201に蓋1
1,211をのせて蓋を押し付けることにより、蓋の環
状凸角部214a或いは口縁側側面テーパ14が容器の
屈曲部口縁側側面のテーパ204,214に押し込ま
れ、鍔部が圧着された状態で互いのテーパ面が嵌合し環
状凸角部19aがテーパ面1aに或いは環状凸角部21
4aがテーパ面204に強く環状に線接触され容器の密
閉性が保たれる。
【0021】請求項5のものは、容器31に蓋41をの
せて押さえこむことにより鍔が密着した位置でそれぞれ
の口縁側のテーパ面が嵌合するとともに先端の環状凸角
部49aがテーパ面の下位の面35aに環状に線接触し
て容器の密閉性が保たれる。
【0022】請求項6のものは、容器1に蓋11をのせ
押さえると環状屈曲部2に環状折り曲げ部12の外縁部
が嵌合され、屈曲部口縁側側面4に折り曲げ部口縁側1
4aの第1環状凸角部19bが環状に線接触するととも
に側面9には第2環状凸角部19cが環状に線接触す
る。このダブルシールにより、より確実に容器の密閉性
が保たれる。
【0023】請求項7,8,9のものは、容器,蓋の鍔
部が密着された位置で蓋11側の第1環状凸角部19
b,第2環状凸角部19cが容器の口縁側側面のテーパ
にそれぞれ環状に線接触し、ダブルシールで容器の高い
密閉性が保たれる。
【0024】請求項10のものは、容器1に蓋11を押
し込みそれぞれの鉤部又は鍔部が密着した位置で容器の
口線側環状係合凸部10が蓋の口縁側側面14a又は蓋
の環状係合凸部が容器の口縁側側面第1テーパ面に頂点
で環状に線接触し、その下位で蓋の口縁側側面14aの
先端環状凸角部19bが容器の口縁側側面のテーパ面に
環状に線接触し、さらに環状凸角部19bの下の先端環
状凸角部19cが第1テーパ面の下の第2テーパ面に環
状に線接触して、トリプルシールにより確実に容器の密
閉性が保たれる。
【0025】
【実施例】以下実施例について図面に基づいて説明す
る。 実施例第1 合成樹脂素材からなるシート成形でつくられた容器1
は、図1,図3に示すように型から離型しやすいように
抜きテーパが付けられて口側が開く形の断頭角錐状につ
くられ、外周部は補強のため外方に鉤状断面とされた環
状屈曲部(以下単に屈曲部と呼ぶ)2が形成されてい
る。この屈曲部2の外縁側の側面3は上側(蓋入口)の
径が大きい逆テーパに形成され、下端には係合凹部5が
形成されている。口縁側の側面4は上側(蓋入口)が小
径の逆テーパに形成されている。この外縁側の側面3の
テーパ角θ1 と口縁側の側面4のテーパ角度θ2 は2°
〜10°の範囲好ましくは4°〜6°とされている。
【0026】容器1には屈曲部2の口縁側の側面4に続
き口が開き勝手のテーパ面1aが形成されており、この
テーパ面1aのテーパ角θ3 は10°〜30°の範囲好
ましくは15°〜20°とされている。そして屈曲部の
外縁の側面3の一部の下端に直角に側方に突出する舌
片7が形成されており、この舌片7に容器1の舌片を含
まない対角線とほぼ平行にホックの雌となる小判形の凹
嵌合部6が形成され、この凹嵌合部6は底が拡がる断面
ばち状につくられている。更に舌片7と対向位置の角部
には蓋11が開けやすいように屈曲部外縁側の側面3の
舌端直角につまみとなる舌片8が形成されている。
【0027】容器1に被冠される蓋11は、図2,図3
に示すように容器1の屈曲部2と係合する鉤状断面とさ
れた環状折り曲げ部(以下単に折り曲げ部と呼ぶ)12
が形成されており、この折り曲げ部12に容器1の屈曲
部の外縁側の側面3と密に嵌合する外縁側の側面13
と、容器1の屈曲部口縁側の側面4に嵌合される口縁側
の側面14が設けられている。この折り曲げ部外縁側の
側面13は下側が小径の逆テーパに形成されており、テ
ーパ角度θ4はθ1 とほぼ同一角度とされ、折り曲げ部
外縁側の側面13の下端に容器1の係合凹部5と係脱自
在に係合する係合凸部15が設けられている。係合凹部
5と係合凸部15は通常は環状に形成されるが、必ずし
もこれに限定するものではなく等分位置に形成してもよ
い。
【0028】また折り曲げ部口縁側の側面14は下側が
大径の逆テーパに形成されており、テーパ角度θ5 はθ
2 とほぼ同一角度とされている。蓋11にはこの折り曲
げ部口縁側の側面14に続き落とし環状溝部(以下落と
し溝部と呼ぶ)19が設けられており、落とし溝部19
の外周の段差部に容器1のテーパ面1aに接触する環状
凸角部19aが設けられている。この環状凸角部19a
の外径D1 は容器1のテーパ面1aの接触部位の内径d
1 より僅か例えば0.1〜0.5mm好ましくは0.2
mm大きい寸法に形成されている。
【0029】さらに蓋11を容器1に被冠したとき舌片
7と対応する位置に小形の舌片17が折り曲げ部外縁側
の側面13の下端から直角に側方に突出するように形成
されていて、凹嵌合部6に対応する位置の略中央に嵌合
する円形の凸嵌合部16がその下側に形成されている。
この凸嵌合部16の断面ばち状の先は底が開く断面ばち
状凹嵌合部6の幅より僅か例えば0.3〜0.5mm大
径に作られている。
【0030】そして舌片17の基部は蓋11の外周に沿
った薄肉部18を形成して容易に折り曲げられるように
なっている。また容器1の舌片8に対応する位置に折り
曲げ部外縁側の側面13の下端から側方直角に突出する
舌片10が形成されており、この舌片10と容器1の舌
片8はそれぞれがつまみ易いように僅かに位相がずらし
てある。
【0031】続いて本発明の実施例第1の作用について
説明する。容器1にスーパマーケットなどの準備室で例
えば一人分の煮汁等流動物を含んだお惣菜がつめられて
蓋11が容器上に載せられ、ホックとなる舌片7の凹嵌
合部6と舌片17の凸嵌合部16とを上下より圧して嵌
合させ、蓋11の折り曲げ部12を容器11の屈曲部2
にかぶせ上下に圧して嵌合させると、図3に示すように
蓋11の折り曲げ部12と容器1の屈曲部2が逆テーパ
によって嵌着され、同時に係合凸部15が係合凹部5に
係合して蓋の離脱が阻止される。
【0032】そして蓋11の落とし溝部19の環状凸角
部19aの外径D1 が容器1のテーパ面1aの線接触部
位の内径d1 より僅か大きく作られているため、折り曲
げ部12と屈曲部2の嵌着による下方への押圧力で環状
凸角部19aがテーパ面1aに圧接されて環状に線状で
密着し、高い密閉性を保ち中の流動物は密着部で阻止さ
れて流れ出ない。
【0033】容器の中身を取り出すには一方の舌片例え
ば8を左手で他方の舌片10を右手でつまみ、上下に開
けると折り曲げ部12と屈曲部2の嵌合が外れる。蓋1
1を持ち上げるとホックとなる嵌合部は連結したままで
も舌片17の薄肉部18が折り曲げられて支障なく中身
を取りだし得る。蓋11を容器1より取外したいときに
はホックとなる嵌合部を引き離すことにより外すことが
できる。
【0034】尚、図4に示すように蓋21の落とし溝部
29の外周を段差のないストレートとし、下端の環状凸
角部29aが容器1のテーパ面1aに線状接触して高い
密閉性を保つようにすることもできる。
【0035】また、図5に示すように容器31の屈曲部
外縁側の側面33をほぼ垂直面とし、これと嵌合する蓋
41の折り曲げ部外縁側の側面43の下端に係合凸部4
5を設け、容器31に蓋41を被冠させる際、係合凸部
45が屈曲部外縁側の側面33の下端を越えて係合して
蓋41の離脱を阻止し、蓋41の落とし溝部49の外周
段差部の環状凸角部49aを容器31の口縁側側面31
aのテーパ面に環状に線状で密着させるようにすること
もできる。
【0036】また、図6に示すように蓋51の落とし溝
部59の外周を段差のないストレートとし、外周下端の
環状凸角部59aを容器31の口縁側側面31aのテー
パ面に環状で線状に当接するようにすることもできる。
【0037】また図7,図8の示すように屈曲部外縁側
と折り曲げ部外縁側の側面63、73又は83を上側が
大径の逆テーパとし、係合凸部75又は85を屈曲部外
縁側の側面63の下端をのり越えて係合させるようにす
ることもできる。(図7と図8は落とし溝部79,89
の断面形状が異なる。)
【0038】図9に示すものは図3を発展させたもので
あって、異なるところを説明する。容器1の屈曲部2の
口縁側側面4の入口が小径となる逆テーパの角度θ2に
対し、蓋11の折り曲げ部12の口縁側側面14aを、
角度θ2より大きな角度θ8の同方向のテーパ14aと
して、先端の第1環状凸角部19bで側面4に線接触さ
せる。
【0039】さらに容器1の口縁側側面4に続く段差を
内方に形成し、それより側面4と同方向で角度θ2又は
それと異なる角度のテーパの側面9に形成されている。
これに対し蓋11のテーパの側面14aの第1環状凸角
部19bの下位につづく側面14bを角度θ8より大き
な角度θ9で同方向のテーパとし先端の第2環状凸角部
19cを形成して側面9に環状に線接触させるものであ
る。線接触部に強い面圧をうる寸法に形成することによ
り高い密閉性が保たれる。このものにおいて屈曲部2の
外縁側側面3下端の係合凹部5を除去して蓋の折り曲げ
部外縁側側面13下端の係合凸部15を係合させること
もできる。
【0040】図10に示すものは、容器1の屈曲部2の
外縁側側面3と蓋11の外縁側側面13を下位置が小径
となるテーパ嵌合となしたものである。高い密閉性が保
たれる。
【0041】図11に示すものは図9において容器1の
屈曲部2の外縁側側面及び蓋11の折り曲げ部に外縁側
面をともに除去し鍔形断面としたもので、鍔部を重ねた
とき第1環状凸角部19b,第2環状凸角19cは強く
線接触が得られる寸法につくられているので高い密閉性
が保たれる。
【0042】図12に示すものは図3の変形で異なる部
分について説明する。容器1の屈曲部2の鉤状断面に変
え鍔状断面となしたものであって、蓋12の折り曲げ部
も鍔状断面となる。容器1の屈曲部2の鍔部と蓋11の
折り曲げ部12の鍔部とを重ねたとき折り曲げ部の口縁
側側面14のテーパ面より下の先端環状凸角部19aが
強く環状に線接触することが重要であって、このために
は凸角部の接触部の外経寸法が屈曲部2の口縁側側面内
経寸法より僅かに大きいことが必要である。したがって
環状線接触とテーパ嵌合により容器の高い密閉性が保た
れる。
【0043】図13に示すものは図11の第1環状凸角
部19bに変え、側面14aのテーパ面に環状係合凸部
20を形成してその頂部で容器1の屈曲部側面4と環状
線接触させ、第2環状凸角部19cとの2位置で線接触
させたものである。そして高い面圧をうる寸法に蓋側が
少し大きくつくられているので、高い密閉性が保たれ
る。なお環状係合凸部20を屈曲部の口縁側側面4に形
成して側面14aに環状線接触させてもよい。また屈曲
部,折り曲げ部を鉤状断面とすることもできる。
【0044】図14に示すものは図11のものにおい
て、容器1の屈曲部の口縁側側面4を延長して蓋の第1
環状凸角部19b,第2環状凸角部19cを側面4に環
状に線接触させ高い密閉性を保つものである。なお環状
屈曲部を鉤状断面として外縁側側面を形成し、蓋の環状
折り曲げ部にも外縁側側面を形成し両側面を嵌合又はそ
れぞれの側面下端に環状係合凸部,凹部を設けたものと
にこの形式を採用することも自由である。
【0045】図15に示すものは図11のものにさらに
環状係合凸部10を容器1の屈曲部側面4に形成して折
り曲げ部口縁側側面14aに環状線接触させ気密性を保
つものであって、蓋11側の第1環状凸角部19bと第
2環状凸角部19cと合わせて3位置で線接触させるも
のである。なお環状屈曲部を鉤状断面として外縁側側面
を形成し、蓋の環状折り曲げ部にも外縁側側面を形成し
両側面を嵌合又は側面のそれぞれの下端に係合凹部,係
合凸部を設けたものとすることもできる。
【0046】図16に示すものは図4を発展させたもの
であって図12と同様に鍔状断面としたものである。
【0047】図17に示すものは図16の変形で、異な
るところは容器1の鍔状断面の屈曲部口縁側テーパ面4
の下位に続くテーパ面を、テーパでなく底面に直角な垂
直面35となしたものである。蓋21の下端の環状凸角
部29aが環状に線状接触して強く圧接される寸法に形
成されて高い密閉性を保つものである。この場合垂直面
35は垂直にこだわるものでなく垂直面に対して内側、
又は外側(図4と同)に傾斜したテーパ面とすることも
可能である。
【0048】実施例第2 本実施例の説明は実施例第1と異なるところを重点に行
い同一個所については省略又は簡単に行う。図18に示
すように容器201は外周部の外方に鉤状断面とされた
屈曲部202が形成され、この屈曲部202の外縁側の
側面203の下端に係合凹部205が形成され、口縁側
の側面204は入口側の径が小さい逆テーパに形成され
ており、このテーパ角度θ6 は1°〜5°の範囲、好ま
しくは2°〜3°とされている。
【0049】容器201に被冠される蓋211には容器
の屈曲部202と係合する折り曲げ部212が形成され
ており、この折り曲げ部212に容器201の屈曲部外
縁側の側面203と密に嵌合する外縁側の側面213
と、容器201の屈曲部口縁側の側面204に係合され
る折り曲げ部口縁側の側面214が設けられ、折り曲げ
部外縁側の側面213の下端に係合凹部205と係脱自
在に係合する係合凸部215が設けられている。
【0050】折り曲げ部口縁側の側面214は下側が大
径の逆テーパに形成され、テーパ角θ7 は容器201の
テーパ角θ6 の2°〜10°に対応して約1°以上大き
く作られており、例えばθ6 が5°の場合θ7 は6°以
上となる。そして折り曲げ部口縁側の側面214の先端
環状凸角部214aの外径D2 は、容器201の屈曲部
口縁側の側面204の当接部位の内径d2 より僅か、例
えば0.1〜0.5mm好ましくは0.2mm大きい寸
法に形成されている。
【0051】続いて実施例第2の作用について説明す
る。容器201に蓋211をかぶせて屈曲部202と折
り曲げ部212を上下に圧して嵌合させると、蓋211
の折り曲げ部口縁側の側面214と容器201の屈曲部
口縁側の側面204が逆テーパによって係合され、折り
曲げ部外縁側の側面213下端の係合凸部215が容器
201の係合凹部205と嵌合して蓋の離脱が阻止され
る。
【0052】このとき蓋211の折り曲げ部口縁側の側
面214の先端環状凸角部214aの径D1 は容器20
1の屈曲部口縁側の側面204の接触部位の内径d1
り大きくつくられているため、係合による折り曲げ部の
弾力により先端環状凸角部214aが容器201の屈曲
部口縁側の側面204に圧接されて環状に線状で密着し
高い密閉性が保たれる。
【0053】尚、図19に示すように容器221の屈曲
部222の外縁側の側面223を係合凹部のないものと
し、蓋を被冠させるとき折り曲げ部212の外縁側の側
面213下端の係合凸部215を屈曲部外縁側の側面2
23の下端を乗り越えて係合させることにより蓋の離脱
を阻止することもできる。
【0054】図20に示すように図18の変形で異なる
部分は、容器の鉤状断面の屈曲部202の外縁側側面2
03,係合凹部205並びに蓋211の環状折り曲げ部
212の外縁側側面213,係合凸部215を除いたも
ので鍔状断面となしたものである。この場合鍔部を重ね
たとき蓋211の先端環状凸角部214aが強い面圧で
環状に線接触するよう先端環状凸角部214aの直径が
僅かに接触部の内経より大きい寸法に形成されている。
このため高い密閉性が保たれる。
【0055】また、第1及び第2実施例では樹脂製の蓋
付容器の例について説明したが、蓋及び容器を紙質製と
することもでき、更に蓋又は容器の何れか一方が樹脂製
で他方が紙質製の蓋付容器とすることもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1,3は蓋の環
状折り曲げ部に続く内側に落とし環状溝部を設け、この
落とし環状溝部の環状凸角部の外径D1 を容器の環状屈
曲部に続くテーパ面の当接部位の内径d1 より僅かに大
きい寸法に形成し、蓋を容器にかぶせて環状折り曲げ部
と環状屈曲部を上下に圧して嵌着させたとき、嵌着によ
る下方への押圧力で環状凸角部がテーパ面に線状で接触
するようにしたので、シート材から成形時に発生する厚
みむらに対して強い面圧の接触力により環状線接触部で
の密閉性が向上し、容器内に例えば流動物を含むお惣菜
が入っていても流動物が流出し難くなり、輸送中または
置いたときの状態によって流動物が流れ出し周りの商品
を汚すことがなくなる。
【0057】また請求項2,3は容器の環状屈曲部の口
縁側の側面を上側が小径の逆テーパとし、蓋の環状折り
曲げ部の口縁側の側面を環状屈曲部の口縁側の側面のテ
ーパ面より僅かに大きい角度の下側が大径の逆テーパに
形成し、この環状屈曲部口縁側の先端環状凸角部の外径
2 を環状屈曲部口縁側の側面の当接部位の内径d2
り僅かに大きい寸法に形成し、蓋を容器にかぶせて環状
折り曲げ部と環状屈曲部を上下に圧して嵌合させたと
き、嵌合による環状折り曲げ部の弾力で環状折り曲げ部
口縁側の側面の先端環状凸角部が環状屈曲部口縁側の側
面に圧接されて線状接触するようにしたので、シート材
からの成形時に発生する厚みむらに対して強い面圧の接
触力により線接触部での高い密閉性が向上し、上記と同
様の効果を得ることができる。
【0058】また請求項1,2ともシートよりの形成に
おいて、イージオープン・イージピールとするような特
別の工程を必要とせず、通常の工程の容器の成形のみで
本発明か達成されるので、製品コストを明らかに易くす
ることができる。
【0059】請求項4,5は屈曲部と折り曲げ部が鍔に
よる密着であるので蓋の着脱並びに製作が容易である。
しかもテーパ嵌合と環状の線接触とにより密閉効果を損
なうことがない。
【0060】請求項6は容器及び蓋の外縁側面で嵌合又
は係合状態で強く連結したうえで、第1環状凸角部,第
2環状凸角部での環状の線接触によるダブルシールでよ
り密閉効果が確実なものとなる。
【0061】請求項7,9は環状屈曲部と環状折り曲げ
部が鍔による密着であるので蓋の着脱、並びに製作が容
易である。しかも2位置での線接触のダブルシールのた
め密閉効果は多大である。
【0062】請求項8は屈曲部と折り曲げ部が鍔による
密着であり、また一つのテーパ面に2位置で線接触させ
るものであるので、製作並びに着脱が容易である。しか
もダブルシールであるので密閉効果も多大である。
【0063】請求項10は屈曲部と折り曲げ部が鍔によ
る密着であり、また環状係合凸部と2環状凸角部とによ
る3位置での環状の線接触であるので、完全な密閉効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の密閉蓋付容器の容器の図
で(a)は正面図、(b)は側面の断面図である。
【図2】本発明は第1実施例の密閉蓋付容器の蓋の図で
(a)は正面図、(b)は側面の断面図である。
【図3】第1実施例の蓋を容器に被冠させた状態の要部
の部分拡大図である。
【図4】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図5】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図6】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図7】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図8】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図9】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠させ
た状態の要部の部分拡大図である。
【図10】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図11】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図12】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図13】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図14】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図15】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図16】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図17】第1実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図18】第2実施例の蓋を容器に被冠させた状態の要
部の部分拡大図である。
【図19】第2実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図20】第2実施例の他の例を示し蓋を容器に被冠さ
せた状態の要部の部分拡大図である。
【図21】従来の技術の蓋付容器の蓋と容器の側面の断
面図である。
【図22】図11の要部の部分拡大図である。
【図23】従来の技術の他の例を示す要部の部分拡大図
である。
【符号の説明】
1,201 容器 1a テーパ面 2,202 環状屈曲部 3,203 環
状屈曲部外縁側の側面 4,204 環状屈曲部口縁側の側面 5,205 係
合凹部 11,21 蓋 12,212
環状折り曲げ部 13,213 環状折り曲げ部外縁の側面 14,214 環状折り曲げ部口縁側の側面 15,215 係合凸部 19 落とし環
状溝部 19a 環状凸角部 214a 先端
環状凸角部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製又は紙質製容器(1)の口縁から
    外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部(2)に樹脂製又は
    紙質製蓋(11)の環状折り曲げ部(12)を被冠させ
    る蓋付容器であって、前記容器(1)の環状屈曲部
    (2)と前記蓋(11)の環状折り曲げ部(12)の嵌
    合部の少なくとも口縁側側面(4,14)を蓋が閉じ勝
    手となるテーパ嵌合とし、前記嵌合部の外縁側の側面
    (3,13)の下端に互いに係脱自在に係合する係合凹
    部(5)と係合凸部(15)を形成し、前記容器(1)
    の環状屈曲部(2)の口縁側の側面(4)の下端に続き
    口が開き勝手のテーパ面(1a)を形成し、前記蓋(1
    1)の環状折り曲げ部(12)の口縁側の側面(14)
    下端に続き前記テーパ面(1a)との接触部位の内径よ
    り僅かに大きい外径の環状凸角部(19a)を有する落
    とし環状溝部(19)を形成してなり、前記環状折り曲
    げ部(12)を前記の環状屈曲部(2)に嵌着して蓋を
    容器に被冠させたとき前記環状凸角部(19a)とテー
    パ面(1a)の線接触部位に強い面圧を得ることを特徴
    とする密閉蓋付容器。
  2. 【請求項2】 樹脂製又は紙質製容器(201)の口縁
    から外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部(202)に樹
    脂製又は紙質製蓋(211)の環状折り曲げ部(21
    2)を被冠させる蓋付容器であって、容器(201)の
    環状屈曲部の口縁側の側面(204)を入口が小径のテ
    ーパに形成し、該環状屈曲部の口縁側の側面(204)
    と嵌合する前記蓋(211)の環状折り曲げ部(21
    2)の口縁側の側面(214)を先端環状凸角部(21
    4a)が当接するように前記環状屈曲部の口縁側の側面
    (204)のテーパより僅かに大きいテーパに形成し、
    前記環状折り曲げ部の口縁側の側面(214)の先端環
    状凸角部(214a)の外径を前記環状屈曲部の口縁側
    の側面(204)の接触部位における内径より僅かに大
    きい寸法に形成し、前記蓋の環状折り曲げ部と前記容器
    の環状屈曲部の外縁側の側面(213,203)の下端
    に係合凸部(215)と係合凹部(205)とを形成し
    てなり、前記蓋の環状折り曲げ部を前記容器の環状屈曲
    部に嵌着させたとき環状折り曲げ部の弾力で環状の線接
    触部位に強い面圧を得ることを特徴とする密閉蓋付容
    器。
  3. 【請求項3】 蓋(41,211)の環状折り曲げ部
    (42,212)の外縁側の側面(43,213)の下
    端を係合凸部(45,215)とし、容器(31,22
    1)の環状屈曲部(32,222)の外縁側の側面(3
    3,223)の下端から係合凹部を除いて、前記係合凸
    部を前記環状屈曲部の外縁側の側面(33,223)下
    端に係合させるようにした請求項1又は2に記載の密閉
    蓋付容器。
  4. 【請求項4】 環状屈曲部と環状折り曲げ部の嵌合部の
    外縁側側面、並びにそれぞれの下端の係合凹部と係合凸
    部とを除去した請求項1又は2に記載の密閉蓋付容器。
  5. 【請求項5】 環状屈曲部と折り曲げ部のそれぞれ外縁
    側側面、並びにそれぞれの下端の係合凹部と係合凸部と
    を除去するとともに容器の環状屈曲部の口縁側側面の下
    端に続く面を口側が開き勝手のテーパに替え口側が狭ま
    り勝手のテーパ又は垂直面(35)となした請求項1に
    記載の密閉蓋付容器。
  6. 【請求項6】 樹脂製又は紙質製容器(1)の口縁から
    外方に向かう鉤状断面の環状屈曲部(2)に樹脂製又は
    紙質製蓋(11)の環状折り曲げ部(12)を被冠させ
    る蓋付容器であって、前記容器の環状屈曲部の口縁側側
    面(4)を口が閉じ勝手の第1テーパとし、前記蓋の環
    状折り曲げ部の口縁側側面(14a)を前記第1テーパ
    の角度より大きな角度の第3テーパとし、第3テーパの
    第1環状凸角部(19b)を前記第1テーパに環状に線
    接触させ、前記第1テーパの下位に続く側面(9)を同
    方向の第2テーパに形成し、前記第1環状凸角部に続い
    て下位に第3テーパと同方向で第2テーパより角度の大
    きな側面(14b)の第4テーパに形成し、第4テーパ
    の第2環状凸角部(19c)を前記第2テーパに環状に
    線接触させ、容器の環状屈曲部の外縁側側面(3)と蓋
    の折り曲げ部の外縁側側面(13)とを係合状態に形成
    してなり、2個所の環状の線接触部位に強い面圧を得る
    ことを特徴とする密閉蓋付容器。
  7. 【請求項7】 環状屈曲部の外縁側側面部及び蓋の折り
    曲げ部の外縁側側面部を除いたものである請求項6に記
    載の密閉蓋付容器。
  8. 【請求項8】 容器の環状屈曲部の口縁側側面(4)の
    第1テーパと第2テーパを1つのテーパとしたものであ
    る請求項5又は6又は7に記載の密閉蓋付容器。
  9. 【請求項9】 第3テーパの第1凸角部で線接触させず
    第1テーパ面又は第3テーパ面に環状係合凸部(20)
    を形成して凸部頂面で相対面と環状に線接触を行わせる
    請求項6又は7に記載の密閉蓋付容器。
  10. 【請求項10】 第1テーパの口縁側側面か第3テーパ
    の口縁側側面の何れか一方に環状係合凸部(10)を形
    成して対面と環状の線接触をさせた請求項6又は7に記
    載の密閉蓋付容器。
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