JPH07204849A - 電流を利用した加工装置 - Google Patents

電流を利用した加工装置

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JPH07204849A
JPH07204849A JP1219094A JP1219094A JPH07204849A JP H07204849 A JPH07204849 A JP H07204849A JP 1219094 A JP1219094 A JP 1219094A JP 1219094 A JP1219094 A JP 1219094A JP H07204849 A JPH07204849 A JP H07204849A
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signal
pulse
circuit
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JP1219094A
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Takanori Sato
隆則 佐藤
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Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正確かつ容易に加工電流の設定が可能で,種々
の材質,厚みなどの加工条件にかかわらず,品質の高い
加工を行うこと。 【構成】周波数が可変できるパルス発生回路と,該パル
ス発生回路からのパルス信号を受けて直流出力とパルス
出力及び該パルス出力のピークとベースの切替を行える
直流/パルス切替回路と,前記パルス出力の上昇スロー
プ及び下降スロープを設定するためのスロープ設定回路
と,前記直流出力又は前記パルス出力のピーク値とベー
ス値とを設定するための電流設定回路とからなる制御回
路,前記加工電流検出器からの加工電流検出信号と前記
直流/パルス切替回路からの信号とを比較してパルス幅
制御信号を出力するパルス幅制御部とを備え,任意の周
波数,スロープ及びパルス幅のパルス出力又は直流出力
のアーク電流で前記ワークを加工する加工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属材料などからなる
ワークを電流を利用して溶接又は切断などの加工を行う
ための加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】金属材料などからなるワークを電流を利
用して溶接又は切断するための加工装置としては,従来
多くの溶接装置又は切断装置が提案されている。従来の
加工装置の一例として,図4に示すアーク溶接装置を説
明する。同図において,1は3相交流電源,2は3相交
流電源1からの3相交流電力を整流する3相全波整流装
置,3はインダクタ3Aとコンデンサ3Bとからなる平
滑回路,4はトランジスタ又はIGBTのようなスイッ
チング半導体素子4A〜4Dなどからなるインバータ構
成のスイッチング回路,5は溶接トランス,6,6は整
流器,7は溶接電流を連続させるためのインダクタ,8
は変流器などからなる加工電流検出器,9はプラズマア
ークトーチ,10は電極板,11はプラズマアーク溶接
される金属板又は金属製パイプのようなワーク,12は
加工電流検出器8からの電流検出信号を所望の大きさに
増幅する増幅器,13はスイッチング回路4のスイッチ
ング半導体素子4A〜4Dのそれぞれに駆動信号を与え
る駆動回路,14は加工電流を設定するための電流設定
用ボリューム(可変抵抗),15は加工電流検出器8か
らの電流検出信号とボリューム14により設定された電
流設定値とを比較して,それらが等しくなるような制御
信号を駆動回路に供給する制御回路,16は加工電流検
出器8からの電流検出信号の値を実際の加工電流の値に
較正する較正回路,17は較正回路16からのアナログ
信号をディジタル値に変換して電流をディジタルで表示
するディジタル電流計である。
【0003】ここで市販される電流設定用ボリューム1
4は,その回転角度と電流値とは一般に非直線の関係に
あるので,電流目盛りはかなり粗くなっているが,従来
の場合にはその電流目盛りの粗い電流設定用ボリューム
14の目盛りを読んで加工電流値の設定値を決めてい
た。しかしこの場合には,加工電流の設定値は正確では
なく,したがって加工電流も正確な値からずれることが
多かったので,溶接品質にバラツキが発生する。この欠
点を解決する方法として,プラズマアークトーチ9と電
極板10との間の溶接位置にワーク11をセットし,電
流設定用ボリューム14を調整しながら実際に電流を流
してアークを発生させ,ディジタル電流計17の表示す
る値が設定値と等しくなったら,そこで電流設定用ボリ
ューム14を回すのを止めて設定していた。つまり,実
際に加工電流を流し,その実際の加工電流が希望する値
と等しくなるとき,その点が電流設定用ボリューム14
の設定位置になっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法では,加工電流の設定値を設定するためにワーク11
に実際に電流を流し,調整しながら所望の値に設定する
作業を行うので,実際上,そのワークが損傷を受けた
り,溶融して使用できなくなるケースが多い。特にその
ワークが高価なものであったり,その個数に余裕が無い
ものの場合にはこのような電流の設定は不可能である。
また,このような電流の設定が可能な場合であっても,
電流設定位置と溶接位置が離れていたり,電流の設定に
手間がかかると,プラズマアークトーチ9は一定位置に
停止した状態でアークを発生しているので,その近傍部
分を過度に加熱してしまうこともあり,いずれにせよ問
題があった。
【0005】本発明はこのような従来の問題点を解決
し,加工電流の値を正確に表示する電流計に,電流設定
時には選択的に電流設定値を表示させることができるよ
うにすることにより,短時間で簡単かつ正確に電流設定
ができるようにして加工品質を向上させると共に,所望
の周波数,スロープ及びパルス幅のパルス出力又は直流
出力のアーク電流で前記ワークを加工できる加工装置を
提供することを主目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、前記課題を解決するために、加工されるワークに流
れる加工電流を検出する加工電流検出器及びスイッチン
グ回路のスイッチング半導体素子を駆動するための駆動
信号を与える駆動回路を備えて前記スイッチング半導体
素子を制御し前記ワークに所望の加工電流を流して加工
を行う加工装置において、電流設定用ボリューム手段と
協働して前記ワークに流れる加工電流を設定するための
電流設定部を備えて該電流設定部からの設定信号と加工
電流の検出信号とを比較して制御信号を前記駆動回路に
与える制御回路と,前記加工電流検出器により検出され
た加工電流値と前記電流設定部からの電流値とを選択的
に表示し得る電流計を備え,前記ワークに流すべき加工
電流を設定するときには切替信号を与えて前記設定電流
値を前記電流計に表示させ,加工時には前記加工電流値
を前記電流計に表示させる加工装置である。
【0007】請求項2に記載の本発明は、前記課題を解
決するために、加工されるワークに流れる加工電流を検
出する加工電流検出器,スイッチング回路のスイッチン
グ半導体素子を駆動するための駆動信号を与える駆動回
路及び該駆動回路に制御信号を与える制御回路を備えて
前記スイッチング半導体素子を制御し前記ワークに所望
の加工電流を流して加工を行う加工装置において、加工
電流がパルス電流である場合には,パルス発生回路から
の基本パルス信号に同期して,前記加工電流検出器から
の電流検出信号のピーク部とベース部にそれぞれ相当す
るピーク同期パルスとベース同期パルスを一旦形成し,
それらパルスをそれぞれピークホールドした第1,第2
の直流信号を出力する第1の回路と,前記パルス発生回
路からの基本パルス信号に同期して,電流設定回路から
の設定電流信号のピーク部とベース部にそれぞれ相当す
るピーク同期パルスとベース同期パルスを一旦形成し,
それらパルスをそれぞれピークホールドした第3,第4
の直流信号を出力する第2の回路と,前記第1と第3の
直流信号の値を表示する第1の電流計と,前記第2と第
4の直流信号の値を表示する第2の電流計と,切替信号
により前記第1,第2の直流信号を前記第3,第4の直
流信号に切り替えて前記第1,第2の電流計に接続する
切替回路とを備え,前記ワークに流すべき加工電流を設
定するときには切替信号を与えて前記設定電流値を前記
電流計に表示させ,加工時には前記加工電流値を前記電
流計に表示させる加工装置である。
【0008】請求項3に記載の本発明は、前記課題を解
決するために、加工されるワークに流れる加工電流を検
出する加工電流検出器及びスイッチング回路のスイッチ
ング半導体素子を駆動するための駆動信号を与える駆動
回路を備えて前記スイッチング半導体素子を制御し前記
ワークに所望の加工電流を流して加工を行う加工装置に
おいて、周波数が可変できるパルス発生回路と,該パル
ス発生回路からのパルス信号を受けて直流出力とパルス
出力及び該パルス出力のピークとベースの切替を行える
直流/パルス切替回路と,前記パルス出力の上昇スロー
プ及び下降スロープを設定するためのスロープ設定回路
と,前記直流出力又は前記パルス出力のピーク値とベー
ス値とを設定するための電流設定回路と,前記加工電流
検出器からの加工電流検出信号と前記直流/パルス切替
回路からの信号とを比較してパルス幅制御信号を出力す
るパルス幅制御回路からなる制御回路を備え,任意の周
波数,スロープ及びパルス幅のパルス出力又は直流出力
のアーク電流で前記ワークを加工する加工装置である。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明では、ワークに流れる加
工電流を設定するときに与えられる切替信号により前記
設定電流値を前記電流計に表示させ,加工時には前記加
工電流値を前記電流計に表示させながら前記設定電流値
にほぼ等しい加工電流をワークに与えて加工するので,
短時間で簡単かつ正確に設定できると同時に,ワークに
損傷を与えることなく良好な加工品質を得ることができ
る。
【0010】請求項2に記載の発明では、加工電流がパ
ルスの場合でも設定電流値のピーク部とベース部の値を
正確に表示できるのでそれらを正確に設定できる。つま
り,電流設定用ボリューム手段に目盛りが付されていな
くとも,正確にパルス加工電流の設定値を設定できる。
このように加工材質及び希望する加工特性に適した条件
の加工電流でワークを加工することができるので,加工
品質の高い加工品を得ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、加工材質及び
希望する加工特性に適した周波数,スロープ及びパルス
幅のパルス出力又は直流出力のアーク電流でワークを加
工することができるので,加工品質の高い加工品を得る
ことができる。
【0012】
【実施例】図1により本発明の実施例について説明を行
う。図4で示した記号と同一の記号は相当する部材を示
すものとする。制御回路15は駆動回路13に制御信号
を送出する制御部15Aとプラズマアーク電流,即ち加
工電流を設定するための電流設定部15Bとを備え,そ
の電流設定値は電流設定用ボリューム14を調整するこ
とにより所望値に設定される。電流設定信号は較正回路
18により,較正回路16の出力側信号16aの信号に
マッチングした値の信号18aに較正される。ゲート回
路の働きを行う信号切替回路19は,切替信号Sによっ
て択一的に信号16a又は18aをディジタル電流計1
7に与える。この切替信号Sは,代表的なケースではプ
ッシュボタンを押すことにより与えられ,そのプッシュ
ボタン(図示せず)が押されている状態のときのみ,電
流設定信号18aがディジタル電流計17に与えられ
て,電流設定値がディジタル電流計17にディジタル表
示される。そして,プッシュボタンが押されていない通
常状態では加工電流値がディジタル電流計17にディジ
タル表示される。したがって,電流設定用ボリューム1
4の目盛がかなり粗いものであっても,あるいは目盛の
無いものであっても,ディジタル電流計17の値を見な
がら調整できるので,極めて正確にしかも迅速に希望す
る加工電流値を設定できる。
【0013】また図示していないが,電流設定用ボリュ
ーム14を調整して電流設定信号を所望の値に設定して
いる期間は,電流設定用ボリューム14の電圧,又は電
流設定信号が変化するので,その電流設定信号の変化を
キャパシタなどからなる微分回路で検出し,得られた微
分信号に基づいて所望幅の切替信号Sを形成することに
より,自動的に切替信号Sのパルス幅期間だけ電流設定
値をディジタル電流計17でディジタル表示できる。
【0014】次に図2により本発明にかかる溶接装置の
具体的な実施例について説明する。図1及び図4で示し
た記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。
制御回路15において,電流設定回路15B’はパルス
出力電流のピーク値及び直流出力電流値を設定するため
の第1の電流設定ボリューム14Aとパルス出力電流の
ベース値を設定するための第2の電流設定ボリューム1
4Bを備え,パルス発生回路15Cは切替スイッチ15
C1をL端子側に閉じた状態にして,周波数設定用ボリ
ューム15C2を調整することにより1〜20Hzの範
囲の周波数の矩形波状の基本パルスを発生し,切替スイ
ッチ15C1をH端子側に閉じた状態にして,周波数設
定用ボリューム15C2を調整することにより20〜2
00Hzの範囲の周波数の矩形波状の基本パルスを発生
する。起動信号は波形整形回路15Dにより所定の矩形
波状信号に整形され,スロープ設定回路15Eは上昇ス
ロープ調整用ボリューム15E1,下降スロープ調整用
ボリューム15E2を調整することにより,アーク電流
のスロープを決める。このスロープ設定回路15は簡単
な回路構成の場合,上昇スロープ調整用ボリューム15
E1,下降スロープ調整用ボリューム15E2の可変抵
抗を含む積分回路であり,その回路の充電時定数,放電
時定数が上昇スロープ,下降スロープを決定する。
【0015】直流/パルス切替回路15Fは,その第1
の切替スイッチ15F1がパルス端子側に閉じるとき,
パルス発生回路15Cからの基本パルス信号により交互
に電流設定回路15Bからのピーク出力,ベース出力を
パルス幅制御回路15Gに接続して所定のピーク値とベ
ース値を持つパルス信号を与える。そして第1の切替ス
イッチ15F1が直流端子側に閉じるとき,電流設定回
路15B’のピーク出力をパルス幅制御回路15Fに接
続してそのピーク出力に等しい直流信号を与える。ま
た,直流/パルス切替回路15Fは,その第2の切替ス
イッチ15F2がピーク端子側に閉じるとき,電流設定
回路15Bにより決められた設定ピーク値を持つ信号を
伝達し,その第2の切替スイッチ15F2がベース端子
側に閉じるとき,電流設定回路15B’により予め決め
られたベース値を持つ信号を伝達するように構成されて
いる。しかし第1の切替スイッチ15F1が直流端子側
に閉じられているときには,第2の切替スイッチ15F
2の切替操作は有効でなくなり,直流/パルス切替回路
15Fの出力は電流設定回路15B’のピーク出力にラ
ッチされる。
【0016】パルス幅制御回路15Gは,加工電流検出
器8からの電流検出信号と直流/パルス切替回路15F
からのピーク値とベース値を交互に持つパルス信号,あ
るいは所定値の直流信号とを演算増幅器(図示せず)で
比較して誤差増幅信号を得,その誤差増幅信号と内蔵す
る鋸歯状波信号発生回路(図示せず)からの3角波とを
比較して,パルス幅変調信号を得ている。制御パルス出
力回路15Hはそのパルス幅変調信号を所定の大きさの
信号にして駆動回路13に送出する。この装置の起動時
において,アーク発生直前では加工電流検出器8を流れ
る電流がゼロであるので,パルス幅制御回路15Gが最
大のパルス幅のパルス幅変調信号を供給する回路構成に
なっている関係上,アーク発生時には突入電流が流れ易
いためにこれを防止する目的で突入電流防止回路15I
が備えられる。したがって,この突入電流防止回路15
Iは装置の起動の際に一定時間,パルス幅変調信号のパ
ルス幅を制限するようパルス幅制御回路15Gに働きか
ける。電圧異常低下回路15Jは,制御電源電圧が異常
に低下した場合に制御パルス出力回路15Hがパルス幅
変調信号を駆動回路13に送出しないよう作用する。
【0017】回路20は,図3(b)に示すようにアー
ク電流がパルス出力の場合には,パルス発生回路15C
からの基本パルス信号Pに同期して,加工電流検出器8
からの電流検出信号のピーク部に相当するピーク同期パ
ルスPP と加工電流検出器12からの電流検出信号のベ
ース部に相当するベース同期パルスPB を一旦別々に形
成し,それらピーク同期パルスPP とベース同期パルス
B をそれぞれピークホールドした直流信号PP ' ,P
B ' を別々の出力端子に出力するものである。これら直
流信号PP ' ,PB ' は信号切替回路19を通してピー
ク電流表示用電流計17A,ベース電流表示用電流計1
7Bそれぞれに与えられ表示される。また,図3(a)
に示すようにアーク電流が直流出力電流の場合には,回
路20は,加工電流検出器8からの電流検出信号を所定
の値の較正して出力する。この信号はピーク電流表示用
電流計17Aにて表示される。
【0018】回路21も回路20と同様な機能を果た
し,直流/パルス切替回路15Fの第1の切替スイッチ
15F1がパルス端子側に閉じているとき,パルス発生
回路15Cからの基本パルス信号のピーク部に相当する
ピーク同期パルスとベース部に相当するベース同期パル
スを一旦別々に形成し,それらピーク同期パルスとベー
ス同期パルスをそれぞれピークホールドした直流信号を
別々の出力端子に出力するものである。これら信号は,
常時測定側に閉じられている切替スイッチ22を設定側
に切り替えることで示されている切替信号を信号切替回
路19に与えることにより,信号切替回路19は回路2
0からの信号を遮断し,回路21からの前記ピーク同期
パルスとベース同期パルスをそれぞれピークホールドし
た直流信号をピーク電流表示用電流計17A,ベース電
流表示用電流計17Bへ与える。
【0019】したがって,この実施例においてもアーク
溶接電流の値を設定する際には,直流/パルス切替回路
15Fの第1の切替スイッチ15F1がパルス端子側に
閉じているか,あるいは直流端子側に閉じているかを確
認した後,信号切替回路19に切替信号を与えた状態
で,ピーク電流表示用電流計17A又はベース電流表示
用電流計17Bの表示目盛りを観察しながら電流設定用
ボリューム14A,又は14Bを調整し設定することに
より,正確にアーク溶接電流の設定が可能である。つま
り,電流設定用ボリューム14A,又は14Bに目盛り
が付されていなくとも,正確にアーク溶接電流の設定が
可能である。このようにアーク溶接電流の設定が正確に
設定できるので,良好な溶接品質が得られるのである。
【0020】またこの実施例では,1台のプラズマアー
ク溶接装置で,図3(a),(b)に示すような直流ア
ーク電流又はパルスアーク電流のいずれでも任意に選択
でき,さらにアップスロープとダウンスロープの傾斜及
びパルス電流のピーク設定値とベース設定値の調整を任
意にできるので,種々の材質,厚みなどの溶接条件にか
かわらず,品質の高いアーク溶接を行うことができる。
【0021】なお、以上述べた実施例において、信号切
替回路19は複数のANDゲートから構成されたもので
も良く,この場合には回路16又は回路20からの信号
と切替信号が測定側に相当する信号とのAND論理を行
い,また回路18又は回路21からの信号と切替信号が
設定側に相当する信号とのAND論理を行うことによ
り,出力電流検出信号又は出力電流設定信号の選択,つ
まり切替えを容易にかつ確実に行える。また,電流計を
ディジタル電流計として説明したが,比較的精度の高い
ものならばアナログ電流計でも勿論良く,単一の電流計
でも良い。この場合には,通常の加工状態では加工電流
のピーク部の値を示し,切り換え信号によって設定電流
値のピーク設定値とベース設定値などを選択的に表示さ
せれば良い。また,以上の実施例では加工の例としてプ
ラズマアーク溶接について述べたが,本発明は電気アー
クによる金属材料又はプラスチック材料の切断,あるい
は金属材料表面の改質,金属材料への溶射などの加工に
ついても同様に適用できる。さらにまた,本発明は交流
電源として単相交流電源を用いた場合にも前記実施例と
同様に適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、加工
用のアーク電流の値を設定する際には,直流/パルス切
替回路がパルス端子側に閉じているか,あるいは直流端
子側に閉じているかを確認した後,信号切替回路に切替
信号を与えた状態で,電流計の表示目盛りを観察しなが
ら電流設定用ボリュームを調整することにより,正確に
出力電流設定が可能であり,また1台の加工装置で,直
流加工電流又はパルス加工電流のいずれでも任意に選択
でき,さらにアップスロープとダウンスロープの傾斜及
びパルス電流のピーク設定値とベース設定値の調整を任
意にできるので,種々の材質,厚みなどの加工条件にか
かわらず,品質の高い加工を行うことができるなどの効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための図である。
【図3】本発明の実施例を説明するための波形を示す図
である。
【図4】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・交流電源 15・・・・制御
回路 2・・・整流装置 15A・・・制御
部 3・・・平滑回路 15B・・・電流
設定部 4・・・スイッチング回路 15B’・・電流
設定回路 5・・・トランス 15C・・・パル
ス発生回路 6・・・整流器 15C1・・切替
スイッチ 7・・・インダクタ 15C2・・周波
数設定用ボリューム 8・・・加工電流検出器 15D・・・波形
整形回路 9・・・プラズマアークトーチ 15E・・・スロ
ープ設定回路 10・・・電極板 15E1・・上
昇スロープ調整用ボリュ 11・・・加工されるワーク ー
ム 12・・・増幅器 15E2・・下
降スロープ調整用ボリュ 13・・・駆動回路 ー
ム 14・・・電流設定用ボリューム 15F・・・直
流/パルス切替回路 16・・・較正回路 15F1・・第
1の切替スイッチ 17・・・電流計 15F2・・第
2の切替スイッチ 18・・・較正回路 15G・・・パ
ルス幅制御回路 19・・・信号切替回路 15H・・・制
御パルス出力回路 20,21・・・回路 15I・・・突
入電流防止回路 15J・・・電圧異常低下回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工されるワークに流れる加工電流を検
    出する加工電流検出器及びスイッチング回路のスイッチ
    ング半導体素子を駆動するための駆動信号を与える駆動
    回路を備えて前記スイッチング半導体素子を制御し前記
    ワークに所望の加工電流を流して加工を行う加工装置に
    おいて、電流設定用ボリューム手段と協働して前記ワー
    クに流れる加工電流を設定するための電流設定部を備え
    て該電流設定部からの設定信号と加工電流の検出信号と
    を比較して制御信号を前記駆動回路に与える制御回路
    と,前記加工電流検出器により検出された加工電流値と
    前記電流設定部からの電流値とを選択的に表示し得る電
    流計を備え,前記ワークに流すべき加工電流を設定する
    ときには切替信号を与えて前記設定電流値を前記電流計
    に表示させ,加工時には前記加工電流値を前記電流計に
    表示させることを特徴とする電流を利用した加工装置。
  2. 【請求項2】 加工されるワークに流れる加工電流を検
    出する加工電流検出器,スイッチング回路のスイッチン
    グ半導体素子を駆動するための駆動信号を与える駆動回
    路及び該駆動回路に制御信号を与える制御回路を備えて
    前記スイッチング半導体素子を制御し前記ワークに所望
    の加工電流を流して加工を行う加工装置において、加工
    電流がパルス電流である場合には,パルス発生回路から
    の基本パルス信号に同期して,前記加工電流検出器から
    の電流検出信号のピーク部とベース部にそれぞれ相当す
    るピーク同期パルスとベース同期パルスを一旦形成し,
    それらパルスをそれぞれピークホールドした第1,第2
    の直流信号を出力する第1の回路と,前記パルス発生回
    路からの基本パルス信号に同期して,電流設定回路から
    の設定電流信号のピーク部とベース部にそれぞれ相当す
    るピーク同期パルスとベース同期パルスを一旦形成し,
    それらパルスをそれぞれピークホールドした第3,第4
    の直流信号を出力する第2の回路と,前記第1乃至第4
    の直流信号の値を選択的に表示し得る1つ以上の電流計
    と,切替信号により前記第1乃至第4の直流信号を選択
    的に切り替えて前記電流計に接続する切替回路とを備
    え,前記ワークに流すべき加工電流を設定するときには
    切替信号を与えて前記設定電流値を前記電流計に表示さ
    せ,加工時には前記加工電流値を前記電流計に表示させ
    ることを特徴とする電流を利用した加工装置。
  3. 【請求項3】 加工されるワークに流れる加工電流を検
    出する加工電流検出器及びスイッチング回路のスイッチ
    ング半導体素子を駆動するための駆動信号を与える駆動
    回路を備えて前記スイッチング半導体素子を制御し前記
    ワークに所望の加工電流を流して加工を行う加工装置に
    おいて、周波数が可変できるパルス発生回路と,該パル
    ス発生回路からのパルス信号を受けて直流出力とパルス
    出力及び該パルス出力のピークとベースの切替を行える
    直流/パルス切替回路と,前記パルス出力の上昇スロー
    プ及び下降スロープを設定するためのスロープ設定回路
    と,前記直流出力又は前記パルス出力のピーク値とベー
    ス値とを設定するための電流設定回路と,前記加工電流
    検出器からの加工電流検出信号と前記直流/パルス切替
    回路からの信号とを比較してパルス幅制御信号を出力す
    るパルス幅制御回路からなる制御回路を備え,任意の周
    波数,スロープ及びパルス幅のパルス出力又は直流出力
    のアーク電流で前記ワークを加工することを特徴とする
    電流を利用した加工装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08300156A (ja) * 1995-04-28 1996-11-19 Origin Electric Co Ltd 交流プラズマアーク溶接機

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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