JPH07198208A - 貯湯タンク及びその製造方法 - Google Patents

貯湯タンク及びその製造方法

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JPH07198208A
JPH07198208A JP35153693A JP35153693A JPH07198208A JP H07198208 A JPH07198208 A JP H07198208A JP 35153693 A JP35153693 A JP 35153693A JP 35153693 A JP35153693 A JP 35153693A JP H07198208 A JPH07198208 A JP H07198208A
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tank
hot water
water storage
tank body
storage tank
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Application number
JP35153693A
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English (en)
Inventor
Masaoki Niinobe
正興 新延
Ichiu Kikuchi
一宇 菊池
Ikuo Sugiyama
五久夫 杉山
Hajime Takizawa
元 滝沢
Hirobumi Yaguchi
博文 矢口
Kazuko Orii
和子 折井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dennetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐久性に優れた貯湯タンクを提供すること。 【構成】 第1及び第2の閉塞部1b,1cを外部の配
管に接続するよう複数の連通部6,8,10,13と、
タンク胴部1a及び前記第1及び第2の閉塞部1b,1
cとの外周面に第1の補強材2を有している。前記タン
ク胴部1a及び前記第1及び第2の閉塞部1b,1cと
の外周面に第1の補強材2を設けるとともに、前記第1
及び第2の閉塞部1b,1cの外周面を補強板33で覆
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形によって成
形される貯湯タンク及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の貯湯タンクは、図11に示すよう
な電気温水器に組み込まれている。電気温水器に使用さ
れている外装ケース50は、図12に示すように、筒体
を2つ割れにした状態の一対の外胴部51a,51b
と、一対の外胴部51a,51bの上下のそれぞれに設
けられる上蓋部52及び底蓋部53と、前カバー部54
とを有している。
【0003】一対の外胴部51a,51b、上蓋部5
2、底蓋部53及び前カバー部54はそれぞれが、塩化
ビニル鋼板を所定形状に切断した後に、プレス成形を施
すことにより半筒状に作られている。また、前カバー部
54の内部には、図示しない電気ヒータの端子部、温度
調節器等の電装部品等が収容される。
【0004】外装ケース50の内部には、図11に示す
ような、タンク(貯湯タンク)61が保温材(図示せ
ず)を介して収容される。タンク61は、ステンレス板
を筒状に加工して作られたタンク胴部62と、このタン
ク胴部62の上下開口縁に皿状の上タンク部63及び下
タンク部64とを有している。タンク胴部62、上タン
ク部63、及び下タンク部64は相互に溶接によって一
体に接続される。
【0005】また、タンク胴部62には2か所にフラン
ジスカート65a,65bが溶接によって接続されてい
る。フランジスカート65a,65bには、図示しない
フランジ部を備えた2つの電気ヒータの発熱部分がタン
ク胴部62の内部に一対一に挿入される。フランジスカ
ート65a,65bには各電気ヒータのフランジ部が固
定される。
【0006】また、タンク胴部62の下部には、脚板6
7が溶接により接続されている。脚板67は外装ケース
50の底蓋部53に固定される。上タンク部53の中央
部分には給湯管に接続される給湯継手68が溶接により
接続される。また、下タンク部64には、給水管に接続
される給水継手69及びドレン管に接続されるドレン継
手70が溶接により接続される。
【0007】タンク51を外装ケース50内に収容して
組み立てられた電気温水器は、給水継手69からタンク
61の内部に給水が行なわれ、タンク61の内部の水が
電気ヒータにより所定温度(85℃近くまで)加温さ
れ、給水を行うことにより温水が上方に押上げられて、
給湯継手から温水が給湯管に導かれ給湯が行われる。
【0008】上述した電気温水器のタンク51では、外
装ケース50及びタンク51は、切断、プレス、溶接等
の各工程があり、金型等の設備、個々の材料や工程数が
多くなってしまうため、タンク51を実公昭60−15
057号公報に開示されているように樹脂製のタンクと
することが提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、樹脂製
のタンクは、大型になるほど強度が弱くなり、膨脹、収
縮等の経時変化に耐えることができず、信頼性に劣ると
いう問題がある。
【0010】また、タンクは肉薄の樹脂で形成されるた
め、大型になるほど強度が弱くなってしまい、所望する
形状が得られないという問題がある。
【0011】それ故に、本発明の課題は、タンクの横断
面形状が偏平、多角形など自由な形状を選択でき、タン
クの強度を十分に保持し耐久性に優れた貯湯タンク及び
その製造方法を提供することにある。
【0012】また、タンクを補強する補強材から発生す
る有害ガスを遮断する貯湯タンク及びその製造方法を提
供することにある。
【0013】さらに、本発明の他の課題は、金型等の設
備、個々の材料や工程数が少なくてすみ、軽量で組み立
てが容易であり、自動化に適する貯湯タンク及びその製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、空洞状
のタンク胴部と、該タンク胴部の一端開口縁に接続する
第1の閉塞部と、該タンク胴部の他端開口縁に接続する
第2の閉塞部とをブロー成形により一体に成形して作ら
れた貯湯タンクにおいて、前記第1及び第2の閉塞部
は、外部の配管に接続するよう前記ブロー成形と同時に
形成した複数の連通部を有し、前記タンク胴部及び前記
第1及び第2の閉塞部との外周面には第1の補強材が設
けられていることを特徴とする貯湯タンクが得られる。
【0015】また、本発明によれば、前記第1の補強材
は、糸と、該糸に含浸した樹脂材であることを特徴とす
る貯湯タンクが得られる。
【0016】また、本発明によれば、前記糸は、前記タ
ンク胴部、前記第1及び第2のの閉塞部の周面に相互に
交叉する向きに巻き付けられていることを特徴とする貯
湯タンクが得られる。
【0017】また、本発明によれば、前記第1及び第2
の閉塞部を覆う補強板を有していることを特徴とする貯
湯タンクが得られる。
【0018】また、本発明によれば、前記タンク胴部内
に電気ヒータを挿入するとともに該電気ヒータを前記タ
ンク胴部の壁面に保持するヒータ取付穴を有し、該ヒー
タ取付穴の周面に、かつ前記第1の補強材の内側に第2
の補強材を有していることを特徴とする貯湯タンクが得
られる。
【0019】また、本発明によれば、前記タンク胴部及
び前記第1及び第2の閉塞部の外周囲にガスバリア性を
有するフィルムが設けられていることを特徴とする貯湯
タンクが得られる。
【0020】また、本発明によれば、空洞状のタンク胴
部と、該タンク胴部の両端開口縁に接続する第1及び第
2の閉塞部とをブロー成形により一体に成形して作られ
る貯湯タンクの製造方法において、前記第1及び第2の
閉塞部のそれぞれに外部の配管に接続するための複数の
連通部を前記ブロー成形と同時に形成する工程と、前記
タンク胴部及び前記第1及び第2の閉塞部との外周面に
第1の補強材を設ける工程と、該第1の補強材の外周部
の一部を含み前記タンク胴部、前記第1及び第2の閉塞
部の外面を補強板で覆う工程と、を含むことを特徴とす
る貯湯タンクの製造方法が得られる。
【0021】また、本発明によれば、前記タンク胴部内
に電気ヒータを挿入するために前記タンク胴部の所定部
分に第2の補強材を設ける工程と、該第2の補強材から
前記タンク胴部の前記壁面にヒータ取付穴を形成する工
程と、を含むことを特徴とする貯湯タンクの製造方法が
得られる。
【0022】
【実施例】図1及び図2は、本発明の貯湯タンクを備え
た電気温水器の一実施例を示している。
【0023】図1及び図2を参照して、電気温水器は、
ブロー成形(blow molding)によって作ら
れたタンク(貯湯タンク)1と、このタンク1の外周面
に設けられている第1の補強材2と、タンク1を保温材
3を介して収容した外装ケース4とを有している。
【0024】外装ケース4は、タンク1と同様にブロー
成形によって作られている。一例として、ブロー成形に
より形成されるタンク1は、ポリブデン樹脂材であり、
外装ケース4は、ポリエチレン樹脂材によって形成され
ている。また、第1の補強材2は、ガラス糸と、このガ
ラス糸にエポキシ樹脂材を含浸したものが用いられてい
る。保温材3は硬質ウレタン樹脂材を用いている。
【0025】ブロー成形は、管状または袋状の素材(パ
リソン)を金型内に閉じ込め、圧搾空気を吹き込み、膨
脹・冷却させることによって金型空胴に形状を写す成形
方法であり、機械的強度、耐薬品性等に優れた成形品が
得られることが知られている。
【0026】タンク1には、成形と同時に外装ケース4
の上面から突出すように形成した3つの連通部(連通
管)のうちの1つの導水接続管6を外ケース4の外面上
に突き出して逆止弁7を介して導水管(図示せず)に接
続し、外装ケース4の外面上に突き出したもう1つの圧
力接続管8に外装ケース4の外面上で温度・圧力弁9を
接続し、さらに、もう1つの給湯接続管10を外装ケー
ス4の外面上に突き出して給湯管(図示せず)に接続し
ている。なお、導水接続管6からタンク1の内部には導
水内管11が挿入され、その上端部が導水接続管6に保
持されている。また、タンク1の下面には成形と同時に
外装ケース4の下部から突出して形成したドレーン接続
管13にドレンバルブ14が接続されている。
【0027】外装ケース4には、ブロー成形時に、電装
部品を取り付けるために外装ケース4の上下方向(長手
方向)に、この外装ケース4の外周面よりも窪んでいる
部品取付部16が形成されている。部品取付部16に
は、外装ケース4の一部を削除することによりタンク1
の外面の一部を露出させている。タンク1の上下部のそ
れぞれには第1及び第2のヒータ取付穴17a,17b
が穿設されている。2つの第1及び第2のヒータ取付穴
17a,17bには、それぞれ第1及び第2の電気ヒー
タ(例えば、シーズヒータ)18a,18bが一対一に
挿入される。第1及び第2のヒータ取付穴17a,17
bには、図9及び図10で詳細に説明するヒータ固定金
具19a,19bが固定されている。第1の電気ヒータ
18aは、第1のフランジ部20aを有し、第2の電気
ヒータ18bは、第2のフランジ部20bを有してい
る。第1及び第2のフランジ部20a,20bには外周
面にネジが形成されている。第1及び第2のフランジ部
20a,20bは、それぞれヒータ固定金具19a,1
9bにスリーブ部材42を嵌合固定し、そのスリーブ部
材42の内ネジに螺合することによって第1及び第2の
電気ヒータ18a、18bがタンク1に固定される。
【0028】また、第1の電気ヒータ18aの近傍に
は、タンク1の外面に近接して温度リミッター21が取
り付けられている。第1のフランジ部20a及び温度リ
ミッター21は、第1のプロテクター22aを介して第
1の電装カバー23aによって覆われている。第1の電
装カバー23aは、ビスによって外装ケース4の部品取
付部16に取り付けられる。第2の電気ヒータ18bの
近傍には、タンク1の外面に近接して温度調節器23が
取り付けられている。タンク1の外面に位置している第
2のフランジ部20b及び温度調節器23は、第2のプ
ロテクター22bを介して第2の電装カバー23bによ
って覆われている。第2の電装カバー23bは、ビスに
よって外装ケース4の部品取付部16に取り付けられ
る。部品取付部16の上部には、電源引き込み部分26
が形成されており、電源引き込み部分26が電源カバー
24をビスにより部品取付部16に固定される。部品取
付部16にはその全体を覆うようにフロントパネル25
が着脱可能に嵌め合わされている。
【0029】各部品の材質としては、例えば、フロント
パネル25がポリエチレン樹脂材、電装カバー23a,
23bが塩化ビニル樹脂材、プロテクター22a22b
がポリプロピレン樹脂材によって形成されている。
【0030】次に、上述した電気温水器の動作について
説明すると、タンク1には、導水接続管6から逆止弁7
を介して導水内管11に水を導き、導水内管11の下部
から水をタンク1の内部に順次溜める。タンク1の内部
が満水になると貯水動作を停止する。この状態で、タン
ク1の内部に貯留されている水は第1の電気ヒータ18
aによって加温され、約85℃になると温度リミッター
21によって所定温度以上に温水が温度上昇するのを防
止する。また、温度調節器23は、温水温度が所定温度
を保つように第2の電気ヒータ18bをコントロールす
る。
【0031】さらに、温水は、タンク1の内部において
上部から下方に温水となりタンク1の内部の水を温水と
することができることが自明であり、タンク1内で温水
と水との比重差によって混合することもない。この温水
は、給湯管に設けられている給湯栓を開放することによ
り、温水が供給される。この際、水が導水内管11から
タンク1の底部に供給されることから、温水がタンク1
の底部に位置している水のよって押し上げられて順次供
給される。万一、タンク内の圧力又は温度(95℃)に
なった場合には温度・圧力弁9によって外部に圧力を逃
がすことにより安全が確保される。
【0032】タンク1は、上述した電気温水器の部品と
して利用すると組み立て等に最も適したものとなる。こ
のタンク1について、図3乃至図10をも参照して以下
に説明する。なお、図3乃至図8における実施例の説明
では、タンク1の下面に成形したドレーン接続管13の
他にも他の連通管を形成した例を示している。
【0033】タンク1は、図2に示したように、空洞状
のタンク胴部1aと、このタンク胴部1aの一端開口縁
に接続するドーム形状の第1の閉塞部1bと、及びタン
ク胴部1aの他端開口縁に接続する第2の閉塞部1cと
をブロー成形により一体に成形して作られている。
【0034】第1及び第2の閉塞部1b,1cには、前
述したように、連通部として導水接続管6、圧力接続管
8、給湯接続管10、及びドレーン接続管13、その他
の連通部が形成されている。連通部は、ブロー成形と同
時に形成されている。この際、タンク胴部1aの横断面
形状は、ブロー成形の金型を選択することにより偏平も
しくは多角形など自由な形状に設計し形成される。
【0035】タンク胴部1a,第1及び第2の閉塞部1
b,1cとの外周面には、ガスバリア性を有するフィル
ム31、後述する第2の補強材34aを介して第1の補
強材2が形成されている。第1の補強材2は、エポキシ
樹脂を含浸した布、もしくは樹脂材を含浸した糸30を
用いている。布の場合は、タンク胴部1a,第1及び第
2の閉塞部1b,1cとの外周面に張り付けられてい
る。糸の場合には、図3に示すように、タンク胴部1a
の周面に相互に交叉する向きに巻き付けられている。フ
ィルム31は、臭気や有害物質がタンク1内に侵入する
のを防ぐ役目を果たす。即ち、有機溶剤が反応して放散
し臭う恐れがあるため、フィルム31を介在するこによ
りタンク1内への有機物質の浸透を防ぐ。
【0036】次に、上記タンク1の製造方法を説明する
と、まず、ブロー成形によりタンク形状を形成した後、
タンク胴部1a,第1及び第2の閉塞部1b,1cとの
外周面にフィルム31を設ける。さらに、図3乃至図5
に示すように、第1の補強材2として樹脂材を含浸させ
た糸30を用意し、タンク胴部1aの軸方向を軸芯とし
てタンク胴部1a及び第1及び第2の閉塞部1b,1c
を回転させながら、タンク胴部1a及び第1及び第2の
閉塞部1b,1cとの外周面に糸を巻き付けてタンク1
の全体構成を形成する。
【0037】なお、図6に示すように、第1及び第2の
閉塞部1b,1cがタンク胴部1aよりも肉厚に形成さ
れれば問題はない。しかし、ブロー成形による成形の場
合、図7(a)に示すように、第1及び第2の閉塞部1
b,1cとタンク胴部1aとの肉厚が均一になることが
多く、タンク胴部1a及び第1及び第2の閉塞部1b,
1cの外周面を、図7(b)にも示す補強板33で覆
う。補強板33は、フィルム31をタンク1に設ける前
にタンク1に取り付ける。また、第1の補強材2を、後
述する第2の補強材34a,34bを介して覆う。補強
板33は、金属板、樹脂板等を選択して用いる。
【0038】このタンク1には、タンク胴部1a内に、
図1に示した第1及び第2の電気ヒータ18a,18b
を挿入するためにタンク胴部1aの所定部分に、図8乃
至図10に示す第2の補強材34a,34bをそれぞれ
設ける。第2の補強材34a,34bは、例えば、エポ
キシ樹脂を含浸したガラス布を用いる。第2の補強材3
4a,34bとタンク胴部1aとには、図9に示すよう
に、第1及び第2の電気ヒータ18a,18bを挿入す
るヒータ取付穴17a、17bを形成するものである。
なお、図9では、一方のヒータ取付穴17aのみを示し
ている。この際、第2の補強材34aは、第1の補強材
2を補強する役目を果たす。
【0039】ヒータ固定金具19aは、ブロー成形時に
おいてプリモールド部材40に保持されており、プリモ
ールド部材40がタンク1の成形時にタンク胴部1aの
外壁部と一体に成形される。このとき、略リング形状の
ヒータ固定金具19aの内筒部分には、ヒータ固定金具
19aの筒部分を封止するキャップ41が嵌め込まれて
おり、キャップ41のピン部41aが金型に嵌め込まれ
ている。そして、成形後に、フィルム31、第2の補強
材34a、及び第1の補強材2を設ける。その後、図1
0に示すように、キャップ41を取り外し、ヒータ取付
穴17aを穿設してヒータ固定金具19aの筒部分にス
リーブ部材42を貫通保持する。スリーブ部材42は、
ヒータ固定金具19aの筒部分の向きに押圧することに
よって形成される突部46によりヒータ固定金具19a
に固定される。そして、スリーブ部材42に第1の電気
ヒータ18aを挿通し、第1の電気ヒータ18aのフラ
ンジ部20aをスリーブ部材42の内ネジと螺合して保
持する。また、第2の電気ヒータ18bの取り付けにつ
いても同様な方法で行う。
【0040】なお、代表例として、タンク1を電気温水
器に用いる例を示したが、これに限らず液体を貯留し、
その液体を外部に供給するタンクを備える機器に広く応
用できるものである。
【0041】
【発明の効果】以上、実施例により説明したように、本
発明の貯湯タンク及び貯湯タンクの製造方法によると、
樹脂製のタンクが各種の補強材により補強されているた
め、膨脹、収縮等の経時変化に耐えることができ、信頼
性に優れた貯湯タンクが得られる。
【0042】また、タンクの上下部が肉薄の樹脂で形成
されているものにあっても、それらを補強板で補強する
構成となっているため、タンクを所望する形状に成形し
たものを採用することができ、タンクの横断面形状が偏
平、多角形など自由な形状を選択でき、かつタンクの強
度を十分に保持し耐久性に優れた貯湯タンクが得られ
る。
【0043】また、タンクを補強する補強材から発生す
る有害ガスをガスバリアを遮断するフィルムによってタ
ンク内に侵入する有害物質の臭いを防止できる。
【0044】さらに、金型等の設備、個々の材料や工程
数が少なくてすみ、軽量で組み立てが容易であり、自動
化に適する貯湯タンク及びその製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貯湯タンクの代表的な一実施例として
電気温水器の一部断面及び分解した状態を示した斜視図
である。
【図2】図1のタンクを示す斜視図である。
【図3】図1のタンクに第1の補強材を巻き付ける状態
を示す正面図である。
【図4】図3のタンクに第1の補強材を巻き付けた状態
の拡大側面図である。
【図5】図4のタンクに第1の補強材を巻き付けた状態
の側面図である。
【図6】図2に示したタンクの断面図である。
【図7】(a)は図6のタンクに補強板を設けた状態を
示す断面図、(b)は補強板を示す断面図である。
【図8】図7のタンクに第2の補強材を設けた状態を示
す断面図である。
【図9】図8のタンクに取り付け穴を形成する状態を示
す断面図である。
【図10】図9のタンクに電気ヒータを取り付けた状態
を示す断面図である。
【図11】従来の電気温水器の外装ケースを示す分解斜
視図である。
【図12】図12の外装ケースに収容されるタンクを示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,61 タンク 2 補強材 3 保温材 4、50 外装ケース 6 導水接続管 7 逆止弁 8 圧力接続管 9 圧力弁 10 給湯接続管 11 導水内管 13 ドレーン接続管 16 部品取付部 18a 第1の電気ヒータ 18b 第2の電気ヒータ 19a,19b ヒータ固定金具 21 温度リミッター 23 温度調節器 25 フロントパネル 42 スリーブ部材 51a,51b 外胴部 52 上蓋部 53 底蓋部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝沢 元 東京都大田区大森西1丁目1番1号 日本 電熱株式会社内 (72)発明者 矢口 博文 東京都大田区大森西1丁目1番1号 日本 電熱株式会社内 (72)発明者 折井 和子 東京都大田区大森西1丁目1番1号 日本 電熱株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空洞状のタンク胴部と、該タンク胴部の
    一端開口縁に接続する第1の閉塞部と、該タンク胴部の
    他端開口縁に接続する第2の閉塞部とをブロー成形によ
    り一体に成形して作られた貯湯タンクにおいて、 前記第1及び第2の閉塞部は、外部の配管に接続するよ
    う前記ブロー成形と同時に形成した複数の連通部を有
    し、前記タンク胴部及び前記第1及び第2の閉塞部との
    外周面には第1の補強材が設けられていることを特徴と
    する貯湯タンク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の貯湯タンクにおいて、前
    記第1の補強材は、糸と、該糸に含浸した樹脂材である
    ことを特徴とする貯湯タンク。
  3. 【請求項3】 前記糸は、前記タンク胴部、前記第1及
    び第2のの閉塞部の周面に相互に交叉する向きに巻き付
    けられていることを特徴とする貯湯タンク。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の貯湯タンクにおいて、前
    記第1及び第2の閉塞部を覆う補強板を有していること
    を特徴とする貯湯タンク。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の貯湯タンクにおいて、前
    記タンク胴部内に電気ヒータを挿入するとともに該電気
    ヒータを前記タンク胴部の壁面に保持するヒータ取付穴
    を有し、該ヒータ取付穴の周面に、かつ前記第1の補強
    材の内側に第2の補強材を有していることを特徴とする
    貯湯タンク。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の貯湯タンクにおいて、 前記タンク胴部及び前記第1及び第2の閉塞部の外周囲
    にガスバリア性を有するフィルムが設けられていること
    を特徴とする貯湯タンク。
  7. 【請求項7】 空洞状のタンク胴部と、該タンク胴部の
    両端開口縁に接続する第1及び第2の閉塞部とをブロー
    成形により一体に成形して作られる貯湯タンクの製造方
    法において、 前記第1及び第2の閉塞部のそれぞれに外部の配管に接
    続するための複数の連通部を前記ブロー成形と同時に形
    成する工程と、前記タンク胴部及び前記第1及び第2の
    閉塞部との外周面に第1の補強材を設ける工程と、該第
    1の補強材の外周部の一部を含み前記タンク胴部、前記
    第1及び第2の閉塞部の外面を補強板で覆う工程と、を
    含むことを特徴とする貯湯タンクの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の貯湯タンクの製造方法に
    おいて、前記タンク胴部内に電気ヒータを挿入するため
    に前記タンク胴部の所定部分に第2の補強材を設ける工
    程と、該第2の補強材から前記タンク胴部の前記壁面に
    ヒータ取付穴を形成する工程と、を含むことを特徴とす
    る貯湯タンクの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH10253164A (ja) * 1997-03-14 1998-09-25 Nippon Dennetsu Co Ltd プラスチック製電気温水器
KR100651582B1 (ko) * 2005-12-05 2006-11-30 주식회사 한국화이바 3개의 콕을 적용하여 에프.알.피로 성형된 에어 저장 탱크및 그 제조방법

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KR100651582B1 (ko) * 2005-12-05 2006-11-30 주식회사 한국화이바 3개의 콕을 적용하여 에프.알.피로 성형된 에어 저장 탱크및 그 제조방법

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