JPH07205364A - タイル調軽量化粧板およびその製造方法 - Google Patents

タイル調軽量化粧板およびその製造方法

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JPH07205364A
JPH07205364A JP6014847A JP1484794A JPH07205364A JP H07205364 A JPH07205364 A JP H07205364A JP 6014847 A JP6014847 A JP 6014847A JP 1484794 A JP1484794 A JP 1484794A JP H07205364 A JPH07205364 A JP H07205364A
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tile
sheet
masking tape
joint
coating film
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JP6014847A
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English (en)
Inventor
Yoshio Takahashi
芳男 高橋
Hideyuki Takahashi
秀幸 高橋
Keiji Sakamoto
恵治 坂本
Yasukichi Ogasawara
安吉 小笠原
Takashi Aoyama
堯 青山
Shigemitsu Kawahara
茂光 河原
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Mitsubishi Chemical Corp
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】平面性、軽量性、施工性、加工性および耐水性
を同時に満足し、割れ難く、しかも、目地部にカビが発
生することもなく、寒冷時には接触しても冷たい感触の
ないタイル調軽量化粧板を提供する。 【構成】芯材シートの両面にアルミニウム金属シートを
接合して成る複合板の一方のアルミニウム金属シート面
側に格子状の目地部と当該目地部に包囲された凸状の塗
膜部を形成して成るタイル調軽量化粧板。当該タイル調
軽量化粧板は、複合板の一方のアルミニウム金属シート
面側にマスキングテープを格子状に貼合し、次いで、塗
装を行った後にマスキングテープを剥離することにより
格子状の目地部と当該目地部に包囲された凸状の塗膜部
を形成する方法によって製造することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイル調軽量化粧板お
よびその製造方法に関するものであり、詳しくは、芯材
シートの両面にアルミニウム金属シートを接合して成る
複合板の表面にタイル調の凹凸を有するタイル調軽量化
粧板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タイルは、優れた意匠的効果を有する
が、高価である上、割れ易い、目地部にカビが発生し易
い、寒冷時には接触すると冷たい等の欠点があり、ま
た、パネル状に組み立てられたタイルパネルは、上記の
欠点の他に、重いために施工が困難であると言う欠点も
有する。
【0003】近時、本物のタイルの代替品として、表面
にタイル調の凹凸を有する化粧板が種々提案されてい
る。例えば、特開昭52−123708号公報には、合
板、ハードボード、インシュレーションボード、パルプ
セメント板、石綿スレート板などの基板の表面に凹溝に
よって区切られた多数の独立した区域を形成し、凹溝を
除く独立した区域表面に捺染スクリーン印刷機により塗
料を塗布することによって肉厚のある模様を形成し、更
にこの上全面に透明な合成樹脂塗料を塗布することを特
徴とする化粧板の製造方法が提案されている。
【0004】また、特開昭58−150470号公報に
は、格子状に枠組みされた枠材を基板の上方に間隙を介
して配設し、枠材の上方より紫外線硬化型塗料を流下し
て基板の表面に紫外線硬化型塗料を塗布すると共に枠材
の下方にて基板の表面に紫外線硬化型塗料が塗布されて
いない目地部を形成し、その後、目地部が形成された状
態で紫外線硬化型塗料を硬化せしめることを特徴とする
建築板の製造方法が提案されている。
【0005】また、特開昭60−61080号公報に
は、外装パネルの表面の目地となる部分に予め塗料若し
くは樹脂剤を塗ってマスキング用の皮膜を形成してお
き、この状態で外装パネル表面の塗装を行った後、前記
皮膜を剥がすことを特徴とする外装パネルの目地模様形
成方法が提案されている。斯かる目地模様形成方法は、
目地部分に対応して縦方向および横方向にマスキングテ
ープを貼り、その上から塗装ガン等によって塗料を吹き
付け、塗料乾燥後にマスキングテープを剥がす従来方法
の改良として提案された方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案された化粧板は、平面性、軽量性、施工性、加工性お
よび耐水性を同時に満足し得るものではなく、更に改良
された化粧板が望まれている。本発明は、斯かる情に鑑
みなされたものであり、その目的は、上記の各特性を同
時に満足し、割れ難く、しかも、目地部にカビが発生す
ることもなく、寒冷時には接触しても冷たい感触のない
タイル調軽量化粧板およびその製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の第1
の要旨は、芯材シートの両面にアルミニウム金属シート
を接合して成る複合板の一方のアルミニウム金属シート
面側に格子状の目地部と当該目地部に包囲された凸状の
塗膜部を形成して成ることを特徴とするタイル調軽量化
粧板に存し、第2の要旨は、複合板の一方のアルミニウ
ム金属シート面側にマスキングテープを格子状に貼合
し、次いで、塗装を行った後にマスキングテープを剥離
することにより、格子状の目地部と当該目地部に包囲さ
れた凸状の塗膜部を形成することを特徴とする前記のタ
イル調軽量化粧板の製造方法に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
タイル調軽量化粧板の特徴は、基板として、芯材シート
の両面にアルミニウム金属シートを接合して成る複合板
を使用した点に存する。複合板は、通常、芯材シートの
両面に厚さ0.1〜1mm、好ましくは0.1〜0.5
mmのアルミニウム金属シートを接合させて構成され
る。そして、複合板の全体の厚さは、1〜10mm、好
ましくは2〜6mmの範囲とされる。
【0009】上記の芯材シートの材料としては、通常、
密度が2g/cm3 以下の材料が使用される。例えば、
各種の合成樹脂、珪酸カルシウム、発泡セラミック、発
泡石膏、発泡セメント等が使用され、また、特開昭52
−123708号公報において、基板として記載された
各種の材料も使用することが出来る。そして、合成樹脂
としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の何れであ
ってもよいが、通常は熱可塑性樹脂が使用される。
【0010】熱可塑性樹脂の具体例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリスチレン、
ポリヒドロキシルエーテル、酢酸ビニル等が挙げられ、
好ましい熱可塑性樹脂は、ポリエチレン又はポリプロピ
レンである。
【0011】また、合成樹脂シートは、難燃または不燃
化されたものであってもよい。合成樹脂シートの難燃化
は、合成樹脂シートに公知の難燃化剤を配合することに
より達成することが出来、合成樹脂シートの不燃化は、
合成樹脂シートに無機フィラーを配合することによって
達成することが出来る。
【0012】そして、無機フィラーとしては、マグネシ
ウム、カルシウム、バリウム、アルミニウム等の酸化
物、水酸化物、珪酸塩、炭酸塩、硫酸塩などが使用さ
れ、更には、シリカやクリー等も使用することが出来
る。好ましい無機フィラーは水酸化物であり、特に、水
酸化マグネシウム又は水酸化カルシウムが好適に使用さ
れる。無機フィラーは、通常、合成樹脂と無機フィラー
との合計量に対し20〜80重量%、好ましくは35〜
65重量%の範囲で使用される。
【0013】また、芯材シートとして、難燃ないしは不
燃化と同時に発泡化を図った合成樹脂シートを使用する
ことも出来る。斯かる合成樹脂シートは、例えば、無機
フィラーと発泡剤とを配合した熱可塑性樹脂を溶融押出
機の押出ダイからシート状に押し出す方法により容易に
製造することが出来る。
【0014】上記の方法において、無機フィラーは、通
常0.003〜10μm、好ましくは0.1〜5μmの
大きさのものが使用され、発泡剤としては、重炭酸ナト
リウム等の炭酸塩が好適に使用され、押出温度は、樹脂
の溶融温度と発泡剤の種類を考慮し、溶融樹脂がシート
状に押し出された直後に適切な発泡が行われる様に適宜
選択される。そして、発泡倍率は、約1.1〜3倍の範
囲とするのがよい。
【0015】芯材シートとアルミニウム金属シートの接
合方法は、使用する芯材シートによっても異なるが、芯
材シートとして合成樹脂シートを使用する場合は、接着
剤によって両者を貼り合わせる方法が好適に使用され
る。接着剤としては、例えば、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−グ
リシジルアクリレート共重合体、エチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリオレフイン(ポリエチレン等)の不
飽和カルボン酸またはその無水物のグラフト変性物など
が挙げられる。
【0016】接着剤は、通常、フィルムの形態で合成樹
脂シートの表面に積層して使用されるが、合成樹脂シー
トに配合して使用してもよい。フィルムとして使用する
場合、その厚さは、通常10〜100μmの範囲から選
択される。なお、アルミニウム金属シートは、アルミニ
ウム合金シートであってもよい。
【0017】本発明において、複合板としては、金属樹
脂複合板である三菱化成社製の「アルポリック」(登録
商標)を好適に使用することが出来る。「アルポリッ
ク」は、回転ロールの間に積層体(アルミニウム金属シ
ート/芯材シート/アルミニウム金属シート)を通過さ
せて製造され、アルミニウム金属シートと芯材シートと
が強固に接合された優れた複合材料である。
【0018】また、本発明においては、アルミニウム金
属シートの表面に目地色の仕上げ塗装を施した複合板を
使用することも出来る。目地色の仕上げ塗装は、芯材シ
ートと接合する前後の何れの段階で行ってもよいが、芯
材シートとの接合前に施すのが好ましい。そして、仕上
げ塗装の厚さは、通常3〜50μm、好ましくは5〜2
0μmの範囲とされる。仕上げ塗装には、例えば、ポリ
エステル系の塗料を使用することが出来る。なお、仕上
げ塗装に代え、例えばアルマイト加工などの防蝕処理を
施したアルミニウム金属シートを使用することも出来
る。
【0019】本発明の化粧板は、複合板の一方のアルミ
ニウム金属シート面側に格子状の目地部と当該目地部に
包囲された凸状の塗膜部を形成して成る。そして、凸状
の塗膜部(タイル部)の厚さは、格子状の目地部を基準
として、通常5〜200μm、好ましくは30〜100
μmの範囲とされる。これらの値は、硬化塗膜としての
値である。また、目地部の幅は、通常1〜10mm、タ
イル部の大きさは、通常10〜500mm×10〜50
0mmの範囲から適宜選択することが出来る。
【0020】本発明の化粧板は、複合板の一方のアルミ
ニウム金属シート面側にマスキングテープを格子状に貼
合し、次いで、塗装を行った後にマスキングテープを剥
離することにより、格子状の目地部と当該目地部に包囲
された凸状の塗膜部を形成する、本発明の製造方法に従
って製造するのが好ましい。
【0021】すなわち、機械的に凹溝の形成工程を含む
製造方法(例えば特開昭52−123708号公報に記
載の製造方法)による場合は、複合板のアルミニウム金
属シート表面に破断が生じたりアルミニウム金属シート
が欠落することがあり、複合板の好ましい特性を十分に
発揮し得ない。また、格子状に枠組みされた枠材を利用
する製造方法(例えば特開昭58−150470号公報
に記載の製造方法)による場合は、枠材の連続的除去が
困難である。
【0022】本発明の製造方法は、特開昭60−610
80号公報に従来技術として記載された方法を利用した
方法であるが、マスキングテープの剥離によって形成さ
れる凸状の塗膜部(タイル部)は、肉厚感があり意匠的
に優れる。しかも、特開昭60−61080号公報に提
案された方法の様に、目地部となる部分に塗られた塗料
などの固化後の剥離や剥離残除去の操作によってアルミ
ニウム金属シートを傷付ける恐れもなく、アルミニウム
金属シートを表面材とする複合板の好ましい特性を十分
に発揮かることが出来る。
【0023】マスキングテープとしては、基体フイルム
の表面に適当な粘着剤(残留物なしに良好に剥離出来か
つ十分な粘着性を有する粘着剤)を塗布した粘着テープ
が使用される。そして、基体フイルム及び粘着剤の種類
は、特に制限されないが、使用する塗料に対してハジキ
現象を生じる場合は目地部の直線性が阻害されるため、
使用する塗料に対して濡れ性の良好なマスキングテープ
(基体フイルム及び粘着剤)が使用される。後述する非
瞬間硬化型の塗料を使用する場合は、ポリエステルフイ
ルムを基体フイルムとするマスキングテープが好適に使
用される。マスキングテープの厚さは、通常5〜300
μm、好ましくは10〜100μmの範囲とされる。
【0024】先ず、本発明の製造方法においては、複合
板の一方のアルミニウム金属シート面側にマスキングテ
ープを格子状に貼合する。マスキングテープを貼合する
場合、縦および横方向のマスキングテープの十字交差部
は、テープの重なりにより、複合板とマスキングテープ
との間に隙間が発生し、当該隙間に塗料が浸入してデザ
イ欠陥を生じることがある。斯かる問題を解決するた
め、十字交差部において下側に位置するマスキングテー
プの厚さ(基体フイルム及び粘着剤の合計厚さ)は、上
側に位置するマスキングテープの厚さより薄くするのが
好ましい。
【0025】マスキングテープの幅は、目的とする格子
状の目地部の幅により、また、格子形状の大きさ、すな
わち、格子状の目地部に包囲された矩形部(凸状の塗膜
部相当部)の大きさは、目的とするタイル部の大きさに
よって適宜選択される。なお、マスキングテープの貼合
は、自動貼合装置を使用して行うことも出来る。
【0026】次に、本発明の製造方法においては、マス
キングテープの上から塗装を行う。塗料としては、紫外
線硬化型塗料や電子線硬化型塗料の様な瞬間硬化型の塗
料ではなく非瞬間硬化型の塗料が好適に使用される。非
瞬間硬化型の塗料としては、例えば、適宜着色されたポ
リウレタン系塗料などが挙げられる。ポリウレタン系塗
料としては、各種のタイプを使用し得るが、例えば、ポ
リイソシアネートとポリオールから得られる硬化性ポリ
ウレタン樹脂塗料、ブロック化一成分型塗料(焼付け型
塗料)等が好適に使用される。そして、塗装は、全体の
膜厚が一定となる様に行うことが重要であり、例えば、
スプレー装置を利用して容易に行うことが出来る。
【0027】次に、本発明の製造方法においては、マス
キングテープの剥離を行うことにより、タイル部(格子
状の目地部と当該目地部に包囲された凸状の塗膜部)を
形成する。マスキングテープの剥離は、特に、当該剥離
によって形成されるタイル部をそのままの状態で使用す
る場合には、塗装した塗膜の完全乾燥前に行うのが好ま
しい。すなわち、塗膜の完全乾燥前にマスキングテープ
の剥離を行った場合は、本物のタイルの様なR部(曲
率)が形成されず、タイル部の端部の断面形状がエッジ
状となるため、意匠的効果が損なわれる。
【0028】しかしながら、余りに早期の剥離は、タイ
ル部の端部(目地形状)が崩れることがある。従って、
マスキングテープの剥離は、本物のタイルの様なR部が
形成される様に、塗装した塗膜の完全乾燥前であって且
つタイル部の端部が崩れることのない程度に乾燥したタ
イミングで行うのが好ましい。斯かるタイミングは、塗
料の種類や粘度、更には、塗布厚さ等によって異なるた
め、一概には決定し得ず、従って、予備実験によって求
める必要がある。
【0029】ところで、例えば、タイル部の上に更にク
リヤ塗装を行う様な場合には、当該クリヤ塗膜によって
タイル部の端部にR部が形成されるため、マスキングテ
ープの剥離を塗装したタイル部用塗膜の完全乾燥後に行
っても外観上の不利益は大きくない。
【0030】次いで、目地部に包囲された凸状の塗膜部
(タイル部)は硬化されるが、斯かる硬化は、焼付け型
の塗料の場合は、適宜の温度に加熱して焼付け処理によ
って行われる。そして、本発明の製造方法においては、
印刷手段により、タイル部の表面に適宜の柄(御影石
柄、大理石柄など)を施すことも可能であり、更には、
これらの柄と目地柄との組み合わせてよって各種のデザ
インを構成することが出来る。
【0031】本発明の化粧板は、基板として、芯材シー
トの両面にアルミニウム金属シートを接合して成る複合
板を使用したことにより、平面性、軽量性、施工性、加
工性および耐水性を同時に満足し、割れ難く、しかも、
目地部にカビが発生することもなく、熱容量が小さいた
めに寒冷時には接触しても冷たい感触のないと言う特徴
を有する。特に、穴開けや曲げ等の各種の加工を容易に
行うことが出来る利点がある。
【0032】しかも、本発明の化粧板は、基板表面に印
刷によってタイル模様を施した化粧板とは異なり、凸状
の塗膜部によってタイル部を形成しているために肉厚感
があり、本物のタイルに近似した印象を与えることが出
来る。従って、本発明の化粧板は、例えば、ユニットバ
スの壁材やエプロン材、扉材、各種の内装材として好適
に使用することが出来る。
【0033】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0034】実施例1 基板として、ポリエチレンシートの両面に0.2mmの
アルミニウムシートを接合して成り、全体厚さ約4m
m、幅1600mm、長さ2020mmの金属樹脂複合
板(三菱化成社製の「アルポリック」(登録商標))を
使用した。なお、片方のアルミニウムシートの表面に
は、目地色として、15μmのポリエステル系塗料をポ
リエチレンシートとの接合前に塗装しておいた。
【0035】先ず、クリーンな環境下において、金属樹
脂複合板の目地色を施したアルミニウムシートの表面に
マスキングテープ(ポリエステルフイルムを基体とする
粘着テープ)を格子状に貼合した。幅方向に貼合するマ
スキングテープの厚さは25μm、長さ方向に貼合する
マスキングテープの厚さは50μmとし、幅方向の貼合
を先に行った。各マスキングテープの幅(格子状の目地
部の幅)は3mm、格子形状の大きさ(格子状の目地部
に包囲された矩形部)の大きさは、200×200mm
とした。
【0036】次いで、スプレー装置を使用し、ベージュ
色に着色された焼付け型のウレタン塗料をマスキングテ
ープの上から塗装した。ウェット状態の塗膜厚さは、目
地色の上端部から約140μmに調整した。そして、8
0℃で5分乾燥後、マスキングテープの剥離を行い、次
いで、90℃で45分加熱して焼付け処理を行い塗膜を
硬化させた。
【0037】得られた化粧板は、タイル部の厚さが70
μm、光沢度(60°、正反射率)が85%であり、全
体として優れた平面性を備え、タイル部の端部には曲率
半径2〜3mmのR部が形成されており、極めて良好な
外観を有していた。そして、化粧板の重量は4.4Kg
/m2 であって軽量性に優れていた。
【0038】また、タイル部(塗膜部)は、碁盤目密着
性に優れ、耐水性試験(50℃×24時間)、耐沸騰水
試験(100℃×4時間)、耐湿性試験(50℃×98
%RH×240時間)、耐酸性試験(5%硫酸中20℃
×24時間)、耐アルカリ性試験(1%カセイソーダ中
20℃×24時間)、耐塩水噴霧試験(5%塩水噴霧下
35℃×240時間)、耐汚染性口紅・アイシャドー試
験(24時間)、耐溶剤試験(イソプロピルアルコール
中20℃×24時間)の何れの試験においても異常は認
められなかった。
【0039】また、衝撃試験(JIS A 5703に
準拠)として、2Kgの重錘を1.5mの高さから化粧
板の上に落下させた結果、6mmの変形を生じたが割れ
なかった。因みに、石綿セメント化粧板、珪酸カルシウ
ム化粧板およびタイルについて上記と同様の衝撃試験を
行った結果、何れも割れてしまった。また、0.8mm
の塩ビ鋼板を対象とし、寒冷時の感触を比較した結果、
塩ビ鋼板の場合は冷たさが長時間継続したが、本発明の
化粧板は直ちに冷たさを解消した。
【0040】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、平面性、
軽量性、施工性、加工性および耐水性を同時に満足し、
割れ難く、しかも、目地部にカビが発生することもな
く、寒冷時には接触しても冷たい感触のない化粧板が提
供され、本発明の工業的価値は大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 恵治 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 小笠原 安吉 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 (72)発明者 青山 堯 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目2番12号 株 式会社アルポリック生産技術部内 (72)発明者 河原 茂光 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目2番12号 株 式会社アルポリック生産技術部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材シートの両面にアルミニウム金属シ
    ートを接合して成る複合板の一方のアルミニウム金属シ
    ート面側に格子状の目地部と当該目地部に包囲された凸
    状の塗膜部を形成して成ることを特徴とするタイル調軽
    量化粧板。
  2. 【請求項2】 凸状の塗膜部の厚さが格子状の目地部を
    基準として5〜200μmである請求項1に記載のタイ
    ル調軽量化粧板。
  3. 【請求項3】 複合板の一方のアルミニウム金属シート
    面側にマスキングテープを格子状に貼合し、次いで、塗
    装を行った後にマスキングテープを剥離することによ
    り、格子状の目地部と当該目地部に包囲された凸状の塗
    膜部を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載
    のタイル調軽量化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 マスキングテープの厚さが5〜300μ
    mである請求項3に記載のタイル調軽量化粧板の製造方
    法。
JP6014847A 1994-01-13 1994-01-13 タイル調軽量化粧板およびその製造方法 Pending JPH07205364A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008527362A (ja) * 2005-01-17 2008-07-24 メッツォ ペーパー インコーポレイテッド 圧力プロファイルのオンライン測定
GB2477587A (en) * 2010-07-28 2011-08-10 Architectural Facades And Soffit Systems Ltd Cladding panels made to resemble tiling

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