JPH0719516Y2 - 滑り台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、遊戯施設、プールなどに設置されるユニット
滑り台に関し、その形状、組み合わせの改良に関する。

（従来の技術） 従来、滑り台は、第11〜第14図に示すように一つ一つが
独立したもの、および第15〜第16図に示すように複数の
滑り台が互いに平行になったものがあった。

そしてその組み立ては、滑り台の一つ一つの部分を組み
合わせて連結して設置していた。

（考案が解決しようとする課題） 従来の滑り台は、滑走の際、滑走者がプラットフォーム
に立ったときには、滑走開始から終了までその形状が決
まっており面白味に欠けることがあった。又スタート
後、スピードが増しても滑り台の幅が一定のため、隣接
コースの滑走者との距離が変わらないため接触危機感を
覚えることがあった。

プールのコーナなどに設置する場合、従来型のみではス
ペースの有効利用上無駄が生じることがあった。

更に従来の滑り台の一つ一つの形状の異なる部品の製造
および組み立てに、コストと時間が必要であった。

本考案はこれらの課題を解決するために、滑り台座（ユ
ニッート）の断面形状および形状を改良し、各種の形状
のユニットを組み合わせ全体として円形または扇形にし
た、滑って楽しい滑り台を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本考案者等はこれらの課題を解決するために種々検討の
結果、プラットフォームと、これより放射状に下る複数
の滑り台座とを備え、各滑り台座は各々単位体にて構成
されるとともに、滑り台座同志をその側縁で連結して全
体を円形または扇形としたことにより解決した。

プラットフォームは各々の単位体にて任意の角度で分割
されることができ、そして組み合わされることができ
る。

更にプラットフォームの上面には傘型噴水を設けること
により、滑走する人を滑りやすくするとともに、清涼的
霧間的効果がある。

滑り台座はプラットフォームから放射状に下るように成
っている。

滑り台は複数の滑り台座を備えている。その滑り台座は
各単位体にて構成されている。そして滑り台座の各単位
体はその単位体同志側縁で連結されている。

滑り台座は長手方向（滑走方向）に各単位体で構成され
ており、要すれば各々長手方向の各接続部で連結されて
いる。

その側縁接続部の連結は普通の連結手段、例えば、フラ
ンジを通してボルト、ナットで連結される。

滑り台座の全体形状は、プラットフォーム側が幅がせま
く、プラットフォームから遠ざかるにしたがって幅が広
くなる形状であり、これらが相互に連結されて円形や扇
形の滑り台となるものである。

滑り台座の断面形状は溝型、とい型、半円状、四角状等
各種の形状がある。

滑り台座の長手方向（滑走方向）断面図は長手方向に対
しては直線（フラットタイプ）、波打ち（波形タイプ）
及び広がったり、狭まったりした等各種の形状がある。

滑り台座は全体として、プラットフォームを中心として
円形、または扇形として設置できる。

上り階段は滑り台座の単位体の間に設置してもよく、こ
の場合単位体の側縁部に連結される。

又プラットフォームの一部の任意の位置に、空間を設
け、そこに上り階段を設置してもよい。

滑り台座はその設置する場所に応じて任意に、コーナに
設置したり、その空間に応じて空いた部分に設置したり
する。

滑り台座の単位体の材質は、強化プラスチック、例えば
FRP等から作られる。

（作用） 本考案は、滑り台座の断面形状、長手方向断面形状を工
夫し、更に各滑り台座の各単位体を側縁部、および要す
れば長手方向接続部を連結することにより、全体として
円形、扇形の如何なる形の滑り台も製造できる。

本考案を実施例に基づいて詳細に説明する。

（実施例） 第１図に示す考案は、滑り台座の扇形ユニットを円形方
向（360°）方向に組み合わせて設置した滑り台の平面
図である。１は滑り台座の扇形ユニット、２は階段ユニ
トである。配置数は自由に任意に選択可能である。３は
プラットフォームを形成する扇形ユニットである。これ
も任意の角度で分割され、組合すことができる。

第２図、第３図は、滑り台座の扇形ユニットの変形実施
例の側面図である。４は滑り台座の扇形ユニットの長手
方向の底がフラットタイプのものであり、５は滑り台座
の扇形ユニットの長手方向（滑走表面）形状が波形タイ
プであり、６は滑り台座の扇形ユニットの断面形状が半
円形状のタイプのものである。７は滑り台座の扇形ユニ
ットの長手方向の溝底が広くなったり、狭くなったりし
たものである。

第４図はプラッフォームに傘型噴水を設置した例の側面
図であり、８はその傘型噴水である。

第５図、第６図は、滑り台座の扇形ユニットをそれぞ
れ、コーナ部（90°）、直線部（180°）に設置したも
のの平面図である。

第７図は滑り台座の扇形ユニットを変形プールに設置し
たものの平面図である。

第８図は滑り台座の扇形ユニットの変形例であり、扇形
ユニット９の滑り面は全長にわたって等幅、即ち直線で
あるが、連結する側縁部が上方から下方に向かって段々
幅が広くなっているものの平面図である。

第９図は第３図の滑り台座の扇形ユニットを側縁部にお
いて連結する場合の一部連結手段を示した斜視図であ
り、フランジを通してボルト、ナットで連結する。

第10図はその拡大図である。フランジ９を通してボルト
10、ナット11で連結する。長手方向の接続部の連結も同
じ方法で行なう。

（考案の効果） 本考案は滑り台座の扇形ユニットおよびプラットフォー
ムの扇形ユニットを組み合わせ、設置することにより、
簡便で省スペース型の滑り台を設置スペースに合わせて
提供することができる。

滑る場合、一度に複数の人間が最大360°の方向に滑走
できる。従ってスタート時、滑走方向を自由に選べる楽
しさが味わえるし、滑走の際スピードが増すにつれ全体
が幅広になるため心理的な安心感も生れ、小児等でも十
分楽しむことができ、そのうえ美観上も好ましい。

経済面から見ても、例えば単一のユニットのモールドを
持っていれば、単一のユニットを製造でき、これを組み
合わせて全体的にいろいろな形の滑り台を安価に提供で
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の滑り台の滑り台座の扇形ユニットと
プラットフォームの扇形ユニットから設置した滑り台の
平面図である。 第２図から第４図は本考案の滑り台の変形例の側面図で
ある。 第５図、第６図は本考案の滑り台座の扇形ユニットをプ
ラットフォームのコーナ部、直線部に設置した滑り台の
平面図である。 第７図は本考案の滑り台座の扇形ユニットを変形プール
に設置した滑り台の平面図である。 第８図は本考案の滑り台座の扇形ユニットの滑り面が全
長にわたって等幅である滑り台を示した平面図である。 第９図、第10図は本考案の滑り台座の扇型ユニットの側
縁部の連結手段を示した斜視図である。 第11図〜第16図は従来の滑り台の斜視図である。 １……滑り台座の扇形ユニット ２……階段ユニット ３……プラットフォームの扇形ユニット ４……滑り台座の扇形ユニットのフラットユニット ５、６、７……滑り台座の扇形ユニットの溝形状の変形
例 ８……傘型噴水

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】プラットフォームと、これより放射状に下
   る複数の滑り台座とを備え、各滑り台座は各々単位体に
   て構成されるとともに、滑り台座同志をその側縁で連結
   して全体を円形または扇形としたことを特徴とする滑り
   台。