JPH0719575U - 複層ガラス用のスペーサ構造 - Google Patents

複層ガラス用のスペーサ構造

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JPH0719575U
JPH0719575U JP4871593U JP4871593U JPH0719575U JP H0719575 U JPH0719575 U JP H0719575U JP 4871593 U JP4871593 U JP 4871593U JP 4871593 U JP4871593 U JP 4871593U JP H0719575 U JPH0719575 U JP H0719575U
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JP
Japan
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tubular body
spacer
double glazing
air layer
void
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Application number
JP4871593U
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English (en)
Inventor
宗一 山本
雄司 宮明
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着時の意匠性と非透湿性と剛性とに優れた
複層ガラス用のスペーサ構造の提供。 【構成】 板ガラス22相互間に空気層23を形成する
筒状体12が長さ方向での一側に空隙部15を有し、筒
状体12により囲繞形成される中空部16を備えるスペ
ーサ11において、筒状体12を板ガラス22の一方と
対面する側に位置して溶着部17を備える空隙部15
と、空気層23に連通する通孔18とを設けて形成し
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複層ガラス用のスペーサ構造に係り、さらに詳しくは、ロールフォー ミング手法などの成形手法により形成されるスペーサに対しその装着時に好まし い意匠性を確保させることができるほか、優れた非透湿性をも保持させることが でき、さらには、全体強度の向上をも実現することができる複層ガラス用のスペ ーサ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
2枚又はそれ以上の板ガラス材を吸湿剤を収納したスペーサを介して隔置し、 その四周を密閉することで形成される複層ガラスは、断熱性や防音性、防露性な どに優れた効果を発揮するほか、日射遮蔽性や安全性などの付加的機能も有して いるため、省エネルギーや安全性が重視される今日的なニーズによく適合し、業 務用としてのみならず、一般家庭用としても大きな需要が見込まれている。
【0003】 図4〜図6は、上記用途に供される複層ガラスを形成するに際し、板ガラス相 互を隔置するために介装配置されるスペーサの従来構造を例示する説明図である 。
【0004】 このうち、図4に示すスペーサ1は、押出成形により内部に中空部を備えた筒 状体2として一体形成されるものであり、この場合、複層ガラス内部に形成され る空気層と対面する側に位置する前記筒状体2の部位には、吸湿剤6が収納され る中空部3と板ガラス相互間に形成される空気層とを連通させるための通孔4が 穿設されている。
【0005】 また、図5に示すスペーサ1は、板状材をロールフォーミング手法により成形 することで内部に中空部3を有する筒状体2として形成されるものであり、この 場合、複層ガラス内部に形成される空気層と対面する側には、成形時に形成され るスリット状の空隙部5が位置するようにして筒状体2が配置され、前記空隙部 5を介することで吸湿剤6が収納される前記中空部3と板ガラス相互間に形成さ れる空気層とが連通することになる。
【0006】 さらに、図6は、図5におけると同様に板状材をロールフォーミング手法によ り成形することで内部に中空部3を有する筒状体2として形成されるものであり 、この場合、前記筒状体2は、二次封着材が充填される複層ガラスの端面側にス リット状の空隙部5が位置するようにして配置され、複層ガラス内部に形成され る空気層と対面する側に図4におけると同様に吸湿剤6が収納される前記中空部 3と板ガラス相互間に形成される空気層とを連通させるための通孔4が穿設され ている。なお、この場合における前記空隙部5は、溶接手段により溶着されてい る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図4〜図6に示す構造のスペーサ1を用いても二枚の板ガラス相互 を隔置することで、相互間に乾燥した空気層を備える複層ガラスを形成すること はできる。
【0008】 しかし、図4に示す構造のスペーサ1の場合は、押出成形される一体構造タイ プのものであることから成形難易度が高く製品歩留が悪いほか、成形加工後に多 数の通孔4を穿設する必要からその肉厚を薄くして形成しなければならないため に小型で吐出量の少ない専用押出機を用いざるを得ず、結果的に製品コストを上 昇させ、しかも、事後的に行われる通孔4の穿設作業自体も煩雑で非能率である などの不都合があった。
【0009】 また、図5に示す構造のスペーサ1の場合は、図4の場合に比較して成形難易 度は低いものの、ロールフォーミング手法により成形する際に用いる金型などの ために多大な設備投資が必要になり、図4における場合と同様、結果的に製品コ ストが高くなるほか、スリット状となった空隙部5が空気層の側に表出して目視 される結果、意匠的に好ましくなかったり、前記空隙部5の存在が全体強度の低 下を招き、大きなガラス面を有する複層ガラスを形成する際にハンドリング上の 剛性不足を来してしまうなどの不都合があった。
【0010】 一方、図6に示す構造のスペーサ1の場合は、スリット状の空隙部5が溶着さ れているので、図5のスペーサ1にみられたハンドリング上の剛性不足の問題は ないものの、特に水液の侵入しやすい下框の側に位置する場合などには空隙部5 を介して湿気が中空部3内に侵入しやすくなり、このような透湿性が吸湿剤6の 性能劣化を促進する不具合があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は従来技術にみられた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成 上の特徴は、板ガラス相互間に空気層を形成すべく介在配置される筒状体がその 長さ方向での一側に空隙部を有し、かつ、筒状体により囲繞形成される中空部を 備えてなる複層ガラス用のスペーサであって、前記筒状体は、隔置される板ガラ スのいずれか一方の側と対面する側に位置し、かつ、溶着部を形成してなる空隙 部と、板ガラス相互間に形成される空気層と中空部とを連通させるための通孔と を備えることにある。なお、前記筒状体における空隙部を有する一側面と、この 一側面に対向する他側面とには、必要により一次封着材を保持させるための凹陥 部を形成しておくのが好ましい。
【0012】
【作用】
このため、スペーサ自体は、成形難易度が比較的低いロールフォーミング手法 によりその一側面に空隙部を有する筒状体として形成することができる。
【0013】 また、筒状体となって形成されるスペーサは、隔置される板ガラスのいずれか 一方の側と対面する側に前記空隙部を位置させ、かつ、透湿抵抗の高い一次封着 材を介在させて装着されるので、吸湿剤が収納される中空部内を非透湿性に富む 空間域とすることができる。
【0014】 しかも、筒状体は、空隙部に溶着部を形成することで全体強度の強化向上を図 っているので、たとえ大きなガラス面を有する複層ガラスを形成する場合であっ ても、ハンドリング上の剛性不足を来すこともない。
【0015】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0016】 図1は、本考案を適用して形成される複層ガラスの一例を示す説明図であり、 二枚の板ガラス22,22がその相互間に空気層23を形成するために配設され るスペーサ11を介して隔置されており、このスペーサ11とそれぞれの板ガラ ス22との間にはブチル系シーリング材などからなる一次封着材24が、隔置さ れた板ガラス22,22の周縁部22a,22a相互とスペーサ11とで区画形 成される空間部25には弾性シーリング材などからなる二次封着材26がそれぞ れ充填され、かつ、スペーサ11内には吸湿剤20が収納されて形成されており 、前記空気層23との接触面に少なくとも1以上の通孔18を配設することで複 層ガラス21の全体が形成されている。
【0017】 図2は、本考案の一実施例を示す説明図であり、前記スペーサ11は、板状材 をロールフォーミング手法などの成形手法を用いて略ロ字形を呈するなど、適宜 の断面形状を呈する筒状体12となって形成され、この筒状体12により中空部 16が囲繞形成されている。また、筒状体12は、長さ方向での一方の突合せ端 部13と他方の突合せ端部14との間にスリット状の空隙部15が形成されてい る。
【0018】 この場合、筒状体12が備えるスリット状の前記空隙部15は、隔置される板 ガラス22のいずれか一方の側、例えば室内側に位置する板ガラス22と対面す る一側面12bの側に位置するようにして形成されている。
【0019】 また、このようにして形成される空隙部15は、その適宜の部位に溶着部17 を形成することで突合せ端部13,14相互が一体化されている。この場合にお ける溶着部17は、図示例のように一定間隔をおいて点状に溶接することで形成 することができるほか、図示は省略したがその長さ方向に沿わせた全長にわたり 溶接することで形成したり、所定長さのもとで部分的に溶接することで形成する ものであってもよい。
【0020】 さらに、複層ガラス21内部に形成される空気層23と対面する側、例えばス ペーサ11が図1に示すように下框の側に位置するものであれば、前記筒状体1 2の上面部12aには、板ガラス22,22相互間に形成される空気層23に中 空部16を連通させるために複数個の通孔18が穿設されている。
【0021】 さらにまた、本考案における前記筒状体12は、空隙部15を有する一側面1 2bと、この一側面12bに対向する他側面12cとのそれぞれに板ガラス22 との間に空間を形成して一次封着材24をより確実に充填・保持し得る凹陥部1 9を形成しておくのが望ましい。
【0022】 図3の(イ)〜(ハ)は、本考案におけるスペーサ11についての他の実施例 をパターン分けして示すものであり、このうち、(イ)は、筒状体12における 一方の突合せ端部13を中空部16側に折り込み、その端縁部13aを折り返す とともに、この端縁部13aに対し他方の突合せ端部14における端縁部14a を密着させることで突合せ端部13,14相互間に空隙部15を形成した場合を 示し、(ロ)は、筒状体12における一方の突合せ端部13と他方の突合せ端部 と14を共に中空部16側に折曲して密着させることで空隙部15を形成した場 合を、(ハ)は、一方の突合せ端部13と他方の突合せ端部14とを外方に向け て折曲して密着させることで空隙部15を形成した場合をそれぞれ示す。
【0023】 本考案はこのようにして構成されているので、スペーサ11自体は、金属製の 板状材を用い、成形難易度が比較的低いロールフォーミング手法などの成形手法 により空隙部15を有する筒状体12として容易に形成することができる。
【0024】 また、前記筒状体12は、隔置される板ガラス22のいずれか一方の側と対面 する側、図1によれば室内側に位置する板ガラス22の側と対面する一側面12 bに前記空隙部15を位置させ、かつ、一次封着剤24を一側面12bと他側面 12cとの間に介在させて装着することができるので、例えば従来例として示す 図6において空隙部5を底面側に位置させている場合とは異なり、下框内に侵入 する水液から空隙部15を引き離しておくことができ、水回り処理を好ましいも のとすることができる。
【0025】 しかも、前記筒状体12の一側面12bに形成される空隙部15は、一次封着 剤24により透湿抵抗を高めて封着することができるので、吸湿剤20が収納さ れる中空部16内を非透湿性に富む空間域として確保することができ、吸湿剤2 0をより安定的に長期にわたり所望の性能を発揮させることができる。
【0026】 また、前記筒状体12の一側面12bと他側面12cとに凹陥部19が形成さ れている場合には、板ガラス22との間により広い空間を確保することができる ので、一次封着剤24の充填量を多くして封着性能を高めることができる。
【0027】 しかも、前記筒状体12の空隙部15は、突合せ端部13,14相互間に溶着 部17を形成することで一体化することができるので、その全体強度を強化向上 させることができ、したがって、たとえ大きなガラス面を有する複層ガラス21 を形成する場合であっても、ハンドリング上の剛性不足を来すことはない。
【0028】 さらに、前記筒状体12の空隙部15は、これが複層ガラス21に装着された 際、板ガラス22の側に対面して隠蔽されてしまうので、複層ガラス21におけ る空気層23の側に表出しガラス面を通して目視されるということもなくなり、 意匠的な観点からも好ましいものとすることができる。
【0029】 また、前記筒状体12を図3の(イ)〜(ハ)に示すように折曲して形成する 場合には、空隙部15が位置する一側面12bの側の強度をより高めてやること ができ、これに溶着部17を形成することでその全体強度をさらに向上させるこ とができる。
【0030】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、スペーサ自体は、成形難易度が比較的低い ロールフォーミング手法などの成形手法によりその一側面に空隙部を有する筒状 体として形成することができる。
【0031】 また、筒状体となって形成されるスペーサは、隔置される板ガラスのいずれか 一方の側と対面する側に前記空隙部を位置させ、かつ、一次封着剤を介在させて 装着されるので、吸湿剤が収納される中空部内を非透湿性に富む空間域とするこ とができる。
【0032】 しかも、筒状体は、空隙部に溶着部を形成することで全体強度の強化向上を図 っているので、たとえ大きなガラス面を有する複層ガラスを形成する場合であっ ても、ハンドリング上の剛性不足を来すこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用して形成される複層ガラスの構造
例を示す説明図である。
【図2】本考案の一実施例を示す説明図である。
【図3】本考案の他の実施例を(イ),(ロ),(ハ)
にパターン分けして示す説明図である。
【図4】複層ガラス用スペーサの第1従来例を示す説明
図である。
【図5】複層ガラス用スペーサの第2従来例を示す説明
図である。
【図6】複層ガラス用スペーサの第3従来例を示す説明
図である。
【符号の説明】
11 スペーサ 12 筒状体 12a 上面部 12b 一側面 12c 他側面 13,14 突合せ端部 13a,14a 側縁部 15 空隙部 16 中空部 17 溶着部 18 通孔 19 凹陥部 20 吸湿剤 21 複層ガラス 22 板ガラス 22a 周縁部 23 空気層 24 一次封着材 25 空間部 26 二次封着材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板ガラス相互間に空気層を形成すべく介
    在配置される筒状体がその長さ方向での一側に空隙部を
    有し、かつ、筒状体により囲繞形成される中空部を備え
    てなる複層ガラス用のスペーサにおいて、前記筒状体
    は、隔置される板ガラスのいずれか一方の側と対面する
    側に位置し、かつ、溶着部を形成してなる空隙部と、板
    ガラス相互間に形成される空気層と中空部とを連通させ
    るための通孔とを備えることを特徴とする複層ガラス用
    のスペーサ構造。
  2. 【請求項2】 前記筒状体は、空隙部を有する一側面
    と、この一側面に対向する他側面とに一次封着材を保持
    させるための凹陥部を形成したことを特徴とする請求項
    1記載の複層ガラス用のスペーサ構造。
JP4871593U 1993-08-16 1993-08-16 複層ガラス用のスペーサ構造 Pending JPH0719575U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127980U (ja) * 1976-03-24 1977-09-29

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52127980U (ja) * 1976-03-24 1977-09-29

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