JPH07196035A - 移送装置のガイドレール - Google Patents

移送装置のガイドレール

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JPH07196035A
JPH07196035A JP35290693A JP35290693A JPH07196035A JP H07196035 A JPH07196035 A JP H07196035A JP 35290693 A JP35290693 A JP 35290693A JP 35290693 A JP35290693 A JP 35290693A JP H07196035 A JPH07196035 A JP H07196035A
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JP
Japan
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guide rail
groove
transfer device
functional member
members
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JP35290693A
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Nobuyuki Tsuboi
信行 坪井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で精度を高め、かつ任意の長さ寸
法のものを取扱容易な状態で提供できる構成にされる移
送装置のガイドレール。 【構成】 フランジ部2a,2aを外向きに配されて外側部
に溝部を形成される溝形部材2,2一対と、これら一対
の溝形部材2,2間に位置する少なくとも1つの機能部
材3とを幅方向に重ね合わせ、これら各部材を前記両溝
形部材2,2のウエブ2b,2b位置で軸線方向に所要の間
隔で前記各部材に共通して穿設された複数の孔を通じて
中空鋲6により一体に結合され、前記溝形部材2,2の
フランジ部2a表面(軌道面7)及びそのフランジ部2aと
ウエブ2bとの接合する隅角部が鍔付きガイドローラ101
の案内軌道部7'となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動機,搬送装置ある
いは各種機器における移動体を移動案内支持するのに用
いられて有用な移送装置のガイドレールに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、各種機器あるいはコンベアなどに
おける移動体を移動させるには主としてガイドレールに
案内されて走行移動するようにされている。そして、そ
の移動体は主にガイドレール上を転動するガイドローラ
によって走行され、その走行の駆動力については別途駆
動体、たとえばロープやチエンによる牽引,あるいはリ
ンクやロッドに連結されて移動される方式,または移動
体に直接駆動機を搭載してその駆動機による動力でガイ
ドレール上を自走させる方式などが汎用されている。
【0003】そして、その移動体の走行路となるガイド
レールとしては、ガイドローラの転動する案内面とその
案内面に沿って転動するガイドローラが走行路から逸脱
しないように回転軸線方向の案内をする案内部を備える
ことが必須であり、さらに走行する移動体をガイドロー
ラによってガイドレールに保持させることも要件とな
る。このようなことから、そのガイドレールの形状、特
に断面形状は各種要件を満足させる必要がある場合、形
状が複雑になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガイドレール
は、前述のような条件を満足させる必要上複雑な断面形
状に形成されることが多く、そのために工作上多くの問
題点がある。すなわち、断面形状が複雑になると一体に
構成するには溶接加工などを必要とされ、長い寸法の場
合歪が生じやすいのでその修正に多くの手数を必要とす
る。しかも加工精度を高めるのに多くの困難がある。ま
た、一体構造に、例えば引抜き加工で得られるものであ
っても、ガイドローラの接触する案内面については研磨
加工などを必要とすると工費が嵩むことになる。このよ
うなことから、従来のガイドレールにあっては製作費が
高くなるために、簡単に構成して目的を達成しようとす
ると精度の高いものが得られず、あるいは精度を必要と
する部分とそうでない部分とに分離して組立ねばならな
いので、全体として嵩高い構造となるのが回避できない
などの問題点がある。
【0005】本発明ではこのような問題点を解決して、
至極簡単な構造で精度を高め、かつ任意の長さ寸法のも
のを取扱容易な状態で提供できる構成にされる移送装置
のガイドレールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために構成される本発明の移送装置のガイドレール
は、フランジ部を外向きに配されて外側部に溝部を形成
される溝形部材一対と、これら一対の溝形部材間に位置
する少なくとも1つの機能部材とを幅方向に重ね合わ
せ、これら各部材を前記両溝形部材のウエブ位置で軸線
方向に所要の間隔で前記各部材に共通して穿設された複
数の孔を通じて締結部材により一体に結合され、前記溝
形部材のフランジ部表面及びそのフランジ部とウエブと
の接合する隅角部がガイドローラの案内軌道部となるよ
うに構成されることを特徴とする。
【0007】本発明における前記機能部材は、移送装置
における移動体との関係に応じて任意の形状構成のもの
が採用され、前記ガイドローラの案内のみの場合は前記
両溝形部材による案内軌道部より低い寸法の板材あるい
は厚肉材で形成されているのが好ましい。また、その機
能部材としては所要厚みの部材の重ね合わせ面でない一
方の面にラックを設けられることが好ましい。さらに、
その機能部材としては所要寸法に厚みを有する部材の重
ね合わせ面でない面に軸線方向のT字形溝もしくはアリ
溝を設けて、その溝部にセンサ,マイクロスイッチある
いはスイッチなどを操作するドッグなどの部品を所要位
置にセットできるものであるのが好ましい。また、その
機能部は材所要寸法の厚みを有する部材で重ね合わせ面
でない面の少なくとも一方の面の前記鍔付きガイドロー
ラの案内軌道部を外れた部分に軸線方向の凸条が設けら
れている構成であるのがよい。またさらに、前記機能部
材は前述のような各種機能性を有する部材を複数組合せ
て構成されるものであってもよい。もちろん、前記機能
部材は用途に応じて鋼材(ステンレス鋼を含む)・アル
ミニウムもしくはアルミニウム合金・銅合金などの金
属,機械的強度の高いプラスチック例えばポリアミド系
の樹脂あるいは炭素繊維入りの合成樹脂などが選択採用
できる。
【0008】また、本発明における前記溝形部材は、そ
のフランジ部をウエブに対して通常直角に配することは
もちろん、そのフランジ部をウエブに対して適宜角度で
仰角あるいは俯角にすることができ、このようにするこ
とで移動体などに設けられるガイドローラと軌道面との
接触関係を必要に応じて最適化できる。
【0009】また、本発明のガイドレールは、前記溝形
部材と前記機能部材とを、その機能部材を前記溝形部材
の一方のフランジ部の外面側に片寄せるようにして締結
部材によって一体化される構成であってもよい。このよ
うにすることで、両溝形部材のフランジ部の内面(溝形
成側)をガイドローラの案内として利用することにより
走行体の移動重心を低くすることができて好ましい。
【0010】本発明では前記溝形部材は板材を曲げ加工
して形成されるので、その構成材料として種々の材料が
採用できる。その構成材として一般に構造用炭素鋼が用
いられるが、そのほかに高張力鋼板用いて厚みの薄いも
ので強度の高いガイドレールを得ることができる。ま
た、鋼板の間に合成樹脂材を介在させた複合鋼板を用い
て形成すれば、振動を低減できる機能を有するガイドレ
ールとすることができる。さらにまた、前記鋼材の表面
に潤滑性を有する合成樹脂剤をコーティングされたもの
ではガイドローラの摩擦抵抗を少なくして円滑な案内が
できることになる。また、ステンレス鋼板を採用するこ
とで耐蝕性を要求される場合に有効である。さらにま
た、前記溝形部材は炭素繊維を混入して強化されたプラ
スチック層と鋼板とを一体に結合させた複合板で構成す
ることができる。このような複合板の場合はそのプラス
チック層がフランジ部からウエブの表面となるように配
されているのが好ましい。また、この溝形部材は機械的
強度の高い合成樹脂、例えばポリアミド系の樹脂あるい
は炭素繊維入りの合成樹脂などで構成することができ
る。
【0011】本発明における前記溝形部材と機能部材と
を一体化するための締結部材は、中空鋲を用いることが
好ましい。この中空鋲による締結によれば、その中空部
がガイドレールの取付支持孔として使用できる利点を有
する。もちろん実体のリベットによる締結を行うことも
できる。
【0012】本発明の前記移送装置のガイドレールは、
継手部として、溝形部材のフランジ部で一端部に受け鈎
構造部を形成され、他端部で前記受け鈎構造部に係合す
る掛け鈎構造部を設け、その溝形部材のウエブの端部は
突き合わせにされ、かつ前記機能部材の端部がそれぞれ
前記ウエブ端より所定寸法短くされ、そのウエブ端より
短い両機能部材によって接続時形成される両溝形部材間
の空間部分に当該機能部材の厚み相当の別途継手片を挿
入して両溝形部材の端部ウエブでボルト締結されて接続
できるように構成されることを特徴とする。
【0013】前記継手部における前記継手片は、対応す
る機能部材の構造と同じもので形成されることが、ガイ
ドレールを連続して接続されるのに好ましい。
【0014】さらに、本発明の移送装置のガイドレール
は、前述の組合せ構造でローラの軌道面及び案内軌道部
がその機能部材の中心線を通る立面上で所要半径の曲線
を描く彎曲に形成された曲線型とすることができる。こ
の場合、両端部は適宜長さ直線部に形成することにより
連結作業を容易にすることができるので好ましい。
【0015】また、本発明の移送装置のガイドレール
は、両溝形部材に対して前記機能部材を接続に要する寸
法軸線方向にずらせた状態で組み合わされ、一端部には
両溝形部材による空間が、他端部には前記空間に対応す
る機能部材による突出部がそれぞれ形成され、これらを
嵌め合わせて両者にそれぞれ合致するように両溝形部材
端部と機能部材とにそれぞれ取付孔を設けて、前記空間
に前記突出部を嵌め合わせて、当該取付孔を通じて締結
要素にて締結されることによりガイドレールの接続がで
きる継手構造を一体に構成されることによって、全体構
造の簡易化ができて好ましい。
【0016】またさらに、溝形部材についてはその構成
材を鋼板単一材から前述のようなプラスチック材との複
合材を選択使用することによって、使用箇所の環境改
善,装置の軽量化を容易に図ることができる。
【0017】また、本発明では、前述のような組合せに
よってガイドレールが構成されるので、比較的長さの長
い製品を容易に得られるから短い寸法のものは所要長さ
に切断して使用できる。しかし、長い距離のガイドレー
ルとするには接続の必要があり、この場合は継手部とし
て、溝形部材の端部のフランジ部に設けられる一方の受
け鈎構造部に対して、他方端部の掛け鈎構造部を係合さ
せるとともに、それらフランジ部より短くされているウ
エブ端を突き合わせて接合させた後に両溝形部材間に形
成される空間部に継手片を挿入して継手片を両溝形部材
のウエブで挟んで締結することにより、ずれを生じさせ
ることなく連結でき、しかも簡単な操作で強力な接続が
可能になる。さらに、その継手片を機能部材と同様な形
状のものを用いることによって当該接続部分におけるガ
イドレールの機能を途切れさせることなく接続できる利
点を有するのである。
【0018】そして、前述のガイドレールを彎曲させて
曲線型にすれば、前述の直線型のガイドレールと連結す
ることによって高低差のある移送ラインを構築すること
ができる。その際、その曲線型のガイドレールの端部を
適宜区間直線にすれば、継手部の構造を容易にできる。
【0019】
【作用】このように構成される本発明のガイドレール
は、一対の溝形部材の間に機能部材を介在させて、これ
ら少なくとも3つの部材を重ね合わせて軸線方向に所要
のピッチで締結部材により一体化されているので、その
中間に配される機能部材を用途に応じて所要の機能を所
持したものを組み込むことにより、複雑な加工を必要と
せずに高精度にして所期の目的を達成できる。しかも、
両溝形部材の上下両フランジ部の表面とそれらフランジ
部とウエブとの接合する隅角部をガイドローラの案内軌
道部として、ガイドローラを無理なく確実に案内できる
簡単な構成で効果的なガイドレールとなし得る。もちろ
ん、簡単な構成で加工も容易であるから安価に提供でき
る経済的効果の高いものである。なお、ガイドローラが
鍔付ローラであるとより効果的である。
【0020】さらに、所要寸法で画一的に加工できる
(例えば精密プレス加工,ロールフォーミング加工など
による)溝形部材に対して機能部材は、締結用の孔を前
記溝形部材と統一して設けておけば、その寸法形状など
を用途に応じて各種のものを製作して組み合わせるよう
にすることで、単なるガイドレールではなく複合された
機能を有するガイドレールが至極簡単に得られることに
なる。しかも、それらは量産可能な構成であるので容易
に、かつ安価に提供できることになる。また、前記機能
部材を選択することにより、長い距離の搬送用ガイドレ
ールから短い移動範囲で使用される直線運動機構のガイ
ド体として広範な直線運動用のガイドとして活用でき
る。
【0021】また、本発明のガイドレールでは、前述の
ような組合せによって構成されるので、所要長さの製品
を得られるから比較的に短い寸法のものは所要長さに切
断して使用できる。しかし、長い距離のガイドレールと
するには接続の必要があるが、この場合は継手部とし
て、溝形部材の端部のフランジ部に設けられる一方の受
け鈎構造部に対して、他方端部の掛け鈎構造部を係合さ
せるとともに、それらフランジ部より短くされているウ
エブ端を突き合わせて接合させた後に両溝形部材間に形
成される空間部に継手片を挿入して継手片を両溝形部材
のウエブで挟んで締結することにより、ずれを生じさせ
ることなく連結でき、しかも簡単な操作で強力な接続が
可能になる。さらに、その継手片を機能部材と同様な形
状のものを用いることによって当該接続部分におけるガ
イドレールの機能を途切れさせることなく接続できる利
点を有するのである。
【0022】
【実施例】次に、本発明の移送装置のガイドレールにつ
いて、その実施例を具体的に図面を参照しつつ説明す
る。
【0023】図1は本発明の移送装置のガイドレールの
最も基本的な実施例の全体を斜視図で表してあり、図2
はその図1のII−II視断面図であり、図3は図1におけ
るIII −III 視断面図である。
【0024】これらの図において、ガイドレール1は、
左右一対の溝形部材2,2をそのフランジ部2aを外側に
向けて対称に配した間に所要厚みの板材にてなる機能部
材3を配し、これら両溝形部材2,2と機能部材3と
を、それら溝形部材2,2のウエブ2bに軸線方向で所定
のピッチにて設けられる取付孔4とこれらの取付孔4に
共通するように設けられた機能部材3の取付孔5とを合
わせて、それら取付孔4,5に中空鋲6を通して一体に
締結され構成されている。また、機能部材3は溝形部材
2,2の上下両フランジ部2a,2aより下がった位置に接
合されない面が位置するように、言換えれば溝形部材
2,2の高さよりも低い高さ寸法の機能部材3が組合さ
れている。そして、フランジ部2aの表面が鍔付きガイド
ローラの軌道面7となり、その機能部材3の接合されな
い面から離れた位置の両溝形部材2,2のフランジ部2a
とウエブ2bとの接合する隅角部が鍔付きガイドローラの
振れ止めの案内軌道部7'となるようにされている。
【0025】なお、このガイドレール1は全長(例えば
2m〜3m)の両端部で図1にてその一方を示されるよ
うに両溝形部材2,2の端部よりも適宜寸法(高さ寸法
の1.5〜2倍,ただしこの寸法に限定されない)中間
の機能部材3を短くして組み合わされている。そして、
その両端部の機能部材3が短くされた部分において後述
する継手片が組合わさるようにされている。
【0026】このように構成される本発明の最も基本的
な構成のガイドレール1は、例えば図4にて示されるよ
うに、両溝形部材2,2と機能部材3とを一体化してい
る中空鋲6の孔部を取付用の孔として機台Aその他ガイ
ドレール1の取付部に対してボルト60などによって取り
付けて敷設される。この実施例では搬送機のガイドレー
ルに用いられており、溝形部材2,2が上下に位置して
それら溝形部材2,2のフランジ部2aの表面を軌道面7
として、かつその隅角部を案内軌道部7'として搬送移動
台100 付設の左右複数個の中央に鍔102 を有するガイド
ローラ101 ,101 をその鍔102 部を両溝形部材2,2に
よって形成される凹部に挿入した状態で鍔102 部が案内
軌道部7'に案内されて移動できるようになっている。な
お、前記各ガイドローラ101 ,101 はガイドレール1の
図上左右で当該ガイドレール1を挟むようにして案内さ
れる。なお、このガイドレール1では機能部材3が両溝
形部材2,2を一定の間隔に保つためのスペーサの役を
果たしている。
【0027】ガイドレール1はこのような状態で、搬送
移動台100 側に付設されている各組のガイドローラ101
,101 が外周転動面をそれぞれフランジ部2a,2aの表
面(軌道面7)に接触されるようにして、隅角部でそれ
ら各組のガイドローラ101 ,101 の鍔102 部を接触させ
てずれないように案内させる。したがって、このガイド
レール1に案内される搬送移動台100 は上下左右に振れ
ることなく、確実に案内されて走行移動できる。なお、
前記ガイドレール1の取付態様を図5で示されるよう
に、丁度90°変位させた状態で取り付けて使用される
場合、1本のガイドレール1でもって片持ち状態になる
吊下げ搬送体120 でもガイドローラ101 ,101 部がガイ
ドレール1の軌道面7,7と案内軌道部7',7'とによっ
て案内保持されて無理なく移動させることができる。
【0028】そして、前述のガイドレール1では、前記
ガイドローラ(負荷ローラ)101 ,101 とガイドレール
1の軌道面7,7とが線接触して、ガイドローラ1個の
許容荷重は小さいがガイドローラ101 ,101 を同時に両
軌道面7,7を転動させ、両ガイドローラ101 ,101 が
それぞれ溝形部材2の隅角部(案内軌道部7')で軸方向
のスラストを受支されて移動できることになり、軽快で
静粛な走行が確保されるのである。
【0029】図6及び図7に示されるガイドレール1A
は、本発明の他の実施例であって、前記一対の溝形部材
2,2の間に介在される機能部材3Aが上述の平板とは異
なり所要寸法の幅広い部材で、その溝形部材2,2と接
合されない面(図6において上側)に全長にわたってラ
ック20が設けられたものである。そして、そのラック20
を備える機能部材3Aは、両溝形部材2,2と所要のピッ
チでそれぞれに設けられた取付孔を中空鋲6によって一
体に締結されている。それら溝形部材2,2の隅角部に
ガイドローラの案内軌道部7',7'が確保された構成とな
っている。なお、図上前記実施例と同じ部分については
前記実施例と同一の符号を付して詳細な説明を省略して
いる(以下同じ)。
【0030】このような構成のガイドレール1Aは、例え
ば図8で示されるように、機体Bにブラケット105 にて
取り付けられる2個1組とするガイドローラ101 ,101
を複数組(例えば4組)で、それらの各ガイドローラ10
1 ,101 が前記溝形部材2,2の上下軌道面7,7にそ
れぞれ当接して支持されるように配置して、前記ブラケ
ット105 の一方に取り付けられた減速駆動モータ106 の
出力軸に取り付くピニオン106aをその機能部材3Aのラッ
ク20に噛み合わせ、当該ガイドレール1Aが減速駆動モー
タ106 の駆動によって直線運動されるような使用ができ
る。
【0031】このような使用によると、このガイドレー
ル1Aは丁度シリンダにおけるピストンのような働きをす
るのに適用できる。この際も、機能部材3Aの軌道面7,
7より突き出す部分の両側面はガイドローラ101 ,101
の横振れを防止する案内面となる。もちろん、このガイ
ドレール1Aはその組立に用いられている中空鋲6の孔の
部分で固定体(機体など)にボルトにて取り付けて固定
させ、逆に減速駆動モータを備える移動体(例えば搬送
台)に付設される2個1組とするガイドローラ101 ,10
1 を複数組、このガイドレール1Aの軌道面7,7に接触
させてガイドレール1Aに保持されるように上下から挟
み、減速駆動モータによってラック20に噛み合わせたピ
ニオンを駆動させることによって、その移動体を自走さ
せる機構に採用できる。なお、前述のような自走する移
動体のガイドレール1Aとして使用される場合、そのガイ
ドレール1Aの取り付け支持は移動体側の走行に支障を来
さないように片持ちとなる。
【0032】また、別の実施例としてガイドレール1Bが
高さの高い形状のものを用いる場合の具体例を図9によ
って示す。この態様では両溝形部材2A,2Aのウエブ2
b',2b'の高さがフランジ部2a,2aの幅に比べて著しく
大で、このような形態の場合両溝形部材2A,2Aの間に介
在される機能部材3B,3B' は上下2分割されたものを用
いて、それら各機能部材3B,3B' の間に空間を設けて軽
量化を図っている。この形状にされたガイドレール1Bに
おいては、例えば一方の機能部材3Bに前述の実施例と同
様にラック20を全長にわたって設け、他方の機能部材3
B' はガイドローラ101 ,101 の案内となるように一部
を軌道面7,7から低くして案内軌道部7',7'が形成さ
れるように配されている。その他の部分については前述
のものと同様である。なお、一方の機能部材3Bについて
はラック以外の機能を備えたものとすることができる。
【0033】前記ガイドレール1Bは、例えば図10で示
されるように機体Cの適所に中空鋲6の孔を利用してボ
ルト61で締着されて配置される。この例ではウエブ2b'
が広いので安定した取り付けができる。また、ガイドレ
ール1Bの断面二次モーメントが大きくなるので荷重の大
きい搬送物の移動用として効果的に使用できる。なお、
この具体例はガイドレール1Bに対してキャリア130 がそ
のガイドレール1Bの上下両軌道面7,7に中間部に鍔10
2 を有するガイドローラ101 ,101 をそれぞれ当接させ
て吊下げられ、同時に機能部材3B,3B' の突出部両側面
にそれらガイドローラ101 ,101 の側部を案内され、そ
のキャリア130 に搭載のモータ106 の駆動でラック20と
噛み合うピニオン106aを駆動させて自走できるものを表
している。
【0034】次に、図11で示されるガイドレール1C
は、機能部材3Cの一方の上面にT字溝11を、他方の下面
側にはアリ溝12をそれぞれ軸線方向に形成されたもので
ある。このようなガイドレール1Cの場合は、T字溝11に
例えばドッグ112 を取り付けてこのガイドレール1Cに沿
って走行するキャリアに取り付けられたスイッチなど
(図示せず)をそのドッグ112 によって操作させて走行
範囲を制御させることができる。また、アリ溝12に例え
ば合成樹脂製で帯状にされたラック113 をその基部側の
部分で嵌め合わせて取り付け、そのラック113 に図示さ
れないキャリア付設の駆動機の出力軸に取り付くピニオ
ンを噛み合わせて自走させるようにできる。そのキャリ
アに付設のガイドローラ101 ,101 は、前述の実施例と
同様であり、前述のものと同一の部分については同一の
符号を付して説明を省略している。
【0035】また、図12に示されるガイドレール1D
は、図11で示される具体例のものにおいて機能部材3D
の上面にはラック20を設け、下面には基部を狭めて逆勾
配にされた突条13を軸線方向に設けて、その突条13には
ドック114 を所要位置にて嵌め合わせて固定し、前記具
体例のものと同様の作用効果を得ることができる。
【0036】以上は直線状態のガイドレールについて説
明したが、図13及び図14で示されるように両溝形部
材2',2'を所要半径で描く円弧状の彎曲されたガイドレ
ール1Eとすることができる。このような彎曲ガイドレー
ル1Gは、両溝形部材2',2'をプレス加工によって対称に
形成し、機能部材3Eとしては厚板を用途に応じて前述の
ように形成された部材を曲げ加工して所要ピッチで前述
の直線状のガイドレールと同様の要領で中空鋲6により
一体にかしめて結合させることにより構成できる。な
お、機能部材3Eについては必要に応じて板材をレーザカ
ットによって複数枚製作して、それら板材を重ね合わせ
て組み立てることもできる。そして、このような彎曲ガ
イドレール1Eはその両端部について適宜長さの直線部1
E' ,1E' を設けて、接続が容易なように構成するのが
好ましい。図中符号3eは継手取付部の取付孔である。
【0037】しかして、上述の各実施例における各部の
材質については、溝形部材として一般に鋼板を用いて、
この鋼板をプレス曲げ加工により所要寸法に成形され
る。そして、機能部材としては単純形状の場合構造用炭
素鋼を使用し、溝部や突条を備える場合にはアルミニウ
ム,アルミニウム合金,機械的強度の高いプラスチック
で押し出しもしくは引き抜き加工によって成形されたも
のを選択使用される。特に、機能部材については、その
用途に応じて比較的強度の高いものが要求される場合、
金属製のものを採用し、突条や凹部,溝を有する場合に
はアルミニウム,アルミニウム合金,機械的強度の高い
プラスチックで押し出しもしくは引き抜き加工されたも
のを使用することによって加工性を高めるとともに、安
価に提供できる。なお、機能部材にステンレス鋼を使用
すれば耐蝕性のあるガイドレールとして設置環境のよく
ない場所での使用に適するものが得られる。また、機能
部材としてはそれらが中実のものあるいは中空のものな
どを任意採用することができる。その機能部材に中空の
ものを採用した場合は軽量化のほかに中空内部を利用す
ることもできる。
【0038】また、溝形部材については、高張力構造用
鋼板をプレス曲げ加工して形成したものを使用すれば、
板の厚みを薄くできて、しかも機械的強度を高め得る。
さらに、鋼板の表面に潤滑性を有するプラスチック(た
とえば四弗化エチレンなど)でコーティングされたもの
を使用したり、あるいは軌道面を構成する部分となる面
に潤滑性を有するプラスチックの層を形成した鋼板(実
質的に加工する鋼板の片側の面に潤滑性を有するプラス
チックの層が形成された鋼板)をプレス曲げ加工して形
成されたものを使用することができ、このような材料に
よれば、ガイドレールの軌道面の摩擦係数を低減できて
有効である。このほかに、溝形部材には二枚の鋼板の間
に合成樹脂層を挟んで一体にされた複合鋼板(制振鋼板
ともいわれる)で構成すれば、振動の発生を防止でき
る。また、この溝形部材はステンレス鋼板を曲げ加工し
て使用すれば耐蝕性の高いものとすることができる。さ
らに、必要に応じてポリアミド系の合成樹脂,炭素繊維
入り合成樹脂など機械的強度の高い材料で押し出し成形
されたものを採用することもできる。
【0039】以上の実施例にては、溝形部材がすべてウ
エブに対してフランジ部を直角に屈曲させた形状のもの
について説明したが、図18(a) で示されるようにウエ
ブ2bに対してフランジ部2cを図上上側を下向きに、そし
て下側を上向きにそれぞれ所要角度で傾斜させることも
できる。また、図18(b) で示されるようにウエブ2bに
対してフランジ部2dを図上上側を上向きに、そして下側
を下向きにそれぞれ所要角度で傾斜させることもでき
る。これらのような形状の溝形部材にすればガイドロー
ラの周面が軸線に対して鋭角または鈍角に形成されたも
のを用いることもできる。あるいは前述のようなフラン
ジ部2c,2dがウエブ2bに対して傾斜する形状の場合、そ
れらの軌道面7,7に対して通常のガイドローラをその
回転軸を傾斜させて対応させることができる。なお、図
示のものは機能部材3が板材で形成されているが、幅の
広い(厚板)部材とすることができる。もちろん、前述
のような機能部材とすることもできる。
【0040】また、本発明においては、図16で示され
るようなガイドレールを構成する部材のうち、機能部材
3Fをスペーサーとして適宜間隔で設けるようにすること
ができる。もちろん、この場合はスペーサ(機能部材3
F)が配置された位置で中空鋲6にて締結される。この
ようにすれば軽量化できる。
【0041】以上に説明したように本発明に係るガイド
レールは溝形部材と機能部材とを締結一体化するにあた
り中空鋲を使用されているが、この中空鋲に換えて通常
のリベット,ネジ止めあるいは溶接によって一体化する
こともできる。
【0042】また、本発明に係るガイドレールは、前述
の各種形状のものにおいて連続して長い距離で配置させ
る必要があるときには、図17で示されるようにガイド
レール1の両端部で機能部材3を短くして前述のように
一部空間部Eを形成し、その空間部Eにはまり込む継手
片30を用いることにより長く連結することができる。こ
のような場合、例えば前述のガイドレール1の場合のよ
うに、それら両ガイドレール1,1の端部を突き合わせ
て前記両端部での機能部材3,3の短い部分によって生
じる空間部Eに対応する長さの継手片30を、その空間部
Eに挿入して予めガイドレール1,1の連結部に設けら
れている複数の取付孔32と前記継手片30のボルト孔31と
にそれぞれボルトあるいはリベットを挿入して締結する
ことによって長尺のガイドレールを形成できるのであ
る。なお、その継手片30は連結される機能部材3と同じ
ものを用いることにより機能を損なわれることがない。
また、両溝形部材2,2のフランジ部2a,2aの端部の一
方にはへこみ部2i,2iを、そして他方には鈎状に突部2
j,2jをそれぞれ設けて、これらへこみ部2i,2iと突部2
j,2jとの係合で両者を対応させるようにして正しく連
結することができる。
【0043】このほかに、図18で示されるように前述
の各種ガイドレールにおいて、機能部材3の一端部を両
溝形部材2,2の端より所要寸法短くして、他端部をそ
の短くされた寸法だけ長くなるように、言い換えると機
能部材3を所要寸法ずらせて溝形部材2,2と結合さ
せ、へこみ側の部分eに突き出し側の部分fを嵌め合わ
せて両溝形部材2,2の外側から当て板33,33を当てが
って、それら当て板33,33とガイドレール側とに予め対
応する位置で設けられた取付孔35,35' , 35" と隣接す
る位置の中空鋲6の孔部に対する取付孔36にてボルト締
結されることにより結合連結することができる。
【0044】また、本発明のガイドレールによれば、溝
形部材を前述のように鋼板をプレス曲げ加工によって形
成されるので、その寸法精度を高めることが容易であ
り、その構成材質を選択することによって耐久性のある
ガイドレールを安価に提供することができる。したがっ
て、前述の機能部材に例えばラックを備えるものを使用
する場合、その長さを適宜短い寸法に切断して使用すれ
ば、単なるガイドレールではなく案内部を備えたラック
として機械部品に組み込むのに便利である。
【0045】以上の説明においては、ガイドレールを構
成する溝形部材に対してガイドローラがフランジ部の外
面を軌道面とするものであるが、次に本発明の他の実施
例としてその溝形部材のフランジ部の内側を案内面とす
る形式のガイドレール1Fについて説明する。
【0046】図19に示されるのは溝形部材のフランジ
部内側を案内(軌道面7A)とするガイドレール1Fで、
(a) 〜(c) で示されるのは溝形部材2のウエブ2bに対し
てフランジ部2a,2aが直角に曲がっている形状のもので
あり、機能部材3が一方(この図では溝形部材2,2の
下側のフランジ部2a)に片寄せて配されている。図(a)
は中間の断面を示し、(b) は中間の機能部材3がリベッ
ト6Aによって三者一体に締結されている部分を表してお
り、(c) は機能部材3に取付孔65を図上上下の方向に設
けられた部分の断面を表し、この取付孔65は所要の間隔
でリベット6Aによる締結部以外の位置で複数箇所に設け
られる。なお、説明以外の部分については前述のものと
同様である。
【0047】さらに、図19の(d) 〜(f) で示されるの
は、前述のものと同様に機能部材3が一方に片寄せて配
される形状であって、溝形部材2のウエブ2bに対してフ
ランジ部2d,2dがそれぞれ上側を上向きに、下側を下向
きに適宜角度で折曲げられたガイドレール1F' である。
図(d) は中間の断面を示し、(e) は中間の機能部材3が
リベット6Aによって三者一体に締結されている部分を表
しており、(f) は機能部材3に取付孔65を図上上下の方
向に設けられた部分の断面を表し、この取付孔65は所要
の間隔でリベット6Aによる締結部以外の位置で複数箇所
に設けられている。このガイドレール1F' も説明以外の
部分について前述のものと同様である。なお、これらガ
イドレール1F,1F' について、その機能部材3は前述の
ような各種の機能をもたせることができる。もちろん、
取り付けについては前記例のみならず中空鋲を使用して
一体化すれば横方向の取り付けができるので、上面とな
る部分に機能性を所持させることができる。材質も前述
のものと同様にできる。
【0048】このようにされた本発明のガイドレール1
F' (1F)は、図20によって例示されるように、機能
部材3に設けられる取付孔65箇所で機台などにボルト63
で締着され、両溝形部材2,2の各下側のフランジ部2
a,2aに、走行体160 側に設けられるガイドローラ107
,107 を当接させて案内させる。こうすることによっ
て、走行体160 の移動重心を低くすることができる。な
お、この形式では走行体160に付設のガイドローラ107
,107 を溝形部材2,2の上下のフランジ部2a,2aに
対してそれぞれ当接するようにそれらの回転軸心をずら
せて複数個配するようにすれば、より安定した走行がで
きる。また、図示のようにフランジ部2d,2dが傾斜して
いる形状のガイドレール1F' によれば、ガイドローラ10
7 を踏面が傾斜されたものを用いて両側対称に配するこ
とで左右の振れを防止できる。
【0049】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、直接的
にガイドローラが案内される軌道面を備えた部分を2個
の溝形部材により構成され、これら溝形部材のフランジ
部とそのフランジ部に連なる隅角部を利用してガイドロ
ーラの横方向(支持軸線方向)への振れを防止して案内
させ、前記両溝形部材間に介在させる機能部材がその隅
角部を案内として利用できるための空間形成と走行に使
用する各種の機能性の確保とを兼ねる働きを所有でき、
かかる溝形部材と用途に応じた構造の機能部材とを任意
選択して組み合わせることによって、従来製作が困難で
あった構造のガイドレールが至極容易に、かつ安価に提
供できるようになった。そして、それら両溝形部材と機
能部材とを個々に製作して組み合わせる構成であるか
ら、加工精度を高めることができる。また、継手構造に
ついても簡単に構成できるので長い寸法のガイドレール
の構築も容易になる。またさらに、ガイドレールのみな
らず比較的短い所要寸法にして、機械の駆動を伴う駆動
の一要素として組み込むような用途に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移送装置のガイドレールの最も代
表的な実施例の全体を斜視図で一部を切り欠いて表され
ている。
【図2】図1におけるII−II視断面図である。
【図3】図1におけるIII −III 視断面図である。
【図4】図1で示されるガイドレールの一使用態様を表
す図である。
【図5】本発明に係る移送装置のガイドレールの他の具
体例の断面図である。
【図6】本発明に係る移送装置のガイドレールでラック
を備えたものの一部を切断して表す一具体例斜視図であ
る。
【図7】図6における断面図を示し、(a) はa−a視断
面で、(b) はb−b視断面である。
【図8】図6で示されるラックを備えたガイドレールの
使用態様を表す一例の図である。
【図9】本発明に係るガイドレールの他の実施例の縦断
面図である。
【図10】図9で示されるガイドレールの使用態様の一
例を表す図である。
【図11】本発明に係るガイドレールの他の実施例の縦
断面図である。
【図12】本発明に係るガイドレールの他の実施例の縦
断面図である。
【図13】本発明に係るガイドレールの他の実施例の縦
断面図で彎曲形のガイドレールである。
【図14】図13のガイドレールにおける締結部の断面
図である。
【図15】本発明に係るガイドレールの他の実施例の縦
断面図である。
【図16】本発明に係るガイドレールの他の実施例の一
部断面で表す平面図である。
【図17】本発明に係るガイドレールの継手部を示す一
部分解斜視図である。
【図18】本発明に係るガイドレールの継手部の他の例
を示す一部分解斜視図である。
【図19】本発明に係るガイドレールの他の実施例の断
面を順次表す図である。
【図20】図19で表されているガイドレールの一使用
態様を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F,1F’ ガ
イドレール 2,2’ 溝形部材 2a,2b,2c,2d フランジ部 2b,2b’ ウエブ 3,3A,3B,3C,3D,3E,3F 機能
部材 4,5 取付孔 6 中空鋲 7 軌道面 7’ 案内軌道部 11 T字溝 12 アリ溝 13 突条 20,113 ラック 30 継手片 33 当て板 100 搬送移動台 101,107 ガイドローラ 102 ガイドローラの鍔部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ部を外向きに配されて外側部に
    溝部を形成される溝形部材一対と、これら一対の溝形部
    材間に位置する少なくとも1つの機能部材とを幅方向に
    重ね合わせ、これら各部材を前記両溝形部材のウエブ位
    置で軸線方向に所要の間隔で前記各部材に共通して穿設
    された複数の孔を通じて締結部材により一体に結合さ
    れ、前記溝形部材のフランジ部表面及びそのフランジ部
    とウエブとの接合する隅角部がガイドローラの案内軌道
    部となるように構成されることを特徴とする移送装置の
    ガイドレール。
  2. 【請求項2】 前記機能部材は、前記両溝形部材による
    案内軌道部より低い寸法の板材あるいは厚肉材で形成さ
    れている請求項1に記載の移送装置のガイドレール。
  3. 【請求項3】 前記機能部材は、所要厚みの部材の重ね
    合わせ面でない一方の面にラックが設けられている請求
    項1または2に記載の移送装置のガイドレール。
  4. 【請求項4】 前記機能部材は、所要寸法の厚みを有す
    る部材の重ね合わせ面でない面に軸線方向のT字形溝も
    しくはアリ溝が設けられて、前記溝部にセンサ,マイク
    ロスイッチあるいはスイッチなどの制御機器類を操作す
    る部品を所要位置にセットできる構成である請求項1〜
    3のいずれかに記載の移送装置のガイドレール。
  5. 【請求項5】 前記機能部材は、所要寸法の厚みを有す
    る部材で重ね合わせ面でない面の少なくとも一方の面の
    前記鍔付きガイドローラの案内軌道部を外れた部分に軸
    線方向の凸条が設けられている構成である請求項1〜3
    のいずれかに記載の移送装置のガイドレール。
  6. 【請求項6】 前記機能部材は、複数の機能性を有する
    部材を組合せて構成されている請求項1〜5のいずれか
    に記載の移送装置のガイドレール。
  7. 【請求項7】 前記機能部材は、断面角形の中空材で形
    成されている請求項1〜5のいずれかに記載の移送装置
    のガイドレール。
  8. 【請求項8】 前記機能部材は鋼材で形成されている請
    求項1〜6のいずれかに記載の移送装置のガイドレー
    ル。
  9. 【請求項9】 前記機能部材は、機械的強度の高いプラ
    スチックで構成される請求項1〜7のいずれかに記載の
    移送装置のガイドレール。
  10. 【請求項10】 前記機能部材は、アルミニウムもしく
    はアルミニウム合金で構成されている請求項1〜7のい
    ずれかに記載の移送装置のガイドレール。
  11. 【請求項11】 前記溝形部材は、そのフランジ部がウ
    エブに対して直角位置より仰角または俯角に形成されて
    いる請求項1に記載の移送装置のガイドレール。
  12. 【請求項12】 前記溝形部材は、鋼板を折曲げて形成
    されている請求項1または11に記載の移送装置のガイ
    ドレール。
  13. 【請求項13】 前記溝形部材は、2枚の鋼板の間に樹
    脂層を介在させて積層された複合鋼板で形成されている
    請求項1または11のいずれかに記載の移送装置のガイ
    ドレール。
  14. 【請求項14】 前記溝形部材は、高張力構造用鋼板で
    形成されている請求項1または11のいずれかに記載の
    移送装置のガイドレール。
  15. 【請求項15】 前記溝形部材は、表面が潤滑性を所持
    する合成樹脂でコーティングされている請求項1,1
    1,12,13または14のいずれかに記載の移送装置
    のガイドレール。
  16. 【請求項16】 前記溝形部材は、機械的強度の高い合
    成樹脂で形成されている請求項1または11のいずれか
    に記載の移送装置のガイドレール。
  17. 【請求項17】 前記両溝形部材の内側面間にスペーサ
    ーを所要の間隔で複数介在させて締結部材で一体に結合
    されている請求項1〜16のいずれかに記載の移送装置
    のガイドレール。
  18. 【請求項18】 前記両溝形部材と前記機能部材との組
    合せ構造でローラの軌道面及び軌道案内部が形成され、
    その機能部材の中心線を通る立面上で所要半径の曲線を
    描く彎曲に形成される曲線型のガイドレールである請求
    項1〜17のいずれかに記載の移送装置のガイドレー
    ル。
  19. 【請求項19】 前記曲線型のガイドレールは、その両
    端部をそれぞれ少なくとも継手部を形成できる区間が直
    線に形成されている請求項18に記載の移送装置のガイ
    ドレール。
  20. 【請求項20】 前記両溝形部材と前記機能部材とを一
    体化するための締結部材は中空鋲であることを特徴とす
    る請求項1〜19に記載の移送装置のガイドレール。
  21. 【請求項21】 前記両溝形部材と前記機能部材とは、
    その機能部材を前記溝形部材の一方のフランジ部の外面
    側に片寄せるようにして締結部材によって一体化されて
    いる請求項1〜19のいずれかに記載の移送装置のガイ
    ドレール。
  22. 【請求項22】 前記移送装置のガイドレールは、継手
    部として、溝形部材のフランジ部で一端部に受け鈎構造
    部を形成され、他端部で前記受け鈎構造部に係合する掛
    け鈎構造部を設け、その溝形部材のウエブの端部は突き
    合わせにされ、かつ前記機能部材の端部がそれぞれ前記
    ウエブ端より所定寸法短くされ、そのウエブ端より短い
    両機能部材によって接続時形成される両溝形部材間の空
    間部分に当該機能部材の厚み相当の別途継手片を挿入し
    て両溝形部材の端部ウエブでボルト締結されて接続でき
    るように構成されることを特徴とする移送装置のガイド
    レール。
  23. 【請求項23】 前記継手片は、対応する機能部材の構
    造と同じもので形成される請求項21に記載の移送装置
    のガイドレール。
  24. 【請求項24】 前記移送装置のガイドレールは、両溝
    形部材に対して前記機能部材を接続に要する寸法軸線方
    向にずらせた状態で組み合わされ、一端部には両溝形部
    材による空間が、他端部には前記空間に対応する機能部
    材による突出部がそれぞれ形成され、前記空間に前記突
    出部を嵌め合わせ得るようにされ、前記両溝形部材の端
    部と前記機能部材の端部の嵌め合わせ部にそれぞれ合致
    する取付孔を設けて、その嵌め合わせ部で当該取付孔を
    通じて締結要素にて締結されることによりガイドレール
    の接続ができる構成である請求項1〜20のいずれかに
    記載の移送装置のガイドレール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104249119A (zh) * 2014-06-26 2014-12-31 宁波裕民机械工业有限公司 汽车天窗铝导轨连续两点铆压治具及其铆接方法
JP2015157694A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 スペーシア株式会社 搬送レール用連結金具及びそれを用いた連結搬送レール

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