JPH07195690A - インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置

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JPH07195690A
JPH07195690A JP33773393A JP33773393A JPH07195690A JP H07195690 A JPH07195690 A JP H07195690A JP 33773393 A JP33773393 A JP 33773393A JP 33773393 A JP33773393 A JP 33773393A JP H07195690 A JPH07195690 A JP H07195690A
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electrodes
substrate
bonding pad
recording head
ink
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JP33773393A
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Asao Saito
朝雄 斉藤
Mitsuji Kitani
充志 木谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 IC基板とボンディングパッドを介して電気
的に接続されるヒート基板を有するインクジェット記録
ヘッドにおいて、廉価で特に駆動電極の耐久性を高める
と共に幅の小型化に貢献できるインクジェット記録ヘッ
ドを提供する。 【構成】 電気熱変換素子(21A〜21X)とその個
別電極(22)および共通電極(35,37)と、これ
らを外部の駆動回路と接続するための個別電極用パッド
(28)および共通電極用パッド(27)とを同一基板
(20)上の同一面に有し、共通電極用ボンディングパ
ッド(27)の配列と個別電極用ボンディングパッド
(28)の列とを異なる位置に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録ヘッ
ドおよびインクジェット記録装置に関し、特に基板上に
インク吐出エネルギーを発生させるための電気熱変換素
子と素子駆動用の配線電極およびボンディングパッドと
が配設される形態のインクジェット記録ヘッドおよびイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録ヘッ
ドでは、同一基板上に電気熱変換素子と共にダイオード
等のスイッチング機能素子群(駆動用IC)が一緒に組
込まれている形態のものと、電気熱変換素子と駆動用I
Cとが別体の基板上に形成されて1つのヘッドに実装さ
れる形態のものと、電気熱変換素子のみがその配線電極
と共に基板上に実装される形態のものとに大別される。
本発明は、これらの形態のもののうち、電気熱変換素子
と駆動用ICとが別体のチップ基板上に配設される形態
のインクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録
装置にかかわるものであるが、図3〜図5に従って従来
のこの種の形態の記録ヘッドにおける回路構成について
説明する。
【0003】図3の(A)は電気熱変換素子とその駆動
用配線電極およびボンディングパッドが配設される基板
(以下でヒート基板という)の構成を示す。ここで、2
0はそのヒート基板、21A,21B,21C,…は電
気熱変換素子、22は電気熱変換素子21A,21B,
21C,…を個別に駆動するための個別電極、23,2
4および25は共通電極であり、このうち23は個々の
電気熱変換素子の一方の端部に接続される共通電極、2
4はブロック別に駆動される電気熱変換素子(本例では
21A〜21D,21E〜21H,…,21U〜21X
の4個ずつがそれぞれブロック別に形成されている)を
ブロック別に接続している共通電極23から引出された
共通電極である。なお、これらの共通電極23および2
4は基板20上の一層目に形成されるもので、26はス
ルーホールであり共通電極24はスルーホール26を介
して2層目に形成される共通電極25に接続される。2
7は共通電極25用のボンディングパッド、28は個別
電極22用のボンディングパッドである。
【0004】個別電極22用のボンディングパッド28
は図3の(B)に示す駆動用IC基板30上の端子31
に接続され、また共通電極25用のボンディングパッド
27には図4に示すようにして電源供給用のワイヤ41
がボンディングされる。なお、駆動用IC基板30上の
端子31は例えば駆動素子がトランジスタである場合は
コレクタ端子に相当するものである。ここで、端子31
は図3の(B)に示すようにL4のピッチで配設される
もので、このピッチL4と図3の(A)に示すパッド2
8のピッチL3とは同一とした方がボンディングするに
あたって不良発生率を小さくすることができるので望ま
しい。そこで、例えば360dpiのインク吐出口(不
図示)が形成される記録ヘッドの場合このピッチL3,
L4はそれぞれ約141μm程度に保たれる。
【0005】図4は上述したヒート基板20の断面構造
の一例を示す。この図に示すように電気熱変換素子(以
下ではヒータという)21は抵抗形成薄膜42上に形成
される個別電極22と共通電極23との間に構成される
もので、43はこれらの上部に形成された絶縁層、44
はヒータ21の上面を気泡発生時の繰返し衝撃から防止
するために形成された耐キャビテーション膜、また、4
5は第2の電極(層)25をインクから保護するために
耐熱性ポリマーであるポリイミドなどで形成された絶縁
膜である。なお、ここで、個別電極22側のパッドにつ
いては示されていない。
【0006】図5は上述したインクジェット記録ヘッド
を実際に駆動するときの駆動タイミング例を示す。な
お、ヒータ21A〜21Wは共通電極23,24を介し
てブロック別に分けられているもののうちから1つだけ
が図5の(A)〜(D)に示す1つのタイミングに合わ
せて駆動されるもので、例えば(A)のタイミングでは
ヒータ21A,21E,…,21Uのいずれかが、以下
同様に(B)ではヒータ21B,21F,…,21Vの
いずれかが、(C)ではヒータ21C,21G,…,2
1Wのいずれかが、また(D)ではヒータ21D,21
H,…,21Xのいずれかがそれぞれ駆動されるように
制御される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、ヒー
ト基板20を2層の電極層構造とすることにより基板2
0上のパッド27,28の配列を図3に示したような等
間隔配置とすることが可能である。しかし、この場合、
図4にも示した電極23と25とのように2層構造とす
るためにスルーホール26を設けなければならず、一層
に形成する場合に比べて膜形成の工程が多くなりヒート
基板形成のためにコストが高くつくと共に製造過程にお
いて欠陥が発生し易く、基板としての製品歩留りが低下
する。
【0008】また、ヒータ駆動の際に共通電極25には
各ブロック別に同一タイミングで駆動されるヒータ21
の数に応じた合計電流が実際には0.2〜2.0A程度
の幅で変化するために、共通電極25の配線抵抗による
電圧降下値に大きいばらつきが生じるという問題があ
る。なお、この問題を解決するために第1の手段として
考えられることは、共通電極25の配線抵抗を少なくす
るように基板のレイアウトを設定することで、例えば共
通電極25の形成幅を広くするか若しくは電極層の厚さ
を厚くすればよい。
【0009】しかしながら、共通電極25の形成幅を広
くすることは結果としてヒート基板20自体の寸法を大
きくすることになり、コスト増の要因となる。また、電
極層の厚さを厚くすると、共通電極25の上に被覆され
る絶縁膜45の段付き部分の被覆性が悪くなり、歩留り
の低下につながる。
【0010】そこで、図6の(A)に示すようにヒート
基板20上に形成される共通電極35および36に大電
流が流れないようにすることが考えられる。本例の場
合、ヒータ21A,21B,〜,21Hおよびヒータ2
1Q,21R,〜,21Xがそれぞれ1つのブロックと
して形成されるもので、28は個別電極22用のパッ
ド、27は共通電極36用のパッドである。また、図6
の(B)において、31は駆動用IC基板30上に配設
され、ヒート基板20上のボンディングパッド28に接
続される端子である。
【0011】このようにヒート基板20およびIC基板
30上にパッド27,28および端子31を形成したと
すると、共通電極35および36にはそれぞれのブロッ
クに属するヒータ21のうちの1つしか同じタイミング
では駆動されないことによって、電圧降下の差が生じな
い。なお、共通電極36はボンディングパッド27を介
して外部のプリント配線板(PCB)上に配設される端
子(不図示)と接続されることになるが、この場合PC
B上の配線抵抗はヒート基板20上の配線抵抗に比して
小さいので、PCB上での駆動素子数の違いによる電圧
降下のばらつきは無視できる程度のものとなる。
【0012】しかしながら、図6のような配線になるヒ
ート基板20,IC基板30とした場合は、その(A)
および(B)に示すように個別電極用パッド28の配列
を連続的に形成することが難しくなり、IC基板30側
の端子31内に(B)に示すようにあきが生じ、その間
のピッチL6が他の端子間のピッチL5の2倍となっ
て、不図示のICをレイアウトする上で、IC基板30
上に無駄な領域ができてしまう。
【0013】本発明の目的は、上述したような従来の問
題点に着目し、その解決を図るべく、ヒート基板とIC
基板とがボンディングパッドを介して電気的に接続され
る形態のインクジェット記録ヘッドおよびインクジェッ
ト記録装置において、廉価でヒート基板上の共通電極の
耐久性を高めると共に、幅の小型化に貢献できる記録ヘ
ッドの構造を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明のインクジェット記録ヘッドは、複数の電
気熱変換素子と、該電気熱変換素子を個々に駆動するた
めの個別電極および共通電極と、該個別電極および共通
電極を駆動回路と接続するために配列させた個別電極用
ボンディングパッドおよび共通電極用ボンディングパッ
ドとを同一基板上に有し、前記共通電極用ボンディング
パッドの配列を前記個別電極用ボンディングパッドの配
列とは異なる位置に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】本発明によれば、同一基板の同一面上に複数の
電気熱変換素子と共に、個別電極および共通電極と、こ
れらを駆動回路に接続するためのそれぞれのボンディン
グパッドの配列とを設けることによって、このようなヒ
ート基板の製造歩留りを2層電極構造とするものに比べ
て向上させ、しかもコストを低減させることができ、ま
た、上記の共通電極用ボンディングパッドの配列を個別
電極用ボンディングパッドの配列と同一面上の異なる位
置に配設することにより特に個別電極用ボンディングパ
ッドに接続される駆動回路用基板上の端子間の間隔の短
縮を図り、その基板の幅の縮少、記録ヘッドのコンパク
ト化に貢献できる。
【0016】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を詳
細かつ具体的に説明する。
【0017】先にも述べたように、図6の(A),
(B)に示す試案では、その共通電極35および36に
流れる電流が限られることによって電圧降下が生じない
ようにすることが可能であったが、この場合の欠点は図
6の(B)に示すようにIC基板30の側の個別電極2
2用接続端子31の間隔が不揃になるために、IC回路
30上に無用な空きが生じることであった。そこで、本
発明では図6に示した試案の長所を生かしつつ、しかも
IC基板30側の端子配列に発生する無用のすき間が抑
制されるようにする。
【0018】図1の本発明の一実施例を示す。ここで、
21A〜21H,21Q〜21Xは本例の場合それぞれ
1ブロックに形成されたヒータであり、8個ずつのヒー
タ21に対して1本の共通電極35および37がヒート
基板20上に一層に形成されている。なお、共通電極3
7用の配線は個別電極22よりヒート基板20の端部側
に延在されていて、延在された共通電極37の端部に共
通電極用ボンディングパッド27が設けられている。な
お、本例の場合、個別電極22と共通電極37とはその
配線が等間隔に形成されるため、個別電極22にはL1
とL2との2種のピッチが生じるが、これにより不図示
のIC基板側に設けられる個別電極駆動用の接続端子の
間隔を図6の(B)に示した例より短縮し、IC基板の
幅を短縮することができる。
【0019】なお、上記の実施例では個別電極22用の
パッド28の幅が広く、また、電極配線形成の関係から
個別電極用パッド28が2列で、しかも配線間隔が等間
隔となる場合についてであったが、これらの条件次第で
は間隔L1とL2とを等しくすることが可能であり、こ
の場合は図示しないがIC基板側の個別電極用端子配列
を無駄のない等間隔とすることができる。
【0020】図2は本発明の更に他の実施例を示す。本
例は、電極配線およびボンディングパッド形成方法の関
係から個別電極用パッド38を一列に配置することが可
能であり、かつ個別電極22およびその電極用パッド3
8間に共通電極37の配線が可能な場合の例を示す。3
9は共通電極用ボンディングパッドである。本例の場合
も、また個別電極用パッド38に対応するIC基板上の
端子間隔(不図示)を十分に狭く、かつ無駄のないよう
に配列可能なことはいうまでもない。
【0021】図7は本発明の適用が可能なインクジェッ
ト記録装置の構成例を示す。ここで、51は本発明にか
かるインクジェット記録ヘッドであり、ここで、インク
ジェット記録ヘッド51にはプリント基板52およびフ
レキシブル配線基板53を介して記録ヘッド51のヒー
タ21A〜21X(図1および図2参照)に駆動信号が
供給される。54はインクジェット記録ヘッドを搭載
し、案内軸55に沿って移動するキャリッジ、56は所
定のタイミングでキャリッジ54を移動させるシフト用
モータ、57は被記録材である記録シート58をシート
送りするモータ、59は記録シート58をシート送り可
能に保持するプラテンローラ、60はインクジェット記
録ヘッド51のインク吐出面51Aに冠着され、回復動
作を行う回復手段である。
【0022】なお、このようなインクジェット記録装置
による記録動作については公知と変わらず、その説明は
省略する。また、本例では記録装置に着脱自在としたイ
ンクタンク61が設けられていて、インクタンク61か
らインクチューブ62を介してキャリッジ54搭載のサ
ブインクタンク63にインクが供給され、サブインクタ
ンク63からインクジェット記録ヘッド51にインクが
導かれるものであるが、本発明にかかるインクジェット
記録ヘッドはこのようにインクタンク61が装置に着脱
自在に構成される形態の記録装置に限られるものでない
ことはいうまでもない。
【0023】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば電気熱変換素子やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記
録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもの
である。かかる方式によれば記録の高密度化,高精細化
が達成できるからである。
【0024】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書,同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型,
コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特
に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持
されているシートや液路に対応して配置されている電気
熱変換素子に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換素子に熱エネルギを発
生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的にこの駆動信号に一対一で対応した液体(イ
ンク)内の気泡を形成できるので有効である。この気泡
の成長,収縮により吐出用開口を介して液体(インク)
を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。この駆
動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収
縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)
の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状の駆
動信号としては、米国特許第4463359号明細書,
同第4345262号明細書に記載されているようなも
のが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関
する発明の米国特許第4313124号明細書に記載さ
れている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこ
とができる。
【0025】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口,液路,電気熱変換素
子の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他
に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示
する米国特許第4558333号明細書,米国特許第4
459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれる
ものである。加えて、複数の電気熱変換素子に対して、
共通するスリットを電気熱変換素子の吐出部とする構成
を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネル
ギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成
としても本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘ
ッドの形態がどのようなものであっても、本発明によれ
ば記録を確実に効率よく行うことができるようになるか
らである。
【0026】さらに、記録装置が記録できる被記録媒材
の最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記
録ヘッドに対しても本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0027】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0028】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或
は吸引手段、電気熱変換素子或はこれとは別の加熱素子
或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手
段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げるこ
とができる。
【0029】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるか
いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色
によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備
えた装置にも本発明は極めて有効である。
【0030】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、被記録材に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も
本発明は適用可能である。このような場合のインクは、
特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−7
1260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部
または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態
で、電気熱変換素子に対して対向するような形態として
もよい。本発明においては、上述した各インクに対して
最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するもの
である。
【0031】さらに加えて、本発明インクジェット記録
装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の
画像出力端末として用いられるものの他、リーダ等と組
合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシ
ミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、複数の電気熱変換素子と、該電気熱変換素子を個々
に駆動するための個別電極および共通電極と、該個別電
極および共通電極を駆動回路と接続するために配列させ
た個別電極用ボンディングパッドおよび共通電極用ボン
ディングパッドとを同一基板上に有し、前記共通電極用
ボンディングパッドの配列を前記個別電極用ボンディン
グパッドの配列とは異なる位置に設けたので、ヒート基
板の製造歩留り向上に貢献し、コスト低減を図ることが
できるのみならず、電極配線の耐久性能が高められ、電
気熱変換素子など吐出エネルギー発生素子間の記録時の
出力にばらつきが生じたりするのを抑制する効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による記録ヘッドのヒート
基板上の回路構成を示す配線図である。
【図2】本発明の第2実施例による記録ヘッドのヒート
基板上の回路構成を示す配線図である。
【図3】従来例による記録ヘッドの構成をヒート基板上
の回路構成(A)およびIC基板上の端子配置(B)に
よって示す説明図である。
【図4】図3に示す形態のインクジェット記録ヘッドに
おけるヒート基板の断面図である。
【図5】記録ヘッドのブロック別ヒータに駆動タイミン
グを(A)〜(D)によって示す波形図である。
【図6】他の従来例による記録ヘッドの構成をヒート基
板上の回路構成(A)およびIC基板上の端子配置
(B)によって示す説明図である。
【図7】本発明の適用が可能なインクジェット記録装置
の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 ヒート基板 21A〜21X,21 電気熱変換素子(ヒータ) 22 個別電極 27,28 ボンディングパッド 30 IC用基板 35,37 共通電極 38,39 ボンディングパッド 51 (インクジェット)記録ヘッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電気熱変換素子と、該電気熱変換
    素子を個々に駆動するための個別電極および共通電極
    と、該個別電極および共通電極を駆動回路と接続するた
    めに配列させた個別電極用ボンディングパッドおよび共
    通電極用ボンディングパッドとを同一基板上に有し、 前記共通電極用ボンディングパッドの配列を前記個別電
    極用ボンディングパッドの配列とは異なる位置に設けた
    ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 複数の電気熱変換素子を選択的に駆動
    し、該電気熱変換素子に接するインクに発泡を生じさせ
    て、該発泡による圧力変化に伴ってインクを吐出するイ
    ンクジェット記録ヘッドの前記複数の電気熱変換素子が
    配設される基板の同一面上に、前記電気熱変換素子を個
    々に駆動するための個別電極および共通電極と、該個別
    電極および共通電極を駆動回路と接続するために配列さ
    せた個別電極用ボンディングパッドおよび共通電極用ボ
    ンディングパッドとを有し、前記共通電極用ボンディン
    グパッドの配列を前記個別電極用ボンディングパッドの
    配列とは異なる位置に設けたことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
JP33773393A 1993-12-28 1993-12-28 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録装置 Pending JPH07195690A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6471342B1 (en) 1998-09-04 2002-10-29 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Ink-jet head
JP2008162275A (ja) * 2006-12-05 2008-07-17 Canon Inc ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、及び記録装置
US7681993B2 (en) 2004-08-16 2010-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Circuit board for ink jet head, method of manufacturing the same, and ink jet head using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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