JPH07197Y2 - 砂粒状物を骨材とする塗料用スプレーガンの構造 - Google Patents

砂粒状物を骨材とする塗料用スプレーガンの構造

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JPH07197Y2
JPH07197Y2 JP1277291U JP1277291U JPH07197Y2 JP H07197 Y2 JPH07197 Y2 JP H07197Y2 JP 1277291 U JP1277291 U JP 1277291U JP 1277291 U JP1277291 U JP 1277291U JP H07197 Y2 JPH07197 Y2 JP H07197Y2
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air
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Inventor
潤 青柳
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ワシ中越ボード株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は骨材など粗い砂粒状物を
含有する高粘度塗料を塗布するためのスプレーガンの構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、骨材を含むような高粘度塗料を塗
布する機器としては、カップ式のリシンガンが一般的に
使用されてきたが、大きな面積を短時間に塗装すること
が必要となっている今日では、図8に示すような構造を
有するスプレーガンが多用されている。すなわち、圧送
される塗料28がパイプ状の本体22に充満し、塗料の
吐出側にはネジ形式にて脱着可能なノズル23があり、
24はその吐出口である。本体22の吐出口と反対の側
においては、空気管25を任意の位置で固定し、保持で
きるように固定ネジ26を有するボス27が設けられて
いる。空気管25には圧縮空気が圧送されるが、この空
気管25の先端部の位置は吐出口24の近辺で出し入れ
することができるようになっている。動作状態は、塗料
28が圧送され、本体22に充満して吐出口24から溢
れでるとき、空気管25に圧縮空気を送ると、これの先
端から吐出口24を貫いて空気が噴出し、空気管25の
先端部にある塗料を吹き飛ばすことになり、結果、塗料
をつぶ状にばらまき玉状に塗布することができるが、空
気管25の先端が吐出口24に近づくほど塗料のつぶは
小さくなり、引込めるとつぶは大きくなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このス
プレーガンでは塗料をつぶ状に分解する作用と、外部へ
吹出す作用を同一線上で、かつ、一つの空気管にて行わ
しめるため、被塗装面へのスプレーパターンを一定にし
て、つぶの大きさを大きくしたり、あるいは小さくした
りすることができないので、意匠性に乏しい塗装しか行
うことができない欠点がある。特にレシプロケーターを
用いるライン塗装においては、パターンの大きさが変化
すると被塗装面に塗料の多いところと少ないところのい
わゆるスプレーマークがつき、不良率を高める結果とな
る。
【0004】この改善策として空気管25の先端部を細
くして2本以上併設し、塗料を分散する作用と吹出す作
用を分担させることが考えられる。しかしながらこの方
法においても、塗料の吐出口近辺への送り込みを空気管
がじゃまをして、吹き付け作業中に塗料が脈動すること
があり、これによってパターンが不揃いとなる問題があ
る。
【0005】解決しようとする課題は、意匠性に寄与す
るような大きさの骨材を含む高粘度塗料を、安定して連
続的に分解、吹き付けできるスプレーガンの構造を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、オリフィスの吐出口に通じる吐出穴の壁
面へ出口をもつ空気穴を複数個穿設してなり、該空気穴
の穿設方向を、塗料管より供給される塗料の進行方向に
対して少なくとも2種の傾斜角をもって構成してなるも
のである。又、複数の空気穴に対して、個々に調圧され
た圧縮空気を送り込む分岐管を設けるようにすることが
できる。
【0007】
【実施例1】図1は、本考案によるスプレーガンの実施
例の側面図であり、一部断面で示している。1はオリフ
ィス、2は継手、3は空気管、4は塗料導入管、5は塗
料調整弁である。継手2は塗料導入管4の先端部にネジ
込まれるが、このとき空気管3はパッキン6を介して固
定されており、かつ、複数個の貫通孔7を備え、空気管
3内の空気をオリフィス1内へ導入する役目を有してい
る。又、外部より圧力調整された空気は、ホース(図示
せず)を介して空気注入口18へ送り込まれる。
【0008】オリフィス1は、固定ネジ8によって継手
2に固定されているが、ここに間隙部9が形成され、オ
リフィス1内にある空気穴10へ圧縮空気を送ることが
できる。
【0009】空気穴10は、塗料を送り出す吐出口11
の中心線l−lに沿った進行方向に対して2種類以上の
角度を有する空気穴10を複数個配設する。
【0010】図2は、本考案の実施例1のオリフィス1
の側面図であり、そのA−A線の断面図を図3に示し
た。空気穴10を6個所に放射状に配置し、それぞれ符
号を10−1、10−2、……10−6とする。又、中
心線に対する角度もα°、β°の2種類とし、10−
1、10−3、10−5はα°(本実施例では25°)
とし、10−2、10−4、10−6はβ°(本実施例
では30°)とした。空気穴10の先端部位置は吐出穴
21の壁面に当然ながら長円として現われるが、この長
円の先端部が、吐出口11の位置から2.5mm〜5.5
mm程度中に入った位置になっている。この場合、吐出口
11の内径は8mmであるが、一般的には4mm〜12mmと
広範囲の口径を用いるので、空気穴の角度α°、β°は
本実施例に限定されず、塗料粘度と分散状態によって適
宜設定されるべきである。
【0011】
【実施例2】吹き付けパターンを長円にするための実施
例を図4、及びこれのB−B線の断面図を図5に示し
た。オリフィス14の吐出口の形状を長径10mm短径6
mmの長円とし、長円吐出口20とした。又、実施例1と
同様に12−1、12−2、……12−6、の6個の空
気穴を設けるのであるが、12−2、12−3、12−
5、12−6をγ°として25°を設定し、12−1、
12−4をδ°として35°を設定した。この場合、吐
出口20が長円であるので、これら空気穴の吐出穴内壁
に対する出口の位置が不揃いにならぬよう、機械加工時
に於いて空気穴12−2、12−3、及び12−6、1
2−5の穴あけ位置を若干中心部にずらして行い、空気
穴の出口13を、吐出口20から中へ3mmのところへ集
中させた。空気圧6Kg/cm2 を供給して骨材を含む高粘
度アクリルエマルション塗料を、圧力4Kg/cm2 で供給
したところ、吐出口20から50cmはなれた被塗装板上
のスプレーパターンは長径方向で約500mm、短径方向
350mmの長円形を描いた。レシプロケーター方式の塗
装設備によるライン塗装の場合、レシプロケーターの稼
働巾を小さくすることができるので塗料のロスを軽減す
ることができる。
【0012】
【実施例3】本実施例は、実施例1と同様、図2におけ
るオリフィス1に空気穴10を6個等配したもので、そ
れぞれの空気穴の符号を10−1、10−2、……10
−6とし、これらに対し個別に空気を導入するために、
図1に示す空気管3内へ嵌装させたもので、図1のC−
C線の断面位置において、空気管内を分割するための分
岐管15を嵌装したときの断面図を図6に示した。この
分岐管15を嵌装したときは空気管3と同等の長さを有
しており、各両端に、同一断面形状の図7に示すパッキ
ン16を装着している。このパッキン16により図1に
示す間隙部9が埋められ、パッキン16の平面形状は、
分岐管15と同様の穴を有しており、断面形状は、気密
性が保たれるように間隙部9の断面とほぼ同じである。
【0013】上述の分岐管15とパッキン16を、実施
例2に示したスプレーガンに装着し、オリフィス14の
空気穴12と継手2の貫通孔7をそれぞれ分岐管15と
パッキン16の穴部に対応させておき、分岐管15の各
分割された空間部19−1、19−2及び19−3、1
9−4にそれぞれ図1に示す空気注入口18と同じ要領
で圧縮空気を送り込む。今、分岐管15の空間部19と
オリフィス14内の空気穴12を、19−1は12−1
へ、19−2は12−4へ、19−3は12−2と12
−3へ、19−4は12−5と12−6へ各々対応さ
せ、注入する空気圧力は分岐管19−1と19−2には
6Kg/cm2 とし、同様に19−3と19−4には4Kg/
cm2 とした。このときスプレーガンにより塗装して得ら
れたスプレーパターンは長径で約500mm、短径におい
ては300mmとなり、実施例2に比べ長円短径部を大幅
に改善することができた。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案のスプレー
ガンにおいては、オリフィス内で塗料が通過する吐出穴
の壁面に出口をもつ空気穴を、複数個穿設し、かつ、空
気穴の穿設方向を少なくとも2種の傾斜角をもって構成
したので、骨材を含む高粘度の塗料の塗布量をしぼった
場合においても、スプレーパターン内の塗料分布が均一
に保たれる。又、オリフィスの吐出穴を長円又は長穴と
すればスプレーパターンを長円状にすることができるの
で、レシプロケーターに本考案のスプレーガンを装着し
てライン塗装するとき、レシプロケーターの往復運動す
る距離を被塗装板の巾寸法に対して幅に余裕をもたせる
必要がなくなりこの結果塗料のムダを減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスプレーガンの半断面図
【図2】実施例1のオリフィス部側面図
【図3】図2のA−A線の断面図
【図4】実施例2のオリフィス部側面図
【図5】図4のB−B線の断面図
【図6】分岐管及びその周辺の断面図
【図7】パッキンの斜視図
【図8】従来のスプレーガンの断面図
【符号の説明】
1 オリフィス 2 継手 3 空気管 4 塗料導入管 5 塗料調整弁 10 空気穴 11 吐出口 12 長円吐出口を有するオリフィスの空気穴 13 空気穴の出口 14 長円吐出口を有するオリフィス 15 分岐管 16 パッキン 20 長円吐出口 21 吐出穴

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オリフィスの吐出口に通ずる吐出穴の壁
    面へ出口をもつ空気穴を複数個穿設してなり、該空気穴
    の穿設方向を、塗料管より送給される塗料の送給方向に
    対して少なくとも2種の傾斜角をもって構成してなるこ
    とを特徴とする砂粒状物を骨材とする塗料用スプレーガ
    ンの構造。
  2. 【請求項2】 複数の空気穴に対して、個々に調整され
    た圧縮空気を送り込む分岐管を有することを特徴とする
    請求項1に記載の砂粒状物を骨材とする塗料用スプレー
    ガンの構造。
JP1277291U 1991-02-14 1991-02-14 砂粒状物を骨材とする塗料用スプレーガンの構造 Expired - Lifetime JPH07197Y2 (ja)

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JPH04102665U JPH04102665U (ja) 1992-09-04
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