JPH07193550A - 記憶つき発生源からのデータを構造化量子化する方法とその装置 - Google Patents

記憶つき発生源からのデータを構造化量子化する方法とその装置

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JPH07193550A
JPH07193550A JP6278561A JP27856194A JPH07193550A JP H07193550 A JPH07193550 A JP H07193550A JP 6278561 A JP6278561 A JP 6278561A JP 27856194 A JP27856194 A JP 27856194A JP H07193550 A JPH07193550 A JP H07193550A
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JP6278561A
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Rajiv Laroia
ラロイア ラジブ
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American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所期コードブック境界の改良された近似が達
成される記憶つき発生源用構造化量子化器を提供する。 【構成】 記憶つき発生源から得られたデータを量子化
するとき、(標本が、非分割格子のボロノイ域内または
トレリス符号を生成するのに使用される格子分割の第1
レベル内に含まれる)ディザ列を加算することにより、
所期コードブック境界の改良された近似が達成される。
記憶つき発生源により生成されるデータ列は、コセット
格子の翻訳への所定格子のコセット分割に基づく所定ト
レリス符号の最近似列へ量子化される。ついで、トレリ
ス符号列は、逆発生源フィルタによりろ波される。ディ
ザ標本は、(1)ディザ標本とろ波トレリス符号列標本
との和がコセット格子の超格子上に存在し、(2)ディ
ザ標本が超格子のボロノイ域内に存在するように、ろ波
トレリス符号列の各標本に加算される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記憶つき発生源によっ
て生成されるデータの量子化法に関し、特に、記憶つき
発生源から生じたデータの量子化のため境界利得と細粒
利得(granular gain)との両方を実現する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】データを量子化する場合、境界利得と細
粒利得との両方を実現することは、(発生源から出力さ
れた標本が独立でなく相関する)記憶つき発生源を完成
するのに困難なものとして広く認識されている。両方の
タイプの利得を達成する一の案は、1993年1月17
〜22日にテキサス州サンアントニオで開催された情報
理論に関する国際シンポジウムの紀要の第169頁に存
在する、ラロイア(Laroia)その他の「記憶つき発生源
の新しい構造化量子化器」中に記載されている。この案
では、まず、発生源がトレリス符号列(実現された細粒
利得)に量子化される。ついで、対応する記憶なし新方
式発生源用コードブック境界を実現する従来技術が適用
できるように、発生源記憶を除去しデータにディザ列を
加算する記憶符号器が使用される。しかし、ディザ列の
ため、実現されたコードブック境界が新方式発生源用の
望ましいコードブック境界に近似するだけである。低率
量子化のためには、この近似は、顕著な性能低下につな
がることがある。また、ディザ列の標本は、格子分割の
最終レベルのボロノイ域(Voronoi region)に含まれる
ので、性能劣化は、細粒利得を達成するトレリス符号を
生成するのに使用されるコセット分割の数に依存し、一
層強力なトレリス符号が使用されるとき増大する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、所期
コードブック境界の改良された近似が達成される記憶つ
き発生源用構造化量子化器を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】所期コードブック境界の
近似の改善は、記憶つき発生源から生じたデータを量子
化するとき、(標本が、トレリス符号を生成するのに使
用される、非分割格子のボロノイ域内または格子分割の
第1レベル内に含まれた)ディザ列を加算することによ
り達成される。これらのボロノイ域は、より狭いので、
信号点に加算される必要のあるディザエネルギは、従来
技術において達成することができるものよりも小さい。
これにより、所期符号ブック境界のよりよい近似が得ら
れる。
【0005】本発明の実施例によれば、記憶つき発生源
により生成されたデータ列は、所定トレリス符号の(コ
セット格子に翻訳された、所定格子のコセット分割に基
づく)最近似列に量子化される。ついで、このトレリス
符号列は、逆発生源フィルタによりろ波される。ディザ
標本は、このろ波トレリス符号列の各標本に加算され
る。この結果、(1)ディザ標本とろ波トレリス符号列
標本との和は、コセット格子の超格子上に存在し(2)
ディザ標本は、超格子のボロノイ域内に存在する。
【0006】
【実施例】本明細書中で使用されているように、「細粒
利得」は、データを量子化する際に、立方格子基礎コー
ドブックでなく、トレリス符号基礎コードブックを使用
することにより達成される利得を意味する。この細粒利
得を実現するため、量子化された発生源列は、トレリス
符号から得られる列に選定される。「境界利得」は、非
立方トレリス符号境界を有することにより達成される量
子化雑音の減少を意味し、発生源分布によってコードブ
ックのため適切な境界を選択することにより実現され
る。本発明においては、トレリス符号は、1ビット/次
元の冗長度を有する1次元(1D)トレリス符号である
と仮定される。
【0007】図1は、新方式列が発生源フィルタH(z)
100を通過するとき、記憶つき発生源が生成される発
生源モデルを示す。発生源フィルタは、記憶つき発生源
から得られたデータを表現する列Xn を出力する。「記
憶」は、発生源列の標本が独立でなく相関していること
を意味する。発生源フィルタ100は、例えば、人声の
線形予測モデルのように、時間とともに緩やかに変化し
うる。本発明の諸原理は、記憶つき発生源から出力され
たアナログデータ(例えば、音声)および離散化データ
(例えば、ディジタル映像信号またはディジタル化音
声)の両方を量子化することに等しく適用できる。離散
化データの量子化への代表的適用は、必要伝送速度を小
さくするために、ディジタル的に記憶されたデータの精
度を低くすることである。
【0008】図2は、2個の部分集合(図中、記号
「x」で表示された)A=2Z+1/2と(図中、「丸
X」で表示された)B=2Z−1/2とに分割された1
次元格子翻訳を示す。集合AおよびBは、1ビット/次
元の冗長度を有する1次元トレリス符号を生成するのに
使用される分割第1レベルを表現する。すなわち、各ト
レリス状態は、集合AおよびBの両方の内部でなく、集
合Aまたは集合B内の点に対応する出力遷移を許容す
る。集合AおよびBは、通常、両方とも分割されてお
り、さらに、これらの分割の数は、実現されるべき特定
のトレリス符号に依存する。最終分割は、「コセット格
子」と呼ばれる単一格子の翻訳(コセット)を構成す
る。
【0009】図3は、本発明の記号間干渉符号化量子化
器の送信器の一例のブロック線図を示す。送信器は、ビ
タビトレリス復号器302、記憶符号器304およびコ
ードブック符号器306を一部として含む。送信器は、
記憶つきアナログ発生源からアナログデータを受信す
る。発生源の出力Xn は、(発生源列を最近似トレリス
符号列に量子化する)ビタビトレリス復号器302に供
給される。本発明に使用するのに適したトレリス符号の
一例は、アンガーボック(Ungerbock)4状態1次元ト
レリス符号である。ビタビトレリス復号器によって生成
される、この最近似トレリス符号列は、記憶符号器30
4に出力される。
【0010】(代表例が図5に関連して後述される)記
憶符号器304は、トレリス符号列内の記憶を除去する
ように動作する。記憶符号器304は、(2個の演算例
が後述される)所定の可逆非線形演算を行う。この可逆
非線形演算は、記憶符号器304の出力が集合A=2Z
+1/2中の非符号化点列であることを保証する。
【0011】コードブック符号器306は、記憶符号器
304の出力を受信し符号化することにより、ディジタ
ルチャネル308上に送信用ディジタル出力ストリーム
を生成する。ディジタルチャネル308は、例えば、伝
送媒体であるが、磁気記憶媒体、光学記憶媒体または電
気記憶媒体のような記憶媒体であってもよい。
【0012】記憶符号器304の(集合A内の記憶なし
点列である)出力は、図1に示された新方式列の量子化
表現に対応するものと考えることができる。したがっ
て、記憶符号器304の出力は、(記憶なし新方式発生
源の標本を集合A内の点に量子化する)量子化器の出力
を符号化するのに使用されるものに類似のコードブック
符号器を使用して符号化することができる。これは、記
憶符号器の(新方式コードブックの内部に存在する)す
べての出力列を符号化することにより行うことができ
る。新方式コードブックは、新方式標本の確率密度によ
って決まる境界を有するコードブックである。この機能
を遂行するための適当なアルゴリズムは、1993年、
5月に発行された情報理論に関するIEEE会報に掲載
されたラロイアおよびファルバルディン(Farvardin)
の「可変長スカラー量子化器から得られた構造化定率ベ
クトル量子化器、第1部 記憶なし発生源」に記載され
ている。
【0013】コードブック符号器306は、記憶符号器
304の出力にアドレスを割当てることにより、この出
力を2値ビットに翻訳する。コードブック符号器306
により生成された2値出力は、ディジタルチャネル30
8を通じて送信される。記憶符号器304の出力が新方
式コードブックの境界外に存在するときは、この出力
は、コードブックの内部に存在する近接点に写像され
る。この写像は、従来技術を使用することにより行うこ
とができ、コードブックの過負荷という。
【0014】図4は、本発明の記号間干渉符号化量子化
器の受信器のブロック線図である。受信器は、コードブ
ック復号器402および記憶復号器404を一部として
含む。ディジタルチャネル308から得られた2値デー
タは、コードブック復号器402に入力される。コード
ブック復号器402は、2値データを新方式コードブッ
ク内の点に写像することにより、集合A内の非符号化点
列を生じ、この非符号化点列を記憶復号器404に出力
する。記憶復号器404は、まず、記憶符号器304
(図3参照)によって行われる非線形演算の逆を行い、
ついで、送信器内のビタビトレリス復号器302によっ
て生成されたのと同一のトレリス符号列を生じるため、
発生源フィルタH(z)を使用する。
【0015】記憶復号器404は、コードブック過負荷
が存在するときは、ビタビトレリス復号器によって生成
されたのと同一のトレリス符号列を再生成しない。
【0016】記憶復号器404は、記憶つき発生源に近
似する量子化発生源出力である再生成列を出力する。
【0017】図5は、記憶符号器304の一実施例を示
す。記憶符号器304は、発生源フィルタ100の逆で
ある、伝達関数1/H(z)を有する逆発生源フィルタ5
00、量子化器502およびインバータ504を一部と
して含む。逆発生源フィルタ500は、入力トレリス列
Yn 中の記憶を除去するように動作する。逆発生源フィ
ルタ500は、図2に示された格子翻訳Z+1/2上の
点を構成しない列bnを出力する。コードブック符号化
を容易にするため、an =bn +mn が標本bn に最も
近い、格子翻訳z+1/2内の点となるように、ディザ
標本mn がフィルタ出力の各標本bn に加算される。こ
れは、量子化器502を使用して標本bn を格子翻訳Z
+1/2内の最近接点に量子化し、ディザ標本mn が負
の量子化誤差であることと同じである。量子化は、ディ
ザ標本mn が図6中に示された格子Zのボロノイ域V内
に存在するように、行われる。
【0018】本明細書で使用されているように、「格
子」は、格子翻訳を含む。格子λ2 が格子λ1 の部分格
子であり、格子λ1 の翻訳でなければ、格子λ1 は、格
子λ2の「超格子」である。
【0019】この量子化は、(記憶復号器に関して後述
されるように)可逆的であり、量子化器の最終出力に雑
音を付加しない。標本bn に最近接の格子翻訳Z+1/
2内の点が集合A内に存在するときは、この点は、記憶
符号器の出力である。しかし、最近接点が集合B内に存
在するときは、この点は、出力される前に、(インバー
タ504内において)−1が乗じられる。したがって、
記憶符号器304から出力された列は、集合A内の非符
号化点からなり、ある意味で、図1に示された発生源モ
デル内の新方式列の量子化版である。
【0020】ボロノイ域は、格子上の原点以外の点によ
りも原点に近いすべての点を含む。ボロノイ域は、一側
で、中実点で仕切られている。これは、中実点により表
現された信号点がボロノイ域に含まれることを示す。ボ
ロノイ域の他側は、中空点で仕切られている。これは、
中空点により表現された信号点がボロノイ域から除外さ
れることを示す。当業者であれば、後述するところか
ら、ボロノイ域の重要性を理解するはずである。
【0021】図7は、記憶復号器404の一実施例を示
す。記憶復号器404は、記号インバータ700、モジ
ュロ演算手段702、フィルタ704、(有限状態機械
である)トレリス符号器706、加算器708、排他的
論理和ゲート710、および、発生源フィルタ714を
一部として含む。記憶復号器404は、記憶符号器30
4によって遂行される機能の逆を行う。詳しく言えば、
記憶復号器404は、コードブック符号器402によっ
て生成された、集合A内の非符号化点列cn を入力とし
て受入れる。非符号化点列cn は、入力され、記号イン
バータ700により選択的に−1が乗じられる。記号イ
ンバータ700は、入力ビットgn (入力ビットgn
は、ビットen およびjn の値の排他的論理和である)
によって制御される。入力ビットgn =1のとき、記号
インバータ700は、非符号化点列cn に−1を乗じ、
出力an を生じる。入力ビットgn =0のとき、記号イ
ンバータ700は、変化しない非符号化点列Cn の値を
通過させる(すなわち、cn=an )。記号インバータ
700の出力an および信号−mn は、加算器708に
入力される。加算器708の出力an −mn は、発生源
フィルタ714に入力されるとともにフィルタ704と
排他的論理和ゲート710とを介してフィードバックさ
れる。
【0022】より高次元のシステム、または、より高次
元のトレリス符号を使用するシステムによれば、非符号
化点列cn の個々の標本は、連結されることにより、単
一でより高次元の信号点を表現する。このようなシステ
ムによれば、記号インバータ504および700は、信
号点を、例えば、90゜,180゜または270゜回転
する手段によって代替される。
【0023】モジュロ演算手段702は、フィルタ70
4の出力fn を受信し、負の量子化誤差がボロノイ域V
内に存在するように、図6に示されたZ格子上の最近接
点qn に量子化する。モジュロ演算手段702は、2個
の出力en およびmn を生じる。出力en は、(最近接
点qn が2Z上の点であるときは、0の値を有し、最近
接点qn が2Z+1上の点であるときは、1の値を有す
る)1ビット出力である。モジュロ演算手段702の他
の出力mn は、負の量子化誤差である。出力mn の値
は、fn −qn に等しい(出力mn は、出力an から減
算されたディザ列である)。
【0024】トレリス符号器706は、出力列Yn の進
展を追う(重畳符号器に基づく)有限状態機械である。
トレリス符号器に入力される各出力列Yn は、有限状態
機械を次の状態にする。トレリス符号器706は、1ビ
ット出力jn を出力する。現トレリス状態が集合A内の
点を許容するときは、1ビット出力jn =0である。現
トレリス状態が集合B内の点を許容するときは、1ビッ
ト出力jn =1である。
【0025】発生源フィルタH(z)714は、該フィル
タの入力列bn =an −mn に記憶を導入することによ
り、(コードブック過負荷の場合を除いて)ビタビトレ
リス復号器302の出力Yn を再生成する。
【0026】本発明の記号間干渉符号化量子化器は、上
述した、ラロイアその他の「記憶つき発生源用新構造化
量子化器」に記載されたような先行技術にかかる量子化
器に対して数多くの利点を有する。例えば、この先行技
術にかかる量子化器は、本発明の対応するディザ列mn
よりもパワーが大きいディザ列を生成する記憶符号器/
復号器を使用した。ディザ列の存在は、新方式コードブ
ックの実境界が所期境界の近似であることを意味する。
したがって、より小さいディザ列パワーは、所期新方式
コードブック境界のより良い近似となる。より大きいデ
ィザ列は、より低い量子化率での性能を顕著に低下させ
るおそれがある。また、先行技術にかかるシステムにお
けるディザ列パワーは、トレリス符号を生成するのに使
用されたコセット分割の数に依存し、該数に比例して増
加する。本発明の構成は、トレリス符号を生成するのに
使用されるコセット分割の数と無関係のディザパワーを
生じる利点がある。
【0027】図8は、記憶符号器304の他の実施例を
示す。図8に示された記憶符号器304は、伝達関数1
/H(z)を有する(発生源フィルタ100の逆である)
フィルタ800、および量子化器802を一部として含
む。フィルタ800は、入力されたトレリス列Yn から
記憶を除去するように動作する。フィルタ800は、
(ろ波動作のため、もはや、図2に示された格子翻訳Z
+1/2上の点から構成されない)列bn を出力する。
コードブック符号化を容易にするため、cn =bn +m
n が列bn に最も近い、集合A内の点であるように、デ
ィザ標本mn がフィルタ出力の各標本bn に加算され
る。これは、量子化器802を使用して列bn を集合A
内の最近接点に量子化(mn が負の量子化誤差である)
することと同一である。量子化は、ディザ標本mn が図
10に示された格子2Zのボロノイ域V′内に存在する
ように、行われる。この量子化は、可逆的であり、量子
化器の最終出力に雑音を付加しない。
【0028】9は、記憶復号器404の他の実施例を示
す。図9に示された記憶復号器は、モジュロ演算手段9
02、フィルタ904、トレリス符号器(有限状態機
械)906および発生源フィルタ908を一部として含
む。記憶復号器404は、図8の記憶符号器によって行
われる機能の逆を行う。詳しく言えば、記憶復号器40
4には、コードブック復号器により生成された、集合A
内の非符号化列cn が入力される。
【0029】ディザ標本mn は、入力標本cn から減算
される。ディザ標本は、モジュロ演算手段902により
生成される。モジュロ演算手段902は、フィルタ90
4の出力fn に作用し、トレリス符号器906の1ビッ
ト出力jn により制御される。1ビット出力jn =0の
ときは、モジュロ演算手段902は、出力fn を図10
に示された2Z格子上の最近接点に量子化し、mn は、
負の量子化誤差である。1ビット出力jn =1のとき
は、モジュロ演算手段902は、出力fn を図11に示
された格子翻訳2Z+1上の最近接点に量子化し、mn
は、負の量子化誤差である。量子化は、mn が、常に、
図10に示されたボロノイ域内に存在するように、行わ
れる。
【0030】トレリス符号器906は、出力列Yn の進
展を追う有限状態機械(例えば、重畳符号器)である。
トレリス符号器906に入力される各出力列Yn は、有
限状態機械を次の状態にする。現トレリス状態が集合A
内の点を許容するときは、1ビット出力jn =0であ
る。現トレリス状態が集合B内の点を許容するときは、
1ビット出力jn =1である。
【0031】発生源フィルタH(z)908は、(コード
ブック過負荷の場合を除いて)ビタビトレリス復号器3
02の出力Yn を再生成する。発生源フィルタ908
は、その入力列bn =cn −mn 内に記憶を導入するこ
とにより、出力を再生成する。
【0032】当業者であれば、本発明の範囲から逸脱す
ることなく、上述された実施例に対して他の変形例が可
能であることは、明らかなはずである。例えば、本発明
は、1次元トレリス符号化信号点の文脈で記載された
が、より高次元のトレリス符号にも、他の信号空間符号
にも同様に適用できる。また、本発明は、より高次元の
記憶つき発生源(すなわち、より高次元のフィルタによ
り生成された発生源、例えば、2次元フィルタ)にも適
用できる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、所期コードブック境界
の近似の改善は、記憶つき発生源から生じたデータを量
子化するとき、(標本が、トレリス符号を生成するのに
使用される、非分割格子のボロノイ域内または格子分割
の第1レベル内に含まれた)ディザ列を加算することに
より達成される。これらのボロノイ域は、より狭いの
で、信号点に加算される必要のあるディザエネルギは、
従来技術において達成することができるものよりも小さ
い。これにより、所期符号ブック境界のよりよい近似が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記憶が発生源フィルタH(z)で表現された記憶
つきアナログ発生源のモデルのブロック図である。
【図2】本発明の1次元トレリス符号を生成するのに使
用される2個の部分集合AおよびBに分割された格子翻
訳Z+1/2を示す図である。
【図3】本発明の原理に従って構成された記号間干渉符
号化量子化器の送信器のブロック図である。
【図4】本発明の原理に従って構成された記号間干渉符
号化量子化器の受信器のブロック図である。
【図5】図3に示された送信器の記憶符号器の実施例の
ブロック線図である。
【図6】図7に示された記憶復号器内のモジュロ演算手
段に使用される格子と該格子のボロノイ域Vとを示す図
である。
【図7】図4に示された受信器の記憶復号器の実施例を
示すブロック図である。
【図8】図3に示された送信器の記憶復号器の他の実施
例のブロック線図である。
【図9】図4に示された受信器の記憶復号器の他の実施
例のブロック線図である。
【図10】図9に示された記憶復号器内のモジュロ演算
手段により使用される2Z格子と該格子のボロノイ域
V′とを示す図である。
【図11】図9に示された記憶復号器内のモジュロ演算
手段に使用される格子翻訳2Z+1を示す図である。
【符号の説明】
100 発生源フィルタ 302 ビタビトレリス復号器 304 記憶符号器 306 コードブック符号器 308 ディジタルチャネル 402 コードブック復号器 404 記憶復号器 500 逆発生源フィルタ 502 量子化器 504 インバータ 700 記号インバータ 702 モジュロ演算手段 704 フィルタ 706 トレリス符号器 708 加算器 710 排他的論理和ゲート 714 発生源フィルタ 800 フィルタ 802 量子化器 902 モジュロ演算手段 904 フィルタ 906 トレリス符号器 908 発生源フィルタ V ボロノイ域 V′ ボロノイ域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)記憶つき発生源により生成された
    データの列を、所定格子のコセット分割に基づく所定ト
    レリス符号の最近似列に量子化するステップと、 (B)逆発生源フィルタにより前記トレリス符号列をろ
    波するステップと、 (C)前記ろ波トレリス符号列の各標本にディザ標本を
    加算するステップと、からなり、前記(C)ステップ
    は、(1)ディザ標本とろ波トレリス符号列の標本との
    和が前記格子上に存在し、(2)ディザ標本が前記格子
    のボロノイ域内に存在するように行われることを特徴と
    する記憶つき発生源からのデータを構造化量子化する方
    法。
  2. 【請求項2】 (A)記憶つき発生源により生成された
    データの列を、トレリス符号が所定格子の、コセット格
    子の翻訳へのコセット分割に基づく所定トレリス符号の
    最近似列に量子化するステップと、 (B)逆発生源フィルタにより前記トレリス符号列をろ
    波するステップと、 (C)前記ろ波トレリス符号列の各標本にディザ標本を
    加算するステップとからなり、前記(C)ステップは、
    (1)ディザ標本とろ波トレリス符号列の標本との和が
    前記格子の超格子上に存在し、(2)ディザ標本が前記
    超格子のボロノイ域内に存在するよう行われることを特
    徴とする記憶つき発生源からのデータを構造化量子化す
    る方法。
  3. 【請求項3】 前記データは、標本化された音声データ
    であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記データは、離散化データであること
    を特徴とする請求項1または2記載の方法。
  5. 【請求項5】 記憶つき発生源から得られたデータを量
    子化する装置において、 非線形で可逆的変形を、所定格子の、コセット格子の翻
    訳へのコセット分割に基づく所定トレリス符号のろ波列
    に行う送信手段を有し、前記変形は、(1)ディザ標本
    とろ波トレリス符号列との和が前記コセット格子の超格
    子上に存在し、(2)ディザ標本が前記超格子のボロノ
    イ域内に存在するように、前記ろ波トレリス符号列の各
    標本にディザ標本を加算する手段を含むことを特徴とす
    る記憶つき発生源からのデータを構造化量子化する装
    置。
  6. 【請求項6】 記憶つき発生源から得られたデータを量
    子化する装置において、 非線形で可逆的変形を、所定格子のコセット分割に基づ
    く所定トレリス符号のろ波列に行う送信手段であって、
    前記変形は、(1)ディザ標本とろ波トレリス符号列と
    の和が前記所定格子上に存在し、(2)ディザ標本が前
    記格子のボロノイ域内に存在するように、前記ろ波トレ
    リス符号列の各標本にディザ標本を加算する手段を含む
    ことを特徴とする記憶つき発生源からのデータを構造化
    量子化する装置。
  7. 【請求項7】 一の列をろ波することにより所定トレリ
    ス符号から得られた列の標本にディザ標本を加算するこ
    とにより生成された入力信号を処理し、前記トレリス符
    号列は、記憶つき発生源の出力信号を量子化することに
    より得られ、前記トレリス符号は、(1)ディザ標本と
    ろ波トレリス符号列標本との和が所定格子の超格子上に
    存在し、(2)ディザ標本が前記超格子のボロノイ域内
    に存在するように、前記格子のコセット分割に基づく受
    信装置において、 前記入力信号から、前記発生源により出力されたデータ
    の近似である量子化出力を回復する復号器を含む手段を
    含むことを特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 前記復号器は、チャネルから入力された
    2値データ列を記憶なし非符号化信号空間点列に翻訳す
    るコードブック復号手段と、前記記憶なし非符号化列
    を、前記発生源の前記記憶を反映する前記トレリス符号
    の符号化列に変形する記憶復号手段とからなる請求項7
    記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記記憶復号手段は、前記トレリス符号
    を生成する有限状態機械を含み、前記有限状態機械は、
    前記発生源の量子化出力信号を表現する、出力トレリス
    符号化列の現標本の関数である現入力を有することを特
    徴とする請求項8記載の装置。
  10. 【請求項10】 前記記憶復号器は、前記記憶なし非符
    号化信号空間点列の各標本からディザ標本を減算する手
    段を含み、前記ディザ標本は、前記超格子のボロノイ域
    内に存在することを特徴とする請求項8記載の装置。
  11. 【請求項11】 前記記憶復号器は、さらに、前記減算
    手段から信号空間点列が入力される発生源フィルタを含
    むことを特徴とする請求項10記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記記憶復号器は、 第2標本列を生成するため、前記記憶なし非符号化列の
    標本を選択的に回転する手段と、 前記第2標本列の各標本からディザ標本を減算する手段
    と を含み、前記ディザ標本は、前記格子のボロノイ域
    内に存在することを特徴とする請求項8記載の装置。
JP6278561A 1993-10-20 1994-10-19 記憶つき発生源からのデータを構造化量子化する方法とその装置 Pending JPH07193550A (ja)

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