JPH0719819Y2 - 指サック - Google Patents
指サックInfo
- Publication number
- JPH0719819Y2 JPH0719819Y2 JP7276291U JP7276291U JPH0719819Y2 JP H0719819 Y2 JPH0719819 Y2 JP H0719819Y2 JP 7276291 U JP7276291 U JP 7276291U JP 7276291 U JP7276291 U JP 7276291U JP H0719819 Y2 JPH0719819 Y2 JP H0719819Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finger sack
- finger
- parts
- film
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は天然ゴム又は合成ゴムか
らなる指サック,詳しくは非粘着及び滑性を付与された
ゴム製指サックに関するものである。
らなる指サック,詳しくは非粘着及び滑性を付与された
ゴム製指サックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のゴム製指サックは粘着性
を帯びているため、指に対する脱着が困難であると共に
肌触りも好ましいもので無かった。また、他のものに対
しても粘着して取扱い上も不便であった。
を帯びているため、指に対する脱着が困難であると共に
肌触りも好ましいもので無かった。また、他のものに対
しても粘着して取扱い上も不便であった。
【0003】
【解決しようとする問題点】これを解消するために、ゴ
ム製指サックの表面に粉体やシリコ−ンオイルなどの防
着剤を塗布していたが、短時間の使用でゴムの表面から
除去され、粘着感が出ると言う欠点がある。
ム製指サックの表面に粉体やシリコ−ンオイルなどの防
着剤を塗布していたが、短時間の使用でゴムの表面から
除去され、粘着感が出ると言う欠点がある。
【0004】また、粉体を使用することにより周囲に飛
散し作業環境に影響を及ぼすことが多く、特に電子産業
においては好ましいものではなかった。
散し作業環境に影響を及ぼすことが多く、特に電子産業
においては好ましいものではなかった。
【0005】
【解決するための手段】本考案はこのような事情に鑑み
て成されたものであり、その手段は指サック本体の内面
又は外面或いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性樹脂
のアクリルマイクロエマルジョンを塗布し、乾燥して皮
膜を設けることである。
て成されたものであり、その手段は指サック本体の内面
又は外面或いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性樹脂
のアクリルマイクロエマルジョンを塗布し、乾燥して皮
膜を設けることである。
【0006】
【実施例】本考案の実施の一例を図面について説明する
と、指サック本体1は此種の技術分野において周知な形
態、すなわち、浸漬方法で製造されたものであり、その
内面又は外面或いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性
樹脂のアクリルマイクロエマルジョンを浸漬方法により
塗布し、乾燥してから皮膜2を設ける。
と、指サック本体1は此種の技術分野において周知な形
態、すなわち、浸漬方法で製造されたものであり、その
内面又は外面或いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性
樹脂のアクリルマイクロエマルジョンを浸漬方法により
塗布し、乾燥してから皮膜2を設ける。
【0007】ハイドロゾル型水溶性樹脂のアクリルマイ
クロエマルジョンの組成はメタアクリル酸エステルモノ
マ−及びアクリル酸エステルモノマ−類の共重体よりな
るものであって、モノマ−として選定される要因として
は、親水性,高反応性,密着性,摩耗係数が低い等を考
慮し、性能の良いモノマ−類としては、メタアクリル
酸,2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト,2−ヒドロ
キシプロピルメタアクリルレ−ト,ジメチルアミノエチ
ルメタクリレ−ト,ジエチルアミノエチルメタクリレ−
ト,エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト,トリエチレ
ングリコ−ルジメタクリレ−ト,トリメチロ−ルプロパ
ントリメタクリレ−ト,メチルメタアクリレ−ト,2−
エチルヘキシルメタアクリレ−トなどであり、特に性能
の高いモノマ−類はメタアクリル酸,2−ヒドロキシエ
チルメタクリレ−ト,2−エチルヘキシルメタアクリレ
−トなどである。又、これらを共重合体の基本モノマ−
として他のモノマ−との併用を行うことは可能である。
クロエマルジョンの組成はメタアクリル酸エステルモノ
マ−及びアクリル酸エステルモノマ−類の共重体よりな
るものであって、モノマ−として選定される要因として
は、親水性,高反応性,密着性,摩耗係数が低い等を考
慮し、性能の良いモノマ−類としては、メタアクリル
酸,2−ヒドロキシエチルメタクリレ−ト,2−ヒドロ
キシプロピルメタアクリルレ−ト,ジメチルアミノエチ
ルメタクリレ−ト,ジエチルアミノエチルメタクリレ−
ト,エチレングリコ−ルジメタクリレ−ト,トリエチレ
ングリコ−ルジメタクリレ−ト,トリメチロ−ルプロパ
ントリメタクリレ−ト,メチルメタアクリレ−ト,2−
エチルヘキシルメタアクリレ−トなどであり、特に性能
の高いモノマ−類はメタアクリル酸,2−ヒドロキシエ
チルメタクリレ−ト,2−エチルヘキシルメタアクリレ
−トなどである。又、これらを共重合体の基本モノマ−
として他のモノマ−との併用を行うことは可能である。
【0008】又、本考案ではこのアクリル系マイクロエ
マルジョンの溶液濃度を指サック本体1に合うように調
整する必要があり、0.1 乃至 5%の範囲が適当であっ
て、通常の指サックでは0.5 乃至 2%がより効果を発揮
し得るものである。
マルジョンの溶液濃度を指サック本体1に合うように調
整する必要があり、0.1 乃至 5%の範囲が適当であっ
て、通常の指サックでは0.5 乃至 2%がより効果を発揮
し得るものである。
【0009】上記ハイドロゾル型水溶性樹脂のアクリル
マイクロエマルジョンはその粒子4の粒径が0.05μ以下
で、粒径の中心値が0.02μ以下と言う微小粒径である。
したがって指サック本体1の表面におけるゴム粒子のミ
クロ的間隔による凹凸に対しても充分そのエマルジョン
粒子が入り込み得るものである。
マイクロエマルジョンはその粒子4の粒径が0.05μ以下
で、粒径の中心値が0.02μ以下と言う微小粒径である。
したがって指サック本体1の表面におけるゴム粒子のミ
クロ的間隔による凹凸に対しても充分そのエマルジョン
粒子が入り込み得るものである。
【0010】このようなエマルジョンに対して、耐溶剤
性,耐熱性,耐水性の向上を計るために、水溶性メラミ
ンやエポキシ樹脂等を架橋剤として、有機アミン類もし
くはアンモニウム塩類を触媒として、それぞれ添加せし
めて表面処理剤とし、製造型をそのまま、又は天然ゴム
ラテックスの薄膜が付着した状態で製造型を、この表面
処理剤中に浸漬し、その薄膜の表面に該処理剤を塗布乾
燥し、指サック本体1の内面又は外面或いは内外両面に
皮膜2を設ける。
性,耐熱性,耐水性の向上を計るために、水溶性メラミ
ンやエポキシ樹脂等を架橋剤として、有機アミン類もし
くはアンモニウム塩類を触媒として、それぞれ添加せし
めて表面処理剤とし、製造型をそのまま、又は天然ゴム
ラテックスの薄膜が付着した状態で製造型を、この表面
処理剤中に浸漬し、その薄膜の表面に該処理剤を塗布乾
燥し、指サック本体1の内面又は外面或いは内外両面に
皮膜2を設ける。
【0011】この表面処理剤の配合処方例を示すと、ア
クリル系マイクロエマルジョン(40%)100 重量部に対
して、水700 乃至40000 部,水溶性メラミン1 乃至4
部,有機アミン系触媒0.1 乃至0.4 部である。この塗布
量は乾燥して皮膜2となった際、その厚みを考慮しなけ
ればならないが、できるだけ薄膜に形成し指サックの風
合を変えることが無いようにする。
クリル系マイクロエマルジョン(40%)100 重量部に対
して、水700 乃至40000 部,水溶性メラミン1 乃至4
部,有機アミン系触媒0.1 乃至0.4 部である。この塗布
量は乾燥して皮膜2となった際、その厚みを考慮しなけ
ればならないが、できるだけ薄膜に形成し指サックの風
合を変えることが無いようにする。
【0012】次に本考案の具体的態様の実施例と比較例
(従来例)との製造工程について詳述する。 天然ゴムラテックス(DRY) 100 重量部 S 1 重量部 Zn O 1 重量部 ジチオカ−バメイト系加硫促進剤 0.8 重量部 老化防止剤 1 重量部 安 定 剤 適 量 上記配合の天然ゴムラテックスに製造型を浸漬せしめて
得るものであり、その工程は、表1に示す通りであり、
実施例における表面処理剤の配合は、アクリル系マイク
ロエマルジョン(固型分40%)100 重量部に対して、水
4000部、水溶性メラミン2 部、有機アミン系触媒0.2 部
を添加したものであり、製造された指サックの物性及び
性能を表2に示す。
(従来例)との製造工程について詳述する。 天然ゴムラテックス(DRY) 100 重量部 S 1 重量部 Zn O 1 重量部 ジチオカ−バメイト系加硫促進剤 0.8 重量部 老化防止剤 1 重量部 安 定 剤 適 量 上記配合の天然ゴムラテックスに製造型を浸漬せしめて
得るものであり、その工程は、表1に示す通りであり、
実施例における表面処理剤の配合は、アクリル系マイク
ロエマルジョン(固型分40%)100 重量部に対して、水
4000部、水溶性メラミン2 部、有機アミン系触媒0.2 部
を添加したものであり、製造された指サックの物性及び
性能を表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】 滑性の試験方法は傾斜角度を自由に変えられる台上に、
試料を固定し、その上に2gの分銅を載置し滑り落ちる
角度を測定する。 * 熱老化は70℃×72H後の測定値
試料を固定し、その上に2gの分銅を載置し滑り落ちる
角度を測定する。 * 熱老化は70℃×72H後の測定値
【0015】
【考案の効果】本考案は指サック本体の内面又は外面或
いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性樹脂のアクリル
マイクロエマルジョンを塗布し乾燥皮膜を設けることに
より、非粘着性及び滑性を付与されることはもちろん、
これらが向上したものが得られ、指サック本体の内面に
前記皮膜を設ける事により、指に対して脱着が容易で使
用感の良いものとなる。しかも従来のような粉体を用い
ないから製造が極めて簡単であると共に粉体の除去と言
う心配もないから電子産業に対しても使用できるもので
あり、又、天然ゴムの本質的な構造であるラテックス粒
子間の表面上の間隙を目止めできることと前記粉体を用
いないこととの両者の相乗効果により、ピンホ−ルの発
生率が抑制出来た。
いは内外両面に、ハイドロゾル型水溶性樹脂のアクリル
マイクロエマルジョンを塗布し乾燥皮膜を設けることに
より、非粘着性及び滑性を付与されることはもちろん、
これらが向上したものが得られ、指サック本体の内面に
前記皮膜を設ける事により、指に対して脱着が容易で使
用感の良いものとなる。しかも従来のような粉体を用い
ないから製造が極めて簡単であると共に粉体の除去と言
う心配もないから電子産業に対しても使用できるもので
あり、又、天然ゴムの本質的な構造であるラテックス粒
子間の表面上の間隙を目止めできることと前記粉体を用
いないこととの両者の相乗効果により、ピンホ−ルの発
生率が抑制出来た。
【0016】すなわちハイドロゾル型水溶性のアクリル
マイクロエマルジョンは粒径が0.05μ以下であり、ゴム
表面のミクロ的なゴム粒子間にエマルジョン粒子が充分
に入り込み固着することにより強固な皮膜となって指サ
ック本体の内面又は外面或いは内外両面に恒久的に形成
されるものである。これに対して、通常のアクリルエマ
ルジョンにより処理した場合には、そのエマルジョンの
粒径が0.05〜0.2 μであるため、ゴム表面に固着できて
もミクロ的ゴム粒子間には入り込めず簡単に剥離され目
止め効果がなかった。
マイクロエマルジョンは粒径が0.05μ以下であり、ゴム
表面のミクロ的なゴム粒子間にエマルジョン粒子が充分
に入り込み固着することにより強固な皮膜となって指サ
ック本体の内面又は外面或いは内外両面に恒久的に形成
されるものである。これに対して、通常のアクリルエマ
ルジョンにより処理した場合には、そのエマルジョンの
粒径が0.05〜0.2 μであるため、ゴム表面に固着できて
もミクロ的ゴム粒子間には入り込めず簡単に剥離され目
止め効果がなかった。
【図1】 本考案指サックの一実施例を示す正面図で一
部切欠する。
部切欠する。
【図2】 断面図。
1は指サック本体、2はハイドロゾル型水溶性樹脂のマ
イクロエマルジョンの皮膜、
イクロエマルジョンの皮膜、
Claims (1)
- 【請求項1】 指サック本体の内面又は外面或いは内
外両面に、ハイドロゾル型水溶性樹脂のアクリルマイク
ロエマルジョンを塗布し、乾燥せしめて皮膜を設けた指
サック
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7276291U JPH0719819Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 指サック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7276291U JPH0719819Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 指サック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0526451U JPH0526451U (ja) | 1993-04-06 |
JPH0719819Y2 true JPH0719819Y2 (ja) | 1995-05-10 |
Family
ID=13498704
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7276291U Expired - Lifetime JPH0719819Y2 (ja) | 1991-09-10 | 1991-09-10 | 指サック |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719819Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000073367A1 (fr) * | 1999-05-28 | 2000-12-07 | Suzuki Latex Industry Co., Ltd. | Produits de latex non collants |
-
1991
- 1991-09-10 JP JP7276291U patent/JPH0719819Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000073367A1 (fr) * | 1999-05-28 | 2000-12-07 | Suzuki Latex Industry Co., Ltd. | Produits de latex non collants |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0526451U (ja) | 1993-04-06 |
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