JPH07194703A - 薬液注入器具 - Google Patents

薬液注入器具

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JPH07194703A
JPH07194703A JP5351666A JP35166693A JPH07194703A JP H07194703 A JPH07194703 A JP H07194703A JP 5351666 A JP5351666 A JP 5351666A JP 35166693 A JP35166693 A JP 35166693A JP H07194703 A JPH07194703 A JP H07194703A
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JP
Japan
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drug solution
container
gasket
electric motor
male screw
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Application number
JP5351666A
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English (en)
Inventor
Masahiko Yamamoto
昌彦 山本
Jun Futagawa
準 二川
Akifumi Aramata
章文 荒俣
Kenji Himeshima
憲次 姫島
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Nissho Corp
Original Assignee
Nissho Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 価格が低く、構造が簡単で、使い捨てに適
し、流量制御性能に勝れた条件を全て満足する薬液注入
器具を提供する。 【構成】 薬液容器部と駆動部と電気モータを持つ駆動
源とからなり、薬液容器部は狭窄された先端と開放され
た基端を有し、先端にコネクター等取付部が形成された
筒状の薬液容器と、その基端内腔に液密かつ摺動自在に
挿入されたガスケットとを含み、駆動部は、薬液容器の
基端側に設けられるハウジングと、薬液容器の軸線に同
心なる互いに螺合する一対の雄,雌ネジ部材のいずれか
が電気モータにより回転され、ネジ部材のいずれかが軸
方向に進んで、ガスケットを薬液容器内で直線移動させ
る螺進機構とを含み、駆動源はハウジング内に設置さ
れ、電気モータと電池と電気モータと螺進機構とを連結
する減速装置と、電気モータを一定速度で回転させるよ
うな電気制御回路とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薬液注入器具に関し、
さらに詳しくは、各種の薬液を一定の圧力で持続的に人
体に注入するための薬液注入器具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薬液注入器具に関しては、シリン
ジポンプ型(特開昭59ー11867号公報,特開平2
ー121672号公報,特開平5ー42209号公
報)、バルーン圧利用型(特開平3ー170163号公
報)などが存在している。
【0003】上記シリンジポンプ型は、電動モータの回
転を歯車等で減速してシリンジに挿入したプランジャー
を低速直線移動させるものである。即ち、シリンジとプ
ランジャーが台箱の外側に着脱自在にセットれ、台箱の
内側にシリンジの軸線方向に平行な送りネジ棒が回転自
在に設置され、該ネジ棒を回転させるモータ,減速歯
車,電源,コンピュータ制御回路などが同様に内蔵され
ている。そして、台箱の表面に制御盤が設けられてい
る。
【0004】上記バルーン圧利用型では、球穀ハウジン
グの直径上を円筒体が貫通し、この円筒体の外周に弾性
膜スリーブが装着される。スリーブと円筒体との間に薬
液が導入され、スリーブは球穀内で球状に膨らむ。そし
て、スリーブの弾性復元力により一定圧力が保持されつ
つ、スリーブ内の薬液は円筒体の内側からチューブによ
り外側へ導かれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者で
は、電源,モータ,歯車等を収納した台箱の表面に薬液
を収容したシリンジをセットするので器具全体が大型で
高価になり、薬液を収容したシリンジだけを交換して使
用されており、器具全体を使い捨てにできない欠点があ
る。
【0006】これに対し、後者では、流量制御性に劣る
という問題がある。即ち、バルーン圧利用型は図5の線
bが示すように有効ストロークの最初と終わりで内圧の
変動が大きく、摺動抵抗や外圧による流量変動が大き
い。
【0007】本発明は上記課題を解決し、上記いずれか
のタイプの薬液注入器具も達成し得なかった諸条件、即
ち、価格が低く、構造が簡単で、使い捨てに適し、流量
制御性能に勝れた条件を全て満足する薬液注入器具を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の構成は次のとおりとする。即ち、本発明の
第1構成は、薬液容器部と、駆動部と、電気モータを持
つ駆動源とからなり、前記薬液容器部は狭窄された先端
と開放された基端を有し、先端にコネクター等取付部が
形成された筒状の薬液容器と、該薬液容器の基端内腔に
液密かつ摺動自在に挿入されたガスケットとを含み、前
記駆動部は、前記薬液容器の基端側に設けられるハウジ
ングと、前記薬液容器の軸線に同心なる互いに螺合する
一対の雄,雌ネジ部材のいずれかが前記電気モータによ
り回転され、前記ネジ部材のいずれかが軸方向に進ん
で、前記ガスケットを前記薬液容器内において基端側か
ら先端側に向けて直線移動させる螺進機構とを含み、前
記駆動源は前記ハウジング内に設置され、電気モータ
と、電池と前記電気モータと前記螺進機構とを連結する
減速装置と、前記電気モータを一定速度で回転させるよ
うな電気制御回路とを含むことである。
【0009】第2構成は、第1構成に加え、前記薬液容
器部と前記駆動部とが取付手段により着脱自在に結合さ
れてなり、該取付手段が、前記駆動部のハウジング内に
形成された前記薬液容器と略同径の円筒部の外周に形成
された雄ネジ部と、前記薬液容器の基端部外周に形成さ
れた抜止め突条に係合して基端方向外側に抜け出ないよ
うに薬液容器外周に取り付けられたナットからなり、該
ナットが前記雄ネジ部に螺合して前記薬液容器に前記駆
動部が取り付けられたことである。
【0010】第3構成は、第1構成に加え、前記螺進機
構が、前記電気モータにより回転される雄ネジ棒と、該
雄ネジ棒に螺合する雌ネジ部を基端部内周に備え、先端
部に前記ガスケットが結合される結合部を設けた中空ロ
ッドと、該中空ロッドの回転を阻止する回転防止ストッ
パとからなることことである。
【0011】第4構成は、第1構成に加え、前記螺進機
構が、前記電気モータにより回転される角柱と、該角柱
に軸方向移動自在に外挿され先端部に前記ガスケットと
結合する結合部を設けた中空雄ネジ棒と、該中空雄ネジ
棒に螺合し前記ハウジングに固定された雌ネジ部材とか
らなることである。
【0012】第5構成は、第1〜第4構成のいずれかに
加え、前記電気制御回路は定電圧回路からなることであ
る。
【0013】第6構成は、第1〜第4構成のいずれかに
加え、前記電気制御回路は定電流回路からなることを特
徴とすることである。
【0014】第7構成は、第1〜第4構成のいずれかに
加え、前記電気制御回路はブリッジサーボ回路からなる
ことを特徴とすることである。
【0015】第8構成は、第1〜第7構成のいずれかに
加え、前記コネクター等取付部に接続された薬液流出チ
ューブの先端には穿刺針が取り付けられ、該チューブの
途中には流量制御器が設けられたことことである。
【0016】
【作用】薬液容器部と駆動部を取り付けた状態で、電源
スイッチを入れるとモータが回転し、減速装置を介して
その回転が螺進機構のネジ部材によってガスケットの直
線運動に変換され、ガスケットが薬液容器の基端部から
先端側へ進入し、薬液を押し出す。このときモータおよ
び螺進機構の回転トルクは一定であり、流量は回転トル
クで決まるので、流量は経時的に変化が極めて少ないと
いう特徴がある。この結果、長時間微量注入が可能とな
る。そして、螺進機構により直線方向押出力が増大する
ので、高い押出圧力が得られるという利点がある。
【0017】また、薬液容器と駆動部とが取付手段によ
り取付けられる場合には、使用後に薬液容器部のみを捨
てることができ、使い捨てが可能である。そして、予め
薬液容器部に薬液を充填し、薬液容器の先端のコネクタ
ー等取付部をキャップなどで密閉して滅菌できるので、
薬液容器部のみを薬液充填滅菌した状態で輸送保管する
ことで可能である。
【0018】
【実施例】以下に本発明の実施態様を図面に示す一実施
例にもとづき説明する。図1において、本実施例の薬液
注入器具Aは基本的に薬液容器部10と駆動部30とか
らなり、これらが別体ユニットであり、ナット21によ
り着脱自在に結合されている点に特徴がある。
【0019】薬液容器部10は薬液容器11とガスケッ
ト12から構成される。薬液容器11は、両端の解放さ
れたガラス,プラスティック等の円筒本体11aの狭窄
された先端にコネクター等取付部11bが形成されてな
り、このコネクター等取付部11bは使用前に図7に示
すようにキャップCで密閉される。薬液容器11の基端
部外側には半径方向外側に突出する抜止め突条11cが
形成されている。
【0020】ガスケット12はピストン状蓋を構成し、
ポリプロピレンやポンエチレン等の合成樹脂製の傘状部
材からなるガスケット本体12aの外周に複数のOリン
グ12bが装着される。内周には後述する中空ロッド3
2bの雄ネジ部32dと螺合する雌ネジ部12cが形成
される。そして、薬液容器11の基端内に液密かつ摺動
自在に挿入されている。
【0021】薬液容器11の外周にはナット21が外挿
され、その薬液容器先端側には半径方向内側に突出した
係合突条22が形成され、前記抜止め突条11cに係合
して薬液容器11の基端部から外方に抜け出ないように
構成されている。
【0022】図1,3において、駆動部30はハウジン
グ31を有し、このハウジング31の本体31aの薬液
容器11側に前記薬液容器と同心で、略同径の中間円筒
部31bおよびそれより小径の先端円筒部31cが順に
形成される。中間円筒部の外周に雄ネジ31dが形成さ
れ、それに前記ナット21を螺合して取付手段20を構
成し、薬液容器11に駆動部30が着脱自在に結合され
る。前記ハウジングの中間円筒部31bと本体部は、ビ
スB1等で互いに結合されている。
【0023】ハウジングの本体31a内に駆動源40が
設けられ、電気モータ41と、電池42と、前記電気モ
ータ41と、後記螺進機構32とを連結する減速装置4
3と、前記電気モータを一定速度で回転させるような電
気制御回路44とを含む。減速装置43は4段減速歯車
列からなり、モータ軸41a,中間軸43a,受動軸4
3bに対し、第1歯車431からなり第8歯車438ま
で8枚の歯車を持つ。そして、第1歯車431はモータ
軸41aに固定、第2,第3は中間軸43aに固定、第
4,第5は互いに結合されて受動軸43bに回転自在に
支持される。第6,第7は互いに結合されて中間軸43
aに回転自在に支持され、第8は受動軸43bに固定さ
れる。
【0024】図1で、前記受動軸43bの先端に螺進機
構32が接続される。即ち、受動軸43bと同心に雄ネ
ジ棒32aが結合され、該雄ネジ棒の先端は前記ハウジ
ング先端円筒部31c内にほぼ同心に位置する。前記雄
ネジ棒32aの外周に中空ロッド32bが配置され、そ
の基端部内周に形成された雌ネジ部32cが前記雄ネジ
棒に螺合する。また、中空ロッドの先端部外周に雄ネジ
部32dが形成され、前記ガスケット12の雌ネジ部1
2cと螺合する。中空ロッド32bの側面には、図2,
図4に示すように、軸方向に長い回転防止溝32fが形
成され、この溝内に長く嵌まる回転防止ストッパ32e
はケーシング先端円筒部31c内面に固定されている。
従って、雄ネジ棒32aが回転すると、中空ロッド32
bは回転することなく軸方向に進退し、ガスケット12
を薬液容器11内で軸方向に進退させることになる。
【0025】前記電気制御回路44の例として、ツェナ
ダイオードを用いた定電圧回路を図11で説明する。こ
の回路は一般に用いられている公知のもので、直流電源
電圧Ebの正側に抵抗RB、ダイオードDおよびツェナ
ダイオードZDが直列接続される。また、トランジスタ
Q1のコレクタ側が電源電圧Ebの正側に、ベース側が
抵抗RBによる分圧側に、エミッタ側が負荷RLを介し
て電源電圧Ebの負側に接続される。
【0026】この回路で、EZD=Eb−I1RB−V
Fとなるが、VF≒DBEであるので出力電圧ESはツ
ェナ電圧EZDと等しくなる。従って、等価的には大電
力のツェナダイオードが実現したものとなる。I1=
{Eb−(VF+EZD)}/RBであるが、ツェナが
動作しているときは電圧降下は零であるので、Eb=
3.0V,VF=0.6とすると、I1=(3.0−
0.6)/RBとなる。
【0027】また、負荷RLを流れる電流ILを0.3
Aとすると、IC≒hFE×iBより、hFE≒100
とすると、iB≒3mAとなる。このIB=I1である
ので、0.003=2.4/RB,∴RB=800Ωと
なる。
【0028】以上において、スイッチを押すとモータ4
1は一定速度で回転し、減速装置43を介した受動軸4
3bと雄ネジ棒32aが回転し、中空ロッド32bが前
進して、ガスケット12を薬液容器11の先端方向に押
し込んで行く。これにより、図5の線aのように、モー
ター41は有効回転数の全領域でトルクが一定となり、
薬液を一定速度で定圧排出することができる。なお、線
cは駆動源が公知のゼンマイの場合である。上記実施例
において、各部の材料はつぎのものが好適である。雄ネ
ジ棒32a,中空ロッド32b:金属(鉄,真ちゅ
う),ABS樹脂,ナイロン,ポリアセタール樹脂,ポ
リエチレン,ポリカーボネート樹脂など,ハウジング3
1:ABS樹脂,ポリエチレン樹脂など,ナット21:
ABS樹脂,ポリエチレン樹脂,ナイロンなど,ガスケ
ット12:ポリエチレン樹脂など,Oリング12b:天
然ゴム,合成ゴム(ブチルゴム,ブタジエンゴム,シリ
コンゴム,フッ素ゴム)など,キャップC:天然ゴム,
ブチルゴム,ポリエチレン樹脂。
【0029】そして、上記構成での次の仕様の薬液注入
器具では、内圧600mHgをコンスタントに発生する
ことができた。薬液容器は内径50mm,同断面積1
9.6cm2,容量60cc,雄ネジ棒32aは8回転
でストローク31mmである。
【0030】図10は上記実施例の薬液注入器具の使用
状態を示す。同図(A)に示すように、薬液注入器具P
にチューブ1を接続し、その途中に流量制御器2を介装
し、先端に穿刺針3を取り付け、人体に穿刺する。薬液
注入器具から押出される薬液は流量制御器で流量をコン
トロールされ、微量の持続注入が長時間にわたり、効果
的に行われる。あるいは同図(B)に示すように、チュ
ーブにコネクター4でカテーテル5を接続して人体に挿
入する。
【0031】前流量記制御器2としては、例えばチュー
ブ1の途中に10〜500μの微細内径のパイプを設置
すると、薬液注入器具P内の薬液の流出速度が遅くな
り、人体への薬液注入時間を長くすることができる。パ
イプの長さは1cm以上で外径は内径の5〜500倍の
大きさである。パイプの長さが30mmを越えると、微
細内径パイプを捲縮構造にして収納したケースを使用す
ると、チューブ1の長さが短くなって好ましい。流量制
御器2としては、本出願人が既に出願した特開平2−1
1160号公報あるいは特開平3−140163号公報
に記載された金属製パイプ,合成樹脂製パイプ,ガラス
製パイプなども用いられる。
【0032】図6は本発明の第2実施例で、薬液容器の
基端に外フランジ11dを設け、これと駆動部のハウジ
ング31aをビスB1で結合したものである。その他の
構成は前記第1実施例と実質的に同様であるので、主要
部に同一符号を付して説明を省略する。この実施例では
薬液容器部10と駆動部30を分離不能にして薬液注入
器具全体を使い捨てにすることも可能である。
【0033】図7は本発明の第3実施例である。本実施
例ではガスケット12がゴム状弾性体で形成されている
点と、螺進機構33とそれらの結合部が第1実施例と異
なっている。即ち、駆動源40の受動軸43bと同心に
角柱33aが結合され、この角柱には同心状に六角孔が
形成されている。角柱の断面形状は三角から八角程度の
任意の多角形が用いられる。この角柱の外周には中空雄
ネジ棒33bが外挿されている。この中空雄ネジ棒の空
洞の断面形状は角柱の断面形状と相似形であり、互いに
独立して回転することなく、常に同方向に回転しなが
ら、軸方向の移動を許容するようになっている。そし
て、前記中空雄ネジ棒の外周に螺合した雌ネジ部材33
cが、ハウジングの円筒部31bに固定されている。従
って、受動軸43bが回転し、角柱33aも回転させら
れると、同方向に中空雄ネジ棒33bが回転し、かつ、
ケーシングと一体の雌ネジ部材33cと螺合しているこ
とにより軸方向に前進する。このようにして螺進機構3
3を構成する。
【0034】また、前記中空雄ネジ棒33bの先端には
笠形の結合部33dが形成され、ガスケット12に形成
された係合凹部12dに弾性変形により嵌まり、かつ、
互いに回転自在となるように隙間が存する。これによ
り、中空雄ネジ棒33bはガスケット12と着脱自在に
取り付けられる。
【0035】なお、本実施例のガスケット12はOリン
グを用いず、ガスケット自体を天然ゴムやブチルゴムな
どのゴム状弾性体で形成し、外周面に薬液容器の内周に
接触してOリングと同様の役割を果たす環状突条を形成
している。
【0036】本発明の薬液容器のコネクター等結合部の
形状は任意であり、例えば次のものが例示できる。図8
の例は、結合部がルアーチップであり、これに結合する
コネクターはメスコネクターが用いられる。また、穿刺
針(図示省略)をルアーチップに直接接続してもよい。
【0037】図9の例は、結合部が巻締タイプの口部1
1dであり、これには先端側に結合手段(ルアーチッ
プ)を有する両頭針6やこのような両頭針と穿刺針7を
取り付けた組み合わせ、あるいは金属製の両頭針9を取
り付けることができる。
【0038】次に前記電気回路44の他の実施例で、定
電流回路442による場合を図12で説明する。この回
路も一般に用いられている公知のもので、基本的には前
記と同じであり、変わるところは負荷LRはコレクタ側
に、抵抗REがエミッタ側に各々接続される。
【0039】図12の回路においてエミッタ電流IE
は、IE={(VF+EZD)−VBE}/REであ
り、VF≒VBEであるので、上式はIE=EZD/R
Eとなる。 IE=300mA EZD=2.0Vとすれば、RE・
0.3=2.0 ∴RE=6.7Ω、hFE≒100とすると、 IB=300mA/100=3mA IBR1=EB−VFよりR1=(3−0.6)/0.
003=800Ωとなる。
【0040】次に更に他の実施例で、ブリッジサーボ回
路443を用いた場合を図13で説明する。この回路も
一般に用いられている公知のもので、抵抗R1,R2,
R3,R4(モーターM)からなるブリッジ回路に対
し、電源Ebの正側がトランジスタTr1のコレクタ
側、エミッタ側を介して接続サれ、R1,R2の分割点
とR3,R4の分割点間に、トランジスタTr2のベー
ス側,エミッタ側,ダイオードD1,D2が順に直列さ
れる。トランジスタTr2のコレクタ側と電源Ebの正
側に電力増幅器Am、エミッタ側に抵抗REが各々接続
される。また、電源Ebの負側と前記トランジスタTr
1のベース側および電力増幅器Amとの間に、キャパシ
タCS、(0.22μ)抵抗RS(1k)が直列され
る。
【0041】この回路ではR1:R2=R3:R4のブ
リッジ回路が構成され、トランジスタTr2とダイオー
ドD1とが比較回路として動作するようになっている。
今、R1,R2の分割点電圧をERR2、R3とR2の
分割点からダイオードD2を経たところの電圧をEQと
し、TR2のベースエミッタ間電圧VDEとダイオード
D1の順方向電圧降下VDとが等しいとすると、ER>
EQ の場合はTR2のコレクタ電流IC2は増大し、
電力制御トランジスタTR1をより導通させるように動
作する。
【0042】一方、ER<EQの場合は、D1が導通し
TR2は逆バイアスとなって、IC2は低下し、TR2
の導通を小さくするように動作する。
【0043】この回路で電源が入ると、まずCSとRS
による起動回路によりTR1が導通し、ブリッジ回路に
電源を供給する。モータMにはR3を介して電圧が加わ
るが、モータは当初は回転していないので、逆起電圧E
Cは0Vである。したがって、まずはER>EQとなっ
てTR1の導通を促し、モータへの印加電圧を高めよう
とする。
【0044】モータがまわりだすと、回転数に比例した
逆起電圧ECが発生し、EQのレベルが高くなる。そし
て、ER≦EQとなるとD1が導通し、TR2のコレク
タ電流IC2を抑えて、TR1の導通をも抑えようと働
く。そして、この回路はER=EQでバランスするよう
に動作する。
【0045】モータに負荷が加わって回転数が落ちよう
とすると、モータの逆起電圧ECも低下するので、この
場合にはER>EQとなり、TR2のコレクタ電流IC
2が増加してTR1の導通を促す。そして、モータへの
電源電圧Eb′を高めるように作用する。
【0046】従って、この回路は、非常に簡単ながら
も、ブリッジ・サーボ回路を構成し、モーターMの回転
数(速度)の安定化を行うことができる。
【0047】本発明の各実施例の利点は次のとおりであ
る。各実施例において、薬液容器部と駆動部が別体で
あり、薬液容器部は容器とガスケットからなる低廉なも
のであるため、薬液容器部のみを使用後に捨てる使い捨
てが可能である。
【0048】図8の薬液容器部に示すように、薬液容
器に薬液を充填した後、ガスケットを封入すれば、その
状態で滅菌が可能であるので、薬液の無菌性を保証でき
る。また、薬液容器に薬液を充填した状態で輸送保管す
るプレフィルド化が可能である。この場合、使用時に薬
液容器と駆動部をナット21で結合するだけで、簡単に
使用可能となる。特に第1および第3実施例ではナット
21を締めるだけで結合できるので、手間が掛からず便
利である。
【0049】プレフィルドタイプだけでなく、予め空
の薬液容器部と駆動部を結合しておく用時充填型として
も使用可能である。
【0050】モータの高速回転を減速して使用するの
で、回転部分の回転トルクが大きく吐出圧が高い。従っ
て、薬液を安定して吐出できる。
【0051】本発明は前記した実施例や実施態様に限定
されず、特許請求の精神および範囲を逸脱せずに種々の
変形を含む。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、価格が低く、構造が簡
単で、使い捨てに適し、流量制御性能がシリンジポンプ
に近い正確さがあり、予充填および用時充填のいずれも
可能な薬液注入器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る薬液注入器具Pの縦
断面図である。
【図2】図1のII線断面図である。
【図3】図1の底面図である。
【図4】図1のIV線断面図である。
【図5】駆動源のトルク(出力)特性図である。
【図6】本発明の第2実施例の部分縦断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の縦断面図である。
【図8】薬液容器と結合具の一例を示す断面図である。
【図9】薬液容器と結合具の他の一例を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の薬液注入器具の使用状態の説明図で
ある。
【符号の説明】
P…薬液注入器具 10…薬液容器部 11…薬液容器 11a…円筒本体 11b…コネクター等取付部 11c…抜止め突条 12…ガスケット 12a…蓋本体 12b…Oリング 12c…雌ネジ部 20…取付手段 21…ナット 22…係合突条 30…駆動部 31…ハウジング 31a…本体 31b…中間円筒部 31c…先端円筒部 31d…雄ネジ 32 螺進機構 32a…雄ネジ棒 32b…中空ロッド 32c…雌ネジ部 32d…雄ネジ部 32e…回転防止ストッパ 32f…回転防止溝 33…螺進機構 33a…角柱 33b…中空雄ネジ棒 33c…雌ネジ部材 40…駆動源 41…電動モータ 42…電池 43…減速装置(4段減速) 43a…中間軸 43b
…受動軸 430…歯車列 431…第1歯車 432…第2歯車 433…第3歯車 434…第4歯車 435…第5歯車 436…第6歯車 437…第6歯車 438…第8歯車 44…電気回路 441…定電圧回路 442…定電流
回路 443…ブリッジサーボ回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る薬液注入器具Pの
縦断面図である。
【図2】 図1のII線部分断面図である。
【図3】 図1の底面図である。
【図4】 図1のIV線断面図である。
【図5】 駆動源のトルク(出力)特性図である。
【図6】 本発明の第2実施例の部分縦断面図である。
【図7】 本発明の第3実施例の部分縦断面図である。
【図8】 薬液容器と結合具の一例を示す断面図であ
る。
【図9】 薬液容器と結合具の他の一例を示す断面図で
ある。
【図10】 本発明の薬液注入器具の使用状態の説明図
である。
【図11】 電気回路の定電圧回路を用いた実施例であ
る。
【図12】 電気回路の定電流回路を用いた他の実施例
である。
【図13】 電気回路のブリッジサーボ回路を用いた更
に他の実施例である。
【符号の説明】 P…薬液注入器具 10…薬液容器部 11…薬液容器 11a…円筒本体 11b…コネクター等取付部 11c…抜止め突条 12…ガスケット 12a…蓋本体 12b…Oリング 12c…雌ネジ部 20…取付手段 21…ナット 22…係合突条 30…駆動部 31…ハウジング 31a…本体 31b…中間円筒部 31c…先端円筒部 31d…雄ネジ 32螺進機構 32a…雄ネジ棒 32b…中空ロッド 32c…雌ネジ部 32d…雄ネジ部 32e…回転防止ストッパ 32f…回転防止溝 33…螺進機構 33a…角柱 33b…中空雄ネジ棒 33c…雌ネジ部材 40…駆動源 41…電動モータ 42…電池 43…減速装置(4段減速) 43a…中間軸 43b
…受動軸 430…歯車列 431…第1歯車 432…第2歯車 433…第3歯車 434…第4歯車 435…第5歯車 436…第6歯車 437…第6歯車 438…第8歯車 44…電気回路 441…定電圧回路 442…定電流
回路 443…ブリッジサーボ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 姫島 憲次 大阪府大阪市北区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液容器部と、駆動部と、電気モータを
    持つ駆動源とからなり、 前記薬液容器部は狭窄された先端と開放された基端を有
    し、先端にコネクター等取付部が形成された筒状の薬液
    容器と、該薬液容器の基端内腔に液密かつ摺動自在に挿
    入されたガスケットとを含み、 前記駆動部は、前記薬液容器の基端側に設けられるハウ
    ジングと、前記薬液容器の軸線に同心なる互いに螺合す
    る一対の雄,雌ネジ部材のいずれかが前記電気モータに
    より回転され、前記ネジ部材のいずれかが軸方向に進ん
    で、前記ガスケットを前記薬液容器内において基端側か
    ら先端側に向けて直線移動させる螺進機構とを含み、 前記駆動源は前記ハウジング内に設置され、電気モータ
    と、電池と、前記電気モータと前記螺進機構とを連結す
    る減速装置と、前記電気モータを一定速度で回転させる
    ような電気制御回路とを含むことを特徴とする薬液注入
    器具。
  2. 【請求項2】 前記薬液容器部と前記駆動部とが取付手
    段により着脱自在に結合されてなり、該取付手段が、前
    記駆動部のハウジング内に形成された前記薬液容器と略
    同径の円筒部の外周に形成された雄ネジ部と、前記薬液
    容器の基端部外周に形成された抜止め突条に係合して基
    端方向外側に抜け出ないように薬液容器外周に取り付け
    られたナットからなり、該ナットが前記雄ネジ部に螺合
    して前記薬液容器に前記駆動部が取り付けられた請求項
    1記載の薬液注入器具。
  3. 【請求項3】 前記螺進機構が、前記電気モータにより
    回転される雄ネジ棒と、該雄ネジ棒に螺合する雌ネジ部
    を基端部内周に備え、先端部に前記ガスケットが結合さ
    れる結合部を設けた中空ロッドと、該中空ロッドの回転
    を阻止する回転防止ストッパとからなることを特徴とす
    る請求項1記載の薬液注入器具。
  4. 【請求項4】 前記螺進機構が、前記電気モータにより
    回転される角柱と、該角柱に軸方向移動自在に外挿され
    先端部に前記ガスケットと結合する結合部を設けた中空
    雄ネジ棒と、該中空雄ネジ棒に螺合し前記ハウジングに
    固定された雌ネジ部材とからなることを特徴とする請求
    項1記載の薬液注入器具。
  5. 【請求項5】 前記電気制御回路は定電圧回路からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    薬液注入器具。
  6. 【請求項6】 前記電気制御回路は定電流回路からなる
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    薬液注入器具。
  7. 【請求項7】 前記電気制御回路はブリッジサーボ回路
    からなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の薬液注入器具。
  8. 【請求項8】 前記コネクター等取付部に接続された薬
    液流出チューブの先端には穿刺針が取り付けられ、該チ
    ューブの途中には流量制御器が設けられたことを特徴と
    する請求項1〜7のいずれかに記載の薬液注入器具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512673A (ja) * 2008-12-19 2012-06-07 サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 薬物送達デバイス用のモーター機構及び薬物送達デバイス
JP2018196753A (ja) * 2010-09-24 2018-12-13 ペルキュフロー, エルエルシー 注入ポンプ

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