JPH07197963A - ラッチ鎖錠用ばねクリップ - Google Patents
ラッチ鎖錠用ばねクリップInfo
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- JPH07197963A JPH07197963A JP32477993A JP32477993A JPH07197963A JP H07197963 A JPH07197963 A JP H07197963A JP 32477993 A JP32477993 A JP 32477993A JP 32477993 A JP32477993 A JP 32477993A JP H07197963 A JPH07197963 A JP H07197963A
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- JP
- Japan
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- straight
- straight leg
- spring clip
- latch locking
- clip
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が単純で作用が効果的で、費用の面で経
済的であって使用に信頼性があり、しかも使用寿命が長
く操作が容易なラッチ鎖錠用ワイヤクリップを提供す
る。 【構成】 ワイヤクリップ15は、一端から第1の真直
ぐな脚部17が延びているコイル状の湾曲部16を備え
る。該コイル状の湾曲部の他端から延びる逆巻回部は、
第2の真直ぐな脚部21で終端する。第1の真直ぐな脚
部17を、制輪子頭2により支持されている2つの出張
り部11、25の内の一方の出張り部25に形成されて
いる孔24及びラッチ部材6に形成されている整列した
通し孔22に挿入する。第2の真直ぐな脚部21は、制
輪子頭2により支持されている2つの出張り部の他方1
1に形成されている通し孔23に挿入する。
済的であって使用に信頼性があり、しかも使用寿命が長
く操作が容易なラッチ鎖錠用ワイヤクリップを提供す
る。 【構成】 ワイヤクリップ15は、一端から第1の真直
ぐな脚部17が延びているコイル状の湾曲部16を備え
る。該コイル状の湾曲部の他端から延びる逆巻回部は、
第2の真直ぐな脚部21で終端する。第1の真直ぐな脚
部17を、制輪子頭2により支持されている2つの出張
り部11、25の内の一方の出張り部25に形成されて
いる孔24及びラッチ部材6に形成されている整列した
通し孔22に挿入する。第2の真直ぐな脚部21は、制
輪子頭2により支持されている2つの出張り部の他方1
1に形成されている通し孔23に挿入する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキシュ
ーの保持クリップに関し、特に、鉄道車両用のキャリパ
ディスクブレーキ装置のための制輪子頭支持体にブレー
キシューライニングを固定保持するためのラッチ鎖錠用
ばねクリップに関するものである。
ーの保持クリップに関し、特に、鉄道車両用のキャリパ
ディスクブレーキ装置のための制輪子頭支持体にブレー
キシューライニングを固定保持するためのラッチ鎖錠用
ばねクリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用のディスクブレーキ装置に
は、ブレーキシュー受け板により支持されるありほぞを
収容するためのありみぞスロットを有するブレーキシュ
ーライニング支持体に枢着されたラッチを備えたものが
ある。ブレーキシューライニングを支持体に取り付けた
後に、この枢着ラッチを、2つの鎖錠用もしくはロック
用出張り部に形成されている孔が、枢着ラッチの自由端
に形成されている孔と整列するロック位置へと移動す
る。従来、ラッチは、整列した孔にラッチ鎖錠用ピンを
挿入することによりロックされていた。ラッチ鎖錠用ピ
ンは、ヘアピンに類似した形状を有し、第1の真直ぐな
脚部及び第2の蛇行形状の脚部が延びている湾曲部を有
している。通常、真直ぐな脚部を上側出張り部に設けら
れた孔内に挿入し、次いで、枢着ラッチ及び下側出張り
部に形成された孔に押し通す。これにより、蛇行状の脚
部は2つの出張り部の外面に摩擦係合してピンを所定位
置に維持する。一般に、このヘアピンは、制輪子頭支持
体の上側出張り部に形成された孔に適切に挿入した場合
には満足に作用していた。しかし、保守作業員及び(又
は)他の鉄道員が、製造業者の操作マニアルに概説して
ある指示や手順を踏まないことがある。従って、何らか
の理由から、上記ヘアピンを逆に、即ち、上下を逆さに
して設置したりする場合があった。即ち、先ず、真直ぐ
な脚部を下側出張り部の孔内に挿入し、次いで枢着ラッ
チ及び上側出張り部に形成されている孔に押し込む。こ
の場合、ブレーキシューは、一見、制輪子頭支持体に確
実にロックされるように見えるが、このように逆に設置
したヘアピンが脱落した場合には、ブレーキシューが制
輪子頭支持体から外れ落ちてしまうことが判明してい
る。即ち、通常の運行中、鉄道車両が受ける振動の力及
び重力により、逆に挿入されたヘアピンが緩んで孔から
抜け落ちる傾向がある。このように、ヘアピンが抜け落
ちると、枢着ラッチが非ロック位置に移動もしくは揺動
して、ブレーキシューが制輪子頭から脱落し、その結
果、ディスクブレーキ装置に対するブレーキ作用が無効
になってしまう。明らかなように、ブレーキシューの脱
落はディスクブレーキ装置に由々しい損傷を与えるばか
りではなく、鉄道車両の安全な運転を危険に瀕せしめ
る。
は、ブレーキシュー受け板により支持されるありほぞを
収容するためのありみぞスロットを有するブレーキシュ
ーライニング支持体に枢着されたラッチを備えたものが
ある。ブレーキシューライニングを支持体に取り付けた
後に、この枢着ラッチを、2つの鎖錠用もしくはロック
用出張り部に形成されている孔が、枢着ラッチの自由端
に形成されている孔と整列するロック位置へと移動す
る。従来、ラッチは、整列した孔にラッチ鎖錠用ピンを
挿入することによりロックされていた。ラッチ鎖錠用ピ
ンは、ヘアピンに類似した形状を有し、第1の真直ぐな
脚部及び第2の蛇行形状の脚部が延びている湾曲部を有
している。通常、真直ぐな脚部を上側出張り部に設けら
れた孔内に挿入し、次いで、枢着ラッチ及び下側出張り
部に形成された孔に押し通す。これにより、蛇行状の脚
部は2つの出張り部の外面に摩擦係合してピンを所定位
置に維持する。一般に、このヘアピンは、制輪子頭支持
体の上側出張り部に形成された孔に適切に挿入した場合
には満足に作用していた。しかし、保守作業員及び(又
は)他の鉄道員が、製造業者の操作マニアルに概説して
ある指示や手順を踏まないことがある。従って、何らか
の理由から、上記ヘアピンを逆に、即ち、上下を逆さに
して設置したりする場合があった。即ち、先ず、真直ぐ
な脚部を下側出張り部の孔内に挿入し、次いで枢着ラッ
チ及び上側出張り部に形成されている孔に押し込む。こ
の場合、ブレーキシューは、一見、制輪子頭支持体に確
実にロックされるように見えるが、このように逆に設置
したヘアピンが脱落した場合には、ブレーキシューが制
輪子頭支持体から外れ落ちてしまうことが判明してい
る。即ち、通常の運行中、鉄道車両が受ける振動の力及
び重力により、逆に挿入されたヘアピンが緩んで孔から
抜け落ちる傾向がある。このように、ヘアピンが抜け落
ちると、枢着ラッチが非ロック位置に移動もしくは揺動
して、ブレーキシューが制輪子頭から脱落し、その結
果、ディスクブレーキ装置に対するブレーキ作用が無効
になってしまう。明らかなように、ブレーキシューの脱
落はディスクブレーキ装置に由々しい損傷を与えるばか
りではなく、鉄道車両の安全な運転を危険に瀕せしめ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、ディスクブレーキ装置の制輪子頭にディスクブレー
キシューを確実にロックするための新規且つ改良された
ラッチ鎖錠用ばねクリップを提供することにある。
は、ディスクブレーキ装置の制輪子頭にディスクブレー
キシューを確実にロックするための新規且つ改良された
ラッチ鎖錠用ばねクリップを提供することにある。
【0004】本発明の他の目的は、鉄道車両にディスク
ブレーキ装置のブレーキシューライニングを効果的にロ
ックする独特なブレーキシュー保持装置を提供すること
にある。
ブレーキ装置のブレーキシューライニングを効果的にロ
ックする独特なブレーキシュー保持装置を提供すること
にある。
【0005】本発明の他の目的は、1つの出張り部に形
成された孔及び枢着ラッチ部材に形成された孔内に延び
る長い脚部と、他方の出張り部に形成された孔内に延び
る短い脚部とを有する新規な制輪子頭保持ばねクリップ
を提供することにある。
成された孔及び枢着ラッチ部材に形成された孔内に延び
る長い脚部と、他方の出張り部に形成された孔内に延び
る短い脚部とを有する新規な制輪子頭保持ばねクリップ
を提供することにある。
【0006】本発明の更に他の目的は、単一巻回の湾曲
部と、該湾曲部から延びる第1の長い真直ぐな部分と、
該第1の真直ぐな部分から延びる第2の逆方向に巻回さ
れた部分とを有するラッチ鎖錠用ばねワイヤクリップを
提供することにある。
部と、該湾曲部から延びる第1の長い真直ぐな部分と、
該第1の真直ぐな部分から延びる第2の逆方向に巻回さ
れた部分とを有するラッチ鎖錠用ばねワイヤクリップを
提供することにある。
【0007】また、本発明の別の目的は、設計が単純で
作用が効果的で、費用の面で経済的であって使用に信頼
性があり、しかも使用寿命が長く構造が独特で操作が容
易である改良されたラッチ鎖錠用ワイヤクリップを提供
することにある。
作用が効果的で、費用の面で経済的であって使用に信頼
性があり、しかも使用寿命が長く構造が独特で操作が容
易である改良されたラッチ鎖錠用ワイヤクリップを提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、ディスクブレーキ装置の制輪子頭にブレーキシュー
を確実に保持するためのラッチ鎖錠用ばねクリップは、
本発明によると、コイル状の湾曲部と、該コイル状の湾
曲部の一端から延びる第1の真直ぐな脚部と、上記コイ
ル状の湾曲部の他端から延び第2の真直ぐな脚部で終端
する逆巻回部とを含み、上記第1の真直ぐな脚部は上記
制輪子頭により支持される2つの出張り部の内の一方に
形成されている孔及びラッチ部材に形成されて上記孔に
整列する孔に挿入され、上記第2の真直ぐな脚部は制輪
子頭により支持されている上記2つの出張り部の内の他
方に形成されている孔に挿入される。
め、ディスクブレーキ装置の制輪子頭にブレーキシュー
を確実に保持するためのラッチ鎖錠用ばねクリップは、
本発明によると、コイル状の湾曲部と、該コイル状の湾
曲部の一端から延びる第1の真直ぐな脚部と、上記コイ
ル状の湾曲部の他端から延び第2の真直ぐな脚部で終端
する逆巻回部とを含み、上記第1の真直ぐな脚部は上記
制輪子頭により支持される2つの出張り部の内の一方に
形成されている孔及びラッチ部材に形成されて上記孔に
整列する孔に挿入され、上記第2の真直ぐな脚部は制輪
子頭により支持されている上記2つの出張り部の内の他
方に形成されている孔に挿入される。
【0009】また、本発明によると、ループ部と、上記
ループ部の一端から延びる真直ぐな脚部と、上記ループ
部の他端から延びるフック状部とを含み、上記フック状
部は、曲がった部分に連なる第1の真直ぐな部分を含
み、該曲がった部分は第2の真直ぐな部分に連なり、該
第2の真直ぐな部分は実質的に90°曲げられて、上記
第1の真直ぐな部分に対し実質的に平行な端部を形成し
ている、ワイヤ保持クリップを提供する。
ループ部の一端から延びる真直ぐな脚部と、上記ループ
部の他端から延びるフック状部とを含み、上記フック状
部は、曲がった部分に連なる第1の真直ぐな部分を含
み、該曲がった部分は第2の真直ぐな部分に連なり、該
第2の真直ぐな部分は実質的に90°曲げられて、上記
第1の真直ぐな部分に対し実質的に平行な端部を形成し
ている、ワイヤ保持クリップを提供する。
【0010】
【実施例】上述の目的及び他の付随する特徴や利点は、
添付図面と関連しての以下の詳細な説明から本発明の理
解が深まると共に容易に明らかになるであろう。
添付図面と関連しての以下の詳細な説明から本発明の理
解が深まると共に容易に明らかになるであろう。
【0011】図面、特に図1、図2及び図3を参照する
と、参照数字1で総括的に示すディスクブレーキ装置
は、内面もしくは内部表面に細長い垂直のありみぞ形状
のスロット3が形成されている制輪子頭もしくは支持体
2を備えている。スロット3は開いており、下端部に向
かって先細になっていてブレーキシューライニング4の
受け板(図示せず)により支持されるありほぞのための
ブレーキライニング案内体を形成している。制輪子頭2
の下端には、垂直のありみぞスロット3に対して垂直に
延びる貫通孔もしくは切欠き開口5aが設けられてい
る。この切欠き開口5aは、枢動可能な制輪子頭ラッチ
即ちロックバー(ラッチ部材)6の中心タブもしくは中
間内向き突出部6aに適合する。中間内向き突出部6a
は、図2に示すように、制輪子頭2に形成されている細
長い貫通切欠き開口もしくはスロット5aに受け入れら
れそこにに嵌合する。図1及び図3を見れば明らかなよ
うに、ロックバー6が閉位置もしくはロック位置に在る
場合には、該ロックバー6の右側の端即ち固定端部は、
六角頭の押さえねじ又はボルト7を中心に回動する。こ
のボルト7は、上側の横棒もしくは出張り部11、ロッ
クバー6及び第1の下側の出張り部12に形成されてい
る整列した孔8、9及び10を貫通する。ボルト7の下
端部には弾性の止めナット13が螺着されていて、該ボ
ルト7を所定位置に固定保持する。
と、参照数字1で総括的に示すディスクブレーキ装置
は、内面もしくは内部表面に細長い垂直のありみぞ形状
のスロット3が形成されている制輪子頭もしくは支持体
2を備えている。スロット3は開いており、下端部に向
かって先細になっていてブレーキシューライニング4の
受け板(図示せず)により支持されるありほぞのための
ブレーキライニング案内体を形成している。制輪子頭2
の下端には、垂直のありみぞスロット3に対して垂直に
延びる貫通孔もしくは切欠き開口5aが設けられてい
る。この切欠き開口5aは、枢動可能な制輪子頭ラッチ
即ちロックバー(ラッチ部材)6の中心タブもしくは中
間内向き突出部6aに適合する。中間内向き突出部6a
は、図2に示すように、制輪子頭2に形成されている細
長い貫通切欠き開口もしくはスロット5aに受け入れら
れそこにに嵌合する。図1及び図3を見れば明らかなよ
うに、ロックバー6が閉位置もしくはロック位置に在る
場合には、該ロックバー6の右側の端即ち固定端部は、
六角頭の押さえねじ又はボルト7を中心に回動する。こ
のボルト7は、上側の横棒もしくは出張り部11、ロッ
クバー6及び第1の下側の出張り部12に形成されてい
る整列した孔8、9及び10を貫通する。ボルト7の下
端部には弾性の止めナット13が螺着されていて、該ボ
ルト7を所定位置に固定保持する。
【0012】図1に示すように、ロックバー6が非ロッ
ク位置にある時には、保守作業員は、ありみぞスロット
3からありほぞを引き抜くことにより、制輪子頭2から
摩耗した摩擦ブレーキシューを容易に取り外すことがで
きる。即ち、古い摩耗したブレーキシューを、ありほぞ
の頂部がスロット3の底部から抜けるまでスロット3か
ら下方に摺動して取り出すことができる。新しい交換用
或は元の構成のブレーキシュー4は、単にありほぞを、
ありみぞスロット3に挿入してブレーキシュー4を、ほ
ぞの下縁が切欠き開口5aの上縁を越えるまで上向きに
摺動するだけで、金属製の制輪子頭2に取り付けること
ができる。次いで、揺動可能なロックバー6を、ボルト
7を中心に移動もしくは回動して閉位置にする。この閉
位置においては、中間に突出部6aが切欠き開口5a内
に位置して、それによりブレーキシューは所定位置に固
定される。ロックバー6は、ばね鋼等から形成されたラ
ッチ鎖錠用ばねクリップ15によりその閉じ位置で確実
にロックされる。図2、図3、図4及び図5に示すよう
に、ラッチ鎖錠用ばねクリップ15は、円形断面を有す
る予め成形されたワイヤ部材からなる。このクリップ1
5は、単一の巻回からなるコイル状り湾曲部16を有す
る。単一巻回のコイル状の湾曲部16の一端からは第1
の比較的長い真直ぐな脚部17が延びており、他方、該
コイル状の湾曲部16の他端は逆に巻回された部分から
構成されている。即ち、最初の真直ぐな部分18が単一
巻回のコイル状の湾曲部16の他端から延び、中間の曲
がった部分もしくはループ部19が真直ぐな部分18か
ら延びている。最後の真直ぐな部分20は90°だけ曲
げられ、それにより、第2の比較的短い真直ぐな脚部2
1が形成されている。図2に示すように、ロックバー6
の突出部6aに形成されている通し孔22は、上側横棒
11に形成されている通し孔23と、第2の下側の出張
り部25に形成されている通し孔24とに整列する位置
関係にある。
ク位置にある時には、保守作業員は、ありみぞスロット
3からありほぞを引き抜くことにより、制輪子頭2から
摩耗した摩擦ブレーキシューを容易に取り外すことがで
きる。即ち、古い摩耗したブレーキシューを、ありほぞ
の頂部がスロット3の底部から抜けるまでスロット3か
ら下方に摺動して取り出すことができる。新しい交換用
或は元の構成のブレーキシュー4は、単にありほぞを、
ありみぞスロット3に挿入してブレーキシュー4を、ほ
ぞの下縁が切欠き開口5aの上縁を越えるまで上向きに
摺動するだけで、金属製の制輪子頭2に取り付けること
ができる。次いで、揺動可能なロックバー6を、ボルト
7を中心に移動もしくは回動して閉位置にする。この閉
位置においては、中間に突出部6aが切欠き開口5a内
に位置して、それによりブレーキシューは所定位置に固
定される。ロックバー6は、ばね鋼等から形成されたラ
ッチ鎖錠用ばねクリップ15によりその閉じ位置で確実
にロックされる。図2、図3、図4及び図5に示すよう
に、ラッチ鎖錠用ばねクリップ15は、円形断面を有す
る予め成形されたワイヤ部材からなる。このクリップ1
5は、単一の巻回からなるコイル状り湾曲部16を有す
る。単一巻回のコイル状の湾曲部16の一端からは第1
の比較的長い真直ぐな脚部17が延びており、他方、該
コイル状の湾曲部16の他端は逆に巻回された部分から
構成されている。即ち、最初の真直ぐな部分18が単一
巻回のコイル状の湾曲部16の他端から延び、中間の曲
がった部分もしくはループ部19が真直ぐな部分18か
ら延びている。最後の真直ぐな部分20は90°だけ曲
げられ、それにより、第2の比較的短い真直ぐな脚部2
1が形成されている。図2に示すように、ロックバー6
の突出部6aに形成されている通し孔22は、上側横棒
11に形成されている通し孔23と、第2の下側の出張
り部25に形成されている通し孔24とに整列する位置
関係にある。
【0013】発明の実施に当たっては、ラッチ鎖錠用ば
ねクリップ15の真直ぐな脚部17の自由端を最初に通
し孔24に挿入し、該クリップ15を、湾曲部16の頂
部が出張り部25の下側面に接触するまで上向きに押し
入れる。クリップ15が完全に挿入されると、脚部17
の先端もしくは自由端がロックバー6に形成されている
孔22内に位置する。次いで、クリップ15のループ部
19を掴んで僅かに開き、第2の真直ぐな脚部21の先
端が上側横棒11の上面から離れるようにする。脚部2
1が通し孔23に対向する位置になると、ばね力で該脚
部21は通し孔23内に入る。更に、湾曲部16のばね
力で脚部17の外面26は孔22及び24の連続した表
面と緊密に接触することになり、また、脚部21の内面
27は孔23の連続した表面に摩擦当接することにな
る。このようにして、2つの脚部17及び21を挿入す
ることでクリップ15は所定位置に確実にロックされ、
それにより鉄道車両が受ける振動や衝撃でクリップ15
が緩んだり外れることはなくなる。
ねクリップ15の真直ぐな脚部17の自由端を最初に通
し孔24に挿入し、該クリップ15を、湾曲部16の頂
部が出張り部25の下側面に接触するまで上向きに押し
入れる。クリップ15が完全に挿入されると、脚部17
の先端もしくは自由端がロックバー6に形成されている
孔22内に位置する。次いで、クリップ15のループ部
19を掴んで僅かに開き、第2の真直ぐな脚部21の先
端が上側横棒11の上面から離れるようにする。脚部2
1が通し孔23に対向する位置になると、ばね力で該脚
部21は通し孔23内に入る。更に、湾曲部16のばね
力で脚部17の外面26は孔22及び24の連続した表
面と緊密に接触することになり、また、脚部21の内面
27は孔23の連続した表面に摩擦当接することにな
る。このようにして、2つの脚部17及び21を挿入す
ることでクリップ15は所定位置に確実にロックされ、
それにより鉄道車両が受ける振動や衝撃でクリップ15
が緩んだり外れることはなくなる。
【0014】さて、クリップを取り外したい場合には、
単に上端部を曲げて開き、短い脚部21を孔23から引
き出すだけで良い。湾曲部16のばね力でクリップ15
が開いて図4に示す位置を取る。下側の脚部17を孔2
2及び24から引き出す。このようにして、ロックバー
6を容易に取り外すことができる。
単に上端部を曲げて開き、短い脚部21を孔23から引
き出すだけで良い。湾曲部16のばね力でクリップ15
が開いて図4に示す位置を取る。下側の脚部17を孔2
2及び24から引き出す。このようにして、ロックバー
6を容易に取り外すことができる。
【0015】
【効果】上の説明から明らかなように、クリップ15を
上下逆にして挿入した場合でも、真直ぐな脚部17及び
21は確実にロックバー6をそのロック位置に保持す
る。この場合、第1の真直ぐな脚部17は、孔23及び
22には完全に、そして孔24には部分的に挿入され、
他方、第2の真直ぐな脚部21は孔24内に部分的に挿
入される。この場合にも、両方の脚部17及び21が確
実に所定位置に係止されるので、クリップ15は確りと
所定位置にロックされる。
上下逆にして挿入した場合でも、真直ぐな脚部17及び
21は確実にロックバー6をそのロック位置に保持す
る。この場合、第1の真直ぐな脚部17は、孔23及び
22には完全に、そして孔24には部分的に挿入され、
他方、第2の真直ぐな脚部21は孔24内に部分的に挿
入される。この場合にも、両方の脚部17及び21が確
実に所定位置に係止されるので、クリップ15は確りと
所定位置にロックされる。
【0016】尚、ワイヤクリップの直径もしくはゲージ
は孔22、23及び24の直径に応じて変えることが
で、脚部17及び21の特定の長さも変更することがで
きる。更に、湾曲部も変更することが可能であり、ルー
プ部19も90°の曲がりのような形態にすることもで
きる。更に、脚部17及び21の長さを、横棒11、ロ
ックバー6及び出張り部25の太さに従い、或はまた、
最適な係留が得られるように変えることが可能である。
は孔22、23及び24の直径に応じて変えることが
で、脚部17及び21の特定の長さも変更することがで
きる。更に、湾曲部も変更することが可能であり、ルー
プ部19も90°の曲がりのような形態にすることもで
きる。更に、脚部17及び21の長さを、横棒11、ロ
ックバー6及び出張り部25の太さに従い、或はまた、
最適な係留が得られるように変えることが可能である。
【0017】以上、当該技術分野の専門家にとって本発
明を実施し且つ使用することを可能にするのに充分に、
しかも明瞭簡潔に正確な用語を用いて本発明を説明し現
在本発明を実施するのに最良と考えられる態様について
説明した。
明を実施し且つ使用することを可能にするのに充分に、
しかも明瞭簡潔に正確な用語を用いて本発明を説明し現
在本発明を実施するのに最良と考えられる態様について
説明した。
【0018】従って、本発明の主題は請求範囲に明確に
記載してある。尚、上述した本発明の実施例の構成要素
に関し、変形、変更、均等物交換等が当業者には本発明
の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。
記載してある。尚、上述した本発明の実施例の構成要素
に関し、変形、変更、均等物交換等が当業者には本発明
の精神及び範囲から逸脱することなく可能である。
【図1】 開放非ロック位置でラッチ鎖錠用ばねワイヤ
クリップが存在しない状態で、制輪子頭ラッチを備えた
ディスクブレーキ装置の部分側立面図である。
クリップが存在しない状態で、制輪子頭ラッチを備えた
ディスクブレーキ装置の部分側立面図である。
【図2】 制輪子頭ラッチが閉じたロック位置にある状
態で、ラッチ鎖錠用ばねクリップを用いたディスクブレ
ーキ装置の側立面図である。
態で、ラッチ鎖錠用ばねクリップを用いたディスクブレ
ーキ装置の側立面図である。
【図3】 図2のディスクブレーキ装置の部分背面図で
ある。
ある。
【図4】 図1のラッチ鎖錠用ばねワイヤクリップの側
立面図である。
立面図である。
【図5】 本発明によりブレーキシューをディスクブレ
ーキ装置の制輪子頭に確りと保持するためのラッチ鎖錠
用ばねワイヤクリップを若干拡大して示す斜視図であ
る。
ーキ装置の制輪子頭に確りと保持するためのラッチ鎖錠
用ばねワイヤクリップを若干拡大して示す斜視図であ
る。
1…ディスクブレーキ装置、2…制輪子頭、4…ブレー
キシュー、6…ラッチ部材(ロックバー)、11…出張
り部、15…ラッチ鎖錠用ばねクリップ、16…コイル
状の湾曲部、17…第1の真直ぐな脚部、18…最初の
真直ぐな部分、19…中間の曲がった部分(ループ
部)、20…最後の真直ぐな部分、21…第2の真直ぐ
な脚部、22、23、24…孔、25…出張り部。
キシュー、6…ラッチ部材(ロックバー)、11…出張
り部、15…ラッチ鎖錠用ばねクリップ、16…コイル
状の湾曲部、17…第1の真直ぐな脚部、18…最初の
真直ぐな部分、19…中間の曲がった部分(ループ
部)、20…最後の真直ぐな部分、21…第2の真直ぐ
な脚部、22、23、24…孔、25…出張り部。
Claims (13)
- 【請求項1】 ディスクブレーキ装置の制輪子頭にブレ
ーキシューを確実に保持するためのラッチ鎖錠用ばねク
リップであって、コイル状の湾曲部と、該コイル状の湾
曲部の一端から延びる第1の真直ぐな脚部と、前記コイ
ル状の湾曲部の他端から延び第2の真直ぐな脚部で終端
する逆巻回部とを含み、前記第1の真直ぐな脚部は、前
記制輪子頭により支持される2つの出張り部の内の一方
に形成されている孔と、ラッチ部材に形成されて前記孔
に整列する孔とに挿入され、前記第2の真直ぐな脚部
は、前記制輪子頭により支持されている前記2つの出張
り部の内の他方に形成されている孔に挿入される、ラッ
チ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項2】 前記コイル状の湾曲部が単一巻回のワイ
ヤからなる請求項1に記載のラッチ鎖錠用ばねクリッ
プ。 - 【請求項3】 前記コイル状の湾曲部が1つのループで
ある請求項1に記載のラッチ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項4】 前記第1及び第2の真直ぐな脚部が前記
孔の側部に横断方向の力を及ぼす請求項1に記載のラッ
チ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項5】 前記第1の真直ぐな脚部が前記2つの出
張り部の内の前記一方と前記ラッチ部材とに形成された
前記孔に最初に挿入され、続いて前記第2の真直ぐな脚
部が、前記2つの出張り部内の前記他方に形成されてい
る前記孔に挿入される、請求項1に記載のラッチ鎖錠用
ばねクリップ。 - 【請求項6】 前記第1の真直ぐな脚部が前記第2の真
直ぐな脚部から約20°偏位している、請求項1に記載
のラッチ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項7】 前記逆巻回部が、最初の真直ぐな部分
と、中間の曲がった部分と、90°曲げられて前記第2
の真直ぐな脚部を形成する最後の真直ぐな部分とを含
む、請求項1に記載のラッチ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項8】 前記第1及び第2の真直ぐな脚部は、前
記出張り部及び前記ラッチ部材に形成された前記孔に挿
入された場合に軸方向に整列する、請求項1に記載のラ
ッチ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項9】 前記2つの出張り部の内の前記他方に形
成された前記孔から前記第2の真直ぐな脚部を引き出す
のに、前記曲がった部分を掴んで引っ張る、請求項7に
記載のラッチ鎖錠用ばねクリップ。 - 【請求項10】 ループ部と、該ループ部の一端から延
びる真直ぐな脚部と、前記ループ部の他端から延びるフ
ック状部とを含み、該フック状部は、曲がった部分に連
なる第1の真直ぐな部分を含み、該曲がった部分は第2
の真直ぐな部分に連なり、該第2の真直ぐな部分は、実
質的に90°曲げられて、前記第1の真直ぐな部分に対
し実質的に平行な端部を形成しているワイヤ保持クリッ
プ。 - 【請求項11】 前記真直ぐな脚部が前記端部から約2
0°偏位している請求項10に記載のワイヤ保持クリッ
プ。 - 【請求項12】 前記ループ部が単一の巻回部からなる
請求項11に記載のワイヤ保持クリップ。 - 【請求項13】 前記真直ぐな脚部が前記端部よりも長
い請求項11に記載のワイヤ保持クリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32477993A JPH07197963A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ラッチ鎖錠用ばねクリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32477993A JPH07197963A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ラッチ鎖錠用ばねクリップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07197963A true JPH07197963A (ja) | 1995-08-01 |
Family
ID=18169582
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32477993A Pending JPH07197963A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | ラッチ鎖錠用ばねクリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07197963A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102039549B1 (ko) * | 2018-06-29 | 2019-11-01 | 주식회사 티앤드에스 | 고정부를 포함하는 토글형 고리 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253508B2 (ja) * | 1983-04-11 | 1990-11-16 | Hironobu Sato | |
JP4136308B2 (ja) * | 1997-08-06 | 2008-08-20 | フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー | 磁気変位センサおよび磁束形成磁極片 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32477993A patent/JPH07197963A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0253508B2 (ja) * | 1983-04-11 | 1990-11-16 | Hironobu Sato | |
JP4136308B2 (ja) * | 1997-08-06 | 2008-08-20 | フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー | 磁気変位センサおよび磁束形成磁極片 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102039549B1 (ko) * | 2018-06-29 | 2019-11-01 | 주식회사 티앤드에스 | 고정부를 포함하는 토글형 고리 |
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