JPH07199868A - 表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶表示体の駆動手段が複数であっても、各
駆動手段毎の液晶表示体の見えの差を無くす。 【構成】 データを表示する為の液晶表示体３ａ，３ｂ
を駆動する複数の駆動手段２ａ，２ｂにそれぞれ表示用
の電源を供給する電源手段１，４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂ
を設け、表示用の電源を共用するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、１つ或は複数の液晶表
示体をそれぞれ異なる駆動手段によって駆動し、表示す
る表示装置の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、液晶表示体により各種のデータを
表示する表示装置において、その液晶表示体の見えや実
装・スペ−ス上の問題により、１つの液晶表示体を１つ
の駆動手段によって駆動し表示するのが一般的であり、
特に携帯可能な装置においては、特にその傾向が強かっ
た。

【０００３】一方、時計の表示等の様にその機能が独立
しており、それがいろいろな装置に投載されているもの
がある。この場合には、時計表示機能を１つのユニット
化あるいはモジュール化して、電源さえ供給すれば、或
は、電源さえも自分のモジュール内に持って、その機能
を持つものも数多く出てきている。

【０００４】これらの時計モジュールを有する装置にお
いては、その装置の各種モード等を表示するために別の
液晶表示体、及び、駆動手段を有しているのが一般的で
あった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の表示装置においては、液晶表示体、及び、その駆動手
段、更には駆動電圧等が異なる場合が多く、特に携帯用
の表示装置においてはお互いに液晶表示体が近い距離に
あって、単品での見えの品位は良くても総合品位はあま
り良くないものとなっていた。

【０００６】これを回避する為に、同じ液晶表示体、同
じ駆動方式を持つ複数の駆動手段を使用したとしても、
駆動電圧等のバラツキにより微妙に見えが異なってしま
っていた。

【０００７】（発明の目的）本発明の目的は、液晶表示
体の駆動手段が複数であっても、各駆動手段毎の液晶表
示体の見えの差を無くすことのできる表示装置を提供す
ることである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は、データを表示
する為の液晶表示体を駆動する複数の駆動手段にそれぞ
れ表示用の電源を供給する電源手段を設け、表示用の電
源を共用するようにしている。

【０００９】また、本発明は、駆動手段のうちの特定の
駆動手段を、電源手段からの出力電圧より複数の表示用
電源を生成すると共に、該複数の表示用電源を他の駆動
手段の表示用電源として供給する手段とし、上記の様に
表示用の電源を共用しない場合には、駆動手段毎に見え
が同じになるように基準電圧を生成するようにしてい
る。

【００１０】また、本発明は、複数の電源手段の出力電
圧を、各駆動手段によって駆動される液晶表示体の見え
を同じにするように設定する設定手段を設け、例えば温
度変化があっても、その補正を設定手段にて行うように
している。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。

【００１２】図１は本発明の第１の実施例における表示
装置の回路構成を示すブロック図であり、図１におい
て、１は該装置の電源として使用される基準電圧、６は
この電源の平滑コンデンサ、３ａはカメラの各種モード
状態を表示するＬＣＤ表示装置、２ａは前記ＬＣＤ表示
装置３ａを駆動するためのチャージポンプタイプの駆動
手段、４ａは駆動手段２ａで使用する基準電圧の２倍昇
圧電圧を得るためのチャージポンプコンデンサ、４ｂは
同じく３倍昇圧電圧を得るためのチャージポンプコンデ
ンサである。

【００１３】３ｂは日付け写し込み用の日付けを表示す
るＬＣＤ表示装置、２ｂは前記ＬＣＤ表示装置３ｂを駆
動するためのチャージポンプタイプの駆動手段、５ａは
駆動手段２ｂで使用する基準電圧の２倍昇圧電圧を得る
ためのチャージポンプコンデンサ、５ｂは同じく３倍昇
圧電圧を得るためのチャージポンプコンデンサである。

【００１４】前記モード表示用のＬＣＤ表示装置３ａ
は、駆動手段１２ａにより、例えば１／３バイヤスの１
／３デューティ駆動され、１／３バイアスの電圧は基準
電圧１（６）からコンデンサ４ａ，４ｂを用いたチャー
ジポンプ方式で得られる。同様に、日付表示用のＬＣＤ
表示装置３ｂは、駆動手段２２ｂにより、例えば１／３
バイアスの１／３デューティ駆動され、１／３バイアス
の電圧は基準電圧１からコンデンサ５ａ，５ｂを用いた
チャージポンプ方式で得られる。

【００１５】この時、表示駆動用電源の基準電圧６を駆
動手段２ａ、及び、駆動手段２ｂにおいて共通にするよ
うにしている為、基準電圧１の電圧バラツキ、或は、温
度特性のバラツキ等による表示（見え）のバラツキを吸
収することが出来、２つの駆動手段を用いても表示の品
位を同じにすることが出来る。

【００１６】（第２の実施例）図２は本発明の第２の実
施例における表示装置の回路構成を示すブロック図であ
る。

【００１７】１１は該装置の電源として使用され、バイ
アス電圧の基準となる基準電圧、１６はこの電圧の平滑
コンデンサ、１３ａはカメラの各種モード状態を表示す
る表示部、１２ａは前記表示部１３ａを駆動するための
チャージポンプタイプの駆動手段、１４ａは駆動手段１
２ａで使用する基準電圧の２倍昇圧を得るためのチャー
ジポンプコンデンサ、１４ｂは同じく３倍昇圧電圧を得
るためのチャージポンプコンデンサである。

【００１８】１３ｂは日付け写し込み用の日付けを表示
する表示部、１２ｂは前記表示部１３ｂを駆動するため
のチャージポンプタイプの駆動手段、１７ａは駆動手段
１２ａで得られた２倍昇圧電圧の平滑コンデンサ、１７
ｂは同じく３倍昇圧電圧の平滑コンデンサ、１８はモー
ド表示部１３ａと日付表示部１３ｂの共通のＬＣＤであ
る。

【００１９】前記モード表示用の表示部３ａは、駆動手
段１２ａにより、例えば１／３バイアスの１／３デュー
ティ駆動され、１／３バイアスのための電圧は基準電圧
１１（１６）からコンデンサ１４ａ，１４ｂを用いたチ
ャージポンプ方式で得られる。同様に、日付け表示用の
表示部１３ｂは、駆動手段２２ｂにより、１／３バイア
スの１／３デューティ駆動されるが、この時の１／３バ
イアスのための電圧は駆動手段１２ａから供給される。

【００２０】つまり、基準電圧だけでなく、２倍昇圧電
圧および３倍昇圧電圧も共通にするようにしている為、
電源の温度依存性等の表示のバラツキを吸収することが
出来、２つの駆動手段を用いても表示の品位を同じにす
ることが出来る。

【００２１】（第３の実施例）図３は本発明の第３の実
施例における表示装置の回路構成を示すブロック図であ
る。

【００２２】２１ａ，２１ｂは該装置の電源として使用
され、バイアス電圧の基準電圧と基準電圧である。２６
ａは基準電圧の平滑コンデンサ、２６ｂは基準電圧の平
滑コンデンサ、２３ａはカメラの各種モード状態を表示
する表示部、２２ａは前記表示部２３ａを駆動するため
のチャージポンプタイプの駆動手段、２４ａは駆動手段
２２ａで使用する基準電圧の２倍昇圧電圧を得るための
チャージポンプコンデンサ、２４ｂは同じく３倍昇圧電
圧を得るためのチャージポンプコンデンサである。

【００２３】２３ｂは日付け写し込み用の日付けを表示
する表示部、２２ｂは前記表示部２３ｂを駆動するため
のチャージポンプタイプの駆動手段、２５ａは駆動手段
２２ｂで使用する基準電圧の２倍昇圧電圧を得るための
チャージポンプコンデンサ、２５ｂは同じく３倍昇圧電
圧を得るためのチャージポンプコンデンサ、２８はモー
ド表示用の表示部３ａと日付表示用の表示部３ｂと共通
のＬＣＤである。

【００２４】モード表示用の表示部３ａは、駆動手段１
２ａにより、例えば１／３バイアスの１／３デューティ
駆動され、１／３バイアスのための電圧は基準電圧２１
ａからコンデンサ２４ａ，２４ｂを用いたチャージポン
プ方式で得られる。また、日付表示用の表示部３ｂは、
駆動手段２２ｂにより、１／３バイアスの１／４デュー
ティ駆動され、１／３バイアスのための電圧は基準電圧
２１ｂからコンデンサ２５ａ，２５ｂを用いたチャージ
ポンプ方式で得られる。

【００２５】この時、駆動手段２２ａと駆動手段２２ｂ
とでＬＣＤ２８の駆動方法が異なるので、基準電圧が共
通だとＬＣＤの見えに違いが生じることになる。

【００２６】そこで、駆動方式に応じた基準電圧２１ａ
と基準電圧２１ｂを設定することにより、ＬＣＤ２８上
のモード表示用の表示部２３ａと日付表示用の表示部２
３ｂの見えを同じにすることが出来る。

【００２７】更に、モード表示用の表示部２３ａと日付
表示用の表示部２３ｂとに温度による見えの差が生じな
いように、基準電圧の一方か、或は、両方に各温度の出
力電圧の温度係数を持ち、設定されるようになってい
る。

【００２８】以上の各実施例によれば、モジュール化し
てＬＣＤの駆動手段を組み込んでいる日付写し込みユニ
ットを用いて、ＬＣＤの駆動手段が複数になった場合で
もバイアスの電源を共通にしたり、基準電圧が複数ある
時には電源ごとに温度による変化を補正するようにして
いる為、駆動手段毎のＬＣＤの見えの差をなくすことが
出来る。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
データを表示する為の液晶表示体を駆動する複数の駆動
手段にそれぞれ表示用の電源を供給する電源手段を設
け、表示用の電源を共用するようにしている。

【００３０】また、駆動手段のうちの特定の駆動手段
を、電源手段からの出力電圧より複数の表示用電源を生
成すると共に、該複数の表示用電源を他の駆動手段の表
示用電源として供給する手段とし、上記の様に表示用の
電源を共用しない場合には、駆動手段毎に見えが同じに
なるように基準電圧を生成するようにしている。

【００３１】また、複数の電源手段の出力電圧を、各駆
動手段によって駆動される液晶表示体の見えを同じにす
るように設定する設定手段を設け、例えば温度変化があ
っても、その補正を設定手段にて行うようにしている。

【００３２】よって、液晶表示体の駆動手段が複数であ
っても、各駆動手段毎の液晶表示体の見えの差を無くす
ことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における表示装置の回路
構成を示すブロック図である。

【図２】本発明の第２の実施例における表示装置の回路
構成を示すブロック図である。

【図３】本発明の第３の実施例における表示装置の回路
構成を示すブロック図である。

【符号の説明】

１，１１，２２ 基準電
圧 ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂ チャー
ジポンプコンデンサ １４ａ，１４ｂ，１５ａ，１５ｂ チャー
ジポンプコンデンサ ２４ａ，２４ｂ，２５ａ，２５ｂ チャー
ジポンプコンデンサ ３ａ，３ｂ ＬＣＤ
表示装置 １３ａ，２３ａ モード
表示用の表示部 ４ａ，１４ａ，２４ａ モード
表示用の表示部 ２ａ，２ｂ，１２ａ，１２ｂ，２２ａ，２２ｂ 駆動手
段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データを表示する為の少なくとも１つの
   液晶表示体と、該液晶表示体を駆動する複数の駆動手段
   と、該複数の駆動手段にそれぞれ表示用の電源を供給す
   る電源手段とを備えた表示装置。
2. 【請求項２】 データを表示する為の少なくとも１つの
   液晶表示体と、該液晶表示体を駆動する複数の駆動手段
   と、該複数の駆動手段に表示用の電源を供給する電源手
   段とを備えた表示装置であって、前記駆動手段のうちの
   特定の駆動手段は、前記電源手段からの出力電圧より複
   数の表示用電源を生成すると共に、該複数の表示用電源
   を他の駆動手段の表示用電源として供給する手段である
   ことを特徴とする表示装置。
3. 【請求項３】 データを表示する為の少なくとも１つの
   液晶表示体と、該液晶表示体を駆動する複数の駆動手段
   と、該複数の駆動手段に表示用の電源を供給する複数の
   電源手段とを備えた表示装置であって、前記複数の電源
   手段の出力電圧を、各駆動手段によって駆動される液晶
   表示体の見えを同じにするように設定する設定手段を設
   けたことを特徴とする表示装置。