JPH0719345A - オイルパンのシール方法 - Google Patents

オイルパンのシール方法

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Publication number
JPH0719345A
JPH0719345A JP5182086A JP18208693A JPH0719345A JP H0719345 A JPH0719345 A JP H0719345A JP 5182086 A JP5182086 A JP 5182086A JP 18208693 A JP18208693 A JP 18208693A JP H0719345 A JPH0719345 A JP H0719345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
flange surface
sealing material
oil pan
flange
Prior art date
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Pending
Application number
JP5182086A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Kojima
一宏 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Publication date
Application filed by ThreeBond Co Ltd filed Critical ThreeBond Co Ltd
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Publication of JPH0719345A publication Critical patent/JPH0719345A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/0004Oilsumps
    • F01M2011/0062Gaskets

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルパンのシール方法であって、フランジ
面の締結の際のメタルタッチを防止し、かつフランジ接
合面のずれや開口に対してシール材が充分に追従し得る
ことはもちろんのこと、フランジ面に生じる振動をも吸
収して防振性を向上し、これにより、フランジ面の耐圧
性ないしはシール性を完全ならしめる。 【構成】 オイルパン1のフランジ面2に液状のシール
材3を塗布し、次いでこれが固化しないうちこの塗布膜
上にゴム粒子5を配置し、フランジ面2の締結によって
ゴム粒子5がシール材3中に分散した構造を形成せしめ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車のオイルパンのフ
ランジ面に現場形成ガスケット(FIPG)として適用
されるシール方法に係り、特に、フランジ面の締結の際
のメタルタッチを防止し、かつ、フランジ接合面のずれ
や開口に対してシール材が充分に追従し得ることはもち
ろん、フランジ面に生じる振動をも吸収して防振性を向
上せしめるオイルパンのシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のオイルパンは通常、フランジ面
に液状のシール材(液状ガスケット)を塗布した後、該
フランジ面に母体部材を貼り合わせ、数個所をボルトで
締結することにより組み立てられる。このとき、液状ガ
スケットはフランジ接合面間に置かれて締め付けられ
る。特に、ボルト付近の面圧は他の部分より高くなって
おり、このため、この付近のメタルタッチは避け難い。
【0003】図3はメタルタッチの状態を表した説明図
であって、フランジ面2と母体部材4を貼り合わせて締
結すると、液状ガスケット3は面圧によってフランジ面
2の外側に押し出されて、フランジ面2と母体部材4が
メタルタッチ6となってしまう。このようなメタルタッ
チ6が発生すると、液状ガスケット3はフランジ面2と
母体部材4の間に充填されず、このためこの部分のシー
ル性ないしは耐圧性が低下して自動車の走行中、メタル
タッチ6部分からのオイル漏洩を余儀なくされ、さらに
は防振性も低下する。
【0004】さらに、前記フランジ面は熱による膨張や
収縮、あるいは内圧、振動、脆化等により締付力が緩和
し、このためフランジ面にはずれまたは開口しようとす
る力が生じる。しかしながら、前記フランジ面間のシー
ル材は前述のメタルタッチの状態ではフランジ面のずれ
または開口しようとする力に対して追従することができ
ず、流体物質の内圧に屈してしまい、このため接合面間
には流体物質の漏洩現象が発生する。
【0005】例えば、伸び率が200%のシリコーン系無
溶剤型液状ガスケット(ほとんどの液状ガスケットは伸
び率が200%前後あるいはこれ以下である)を用いる場
合、この肉厚が0.005mmのときにフランジ面のずれまた
は開口しようとする力に追従できる値は0.01mmであると
いわれている。すなわち、肉厚0.005mmの液状ガスケッ
トを介在したフランジではわずか0.01mmのずれまたは開
口を生じただけで内部流体の密封を保持することができ
なくなる。
【0006】上述の問題点を解決手段としてメタルタッ
チを防止するために、従来、液状ガスケット中に鋼球や
ガラス球を混ぜたものをフランジ面に塗布し、フランジ
面の締結の際にこれら鋼球やガラス球を接合面間に介在
させる方法が採用されている。(特公平1−51708
号公報、および特開昭60−49167号公報参照)。
さらに、防振性を向上するために、液状ガスケット中に
金属繊維を分散して比重を高める方法も採用されてい
る。(特開昭54−45363号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、液状ガスケ
ット中に鋼球、ガラス球等の硬い粒状物を含有させる手
法では、形成されるガスケット材料の膜厚を多少厚くす
ることができるものの、その反面、反発弾性に乏しくな
り、フランジ面等で生じる振動に対して追従性がなくな
り、防振効果が得られない。一方、液状ガスケット中に
金属繊維を配合して比重を高めるという手法では、現在
問題視されている部品等の軽量化に反することになり、
好ましくない。
【0008】そこで、本発明の目的はフランジ面の締結
の際のメタルタッチを防止し、かつフランジ接合面のず
れや開口に対してシール材が充分に追従し得ることはも
ちろんのこと、フランジ面に生じる振動をも吸収して防
振性を向上し、これにより、フランジ面の耐圧性ないし
はシール性を完全ならしめ上述の公知技術に存する欠点
を改良したオイルパンのシール方法を提供することにあ
る。
【0009】
【問題点を解決するための手段】上述の目的を達成する
ため、本発明によれば、オイルパンのフランジ面に液状
のシール材を塗布し、次いでこれが固化しないうちこの
塗布膜上にゴム粒子を配置し、前記フランジ面の締結に
よって前記ゴム粒子がシール材中に分散した構造を形成
せしめることを特徴とする。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明を添付図面を用いて
説明する。図1は本発明にかかる自動車のオイルパンを
表した斜視図であり、図2はフランジ面の部分断面図で
ある。
【0011】まず、図1に示されるように、自動車のオ
イルパン1のフランジ面2に液状のシール材(液状ガス
ケット)3を塗布する。この塗布は任意のいかなる方法
を用いてもよい。
【0012】上述の液状シール材(液状ガスケット)3
は、例えば変性アルキッドポリエステル、ポリブデン、
フエノール樹脂、エポキシ樹脂、トリアジン樹脂、アク
リル樹脂、塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、スチレン樹
脂等、ゴム系としてブチルゴム、ポリウレタン、シリコ
ーンゴム、ポリサルフアイド、クロロプレンゴム、ニト
リルゴム等を有機溶剤に溶解または分散させた溶剤揮散
型の液状ガスケット、ラジカル重合性アクリルモノマ
ー、湿気硬化性のポリシロキサンを使った反応性液状ガ
スケット等が挙げられる。
【0013】次いで、上述の液状シール材3の塗布膜が
固化しないうちに、この塗布膜上にゴム粒子5を配置す
る。この配置は任意の装置を用いて時間差をもってゴム
粒子5を塗布膜上に落下させる方法、あるいは落下する
位置をあらかじめ決めておき、その位置を検知しながら
落下させる方法等、により行う。このような配置によっ
て、図2に示されるように、フランジ面2上に母体部材
4を載置し、あるいは貼り合わせてボルト等で締結する
際に、ゴム粒子5がシール材3中に分散した構造を形成
せしめる。
【0014】上述のゴム粒子5はその材質がシール材3
(液状ガスケット)に対して不溶であって、液状ガスケ
ットを使用する接合部での圧縮に対して破壊されること
なく高弾性を呈し、かつ圧縮歪の小さいものが好まし
く、具体的には天然ゴム、架橋ゴム、イソプレンゴム、
スチレンゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、クロロ
プレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、フッ素ゴム、多硫化ゴム、スチレンブタジエンゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、ハイパ
ロン、エチレン酢酸ビニルゴム、塩素化ポリエチレン、
ポリエステルゴム、エピクロルヒドリンゴン、クロルス
ルホン化ポリエチレン等の材料を挙げることができる。
【0015】また、上述ゴム粒子5の粒径はフランジ面
2の接合部の隙間と面幅によって0.1〜3.0mmの範囲内
に定められる。これが0.1mm以下では、ずれや開口部に
対して追従し得なくなり、また、3.0mm以上では隙間部
に液状ガスケットが充填されず、流体圧力によって押し
流されてしまう。
【0016】
【作用】上述の構成からなる本発明はゴム粒子がシール
材中に分散した構造を形成せしめるから、図3のような
フランジ面2の締結の際のメタルタッチ6が防止され、
かつ、前記ゴム粒子の粒径を0.1〜3mmの範囲内に定め
るから、フランジ接合面のずれや開口に対してシール材
が充分に追従し得る。しかも、前記粒子の材質がゴム質
であるから、高弾性を呈してフランジ面に生じる振動に
追従し得、あるいは前記振動を吸収し得、このため防振
性が向上され、フランジ面の耐圧性ないしはシール性を
完全ならしめる。
【0017】
【発明の実施例】
実施例 1 図1に示されるように、自動車のオイルパン1のフラン
ジ面2上にシリコーンゴム系無溶剤ガスケット3(株式
会社スリーボンド製「スリーボント1216」)を塗布
後、表1に示す各粒径のゴム(硬度:50JIS−A)
をガスケット3上に配置し(配置間隔:3mm) 、図2に
示すようにフランジ面2を組み付け、下記の条件にて加
振後、耐圧性(漏洩)試験を行った。(実施例1〜
4)。同様にしてゴムの代わりに鋼球、ガラス球を配し
た試験も行った。(比較例1、2)また、参考例として
「スリーボンド1216」単体についても試験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1中、NRは天然ゴム、IRはイソプレ
ンゴム、Qはシリコーンゴム、NBRはアクリロニトリ
ルブタジエンゴムであって、いずれもASTM略語であ
る。
【0020】加振条件:耐圧試験治具をエミック株式会
社製加振機514−Aに固定し、周波数3kHzで30分
間加振した。 耐圧性試験:JIS K6820に規定された試験治具
および方法を使用して実施した。
【0021】表1から、ゴム粒子を用いた本発明にかか
る実施例1〜4は鉄球やガラス球を用いた比較例1およ
び2よりも、さらには無添加の参考例よりも耐圧性に優
れていることがわかる。さらに、ゴム粒子の粒径は0.1
〜3.0mmの範囲が良いことも表1からわかる。
【0022】実施例 2 シリコーンゴム系無溶剤ガスケット(株式会社スリーボ
ンド製「スリーボンド1216」)を塗布後、1.0mmの
球状ゴム( シリコーンゴム) を所定の間隔(3mm、10m
m、20mm) をもって配置し、実施例1と同様に試験を行
った。結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2から、本発明にかかるゴム粒子はシー
ル材上への配置間隔が短いほど耐圧性に優れることがわ
かる。
【0025】実施例 3 シリコーンゴム系無溶剤ガスケット(株式会社スリーボ
ンド製「スリーボンド1216」)を塗布後、1.0mmの
球状ゴム(シリコーンゴム) を下記に示す各ゴム硬度
(20、50、90JIS−A)で実施例1と同様に試験を行
った。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3からわかるように、本発明にかかるゴ
ム粒子は表3中に示される程度の硬度を呈すれば、実用
上問題ない耐圧性が確保できる。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明はシール材に所望
の粒径のゴム粒子を配置し、分散させるから、フランジ
面の締結の際のメタルタッチが防止され、かつフランジ
接合面のずれや開口に対してシール材が充分に追従し
得、さらには、フランジ面に生じる振動をも吸収して防
振性が向上され、この結果、フランジ面の耐圧性ないし
はシール性が完全となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車のオイルパンを用いて本発明方法を説明
した斜視図である。
【図2】本発明にかかるフランジ面の締結状態を表した
部分断面図である。
【図3】フランジ面のメタルタッチ状態を表した部分断
面図である。
【符号の説明】
1 オイルパン 2 フランジ面 3 液状ガスケット(シール材) 5 ゴム粒子
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【請求項1】 オイルパンのフランジ面に液状のシール
材を塗布し、次いで、これが固化しないうちに、この塗
布膜上に粒径が0.1〜3mmのゴム粒子を配置し、前
記フランジ面の締結によって前記ゴム粒子がシール材中
に分散した構造を形成せしめることを特徴とするオイル
パンのシール方法。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 オイルパンのシール方法

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】これが固化しないうちこの塗布膜上に粒径
    が0.1〜3mmのゴム粒子を配置し、前記フランジ面の締
    結によって前記ゴム粒子がシール材中に分散した構造を
    形成せしめることを特徴とするオイルパンのシール方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ゴム粒子はフランジ面の締結の際に
    前記塗布膜の膜厚が薄くなりがちな個所に配置される請
    求項1のシール方法。
JP5182086A 1993-06-29 1993-06-29 オイルパンのシール方法 Pending JPH0719345A (ja)

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JP5182086A JPH0719345A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オイルパンのシール方法

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JP5182086A JPH0719345A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オイルパンのシール方法

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ID=16112121

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JP5182086A Pending JPH0719345A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 オイルパンのシール方法

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JP (1) JPH0719345A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010251616A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fujitsu Ltd 筐体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010251616A (ja) * 2009-04-17 2010-11-04 Fujitsu Ltd 筐体

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