JPH0719403A - ボイラプラントの先行信号回路 - Google Patents

ボイラプラントの先行信号回路

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JPH0719403A
JPH0719403A JP16774293A JP16774293A JPH0719403A JP H0719403 A JPH0719403 A JP H0719403A JP 16774293 A JP16774293 A JP 16774293A JP 16774293 A JP16774293 A JP 16774293A JP H0719403 A JPH0719403 A JP H0719403A
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JP
Japan
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signal
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JP16774293A
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English (en)
Inventor
Toshikatsu Fujiwara
敏勝 藤原
Ryotaro Kanai
良太郎 金井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Control Of Steam Boilers And Waste-Gas Boilers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調整期間の短縮並びに制御性能の向上を図
り、炭種によらず常に適切な加速信号が求まり、かつ、
加速信号が突変することによる弊害を防止する。 【構成】 負荷信号1sを関数発生器2に入力して燃料
流量を示す信号3sを得ると共に、微分器4により時間
微分する。関数発生器9〜11は負荷信号1s及び熱交
換器の全入熱に対するウオータウオールの入熱割合を示
す比率信号に基づいて負荷信号1sに対する熱交換器の
温度変化率を求め、係数器12〜14により所定係数を
掛ける。係数器12〜14及び微分器4の出力信号を乗
算器16により乗算し、その乗算結果を除算器17に入
力して燃料の発熱量で除算する。この除算器17の出力
信号(ΔFa)を変化率制限回路に入力し、エネルギ的
には不変で、かつ変化率を制限した信号(ΔFa* )に
変換する。この信号(ΔFa* )を関数発生器2の出力
と加算し、ボイラプラントの先行信号を作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイラプラントの制御
装置に適用されるボイラプラントの先行信号回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ボイラプラントの制御装置では、ボイラ
プラントの制御の際に先行信号を加えている。この先行
信号を作成する従来の先行信号回路は、図4に示すよう
に構成されている。即ち、負荷信号1sをボイラプラン
トの先行信号を作る関数発生器2に入力し、燃料流量を
示す出力信号3sを出力する。また、加速のために負荷
信号1sを微分器4により微分し、その出力を係数器5
で係数倍して加速信号6sを算出する。その後、上記関
数発生器2の出力信号3sと加速信号6sを加算器7で
加算し、その加算値を燃料流量の先行信号8sとしてい
る。
【0003】なお、図4にはフィードバック回路を省略
しているが、実際には燃料流量の先行信号8sの下流に
加算器を設けて、フィードバック回路の信号を加算して
燃料流量の信号としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の先行信号回
路は、負荷信号1sに対する関数発生器2の出力信号3
sに加速信号6sを加えて先行信号8sとしている。関
数発生器2の出力信号3sは、プラントの定常状態のと
きの負荷信号1sと燃料流量先行信号8sの関係を調べ
ておけば静的な先行信号としては不都合はないが、しか
し、加速信号6sは負荷信号1sの微分値を係数倍とし
ているだけであるので、次のような欠点があった。
【0005】1)係数の値を試行錯誤で求めなければな
らず、それに要する期間が大きい。 2)負荷上昇時と下降時では、係数の値を変えた方が良
いことは経験的に分かっているが対応できない。
【0006】3)負荷の帯域によって係数の値を変えた
方が良いことも経験的に分かっているが対応できない。 4)多炭種ボイラに見られる炭種によるボイラ特性の変
化が従来方式では反映できない。
【0007】5)加速信号6sを急激に変えると、ボイ
ラの燃料上ならびに制御性上好ましくないため、試行錯
誤で適切な値を求めなければならない。 本発明は上記実情に鑑みてなされたもので、試行錯誤に
よる調整をなくして調整期間の短縮並びに制御性能を向
上でき、多炭種ボイラに見られるように炭種によりウオ
ータウオールの入熱の割合が変わる場合にも適切な加速
信号が求まり、加速信号が突変することによる弊害を防
止できるボイラプラントの先行信号回路を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、負荷信号を入
力しボイラプラントの先行信号を作る関数発生器を持つ
ボイラプラントの先行信号回路において、上記負荷信号
を入力しその時間微分を出力する微分器と、上記負荷信
号及び上記ボイラプラントの熱交換器の全入熱に対する
ウオータウオールの入熱割合を示す比率信号を入力し、
同負荷信号に対する上記ボイラプラントの熱交換器の温
度変化率を、同比率信号をパラメータとして出力する上
記とは別の関数発生器と、同関数発生器の出力信号を入
力し所定係数を掛ける係数器と、同係数器及び上記微分
器の出力信号を入力する乗算器と、同乗算器の出力信号
及び燃料の発熱量を入力し、同乗算器の出力信号を発熱
量で割った値を出力する除算器と、同除算器の出力信号
(ΔFa)を後述の演算でエネルギ的には不変で、かつ
変化率を制限した出力信号(ΔFa* )に変換した値及
び上記ボイラプラントの先行信号を作る関数発生器の出
力信号を入力する加算器とを備えてなることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】負荷信号をw、ボイラプラントの熱交換器の全
入熱に対するウオータウオールの入熱割合を示す比率信
号をγ、この比率信号γをパラメータとして負荷信号w
に対する熱交換器の温度をθ(w,γ)、所定係数を
W、燃料の発熱量をKとすると、微分器、関数発生器、
係数器、乗算器及び除算器の各出力は、次に示す式で表
される。
【0010】
【数1】
【0011】ここで、Wi を熱交換器の発熱量とすれ
ば、除算器の出力、すなわち燃料流量の先行信号の補正
信号である加速信号((5)式)は、流量の単位を持
つ。また従来の加速信号において、発熱量が一定の場
合、係数が(3)式で表され、各負荷時の熱交換器への
熱の流入率(負荷)に応じて、係数が変化すると見ても
良い。
【0012】従って、(5)式の値を先行信号回路の加
速信号として用いると、発熱量が一定で、かつウオータ
ウオールへの入熱割合がγの場合、各負荷で熱交換器の
流入率(負荷)が増加するとそれに応じて関数発生器か
ら小さな加速信号が出力される。また熱の流入率が一定
で、かつウオータウオールへの入熱割合がγの場合、燃
料の発熱量が減少すると、それに応じて増加する加速信
号が出力される。このようにして、熱交換器の状態及び
燃料の発熱量に応じて加速信号が出力されるので、先行
信号が大幅に改善され、制御装置の性能が改善される。
【0013】更に、加速信号が突変して、燃料増加の突
変ならびに燃料減少の突変に伴う燃料の不安定状態等を
避けるために、変化率制限回路により加速のための燃料
流量の総和を変えずに増減時の変化率が制限される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2及び図
3により説明する。なお、ボイラプラントの熱交換器
(節炭器、ウオータウオール、過熱器、再熱器等)はn
個あるものとし、各熱交換器に対応して、関数発生器、
係数器を設ける。
【0015】負荷信号1sは、ボイラプラントの先行信
号を作る関数発生器2に入力され、この関数発生器2よ
り燃料流量を示す出力信号3sが出力される。また、上
記負荷信号1sは、微分器4に入力されると共に、第1
関数発生器9ないし第n関数発生器11に入力される。
第1関数発生器9ないし第n関数発生器11には、更に
熱交換器の全入熱に対するウオータウオールの入熱割合
を示す比率信号19sが入力される。上記第1関数発生
器9ないし第n関数発生器11の出力信号は、第1係数
器12ないし第n係数器14により所定係数倍された
後、加算器15で加算される。
【0016】そして、上記加算器15の出力と、微分器
4の出力とが乗算器16を経て除算器17へ入力され
る。この除算器17は、燃料の発熱量18sを除数とし
て入力し、加速信号6asを出力する。ここで、加速信
号6as(ΔFa)を、燃料流量の突変をさけるために
図2に示す変化率制限回路により燃料流量の加速信号2
0(ΔFa* )に変換し、加算器7の一方の入力端に入
力する。
【0017】以下、図2に示す変化率制限回路について
説明する。上記除算器17から出力される加速信号6a
s(ΔFa)は、減算器21の正側及び可変むだ時間発
生器22に入力され、可変むだ時間発生器22には、後
述のむだ時間の値23(τ1 )が入力される。減算器2
1の負側には、可変むだ時間発生器22の出力信号が入
力されて、同様に乗算器24の片側には可変むだ時間発
生器22の出力信号が入力される。乗算器24の他方に
は、後述のk1 の値25が入力される。定数器26は、
変化率に設定でき、定数器28では、オーバーシュート
の割合を示す値29(α)が設定できる。逆数器30
は、変化率に相当する値27(τ)の逆数31(τ-1
が演算できる。
【0018】乗算器32は、オバーシュートの割合を示
す値29(α)と変化率に相当する値27(τ)を入力
し、出力としてむだ時間の値23(τ1 )を得る。定数
器33は、値1を設定でき、その値を減算器34の負側
に入力する。減算器34の正側には、オーバーシュート
の割合を示す値29(α)を入力する。その結果、減算
器34の出力としてk1 の値25を得る。定数器35
は、値2を設定でき、その値を減算器36の正側に入力
する。減算器36の負側には、オーバーシュートの割合
を示す値29(α)を入力する。
【0019】そして、減算器36の出力信号を乗算器3
7の片側に入力し、乗算器37の他の側には、オーバー
シュートの割合を示す値29(α)を入力する。乗算器
38は、乗算器37の出力39(β)を入力し、他の側
には、変化率に相当する値27(τ)を入力する。乗算
器38の出力は除算器40の被除数となり、除算器40
の除数として、k1 の値25を使用する。その結果、除
算器40の出力としてτ2 の値41を得る。τ2 の値4
1は、逆数器42の除数となり、逆数器42の出力とし
て、τ2 -1の値43を得る。
【0020】乗算器24の出力信号は、減算器44の正
側に入力され、ウオータウオールの負側には乗算器24
の出力信号を入力とする可変むだ時間発生器45の出力
信号が入力される。なお、可変むだ時間発生器45のむ
だ時間の値は、τ2 の値41を採用する。
【0021】減算器44の出力信号は、乗算器46の片
側に入力され、τ2 -1の値43を入力する。乗算器47
は、片側には減算器21の出力を、他の側には変化率に
相当する値27(τ)の逆数31(τ-1)を入力する。
減算器48の正側には乗算器47の出力信号を、そし
て、負側には乗算器46の出力信号を入力する。減算器
49は、正側に減算器48の出力信号を入力し、負側に
は係数器50の出力信号を入力する。ここで、係数器5
0の値は、一般に非常に小さな値を設定する。積分器5
1の入力は、減算器49の出力信号を入力し、積分器5
1の出力が、変化率の制限を加えた燃料流量の加速信号
20(ΔFa* )となる。なお、係数器50の入力は、
積分器51の出力、すなわち、変化率の制限を加えた燃
料流量の加速信号20(ΔFa* )である。
【0022】以下に、変化率の制限を加える前の燃料流
量の加速分を演算する方法を説明する。前述の構成にお
いて、ボイラプラントのすべての熱交換器n個につい
て、全入熱に対するウオータウオールの入熱割合γをパ
ラメータとして予め負荷(w)する出入口平均温度分
布、θ1 (w,γ)、θ2 (w,γ),・・・θn
(w,γ)を順次求める。またγをパラメータとして、
負荷(w)に対する出入口平均温度の変化率
【0023】
【数2】 の関数を求めて、それぞれ第1関数発生器9、第2関数
発生器10、…、第n関数発生器11に予め入力してお
く。
【0024】また、第1係数器12、第2係数器13、
…、第n係数器14は、それぞれ係数W1 ,W2 ,…,
Wn を入力に乗じて出力する。従って、各演算器の出力
は次の式で表される。
【0025】
【数3】
【0026】また、ここで係数Wi にi番目の熱交換器
の管及び管内流体の熱容量を表す次の(12)式を用い
る。 Wi =CmiWmi+CfiWfi …(12) ここで、Wmi:管の重量 Wfi:管内流体重量(一般にWmiより小のため省略) Cmi:管の比熱量 Cfi:管内流体の比熱量 以上において、除算器17の出力である加速信号ΔFa
((12)式)は、補正に必要な燃料流量を示す。ただ
し、この値は変化率の制限をする前の値である。従っ
て、燃料の発熱量が一定で、かつウオータウオールへの
入熱割合がγの場合、熱の流入率(負荷)が大きいと図
1の関数の場合には小さい加速信号ΔFaとなる。また
熱の流入率(負荷)が一定でかつ入熱割合がγの場合、
単位発熱量が減少すると大きい加速信号ΔFaとなる。
さらに、見方を変えると、従来の加速信号の係数kが、
H/Kに置き換えられ、熱交換器への流入率(負荷)に
応じて変わる。
【0027】このようにして、先行信号の補正信号であ
る加速信号ΔFaが改善され、多炭種ボイラに見られる
ように、炭種によるウオータウオールの入熱割合が変わ
る場合にも、ボイラの燃料流量流量制御装置の性能が大
幅に向上するようになる。
【0028】更に、加速信号ΔFaが突変して、燃料増
加の突変ならびに燃料減少の突変にともなう燃料の不安
定状態等を避けるために、図2に示す変化率制限回路に
より加速のための燃料流量の総和を変えずに増減時の変
化率を制限している。すなわち、図3のA部とB部の面
積を等しくした状態で変化率の制限を加えている。その
関係式は以下に述べる通りである。
【0029】
【数4】
【0030】なお、上記図2は(13)式のステップ応
答の波形を示したものである。ここで、 ΔFa* :燃料流量の加速分で、突変を避けるために変
化率の制限を加えた値。
【0031】ΔFa :燃料流量の加速分で、変化率の
制限がない場合の値。 α :オーバシュートの割合を示す値で、1.2<
α<2の範囲で指定される。
【0032】 τ :変化率に相当する値で、指定された値。 τ1 =ατ k1 =α−1 τ2 =β(τ/k1 ) β=α(2−α) s:ラプラス演算子 上記のように変化率制限回路により加速のための燃料流
量の総和を変えずに増減時の変化率を制限することによ
り、加速信号ΔFaが突変して、燃料増加の突変ならび
に燃料減少の突変にともなう燃料の不安定状態等を避け
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、理
論式で除算器の出力である加速信号が得られるため、従
来のように試行錯誤による調整がなくなり、調整期間を
短縮することができる。また、負荷上昇、下降並びに負
荷レベルに応じた適切な加速信号が求まるため、制御性
能を向上できる。また、多炭種ボイラに見られるよう
に、炭種によりウオータウオールの入熱の割合が変わる
場合にも適切な加速信号が求まる。更に、加速信号が突
変することによる弊害がなくなり、ボイラの燃焼状態の
悪化を防止できると共に、制御性能を向上することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るボイラプラントの先行
信号回路の構成を示すブロック図。
【図2】同実施例における変化率制限回路の構成図。
【図3】図2の変化率制限回路のステップ応答を示す
図。
【図4】従来のボイラプラントの先行信号回路の構成を
示すブロック図。
【符号の説明】
1s…負荷信号、2…関数発生器、3s…出力、4…微
分器、5…係数器、6s,6as…加速信号、7…加算
器、8s,8as…燃料流量先行信号、9〜11…関数
発生器、12〜14…係数器、15…加算器、16…乗
算器、17…除算器、18s…燃料の発熱量、19s…
比率信号(全入熱に対するウオータウオールの入熱割
合)、20…加速信号(変化率制限後の値)、21,3
4,36,44,48,49…減算器、22,45…可
変むだ時間発生器、26,28,33,35…定数器、
50…係数器、24,32,37,38,46,47…
乗算器、30,42…逆数器、40…除算器、51…積
分器、23…むだ時間の値(τ1 )、25…k1 の値、
27…変化率に相当する値(τ)、29…オーバーシュ
ートの割合を示す値(α)、31…τの逆数(τ-1)、
39…出力(β)、41…τ2 の値、43…τ2 -1
値。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷信号を入力しボイラプラントの先行
    信号を作る関数発生器を持つボイラプラントの先行信号
    回路において、上記負荷信号を入力しその時間微分を出
    力する微分器と、上記負荷信号及び上記ボイラプラント
    の熱交換器の全入熱に対するウオータウオールの入熱割
    合を示す比率信号を入力し、同負荷信号に対する上記ボ
    イラプラントの熱交換器の温度変化率を、同比率信号を
    パラメータとして出力する上記とは別の関数発生器と、
    同関数発生器の出力信号を入力し所定係数を掛ける係数
    器と、同係数器及び上記微分器の出力信号を入力する乗
    算器と、同乗算器の出力信号及び燃料の発熱量を入力
    し、同乗算器の出力信号を発熱量で割った値を出力する
    除算器と、同除算器の出力信号(ΔFa)を後述の演算
    でエネルギ的には不変で、かつ変化率を制限した出力信
    号(ΔFa* )に変換した値及び上記ボイラプラントの
    先行信号を作る関数発生器の出力信号を入力する加算器
    とを備えてなることを特徴とするボイラプラントの先行
    信号回路。
JP16774293A 1993-07-07 1993-07-07 ボイラプラントの先行信号回路 Withdrawn JPH0719403A (ja)

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