JPH0719651U - リンクチェーン - Google Patents

リンクチェーン

Info

Publication number
JPH0719651U
JPH0719651U JP5391393U JP5391393U JPH0719651U JP H0719651 U JPH0719651 U JP H0719651U JP 5391393 U JP5391393 U JP 5391393U JP 5391393 U JP5391393 U JP 5391393U JP H0719651 U JPH0719651 U JP H0719651U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
chain
curvature
wear
direction inside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5391393U
Other languages
English (en)
Inventor
豊司 深水
Original Assignee
昭和機械商事株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昭和機械商事株式会社 filed Critical 昭和機械商事株式会社
Priority to JP5391393U priority Critical patent/JPH0719651U/ja
Publication of JPH0719651U publication Critical patent/JPH0719651U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chain Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リンキング部を面接触とすることにより、耐
摩耗性に優れたリンクチェーンを提供する。 【構成】 リンク1の湾曲部2の内側の周方向の曲率x
yzが、リンクの湾曲部内側の湾曲方向の曲率abcと
同じであることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、工場や鉱山などのコンベヤで使用するリンクチェーンに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
楕円形の円環に形成されたリンクが複数個連結されてなるリンクチェーンは、 丸棒を一定の長さに切断後、曲げ、溶接、熱処理を行って製造され、鎖車である スプロケットホイールにかけて鉱山などのコンベヤで使用される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のリンクチェーンは断面円形の丸棒を単に楕円形に曲げた だけであったので、リンクとリンクとの接触部分であるリンキング部が点接触と なり、問題点があった。
【0004】 すなわち、チェーンには使用時に一定の荷重が作用するため、前記の点接触部 分に大きな面圧力が発生し、リンキング部が摩耗し、リンクの線形が細くなり、 ピッチが長くなってしまうのである。
【0005】 ところで、コンベヤで使用されるチェーンはホイールにかみ合うことによって 動力を伝達し搬送物を運ぶので、チェーンとホイールとのかみ合い状態を常に安 定に保ってチェーンがホイールから外れないようにする必要があるが、前記した ようにリンクのピッチが長くなると、チェーンの全長も長くなり、チェーンにた るみが発生し、そのまま放置すれば、チェーンがホイールから外れるおそれがあ った。
【0006】 そこで、チェーンとホイールとのかみ合い状態を常に安定に保ってチェーンが ホイールから外れないように、緊張装置を用いてチェーンに常に一定の張力を作 用させているが、前記のチェーンのたるみをとるためには複数回、この緊張装置 を調整してチェーンに張力を与える必要があった。 特に、チェーンの使用開始直後の初期段階においてはリンキング部分の摩耗が 著しいために、前記の緊張装置の調整回数が多かった。
【0007】 また、摩耗が使用初期に著しいと、全体としてのチェーンの使用期間が短くな ってしまう問題もあった。
【0008】 さらに、チェーンの寿命が短いということは単にチェーンの交換回数が多くな りチェーン代がかかるということだけでなく、そのチェーンの交換のためにコン ベヤを停止しなければならず、それによって操業を止めざるを得ず、さらにチェ ーン交換のための人件費なども伴うので、コスト高を招く結果となっていた。
【0009】 以上の問題点は全て、リンクの摩耗に起因するものであり、このような摩耗の 進行のしかたは搬送物、負荷、設置場所(環境)などによって異なるが、摩耗対 策として次の4つが挙げられる。 (1)腐食の少ない材質の選定 (2)硬い材質の選定 (3)耐摩耗性のある材質の選定 (4)リンキング部の面圧を低くする
【0010】 しかしながら、前記した問題点を招くリンキング部の摩耗は、主に(4)のリ ンキング部の面圧が高くなることによって発生する。 本考案はこのリンキング部の面圧を低くして、その部分の摩耗を抑制してチェ ーンの寿命を延ばすことを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この考案は、リンクの湾曲部内側の周方向の曲率が、リンクの湾曲部内側の湾 曲方向の曲率と同じであることを特徴とするリンクチェーンである。
【0012】
【作用】
リンクの湾曲部内側の周方向の曲率がリンクの湾曲部内側の湾曲方向の曲率と 同じであるので、リンクとリンクとの接触部分は面接触となり、従来の点接触の 場合と比較するとこのリンキング部の摩耗量が著しく少なくなる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案のリンクチェーンについて、さらに詳細に説明する。 図1(a)は、この考案のリンクチェーンのリンクと、そのリンクの湾曲部中 央における断面(A−A断面)とを示しており、リンクの湾曲部内側の湾曲方向 の曲率とは曲線abcの曲がりの程度をいい、リンクの湾曲部内側の周方向の曲 率とはA−A断面においては曲線xyzの曲がりの程度をいう。
【0014】 図1(b)は、前記のA−A断面におけるリンクの一方の端面を拡大して示し たものであり、リンク1の湾曲部内側の周方向の曲率xyzは、従来のリンクで は鎖線3aで示したような半径(d/2)の円弧であり全体として直径d円形で あったが、この考案のリンクは実線3で示したようにリンク内幅の半径Rの円弧 である。すなわち、この考案のリンクチェーンは、リンクの湾曲部内側の周方向 の曲率xyzが、リンクの湾曲部内側の湾曲方向の曲率abcと同じに形成され てなる。
【0015】 このようにリンクの湾曲部内側の周方向xyzの曲率を、リンクの湾曲部内側 の湾曲方向の曲率abcに、すなわちリンク内幅の半径Rの円弧と同じに形成す るには、リンクの製造工程の曲げ加工時に、図1(c)に示すように円形断面の 丸棒をリンクの内幅の半径Rと同一の寸法の治具で押しつぶし加工を行うことに より行う。また、この押しつぶし量は、図に示したように押しつぶし部の端部の 径d1 がリンクの線形dの30%から80%、すなわち、d1 =(0.3〜0.8)dと するのが望ましい。
【0016】 なお、この押しつぶし加工によって押しつぶされた部分の肉は、図1(b)の ハッチングを入れた部分に示すように、外にふくれるので、断面積の変化はなく 、加工部のリンクの強度が低下する心配もない。
【0017】 図2(a)はリンクとリンクとの結合状態を示した図であり、この内のリンキ ング部を拡大して示した図が(b)と(c)であり、(b)は従来のチェーンの 場合であり、(c)がこの考案のチェーンの場合である。
【0018】 従来のリンキング部のリンクの断面は、(b)のように円形であったので、リ ンクとリンクが点接触するが、この考案のリンクではリンクの湾曲部内側の周方 向の曲率をリンクの湾曲部内側の湾曲方向の曲率と同じにしたので(c)のよう にリンクとリンクとが面接触する。
【0019】 ところで、リンクとリンクとは図2(a)の矢印で示したようにスプロケット ホイールとのかみ合いで揺動し、このリンクの揺動角度はポケット数により異な るが、例えば6ポケットの場合その揺動(進入)角度は30度となる。そこで、 ポケット数によらず、どの角度においてもリンクとリンクとを面接触させるのが 望ましいので、この実施例のチェーンでは、前記の押しつぶし加工は、図3に示 すように左右90度ずつ、すなわちリンクの湾曲部全域にわたって行った。
【0020】 この考案は、このようなリンク、つまりリンクの湾曲部内側の周方向の曲率を リンクの曲率部内側の湾曲方向の曲率と同じに形成してなるリンクを、複数個連 結させたリンクチェーンである。
【0021】 次に、この考案のリンクチェーンと従来のリンクチェーンとの摩耗状態の差異 をみるために、表1に示すような使用条件で比較実験を行った。
【0022】
【表1】
【0023】 表2は、この比較結果を示したものである。サンプル数は15個であり、Pと OWは、図4に示した部分の寸法である。このPとOWmax は、リンクの未使用 状態では、それぞれ規格値である92mmと93mmであり、比較実験終了後のPや OWmax の寸法とそれらの規格値との差が大きいほどリンクの線径摩耗が多かっ たことを示している。
【0024】
【表2】
【0025】 この表から、この考案のリンクチェーンの方が従来のリンクチェーンに比較し て、比較実験終了後のPやOWmax の寸法とそれらの規格値との差が小さいので 摩耗が少なかったことが分かる。
【0026】 図5には、従来のリンクチェーンと、この考案のリンクチェーンとの摩耗量の 比較を行った結果を示した。この図において、縦軸はリンキング部のリンクの線 径摩耗量であり、横軸はチェーンの使用時間である。また、この図では、チェー ンの使用限界を線径摩耗量が2.4mmの点とし、その時までの従来のチェーンの 使用時間を1としている。
【0027】 この図より、従来のリンクチェーンでは初期摩耗が著しいことが分かり、この 初期摩耗段階では緊張装置の複数回の調整が必要である。それに対して、この考 案のリンクチェーンは、比較的摩耗が少なく、初期段階から摩耗量が時間に比例 しており摩耗の速度が遅いので、定期点検や定期補修でのチェーンの交換が可能 である。さらに、この考案によればチェーンの寿命が従来のものよりも約1.6 倍になっている。
【0028】
【考案の効果】
このように、この考案のリンクチェーンは、リンキング部を従来の点接触から 面接触としたので、このリンキング部の面圧を低くすることができ、摩耗を著し く少なくすることができる。
【0029】 よって、リンキング部の摩耗から生じる問題点に対処するための緊張装置の調 整作業が一回又は不要となり、長期間安定した使用状態が得られる。また、寿命 が延びたことによってチェーンの交換に要する手間やコストも削減できる。
【0030】 さらに、面接触することにより、チェーンの揺動や、振動を少なくすることも 可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のリンクチェーンのリンクと、そのリ
ンクの湾曲部中央における断面(A−A断面)と、その
断面におけるリンクの一方の端面とを示す図である。
【図2】リンクチェーンのリンキング部とその拡大図を
示し、(b)は従来のチェーンの場合、(c)はこの考
案のチェーンの場合である。
【図3】この考案のチェーンのリンキング部を示す図で
ある。
【図4】表2におけるリンクの各寸法位置を示す図であ
る。
【図5】チェーンの使用時間とリンキング部の線径摩耗
量との関係を、従来のチェーンとこの考案のチェーンと
で比較した図である。
【符号の説明】
1 リンク 2 リンクの湾曲部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リンクの湾曲部内側の周方向の曲率が、
    リンクの湾曲部内側の湾曲方向の曲率と同じであること
    を特徴とするリンクチェーン
JP5391393U 1993-09-08 1993-09-08 リンクチェーン Pending JPH0719651U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5391393U JPH0719651U (ja) 1993-09-08 1993-09-08 リンクチェーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5391393U JPH0719651U (ja) 1993-09-08 1993-09-08 リンクチェーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0719651U true JPH0719651U (ja) 1995-04-07

Family

ID=12955958

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5391393U Pending JPH0719651U (ja) 1993-09-08 1993-09-08 リンクチェーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0719651U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5320616A (en) * 1976-08-10 1978-02-25 Kubota Ltd Steel pipe sheet pile
JPH0212296A (ja) * 1988-06-30 1990-01-17 Nec Corp 指定型文字表示装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5320616A (en) * 1976-08-10 1978-02-25 Kubota Ltd Steel pipe sheet pile
JPH0212296A (ja) * 1988-06-30 1990-01-17 Nec Corp 指定型文字表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020129732A1 (en) Enclosure member, and multi-link conveyor chain
CN100450803C (zh) 稳定器的横向偏移防止装置
JP2009520932A (ja) チェーン伝動用チェーン
KR20060029215A (ko) 힌지 컨베이어 체인용 체인 핀
JP3197241U (ja) 異形断面力骨材利用のメッシュベルト
JPH0719651U (ja) リンクチェーン
JP3092000B2 (ja) 非丸鋼チェーン、並びにそのための駆動装置及びチェーンホイール
JP2004257531A (ja) ローラチェーン
BR9916547A (pt) Dispositivo e processo para fabricar um cordonel metálico, cordonel metálico particularmente para reforçar produtos elastoméricos compósitos e pneumático para rodas de veìculos
EP0479124B1 (en) Transmission chain structure
CN100451381C (zh) 传动带
GB2233260A (en) Manufacturing chain
CN212055681U (zh) 一种大接触面低应力链条、编芯
CN114084588A (zh) 一种用于井下输送设备的矩形链节及链条
JP2006009947A (ja) ローラチェーン
JP2001208140A (ja) チェーンのプレート形状
JP5003184B2 (ja) 動力伝達チェーン用ピンおよびその製造方法
US20040139594A1 (en) Method for making a flexible cutting tool, and resulting cutting tool
US2107021A (en) Potato digger chain
JP7348438B2 (ja) コンベヤチェン
CN219198009U (zh) 一种变径链节及变径链条
JPH10181826A (ja) 搬送コンベヤ用のローラチェーンと、それを使用するコンベヤチェーン
US20220289319A1 (en) Rotating track guide components with white-iron segments
JP4180057B2 (ja) ワイヤソー
KR0123563Y1 (ko) 공작물이송용 롤러 컨베이어의 구조

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960220