JPH0719716Y2 - モンキーレンチ - Google Patents

モンキーレンチ

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JPH0719716Y2
JPH0719716Y2 JP6269891U JP6269891U JPH0719716Y2 JP H0719716 Y2 JPH0719716 Y2 JP H0719716Y2 JP 6269891 U JP6269891 U JP 6269891U JP 6269891 U JP6269891 U JP 6269891U JP H0719716 Y2 JPH0719716 Y2 JP H0719716Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
lower jaw
monkey wrench
engaging
sliding contact
main body
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP6269891U
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English (en)
Other versions
JPH055360U (ja
Inventor
辰美 小瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lobtex Co Ltd
Original Assignee
Lobtex Co Ltd
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Publication date
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モンキーレンチの改良
に関し、さらに詳しくは、該レンチの上顎と下顎との間
の間隔寸法長を容易に調節し得ると共に、調節した後は
該間隔寸法長が不測に変ることなく、締付物の緊締、弛
緩作業能率の向上を計ったモンキーレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモンキーレンチは、挾着用の上顎
を備えると共に、該上顎の基部にウオームを設けて成る
本体と、一側にラックを備えた下顎とから成り、該上顎
の挾着面と下顎の挾着面とを対向させた状態で、本体の
前面部の縦溝内に下顎のラックを嵌挿して該ラックをウ
オームに噛合わせ、両顎間で被挾着物を挾持できるまで
ウオームを回動して下顎を上動または下動させるか、或
は本体の上顎の下方側面に数値を表示すると共に、下顎
の側面にポイントを表示し、該ポイントが、表示された
数値部に合致するまで下顎を移動させた際における両顎
間の間隔寸法長が表示数値と一致するように設定してお
くことにより、被挾着物の被挾着部の寸法に見合う位置
に下顎を容易に移動させ得るように構成して、挾着操作
の容易化を計ったものが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】而して、上記従来例中
の数値表示形態のものは、数値表示のないものの場合に
較べて確かに挾着操作上の便宜性はあるが、両者いづれ
の場合も、作業員が無意識にウオームを回動したり、或
はウオームが不測に他物に摺接して回動したりすること
が往々にしてあり、このような場合は、当初に設定した
両顎間の間隔寸法長と必ず相違しているため、その都
度、ウオームを回動して所要の間隔寸法長に調節する必
要があるといった作業上非常に不便な問題がある。
【0004】本考案は、上記の問題を解決することを課
題として研究開発されたもので、上顎と下顎間の挾着間
隔寸法長を所要長さに設定した後は、妄りにウオームが
回動して間隔寸法長に変化を来たすことがなく、したが
って被挾着物の緊締、弛緩作業の能率を著しく向上し得
るモンキーレンチを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本考案では、挾着用の上
顎を備えたモンキーレンチ本体に、該上顎に対向させて
挾着用の可動下顎を操作部材を介して進退可能に装設し
て成るモンキーレンチにおいて、該本体と下顎との摺接
面における本体側の摺接面に少なくとも一列の複数の係
合凹所を縦設すると共に、下顎側の摺接面にスプリング
により押進付勢された少なくとも一つの係合子を嵌設
し、該係合子を上記各係合凹所中の所要の凹所に上記操
作部材を介して適宜に係脱可能に圧入係合するように構
成したことを特徴とするモンキーレンチを開発し、採用
した。
【0006】また、本考案では、上記のように構成した
モンキーレンチにおいて、本体側の摺接面に左右二列の
複数の係合凹所を相互にジグザグ状に縦設すると共に、
下顎側の摺接面の左右二個所に、該左右二列の係合凹所
に各別に圧入係合する二つの係合子を嵌設したことを特
徴とするモンキーレンチ、及びスプリングと係合子が別
個の部材で構成されていることを特徴とするモンキーレ
ンチ、並びにスプリングと係合子が単一部材で構成され
ていることを特徴とするモンキーレンチを夫々開発し、
採用した。
【0007】
【作用】本考案に係るモンキーレンチは、上記のように
構成されているので、規格化されているボルト、ナット
等の各被挾着物の被挾着部寸法長に、上顎6と下顎2と
の間の間隔寸法長が夫々一致するように係合子3dと各
係合凹所3aの配置位置を設定し、必要に応じて該各係
合凹所3aの設定位置に対応して上顎6の下方側面に両
顎間の間隔寸法数値を表示し、操作部材を介して所要の
挾着寸法長に一致する係合凹所の位置に下顎を移動する
と、下顎側の摺接面11に設けた係合子3dがスプリン
グ3cを介して本体側の摺接面9に設けた係合凹所3a
内に圧入係合する。
【0008】この圧入係合の際に、通常は軽い係合音を
発するため係合されたことを容易に確認し得て、両顎
2、6間の間隔寸法長に一致する被挾着部を備えた被挾
着物の緊締、弛緩作業を能率的に行ない得ると共に、係
合子3dは係合凹所3a内に圧入係合されているため、
一旦係合した後は、下顎2の移動操作部材4であるウオ
ームが不用意に回転して上記の間隔寸法長を変えること
がないので、被挾着物の緊締、弛緩作業は一層能率的に
行なわれる。
【0009】また、被挾着物の被挾着部の寸法長が変っ
た場合は、操作部材4であるウオームを従来品よりも若
干強く回動することにより、その係合子3dをスプリン
グ3cに抗して下顎側の摺接面11の凹所3b内に没入
させ、本体側の摺接面9の係合凹所3aから脱出させた
後、下顎2を適宜に移動して所要の係合凹所3a内に係
合子3dを圧入係合することにより、上記と同様に確実
且つ能率的にモンキーレンチの操作を行なうものであ
る。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明すれば、本考案に係るモンキーレンチは、大別し
て、モンキーレンチ本体1と、該本体1の所定の個所に
進退可能に装設した下顎2と、該下顎2を本体1の所要
位置に調節可能に係着する係合部材3と、下顎2の進退
用の操作部材4とから構成されている。
【0011】而して、上記モンキーレンチ本体1は、ハ
ンドル5の先端上部に上顎6を前方に向って突設すると
共に、上顎6の基部後側において本体1の側面に後述す
るウオームを嵌挿着するための窓孔7を開設し、且つ上
顎6の下方において本体1の前面に嵌挿用の縦溝8を設
けると共に該縦溝8の両側に平滑な前向きの摺接面9、
9を形設して構成されている。
【0012】また、上記下顎2は、その上面を上顎6の
下面に対向可能に形成されていて、その後側部にラック
10を一体に突出縦設すると共に、該ラック10の細巾
基杆部10aと下顎2との段差面により、下顎2の後部
両側に上記本体1側の摺接面9、9と摺接する平滑な後
向きの摺接面11、11を形設して構成されている。
【0013】さらに、上記係合部材3はこの実施例では
図2、図3及び図6に示すように上記本体1側の両摺接
面9、9に所要の間隔を保って夫々一列、したがって左
右二列に、相互にジグザグ状(千鳥状)に縦設した夫々
複数の半球形状凹面の係合凹所3a…3a、3a…3a
と、上記下顎2側の両摺接面11、11の左右対称位置
に、図4から図6に示すように夫々一つづつ凹所3b、
3bを設けると共に、該凹所3b、3b内に収容したス
プリング3c、3cにより外側に向って押進付勢されて
嵌入された鋼球から成る二個の係合子3d、3dとから
構成されている。
【0014】また、上記操作部材4は、ウオームを上記
本体1の窓孔7内に嵌挿し、その上下の突出軸を窓孔7
の上下の内面に軸支させて回動可能に構成されている。
【0015】而して、上記のように構成された本体1の
縦溝8内に下顎2のラック10の細巾基杆部10aを挿
嵌すると共に、該ラック10の突出部をウオームから成
る操作部材4の螺旋溝に噛合わせて、本体1側の両側摺
接面9、9に下顎2側の両側摺接面11、11を当接さ
せることにより、操作部材4を右または左に回転させた
際に、ラック10を介して下顎2を、上記各摺接面9、
11に沿わせて上下方向に進退させ、したがって本体1
側の両側摺接面9、9に設けた所要の係合凹所3a、3
a内に、下顎2側の両側摺接面11、11に設け両係合
子3d、3dを適宜に選択的に確実に圧入係合させて、
両顎2、6間の間隔寸法長を設定通りに維持できるモン
キーレンチを構成したものである。
【0016】また、本体1の上顎6の下方側面には、被
挾着物の被挾着部の寸法長に対応する各サイズの数値表
示12が各係合凹所3aごとに上下に亘って施されてお
り、該数値表示12の何れかに下顎2の側面に表示した
目印(係合子3dの配設位置に対応する目印)13を合
致させた際に、両顎2、6間の間隔寸法長が上記被挾着
部の寸法長に一致するように構成して被挾着物の挾着操
作上の便宜が計られている。
【0017】なお、図7は本考案の他の実施例の要部を
略示したもので、上記実施例と相違する点は、下顎2を
本体1の所要位置に調節可能に係着する係合部材3の構
造であって、この実施例では、本体1の摺接面9に複数
の谷形状の係合凹所3aを設けると共に、下顎2の摺接
面11に縦長の浅溝から成る凹所3bを設け、且つ該凹
所3b内に、両脚を備えた板バネ状のスプリング3cと
該スプリング3cの上面中間部に山形状の係合子3dを
一体に設けた部材を嵌着し、山形状の係合子3dを所要
の上記係合凹所3aに選択的に係脱可能に圧入係合する
ようにして係合部材3を構成したものである。
【0018】なお、本考案に係るモンキーレンチの係合
部材3における係合凹所3a及び係合子3dは、必ずし
も前記実施例に示すように、左右両側に二列状に設ける
必要はなく、一列状に設けるだけで十分であるが、前記
実施例のように構成すれば、本体1の前面に形成した摺
接面9の強度を弱めることなくして、多段階に亘る両顎
間の間隔寸法長の調節が可能となる利点がある。
【0019】以上、本考案の主要な実施例について詳述
したが、本考案は上記実施例に限定されるものではな
く、考案の目的を達成でき、且つ考案の要旨を逸脱しな
い範囲内で、種々の設計変更が可能であることは当然で
ある。
【0020】
【考案の効果】本考案に係るモンキーレンチは、前記の
ように構成され、上記のようにして使用されるものであ
るから、次のような優れた効果を達成できる。
【0021】(1) 被挾着物の被挾着部の寸法長に一
致するように下顎を移動して、上顎と下顎との間の間隔
寸法長を調節設定すると、下顎側の摺接面に配設された
係合子が本体側の摺接面に配設された係合凹所内にスプ
リングを介して圧入係合されているため、ウオーム等か
ら成る間隔調節部材に他物が不測に摺接しても、該調節
部材を回動させて下顎を移動させるおそれがなく、した
がって、上記間隔寸法長が不測に変化するのを確実に防
止し得て、被挾着物の緊締、弛緩作業能率を著しく向上
できる。
【0022】(2) 係合子は係合凹所に係脱可能な状
態で係合されているため、調節部材を従来よりも僅かに
強く回動操作することにより下顎を自由に上下移動し得
て、係合子を所要の係合凹所に圧入係合でき、したがっ
て下顎と上顎との間の安定した間隔寸法長の調節を円滑
確実に達成できる。
【0023】(3) 係合子は係合凹所側に向ってスプ
リングにより付勢配設されているので、係合子が係合凹
所内に圧入係合する際には軽い係合音を発生する場合が
多く、したがって下顎と上顎との間の間隔寸法長が所要
通り調節されたことを聴覚的にも確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るモンキーレンチの一実施例を示す
側面図である。
【図2】モンキーレンチ本体の前方部を示す一部を省略
した拡大側面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】下顎の拡大側面図である。
【図5】図4の背面図である。
【図6】係合部材の係合状態を示す説明図である。
【図7】係合部材の他の実施例の係合状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 モンキーレンチ本体 2 下顎 3 係合部材 3a 係合凹所 3b 凹所 3c スプリング 3d 係合子 4 操作部材 6 上顎 9 本体側の摺接面 11 下顎側の摺接面

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挾着用の上顎を備えたモンキーレンチ本
    体に、該上顎に対向させて挾着用の可動下顎を操作部材
    を介して進退可能に装設して成るモンキーレンチにおい
    て、該本体と下顎との摺接面における本体側の摺接面に
    少なくとも一列の複数の係合凹所を縦設すると共に、下
    顎側の摺接面にスプリングにより押進付勢された少なく
    とも一つの係合子を嵌設し、該係合子を上記各係合凹所
    中の所要の凹所に上記操作部材を介して適宜に係脱可能
    に圧入係合するように構成したことを特徴とするモンキ
    ーレンチ。
  2. 【請求項2】 本体側の摺接面に左右二列の複数の係合
    凹所を相互にジグザグ状に縦設すると共に、下顎側の摺
    接面の左右二個所に、該左右二列の係合凹所に各別に圧
    入係合する二つの係合子を嵌設したことを特徴とする請
    求項1に記載のモンキーレンチ。
  3. 【請求項3】 スプリングと係合子が別個の部材で構成
    されていることを特徴とする請求項1または2に記載の
    モンキーレンチ。
  4. 【請求項4】 スプリングと係合子が単一部材で構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または2に記載のモ
    ンキーレンチ。
JP6269891U 1991-07-11 1991-07-11 モンキーレンチ Expired - Lifetime JPH0719716Y2 (ja)

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JP6269891U JPH0719716Y2 (ja) 1991-07-11 1991-07-11 モンキーレンチ

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JP6269891U JPH0719716Y2 (ja) 1991-07-11 1991-07-11 モンキーレンチ

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JPH055360U JPH055360U (ja) 1993-01-26
JPH0719716Y2 true JPH0719716Y2 (ja) 1995-05-10

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ID=13207781

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JP6269891U Expired - Lifetime JPH0719716Y2 (ja) 1991-07-11 1991-07-11 モンキーレンチ

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011073101A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Tohnichi Mfg Co Ltd 配管用締付工具のヘッドおよびこのヘッドを備えた配管用トルクレンチ
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WO2013054570A1 (ja) * 2011-10-12 2013-04-18 Ohno Yasushi モンキーレンチ
JP5315435B1 (ja) * 2012-04-23 2013-10-16 泰嗣 大野 モンキーレンチ

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JPH055360U (ja) 1993-01-26

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