JPH07193329A - 半導体モードロックレーザ - Google Patents
半導体モードロックレーザInfo
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- JPH07193329A JPH07193329A JP5331379A JP33137993A JPH07193329A JP H07193329 A JPH07193329 A JP H07193329A JP 5331379 A JP5331379 A JP 5331379A JP 33137993 A JP33137993 A JP 33137993A JP H07193329 A JPH07193329 A JP H07193329A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 単峰性で幅が短くトランスフォームリミット
に近い良質な光短パルスを発生できる半導体モードロッ
クレーザを高歩留まりで得る。 【構成】 利得領域Iと光導波路領域IIとの間の結合部
は、光導波路構造が滑らかに連続して変化する遷移領域
Mを介して連結する。この利得領域I、遷移領域M、お
よび光導波路領域IIは、基板7上に絶縁体マスク(不図
示)を所定の開口幅に設定して領域選択成長を順次行う
ことにより、一括成長して形成する。これにより両領域
I,II間に、不連続を起こす活性層のエッチングおよび
クラッッド層の再成長が無く、滑らかな遷移領域Tと領
域I,IIが同時に形成される。
に近い良質な光短パルスを発生できる半導体モードロッ
クレーザを高歩留まりで得る。 【構成】 利得領域Iと光導波路領域IIとの間の結合部
は、光導波路構造が滑らかに連続して変化する遷移領域
Mを介して連結する。この利得領域I、遷移領域M、お
よび光導波路領域IIは、基板7上に絶縁体マスク(不図
示)を所定の開口幅に設定して領域選択成長を順次行う
ことにより、一括成長して形成する。これにより両領域
I,II間に、不連続を起こす活性層のエッチングおよび
クラッッド層の再成長が無く、滑らかな遷移領域Tと領
域I,IIが同時に形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体モードロックレー
ザに係り、特に超短光パルスによる高速ディジタル光通
信や長距離光伝送装置に好適に使用できる半導体モード
ロックレーザに関する。
ザに係り、特に超短光パルスによる高速ディジタル光通
信や長距離光伝送装置に好適に使用できる半導体モード
ロックレーザに関する。
【0002】
【従来の技術】光共振器内の複数の縦モードの位相を同
期することによって超短光パルス列を発生するモードロ
ックレーザは、フーリエ変換限界(トランスフォームリ
ミット:Transform Limit)に近い良質な超短光パルス
を容易に得ることができることから、高速ディジタル光
通信や長距離光伝送への応用が期待されて、これに関連
した多くの研究開発が行われている。特に、モードロッ
クレーザのうちでも光共振器および利得領域を同一半導
体基板上に形成したモノリシック型半導体モードロック
レーザ(以下、半導体モードロックレーザと称する。)
は、小型で光学的調整が不要であるなどの長所を持って
いる。この種の半導体モードロックレーザについては、
例えば、エレクトロニクス・レターズ、1989年5月
11日、第25巻、第10号、621頁から622頁
(Electronics Letters, 11th May 1989, vol.25, No.1
0, pp.621-622)に記載されている。
期することによって超短光パルス列を発生するモードロ
ックレーザは、フーリエ変換限界(トランスフォームリ
ミット:Transform Limit)に近い良質な超短光パルス
を容易に得ることができることから、高速ディジタル光
通信や長距離光伝送への応用が期待されて、これに関連
した多くの研究開発が行われている。特に、モードロッ
クレーザのうちでも光共振器および利得領域を同一半導
体基板上に形成したモノリシック型半導体モードロック
レーザ(以下、半導体モードロックレーザと称する。)
は、小型で光学的調整が不要であるなどの長所を持って
いる。この種の半導体モードロックレーザについては、
例えば、エレクトロニクス・レターズ、1989年5月
11日、第25巻、第10号、621頁から622頁
(Electronics Letters, 11th May 1989, vol.25, No.1
0, pp.621-622)に記載されている。
【0003】図1は、利得領域と光導波路領域を有し、
利得領域に外部から同期信号を与えて光パルス列を発生
させる能動型の半導体モードロックレーザの従来例であ
り、導波路方向の断面構造図を示す。図1において参照
符号3は半導体基板を示し、半導体基板3上には光ガイ
ド層2が、半導体基板3の下部全体には裏面電極5が形
成されている。さらに、利得領域Iでは光ガイド層2上
に活性層1、クラッド層4、および利得領域電極6が積
層された構造、光導波路領域IIでは光ガイド層2上にク
ラッド層4だけが積層された構造が形成されている。ま
た、光ガイド層2のバンドギャップは活性層1のバンド
ギャップより大きく、活性層1で発生する光は、低損失
で光導波路領域IIを伝搬することができる。ここで、利
得領域電極6にバイアス電流と正弦波(周波数f0=c
/2nL、c:光速、n:光導波路の等価屈折率、L:
光共振器長)を与えると、複数の縦モード間の位相が同
期し、図2に示すような時間幅Δtで、繰り返し周波数
f0の短光パルス列を得ることができる。
利得領域に外部から同期信号を与えて光パルス列を発生
させる能動型の半導体モードロックレーザの従来例であ
り、導波路方向の断面構造図を示す。図1において参照
符号3は半導体基板を示し、半導体基板3上には光ガイ
ド層2が、半導体基板3の下部全体には裏面電極5が形
成されている。さらに、利得領域Iでは光ガイド層2上
に活性層1、クラッド層4、および利得領域電極6が積
層された構造、光導波路領域IIでは光ガイド層2上にク
ラッド層4だけが積層された構造が形成されている。ま
た、光ガイド層2のバンドギャップは活性層1のバンド
ギャップより大きく、活性層1で発生する光は、低損失
で光導波路領域IIを伝搬することができる。ここで、利
得領域電極6にバイアス電流と正弦波(周波数f0=c
/2nL、c:光速、n:光導波路の等価屈折率、L:
光共振器長)を与えると、複数の縦モード間の位相が同
期し、図2に示すような時間幅Δtで、繰り返し周波数
f0の短光パルス列を得ることができる。
【0004】周知のように、周波数と時間は互いにフー
リエ共役であり、したがって、光パルスの周波数幅(△
ν)と光パルスの幅(Δt)の積△ν△tには最小値が
存在する。この△ν△t積が最小のパルスがフーリエ変
換限界(以下、トランスフォームリミットと称する。)
パルスと呼ばれる。このΔνΔt積の最小値は0.1〜
1で、パルス波形に依存する。なお、波形がガウス形に
近い場合には、ΔνΔt積は0.3程度である。また、
トランスフォームリミットの光パルスの時間幅Δtと利
得スペクトル幅とは逆比例の関係にある。従って、半導
体は利得スペクトル幅が大きく、周波数幅△νが大きな
光を発生することが可能である。半導体を利得領域に用
いた場合、時間幅Δtが1ps以下の超短光パルス列を
発生することが原理的に可能である。
リエ共役であり、したがって、光パルスの周波数幅(△
ν)と光パルスの幅(Δt)の積△ν△tには最小値が
存在する。この△ν△t積が最小のパルスがフーリエ変
換限界(以下、トランスフォームリミットと称する。)
パルスと呼ばれる。このΔνΔt積の最小値は0.1〜
1で、パルス波形に依存する。なお、波形がガウス形に
近い場合には、ΔνΔt積は0.3程度である。また、
トランスフォームリミットの光パルスの時間幅Δtと利
得スペクトル幅とは逆比例の関係にある。従って、半導
体は利得スペクトル幅が大きく、周波数幅△νが大きな
光を発生することが可能である。半導体を利得領域に用
いた場合、時間幅Δtが1ps以下の超短光パルス列を
発生することが原理的に可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た図1に示す従来構成の半導体モードロックレーザを実
際に作製した場合、出力される超短光パルスは、高い割
合で複数のピーク構造を有し、得られるパルス幅Δtも
数ps程度と広くなってしまう。また、得られたΔνΔ
t積は、トランスフォームリミット値の数倍と大きく、
良質な超短光パルスを得ることができなかった。これ
は、以下の理由に因っている。すなわち、図1に示した
従来の半導体モードロックレーザを形成する場合、半導
体基板3上の領域全体に光ガイド層2及び活性層1を成
長し、光導波路領域IIの活性層1をエッチングで除去し
た後、再度クラッド層4を成長している。このエッチン
グ除去工程があるために、利得領域Iと光導波路領域II
の境界には大きな不連続が存在し、光の一部は境界面で
反射される。また、クラッド層4を再成長する際にも境
界面付近で異常成長を生じやすく、異常成長が生じると
境界面での反射はより強くなる。また、不連続部分では
光の放射も生じ導波路での結合損失も増加する。このよ
うな境界面での反射や結合損失が、複数の縦モード間の
位相同期を乱す結果となる。このため、従来の半導体モ
ードロックレーザでは、良質な超短光パルスを高歩留ま
りで得ることができないという問題点があった。
た図1に示す従来構成の半導体モードロックレーザを実
際に作製した場合、出力される超短光パルスは、高い割
合で複数のピーク構造を有し、得られるパルス幅Δtも
数ps程度と広くなってしまう。また、得られたΔνΔ
t積は、トランスフォームリミット値の数倍と大きく、
良質な超短光パルスを得ることができなかった。これ
は、以下の理由に因っている。すなわち、図1に示した
従来の半導体モードロックレーザを形成する場合、半導
体基板3上の領域全体に光ガイド層2及び活性層1を成
長し、光導波路領域IIの活性層1をエッチングで除去し
た後、再度クラッド層4を成長している。このエッチン
グ除去工程があるために、利得領域Iと光導波路領域II
の境界には大きな不連続が存在し、光の一部は境界面で
反射される。また、クラッド層4を再成長する際にも境
界面付近で異常成長を生じやすく、異常成長が生じると
境界面での反射はより強くなる。また、不連続部分では
光の放射も生じ導波路での結合損失も増加する。このよ
うな境界面での反射や結合損失が、複数の縦モード間の
位相同期を乱す結果となる。このため、従来の半導体モ
ードロックレーザでは、良質な超短光パルスを高歩留ま
りで得ることができないという問題点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、単峰性で時間幅
が短くトランスフォームリミットに近い良質な超短光パ
ルスを発生できる半導体モードロックレーザを提供する
と共に、この半導体モードロックレーザを使用して長距
離伝送が可能な光伝送装置を提供することにある。
が短くトランスフォームリミットに近い良質な超短光パ
ルスを発生できる半導体モードロックレーザを提供する
と共に、この半導体モードロックレーザを使用して長距
離伝送が可能な光伝送装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、バンドギャ
ップが異なる複数の領域によって構成される光共振器構
造を半導体基板上に有し、光共振器の複数の縦モード間
の位相を同期することにより短光パルス列を発生する半
導体モードロックレーザにおいて、各領域間を滑らかに
結合する連続的に変化した光導波路構造の遷移領域を設
けることにより解決することができる。
ップが異なる複数の領域によって構成される光共振器構
造を半導体基板上に有し、光共振器の複数の縦モード間
の位相を同期することにより短光パルス列を発生する半
導体モードロックレーザにおいて、各領域間を滑らかに
結合する連続的に変化した光導波路構造の遷移領域を設
けることにより解決することができる。
【0008】この半導体モードロックレーザにおいて、
遷移領域の光導波路構造は厚さ方向に連続的に変化する
よう構成すれば好適であり、さらに、この遷移領域の長
さは光の波長に比べて十分大きな遷移領域を介して各領
域間を連続的につながる構造とすればよい。また、光導
波路構造には半導体量子井戸構造を有すれば好適であ
る。
遷移領域の光導波路構造は厚さ方向に連続的に変化する
よう構成すれば好適であり、さらに、この遷移領域の長
さは光の波長に比べて十分大きな遷移領域を介して各領
域間を連続的につながる構造とすればよい。また、光導
波路構造には半導体量子井戸構造を有すれば好適であ
る。
【0009】また、この半導体モードロックレーザにお
いて、光共振器内の前記複数の領域は少なくとも1つの
利得領域と少なくとも1つの光導波路領域とから構成
し、この少なくとも1つの利得領域に高周波信号を印加
することによって縦モードを同期することができる。或
いは、さらに光共振器内の前記複数の領域に少なくとも
1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、
少なくとも1つの光変調器領域を設け、この少なくとも
1つの光変調器領域に高周波信号を印加することによっ
て縦モードを同期してもよい。
いて、光共振器内の前記複数の領域は少なくとも1つの
利得領域と少なくとも1つの光導波路領域とから構成
し、この少なくとも1つの利得領域に高周波信号を印加
することによって縦モードを同期することができる。或
いは、さらに光共振器内の前記複数の領域に少なくとも
1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、
少なくとも1つの光変調器領域を設け、この少なくとも
1つの光変調器領域に高周波信号を印加することによっ
て縦モードを同期してもよい。
【0010】更に、上記半導体モードロックレーザにお
いて、光共振器内の前記複数の領域は少なくとも1つの
利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、少なく
とも1つの過飽和吸収体領域とから構成することができ
る。
いて、光共振器内の前記複数の領域は少なくとも1つの
利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、少なく
とも1つの過飽和吸収体領域とから構成することができ
る。
【0011】また、光共振器内に回折格子から成る分布
反射領域を設けることができる。更にまた、この半導体
モードロックレーザと、これから出射される光パルス列
を変調するためのエンコーダとを同一基板上に形成すれ
ば好適である。
反射領域を設けることができる。更にまた、この半導体
モードロックレーザと、これから出射される光パルス列
を変調するためのエンコーダとを同一基板上に形成すれ
ば好適である。
【0012】更に、光伝送装置を、上記半導体モードロ
ックレーザを備え電気信号を光信号に変換して送信する
送信機を用いて構成すれば好適である。
ックレーザを備え電気信号を光信号に変換して送信する
送信機を用いて構成すれば好適である。
【0013】上記半導体モードロックレーザは、バンド
ギャップが異なる複数の領域によって構成される光共振
器構造を半導体基板上に有する半導体モードロックレー
ザの製造方法において、各領域における光導波路構造及
び各領域間の遷移領域の光導波路構造が、絶縁体マスク
を有する半導体基板上に結晶成長を行う領域選択成長に
より形成することができる。
ギャップが異なる複数の領域によって構成される光共振
器構造を半導体基板上に有する半導体モードロックレー
ザの製造方法において、各領域における光導波路構造及
び各領域間の遷移領域の光導波路構造が、絶縁体マスク
を有する半導体基板上に結晶成長を行う領域選択成長に
より形成することができる。
【0014】
【作用】本発明に係る半導体モードロックレーザによれ
ば、各領域間に設けた遷移領域は、各領域を滑らかに結
合する連続的に変化した光導波路構造であるため、従来
の構造に比べて境界面での反射が格段に低減される。
ば、各領域間に設けた遷移領域は、各領域を滑らかに結
合する連続的に変化した光導波路構造であるため、従来
の構造に比べて境界面での反射が格段に低減される。
【0015】特に、厚さ方向に連続的に変化し、光の波
長に比べて大きい遷移領域は、境界面での反射による複
数の縦モード間の位相の乱れが無く、単峰性のトランス
フォームリミットに近い超短光パルス出力を得ることが
できる。また、光導波路構造が半導体多重量子井戸構造
を有することにより、後述する各領域を所望のバンドギ
ャップ波長を備えた領域に形成すことができる。
長に比べて大きい遷移領域は、境界面での反射による複
数の縦モード間の位相の乱れが無く、単峰性のトランス
フォームリミットに近い超短光パルス出力を得ることが
できる。また、光導波路構造が半導体多重量子井戸構造
を有することにより、後述する各領域を所望のバンドギ
ャップ波長を備えた領域に形成すことができる。
【0016】また、光共振器内の前記複数の領域を少な
くとも1つの利得領域と少なくとも1つの光導波路領域
とから構成した半導体モードロックレーザは、この少な
くとも1つの利得領域に高周波信号を印加することによ
って縦モードを同期することにより、トランスフォーム
リミットに近い超短光パルス列でモードロック発振す
る。或いは、さらに光共振器内の前記複数の領域に少な
くとも1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領
域と、少なくとも1つの光変調器領域を設けた半導体モ
ードロックレーザは、この少なくとも1つの光変調器領
域に高周波信号を印加することによって縦モードを同期
した場合、利得領域に順方向電流を流して光変調器領域
に高周波の逆方向電圧信号を印加するとトランスフォー
ムリミットに近い超短光パルス列で能動型モードロック
(active mode-locking)発振し、利得領域に順方向電流
を流して光変調器領域に逆方向バイアス電圧を印加する
とトランスフォームリミットに近い超短光パルス列で受
動型モードロック(passive mode-locking)発振する。
くとも1つの利得領域と少なくとも1つの光導波路領域
とから構成した半導体モードロックレーザは、この少な
くとも1つの利得領域に高周波信号を印加することによ
って縦モードを同期することにより、トランスフォーム
リミットに近い超短光パルス列でモードロック発振す
る。或いは、さらに光共振器内の前記複数の領域に少な
くとも1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領
域と、少なくとも1つの光変調器領域を設けた半導体モ
ードロックレーザは、この少なくとも1つの光変調器領
域に高周波信号を印加することによって縦モードを同期
した場合、利得領域に順方向電流を流して光変調器領域
に高周波の逆方向電圧信号を印加するとトランスフォー
ムリミットに近い超短光パルス列で能動型モードロック
(active mode-locking)発振し、利得領域に順方向電流
を流して光変調器領域に逆方向バイアス電圧を印加する
とトランスフォームリミットに近い超短光パルス列で受
動型モードロック(passive mode-locking)発振する。
【0017】更に、光共振器内の前記複数の領域を少な
くとも1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領
域と、少なくとも1つの過飽和吸収体領域とから構成し
た半導体モードロックレーザは、利得領域に順方向電流
を流して過飽和吸収体領域に逆ッバイアス電圧を印加す
ることにより、トランスフォームリミットに近い超短光
パルス列でCPM(Colliding Pulse Mode-loking)発振
する。
くとも1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領
域と、少なくとも1つの過飽和吸収体領域とから構成し
た半導体モードロックレーザは、利得領域に順方向電流
を流して過飽和吸収体領域に逆ッバイアス電圧を印加す
ることにより、トランスフォームリミットに近い超短光
パルス列でCPM(Colliding Pulse Mode-loking)発振
する。
【0018】また、上記半導体レーザにおいて、光共振
器内に回折格子から成る分布反射領域を設けた場合、分
布反射領域と利得領域間で反射され内部においてモード
ロック発振することができる。この分布反射領域と、更
にエンコーダ領域を設けた半導体モードロックレーザ
は、同一基板上に形成したエンコーダにデータ信号を印
加することにより、内部においてモードロック発振した
超短光パルス列を、光変調パルス信号として出力する。
器内に回折格子から成る分布反射領域を設けた場合、分
布反射領域と利得領域間で反射され内部においてモード
ロック発振することができる。この分布反射領域と、更
にエンコーダ領域を設けた半導体モードロックレーザ
は、同一基板上に形成したエンコーダにデータ信号を印
加することにより、内部においてモードロック発振した
超短光パルス列を、光変調パルス信号として出力する。
【0019】更に、光伝送装置を、上記半導体モードロ
ックレーザを備え電気信号を光信号に変換して送信する
送信機を使用して構成した場合、小型で、伝送距離が大
きい光伝送システムを構築することができる。
ックレーザを備え電気信号を光信号に変換して送信する
送信機を使用して構成した場合、小型で、伝送距離が大
きい光伝送システムを構築することができる。
【0020】また、上記半導体モードロックレーザにお
いて、各領域間が遷移領域を介して連続的に接続された
構造は、各領域間で開口幅の異なる絶縁体マスクを設け
た半導体基板上に結晶成長を行い、バンドギャップの異
なる全ての領域の光導波路構造を一括して成長すること
により実現することができる。この製造方法によれば、
絶縁体マスクを用いた領域選択成長法により各領域を一
括成長するので、従来のように段差面での再成長過程が
なく、境界領域での異常成長が生じない。従って、従来
の製造方法による場合と異なり、境界面での反射や結合
損失が生じて縦モードの同期を乱すことがなく、良質な
超短光パルスを高歩留まりで得ることができる。
いて、各領域間が遷移領域を介して連続的に接続された
構造は、各領域間で開口幅の異なる絶縁体マスクを設け
た半導体基板上に結晶成長を行い、バンドギャップの異
なる全ての領域の光導波路構造を一括して成長すること
により実現することができる。この製造方法によれば、
絶縁体マスクを用いた領域選択成長法により各領域を一
括成長するので、従来のように段差面での再成長過程が
なく、境界領域での異常成長が生じない。従って、従来
の製造方法による場合と異なり、境界面での反射や結合
損失が生じて縦モードの同期を乱すことがなく、良質な
超短光パルスを高歩留まりで得ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係る半導体モードロックレー
ザについて、図面を用いて詳細に説明する。
ザについて、図面を用いて詳細に説明する。
【0022】<実施例1>図3及び図4を用いて、本発
明に係る半導体モードロックレーザの一実施例について
説明する。図3の(a)乃至(d)は本発明に係る半導
体モードロックレーザを説明する図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)に示したA−A’線における断面
構造図、(c)は(a)に示したB−B’線における断
面構造図、(d)は(b)に示したC部の拡大図であ
る。また、図4は、ガイド層8,10、及び、多重量子
井戸層(以下、MQW層と称する。)9の成長の際に、
基板7上に設けたSiO2マスク17の平面図である。
ここで、図3の(a)乃至(d)に示した構造は、次の
ようにして形成される。
明に係る半導体モードロックレーザの一実施例について
説明する。図3の(a)乃至(d)は本発明に係る半導
体モードロックレーザを説明する図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)に示したA−A’線における断面
構造図、(c)は(a)に示したB−B’線における断
面構造図、(d)は(b)に示したC部の拡大図であ
る。また、図4は、ガイド層8,10、及び、多重量子
井戸層(以下、MQW層と称する。)9の成長の際に、
基板7上に設けたSiO2マスク17の平面図である。
ここで、図3の(a)乃至(d)に示した構造は、次の
ようにして形成される。
【0023】n−InP基板7上にスパッタリング法や
サーマルCVD法によりSiO2膜を形成した後、周知
のホトエッチング技術によりパターンニングしてSiO
2マスク17を形成する。このSiO2マスク17を残し
たままn−InP基板7上に、n−InGaAsP下ガ
イド層8(バンドギャップ波長1.15μm、厚さ0.
15μm)、井戸層をInGaAs層としバリア層をI
nGaAsP層とするi(アンドープ)−MQW層9
(井戸数8)、i−InGaAsP上ガイド層10(厚
さ0.2μm)を有機金属気相成長法(以下、MOCV
D法と称する。)により順次選択成長する。この時、領
域IではSiO2マスク17で覆われない基板7上にのみ
結晶が成長し、SiO2マスク17上には結晶が成長し
ない。このため、SiO2マスク17との境界周辺の基
板7上では、SiO2マスク17上からの原料の拡散に
よる供給量の増加分、領域IIの広い基板7上よりも成長
速度が速くなる。この結果、図3の(b)及び(d)に
示したように、領域I上のSiO2マスク17で挟まれた
部分は結晶成長膜厚が領域IIよりも厚く形成されると同
時に、領域Iと領域IIとの境界近傍は滑らかに厚さが変
化した遷移領域Tが形成される。なお、上記の各成長層
のかっこ内に示した厚さは、SiO2マスク17を形成
しない領域IIの広い基板7上での厚さである。この場
合、領域I上に所望の選択成長膜の厚さを得るために
は、予め領域II上の成長膜厚さの成長条件をパラメータ
に、領域I上の選択成長膜の厚さとSiO2マスク17の
開口幅Wとの関係を実験的に求めておき、これに基づい
て成長条件とマスクの開口幅Wを設定すれば良い。
サーマルCVD法によりSiO2膜を形成した後、周知
のホトエッチング技術によりパターンニングしてSiO
2マスク17を形成する。このSiO2マスク17を残し
たままn−InP基板7上に、n−InGaAsP下ガ
イド層8(バンドギャップ波長1.15μm、厚さ0.
15μm)、井戸層をInGaAs層としバリア層をI
nGaAsP層とするi(アンドープ)−MQW層9
(井戸数8)、i−InGaAsP上ガイド層10(厚
さ0.2μm)を有機金属気相成長法(以下、MOCV
D法と称する。)により順次選択成長する。この時、領
域IではSiO2マスク17で覆われない基板7上にのみ
結晶が成長し、SiO2マスク17上には結晶が成長し
ない。このため、SiO2マスク17との境界周辺の基
板7上では、SiO2マスク17上からの原料の拡散に
よる供給量の増加分、領域IIの広い基板7上よりも成長
速度が速くなる。この結果、図3の(b)及び(d)に
示したように、領域I上のSiO2マスク17で挟まれた
部分は結晶成長膜厚が領域IIよりも厚く形成されると同
時に、領域Iと領域IIとの境界近傍は滑らかに厚さが変
化した遷移領域Tが形成される。なお、上記の各成長層
のかっこ内に示した厚さは、SiO2マスク17を形成
しない領域IIの広い基板7上での厚さである。この場
合、領域I上に所望の選択成長膜の厚さを得るために
は、予め領域II上の成長膜厚さの成長条件をパラメータ
に、領域I上の選択成長膜の厚さとSiO2マスク17の
開口幅Wとの関係を実験的に求めておき、これに基づい
て成長条件とマスクの開口幅Wを設定すれば良い。
【0024】従って、領域IではMQW層9の井戸層の
幅、すなわち成長膜厚さが厚くなるので、領域Iのバン
ドギャップ波長は領域IIに比べて大きくなる。本実施例
ではMQW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域
となる領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域とな
る領域IIでは1.45μmとなるように、成長条件及び
SiO2開口幅Wを設定した。
幅、すなわち成長膜厚さが厚くなるので、領域Iのバン
ドギャップ波長は領域IIに比べて大きくなる。本実施例
ではMQW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域
となる領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域とな
る領域IIでは1.45μmとなるように、成長条件及び
SiO2開口幅Wを設定した。
【0025】次に、SiO2マスク17を除去し、p−
InPクラッド層11(厚さ2.0μm)、p−InG
aAsコンタクト層12を成長した。その後、メサエッ
チングを行って光導波路を形成したのち、この光導波路
上をSiO2でマスクしてMOCVD法により半絶縁性
FeドープInP14を選択成長して、メサエッチング
により除去した部分を埋め込む。最後に光導波路領域II
のコンタクト層12を除去した後、利得領域I上に例え
ば電子ビーム蒸着法を用いてCr/Auを被着し、ホト
エッチングにより金属層をパターンニングして利得領域
電極13を形成する。更に、裏面に例えば真空蒸着法に
より、AuGeNi/Pd/Auを順次被着してn側電
極15を形成する。最後に素子をへき開し、利得領域I
側の端面に例えばアモルファスシリコンとSiO2を交
互に積層した高反射膜16(反射率95%)をスパッタ
リング法などを用いてコーティングする。最終的に得ら
れた素子全長Lは約4400μm、利得領域長は500
μmである。C部の光導波路断面を観察したところ、図
3の(d)に示すように約70μmの遷移領域Tを介し
て利得領域Iと光導波路領域IIの導波路構造が滑らかに
連続的につながっていることを確認できた。
InPクラッド層11(厚さ2.0μm)、p−InG
aAsコンタクト層12を成長した。その後、メサエッ
チングを行って光導波路を形成したのち、この光導波路
上をSiO2でマスクしてMOCVD法により半絶縁性
FeドープInP14を選択成長して、メサエッチング
により除去した部分を埋め込む。最後に光導波路領域II
のコンタクト層12を除去した後、利得領域I上に例え
ば電子ビーム蒸着法を用いてCr/Auを被着し、ホト
エッチングにより金属層をパターンニングして利得領域
電極13を形成する。更に、裏面に例えば真空蒸着法に
より、AuGeNi/Pd/Auを順次被着してn側電
極15を形成する。最後に素子をへき開し、利得領域I
側の端面に例えばアモルファスシリコンとSiO2を交
互に積層した高反射膜16(反射率95%)をスパッタ
リング法などを用いてコーティングする。最終的に得ら
れた素子全長Lは約4400μm、利得領域長は500
μmである。C部の光導波路断面を観察したところ、図
3の(d)に示すように約70μmの遷移領域Tを介し
て利得領域Iと光導波路領域IIの導波路構造が滑らかに
連続的につながっていることを確認できた。
【0026】このようにして得られた半導体モードロッ
クレーザの利得領域電極13に、順方向に80mAのバ
イアス電流と振幅約5mA、周波数約10.0GHzの
正弦波電流を与えたところ、モードロック発振をした。
光パルスの幅は約2psであり、ΔνΔt積は0.3と
トランスフォームリミットに近い超短光パルスを得るこ
とができた。
クレーザの利得領域電極13に、順方向に80mAのバ
イアス電流と振幅約5mA、周波数約10.0GHzの
正弦波電流を与えたところ、モードロック発振をした。
光パルスの幅は約2psであり、ΔνΔt積は0.3と
トランスフォームリミットに近い超短光パルスを得るこ
とができた。
【0027】<実施例2>次に、図5及び図6を用い
て、本発明に係る半導体モードロックレーザの別の実施
例について説明する。図5は本実施例の半導体モードロ
ックレーザを説明する図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)に示したA−A’線における断面構造図
である。また、図6は、ガイド層8,10、及び、MQ
W層9の成長の際に、基板7上に設けたSiO2マスク
17の平面図である。なお、図3の実施例1に示した構
成と同一の構成部分については、説明の便宜上、同一の
参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわ
ち、本実施例では、基板7上に利得領域I、光導波路領
域II、及び光変調領域IIIの3種類の領域を形成してい
る点が実施例1と相違する。
て、本発明に係る半導体モードロックレーザの別の実施
例について説明する。図5は本実施例の半導体モードロ
ックレーザを説明する図であり、(a)は平面図、
(b)は(a)に示したA−A’線における断面構造図
である。また、図6は、ガイド層8,10、及び、MQ
W層9の成長の際に、基板7上に設けたSiO2マスク
17の平面図である。なお、図3の実施例1に示した構
成と同一の構成部分については、説明の便宜上、同一の
参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわ
ち、本実施例では、基板7上に利得領域I、光導波路領
域II、及び光変調領域IIIの3種類の領域を形成してい
る点が実施例1と相違する。
【0028】実施例1と同様に、SiO2マスク17を
設けたn−InP基板7上にn−InGaAsP下ガイ
ド層8、i−InGaAs/InGaAsPのMQW層
9(井戸数8)、およびi−InGaAsP上ガイド層
10をMOCVD法を用いて順次成長する。この時、M
QW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域となる
領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域となる領域I
Iでは1.45μm、後に変調器領域となる領域IIIでは
1.50μmとなるように、予め成長条件およびSiO
2開口幅W1,W2は設定してある。SiO2マスク17を
除去後、クラッド層11、コンタクト層12をMOCV
D法により成長し、メサエッチングにより光導波路を形
成した後、半絶縁性FeドープInP14(不図示)で
埋め込む。次に、光導波路領域IIのコンタクト層12を
除去した後、利得領域Iと変調領域IIIにそれぞれp側電
極として利得領域電極13および光変調器電極18を形
成し、裏面にn側電極15を形成する。最後に、素子を
へき開し利得領域I側の端面に高反射膜16を形成す
る。最終的に得られた素子全長Lは約4400μmであ
り、利得領域長は500μm、光変調器領域長は100
μmである。
設けたn−InP基板7上にn−InGaAsP下ガイ
ド層8、i−InGaAs/InGaAsPのMQW層
9(井戸数8)、およびi−InGaAsP上ガイド層
10をMOCVD法を用いて順次成長する。この時、M
QW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域となる
領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域となる領域I
Iでは1.45μm、後に変調器領域となる領域IIIでは
1.50μmとなるように、予め成長条件およびSiO
2開口幅W1,W2は設定してある。SiO2マスク17を
除去後、クラッド層11、コンタクト層12をMOCV
D法により成長し、メサエッチングにより光導波路を形
成した後、半絶縁性FeドープInP14(不図示)で
埋め込む。次に、光導波路領域IIのコンタクト層12を
除去した後、利得領域Iと変調領域IIIにそれぞれp側電
極として利得領域電極13および光変調器電極18を形
成し、裏面にn側電極15を形成する。最後に、素子を
へき開し利得領域I側の端面に高反射膜16を形成す
る。最終的に得られた素子全長Lは約4400μmであ
り、利得領域長は500μm、光変調器領域長は100
μmである。
【0029】本実施例でも、各領域間の境界部分の光導
波路断面を観察したところ、それぞれ遷移領域を介して
利得領域Iと光導波路領域IIの導波路構造、および光導
波路領域IIと光変調器領域IIIの導波路構造が滑らかに
連続的につながっていることを確認できた。
波路断面を観察したところ、それぞれ遷移領域を介して
利得領域Iと光導波路領域IIの導波路構造、および光導
波路領域IIと光変調器領域IIIの導波路構造が滑らかに
連続的につながっていることを確認できた。
【0030】このようにして得られた半導体モードロッ
クレーザの利得領域電極13に70mAの順方向電流を
流し、光変調器電極18に約10.0GHz、1.0V
p-pの逆方向電圧を与えたところ、能動型モードロック
発振をした。パルス幅は約1psであり、ΔνΔt積は
0.3とほぼトランスフォームリミットに近い超短光パ
ルスを得ることができた。
クレーザの利得領域電極13に70mAの順方向電流を
流し、光変調器電極18に約10.0GHz、1.0V
p-pの逆方向電圧を与えたところ、能動型モードロック
発振をした。パルス幅は約1psであり、ΔνΔt積は
0.3とほぼトランスフォームリミットに近い超短光パ
ルスを得ることができた。
【0031】次に、利得領域電極13に70mAの順方
向電流を流し、光変調器電極18に約1.0Vの逆方向
バイアス電圧を印加したところ、光変調器領域IIIが過
飽和吸収体となって、受動型モードロック発振をした。
このときの光パルス幅は、約0.8psであり、ΔνΔ
t積は0.3とほぼトランスフォームリミットに近い超
短光パルスを得ることができた。
向電流を流し、光変調器電極18に約1.0Vの逆方向
バイアス電圧を印加したところ、光変調器領域IIIが過
飽和吸収体となって、受動型モードロック発振をした。
このときの光パルス幅は、約0.8psであり、ΔνΔ
t積は0.3とほぼトランスフォームリミットに近い超
短光パルスを得ることができた。
【0032】<実施例3>本発明に係る半導体モードロ
ックレーザの更に別の実施例について、図7及び図8を
用いて説明する。図7は本実施例の半導体モ−ドロック
レ−ザを説明する図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A’線における断面構造図である。
また、図8はガイド層8,10、及び、MQW層9の成
長の際に基板7上に設けたSiO2マスク17の平面図
である。なお、図3に示した実施例1と同一の構成部分
については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例では、基
板7上にバンドギャップが異なる領域I〜Vを形成してい
る点が実施例1と相違する。
ックレーザの更に別の実施例について、図7及び図8を
用いて説明する。図7は本実施例の半導体モ−ドロック
レ−ザを説明する図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A’線における断面構造図である。
また、図8はガイド層8,10、及び、MQW層9の成
長の際に基板7上に設けたSiO2マスク17の平面図
である。なお、図3に示した実施例1と同一の構成部分
については、説明の便宜上、同一の参照符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。すなわち、本実施例では、基
板7上にバンドギャップが異なる領域I〜Vを形成してい
る点が実施例1と相違する。
【0033】実施例1と同様に、SiO2マスク17を
設けたn−InP基板7上にn−InGaAsP下ガイ
ド層8、i−InGaAs/InGaAsPのMQW層
9(井戸数8)、およびi−InGaAsP上ガイド層
10をMOCVD法を用いて順次成長する。このときM
QW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域となる
領域I,Vでは1.55μm、後に光導波路領域となる領
域II、IVでは1.45μm、後に過飽和吸収体領域とな
る領域IIIでは1.52μmとなるように、予め成長条
件およびSiO2マスク17の開口幅W1,W2,W3は設
定してある。実施例1と同様に、SiO2マスク17を
除去後、クラッド層11、コンタクト層12をMOCV
D法により成長し、メサエッチングにより光導波路を形
成した後、半絶縁性FeドープInP(不図示)で埋め
込む。光導波路領域II,IVのコンタクト層12を除去
し、p側電極として利得領域電極13,13、過飽和吸
収体領域電極19を形成し、裏面にn側電極15を形成
する。最後に、素子をへき開する。最終的に得られた素
子全長Lは2200μmであり、利得領域I,Vの長さは
各400μm、過飽和吸収体領域IIIの長さは100μ
mである。
設けたn−InP基板7上にn−InGaAsP下ガイ
ド層8、i−InGaAs/InGaAsPのMQW層
9(井戸数8)、およびi−InGaAsP上ガイド層
10をMOCVD法を用いて順次成長する。このときM
QW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領域となる
領域I,Vでは1.55μm、後に光導波路領域となる領
域II、IVでは1.45μm、後に過飽和吸収体領域とな
る領域IIIでは1.52μmとなるように、予め成長条
件およびSiO2マスク17の開口幅W1,W2,W3は設
定してある。実施例1と同様に、SiO2マスク17を
除去後、クラッド層11、コンタクト層12をMOCV
D法により成長し、メサエッチングにより光導波路を形
成した後、半絶縁性FeドープInP(不図示)で埋め
込む。光導波路領域II,IVのコンタクト層12を除去
し、p側電極として利得領域電極13,13、過飽和吸
収体領域電極19を形成し、裏面にn側電極15を形成
する。最後に、素子をへき開する。最終的に得られた素
子全長Lは2200μmであり、利得領域I,Vの長さは
各400μm、過飽和吸収体領域IIIの長さは100μ
mである。
【0034】本実施例による半導体モードロックレーザ
においても、各領域間の境界部分の光導波路断面が、実
施例1と同様に、それぞれ遷移領域を介して各領域の光
導波路構造が滑らかに連続的につながっていることを確
認できた。
においても、各領域間の境界部分の光導波路断面が、実
施例1と同様に、それぞれ遷移領域を介して各領域の光
導波路構造が滑らかに連続的につながっていることを確
認できた。
【0035】このようにして得られた半導体モードロッ
クレーザの利得領域電極13,13にそれぞれ70mA
の順方向電流を流し、過飽和吸収体領域電極19に0.
5Vの逆バイアスを与えたところ、素子はCPM発振し
た。得られたパルス幅は約0.7ps、繰り返し周波数
約10GHzであり、ΔνΔt積は0.3とほぼトラン
スフォームリミットに近い超短光パルスを得ることがで
きた。
クレーザの利得領域電極13,13にそれぞれ70mA
の順方向電流を流し、過飽和吸収体領域電極19に0.
5Vの逆バイアスを与えたところ、素子はCPM発振し
た。得られたパルス幅は約0.7ps、繰り返し周波数
約10GHzであり、ΔνΔt積は0.3とほぼトラン
スフォームリミットに近い超短光パルスを得ることがで
きた。
【0036】<実施例4>更に、本発明に係る半導体モ
ードロックレーザの別の実施例について、図9及び図1
0を用いて説明する。図9は本実施例のエンコーダ付き
半導体モ−ドロックレ−ザを説明する図であり、(a)
は平面図、(b)は(a)に示したA−A’線における
断面構造図である。また、図10はガイド層8,10、
及び、MQW層9の成長の際に基板7上に設けたSiO
2マスク17の平面図である。なお、図3に示した実施
例1と同一の構成部分については、説明の便宜上、同一
の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわ
ち、本実施例では、利得領域、光導波路領域の他に、D
BR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラッグ反射
器)領域及びエンコーダ領域を形成している点、このた
めにSiO2マスク17を形成する前に、後にDBR領
域となる領域IVのn−InP基板7上に回折格子22を
予め形成している点が実施例1と相違する。
ードロックレーザの別の実施例について、図9及び図1
0を用いて説明する。図9は本実施例のエンコーダ付き
半導体モ−ドロックレ−ザを説明する図であり、(a)
は平面図、(b)は(a)に示したA−A’線における
断面構造図である。また、図10はガイド層8,10、
及び、MQW層9の成長の際に基板7上に設けたSiO
2マスク17の平面図である。なお、図3に示した実施
例1と同一の構成部分については、説明の便宜上、同一
の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。すなわ
ち、本実施例では、利得領域、光導波路領域の他に、D
BR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラッグ反射
器)領域及びエンコーダ領域を形成している点、このた
めにSiO2マスク17を形成する前に、後にDBR領
域となる領域IVのn−InP基板7上に回折格子22を
予め形成している点が実施例1と相違する。
【0037】従って、本実施例の半導体モードロックレ
ーザの構造を形成する場合、レーザ干渉縞を露光したホ
トレジストをマスクにして基板7上をエッチングする公
知の方法によって、基板7上の所定の場所に回折格子2
2を予め形成しておく。次に実施例1と同様に、SiO
2マスク17を形成したn−InP基板7上にn−In
GaAsP下ガイド層8、i−InGaAs/InGa
AsPのMQW層9(井戸数8)、i−InGaAsP
上ガイド層10をMOCVD法により順次成長する。こ
のときMQW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領
域となる領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域と
なる領域IIおよびDBR領域となる領域IIIではそれぞ
れ1.45μm、後にエンコーダー領域となる領域IVで
は1.50μmとなるように、予め成長条件およびSi
O2マスク17の開口幅W1,W2は設定してある。次
に、p−InPクラッド層11、p−InGaAsコン
タクト層12をMOCVD法により成長し、メサエッチ
ングにより光導波路を形成した後、半絶縁性Feドープ
InP14で埋め込む。光導波路領域II及びDBR領域
IIIのコンタクト層12を除去した後、p側電極として
利得領域電極13とエンコーダ電極20を形成し、裏面
にn側電極15を形成する。最後に素子をへき開した
後、利得領域側端面に高反射膜16を、エンコーダ側端
面に低反射膜21(反射率0.5%以下)を形成する。
なお、低反射膜21は、例えば窒化シリコン(Si
Nx)膜をスパッタリング法などを用いてコーティング
すればよい。最終的に得られた素子全長Lは約4600
μmであり、利得領域長は600μm、回折格子長は3
00μm、およびエンコーダ領域長は200μmであ
る。この場合、エンコーダ領域はMQW電界吸収型変調
器を構成する。
ーザの構造を形成する場合、レーザ干渉縞を露光したホ
トレジストをマスクにして基板7上をエッチングする公
知の方法によって、基板7上の所定の場所に回折格子2
2を予め形成しておく。次に実施例1と同様に、SiO
2マスク17を形成したn−InP基板7上にn−In
GaAsP下ガイド層8、i−InGaAs/InGa
AsPのMQW層9(井戸数8)、i−InGaAsP
上ガイド層10をMOCVD法により順次成長する。こ
のときMQW層9のバンドギャップ波長を、後に利得領
域となる領域Iでは1.55μm、後に光導波路領域と
なる領域IIおよびDBR領域となる領域IIIではそれぞ
れ1.45μm、後にエンコーダー領域となる領域IVで
は1.50μmとなるように、予め成長条件およびSi
O2マスク17の開口幅W1,W2は設定してある。次
に、p−InPクラッド層11、p−InGaAsコン
タクト層12をMOCVD法により成長し、メサエッチ
ングにより光導波路を形成した後、半絶縁性Feドープ
InP14で埋め込む。光導波路領域II及びDBR領域
IIIのコンタクト層12を除去した後、p側電極として
利得領域電極13とエンコーダ電極20を形成し、裏面
にn側電極15を形成する。最後に素子をへき開した
後、利得領域側端面に高反射膜16を、エンコーダ側端
面に低反射膜21(反射率0.5%以下)を形成する。
なお、低反射膜21は、例えば窒化シリコン(Si
Nx)膜をスパッタリング法などを用いてコーティング
すればよい。最終的に得られた素子全長Lは約4600
μmであり、利得領域長は600μm、回折格子長は3
00μm、およびエンコーダ領域長は200μmであ
る。この場合、エンコーダ領域はMQW電界吸収型変調
器を構成する。
【0038】本実施例によるエンコーダ付き半導体モー
ドロックレーザにおいても、各領域間の境界部分の光導
波路断面が、実施例1と同様に、それぞれ遷移領域を介
して各領域の光導波路構造が滑らかに連続的につながっ
ていることを確認できた。
ドロックレーザにおいても、各領域間の境界部分の光導
波路断面が、実施例1と同様に、それぞれ遷移領域を介
して各領域の光導波路構造が滑らかに連続的につながっ
ていることを確認できた。
【0039】このようにして得られた素子の利得領域電
極13に80mAの順方向バイアス電流と振幅約5m
A、周波数10.0GHzのAC電流を与えたところ、
モードロック発振した。パルス幅は約1psであリ、△
ν△t積は0.3とほぼトランスフォームリミットに近
い良質の超短光パルスを得ることができた。更に、MQ
W電界吸収型変調器を構成するエンコーダ領域電極20
に10Gbit/sのNRZ(Non-Return to Zero)信号
を加えて変調したところ、図11に示すようなRZ(Ret
urn to Zero)光変調信号のパルス列を得ることができ
た。
極13に80mAの順方向バイアス電流と振幅約5m
A、周波数10.0GHzのAC電流を与えたところ、
モードロック発振した。パルス幅は約1psであリ、△
ν△t積は0.3とほぼトランスフォームリミットに近
い良質の超短光パルスを得ることができた。更に、MQ
W電界吸収型変調器を構成するエンコーダ領域電極20
に10Gbit/sのNRZ(Non-Return to Zero)信号
を加えて変調したところ、図11に示すようなRZ(Ret
urn to Zero)光変調信号のパルス列を得ることができ
た。
【0040】次に、本実施例のエンコーダ付き半導体モ
ードロックレーザ24を用いて、図12に示す光伝送装
置を構成した。この光伝送装置は、電気信号入力を光信
号に変換して出力する送信機23と、分散シフト光ファ
イバ28と、複数の光アンプ272,273…と、光信
号入力を電気信号に変換して出力する受信機29とから
構成される。本発明に係るエンコーダ付き半導体モード
ロックレーザ24は、送信機23部分に使用される。こ
の送信機23は、エンコーダ付き半導体モードロックレ
ーザ24、モードロックレーザ駆動回路25、光アンプ
271から構成され、モードロックレーザ駆動回路25
の出力はエンコーダ付き半導体モードロックレーザ24
の利得領域電極13に加えられる。エンコーダ駆動回路
26は、電気信号入力をNRZ信号に変換してエンコー
ダ付き半導体モードロックレーザ24のエンコーダ電極
20にデータ信号として印加する。これによってエンコ
ーダ付き半導体モードロックレーザ24で発生されたR
Z光信号は、光アンプ271によって増幅されて分散シ
フトファイバ28へ入射される。上記光アンプ271と
しては、例えば、エルビウム(Er)ドープ光ファイバ
増幅器を使用することができる。
ードロックレーザ24を用いて、図12に示す光伝送装
置を構成した。この光伝送装置は、電気信号入力を光信
号に変換して出力する送信機23と、分散シフト光ファ
イバ28と、複数の光アンプ272,273…と、光信
号入力を電気信号に変換して出力する受信機29とから
構成される。本発明に係るエンコーダ付き半導体モード
ロックレーザ24は、送信機23部分に使用される。こ
の送信機23は、エンコーダ付き半導体モードロックレ
ーザ24、モードロックレーザ駆動回路25、光アンプ
271から構成され、モードロックレーザ駆動回路25
の出力はエンコーダ付き半導体モードロックレーザ24
の利得領域電極13に加えられる。エンコーダ駆動回路
26は、電気信号入力をNRZ信号に変換してエンコー
ダ付き半導体モードロックレーザ24のエンコーダ電極
20にデータ信号として印加する。これによってエンコ
ーダ付き半導体モードロックレーザ24で発生されたR
Z光信号は、光アンプ271によって増幅されて分散シ
フトファイバ28へ入射される。上記光アンプ271と
しては、例えば、エルビウム(Er)ドープ光ファイバ
増幅器を使用することができる。
【0041】このように構成される本光伝送装置におい
て、分散シフトファイバ28に40kmごとに光アンプ
272,273…を挿入して光信号を中継増幅し、全長
400km伝送した後に、受信器29にて受信する伝送
実験を行った。なお、各光アンプ出力は、伝送後の受信
波形が送信波形とほぼ一致するように調整した。この時
の各光アンプの出力は、約+5dBmであった。本光伝
送装置の誤り率を測定したところ、10~11以下の十分
小さな値を得ることができた。また、本実施例では、光
伝送装置に光アンプと分散シフトファイバを用いて長距
離伝送する場合について説明したが、短距離伝送で済む
場合には光アンプは必ずしも必要ではなく省略すること
ができ、通常の光ファイバを使用してもよいことは言う
までもない。
て、分散シフトファイバ28に40kmごとに光アンプ
272,273…を挿入して光信号を中継増幅し、全長
400km伝送した後に、受信器29にて受信する伝送
実験を行った。なお、各光アンプ出力は、伝送後の受信
波形が送信波形とほぼ一致するように調整した。この時
の各光アンプの出力は、約+5dBmであった。本光伝
送装置の誤り率を測定したところ、10~11以下の十分
小さな値を得ることができた。また、本実施例では、光
伝送装置に光アンプと分散シフトファイバを用いて長距
離伝送する場合について説明したが、短距離伝送で済む
場合には光アンプは必ずしも必要ではなく省略すること
ができ、通常の光ファイバを使用してもよいことは言う
までもない。
【0042】以上、本発明に係る半導体モードロックレ
ーザの好適な実施例について、能動型モードロックレー
ザ、受動型モードロックレーザ、CPM型半導体モード
ロックレーザなどに適用した場合を説明したが、本発明
は半導体モードロックレーザ全てに適用可能であり、前
記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱し
ない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿
論である。
ーザの好適な実施例について、能動型モードロックレー
ザ、受動型モードロックレーザ、CPM型半導体モード
ロックレーザなどに適用した場合を説明したが、本発明
は半導体モードロックレーザ全てに適用可能であり、前
記実施例に限定されることなく、本発明の精神を逸脱し
ない範囲内において種々の設計変更をなし得ることは勿
論である。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、各領域間の境界領域の
光導波路構造が滑らかに連続的に変化した接続構造であ
るため、不要な反射が低減され、トランスフォームリミ
ットに近い良質な超短光パルス列を発生できる半導体モ
−ドロックレ−ザを得ることができる。また、この半導
体モ−ドロックレ−ザを光伝送装置に適用することによ
り、小型で、伝送距離が大きい光伝送システムを実現す
ることができる。
光導波路構造が滑らかに連続的に変化した接続構造であ
るため、不要な反射が低減され、トランスフォームリミ
ットに近い良質な超短光パルス列を発生できる半導体モ
−ドロックレ−ザを得ることができる。また、この半導
体モ−ドロックレ−ザを光伝送装置に適用することによ
り、小型で、伝送距離が大きい光伝送システムを実現す
ることができる。
【図1】従来の半導体モードロックレーザの導波路方向
断面構造図である。
断面構造図である。
【図2】モードロックレーザから発生される光パルス列
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図3】本発明に係る半導体モードロックレーザの一実
施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)
に示したA−A´線における断面構造図、(c)は
(a)に示したB−B´線における断面構造図、(d)
は(b)に示したC部の拡大図である。
施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)
に示したA−A´線における断面構造図、(c)は
(a)に示したB−B´線における断面構造図、(d)
は(b)に示したC部の拡大図である。
【図4】図3の本発明に係る半導体モードロックレーザ
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
【図5】本発明に係る半導体モードロックレーザの第2
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
【図6】図5の本発明に係る半導体モードロックレーザ
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
【図7】本発明に係る半導体モードロックレーザの第3
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
【図8】図7の本発明に係る半導体モードロックレーザ
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
の領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図であ
る。
【図9】本発明に係る半導体モードロックレーザの第4
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
実施例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は
(a)に示したA−A´線における断面構造図である。
【図10】図9の本発明に係る半導体モードロックレー
ザの領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図で
ある。
ザの領域選択成長時に使用する絶縁体マスクの平面図で
ある。
【図11】図9の本発明に係る半導体モードロックレー
ザによって得られるRZ光信号の一例を示すパルス波形
図である。
ザによって得られるRZ光信号の一例を示すパルス波形
図である。
【図12】図9の本発明に係る半導体モードロックレー
ザ用いた光伝送装置を示すブロック図である。
ザ用いた光伝送装置を示すブロック図である。
1…活性層 2…光ガイド層 3…半導体基板 4…クラッド層 5…裏面電極 6…利得領域電極 7…n−InP基板 8…n−InGaA
sP下ガイド層 9…i−InGaAs/InGaAsP多重量子井戸層 10…i−InGaAsP上ガイド層 11…p−InPクラッド層 12…p−InGa
Asコンタクト層 13…利得領域電極 14…FeドープI
nP 15…n電極 16…高反射膜 17…SiO2マスク 18…光変調器電極 19…過飽和吸収体領域電極 20…エンコーダ電
極 21…反射防止膜 22…回折格子 23…送信機 24…エンコーダ付き半導体モードロックレーザ 25…モードロックレーザ駆動回路 26…エンコーダ駆動回路 271、272、2
73…光アンプ 28…分散シフトファイバ 29…受信機
sP下ガイド層 9…i−InGaAs/InGaAsP多重量子井戸層 10…i−InGaAsP上ガイド層 11…p−InPクラッド層 12…p−InGa
Asコンタクト層 13…利得領域電極 14…FeドープI
nP 15…n電極 16…高反射膜 17…SiO2マスク 18…光変調器電極 19…過飽和吸収体領域電極 20…エンコーダ電
極 21…反射防止膜 22…回折格子 23…送信機 24…エンコーダ付き半導体モードロックレーザ 25…モードロックレーザ駆動回路 26…エンコーダ駆動回路 271、272、2
73…光アンプ 28…分散シフトファイバ 29…受信機
Claims (12)
- 【請求項1】バンドギャップが異なる複数の領域によっ
て構成される光共振器構造を半導体基板上に有し、光共
振器の複数の縦モード間の位相を同期することにより短
光パルス列を発生する半導体モードロックレーザにおい
て、前記各領域間を滑らかに結合する連続的に変化した
光導波路構造の遷移領域を設けたことを特徴とする半導
体モードロックレーザ。 - 【請求項2】前記遷移領域は、光導波路構造が厚さ方向
に連続的に変化することを特徴とする請求項1に記載の
半導体モードロックレーザ。 - 【請求項3】前記遷移領域の長さは、光の波長に比べて
大きいことを特徴とする請求項2に記載の半導体モード
ロックレーザ。 - 【請求項4】前記光導波路構造は、半導体多重量子井戸
構造を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体
モードロックレーザ。 - 【請求項5】光共振器内の前記複数の領域は少なくとも
1つの利得領域と少なくとも1つの光導波路領域とから
なり、この少なくとも1つの利得領域に高周波信号を印
加することによって縦モードを同期するよう構成したこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記
載の半導体モードロックレーザ。 - 【請求項6】光共振器内の前記複数の領域は少なくとも
1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、
少なくとも1つの光変調器領域とからなり、この少なく
とも1つの光変調領域に高周波信号を印加することによ
って縦モードを同期するよう構成したことを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれか一に記載の半導体モー
ドロックレーザ。 - 【請求項7】光共振器内の前記複数の領域は少なくとも
1つの利得領域と、少なくとも1つの光導波路領域と、
少なくとも1つの過飽和吸収体領域とから構成されるこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一に記
載の半導体モードロックレーザ。 - 【請求項8】光共振器内に回折格子からなる分布反射領
域を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のい
ずれか一に記載の半導体モードロックレーザ。 - 【請求項9】請求項1乃至請求項8のいずれか一に記載
の半導体モードロックレーザと、この半導体モードロッ
クレーザから出射される光パルス列を変調するためのエ
ンコーダとを同一基板上に形成したことを特徴とする集
積化光素子。 - 【請求項10】請求項1乃至請求項7のいずれか一に記
載の半導体モードロックレーザを備え電気信号を光信号
に変換して送信する送信機を使用したことを特徴とする
光伝送装置。 - 【請求項11】請求項9に記載の集積化光素子を備え電
気信号を光信号に変換して送信する送信機を使用したこ
とを特徴とする光伝送装置。 - 【請求項12】バンドギャップが異なる複数の領域によ
って構成される光共振器構造を半導体基板上に有する半
導体モードロックレーザの製造方法において、各領域に
おける光導波路構造及び各領域間の遷移領域の光導波路
構造が、絶縁体マスクを有する半導体基板上に結晶成長
を行う領域選択成長により形成されることを特徴とする
半導体モードロックレーザの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5331379A JPH07193329A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 半導体モードロックレーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5331379A JPH07193329A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 半導体モードロックレーザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07193329A true JPH07193329A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18243035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5331379A Pending JPH07193329A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 半導体モードロックレーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07193329A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000004616A1 (en) * | 1998-07-18 | 2000-01-27 | The Secretary Of State For Defence | Electro-optic semiconductor devices and method for making the same |
US6580734B1 (en) | 1999-07-07 | 2003-06-17 | Cyoptics Ltd. | Laser wavelength stabilization |
US6625192B2 (en) | 2000-01-20 | 2003-09-23 | Cyoptics (Israel) Ltd. | High repetition rate optical pulse generator |
US6862136B2 (en) | 2002-01-31 | 2005-03-01 | Cyoptics Ltd. | Hybrid optical transmitter with electroabsorption modulator and semiconductor optical amplifier |
JP2005072526A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Nec Corp | Mmi型半導体レーザおよびその製造方法 |
JP2006080225A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Ricoh Co Ltd | 自励発振型半導体レーザ、自励発振型半導体レーザの製造方法、光センサ装置、光伝送システム及び記録再生装置 |
JP2013070027A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-04-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光集積デバイス及び光集積デバイスの製造方法 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5331379A patent/JPH07193329A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000004616A1 (en) * | 1998-07-18 | 2000-01-27 | The Secretary Of State For Defence | Electro-optic semiconductor devices and method for making the same |
US6630693B1 (en) * | 1998-07-18 | 2003-10-07 | Qinetiq Limited | Electro-optic semiconductor devices and method for making the same |
US6580734B1 (en) | 1999-07-07 | 2003-06-17 | Cyoptics Ltd. | Laser wavelength stabilization |
US6625192B2 (en) | 2000-01-20 | 2003-09-23 | Cyoptics (Israel) Ltd. | High repetition rate optical pulse generator |
US6862136B2 (en) | 2002-01-31 | 2005-03-01 | Cyoptics Ltd. | Hybrid optical transmitter with electroabsorption modulator and semiconductor optical amplifier |
JP2005072526A (ja) * | 2003-08-28 | 2005-03-17 | Nec Corp | Mmi型半導体レーザおよびその製造方法 |
JP2006080225A (ja) * | 2004-09-08 | 2006-03-23 | Ricoh Co Ltd | 自励発振型半導体レーザ、自励発振型半導体レーザの製造方法、光センサ装置、光伝送システム及び記録再生装置 |
JP2013070027A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-04-18 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 光集積デバイス及び光集積デバイスの製造方法 |
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