JPH07194903A - 遠心分離脱泡装置 - Google Patents

遠心分離脱泡装置

Info

Publication number
JPH07194903A
JPH07194903A JP35242593A JP35242593A JPH07194903A JP H07194903 A JPH07194903 A JP H07194903A JP 35242593 A JP35242593 A JP 35242593A JP 35242593 A JP35242593 A JP 35242593A JP H07194903 A JPH07194903 A JP H07194903A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
liquid
defoaming
container
bubbles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35242593A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahito Kunugi
正仁 功刀
Tetsuo Asakawa
徹夫 朝川
Masashi Takeda
昌史 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honshu Paper Co Ltd
Original Assignee
Honshu Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honshu Paper Co Ltd filed Critical Honshu Paper Co Ltd
Priority to JP35242593A priority Critical patent/JPH07194903A/ja
Publication of JPH07194903A publication Critical patent/JPH07194903A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
  • Physical Water Treatments (AREA)
  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主として製紙工場から排出される工場排水の
光学的汚濁度測定等に支障のある、処理液中に混在する
泡沫を分離除去して正確な測定を可能にする脱泡装置の
開発を目的とする。 【構成】 主として製紙工場における白水、洗浄水など
あらゆる微細泡沫を含む液体中から脱泡する装置におい
て、円筒形または下部が紡錘形の縦型の容器の上部に、
処理液を圧送流入する管を容器内壁の接線方向に設置
し、処理液に円回転を与えて、脱泡液を容器の下部に設
けた取出口から取り出し、遠心力によつて分離された小
泡は浮上させて除外することを特徴とする遠心分離脱泡
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として製紙工場に
おける抄紙機械から生ずる白水、パルプの蒸解および漂
白後の洗浄水など、粘度の低い液体中に含まれている微
細な泡沫を除去する装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、抄紙機から生ずる排水はSS、C
OD、BODを下げるため凝集沈澱、浮上分離、生物学
的処理等を行った後排水として工場外に出されていた。
この排水が、排水公害基準をパスする様、前記処理が十
分な効果を果たしたかどうかを測定するため、該処理の
前後でSS、COD、BODなどを測定している。
【0003】この測定は、通常光学的方法で行われてお
り、測定液体中に気泡が存在していると、正確な測定が
出来ないばかりでなく排水の公害問題を見過ごすことに
繋がる。そのため従来は、処理液が測定可能となるまで
放置して、泡の消失を待つことの時間的ロスが大きかっ
た。その様にしても、液体中から十分に泡が消失するこ
とはなく、屡々問題となる事であった。
【0004】液体中の脱泡機に関しては、特開昭60−
54714、特開昭60−54715、特開昭60−5
4717に開示されてはいるが、これらは何れも除去不
可能ともいえる高い粘度を有する液体中に混在する泡を
除去するためのものであって、回転するローターからな
る非常に高価な装置であり、短時間で効率よく脱泡する
必要のある、抄紙機等から生ずる粘度の低い液体の処理
には適合しない。
【0005】また、特開昭61−50608では超音波
を利用した脱泡機が開示されているが、これも通常の手
段では除去出来ない、高粘度の流動体中に含まれている
泡沫の除去を意図したものであるから、処理装置は大が
かりで複雑な構造を有し、高価なため、素早く脱泡すべ
き粘性の低い液体処理には適していない。
【0006】抄紙機から排出される白水は、抄網から漏
れる未だ有価物が多く含まれており、回収可能な微細繊
維や填料その他はドラム型濾過機やディスク濾過機、浮
揚式装置で回収し、あと生態学的な見地から満足される
状態として工場外へ排出する。
【0007】その他、漂白系から排出される洗浄水は、
最近では閉鎖式循環系の中において凝縮水とし、清水に
適宜混ぜて向流式にアルカリ洗浄、塩素化物の洗浄に使
用するがクロロリグニン物質の沈澱や発泡による問題も
あり、洗浄水としてでなく原料の希釈に使用することも
行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、従来では
着目される事がなかった抄紙機等から生じてくる、低い
粘度の工場排水を対象とし、安価で処理効率の高い脱泡
装置を開発することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の構成は下記の
通りである。 微細泡沫を含む液体中から脱泡する装置において、
円筒形または下部が紡錘形の縦型の容器の上部に、処理
液を圧送流入する管を容器内壁の接線方向に設置し、処
理液に円回転を与え、脱泡液を容器の下部に設けた取出
口から取り出し、遠心力によつて分離された小泡は浮上
させて除外することを特徴とする遠心分離脱泡装置。 微細泡沫を含む液体は、製紙工場からの廃水である
遠心分離脱泡装置。 微細泡沫を含む液体の粘度は、1〜50cpsであ
る遠心分離脱泡装置。
【0010】この脱泡装置を使用する処理液の粘度は、
大凡1〜50cps程度であり、脱泡装置に流入する速
度は1m/分〜100m/分で、処理液の種類によりそ
の範囲内で決められる。原理的には液体サイクロン式ク
リーナー(軽量異物除去装置)に近い装置である。
【0011】この脱泡装置は、濁度など光学的測定の望
まれる汚水、すなわち河川水、湖沼水、貯水などの気泡
による濁り度を除去するのにも有効に使用できる。
【0012】
【作用】白水、その他パルプの蒸解、漂白処理後の洗浄
水など工場から排出される廃液を外部に捨てるに際し、
光学的にその汚濁度を測定するが往々にして前記廃液中
には微細な泡沫を含んでおり、これは容易に除去するこ
とが出来ず、測定の支障となる。測定値が適合しない場
合には然るべき廃液処理を行うことになる。
【0013】測定すべき廃液は、チェスト或いは作業の
流れに応じて脱泡装置の上部パイプから容器内壁に対し
て接線方向に流入され、回流する液体の遠心分離作用に
より微細な泡沫が浮上しつつ分離され、やがて泡沫は浮
上し消滅する。
【0014】泡沫を分離した液体は、容器の底部に設け
られた処理液取出口から取りだし汚濁度の測定に回され
る。底部は紡錘形にする方が脱泡効率が良い。また脱泡
装置への処理液の流入速度は1m/分〜100m/分の
範囲において適宜調節して行う。
【0015】従来の操作方法からすれば、粘度の低い
(1〜50cps)白水、洗浄水などの脱泡手段として
特別実施していた事実はなく、したがって混在している
泡沫による障害は野放しになっていたか、または長時間
放置して泡が消えるのを待っていたことを見れば、排水
の清浄化による測定精度の向上、測定までの待ち時間が
不要である等大きな功績となる。
【0016】
【実施例】図面との照合に於いて、遠心分離脱泡装置1
の側面上部に処理液流入管2を、容器の内壁に対し接線
方向に設置し、容器の下部は紡錘形状にすぼめ、その底
部には処理済の液を排出させる処理液取出口3を設け
る。そして該装置1の上側面の4はオーバーフロー溢流
管である。
【0017】脱泡された液体は、先の取出口3から測定
に回される。脱泡装置1の下部は紡錘形状になっている
ため内部の液体の重圧を受ける効果が高く、泡沫の浮上
能率も高い。
【0018】次に、脱泡処理液を20m/分で、抄造後
の真空ボックスおよびクーチロール、プレス部などから
吸引排出された液体を図の装置を通して、処理前と処理
後の液の濁度の測定を行った。その結果を次頁の表1に
示した。なお、試料1、3の濁度の測定はHACH社6
型濁度計で測定を行い、試料2の重量法はJISK−0
102の懸濁物質量の測定に関する基準に従って測定し
た。その結果は次頁の表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】この発明の、遠心分離脱泡装置は従来着
目されていなかった粘度の低い処理液に対して適用する
ところに特に意義があり、従来高粘度の液の脱泡装置の
如く非常に高価なものを使用すること無く、簡便で安価
な脱泡装置とした点に工夫がなされている。この装置で
処理した廃液は、消滅しにくい微細泡沫を好適に分離出
来るため、光学的濁度測定器にて正しい数値を測定出
来、排水基準に適合する廃棄液として工場外に流す際に
迅速に測定することが可能となる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
図1は、この発明に係わる遠心分離脱泡装置の斜視説明
図である。
【符号の説明】
1……遠心分離脱泡装置 2……処理液流入口 3……処理液取出口 4……オーバーフロー溢流管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細泡沫を含む液体中から脱泡する装置
    において、円筒形または下部が紡錘形の縦型の容器の上
    部に、処理液を圧送流入する管を容器内壁の接線方向に
    設置し、処理液に円回転を与え、脱泡液を容器の下部に
    設けた取出口から取り出し、遠心力によつて分離された
    小泡は浮上させて除外することを特徴とする遠心分離脱
    泡装置。
  2. 【請求項2】 微細泡沫を含む液体は、製紙工場からの
    廃水である請求項1記載の遠心分離脱泡装置。
  3. 【請求項3】 微細泡沫を含む液体の粘度は、1〜50
    cpsである請求項1記載の遠心分離脱泡装置。
JP35242593A 1993-12-29 1993-12-29 遠心分離脱泡装置 Pending JPH07194903A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35242593A JPH07194903A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 遠心分離脱泡装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35242593A JPH07194903A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 遠心分離脱泡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07194903A true JPH07194903A (ja) 1995-08-01

Family

ID=18423995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35242593A Pending JPH07194903A (ja) 1993-12-29 1993-12-29 遠心分離脱泡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07194903A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9346695B2 (en) Apparatus for purifying wastewater and method thereof
JP6170552B2 (ja) 海水淡水化装置及びその方法
US2565343A (en) Liquid separation
FI114872B (fi) Paperinvalmistusprosessi ja -laite
CN100460592C (zh) 造纸白水的处理方法
KR0179036B1 (ko) 가압 작동식 펄프 세척 기구
JPH07194903A (ja) 遠心分離脱泡装置
US3392114A (en) Apparatus and method for decontaminating pulp and paper machine effluent
WO1992003229A1 (en) Method and apparatus for improving flotation separation
JP4524341B2 (ja) 汚泥濃縮方法並びにその装置
KR20000002132U (ko) 부유물질 분리기능을 갖는 하수처리용 원심분리장치
TW527220B (en) Fibres/solids separating system
JP4893022B2 (ja) 水質計測装置
JP2005021816A (ja) 異物分離装置
JPS63162088A (ja) 廃水の浮上・濾過・濃縮装置
KR200188553Y1 (ko) 센드세퍼레이트장치
JP6799928B2 (ja) 脱墨処理方法および古紙再生処理装置
KR200209804Y1 (ko) 가압부상식 폐수 처리장치
SU429030A1 (ru) УСТРОЙСТВО ДЛЯ ОЧИСТКИ СТОЧНЫХ ВОДrtv^ш
JPS60129177A (ja) 濁質の浮上分離方法
US2442990A (en) Apparatus for washing paper stock
JPH0738984B2 (ja) 排水汚濁物質の浮上分離装置
RU2039709C1 (ru) Установка для очистки жидкости
Church A New Approach to Filtration: Sonic Energy Applied to Paper Stock Systems
JPH022479Y2 (ja)