JPH07196302A - 一酸化炭素除去装置 - Google Patents

一酸化炭素除去装置

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JPH07196302A
JPH07196302A JP5349041A JP34904193A JPH07196302A JP H07196302 A JPH07196302 A JP H07196302A JP 5349041 A JP5349041 A JP 5349041A JP 34904193 A JP34904193 A JP 34904193A JP H07196302 A JPH07196302 A JP H07196302A
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JP
Japan
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gas
carbon monoxide
catalyst
manifold
selective oxidation
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JP5349041A
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English (en)
Inventor
Yasuko Shimizu
泰子 清水
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Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/06Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues
    • H01M8/0606Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants
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    • H01M8/0625Combination of fuel cells with means for production of reactants or for treatment of residues with means for production of gaseous reactants from carbon-containing material in a modular combined reactor/fuel cell structure
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 改質ガス中の一酸化炭素を選択酸化触媒の下
で酸化除去する一酸化炭素除去装置において、選択酸化
触媒と接触する際の導入ガスの空間速度(SV)を調整
し、選択酸化触媒を適正条件で作用させる。 【構成】 改質反応後の改質ガスは、酸化剤ガスとして
の空気と共に、所定範囲に内圧調整されるガスマニホー
ルド53に滞留された後、ポリイミド膜よりなる水素分
離膜50を通過して、選択酸化触媒を担持する触媒層5
8に導入される。ガスマニホールドの内圧調整および水
素分離膜の通過により、導入ガスのSVは所定範囲に調
整され、選択酸化触媒の作用が有効に発揮される。水素
分離膜は、導入ガス中の一酸化炭素を予備的に除去する
機能を持つ。触媒層は、冷却層59と交互にサンドイッ
チ状に積層され、冷却層を流動する冷媒によって、選択
酸化触媒が活性化される最適温度域に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一酸化炭素除去装置に関
し、より詳しくは、燃料電池発電装置において燃料電池
の燃料極に供給すべき燃料ガス中に含まれる一酸化炭素
量を低減するために用いられる一酸化炭素除去装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電解質の両側に燃料極と酸化極とを配
し、燃料極と酸化極とにそれぞれ水素と酸素とを供給す
ることによって電池反応を得る燃料電池発電装置におい
て、発電効率を高め、大気環境汚染を防止するために、
燃料極にはできるだけ水素リッチなガスを供給すること
が望まれる。
【0003】このために、メタノール等の炭化水素ある
いはアルコール類を主成分とする原燃料ガスを改質触媒
の作用により改質して水素リッチガスを作る改質器を燃
料電池に前置して設けることが行われているが、いかに
改質器の能力を高めても、改質ガス中に若干量の一酸化
炭素ガスが混入されることが避けられない。燃料極に供
給される燃料ガスに一酸化炭素が含まれると、燃料極に
触媒として用いられるPt(白金)を被毒させ、発電性
能を低下あるいは不安定にしてしまう。
【0004】これを防止するために、改質器と燃料電池
との間に一酸化炭素除去装置を配置して、燃料極に供給
される燃料ガス中の一酸化炭素濃度を所定レベル以下に
低減させることが、たとえば特開平3−203165号
公報等に提案されている。
【0005】一般に、一酸化炭素除去装置は、改質器に
おける改質反応後の改質ガス中の一酸化炭素をシフト触
媒による変成反応により二酸化炭素に転化することによ
り、改質反応直後の改質ガス中には10000ppmあ
るいはそれ以上の高い一酸化炭素濃度となっているのを
1000ppm程度にまで低減させ、更に、選択酸化触
媒による酸化除去を行って100ppm未満にまで低減
させることが望まれる。
【0006】ここに選択酸化触媒とは、活性化される酸
化反応が構成分子に対してその活性温度域に応じて選択
的に作用するものを言う。一酸化炭素との酸化反応を選
択的に推進する触媒で反応効率に優れているものとして
は、Au/α−Fe/Alが知られてい
る。この触媒によれば、100℃以上の高温域では水素
を選択的に酸化して水を生成する反応が活性化される
が、100℃以下の低温域では一酸化炭素を選択酸化し
て二酸化炭素を生成する反応が活性化される。したがっ
て、選択酸化触媒を一酸化炭素の酸化除去に利用する場
合、その作動温度域は100℃以下の低温域であるた
め、改質器で精製された水素ガスを熱交換せずにそのま
ま燃料電池に供給することができるので、特に100℃
前後の温度で発電する固体高分子型燃料電池との整合性
が優れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、選択酸化触
媒においては活性作動温度域と共にSV(空間速度)に
留意しなければならない。従来技術においては、冷却に
よる選択酸化触媒の温度管理についてはある程度の配慮
がなされているものの、SVの監視技術は確立されてい
ない。たとえば選択酸化触媒として反応率が優れている
Au/α−Fe/Alを用いた場合、SV
が高すぎるために改質ガス中の一酸化炭素濃度を十分に
酸化除去することができないという問題があった。
【0008】また、上記したようにシフト触媒による変
成反応と選択酸化触媒による酸化反応との二段階処理に
よって一酸化炭素を除去する場合において、シフト触媒
の劣化や活性温度域を外れる等の反応条件の不備によっ
て変成反応の反応率が低下すると、1000ppm以上
の一酸化炭素が選択酸化触媒に導入されることとなる。
このため、選択酸化触媒による酸化反応を行っても除去
しきれない未反応の一酸化炭素が残り、100ppm以
上の一酸化炭素を含む燃料ガスが燃料電池に供給されて
しまい、電極触媒を劣化させることがあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は上記した
従来技術の問題点を解消し、燃料電池に供給される水素
リッチな燃料ガス中の一酸化炭素濃度を確実に100p
pm未満に低減させることのできる一酸化炭素除去装置
を提供することを目的とする。
【0010】かかる目的を達成するため、本発明は、燃
料電池に供給すべき水素リッチな燃料ガス中の一酸化炭
素濃度を低減させる一酸化炭素除去装置であって、被処
理ガスと酸化剤ガスとからなる混合ガスを滞留させるガ
スマニホールドと、選択酸化触媒を担持する少なくとも
一層の触媒層と、ガスマニホールド内の混合ガスを所定
範囲の空間速度にて触媒層を通過流動させるための空間
速度調整手段と、を有してなることを特徴としている。
【0011】触媒層を通過する際の混合ガスの空間速度
は、好ましくは1000〜1500となるように、空間
速度調整手段によって調整される。
【0012】空間速度調整手段は、ガスマニホールドと
触媒層との間に設けられるポリイミド膜等からなる耐熱
性水素分離膜、またはガスマニホールドの内圧を好まし
くは2〜10kg/cmの範囲に調整するための圧力
調整手段として構成することができ、あるいはこれら両
者を併用することができる。
【0013】より具体的には、本発明による一酸化炭素
除去装置は、被処理ガスと酸化剤ガスとからなる混合ガ
スを滞留させるガスマニホールドと、選択酸化触媒を担
持する少なくとも一層の触媒層と、ガスマニホールドと
触媒層との間に設けられる水素分離膜と、ガスマニホー
ルドの内圧を調整するための圧力調整手段と、を有して
なることを特徴としている。水素分離膜としてはポリイ
ミド膜が好適に用いられる。ガスマニホールドの内圧は
圧力調整手段により、好ましくは2〜10kg/cm
の範囲となるように調整される。
【0014】好ましくは、複数の触媒層が冷却層を挟ん
で積層されてなり、冷却層に冷媒を流動せしめることに
より触媒層が冷却される。これにより、選択酸化触媒の
活性温度域である常温〜100℃に触媒層が保持され
る。
【0015】ガスマニホールド内に滞留される被処理ガ
スと酸化剤ガスとの混合割合は、好ましくは、酸素/一
酸化炭素モル比にして0.5〜5、より好ましくは1〜
3の範囲に設定される。
【0016】
【作用】炭化水素あるいはアルコール類よりなる改質原
料と水とからなる液体燃料を水蒸気改質して得られる改
質ガスは水素リッチではあるが、若干量の一酸化炭素を
含んでいる。このままの改質ガスを燃料電池に供給する
と、電極に用いられる白金等の触媒を被毒させ、発電能
力を低下させるので、選択酸化触媒の下で改質ガス中の
一酸化炭素を酸化除去し、その濃度をたとえば100p
pm未満にまで低減させる必要がある。
【0017】改質ガスは酸素や空気よりなる酸化剤ガス
と共に一酸化炭素除去装置のガスマニホールドに導入さ
れ、滞留された後、選択酸化触媒を担持する触媒層に導
入される。このように、ガスを直接触媒層に導入するの
ではなく、一旦ガスマニホールド内に滞留した後に触媒
層に導入することにより、その空間速度が緩和された状
態で選択酸化触媒と接触することとなり、触媒作用を最
大限に発揮させることが可能となる。
【0018】具体的には、ガスマニホールドの内圧を所
定範囲(2〜10kg/cm)に調整することで、触
媒層に導入される混合ガスの空間速度が適正範囲に調整
される。更には、これに代えて、あるいはこれと併用し
て、ガスマニホールドと触媒層との間にポリイミド膜等
の水素分離膜を設け、ガスマニホールド内に滞留される
混合ガスをこの水素分離膜を通過させた後に触媒層と接
触させることにより、混合ガスの空間速度が緩和調整さ
れる。
【0019】水素分離膜は、同時に、改質ガス中の水素
を選択的ないし優先的に通過させ、一酸化炭素を除去す
るフィルタとして機能するので、改質ガス中に多量の一
酸化炭素が含まれている場合にも、選択酸化触媒の作用
が最適に発揮される範囲(1000ppm程度)にまで
予備的に一酸化炭素濃度を低減化させる。
【0020】
【実施例】図1は本発明による一酸化炭素除去装置を用
いた一酸化炭素濃度低減処理フローを示す。燃焼部1に
おいて、空気を燃焼助剤として用いて水素ガスや液体メ
タノールをバーナーで燃焼し、あるいは水素ガスやメタ
ノールガスを燃焼触媒と接触させつつ触媒上で燃焼させ
ることによって、熱源ガスを生成する。
【0021】以下、この処理フローを実行するための改
質装置の構成例を示す図2をも参照しながら説明する。
【0022】気化部2は、気化層と加熱層とが交互にサ
ンドイッチ状に積層されてなる積層体として構成され
る。気化層には、改質原料である液体メタノールおよび
水の混合液体燃料(メタノール/水(モル比)=1/1
〜1/4)が液体燃料マニホールドよりポンプ圧送され
る。燃焼部1からの熱源ガスが加熱層に導入されること
により気化層が加熱され、液体燃料の表面から燃料が気
化され、改質原料ガスとなる。
【0023】改質部3は、気化部2と隣接して設けら
れ、改質層と加熱層とが交互にサンドイッチ状に積層さ
れてなる積層体として構成される。改質層には、たとえ
ば銅/亜鉛(Cu/Zn)からなる改質触媒層が含浸、
溶射、電着、スパッタリング等により設けられ、あるい
は通路内に充填されている。この改質部に、気化部2か
らの改質原料ガスが導入されると共に、気化部2を通過
した後の熱源ガスが加熱層に導入される。
【0024】改質層は、加熱層に導入された熱源ガスに
より250〜300℃程度に加熱され、CHOH
(g)+HO(g)→3H+COの反応式による
水蒸気改質反応が行われる。改質ガスは、改質部3のガ
ス排出口に設けられた改質ガスマニホールドに溜められ
た後、隣接する変成部4に導入される。
【0025】改質反応直後の改質ガスには、水素および
二酸化炭素と共に約1%(10000ppm)程度の一
酸化炭素が含まれており、燃料電池の燃料極におけるP
t触媒の被毒を防止するために、改質ガス中の一酸化炭
素濃度を100pm未満に低減させた状態で燃料極に供
給する必要がある。このために、図1に示すように、変
成部4における変成反応と酸化除去部5における酸化反
応の二段階の一酸化炭素低減処理が行われる。
【0026】変成部4は、変成触媒層と加熱層とが交互
にサンドイッチ状に積層されてなる積層体として構成さ
れる。変成触媒層には、銅(Cu)および亜鉛(Zn)
のうち少なくとも一元素を含むシフト触媒が含浸、溶
射、電着、スパッタリング等により設けられ、あるいは
通路内に充填されている。
【0027】この変成触媒層に、改質部3からの改質ガ
スが導入され、150〜200℃程度の温度域にて、C
O+HO→H+COの反応式による変成反応が行
われる。なお、変成反応には水が必要とされるが、前記
液体混合燃料中の水の割合を過剰にしておくことによ
り、改質反応後の過剰水分をそのまま変成触媒層におい
て変成反応に用いることができる。
【0028】変成部4におけるシフト触媒による変成反
応により、改質ガス中の一酸化炭素が水と反応して二酸
化炭素に転化され、改質ガス中の一酸化炭素濃度は10
00ppm程度にまで低減される。
【0029】変成反応を経た変成ガスは、ガス排出部に
設置されたガスマニホールドに溜められた後、コンプレ
ッサ51またはブロワ等の送風機により、隣接する酸化
除去部5のガス導入口に設けられたガスマニホールドに
導入される。
【0030】酸化除去部5は、選択酸化触媒層と冷却層
とが交互にサンドイッチ状に積層されてなる積層体とし
て構成される。選択酸化触媒は、0.1〜50重量%、
好ましくは1〜10重量%のAu(金)を含有する触媒
を、O/COモル比が0.5〜5、好ましくは1〜
3、温度約100℃の条件の下で用いる。この触媒は、
Fe,CoO.NiO.Al,TiO
ZrO,SiOよりなる群から選ばれる一種以上の
酸化物担体に塩化金酸水溶液を含浸させ、乾燥後焼成す
るか、あるいは上記酸化物構成元素の硝酸塩と塩化金酸
を含む水溶液をアルカリ水溶液で中和して共沈させ、水
洗、乾燥後焼成することによって得ることができる。ま
た、上記の代わりに、Al等の担体にPtとF
e、Mn、Co等の酸化物を担持させた触媒を用いるこ
ともできる。これら触媒は、含浸、溶射、電着、スパッ
タリング等により各選択酸化触媒層に設けられ、あるい
は直径2〜3mm程度のアルミナビーズあるいはガラス
ビーズにAu/α−Feを担持したものが通路内
に充填されている。
【0031】酸化反応に必要な空気は、コンプレッサ5
2またはブロワ等の送風機により、酸化除去部5のガス
マニホールド53に導入される。
【0032】酸化除去部5は、冷却層に導入された冷媒
により、選択酸化触媒の活性温度である常温ないし10
0℃の温度域に維持され、CO+1/2HO→CO
の反応式による酸化反応が行われる。これにより、改質
ガス中の一酸化炭素濃度が100ppm未満にまで低減
される。
【0033】冷媒には、たとえば改質原料である液体メ
タノールと水との混合液体燃料が用いられ、メタノール
タンク8および水タンク9内の液体メタノールおよび水
が所定モル比(メタノール/水=1/1〜1/4)にて
混合されて、酸化除去部5の上部より、あるいは側面よ
り、送液ポンプにより導入される。酸化除去部5を通過
した後の冷媒は、一旦装置外部へ排出された後、気化部
2の底部に隣接する液体燃料マニホールドに溜められ
る。
【0034】液体メタノールと水との混合液に代えて水
を冷媒として用いることもできる。この場合、図3に示
すように、メタノールはメタノールタンク8から直接気
化部2の液体燃料マニホールドに導入され、酸化除去部
5を通過した後に液体燃料マニホールドに溜められた水
と合流して気化部2に導入される。
【0035】前述のように、変成部4からの改質ガスお
よび空気はそれぞれコンプレッサ51、52により酸化
除去部5のガスマニホールド53に導入されるが、選択
酸化触媒を最大限に活性化するためには、O/COモ
ル比を0.5〜5、特に1〜3の範囲内とすることが好
ましい。また、ガスマニホールド53の内圧を2〜10
kg/cmの範囲内として、選択酸化触媒のSVを適
正化することが好ましい。これらを達成するため、コン
プレッサ51、52は改質ガスおよび空気の供給量がO
/COモル比0.5〜5、特に1〜3となるように設
定され、且つ、圧力安全弁として機能するサージタンク
へのガス導入口に圧力計54が設置され、この圧力計5
4により測定された圧力値がコントローラ55に入力さ
れ、ガスマニホールド53の内圧が2〜10kg/cm
となるよう各コンプレッサ51、52の作動を制御し
ている。
【0036】酸化反応後の改質ガスは、加湿器6に導入
されて加湿される。加湿器6は、沸騰水恒温槽の周囲
を、改質部3を通過した後の熱源排ガスにより保温する
ものであり、更に小型ヒータを取り付けてリレーでヒー
タ電源の投入が自動的に行われるよう構成されている。
【0037】加湿器6を経た改質ガスは、燃料電池セル
スタック7の燃料極に供給される。この改質ガス中の一
酸化炭素濃度は100ppm未満にまで低減されている
ため、電極触媒の被毒をもたらすことがない。
【0038】酸化除去部5の更に詳細な構成例が図4に
示されている。図2または図3に関連して既述したよう
に、酸化除去部5のガスマニホールド53には、変成部
4において変成反応を経て一酸化炭素濃度値が1000
ppm程度に低減された改質ガスがコンプレッサ51に
より導入されると共に、空気がコンプレッサ52により
導入される。コンプレッサ51、52からの改質ガスお
よび空気の導入量は、それぞれフローメータ56、57
によって計測され、O/COモル比が0.5〜5、よ
り好ましくは1〜3となるよう、またガスマニホールド
53の内圧が2〜10kg/cmとなるよう、コント
ローラ55によって制御される。
【0039】ガスマニホールド53に溜められた改質ガ
スと空気との混合ガスは、ガスマニホールド53の側面
に貼着された耐熱性水素分離膜50を通過して、積層体
の選択酸化触媒層58に導入される。耐熱性水素分離膜
50とは、ガスマニホールド53内の温度である100
〜150℃の温度域において選択的に水素を通過させる
機能を有する非多孔質高分子膜を言い、たとえばポリイ
ミド膜が好適に用いられる。このような耐熱性水素分離
膜50を通過させることにより、選択酸化触媒層58に
導入される混合ガスのSVを緩和し、用いられる選択酸
化触媒の作用を最大限に発揮させることができると共
に、選択酸化触媒による酸化除去に先立って予備的に相
当量の一酸化炭素を除去することができる。
【0040】酸化除去部5の本体をなす積層体は、前記
したような選択酸化触媒が付着または充填されてなる選
択酸化触媒層58と、メタノールと水の混合液体(図
2)または水(図3)よりなる冷媒を流動せしめる冷却
層59とが、交互にサンドイッチ状に積層されてなる。
【0041】図4の構成例では、ガスマニホールド53
から酸化除去部5に上昇流として選択酸化触媒層58を
流動する改質ガスと空気との混合気に対して、冷媒が酸
化除去部5の上部から冷却層59を下降流として流動す
る、いわゆる対向流型の冷却システムとして構成されて
いる。これに代えて、図5に示されるように、酸化除去
部5の側面から冷媒を流動させる、いわゆる直交流型の
冷却システムを採用してもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、選択酸化触媒を十分に
活性化させ、燃料電池の電極触媒に被毒を生じさせない
程度にまで水素リッチガス中の一酸化炭素濃度を低減さ
せることが可能となる。
【0043】特に、改質反応後の改質ガス等の被処理ガ
スと酸化剤ガスとの混合ガスを一旦ガスマニホールドに
滞留させ、その内圧を監視して所定範囲に調整した後
に、触媒層に導入することで、混合ガスのSVが適正範
囲に緩和され、選択酸化触媒による酸化除去反応効率を
向上させることができる。
【0044】また、ガスマニホールドと触媒層との間に
耐熱性水素分離膜を設けることにより、同様に混合ガス
のSVが緩和され、しかも、該水素分離膜に最適な温度
および加圧条件にて混合ガスを通過させることができ
る。
【0045】同時に、水素分離膜が選択的に水素を通過
させることから、一酸化炭素濃度を予備的に除去するこ
とができ、選択酸化触媒の作用が最大限に発揮され得る
程度の一酸化炭素濃度として触媒層に導入させることが
できる。すなわち、水素分離膜と選択酸化触媒とを併用
することにより、それらの相乗効果が発揮され、改質ガ
ス中の一酸化炭素濃度を常に100ppm未満にまで低
減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による改質ガス中の一酸化炭素濃度低減
処理フローを示す図である。
【図2】図1に示す処理フローを実行するために用いら
れる改質装置の概略構成例を示すブロック図である。
【図3】図2に示す改質装置の構成を一部変更した例を
示すブロック図である。
【図4】図2または図3に示す改質装置における酸化除
去部のより詳細な構成例を示す斜視図である。
【図5】図4に示す酸化除去部の構成を一部変更した例
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 燃焼部 2 気化部 3 改質部 4 変成部 5 酸化除去部 6 加湿器 7 燃料電池セルスタック 50 耐熱性水素分離膜 51 コンプレッサ 52 コンプレッサ 53 ガスマニホールド 54 圧力計 55 コントローラ 58 選択酸化触媒層 59 冷却層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池に供給すべき水素リッチな燃
    料ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる一酸化炭素除去
    装置であって、被処理ガスと酸化剤ガスとからなる混合
    ガスを滞留させるガスマニホールドと、選択酸化触媒を
    担持する少なくとも一層の触媒層と、前記ガスマニホー
    ルド内の混合ガスを所定範囲の空間速度にて前記触媒層
    を通過流動させるための空間速度調整手段と、を有して
    なることを特徴とする一酸化炭素除去装置。
  2. 【請求項2】 前記空間速度調整手段により、前記触
    媒層を通過する際の前記混合ガスの空間速度が1000
    〜1500の範囲に調整されることを特徴とする請求項
    1の一酸化炭素除去装置。
  3. 【請求項3】 前記空間速度調整手段が、前記ガスマ
    ニホールドと前記触媒層との間に設けられる耐熱性水素
    分離膜よりなることを特徴とする請求項1の一酸化炭素
    除去装置。
  4. 【請求項4】 前記水素分離膜がポリイミド膜である
    ことを特徴とする請求項3の一酸化炭素除去装置。
  5. 【請求項5】 前記空間速度調整手段が、前記ガスマ
    ニホールドの内圧を所定範囲に調整する圧力調整手段よ
    りなることを特徴とする請求項1の一酸化炭素除去装
    置。
  6. 【請求項6】 前記圧力調整手段により前記ガスマニ
    ホールドの内圧を2〜10kg/cmの範囲に調整す
    ることを特徴とする請求項5の一酸化炭素除去装置。
  7. 【請求項7】 燃料電池に供給すべき水素リッチな燃
    料ガス中の一酸化炭素濃度を低減させる一酸化炭素除去
    装置であって、被処理ガスと酸化剤ガスとからなる混合
    ガスを滞留させるガスマニホールドと、選択酸化触媒を
    担持する少なくとも一層の触媒層と、前記ガスマニホー
    ルドと前記触媒層との間に設けられる水素分離膜と、前
    記ガスマニホールドの内圧を調整するための圧力調整手
    段と、を有してなることを特徴とする一酸化炭素除去装
    置。
  8. 【請求項8】 前記水素分離膜がポリイミド膜である
    ことを特徴とする請求項7の一酸化炭素除去装置。
  9. 【請求項9】 前記圧力調整手段により前記ガスマニ
    ホールドの内圧を2〜10kg/cmの範囲に調整す
    ることを特徴とする請求項7の一酸化炭素除去装置。
  10. 【請求項10】 複数の前記触媒層が冷却層を挟んで積
    層されてなり、前記冷却層に冷媒を流動せしめることに
    より前記触媒層が冷却され、前記選択酸化触媒の活性温
    度域である常温〜100℃に前記触媒層が保持されるこ
    とを特徴とする請求項7の一酸化炭素除去装置。
  11. 【請求項11】 前記ガスマニホールド内に滞留される
    被処理ガスと酸化剤ガスとの混合割合が、酸素/一酸化
    炭素モル比にして0.5〜5の範囲に設定されることを
    特徴とする請求項7の一酸化炭素除去装置。
  12. 【請求項12】 前記ガスマニホールド内に滞留される
    被処理ガスと酸化剤ガスとの混合割合が、酸素/一酸化
    炭素モル比にして1〜3の範囲に設定されることを特徴
    とする請求項7の一酸化炭素除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0833401A2 (en) * 1996-09-24 1998-04-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for reducing concentration of carbon monoxide and method of the same
US6120925A (en) * 1996-09-27 2000-09-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Apparatus for and method of reducing concentration of carbon monoxide and fuel-cells generator system with such apparatus

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