JPH07199280A - カメラシステム - Google Patents

カメラシステム

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Publication number
JPH07199280A
JPH07199280A JP5350359A JP35035993A JPH07199280A JP H07199280 A JPH07199280 A JP H07199280A JP 5350359 A JP5350359 A JP 5350359A JP 35035993 A JP35035993 A JP 35035993A JP H07199280 A JPH07199280 A JP H07199280A
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JP
Japan
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camera
finder
signal
lens
microcomputer
Prior art date
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Pending
Application number
JP5350359A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Toyoda
靖宏 豊田
Takayuki Tsuboi
孝之 坪井
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 頭部に装着される独立ファインダの小型化、
軽量化を達成すると共に、該ファインダの視度調整を容
易に行えるようにする。 【構成】 独立ファインダ301を、被写体像を観察す
る為のファインダレンズ308と、該ファインダレンズ
を撮影視野位置と収納位置に駆動する単一のアクチュエ
ータと、入力信号に従って前記アクチュエータを駆動
し、前記ファインダレンズの位置を制御する制御手段と
により構成し、また、前記制御手段を、撮影視野位置に
ファインダレンズを進入させるべく信号が入力された場
合、アクチュエータを駆動して、ファインダレンズを撮
影視野位置まで移動させ、更に入力信号に従ってファイ
ンダレンズの視度調整を行う手段とし、単一のアクチュ
エータにより、ファインダレンズの撮影視野への移動及
びその視度調整を行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ本体と、カメラ
本体と信号の授受を行う独立ファインダとを備え、又こ
れらの制御信号を発するリモコン、更にはファインダレ
ンズの撮影視野とカメラ本体側の撮影視野との視差を補
正する電動雲台とを備えたカメラシステムの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年のカメラにおいては、小型化、軽量
化が達成され、携帯性の良いものとなっている。また、
レンズシャッタカメラにおいても、高倍率のズームが可
能なものが出現しており、非常に使い勝手の良いものと
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
カメラには、以下のような問題点を有していた。
【0004】1)通常カメラはケースやポケットに収納
されて持ち歩かれている為、不意のシャッタチャンスに
非常に弱いものであった。
【0005】2)シャッタチャンスを逃さない為には、
常にカメラを構えていなければならず、例えば子供と一
緒に遊びながら子供の一瞬の表情を撮影するなどという
ことは不可能に近かった。
【0006】3)カメラを被写体に意識させずにおく為
には、望遠レンズで遠くからひっぱる等、機器に多大な
負荷がかかるものであった。
【0007】4)ムービー等の動画を記録するカメラに
おいては、記録中ずっとカメラを構えていなければなら
ず、前述のように一緒に遊んでいる時などは煩わしいも
のであった。更に、前述の如く収納状態では、決定的な
シャッタチャンスを逃すということも同様であった。
【0008】(発明の目的)本発明の第1の目的は、頭
部に装着される独立ファインダの小型化、軽量化を達成
すると共に、該ファインダの視度調整を容易に行うこと
ができ、しかも、シャッタチャンスを逃すことなく、一
瞬の表情をとらえた撮影を可能とすることのできるカメ
ラシステムを提供することである。
【0009】本発明の第2の目的は、上記第1の目的を
達成すると共に、使い勝手の良いカメラシステムを提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、独立ファイン
ダを、被写体像を観察する為のファインダレンズと、該
ファインダレンズを撮影視野位置と収納位置に駆動する
単一のアクチュエータと、入力信号に従って前記アクチ
ュエータを駆動し、前記ファインダレンズの位置を制御
する制御手段とにより構成し、また、前記制御手段を、
撮影視野位置にファインダレンズを進入させるべく信号
が入力された場合、アクチュエータを駆動して、ファイ
ンダレンズを撮影視野位置まで移動させ、更に入力信号
に従ってファインダレンズの視度調整を行う手段とし、
単一のアクチュエータにより、ファインダレンズの撮影
視野への移動及びその視度調整を行うようにしている。
【0011】また、本発明は、カメラ本体と独立ファイ
ンダそれぞれの制御信号を発するリモコンを具備し、リ
モコンからの2種の信号に基づいて単一のアクチュエー
タを駆動し、ファインダレンズの視度調整を行う制御手
段を設け、リモコン側にてファインダレンズの視度の微
調整を行うようにしている。
【0012】また、本発明は、制御手段によるファイン
ダレンズの視度調整完了後に、ファインダレンズの撮影
視野に対するカメラ本体側の撮影視野のずれを補正する
視差補正手段を、カメラ本体側に設け、ファインダレン
ズの視度調整完了後に、該レンズの撮影視野にカメラ本
体側の撮影視野を追従させるようにしている。
【0013】また、本発明は、カメラ本体に一体的に取
付けられた、視差補正手段と共に電動雲台を成す雲台
の、裏面に、該システムの電源として用いられる二次電
池をチャージする為の太陽電池を配置し、表面に、挟み
込みを可能とする一対のペングリップ部を設け、カメラ
本体に前記ペングリップ部の逃げ部を形成し、ペングリ
ップ部とその逃げ部を設けて、撮影者のポケット等に挟
んで撮影動作を行えるようにすると共に、二次電池のチ
ャージ時にはカーテン等に挟んだ使用を可能としてい
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。
【0015】図1乃至図10は本発明の第1の実施例に
おけるカメラシステムに係る図であり、先ず、図1乃至
図6によりその構成について説明する。
【0016】301は独立ファインダユニットで、電動
雲台を含むカメラ302とは電源コード304で結ばれ
ており、人間の頭部にバンド305により装着される。
【0017】306は独立ファインダ本体で(詳細は図
3等を用いて後述する)、左右に1つづつあり、各独立
ファインダ本体306の間隔を調節可能な様につなぎ部
307でつながれていて、軸受部306a,306b
(図4参照)に軸308aが回動可能に支持されている
メガネレンズ308が備わっている。306cは後述の
カメラ本体321の受信部321bと対の各々3個づつ
備わった通信用発音体である。
【0018】図3に示される様に、前記メガネレンズ3
08は、アクリル樹脂あるいはポリカーボネイトといっ
た透明な光学用樹脂にフォトクロミック材(紫外線の強
度に比例して色が変る材料)を混ぜた素材で成形加工さ
れており、外界輝度に応じて透過光量が変化し、レンズ
面308b側にハーフミラーコーティングが施されてい
る。又、レンズ面308bと308cは略平行に形成さ
れ、被写界側からの光に対しては殆どパワー(屈折力)
を持たないメニスカスレンズ構造を成している。また、
ストッパ部308dは、回転可能な該メガネレンズ30
8が図1の視野位置に進入した状態で、独立ファインダ
本体306の不図示の段部に当接し、回転方向の位置決
めをする為のもので、その突出量はメガネレンズ308
の視度調節量δ(図5参照)よりも大きくなっている。
【0019】図3において、309は人間の瞳である。
310は透明プラスチック材で成形された非球面偏心光
学レンズで、図3の断面方向とこれと直角な断面では大
きく形が変っており、マスク(又は液晶パネル)311
に描かれたカメラの撮影範囲を示す視野フレームを瞳3
09の網膜上に結像させる働きを持つ。この像はハーフ
ミラーを成すレンズ面308bを介して結像されるた
め、人間は被写界の約1m位の距離に浮かぶ虚像として
フレーム像をとらえることができる。なお、この様な技
術は、ヘッドアップディスプレーとして、例えば米国特
許第4026641号等で公知であり、ここでは詳細を
述べない。
【0020】図3等に示す312は前述のマスク(又は
液晶パネル)311を照明する為の蛍光管であり、31
3は反射笠である。
【0021】図4(a)に示す314は、左右対称な動
きをする、各独立ファインダ本体306内にそれぞれ不
図示の手段にて保持されたステッピングモータ(図3等
では左側のみ示している)であり、その出力軸314a
にはピニオン315が一体的に結合され、ピニオン31
5はその歯車315bがカム歯車316のギヤ部316
bと噛み合っている。よって、前記ステッピングモータ
314の出力はピニオン315を介してカム歯車316
に伝達される。カム歯車316は、図4(b)に示す、
内径穴316aが前述のメガネレンズ308の軸308
aと回転可能に嵌合しており、スラストカム面(リード
をもったカム面)316cを有している。
【0022】317はメガネレンズ308の軸308a
に固着されたリングカムで、前述のカム歯車316のカ
ム面316cと当接する同じリードのカム面317aを
有しており、バネ318により、図4(a)において右
方向にカムギア316を付勢しているが、カムギア31
6の受面316dが独立ファインダ本体306の軸受部
306bに当接して図4の状態となっている。図2の収
納位置では上述のカム面316cと317aが接触した
状態で更にメガネレンズ308が後述する様に図2の位
置まで回動されている。
【0023】この状態よりステッピングモータ314が
時計回りに回動すると、上記カム面316cと317a
がバネ318の付勢力により接触したままカムギア31
6とメガネレンズ308が図1の視野位置まで一体的に
回動した後、メガネレンズ308のストッパ部308d
が当接して回転が止まって図4の状態となる。
【0024】この状態よりステッピングモータ14が時
計回りに回動を始めると、図4(b)に示す様に、カム
歯車316は反時計回りに回動し、スラストカム面31
6cに押されてリングカム317及びそれと一体のメガ
ネレンズ308はバネ318の付勢に抗して、図4
(a)において左方向に繰り出す。つまり、メガネレン
ズ308は図2の収納位置から図1の視野位置へ進入さ
せられ、更に同方向への駆動がなされると、該メガネレ
ンズ308の視度調整がなされる(詳細は後述する)。
又、図4(a)の状態よりステッピングモータ314が
反時計回りに回動すると、カム歯車316は時計回りに
回動し、カム端部の段差部316eとリングカム317
の段差部317bとが係合して、メガネレンズ308も
含めて一体的に時計回りに回動し、図1の状態から図2
の如くメガネレンズ308は収納位置へ退避させられ
る。
【0025】303はリモコンであり、後述の視度設定
及び視野キャリブレーション動作を開始させるためのキ
ャリブレーションスイッチ303a,レリーズ釦303
b(通常のカメラのレリーズ釦と同様、半押しと全押し
が可能となっている),独立ファインダ本体306を退
避位置へ移動させる際に用いられるOFFスイッチ30
3cを有している。
【0026】図6は電動雲台を含むカメラ本体302の
斜視図である。
【0027】図6において、321は従来公知の回路構
成と後で詳述する電動雲台が内蔵されたカメラ本体であ
り、レンズ鏡筒部321a,受信部(ソナー集音部)3
21b,後述のパネル324のペンクリップ部324c
の逃げ部321cを有する他、内蔵された後述のステッ
ピングモータ336a,337a(図6では不図示)に
より、それぞれ独立に突出量を制御されるリードスクリ
ュー部321d(後述の電動雲台部に当たる)を有す
る。
【0028】322は自在ヒンジ部で、図中Y,X方向
の両軸に対して回動可能に構成されており、不図示の支
持機構により後述のパネル324に着脱可能に支持され
ている。322aは後述のリチウムイオン電池324a
よりの電源の供給を受けるための接片部である。
【0029】323はトーションスプリングであり、前
述の如くパネル324にカメラ本体321が装着された
状態で、リードスクリュー部321d(2カ所)をパネ
ル324に当接させる付勢機能を持っており、これも電
動雲台の機能の一部を成している。パネル324は点線
で示す部分にリチウムイオン電池(二次電池)324a
を有し、パネル部324bの図中裏側にアモルファスの
太陽電池を有し、この太陽電池に外光が入射すること
で、電源部(リチウムイオン電池324a)にエネルギ
ーが蓄積される構造となっている。
【0030】又、前記電源部には二つの電源ラインが設
けられており、一方は不図示のパネル側接片を及び前記
接片部322aを通じてカメラ本体321内へ接続さ
れ、又、他方は電源コード304を介して独立ファイン
ダ本体306内へ接続され、それぞれの電源供給用とし
て用いられる。
【0031】324cはパネル324と一体的に構成さ
れたペンクリップ部であり、図1に示す様に、ポケット
にパネル324を挟み込んで固定すると同時に、図6の
如くカメラ本体302から外した状態で日光等に太陽電
池を当てて、電源をチャージする場合に、窓のカーテン
等に挟み込んで固定するような役割をもっている。
【0032】図7は上記構成のカメラ本体302及び独
立ファインダ本体306の電気的概略構成を示すブロッ
ク図である。
【0033】図7において、324aは図6に示したリ
チウムイオン電池であり、上記パネル部324bの裏側
に配置される太陽電池332にて発電されたエネルギー
を蓄積すると同時に、後述するカメラの各回路へ電源を
供給する役目を果している。333は逆流防止用のダイ
オード、334はカメラ本体321内に備えられるオー
トフォーカスやシャッタ開閉,自動巻上げといった公知
のカメラ撮影動作を司るドライブ回路、335は後述の
フローに従って各種動作を制御するマイコンである。
【0034】336,337は前述のリードスクリュー
部321dを出入れする為のステッピングモータ(ST
M)336a,337aをそれぞれ駆動するSTMドラ
イブ回路、338はカメラ本体321の受信部(ソナー
集音部)321bとそれからの出力信号を増幅するアン
プとを含む受信&アンプ回路である。
【0035】339は警告等を行う為の表示回路であ
る。340,341は、独立ファインダ306内におい
てメガネレンズ308を視野位置と収納位置に出入れす
ると共に、視度調整を行う、図4に示したステッピング
モータ314(左眼用,右眼用に2個ある)を駆動する
STMドライブ回路、342は図1等に示した発音体3
06c(左右で6個)を含む発音体&発振回路、34
3,344は蛍光管(図3等の312に相当する)で、
それぞれドライブ用トランジスタ345,346を介し
てマイコン335により点燈される。
【0036】次に、上記のマイコン335のマイコン3
39の動作を、図8〜図10のフローチャートにしたが
って説明する。
【0037】まず、視度設定及び視野キャリブレーショ
ン動作について、図8を用いて説明する。
【0038】撮影者が手の中に持ったリモコン303の
キャリブレーションスイッチ303aをONし、この信
号がマイコン335にて受信されると、ステップ401
から視度設定動作び視野キャリブレーション動作が開始
される。
【0039】まず、ステップ401において、メガネレ
ンズ308が収納位置にあるか視野位置にあるかの判別
を行い、図1の様に既に視野位置にある場合は、直接視
野キャリブレーション動作を開始するステップ415へ
移行し、又、図2に示す様に収納位置の場合は、ステッ
プ402へ移行する。
【0040】ここでは、メガネレンズ308は図2に示
す様に収納位置にあるものとして、ステップ402以降
の動作を先に述べる。なお、この実施例では、説明を簡
単にする為、左眼用のメガネレンズ308の駆動のみに
ついて説明する。
【0041】ステップ402においては、STMドライ
ブ回路340を介してステッピングモータ314を時計
回りに回転させ、メガネレンズ308を視野位置に出す
動作を開始する。そして、次のステップ403におい
て、ステップ数をカウントし、次いでステップ404に
おいて、視野初期位置に達したか否かを判別する。本シ
ステムでは、設計上、収納位置から視野位置までのステ
ップ数は決っているので、このステップ404におい
て、所定数に達しなかった場合は視野初期位置に達して
いないとしてステップ402へ戻り、同様の動作を繰り
返す。
【0042】その後、ステップ404において、視野初
期位置に相当する所定数にステップ数が達すると、ステ
ップ405へ移行し、上記ステッピングモータ314を
時計回りに1ステップづつ今度はゆっくりと駆動する。
これは、メガネレンズ308が視野初期位置に達した後
に連続して行われる視度調整に備え、撮影者が視度合せ
をやり易くする為である。そして、次のステップ406
においては、ステップ403と同様、ステップ数をカウ
ントする。
【0043】撮影者は視度が合ったところでリモコン3
03のレリーズ釦303bをONすることになるが、マ
イコン335はステップ407においてこのON信号を
受信すれば、ステップ413へ移行し、受信しない場合
はステップ408へ移行する。
【0044】なお、ここでは全押しに相当するレリーズ
スイッチのON信号を受信するようにしているが、半押
しに相当するON信号であっても良い。また、ここでレ
リーズスイッチのON信号を受信するようにしている
が、これは撮影動作を開始するための信号として用いる
のではなく、この視度設定動作び視野キャリブレーショ
ン動作において、動作の分岐を行う為に用いており、よ
って、レリーズ釦303bでなく、再度キャリブレーシ
ョンスイッチ303aを用いても良く、又OFFスイッ
チ303cを用いるようにしても良いことは言うまでも
ない。
【0045】上記のステップ407において、レリーズ
スイッチのON信号を受信した場合は、前述した様にス
テップ413へ移行し、メガネレンズ308の視度設定
が完了したとしてここでは上記ステッピングモータ31
4の駆動を停止し、次のステップ414において、ここ
までのステップ数を記憶する。ここでカウント数を記憶
するのは、次にメガネレンズ308を収納位置へ退避さ
せる必要が生じた場合に、同じステップ数だけ駆動して
元の位置へ戻すといった動作時に使用する為である。勿
論、再度メガネレンズ308を視野位置へ移動させる場
合に用いるようにしても良い。
【0046】また、上記のステップ407において、レ
リーズスイッチのON信号を受信しなかった場合は、ス
テップ408へ移行し、この時のステップ数が繰り出し
の最大量に対応するMAXに達しているか否かを判別す
る。未だステップ数がMAXに達していなければ、ステ
ップ405に戻り、視度が合ったと指示されるまで(レ
リーズスイッチのON信号を受信するまで)同様の動作
を繰り返す。
【0047】一方、ステップ数がMAXに達するとステ
ップ409へ移行し、今度は上記ステッピングモータ3
14を逆方向にスロー駆動する。また、この際、撮影者
が視度設定完了操作(リモコン303のレリーズ釦30
3bの操作)をし忘れた可能性があるので、ステップ4
09´でその警告と視度調整範囲を越えたことを表示回
路339に表示する。そして、次のステップ410にお
いて、ステップ数をカウントダウンし、続くステップ4
11において、再度レリーズスイッチのON信号を受信
したか否かの判別を行う。ここで、レリーズスイッチの
ON信号を受信した場合は、前述した様に、ステップ4
13へ移行して、メガネレンズ308の視度設定が完了
したとして上記ステッピングモータ314の駆動を停止
し、次のステップ414において、ここまでのステップ
数を記憶する。
【0048】また、ステップ411において、レリーズ
スイッチのON信号を受信しなかった場合は、次のステ
ップ412において、視度調整範囲の一番手前である視
野初期位置までメガネレンズ308が戻されているか否
かを判別し、この位置まで戻されていなければステップ
409へ戻って同様のループを繰り返す。又、視野初期
位置までメガネレンズ308が戻された場合は、ステッ
プ405に戻って、再度ステッピングモータ314を時
計回りに1ステップづつゆっくりと駆動して、視度調整
完了操作がなされるのを待つべく同様の動作を繰り返
す。なお、この際、ステップ405に戻らず、撮影者或
は該カメラ自身の状態がおかしいとして、動作禁止モー
ドに入る様にしても良いし、一旦ステップ405に戻
り、ステップ406→407→408→409→410
→411を経て再びステップ412に来た時点で動作禁
止モードにするようにしても良い。
【0049】以上にて視度設定動作が完了するが、ここ
で改めてこの動作の概要を説明すると、リモコン303
のキャリブレーションスイッチ303aがONされたこ
とを受信すると、通常のカメラと一体となったファイン
ダをあたかも覗いているかの状態を形成するべく、ファ
インダ機能を持つメガネレンズ308を撮影者の視野位
置に進入させ、かつ、その時の撮影者に被写体が鮮明に
見えるように視度調整を連続して行うのである。
【0050】なお、ここでは説明の簡略化の為、左眼の
メガネレンズ308の視度調整について述べているが、
右眼のメガネレンズ308の視度調整についても同様で
あるのは勿論、更に左右必ず同一の視度と限らないの
で、細かな視度調整は左右それぞれ独立に微調整が可能
なようになっている。
【0051】上記ステップ401で視野位置にあると判
別されるか、又は、ステップ407,411で視度調整
完了と判別されてステップ413,414を経た後は、
ステップ415以降の視野キャリブレーション動作に移
行する。
【0052】ここで、視野キャリブレーション動作と
は、本実施例の様にファインダがカメラと独立して構成
されていた場合、カメラの撮影レンズが捕らえている視
野(被写界)と独立ファインダを介して撮影者がその視
野フレーム内に捕らえている視野(被写界)とは当然の
如く異なることが想定され、これでは撮影者が意図した
構図の写真を撮ることができない。したがって、撮影前
にそれぞれの視野を合致させる必要がある訳で、このい
わゆるパララックス補正(視差補正)を行う動作が、こ
こで言う“視野キャリブレーション動作”である。
【0053】なお、この視野キャリブレーション動作に
ついては、図1乃至図6の構成のカメラシステムとは一
部を異ならせた構成のものを用いて、後で詳述するの
で、ここでは以下簡単に概略のみを説明する。
【0054】視野キャリブレーション動作に入ると、ま
ずステップ415において、カメラ本体321に一体的
に設けられている4個のLED(これらは、それぞれの
投光像が四角形の4隅を形成する様な位置関係に設けら
れている)を2m前後位の広く壁のような所に向けて投
射する。これにより、撮影者は壁上に点燈されたLED
像にメガネレンズ308により瞳に入射されるマスク3
11の像(フレーム像)が合致するように頭部を振る動
作を行うことになり、そして合致してところでリモコン
303のレリーズ釦303bが操作される。マイコン3
35はステップ416において、この信号を受信する
と、次にステップ417へ進み、LED像を形成した壁
までの距離をカメラ本体321の測距装置により測定
し、次いでステップ418,419において、独立ファ
インダユニット301側の各発音体306cを時系列に
超音波で発音させ、各々対応するカメラ本体321側の
受信部321bに到達する時間を測定する、そして、次
のステップ420において、独立ファインダユニット3
01とカメラ302の撮影レンズとの視差に相当する値
としてこれらをマイコン335内のメモリに記憶させ
る。
【0055】次に、上記の各動作が終了した後に行われ
る撮影動作について、図9のフローチャートにしたがっ
て説明する。
【0056】撮影者が被写界にある撮影対象物に首を曲
げて視野フレームを合せて(構図を決めて)リモコン3
03のレリーズ釦303bの半押しがなされ、カメラ側
マイコン335がこの信号を受信すると、ステップ50
1,502において、独立ファインダユニット301側
の各発音体306cを時系列に超音波で発音させ、各々
に対応したカメラ本体321側の受信部321bにて受
信されまでの時間差を測定し、それぞれが前述の視野キ
ャリブレーション動作で決定された各受信時間と例えば
その比が一致するように、カメラ本体321内の電動雲
台を成すステッピングモータ336a,337aを駆動
して、カメラ本体321の視野の方向を独立ファインダ
ユニット301の視野方向に合せるようにする。
【0057】すなわち、独立ファインダユニット301
を装着した撮影者が例えば右を向いたらカメラ本体32
1(の撮影レンズ)も右を向くように、撮影者が上を向
けばカメラ本体321も上を向くように、それぞれの視
野方向を一致させるべく調整を行う。言換えれば、独立
ファインダユニット301の向きにカメラ本体321の
向きを追従させ、これらがあたかも立体リンク機構によ
って接続されているが如く状態を作り出す。なお、この
動作についても、後で詳述するので、ここではこれ以上
の説明は割愛する。
【0058】その後、ステップ503において、カメラ
本体321の測距装置により被写体までの距離測定(測
距)を行い、次のステップ503において、測距結果が
常用距離例えば1m〜∞の範囲内であるか否かを判別
し、もしそうであれば、ステップ508へ移行し、上記
発音体306cを低い可聴域で発音させ、これを合焦表
示とする(或は、蛍光管12を点滅させ、これを合焦表
示とするようにしても良い)。そして、次のステップ5
09において、リモコン303のレリーズ釦303bの
全押しがなされ、レリーズスイッチのON信号を受信し
たことを判別すると、ステップ510へ移行し、ドライ
ブ回路334を駆動して公知のレリーズ動作やフィルム
巻上げ動作等を行い、一連の撮影動作を終了する。
【0059】また、上記ステップ504において、測距
結果が例えば1m〜∞の範囲内ではない、つまり被写体
が1m未満にいると判別した場合、ステップ505へ移
行し、予め設定されたパララックスと異なる値に再びカ
メラ本体321内のステッピングモータ336a,33
7aを駆動し、近距離補正を行う。これは、通常のレン
ズシャッタカメラのファインダ内に示されている近距離
補正マークを表示して、通常撮影使用のマークを消すこ
とと同じである。そして、ステップ506へ進み、ここ
で再び測距を行い、次のステップ507において、先程
の測距値と今回の測距値が略同一であるか否かを判別
し、略同一であれば前述したステップ508以降の動作
を進める。また、今度の測距値が前回のものと大きく異
なった場合は、異常動作としてステップ511へ移行
し、表示回路339により音または光学系を用いて警告
を発する。
【0060】上記の様な撮影の終了後、撮影者が当分撮
影を行わないような状況になった場合、メガネレンズ3
08が視野内にあるのは煩わしいので、視野外退避動作
を行うことになる。この際の動作を、図10のフローチ
ャートを用いて説明する。
【0061】リモコン303のOFFボタン303cが
ONされ、カメラ側マイコン335がこの信号を受信す
ると、この動作が開始される。
【0062】まず、ステップ601において、メガネレ
ンズ308を駆動するステッピングモータ314を反時
計回り(右側のステッピングモータ314は時計回り)
に駆動し、次のステップ602においてステップ数をカ
ウントしていく。そして、次のステップ603におい
て、先程記憶してあったステップ数(図8のステップ4
14において)とこの時のステップ数とを比較し、一致
するまでステップ601→602→603→601……
を繰り返す。そして、ステップ603において一致した
ことを検知すると、メガネレンズ308は図2に示す様
に収納位置に達したとしてステップ604へ移行し、上
記のステッピングモータ314の駆動を停止する。
【0063】このように、メガネレンズ308を収納位
置に戻す場合には、視野位置へ進入させた際に記憶して
おいたステップ数だけ一気に駆動すれば良いため、収納
位置へ瞬時に戻すことができる。
【0064】また、既に述べた様に、再びメガネレンズ
308を視野位置に進入させる際も、先程記憶していた
ステップ数を用いることにより、瞬時に視野位置並びに
同一撮影者の視度調整完了位置まで駆動することができ
る。
【0065】(第2の実施例)図11は本発明の第2の
実施例における視度設定及び視野キャリブレーション動
作を示すフローチャートである。
【0066】なお、ステップ701〜706,714〜
722は、図8のステップ401〜406,413〜4
20と同一である為、ここではその説明は省略する。
【0067】この実施例では、人間は視度が合ったか否
かの判別を少し行過ぎた所で感じるという、いわゆるピ
ーク検出と同じような原理動作に対応して、行過ぎを感
じたら、まず第1のスイッチ(ここではキャリブレーシ
ョンスイッチ303a)を押して逆転させ(ステップ7
07→708)、その後、停止のための第2のスイッチ
(ここではレリーズスイッチ)をONして停止させる
(ステップ713,771)ように改良したものであ
る。
【0068】以下、このフローチャートにしたがって説
明する。
【0069】ステップ707において、視度調整の為に
ステッピングモータ314のスロー駆動を行っている際
に、行過ぎが感じられてキャリブレーションスイッチ3
03aがONされたことを検知すると、ステップ708
において、上記ステッピングモータ314を逆転させ、
次のステップ709において、ステップ数を減算する。
そして、ステップ710において再びピークを行過ぎた
と感じられてキャリブレーションスイッチ303aがO
Nされたことを判別すると、ステップ711において、
ピーク位置まで来たとしてレリーズ釦303aの操作が
なされ、レリーズスイッチのON信号を受信したら、ス
テップ714へ移行し、上記ステッピングモータ314
の駆動を停止する。
【0070】また、ステップ711においてレリーズス
イッチのON信号を受信せず、かつ、ステップ712に
おいて視野初期位置に達していないと判別した場合は、
ステップ708→709→710→711→712→7
08……を繰り返す。その後、ステップ712におい
て、ステップ数が視野初期位置に達したことが判別され
ると(ステップ712)、何れの場合もステップ705
に戻り、再度逆転して同様の動作を繰り返す。
【0071】また、視度調整の為にステッピングモータ
314のスロー駆動を行っている際に、レリーズスイッ
チのON信号を最初に受信した場合は(ステップ71
3)、第1の実施例と同様、ステップ714へ移行し、
視度設定が完了したとしてステッピングモータ314の
駆動を停止する。
【0072】また、視度調整の為にステッピングモータ
314のスロー駆動を行っている際に、キャリブレーシ
ョンスイッチ303aもレリーズスイッチの何れもON
されない間は(ステップ707,713)、ステップ7
16において、ステップ数がMAXに達したか否かを判
別し、MAXに達していなければ、ステップ716→7
05→707→713→716→705……を繰り返
す。又、ステップ716において、ステップ数がMAX
に達したことを判別すると、前述したステップ708へ
移行し、ステッピングモータ314を逆転させる動作を
開始する。
【0073】この際、何時までもステップ714へ移行
できない場合は、これ以上調整しようがないことを撮影
者に知らせる様にすることが望ましい。
【0074】なお、この実施例においても、左眼用のメ
ガネレンズ308の駆動のみについて述べているが、右
眼用のメガネレンズ308はこれと対称に駆動されるこ
とは言うまでもないであろう。
【0075】また、第2の実施例のフローの構成は、こ
のようなファインダが分離するタイプのカメラに限るこ
となく、通常のレンズシャッタカメラ、一眼レフカメ
ラ、或は、ビデオカメラにおいても効果が発揮されるも
のである。
【0076】次に、上記の各実施例における、視野キャ
リブレーション動作や撮影動作時における独立ファイン
ダユニット310の向きにカメラ302の向きを追従さ
せるべき動作(立体リンク駆動)について、図12〜図
22を用いて詳述する。
【0077】なお、ここでは、より動作を明確にするた
めに、前記の第1及び第2の実施例とは異なり、カメラ
本体321内のカメラ側マイコン335を、雲台マイコ
ン71とカメラマイコン51とに分け、更に幾つかの検
出スイッチを追加して説明する。又、カメラシステムの
形態も、独立ファインダをメガネ状,カメラ本体を胸ポ
ケットに挟み込む構造ではなく、片目状,カメラ本体を
肩に乗せる構造のものとして説明する。
【0078】図12及び図13は、リモコン,独立ファ
インダ,電動雲台を含むカメラ側のそれぞれの電気的構
成を示す回路図である。
【0079】図12において、51はカメラ本体1内に
配置されるマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコ
ンと記す)で、独立ファインダ10の各回路を制御した
り、後述する電動雲台内のマイクロコンピュータ(以
下、雲台マイコンと記す)と信号の授受を行ったり、リ
モコン20からのリモコン信号を受信し、撮影準備動作
及び撮影動作を進める。52は前述した4つあるカメラ
視野指標用照明6を駆動する視野指標用照明駆動回路
で、カメラマイコンのPb ポートから駆動信号が伝えら
れる。6a〜6d,53は抵抗、Pc はリモコン受信部
5を介してリモコン20からのリモコン信号を入力する
カメラマイコン51のポートである。54は前述のアク
ティブオートフォーカス用投受光系34と焦点検出回路
を含む公知の測距手段であり、カメラマイコン51のP
d ポートを介して信号の授受を行う。55,56,57
は前述した各受信器7,8,9に対応した受信用アンプ
で、各受信器7,8,9で受けた信号を増幅し、これを
カメラマイコンのPh ,Pi ,Pj ポートに伝える。
【0080】次に、独立ファインダ10の回路構成につ
いて述べる。
【0081】58は抵抗11aを介してLED等のファ
インダ照明11を駆動するためのファインダ照明駆動回
路で、駆動信号がカメラマイコン15のPa ポートから
入力される。59,60,61は前述した各送信用発音
体17,18,19に対応した送信用アンプで、カメラ
マイコン51のPe ,Pf ,Pg ポートを介する駆動信
号により各発音体17〜19を駆動する。117は前述
した傾斜計117であり、ここから独立ファインダ10
の前後の傾きに応じた電圧値がカメラマイコン51のP
t ポートへ伝えられる。
【0082】次に、リモコン20の回路構成について述
べる。
【0083】62はリモコン駆動回路であり、各スイッ
チに応じたパターンのiRED駆動信号を発生し、抵抗
23aを介して信号送信用iRED23を発光させる。
22は視野キャリブレーションスイッチ、63は第1ス
トロークスイッチ(SW1)、64は第2ストロークス
イッチ(SW2)、65〜67はプルアップ抵抗、68
〜70は視野キャリブレーションスイッチ22,第1ス
トロークスイッチ63,第2ストロークスイッチ64の
各スイッチがONすることによりハイレベルの信号を出
力するインバータである。
【0084】次に、電動雲台の回路構成について、図1
3を用いて説明する。
【0085】図13において、71は電動雲台の各回路
を制御する雲台マイコンである。前述の例ではステッピ
ングモータ336a,337aであったが、本例では7
2〜75は前述の左右首振用モータ76,上下首振用モ
ータ77,カメラ本体の姿勢可変用のモータ32,37
をそれぞれ駆動する駆動回路であり、雲台マイコン71
のPl 〜Po ポートから駆動信号が伝えられる。78,
79は前述した構成より成る左右,上下首振用エンコー
ダである。80〜85はプルアップ抵抗である。86〜
91は、各々首振用エンコーダ78,79の各端子パタ
ーンが導通状態になることにより、ハイレベルの信号を
出力するインバータであり、ここからの信号は雲台マイ
コン71のPg ポート(左右首振用エンコーダ信号),
r ポート(上下首振用エンコーダ信号)へ,それぞれ
入力される。
【0086】92〜99は前述した姿勢接片46を構成
する8ポジションの姿勢を検出可能に分割された接片
で、分銅接片44と接触することにより、各接片より姿
勢信号が発生する。100〜107はプルアップ抵抗で
ある。108〜115は、姿勢接片46を構成する接片
が分銅接片44と導通状態(ON)となることによりハ
イレベルの信号を出力するインバータであり、各姿勢信
号は雲台マイコン71のP1 〜P8 ポートへ入力され
る。
【0087】前記雲台マイコン71は、受信器7,8,
9で受けた信号を基に演算処理された結果をカメラマイ
コン51のPk ポートからPs ポートを介して入力し、
ファインダ視野とカメラの撮影視野とを一致させるよう
に、上記の各モータ1〜4を駆動制御する。
【0088】次に、上記構成のカメラシステムの動作に
ついて、図14〜図19,図24〜28のフローチャー
トにしたがって、図12〜23及び図29を参照しなが
ら説明する。
【0089】尚、図14,図16,図24,図27のフ
ローチャートに対応するプログラムはカメラマイコン5
1に内蔵されたROM内に、図16〜図19,図25,
図26,図28のフローチャートに対応するプログラム
は雲台マイコン71に内蔵されたROMに、それぞれ格
納されている。
【0090】先ず、図14及び図15を用いて、カメラ
マイコン51のメイン動作について説明する。 [ステップ101] 不図示の電源スイッチがONとな
り、カメラマイコン51と雲台マイコン71への電源が
投入され、パワーアップクリアがなされた後、ステップ
102以降の動作が開始される。 [ステップ102] Pa ポートから独立ファインダ1
0のファインダ照明駆動回路58へファインダ照明11
を点滅させる信号を送出し、ファインダ照明11を点滅
させる。これにより、撮影者はファインダ視野の中に視
野フレーム13の点滅が見え、未だ視野キャリブレーシ
ョンが行われていないことを認識する。 [ステップ103] 視野キャリブレーションの準備段
階として、撮影者が肩に装着したカメラ本体1が正面を
向いているかを判別するために、Pk ポートから雲台マ
イコン71のPs ポートへ左右首振用エンコーダ78と
上下首振用エンコーダ79の状態を見に行くよう指令信
号を送出する。
【0091】この指令信号を受ける雲台マイコン71
は、図16に示す様に、各首振用エンコーダ78,79
からの信号をPg ,Pr ポートを介して入力し、端子パ
ターン78dと79dが共に可動接片78a,79aと
導通(以下、ONと記す)していれば、カメラ本体1は
左右首振方向,上下首振方向ともに中立位置にあり、正
面を向いていると判別し、これをカメラマイコン51へ
通信する。また、そうでなければカメラ本体1は正面を
向いていない旨の信号をカメラマイコン51へ通信す
る。 [ステップ103.5] 上記のカメラ本体1の向きの
信号が雲台マイコン71から送られてくると、この信号
よりカメラ本体1が正面を向いているか否かの判別を行
い、もし正面を向いていない場合はステップ104へ移
行し、正面を向いている場合はステップ105へ移行す
る。 [ステップ104] Pk ポートから雲台マイコン71
へカメラ本体1が正面を向くべく指令信号を送出し、ス
テップ103へ戻り、同様の判別を行う。
【0092】この指令信号を受ける雲台マイコン71
は、図17に示す様に、左右首振用エンコーダ78の端
子パターン78cがONしていれば、カメラ本体1は左
を向いていると判別し、端子パターン78eがONして
いれば、カメラ本体1は右を向いていると判別し、上下
首振用エンコーダ79の端子パターン79cがONして
いれば、カメラ本体1は上を向いていると判別し、端子
パターン79eがONしていれば、カメラ本体1は下を
向いていると判別し、各首振用エンコーダ78,79の
端子パターン78dと79dが共にONするように、P
l ポートから駆動回路72へ左右首振用モータ76の駆
動信号を、或は(及び)、Pm ポートから駆動回路73
へ上下首振用モータ77の駆動信号を送出し、各モータ
76,77を適切に駆動する。
【0093】上記通信の結果、ステップ103.5にお
いて、カメラ本体1が正面を向いたことを判別すると、
ステップ105へ移行する。
【0094】ここで、上記ステップ103及び104に
おける、カメラマイコン51及び雲台マイコン71での
上記の動作を示す詳細なフローチャートは、図面簡略化
の為、省略している。 [ステップ105] ステップ103と同様に、視野キ
ャリブレーションの準備段階として、撮影者が肩に装着
したカメラが傾いておらず、きちんと水平になっている
かを判別するために、カメラマイコン51のPk ポート
から雲台マイコン71のPs ポートへ姿勢検知スイッチ
の状態を見に行くよう指令信号を送出する。
【0095】この指令信号を受ける雲台マイコン71
は、図18に示す様に、接片92〜99の状態信号をP
1 〜P8 ポートより入力し、P1 〜P8 のいずれのポー
トにも接片92〜99がONした信号が入力されなけれ
ば、カメラ本体1は水平になっていると判別し、これを
カメラマイコン51へ通信する。もしそうではなく、接
片92〜99のいずれかがONしていれば、どの接片が
ONしたかによってカメラの傾き方向を判別し、カメラ
本体1は水平になっていない旨の信号をカメラマイコン
51へ通信する。 [ステップ105.5] 上記のカメラ本体1の姿勢信
号が雲台マイコン71から送られてくると、この信号よ
りカメラ本体1が水平状態にあるか否かの判別を行い、
もし水平になっていない場合はステップ106へ移行
し、水平になっている場合はステップ107へ移行す
る。 [ステップ106] Pk ポートから雲台マイコン71
へカメラ本体1が水平を向くべく指令信号を送出し、ス
テップ105.5へ戻り、同様の判別を行う。
【0096】この指令信号を受ける雲台マイコン71
は、図19に示す様に、上記ステップ105での判別結
果を基に、92〜99のいずれの接片もONしないよう
に、Pn ポートから駆動回路74へモータ32の駆動信
号、及び、Po ポートから駆動回路75へモータ37の
駆動信号を、送出し、モータ3,4を適切に駆動する。
例えば、右肩に装着したカメラ本体1が肩の傾きに沿っ
て右下りになっている場合、分銅接片44は接片98と
接触し、雲台マイコンのP7 ポートにON信号が伝えら
れる。従って、モータ3,4を駆動し、各ギヤ列を介し
てカメラの水平出しを行う。
【0097】上記通信の結果、ステップ105.5にお
いて、カメラ本体1が水平状態になったことを判別する
と、ステップ107へ移行する。
【0098】ここで、上記ステップ105及び106に
おける、カメラマイコン51及び雲台マイコン71での
上記の動作を示す詳細なフローチャートは、図面簡略化
の為、省略している。 [ステップ107] Pb ポートから視野指標用照明駆
動回路52へ点灯信号を送出し、4つのカメラ視野指標
用照明6を点灯させる。
【0099】この時、撮影者は、図21(視野キャリブ
レーションの様子を示す図)に示すように、垂直な白壁
116等に所定距離(例えば2m前後)離れて対峙し、
カメラ視野指標用照明6をこの白壁等116に投影する
ことになる。そして、装着した独立ファインダ10のメ
ニスカスハーフミラーレンズ15を通して、投影された
カメラ視野指標用照明像を見て、図21に示すように、
スーパーインポーズとして見える視野フレーム13の像
13aの四隅を、カメラ視野指標用照明像6eに一致さ
せる。もし、照明像6eが視野フレーム13の像13a
の四隅と正確に一致しなければ、白壁116までの距離
が予め決められている所定距離と異なっているので、自
身の立つ位置を変えて照明像6eと像13aの四隅を一
致させる。そして、照明像6eと像13aの四隅が一致
すると、撮影者はリモコン20の視野キャリブレーショ
ンスイッチ22をONすることになる。尚、13bはA
F測距枠である。 [ステップ108] 上記ステップ107でカメラ視野
指標用照明点灯信号を出した時点、つまり視野キャリブ
レーションを開始してから時間をカウントしているカメ
ラマイコン51内の不図示のタイマがカウントアップす
るまでに、リモコン20の視野キャリブレーションスイ
ッチ22がONされてセット信号が送信されたか否かを
判別し、所定時間内にセット信号がリモコン信号として
送信されない場合はステップ114へ移行し、送信され
た場合はステップ109へ移行する。
【0100】ここで、リモコン20での動作を簡単に説
明すると、撮影者により視野キャリブレーションスイッ
チ22がONされると、リモコン駆動回路62は該スイ
ッチのON信号に対応したパターンの信号により送信用
iRED23を駆動する。これにより、送信用iRED
23からカメラのリモコン受信部5へ投光信号(セット
信号)が発せられ、これがカメラマイコンのPc ポート
へ伝えられることになる。
【0101】ここでは、所定時間内に視野キャリブレー
ションのセット信号が入力したものと仮定して、ステッ
プ109へ移行するものとする。 [ステップ109] Pd ポートから測距手段54へ測
距開始信号を送出する。これにより、測距手段54は公
知のアクティブオートフォーカスの測距動作を経て測距
結果をPd ポートよりカメラマイコン51へ出力する。
すると、カメラマイコン51はこの信号よりカメラ本体
1と白壁116との視野キャリブレーション時の距離
(以後、これを基準距離と記す)Do (図21参照)を
算出する。 [ステップ19.5] 傾斜計117からの電圧値をP
t ポートに入力し、この電圧値を独立ファインダ10の
初期傾き角θo とする。 [ステップ110] この時点で必要なくなったカメラ
視野指標用照明6を省電のために消灯する為に、Pb
ートから視野指標用照明駆動回路52へ消灯信号を送出
し、4つのカメラ視野指標用照明6を消灯させる。 [ステップ111] ここではPe ,Pf ,Pg の各ポ
ートから独立ファインダ10の送信用アンプ59,6
0,61へ駆動信号を送出する。これにより、図22に
示す如く、送信用発音体17,18,19からは、各々
A,B,Cに対応して表されるよう、同じ周波数の音波
が、各々時間的に重ならないように時間差をもたせて送
信される(時分割制御)。同時に、カメラマイコン51
はPk ,Pi,Pj ポートから受信用アンプ55,5
6,57へ前記時間差に対応させた駆動信号を送出し、
上記の送信用発音体17,18,19とペアを組む受信
器7,8,9で受けた各々発音信号を増幅して各Ph
i ,Pj ポートを介して入力する。そして、この際、
各ペアの送信用発音体と受信器との間で送信から受信ま
でに要した時間、つまり受信器7と発音体17のペアに
よる信号受渡時間(t7 )受信器8と発音体18のペア
による信号受渡時間(t8 )、受信器9と発音体19の
ペアによる信号受渡時間(t9 )を、それぞれ測定す
る。 [ステップ112] 上記の如くカメラ本体1の撮影視
野と独立ファインダ10の視野を一致させた状態での情
報として、上記ステップ109でのカメラ本体1と白壁
116との距離Do と、傾斜計117の電圧値から求め
た初期傾き角θ0と、上記ステップ111で測定した信
号受渡時間t7c,t8c,t9cを記憶し、比t7c/t9c
記憶する。 [ステップ113] 視野キャリブレーションが終了し
たことを撮影者に知らせるために、Pa ポートから独立
ファインダ10のファインダ照明駆動回路58へ、点滅
していたファインダ照明11を点灯させる信号を送出
し、ファインダ照明11を点灯させる。
【0102】上記ステップ108において、不図示のタ
イマのカウント開始からカウントアップまでの間(所定
時間内)に、リモコン20から視野キャリブレーション
スイッチ22のセット信号が送信されないと判別した場
合は、撮影者に視野キャリブレーションをする意志がな
いものとして、前述した様にステップ114へ移行す
る。 [ステップ114] この時点で必要なくなったカメラ
視野指標用照明6を省電のために消灯する為、Pb ポー
トから視野指標用照明駆動回路52へ消灯信号を送出
し、4つのカメラ視野指標用照明6を消灯させる。その
後、再度ステップ102へ戻り、同様の操作を繰り返
す。
【0103】上記のステップ113において、ファイン
ダ照明11を点灯させると、ステップ115へ進む。 [ステップ115] ステップ105と同様に、撮影者
が肩に装着したカメラが傾いておらず、きちんと水平に
なっているかを判別するために、カメラマイコン51の
k ポートから雲台マイコン71のPs ポートへ姿勢検
知スイッチの状態を見に行くよう指令信号を送出する。
【0104】この指令信号を受ける雲台マイコン71
は、前述した様に、接片92〜99の状態信号をP1
8 ポートより入力し、P1 〜P8 ポートのいずいれか
のポートにも接片92〜99がオンした信号が入力され
なければ、カメラ本体1は水平になっていると判別し、
これをカメラマイコン51へ通信する。もしそうでな
く、接片92〜99のいずれかがONしていれば、どの
接片がONしたかによってカメラの傾き方向を判別し、
カメラ本体1は水平になっていない旨の信号をカメラマ
イコン51へ通信する。 [ステップ115.5] 上記ステップ105.5と同
様、ここで再度カメラ本体1が水平になっているかの判
別を行う。この結果、水平になっていればステップ11
7へ移行し、そうでなければステップ116へ移行す
る。 [ステップ116] 上記ステップ106と同様、雲台
マイコン71へカメラ本体1が水平になるべく指令信号
を出力し、再度ステップ115.5へ戻る。これによ
り、雲台マイコン71によりモータ3,4が適切に駆動
され、カメラ本体1の水平出しが行われることになる。
【0105】その後、雲台マイコン71より水平になっ
たことが通信され、ステップ115.5においてそれが
確認されると、前述した様にステップ117へ移行し、
撮影準備動作に入る。 [ステップ117] 視野キャリブレーションで記憶し
た送受信各ペアの信号受渡時間t7c,t8c,t9cに対し
て、今の状態の各ペアの信号受渡時間が変化しているか
否かを測定し、所定時間内に変化している場合は、視野
移動があると判別してステップ118へ移行し、所定時
間内に変化していない場合は、視野移動がないとしてス
テップ119へ移行する。
【0106】ここでは、視野移動があったものとして、
“立体リンク駆動”のサブルーチンを実行するステップ
118へ移行するものとする。 [ステップ118] 変化した送受信各ペアの信号受渡
時間の比t7 /t9 を常に視野キャリブレーション時に
記憶したt7c/t9cに一致するように、Pk ポートから
雲台マイコン71のPs ポートへ指示し、その後ステッ
プ117へ戻る。
【0107】これにより、雲台マイコン71はPl ,P
m ポートを介して、駆動回路72へ左右首振用モータ7
6の駆動信号を、駆動回路73へ上下首振用モータ77
の駆動信号を、それぞれ送出し、モータ76,77を適
切に駆動する。このようにして、カメラ本体1と独立フ
ァインダ10の間にあたかも立体的なリンク機構が存在
するかのようにして、図23(a)〜(d)に示す様
に、撮影者の装着した独立ファインダ10の視野とカメ
ラ本体1の撮影視野とを常に一致させるように、カメラ
本体1を追従駆動する。
【0108】ここで、上記の“立体リンク駆動”のサブ
ルーチンについて、図24のフローチャートにより詳述
すると共に、これに伴う雲台マイコンでの動作を、図2
5及び図26のフローチャートにより説明する。
【0109】先ず、カメラマイコン51での動作につい
て、図24を用いて説明する。 [ステップ118a] 傾斜計117からPt ポートへ
入力された電圧値をチェックし、視野キャリブレーショ
ン時に記憶した電圧値(傾き角θ0 に相当)に対して変
化したか否かを判別し、もし変化していればステップ1
18bへ移行し、変化していなければステップ118g
へ移行する。 [ステップ118b] ここでは傾斜計117からPt
ポートへ入力された電圧値が、視野キャリブレーション
時に記憶した電圧値(傾き角θ0 に相当)よりも小さい
か否か(独立ファインダが上を向いているかどうか)を
判別し、小さければステップ118cへ移行し、そうで
なければステップ118dへ移行する。 [ステップ118c] 傾斜計117の示す値まで上下
首振用モータ77を駆動してカメラ本体1を上に向ける
ように、雲台マイコン71へ送信する。 [ステップ118d] 傾斜計117の示す値まで上下
首振用モータ77を駆動してカメラを下に向けるよう
に、雲台マイコン71へ送信する。
【0110】ここで、上記ステップ118c,118d
において送信される信号を受ける雲台マイコン71での
動作について、図25のフローチャートにより説明す
る。 [ステップ201] 雲台マイコン71はPs ポートよ
りカメラマイコン51からの信号を受信する。 [ステップ202] 上記の通信内容を確認する。ここ
では、傾斜計117の示す値まで上下首振用モータ77
を駆動するべく、駆動方向及び駆動量が入力されてい
る。 [ステップ203] 上下首振用モータ77の駆動方向
及び駆動量の信号をPmポートより駆動回路73へ送出
し、モータ77を駆動する。
【0111】これにより、上下方向の独立ファインダ1
0の視野とカメラ本体1の撮影視野とが一致する。 [ステップ204] 所定量モータ2の駆動を終了した
ことの信号をカメラマイコン51へ送信する。
【0112】上記のステップ118c,118dの動作
を終了後、カメラマイコン51はステップ118eへ進
む。 [ステップ118e] 上記ステップ118c、或は、
ステップ118dで所定量モータ2の駆動を終了したこ
との信号を雲台マイコン71より受信する。そして、ス
テップ118fへ進む。 [ステップ118f] 再度、視野キャリブレーション
で記憶した送受信各ペアの信号受渡時間の比t7c/t9c
に対して、今の状態の各ペアの信号受渡時間の比t7
9 が一致しているかどうかを判別し、一致していれば
このサブルーチンをリターンして再度ステップ117へ
戻り、一致していなければステップ118gへ移行す
る。 [ステップ118g] 今の状態の信号受渡時間の比t
7c/t9cと視野キャリブレーション時の比t7c/t9c
大きさを比較し、「t7 /t9 >t7c/t9c」の関係に
あれば、独立ファインダ10(撮影者)は左を向いてい
ると判別してステップ118hへ移行し、そうでなけれ
ば独立ファインダ10は右を向いていると判別してステ
ップ118iへ移行する。 [ステップ118h] カメラ本体1を左へ向けるよう
に左右首振用モータ76を所定量単位駆動させるべく信
号を雲台マイコンへ送信する。そして、ステップ18e
へ戻る。 [ステップ118i] カメラ本体1を右へ向けるよう
に左右首振用モータ76を所定量単位駆動させるべく信
号を雲台マイコンへ送信する。そして、ステップ18e
へ戻る。
【0113】ここで、上記ステップ118h,118i
において送信される信号を受ける雲台マイコン71での
動作について、図26のフローチャートにより説明す
る。 [ステップ211] 雲台マイコン71はPs ポートよ
りカメラマイコン51からの信号を受信する。 [ステップ212] 上記の通信内容を確認する。ここ
では、カメラ本体1が左か右に向く様に左右首振用モー
タ76を駆動するべく、駆動方向及び所定単位駆動量が
入力されている。 [ステップ213] 左右首振用モータ76の駆動方向
及び所定単位駆動量の信号をPl ポートより駆動回路7
2へ送出し、モータ76を駆動する。
【0114】これにより、左右方向の独立ファインダ1
0の視野とカメラ本体1の撮影視野とが一致する。 [ステップ214] 所定単位量モータ76の駆動を終
了したことの信号をカメラマイコン51へ送信する。
【0115】上記のステップ118h,118iの動作
を終了後、カメラマイコン51はステップ118eへ戻
り、上記ステップ118h、或は、ステップ118iで
所定量モータ1の駆動を終了したことの信号を雲台マイ
コン71より受信する。そして、再度ステップ118f
へ進み、以下同様の動作を行う。
【0116】図7に戻って、ステップ119以降の動作
について説明する。 [ステップ119] カメラマイコン51のPc ポート
にてリモコン20からのSW1,SW2信号の入力状態
検知を所定時間行い、その間にこれらSW1,SW2の
何れかが入力したことを判別すると、ステップ120へ
移行し、何れも入力されない場合は、ステップ117へ
戻り、同様の動作を繰り返す。 [ステップ120] 省電のためにPe ,Pf ,Pg
ートから独立ファインダ10の送信用アンプ59,6
0,61へ駆動停止信号を送出し、送信用発音体17,
18,19による発音を停止する。同時に、Ph ,P
i ,Pj ポートから受信用アンプ55,56,57へ駆
動停止信号を送出し、受信器7,8,9による受信動作
を停止する。 [ステップ121] Pd ポートから測距手段54へ測
距開始信号を出力し、該測距手段54より入力される測
距情報からカメラ本体1と被写体との距離Dを算出す
る。 [ステップ122] 上記ステップ121で得られた距
離Dと上記ステップ109で得られた視野キャリブレー
ション時の基準距離Do とを比較し、「D=Do」の関
係にあるか否かを判別し、もしこの関係にあれば(等し
ければ)、カメラ本体1の撮影視野と独立ファインダ1
0の視野とのパララックスが殆どなく、補正の必要がな
いとして、ステップ124へ移行する。一方、「D≠D
o 」の場合はパララックスが生じているため、視野の補
正が必要であるとして、“パララックス補正”サブルー
チンを実行するためにステップ123へ移行する。
【0117】ここでは、「D≠Do 」の関係にあり、パ
ララックス補正が必要であるとしてステップ123へ移
行するものとする。 [ステップ123] 視野キャリブレーション時の基準
距離Do と一列に並んだ各送受信ペア間の信号受渡時間
7c,t8c,t9cによって得られるカメラ本体1の撮影
レンズ光軸とファインダ光軸との成す角ψ0 、それとカ
メラ本体1とファインダ位置10に於ける撮影レンズ光
軸とファインダ光軸との距離L8cを基にして(図20参
照)、各被写体距離Dに応じた公知のファインダパララ
ックスの補正量を、以下の様にして演算し、この演算結
果をPk ポートから雲台マイコン71のPs ポートへ出
力する。
【0118】この信号を受ける雲台マイコン71は、P
l ,Pm ポートを介して、駆動回路72へ左右首振用モ
ータ76の駆動信号を、駆動回路73へ上下首振用モー
タ77の駆動信号を、それぞれ送出し、モータ76,7
7をファインダパララックスが補正できるように適切に
駆動する。
【0119】ここで、上記のステップ123の“パララ
ックス補正”のサブルーチンについて、図22のフロー
チャートにより詳述すると共に、これに伴う雲台マイコ
ンでの動作を、図23のフローチャートにより説明す
る。先ず、カメラマイコン51での動作について、図2
7を用いて説明する。 [ステップ123a] 上記ステップ121で得られた
距離Dに対し、上記ステップ109で得られた視野キャ
リブレーション時の基準距離Do が大きい値であるか否
かを判別し、大きい値である場合はステップ123bへ
移行し、そうでない場合はステップ123cへ移行す
る。
【0120】ここで、次のステップ123b、或は、ス
テップ123cにおいては、パララックス補正演算を行
うのであるが、簡単の為、次のような条件とする。
【0121】・被写体は視野キャリブレーション時も含
め、撮影者の正面で前後する。
【0122】・図21(a)〜図21(c)の様に、カ
メラ本体1と独立ファインダ10双方の送受信部のペア
の一組(ここでは受信器8と発音体18の組)と測距基
準位置が一致して直角三角形ABCを形成し、カメラ本
体1と独立ファインダ10各々のピボット位置と送受信
部(8と18)の位置を合せ、送受信部のペア(8と1
8)の距離L8cの変化は殆ど無いものとする。
【0123】・送受信部ペア(8と18)の距離L8c
比較し、被写体距離Dは充分に大きい。
【0124】・図21(a)に示す視野キャリブレーシ
ョン時のカメラ本体1と独立ファインダ10の送受信部
(7と9,17と19)の水平距離をaとする。
【0125】最初に、上記ステップ112で記憶された
視野キャリブレーション時のカメラシステムと被写体と
の幾何学的関係を、図21(a)にて説明する。
【0126】図21(a)において、D0 は予め設定さ
れた視野キャリブレーションでの基準距離、ψ0 は一列
に並んだ各送受信ペア間の信号受渡時間t7c,t8c,t
9cによって得られる各送受信ペア間距離L7c,L8c,L
9cから求められるカメラの撮影レンズ光軸とファインダ
光軸との成す角で tanψ0 =(L9c−L7c)/a =L8c/D0 …………(1) の関係がある。
【0127】(パララックス近距離補正)ここで、被写
体が基準距離D0 よりも近距離D1 にある場合は、撮影
者が独立ファインダ10を通して被写体を見ることによ
り、図21(b)の様に、独立ファインダ10の送信用
発音体17〜19の並び方向は、図21(a)の視野キ
ャリブレーション時よりも角度α振られる。
【0128】もし、パララックス補正をしなければ、カ
メラ本体1の各受信器は各送受信ペア間距離L7c
8c,L9cを保って動く為、ほぼ角度α振られ、図21
(b)の破線で示す7´,8´,9´の並びとなり、カ
メラ本体1の撮影範囲はファインダ視野とは少し異なっ
てしまう。
【0129】そこで、以下の関係を満たすように、カメ
ラ本体1の向きを補正する。
【0130】独立ファインダ10側の送信用発音体17
〜19を一辺とする直角三角形と直角三角形ABEで考
えて、∠AEBの角度をψとすれば tanψ=(L9p−L7p)/a =L8c/D1 …………(2) ∴L9p−L7p=a・L8c/D1 …………(3) なお、L9p,L7pはパララックス補正後の送受信ペア
(7と17,9と19)間の距離である。
【0131】また、カメラ本体1の向きを角度α補正す
ると考えると、三角形BCEから α=180°−ψ0 −(180°−ψ) =ψ−ψ0 …………(4) となる。上記の(1)より、ψ0 は ψ0 =tan-1(L8c/D0 ) …………(5) と表せ、上記の(2)より、ψは ψ=tan-1(L8c/D1 ) …………(6) と表せる。よって、上記の(4)式は、上記(5),(6)式より α=tan-1(L8c/D1 )−tan-1(L8c/D0 ) ……(7) となる。
【0132】(パララックス遠距離補正)一方、被写体
が基準距離D0 よりも遠距離D2 にある場合は、図21
(c)の様になり、近距離の場合と同様にして、送受信
ペア(7と17,9と19)間の距離で表すと L9p−L7p=aL8c/D2 …………(8) とまり、カメラ本体1の向きを角度α補正する場合で表
すと、以下の様になる。
【0133】 α=tan-1(L8c/D0 )−tan-1(L8c/D2 ) ……(9) 以上、被写体距離Dの場合でまとめると、送受信ペア
(7と17,9と19)間の距離で表すと L9p−L7p=aL8c/D …………(10) となり、角度αで表すと、次のようになる。
【0134】 α=|tan-1(L8c/D)−tan-1(L8c/D2 )| …(11) [ステップ123b,123c] 上記のパララックス
補正演算結果に基づいてモータ76,77を駆動するよ
うに雲台マイコンへ送信する。 [ステップ123d] 雲台マイコン71へパララック
ス補正演算結果に基づいたモータ76,77の駆動方向
及び駆動量の信号を送信する。 [ステップ123e] 雲台マイコン71よりカメラ側
から指示したパララックス補正演算結果に基づいたモー
タ76,77の所定量駆動が終了したことの信号を待
ち、これを受信すると、図15のステップ124へ進
む。
【0135】ここで、上記ステップ123dにおいて送
信される信号を受ける雲台マイコン71での動作につい
て、図28のフローチャートにより説明する。 [ステップ221] 雲台マイコン71はPs ポートよ
りカメラマイコン51からの信号を受信する。 [ステップ222] 上記の通信内容を確認する。ここ
では、パララックス補正演算結果に基づいたモータ7
6,77の駆動方向及び駆動量が入力されている。 [ステップ223] 左右,上下首振り用のモータ7
6,モータ77の駆動方向及び駆動量の信号をPl ,P
m ポートより駆動回路72,73へ送出し、モータ7
6,モータ77を駆動する。
【0136】これにより、カメラ本体1の撮影視野と独
立ファインダ10の視野とのパララックスが殆どなくな
る。 [ステップ224] 所定量モータ76,77の駆動を
終了したことの信号をカメラマイコン51へ送信する。
【0137】上記のステップ123eの動作を終了後、
カメラマイコン51は図6のステップ124へ進む。 [ステップ124] Pc ポートにてリモコン20から
のSW2信号の入力状態検知を所定時間行い、その間に
このSW2信号が入力したか否かを判別し、入力した場
合はステップ125へ移行し、入力しなかった場合はス
テップ126へ移行する。 [ステップ125] 前述の測距演算結果に基づき撮影
レンズのフォーカス駆動を行い、不図示の測光手段によ
り得られた測光結果に基づく絞り値とシャッタ秒時によ
り不図示の絞りとシャッタを駆動し、フィルムに露光す
る。そして、シャッタ走行後は不図示のチャージモータ
によりフィルムを巻上げ、絞りとシャッタを初期セット
状態にする。
【0138】リモコン20から所定時間SW2信号が入
力しなかった場合は、前述した様にステップ126へ移
行する。 [ステップ126] 上記ステップ111と同じ動作を
行い、その後ステップ115へ戻る。 [ステップ127] 上記ステップ125の露光後、撮
影が継続されるか否かを、電源スイッチの状態で判別す
る。もし、電源スイッチがONのままであれば、次の撮
影に備えて上記のステップ126へ移行する。また、電
源スイッチがOFFされた場合はステップ128へ移行
する。 [ステップ128] 一連の動作を終了する。
【0139】以上の各実施例によれば、 1)単一のステッピングモータ314によって、メガネ
レンズ308の視野内外への移動とその視度調整を行う
ようにしている為、独立ファインダユニット310側の
構成を小型、軽量化することができる。 2)左右両眼のメガネレンズ308(視野フレームは片
側のみ)のそれぞれの視度調整の終了後に視野キャリブ
レーション動作を行うようにしているため、視度調整に
よる視差ずれ(カメラ302側の視野と独立ファインダ
ユニット301側の視野とのずれ)を防止できる。
【0140】3)カメラ本体321の自在雲台のベース
部(パネル324)に太陽電池332と二次電池である
リチウムイオン電池331を具備し、更にペンクリップ
部324c及びその逃げを設けたことにより、ポケット
に挟み込んで撮影が可能となると共に、電源チャージ時
にカーテン等に挟むことが可能となり、使い易いカメラ
システムが提供可能となる。
【0141】4)視度調整の制御を、リモコン303側
の逆転スイッチと停止スイッチにより行えるようにして
いる為、操作性の良いカメラを提供可能となる。
【0142】5)体の頭部から(独立ファインダユニッ
ト301の位置するところから)比較的近い所にカメラ
本体321を取付け、メガネレンズ308を頭部の眼の
直前に配置し、更にはカメラの諸々の動作を起動するリ
モコン303を手の中に持つことにより、常にカメラを
構えている状態となり、前述の従来の欠点であるという
シャッタチャンスを逃すことなく、一瞬の表情をとらえ
た素晴らしい写真を、だれもが容易に撮影可能となる。
【0143】6)重量のあるカメラ302を頭部以外に
取付け、頭部の負荷を独立ファインダユニット301の
みとし、メガネレンズ308を介して撮影者の見る方向
にカメラの向きが追随するような、あたかも立体リンク
構造にしたことにより、或は、メガネレンズ308が視
野内外をリモコン操作で素早く移動できるようにした
為、長い時間操着していても疲れることのない、シャッ
タチャンスに強いカメラを提供できる。
【0144】7)メガネレンズ308を左右両眼化した
ことにより、きき目がどちらの人でも、きき目側に視野
フレーム(像)を出すこと(反対側を消す)が可能とな
るばかりでなく、視野フレームの出ていない目の方にも
視度調整可能な素通しのファンダを付けることにより、
長時間ファンダを視野内においても目が疲れることな
く、使い易いカメラが提供できる。
【0145】(変形例)本実施例では、ファインダ内に
表示されるマスク311の情報が、視野フレームという
ことを重点に述べたが、これは他のAFの測距マークや
合焦位置の表示やモード表示のようなものでも良いこと
は言うまでもない。
【0146】また、前述したようにマスク311をLC
D化して、カメラ本体をビデオカメラとし、お互いに配
線或は通信すれば、視野フレームの代りにモニター画面
を視野内に見ることが可能であるが、本発明はこれら種
々のカメラのシステムを含むものである。
【0147】また、本実施形のステッピングモータの位
置合せは、オープン制御として記載したが、これは随所
に位置検出用のスイッチを入れれば、制御の信頼性が格
段に向上することは当業者として容易に想像のつくもの
である。
【0148】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
独立ファインダを、被写体像を観察する為のファインダ
レンズと、該ファインダレンズを撮影視野位置と収納位
置に駆動する単一のアクチュエータと、入力信号に従っ
て前記アクチュエータを駆動し、前記ファインダレンズ
の位置を制御する制御手段とにより構成し、また、前記
制御手段を、撮影視野位置にファインダレンズを進入さ
せるべく信号が入力された場合、アクチュエータを駆動
して、ファインダレンズを撮影視野位置まで移動させ、
更に入力信号に従ってファインダレンズの視度調整を行
う手段とし、単一のアクチュエータにより、ファインダ
レンズの撮影視野への移動及びその視度調整を行うよう
にしている。
【0149】また、カメラ本体と独立ファインダそれぞ
れの制御信号を発するリモコンを具備し、リモコンから
の2種の信号に基づいて単一のアクチュエータを駆動
し、ファインダレンズの視度調整を行う制御手段を設
け、リモコン側にてファインダレンズの視度の微調整を
行うようにしている。
【0150】また、制御手段によるファインダレンズの
視度調整完了後に、ファインダレンズの撮影視野に対す
るカメラ本体側の撮影視野のずれを補正する視差補正手
段を、カメラ本体側に設け、ファインダレンズの視度調
整完了後に、該レンズの撮影視野にカメラ本体側の撮影
視野を追従させるようにしている。
【0151】よって、頭部に装着される独立ファインダ
の小型化、軽量化を達成すると共に、該ファインダの視
度調整を容易に行うことができ、しかも、シャッタチャ
ンスを逃すことなく、一瞬の表情をとらえた撮影を行う
ことができる。
【0152】また、本発明によれば、カメラ本体に一体
的に取付けられた、視差補正手段と共に電動雲台を成す
雲台の、裏面に、該システムの電源として用いられる二
次電池をチャージする為の太陽電池を配置し、表面に、
挟み込みを可能とする一対のペングリップ部を設け、カ
メラ本体に前記ペングリップ部の逃げ部を形成し、ペン
グリップ部とその逃げ部を設けて、撮影者のポケット等
に挟んで撮影動作を行えるようにすると共に、二次電池
のチャージ時にはカーテン等に挟んだ使用を可能として
いる。
【0153】よって、さらに使い勝手の良いカメラシス
テムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるカメラシステム
においてメガネレンズを視野内に進入させた様子を示す
斜視図である。
【図2】同じくメガネレンズを収納位置に退避させた様
子を示す斜視図である。
【図3】同じく独立ファインダ内の構成を示す断面図で
ある。
【図4】同じく独立ファインダ内の構成を示す図であ
る。
【図5】同じく独立ファインダ内の構成を示す断面図で
ある。
【図6】同じく電動雲台を含むカメラの構成を示す斜視
図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるカメラシステム
における要部構成を示すブロック図である。
【図8】図7のカメラ側マイコンの視度設定及び視野キ
ャリブレーション動作を示すフローチャートである。
【図9】同じくカメラ側マイコンの撮影動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】同じくカメラ側マイコンのメガネレンズを視
野外に退避させる時の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】本発明の第2の実施例におけるカメラ側マイ
コンの視度設定及び視野キャリブレーション動作を示す
フローチャートである。
【図12】上記の各実施例における視野キャリブレーシ
ョン動作等を詳述する為の、カメラの一部,独立ファイ
ンダ,リモコンそれぞれの電気的構成を示すブロック図
である。
【図13】図12のカメラシステムを構成するうちの、
電動雲台の電気的構成を示すブロック図である。
【図14】図12のカメラマイコンでのメイン動作の一
部を示すフローチャートである。
【図15】図14の動作の続きを示すフローチャートで
ある。
【図16】図14のステップ103において送信される
信号に基づいて行われる雲台マイコンでの動作を示すフ
ローチャートである。
【図17】図14のステップ104において送信される
信号に基づいて行われる雲台マイコンでの動作を示すフ
ローチャートである。
【図18】図14のステップ105において送信される
信号に基づいて行われる雲台マイコンでの動作を示すフ
ローチャートである。
【図19】図14のステップ106において送信される
信号に基づいて行われる雲台マイコンでの動作を示すフ
ローチャートである。
【図20】本発明の各実施例における視野キャリブレー
ション時の様子を示す図である。
【図21】同じく視野キャリブレーションでカメラ視野
指標用照明像を視野フレーム像の四隅に一致させた状態
を示す図である。
【図22】本発明の各実施例における各送信用発音体か
らの送信信号を示す図である。
【図23】本発明の各実施例において独立ファインダの
視野にカメラの撮影視野を一致させる時の様子を示す図
である。
【図24】図15のステップ118における立体リンク
駆動時の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図25】図15のステップ118c,118dにおい
て送信される信号に基づいて行われる雲台マイコンでの
動作を示すフローチャートである。
【図26】図24のステップ118h,118iにおい
て送信される信号に基づいて行われる雲台マイコンでの
動作を示すフローチャートである。
【図27】図15のステップ123におけるパララック
ス補正時の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図28】図27のステップ123dにおいて送信され
る信号に基づいて行われる雲台マイコンでの動作を示す
フローチャートである。
【図29】図27において行われるパララックス補正演
算時の考え方を説明する為の図である。
【符号の説明】
301 独立ファインダユニット 302 カメラ 303 リモコン 306 独立ファインダ本体 308 メガネレンズ 314 ステッピングモータ 321c 逃げ部 321d リードスクリュー部 324 パネル 324a 二次電池 324c ペングリップ部 332 太陽電池 335 カメラ側マイコン 336a,337a ステッピングモータ 339 ファインダ側マイコン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体と、該カメラ本体と信号の授
    受を行う独立ファインダとを備えたカメラシステムであ
    って、前記独立ファインダは、被写体像を観察する為の
    ファインダレンズと、該ファインダレンズを撮影視野位
    置と収納位置に駆動する単一のアクチュエータと、入力
    信号に従って前記アクチュエータを駆動し、前記ファイ
    ンダレンズの位置を制御する制御手段とを具備している
    ことを特徴とするカメラシステム。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、撮影視野位置にファイ
    ンダレンズを進入させるべく信号が入力された場合、ア
    クチュエータを駆動して、ファインダレンズを撮影視野
    位置まで移動させ、更に入力信号に従ってファインダレ
    ンズの視度調整を行う手段であることを特徴とする請求
    項1記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記ファインダレンズは、撮影者の両眼
    に対してそれぞれ備えられていることを特徴とする請求
    項1又は2記載のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記ファインダレンズの視度調整が完了
    した位置を記憶する記憶手段を具備したことを特徴とす
    る請求項1,2又は3記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 カメラ本体と独立ファインダそれぞれの
    制御信号を発するリモコンを具備し、前記制御手段は、
    リモコンからの2種の信号に基づいて単一のアクチュエ
    ータを駆動し、ファインダレンズの視度調整を行う手段
    であることを特徴とする請求項2記載のカメラシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記制御手段によるファインダレンズの
    視度調整完了後に、ファインダレンズの撮影視野に対す
    るカメラ本体側の撮影視野のずれを補正する視差補正手
    段を、カメラ本体側に設けたことを特徴とする請求項
    1,2又は3記載のカメラシステム。
  7. 【請求項7】 カメラ本体に一体的に取付けられた、前
    記視差補正手段と共に電動雲台を成す雲台の、裏面に、
    該システムの電源として用いられる二次電池をチャージ
    する為の太陽電池を配置し、表面に、挟み込みを可能と
    する一対のペングリップ部を設け、カメラ本体に前記ペ
    ングリップ部の逃げ部を形成したことを特徴とする請求
    項6記載のカメラシステム。
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