JPH07199021A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置

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JPH07199021A
JPH07199021A JP35056093A JP35056093A JPH07199021A JP H07199021 A JPH07199021 A JP H07199021A JP 35056093 A JP35056093 A JP 35056093A JP 35056093 A JP35056093 A JP 35056093A JP H07199021 A JPH07199021 A JP H07199021A
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JP
Japan
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operation ring
zoom
lens
focus
light
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JP35056093A
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Inventor
Tsutomu Honda
努 本田
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
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  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水構造とすることが容易な構成を取りなが
らも、パワーフォーカスやパワーズームが手動による操
作感覚に近いものになり、操作性の良いレンズ駆動装置
を提供する。 【構成】 固定レンズ鏡筒の外周面に嵌合状態で設けら
れた操作環が回転操作されると、固定レンズ鏡筒側に設
けられた発光部から光が操作環の内周面に設けられた回
転角度及び方向に関する指標部に照射され、その反射光
が固定レンズ鏡筒側に設けられた指標読み取り部で読み
取られる。その読み取り信号に基づいてフォーカシング
レンズ又はズームレンズは駆動制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一眼レフカメラ等に用
いられるフォーカシングレンズ又はズームレンズをパワ
ーフォーカス動作やパワーズーム動作させるレンズ駆動
装置に係り、特に、防水構造に適した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のレンズ駆動装置とし
ては、操作環とレンズ駆動機構が機械的に連結されマニ
ュアルフォーカス及びマニュアルズームを行うものや、
エンドレス回転の操作環でパワーフォーカス及びパワー
ズームを行うものが知られている。エンドレス回転の操
作環でパワーフォーカス及びパワーズームを行うもの
は、その操作環の回転量検出に、ブラシと基板上のパタ
ーンを使うものや、レンズ鏡筒の外周面又は端面に設け
た磁気パターンをセンサで読み取るもの等がある。
【0003】ところで、このようなレンズ駆動機構を持
つカメラを防水構造とするには工夫が必要となる。そこ
で、防水構造としたカメラにおいて、レンズ鏡筒にフォ
ーカシングやズーミングを行うための突出した操作用の
ツマミを設けたものや(例えば特開平4−69638号
参照)、カメラ本体側からの操作でフォーカシングを行
うようにしたものがある。また、本出願人は、レンズ駆
動装置において、操作環の内側に着磁リングを設け、こ
のリングによる磁界をセンサで検出することで、パワー
フォーカス及びパワーズームを行うものを先に提案して
いる(未公知。但し防水構造については言及していな
い)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、操作環とレンズ駆動機構が機械的に連結される
ものや、操作環の回転量検出にブラシと基板上のパター
ンを使うものは、その構造上から防水構造には成り難
い。また、磁気パターンをセンサで読み取るものは、セ
ンサを防水構造にすると、磁気を強力にしなければなら
ないなどの弊害が生じる。また、水中カメラのレンズの
場合は、その操作法が一般的な操作法とはかなり異なる
ため、操作に慣れが必要となる。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、防水構造とすることが容易な構成を取り
ながらも、パワーフォーカスやパワーズームが手動によ
る操作感覚に近いものとなり、操作性の良いレンズ駆動
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のレンズ駆動装置は、光軸方向に駆動制御され
るフォーカシングレンズ又はズームレンズを含む光学系
を内部に有した固定レンズ鏡筒と、前記固定レンズ鏡筒
の外周面に嵌合状態で光軸回り方向へ回転自在に設けら
れた操作環と、前記操作環の内周面に設けられた、回転
角度及び方向に関する指標部と、前記固定レンズ鏡筒に
設けられた、前記指標部に光を照射する発光部及び前記
指標部からの反射光を読み取る指標読み取り部と、前記
操作環が光軸回りに回転操作された時に、前記指標読み
取り部が前記指標部を読み取った信号に基づいて、前記
フォーカシングレンズ又はズームレンズを駆動制御する
制御部とを備えたものである。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、固定レンズ鏡筒の外周面
に嵌合状態で設けられた操作環が光軸回り方向へ回転操
作されると、固定レンズ鏡筒側に設けられた発光部から
光が操作環の内周面に設けられた回転角度及び方向に関
する指標部に照射され、その反射光が固定レンズ鏡筒側
に設けられた指標読み取り部で読み取られる。その読み
取り信号に基づいてフォーカシングレンズ又はズームレ
ンズは駆動制御される。その結果、マニュアルフォーカ
ス又はマニュアルズームと同等の操作性でパワーフォー
カス又はパワーズームを行うことができる。また、構成
が簡単で防水構造にすることも容易となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明が適用されたカメラの構造を模
式的に示す断面図であり、カメラボディBにレンズLが
装着された状態を示している。同図中、斜線が付された
部分は、レンズ鏡胴を示している。図2はこのカメラの
制御の流れを示すブロック図である。
【0009】図1に示すように、レンズLの固定レンズ
鏡筒内部には、光軸AX方向に駆動制御されるフォーカ
シングレンズ及びズームレンズを含む光学系が設けられ
ている。フォーカシング操作及びズーム操作のために人
の手先で回転操作される操作環1a,1bが、固定筒
(固定レンズ鏡筒)2の外周面に光軸回り方向へ回転自
在に嵌合状態で設けられている。操作環1aはフォーカ
スを操作するもの、操作環1bはズームを操作するもの
であり、操作環1aを回転操作するとパワーフォーカ
ス、操作環1bを回転操作するとパワーズーム動作が行
われる。操作環1a,1bの各内周面には、回転角度及
び回転方向に関する指標部31(図3)が設けられ、ま
た、操作環1a,1bの内面に対向する固定筒2側に
は、それぞれの操作環の回転を検出するフォーカス及び
ズーム操作環状態検出部3a、3bが設けられている。
21,22,23,24は防水シール部である。
【0010】図2に示すように、レンズL側には、レン
ズの焦点距離を検出する焦点距離検出部4と、レンズL
側の演算制御部5と、ズームレンズZLのズーム動作を
行わせるためのズーム用モータ6と、ズーム用モータ6
の回転状態を検出するズーム用モータモニタ7(例え
ば、フォトインタラプタ)が設けられている。カメラボ
ディB側には、その演算制御部100と、焦点検出部1
01と、AFモータ102と、AFモータモニタ103
が設けられている。ズーム用モータ6の回転はレンズ駆
動手段8によりズームレンズZLに伝達される。カメラ
ボディB側のAFモータ102とフォーカシングレンズ
FLを駆動するためのフォーカシングレンズ駆動手段9
とは、AFカプラ10を介して結合され、AFモータ1
02の回転がレンズL側に伝達される。
【0011】演算制御部5は、フォーカス及びズーム操
作環状態検出部3a、3bと焦点距離検出部4からの検
出信号、及び演算制御部100との交信情報を受取り、
ズーム用モータ6を駆動制御する。演算制御部100
は、焦点検出部101からの検出信号及び演算制御部5
との交信情報を受取り、AFモータ102を駆動制御す
る。演算制御部5と演算制御部100とは電気接点を介
して接続される。
【0012】図3及び図4は、固定筒2と該固定筒2に
嵌合されるフォーカス又はズーム操作環1(図1の1a
又は1bに相当)部分の斜視図及び縦断面図である。固
定筒2に形成した凹部に操作環状態検出部3(図1の3
a又は3bに相当)が嵌め込まれ、その操作環1の裏側
(内周面)に対向する面には透明窓ガラス32が配置さ
れ、防水シール25によって固定筒2の中に水が入らな
いようになっている。操作環状態検出部3は、操作環1
が操作されて回転する角度及び方向を光学的に検出する
ものである。
【0013】図5は操作環1と操作環状態検出部3部分
の断面図、図6は操作環1の裏側面の指標部31(31
a,31b)を示す図である。図5で示すような操作環
1、操作環状態検出部3は同等のものが2個設けられ、
各々が図1の操作環1a,1b、フォーカス及びズーム
操作環状態検出部3a、3bとなる。指標部31は、操
作環1の裏側面に一体に形成されており、図6に示すよ
うに、反射率の高い部分(以下、白い部分という)と反
射率の低い部分(以下、黒い部分という)とに分けら
れ、回転角指標部31aは白と黒が等間隔でストライプ
状に並び、絶対角指標部31bは白の中にくさび状の黒
部分がある。
【0014】操作環状態検出部3の構成を図5により説
明する。同検出部3は、操作環1の裏側面の指標部31
に対向して固定筒2に設けられ、窓ガラス32、防水シ
ール25により防水構造とされている。同検出部3は、
LED等の発光部33,38と、発光部33,38の光
を指標部31(31a,31b)へ導くための第1の光
学系34,35,39,40と、指標部31a,31b
からの各々の反射光を受光するSPD等による受光部3
7,42と、これらの受光部37,42へ反射光を導く
ための第2の光学系35,36,40,41(35,4
0は第1、第2で兼用)と、受光部37,42からの出
力を増幅するためのアンプ43,44と、絶対角指標部
31bからの反射光を受ける受光部42のアンプ44の
出力値をデジタル値に変換するA/Dコンバータ45と
からなる。これらのアンプ43及びA/Dコンバータ4
5の出力は、演算制御部5に与えられる。
【0015】回転角指標部31aに発光部33からの光
を導く第1の光学系34は、凸レンズで構成されてお
り、発光部33からの光を絞って回転角指標部31aに
照射するようになっている。回転角指標部31aからの
反射光は、受光部37、アンプ43を経て、演算制御部
5で、2値として扱われ、回転角に関する情報となる。
光学系35,40はハーフミラーを持つプリズムで構成
されている。
【0016】絶対角指標部31bに発光部38からの光
を導く第1の光学系39は、凹レンズで構成されてお
り、発光部38からの光を拡散して絶対角指標部31b
に照射するようになっている。絶対角指標部31bから
の反射光は、受光部42、アンプ44、A/Dコンバー
タ45を経て、演算制御部5で例えば8bitの多値と
して扱われ、回転方向に関する情報となる。また、回転
角指標部31aからの反射光路と絶対角指標部31bか
らの反射光路との間には、光洩れをなくするための遮光
部47が配置されている。このような構成により、光学
的に操作環1の動きを読み取ることができ、簡単な構造
で防水効果の高いレンズ鏡筒を実現している。
【0017】次に、図5、図6、及び図7を用いてフォ
ーカス操作環1(図1では「1a」に相当)の操作とパ
ワーフォーカスの動作について説明する。操作環状態検
出部3(図1、図2では「3a」に相当)では、使用者
による合焦操作の情報として、合焦方向と合焦量を検知
する必要がある。これらは操作環の回転方向と回転角度
を各々検知することで得られる。回転方向は、発光部3
8の光を凹レンズ39で拡散させ、光学系40のハーフ
ミラーにより絶対角指標部31bに照射させ、その反射
光の輝度を受光部42で計測することにより得られる。
【0018】すなわち、いま、図6のb点の所が操作環
状態検出部3に対峙しているとする。この時のアンプ4
4の出力をb´とする。次に、操作環1を回転させる
と、その回転方向により、絶対角指標部31bの黒い部
分が変化するため、アンプ44の出力は回転方向によ
り、b´に対して増えるか減るかのどちらかとなり、回
転方向を検知できる。回転角度は、発光部33の光を凸
レンズ34で集光させ、光学系35のハーフミラーによ
り回転角指標部31aに照射させ、その反射光を受光部
37で計測することにより得られる。すなわち、回転角
指標部31aの白、黒の切り換わりの回数を検知するこ
とにより、回転角度を検知できる。
【0019】いま、図6のa点に操作環状態検出部3が
対峙しているとして、ここを0°として操作環1の動き
とパワーフォーカスの動きを図7により説明する。図7
(a)(b)(c)(d)(e)は、同じ時間軸(横
軸)上に、操作環の動き、アンプ43の出力、アンプ4
4の出力、パワーフォーカスの動き(1)及び(2)を
夫々示している。パワーフォーカスの動き(2)は、操
作環の遊びを考慮して回転方向が変わった時の初めのパ
ルス変化をパワーフォーカスの動きに結び付けない場合
である。最初は、アンプ44の出力は0になっている。
操作環1をa点からb点に向かって回転させると、アン
プ44の出力は徐々に上がっていき、回転方向がa点か
らb点に向かっていることが判る。また、アンプ43は
パルス状の信号を出力し、この立ち上がり・立ち下がり
が予め決められたパワーフォーカスの動作量に匹敵する
ので、これより合焦量が決定できる。
【0020】また、操作環状態検出部3が絶対角指標部
31bの不連続部分a点を検出したときの動作について
説明する。不連続点は、操作環が0°を通過する点すな
わち、図7(c)に示すc点である。この時、図7のよ
うにパルスの1回分の角度変化に対しアンプ出力44が
大幅に変わるため、この変化を演算制御部5で検知し、
回転方向が変化していないことを演算制御部100に伝
達する。
【0021】次に、フォーカス用の操作環1aによるフ
ォーカス制御の流れの概略を、図1、図2、及び図8を
参照して説明する。カメラボディBでは図示していない
オートフォーカス(AF)/マニュアルフォーカス(M
F)切り替えスイッチがAFモードに切り替わっている
ものとし、図示されていない連写・単写切替スイッチは
単写側にあるものとし、図示されていないメインスイッ
チはONの状態にあるものとする。図示されていないレ
リーズ釦が半押しされると(#1)、カメラボディBの
演算制御部100からAF動作開始信号が出力され、演
算制御部100は焦点検出部101からの検出信号を受
け、適当なところに焦点を結ばせるためにAFモータ1
02を回転させる。この回転力はAFカプラ10でレン
ズL側に伝達され、フォーカシングレンズ駆動手段9を
駆動して、フォーカシングレンズFLを動作させる(#
2)。これと同時に、レンズL側の演算制御部5とフォ
ーカス操作環状態検出部3aは動作(通電)を開始する
(#3)。
【0022】ここで、レリーズ釦が半押しされたまま操
作環1aが操作されると(#4)、まず、AFが完了し
ているかどうかを判定し(#5)、AFが完了していれ
ば、完了した焦点位置が基準位置とされ、AFが完了し
ていなければ、操作環1aの操作を開始した位置が焦点
位置の基準位置とされる(#6)。次に、操作環状態検
出部3aは操作環1aの操作量を検出し(#7)、演算
制御部5はこの検出量をカメラボディB側の演算制御部
100に伝達し、演算制御部100は検出量に応じてA
Fモータ102を回転させる(#8)。この回転力はA
Fカプラ10でレンズL側に伝達され、フォーカシング
レンズ駆動手段9を駆動しフォーカシングレンズFLを
基準位置から動作させ、操作量に対応する撮影者が希望
するフォーカシング位置まで移動させる。また、操作環
1aを操作しなければ、フォーカシングレンズFLはA
F完了位置に停止している。
【0023】このような合焦状態で、レリーズ釦が押し
込まれると(#9)、図示されていないミラーやシャッ
ターが動作し撮影を完了する(#10)。そして、撮影
完了と同時に、レンズL側の演算制御部5及びフォーカ
ス操作環状態検出部3aも動作を停止する(#11)。
また、レリーズ釦が押し込まれず(#9でNO)、その
ままレリーズ釦の半押しが止められると(#12)、レ
ンズL側の演算制御部5とフォーカス操作環状態検出部
3aは動作(通電)を終了する(#11)。その後、再
びレリーズ釦の半押しを行なうと#1に戻り、動作が再
開される。また、図示されていない連写・単写切替スイ
ッチが連写側にある場合は、レリーズ釦が押し込まれた
ままの場合、#11を行わず、速やかに#1に戻る。
【0024】このように、レリーズ釦の半押しによりパ
ワーフォーカスが動作状態になるため、パワーフォーカ
ス検知のための電力消費が少なくてすみ、電池の交換回
数が減るようになる。また、AF時にフォーカス用操作
環1aは回転しない。そのため、従来ではAF時にマニ
ュアルフォーカス用操作環が回転するので、これにユー
ザの手が当たらないようにレンズ鏡筒側の操作しにくい
部分にマニュアルフォーカス用操作環を配置する必要が
あったのに対して、本実施例ではそのような必要もなく
なり、マニュアルフォーカスカメラのマニュアルフォー
カスレンズの操作環のように操作環1aを配置できるた
め、操作性の向上につながる。
【0025】次に、ズーム操作環1bによるズーム制御
の流れの概略を図1、図2、図9及び図10を参照して
説明する。図示されていない電源スイッチがONされる
と(#21)、カメラボディBの演算制御部100から
ズーム駆動開始信号が出力され、レンズL側の演算制御
部5、焦点距離検出部4及びズーム操作環状態検出部3
bが動作(通電)を開始する(#22)。ズーム操作環
状態検出部3bはズーム操作環1bの位置を検出し(#
23)、該操作環1bが示す焦点距離情報を演算制御部
5へ送り出す。焦点距離検出部4はレンズLの焦点距離
情報を演算制御部5へ送り出す。
【0026】演算制御部5は、上記の情報に基づいて、
ズーム用モータ6を回転動作させる(#24)。その回
転動作が、レンズ駆動手段8でズームレンズZLの光軸
(AX)方向の動きに変換され、ズーム動作が行われ
る。ズーム動作中に、演算制御部5は焦点距離検出部4
からレンズLの焦点距離情報を受け取り、それが操作環
1bから得られた焦点距離情報と等しくなると、ズーム
用モータ6の動作を止める。そして、ズーム操作環状態
検出部3b、焦点距離検出部4及び演算制御部5は動作
(通電)を終了する(#25)。
【0027】その後、図示されていない連写・単写切替
スイッチが単写側にあるものとして、図示されていない
レリーズ釦が半押しされると(#26)、再び、カメラ
ボディBの演算制御部100からズーム駆動開始信号が
出力され、レンズL側の演算制御部5、焦点距離検出部
4及びズーム操作環状態検出部3bは動作(通電)を開
始する(#27)。ズーム操作環状態検出部3bはズー
ム操作環1bの位置を検出し(#28)、該操作環1b
が示す焦点距離情報を演算制御部5へ送り出す。焦点距
離検出部4はレンズLの焦点距離情報を演算制御部5へ
送り出す(#29)。ここで、焦点距離検出部4からの
レンズLの焦点距離情報と、ズーム操作環状態検出部3
bからの焦点距離情報とが等しいか否かを判定し(#3
0)、両者が異なる場合は(#30でNO)、演算制御
部5はズーム操作環位置が示す焦点距離までズーム用モ
ータ6を回転動作させる(#31)。この回転動作は、
上記#24と同様である。#30の判定で両者が同じ場
合には、ズーム動作は行われず、停止したままである。
【0028】このとき、ズーム操作環1bが操作される
と(#32)、ズーム操作環状態検出部3bはその操作
量を検出し(#33)、演算制御部5はその情報を受取
り、検出操作量に応じてズーム用モータ6を駆動する
(#34)。このズーム動作では、演算制御部5はズー
ム用モータモニタ7からズーム用モータ6の回転速度と
回転量信号を受けながら、操作環1bの動きに合わせて
ズーム駆動を行う。ズーム用モータ6の回転動作が、レ
ンズ駆動手段8でズームレンズZLの光軸(AX)方向
の動きに変換され、ズーム動作が行われる。演算制御部
5は、焦点距離検出部4から送られてきたレンズLの焦
点距離情報を、適宜カメラボディB側の演算制御部10
0に転送する。ズーム操作環1bが操作されなければ、
ズームレンズZLはレリーズ釦半押し時の位置に停止し
ている。
【0029】ここで、レリーズ釦が押し込まれると(#
35でYES)、図示されていないミラーやシャッター
が動作し撮影を完了する(#36)。そして、撮影完了
と同時にレンズL側の演算制御部5、焦点距離検出部4
及びズーム操作環状態検出部3bも動作(通電)を停止
する(#38)。また、レリーズ釦が押し込まれず(#
35でNO)、そのままレリーズ釦の半押しが止められ
た時は(#37)、撮影動作をすることなく、#38へ
進む。その後、再び、レリーズ釦が半押しされると(#
39でYES)、上記#27に戻る。図示されていない
連写・単写切替スイッチが連写側にある場合は、レリー
ズ釦が押し込まれたままの場合、#38を行わず、速や
かに#27に戻る。また、電源スイッチがOFFされる
と(#40)、カメラボディB側の演算制御部100か
らズーム待機信号が出され、これに従って演算制御部5
はズ−ムレンズZLを待機位置まで駆動するようにズー
ム用モータ6を回転させる(#41)。
【0030】このように、レリーズ釦の半押しによりパ
ワーズームが動作状態になるため、パワーズーム検知の
ための電力消費が少なくてすみ、電池の交換回数が減る
ようになる。また、従来のパワーズームと違い、ズーム
操作環の位置とズームレンズの位置が1対1に対応して
いるため、ファインダーを覗いてから焦点距離を決める
のでなく鏡筒の指示値で決めることができるので、より
マニュアルズームの操作感に近い感覚で操作することが
可能となる。
【0031】図1の操作環状態検出部3aと操作環状態
検出部3bの動作は、基本的には同等であるが、操作環
はエンドレスに回転する必要はなく、また、操作環状態
検出部3bでの絶対値検出能力のより高いものが求めら
れる場合がある。そこで、絶対値検出能力を高めた操作
環状態検出部の実施例を図11、図12及び図13に示
し、以下、この実施例による構成及びズーム操作環1の
操作並びにパワーズームの動きについて説明する。
【0032】図11、図12において、操作環状態検出
部3の絶対角検出部と絶対角指標部が、前述の図5、図
6の実施例と異なっている。絶対角検出部では、発光部
38が波長の異なる光を発光する2つの発光部38a,
38bに分かれている。これに伴い、図示のように、光
学系39,41、受光部42、アンプ44、A/Dコン
バータ45も各々a,bに分かれている。また、受光部
42a,42bの前には受光する光の波長を選択するフ
ィルター46a,46bが挿入されている。絶対角指標
部は発光部の光の波長に応じた2色の色にくさび状に塗
り分けられている。
【0033】いま、図12のa点に操作環状態検出部3
が対峙しているとして、ここを0°としてズーム操作環
1の動きとパワーズームの動きを図13により説明す
る。図13(a)(b)(c)(d)(e)は、同じ時
間軸(横軸)上に、操作環1の動き、アンプ43の出
力、アンプ44aの出力、アンプ44bの出力及びパワ
ーズームの動きを夫々示している。最初は、アンプ44
aの出力は0になっている。同時にアンプ44bの出力
はMAXになっている。操作環1をa点からb点に向か
って回転させると、アンプ44aの出力は徐々に上がっ
ていき、アンプ44bの出力は徐々に下がっていくた
め、回転方向がa点からb点に向かっていることが判
る。また、アンプ43はパルス状の信号を出力し、この
立ち上がり・立ち下がりがパワーズームの予め決められ
た動作量に匹敵するので、これより焦点変化量が決定で
きる。また、d点のような中間部においてもアンプ44
a,44bの出力の比により、より正確に焦点距離が求
められる。
【0034】上記実施例に示されるような読み取り機構
は光学式エンコーダーであって、これを応用した防水カ
メラの操作ダイヤルの例を図14に示し、以下、これを
説明する。カメラには、シャッタースピードや絞り値を
設定するダイヤルが装着されているものがあるが、この
ダイヤルを、本実施例のような光学的エンコーダーを用
いれば、簡単な構成で防水タイプにすることができる。
図14において、操作ダイヤル111はカメラボディB
の外装部117に回転自在に取り付けられ、同外装部1
17には操作ダイヤル111を適当な位置で止めるクリ
ック112が設けられている。操作ダイヤル111の底
面には指標部114が形成されている。
【0035】この指標部114に対向する外装部117
に開けられた窓部には、防水シール115によりシール
された窓ガラス116が嵌め込まれ、この内側に前述の
操作環状態検出部と同様の光学式のダイヤル状態検出部
113が配置され、窓ガラス116を通して指標部11
4と対峙している。ダイヤル状態検出部113により検
出された信号は演算制御部100に与えられる。この例
に示した指標部114は、2Bitに対応して塗り分け
られており、操作ダイヤル111の回転方向と回転数が
検知できるようになっている。また、例えば、4Bit
に対応させて絶対値表示(シャッタースピードを例にと
ると、1,1/2,1/4,1/8,1/15,…)さ
せることもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ォーカス又はズーム操作環の内面に設けた指標を光学的
に読み取り、操作環の回転量及び方向を検出し、フォー
カシングレンズ又はズームレンズを駆動制御するように
しているので、簡単な構成で容易に防水構造のレンズ鏡
筒を実現できる。また、オートフォーカス時にフォーカ
ス操作環が回転しないため、従来のようにレンズ鏡筒側
の操作し難い部分にマニュアルーフォーカス操作環を配
置する必要がなくなり、マニュアルフォーカスカメラの
マニュアルフォーカスレンズの操作環のように操作環を
配置でき、これにより操作性の向上が図れる。
【0037】さらには、従来のパワーズームと違って、
操作環の位置とズームレンズの位置が1対1に対応して
いるため、ファインダーを覗いてから焦点距離を決める
のでなく、鏡筒の指示値で決めることができ、従って、
よりマニュアルズームの操作感に近い感覚で操作するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ駆動装置が適用されたカメラの
構造を模式的に示す断面図である。
【図2】本カメラの制御の流れを示すブロック図であ
る。
【図3】固定筒と操作環の斜視図である。
【図4】固定筒と操作環部分の縦断面図である。
【図5】操作環と操作環状態検出部部分の断面図であ
る。
【図6】操作環の裏側面の指標部の展開図及び部分斜視
図である。
【図7】操作環の動きとパワーフォーカスの動きを示す
図である。
【図8】フォーカス操作環によるフォーカス制御の流れ
を示すフローチャートである。
【図9】ズーム操作環によるズーム制御の流れを示すフ
ローチャートである。
【図10】ズーム操作環によるズーム制御の流れを示す
フローチャートである。
【図11】絶対値検出能力を高めた操作環状態検出部の
例を示す断面図である。
【図12】図11の例での指標部の展開図である。
【図13】図11の例でのズーム操作環の動作とズーム
の動きを示す図である。
【図14】光学読み取り機構の応用例としての防水カメ
ラの操作ダイヤルの断面図及び指標部を示す図である。
【符号の説明】
1,1a,1b 操作環 2 固定筒(固定レンズ鏡筒) 3a フォーカス操作環状態検出部 3b ズーム操作環状態検出部 5 演算制御部 31,31a,31b 指標部 33,38 発光部 37,42 受光部 100 演算制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 3/02 13/32 17/08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸方向に駆動制御されるフォーカシン
    グレンズ又はズームレンズを含む光学系を内部に有した
    固定レンズ鏡筒と、 前記固定レンズ鏡筒の外周面に嵌合状態で光軸回り方向
    へ回転自在に設けられた操作環と、 前記操作環の内周面に設けられた、回転角度及び方向に
    関する指標部と、 前記固定レンズ鏡筒に設けられた、前記指標部に光を照
    射する発光部及び前記指標部からの反射光を読み取る指
    標読み取り部と、 前記操作環が光軸回りに回転操作された時に、前記指標
    読み取り部が前記指標部を読み取った信号に基づいて、
    前記フォーカシングレンズ又はズームレンズを駆動制御
    する制御部とを備えたことを特徴とするレンズ駆動装
    置。
JP35056093A 1993-12-28 1993-12-28 レンズ駆動装置 Withdrawn JPH07199021A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008176242A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Nikon Corp 焦点調節装置、光学機器、レンズ鏡筒、及び、焦点調節方法
WO2014057726A1 (ja) * 2012-10-11 2014-04-17 ソニー株式会社 位置検出装置、レンズ鏡筒、撮像装置

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