JPH0719204A - ロードセンシング油圧回路 - Google Patents

ロードセンシング油圧回路

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Publication number
JPH0719204A
JPH0719204A JP14912193A JP14912193A JPH0719204A JP H0719204 A JPH0719204 A JP H0719204A JP 14912193 A JP14912193 A JP 14912193A JP 14912193 A JP14912193 A JP 14912193A JP H0719204 A JPH0719204 A JP H0719204A
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JP
Japan
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pressure
oil passage
load
pressure difference
spool
Prior art date
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Application number
JP14912193A
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English (en)
Inventor
Yoji Misaki
陽二 三崎
Hiroshi Ishiyama
寛 石山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力ハンチングの減衰を早める。 【構成】 可変容量形の油圧ポンプ1と、この油圧ポン
プ1の吐出油路2に接続されたアクチュエータ5と、吐
出油路2の途中に設けられた可変絞り弁3と、アクチュ
エータ5と可変絞り弁3間の油路から引き出された負荷
圧油路8と、吐出油路2と負荷圧油路8の圧力差が設定
圧力差となるように油圧ポンプ1の容量を制御するポン
プレギュレータ50と、を有するロードセンシング油圧
回路において、前記設定圧力差を負荷圧が大きくなるほ
ど定常値より小さくし圧力が小さくなるほど定常値より
大きくする負荷スプール弁60と、該負荷スプール60
によって変化させられた設定圧力差を経時的に定常値に
収束させる負荷レギュレータピストン機構70及び絞り
80とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械等のロードセ
ンシング油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、この種のロードセンシング油圧
回路の従来例を示す。この回路では、可変容量形の油圧
ポンプ1の吐出油路2の途中に可変絞り弁3と圧力補償
弁4が設けられ、可変絞り弁3及び圧力補償弁4を介し
てアクチュエータ5へポンプ吐出油を導入するようにな
っている。可変絞り弁3とアクチュエータ5との間から
は、アクチュエータ5の負荷圧を検出する負荷圧検出油
路6が引き出され、この負荷圧検出油路6がシャトル弁
7を介して最大負荷圧油路(広義の負荷圧検出油路)8
に接続されている。
【0003】油圧ポンプ1には、該ポンプ1の容量を制
御するためのポンプレギュレータピストン機構10が付
設されている。ポンプレギュレータピストン機構10
は、内蔵したピストン11の両側に、第1作動圧室11
aと第2作動圧室11bとを持ち、ピストンロッド12
側の第2作動圧室11bに、ピストン11を第1作動圧
室11a側に押圧するバネ13を備えている。第1作動
圧室11aと第2作動圧室11bとに臨むピストン11
の受圧面積は、ピストンロッド12が存在する分だけ、
第2作動圧室11b側の方が小さい。
【0004】このポンプレギュレータピストン機構10
は、第1作動圧室11a側の力が第2作動圧室11b側
の力(バネ13の力も含む)に勝るとき、ピストン11
を第2作動圧室11b側(図中左方)に移動して、油圧
ポンプ1の傾転(斜板式の場合)を小にし、それにより
吐出容量を減少側に調節する。一方、第2作動圧室11
b側の力が第1作動圧室11a側の力に勝るとき、ピス
トン11を第1作動圧室11a側(図中右方)に移動し
て、油圧ポンプ1の傾転を大にし、それにより吐出容量
を増加側に調節する。
【0005】ポンプレギュレータピストン機構10の第
1作動圧室11aは、次に述べる馬力制御弁20のAポ
ートに接続されている。また、第2作動圧室11bは、
油圧ポンプ1の吐出油路2に接続されている。
【0006】馬力制御弁20は2位置制御弁であり、A
ポート、P1ポート、P2ポートの3つの切換用ポート
を有し、スプール21が図示の第1位置21aにあると
き、AポートとP1ポートとを連通すると共に、P2ポ
ートを閉鎖する。また、スプール21が第2位置21b
にあるとき、AポートとP2ポートとを連通し、P1ポ
ートを閉鎖する。さらに、スプール21が中間位置にあ
るときは、上記の中間状態でバランスする。
【0007】この馬力制御弁20は、スプール21を第
1位置21a側(図中左方)に付勢するバネ22を有す
ると共に、スプール21をバネ22に抗して第2位置2
1b側(図中右方)に押圧するためのパイロット圧を導
入するパイロットポートF2を有している。このパイロ
ットポートF2には吐出油路2が接続されている。ま
た、バネ22は、一端がスプール21の端部に受け止め
られると共に、他端がポンプレギュレータピストン機構
10のピストンロッド12の先端に受け止められてお
り、これにより、ポンプレギュレータピストン機構10
のピストン11の位置に応じて、馬力制御弁20のバネ
22の押圧力(以下、「バネ力」という)が調節される
ようになっている。つまり、傾転小側(容量小側)にピ
ストン11が移動するとバネ22の力が大となり、傾転
大側(容量大側)にピストン11が移動するとバネ22
の力が小となる。
【0008】馬力制御弁20のAポートは前述したよう
にポンプレギュレータピストン機構10の第1作動圧室
11aに接続され、P2ポートは吐出油路2に接続さ
れ、P1ポートは次に述べるロードセンシング弁30の
Aポートに接続されている。
【0009】ロードセンシング弁30は2位置制御弁で
あり、Aポート、Pポート、Tポートの3つの切換え用
ポートを有しており、スプール31が図示の第1位置3
1aにあるとき、AポートとTポートとを連通すると共
に、Pポートを閉鎖する。また、スプール31が第2位
置31bにあるとき、AポートとPポートとを連通する
と共に、Tポートを閉鎖する。さらに、スプール31が
中間位置にあるときには、上記の中間状態でバランスす
る。
【0010】このロードセンシング弁30は、スプール
31を第1位置31a側(図中左方)に付勢するための
バネ(圧力差設定バネ)32を有すると共に、スプール
31を第1位置31a側(図中左方)に押圧するための
パイロット圧を導入するパイロットポートF1を有して
いる。また、スプール31を第2位置31b側(図中右
方)に押圧するためのパイロット圧を導入するパイロッ
トポートF2を有している。パイロットポートF1には
最大負荷圧油路8が接続され、パイロットポートF2に
は吐出油路2が接続されている。したがって、このロー
ドセンシング弁30のスプール31の位置は、最大負荷
圧油路8と吐出油路2の圧力差が、前記バネ32の力と
バランスする位置に制御される。
【0011】このロードセンシング弁30のAポートは
前述したように馬力制御弁20のP1ポートに接続さ
れ、Pポートは吐出油路2に接続され、Tポートはタン
ク35に接続されている。
【0012】そして、この例においては、ポンプレギュ
レータピストン機構10と、馬力制御弁20と、ロード
センシング弁30とにより、ポンプレギュレータ50が
構成され、このポンプレギュレータ50によって、吐出
油路2と最大負荷圧油路8の圧力差が設定圧力差となる
ようポンプ容量を制御するようになっている。
【0013】次に、上記回路の作用を説明する。
【0014】可変絞り弁3を開くと、油圧ポンプ1から
の油圧が圧力補償弁4を介してアクチュエータ5に供給
され、アクチュエータ5が動作する。同時に負荷圧検出
油路6に、そのときのアクチュエータ5の負荷圧が生じ
る。アクチュエータ5が複数あるときは、負荷圧の最大
のものが最大負荷圧油路8に生じる。
【0015】次に、馬力制御について説明する。
【0016】馬力制御弁20においては、スプール21
の図中左端に吐出油路2の圧力Paが作用し、右端にバ
ネ22の力が作用している。この状態で、ポンプ吐出油
路2の圧力Paが上昇し、スプール21を右向きに押す
力が、バネ22による左向きに押す力より強くなると、
スプール21は、第2位置21bに切り換わる方向に変
位する。すると、ポンプレギュレータピストン機構10
の第1作動圧室11aに、吐出油路2の圧力が導入され
て、ピストン11が左へ変位し、傾転を小さくして、ポ
ンプ1の容量を減少方向に調節する。
【0017】同時に、ピストンロッド12が左方へ移動
することにより、馬力制御弁20のバネ22を縮め、バ
ネ22の押圧力を増加させる。そして、この増加したバ
ネ力と容量減少側に調節されたポンプ1の吐出油路2の
圧力とが釣り合うと、馬力制御弁20のスプール21が
定常位置(第1位置21a)に戻る。または、ポンプ1
が最小傾転となり、第2位置21bとなる。つまり、吐
出油路2の圧力がバネ22の押圧力より強くなると、自
動的に傾転を小さくして容量を減少させる。
【0018】ここで、吐出油路2の圧力Paが低下する
と、スプール21は、バネ22の力により第1位置21
a方向へ変位する。すると、ポンプレギュレータピスト
ン機構10の第1作動圧室11aは、ロードセンシング
弁30を介してタンク35へ連通するので、第1作動圧
室11aの圧力が低下し、ピストン11が右に移動し
て、傾転が大になる。同時にバネ22の押圧力が弱くな
り、吐出油路2の圧力Paと釣り合い、定常位置に戻
る。または、最大傾転となって、第1位置21aにな
る。つまり、吐出油路2の圧力Paがバネ22の押圧力
より弱くなると、自動的に傾転を大きくして容量を増加
させる。
【0019】吐出油路2の圧力と傾転の関係は、図3
(a)に示すようになる。そして、以上の馬力制御が行
われることにより、油圧ポンプ1の最大トルクが規制さ
れ、オーバートルクが防止される。
【0020】次に、ロードセンシング制御について説明
する。
【0021】ロードセンシング弁30においては、スプ
ール31に次の力が作用している。即ち、スプール31
の図中左端には吐出油路2の圧力Paが作用し、右端に
は最大負荷圧油路8の圧力Pcと、バネ32による力K
a(圧力換算値)とが作用している。そして、PaがP
c+Kaより大きくなると(Pa>Pc+Ka)、スプ
ール31が第2位置31b方向へ変位し、吐出油路2の
圧力Paがポンプレギュレータピストン機構10の第1
作動圧室11aに作用し、ピストン11が左へ変位し、
傾転小となる。
【0022】また、PaよりPc+Kaの方が大きくな
ると(Pa<Pc+Ka)、スプール31が第1位置3
1a方向へ変位し、ポンプレギュレータピストン機構1
0の第1作動圧室11aの圧力がタンク35の圧力とな
り、ピストン11が右へ変位し、傾転大となる。
【0023】従って、吐出油路2と最大負荷圧油路8の
圧力差Pa−Pcが,バネ32により設定された圧力差
Kaとなるようにポンプ容量が制御され、それにより可
変絞り弁3の開度にほぼ比例するよう流量が一定に制御
される。図3(b)はPa、Pc、Kaと傾転の関係を
示している。
【0024】なお、馬力制御弁20がロードセンシング
弁30より、ポンプレギュレータピストン機構10に近
い上流側にあるので、馬力制御弁10によってポンプレ
ギュレータピストン機構10が優先的に馬力制御され
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アクチュエ
ータ作動回路に何らかの原因で圧力ハンチングが生じた
場合、この圧力ハンチングを早く減衰させることが望ま
しい。圧力ハンチングの減衰を早めるには、負荷圧が増
加したときアクチュエータへ流入する流量を減少し、負
荷圧が減少したときアクチュエータへ流入する流量を増
加するのが効果的である。
【0026】しかし、上述したように、従来のロードセ
ンシング油圧回路においては、アクチュエータの負荷圧
が変わっても、可変絞り弁により設定された流量分だ
け、常にアクチュエータへ圧油が供給される。例えば、
図4に示すように、負荷圧力にハンチングが生じている
ときであっても、負荷圧の変動によることなく、常に可
変絞り弁の開度に応じた一定流量の圧油がアクチュエー
タに供給される。このため、圧力ハンチングが減衰しに
くいという問題があった。
【0027】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、圧力ハンチングが生じた場合、
これを速やかに減衰させることのできるロードセンシン
グ油圧回路を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、可変容量形の
油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出油路に接続された
アクチュエータと、前記吐出油路の途中に設けられた可
変絞り弁と、前記アクチュエータと可変絞り弁間の油路
から引き出されたアクチュエータの負荷圧検出油路と、
前記吐出油路と負荷圧検出油路の圧力差が設定圧力差と
なるように前記油圧ポンプの容量を制御するポンプレギ
ュレータと、前記設定圧力差を前記負荷圧検出油路の圧
力が大きくなるほど定常値より小さくし同油路の圧力が
小さくなるほど定常値より大きくする設定圧力差可変手
段と、該設定圧力差可変手段によって変化させられた設
定圧力差を経時的に前記定常値に収束させる設定圧力差
収束手段と、を備えたことにより、上記課題を解決した
ものである。
【0029】
【作用】本発明のロードセンシング油圧回路において
は、ポンプレギュレータにより吐出油路と負荷圧検出油
路の圧力差が設定圧力差となるように油圧ポンプの容量
が制御される。
【0030】ここで、設定圧力差収束手段による収束ス
ピードは、通常運転時の圧力変動の速さよりも速く、か
つ圧力ハンチングのように速い圧力変動時の変動の速さ
よりも遅くなるように時定数(油圧回路では「絞り」の
程度が相当)が定められている。
【0031】そのような条件下において、圧力ハンチン
グが生じた場合は、負荷圧が大きくなると設定圧力差が
小さくなり、それによりポンプ吐出流量が減少し、アク
チュエータに供給される流量が減る。そして、流量が減
ることにより、負荷圧増加を打ち消す作用が生じる。ま
た、負荷圧が小さくなると設定圧力差が大きくなり、そ
れによりポンプ吐出流量が増加し、アクチュエータに供
給される流量が増加する。そして、流量が増加すること
により、負荷圧減少を打ち消す作用が生じる。以上によ
り、圧力ハンチングの減衰が早まる。なお、設定圧力差
可変手段により変更された設定圧力差は、収束手段によ
り経時的に、つまり時間遅れをもって定常値に収束させ
られる。
【0032】ここで、圧力変動がハンチング時のように
速い場合は、収束手段によって設定圧力差が定常値に収
束させられるよりも速いスピードで、可変手段によって
設定圧力差が変更されるので、それに応じて流量が変化
させられて、上記の減衰効果が得られる。この場合、も
し時間の遅れを持たずに収束作用を果たすとすると、ほ
とんど流量変化を生じる余裕がないので、上記の減衰を
早める効果は得られない。
【0033】一方、通常運転における圧力変動時、つま
りゆっくりした圧力変動時には、圧力変動が収束手段に
よる収束スピードよりも遅くなるので、設定圧力差は変
化するやいなや定常値に復帰させられ、結果として、設
定圧力差がほとんど変化しないと同然となり、流量が常
に一定に制御されることになる。よって、通常運転時は
従来と同様の作用を果たす。
【0034】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0035】この実施例のロードセンシング油圧回路
は、図5に示した従来のロードセンシング油圧回路に新
たに、設定圧力差を変化させるための負荷スプール弁
(設定圧力差可変手段)60と、負荷レギュレータピス
トン機構70と、絞り80とを付加したものである。負
荷レギュレータピストン機構70と絞り80とで設定圧
力差収束手段が構成されている。その他の構成は従来例
と同様であるので、同一構成要素に同一符号を付して説
明を省略する。
【0036】負荷スプール弁60は、2位置制御弁であ
り、Aポート、Pポート、Tポートの3つの切換え用ポ
ートを有し、スプール61が図示の第1位置61aにあ
るとき、AポートとTポートとを連通すると共に、Pポ
ートを閉鎖する。また、スプール61が第2位置61b
にあるとき、AポートとPポートとを連通すると共に、
Tポートを閉鎖する。さらに、スプール61が中間位置
にあるときには、上記の中間状態でバランスする。
【0037】この負荷スプール弁60は、スプール61
の図中左端がロードセンシング弁30の圧力差設定バネ
32の右端に当接しており、スプール61の位置に応じ
てロードセンシング弁30のバネ32の押圧力(バネ
力)を調節するようになっている。また、この負荷スプ
ール弁60は、スプール61を第1位置61a側(図中
左方)に付勢するためのバネ62を有すると共に、スプ
ール61を第2位置61b側(図中右方)に押圧するた
めのパイロット圧を導入するパイロットポートF2を有
している。パイロットポートF2には、最大負荷圧油路
8が接続されている。また、この負荷スプール弁60の
Pポートは吐出油路2に接続され、Tポートはタンク6
5に接続されている。
【0038】負荷レギュレータピストン機構70は、内
蔵したピストン71の両側に、第1作動圧室71aと第
2作動圧室71bとを持ち、ピストンロッド72側の第
2作動圧室71bに、ピストン71を第1作動圧室71
a側に押圧するバネ73を備えている。第1作動圧室7
1aと第2作動圧室71bとに臨むピストン71の受圧
面積は、ピストンロッド72が存在する分だけ、第2作
動圧室71b側の方が小さい。
【0039】前記ピストンロッド72の先端は負荷スプ
ール弁60のバネ62の右端に当接している。そして、
第2の作動圧室71bは吐出油路2に接続され、第1の
作動圧室71aは、途中に絞り80を備えた油路75に
より、負荷スプール弁60のAポートに接続されてい
る。
【0040】次に作用を説明する。
【0041】予め定常時に、負荷スプール弁60のスプ
ール61が、最大負荷圧Pcと、バネ32の力と、負荷
レギュレータピストン機構70の変位によってバネ力の
変わるバネ62の力とで、ある位置に保持されるように
なっている。この時、バネ32は所定のバネ力を持つ。
そして、このバネ32の押圧力により、ロードセンシン
グ弁30が、吐出油路2と最大負荷圧油路8の圧力差
を、当該バネ力により設定される圧力差に保つよう制御
する。
【0042】ここで、最大負荷圧Pcが上昇したとき
(馬力カーブにかかっていないとき)は、負荷スプール
弁60のスプール61の左端に最大負荷圧Pcが作用
し、スプール61が第2位置61b側(図中右方)に変
位して、バネ32による押圧力が下がる。このため、ア
クチュエータ5へ流入する流量が減少し、それにより圧
力ハンチングが減衰しやすくなる。
【0043】このとき、同時に負荷スプール弁60のス
プール61が第2位置61b方向(右方)へ変位したこ
とで、吐出油路2と油路75との連通開度が大となり、
負荷レギュレータピストン機構70の第1作動圧室71
aの圧力が上がる。そして負荷レギュレータピストン機
構70のピストン71の受圧面積差により、ピストン7
1が図中左方へ変位し、バネ62が縮んでバネ力が強く
なり、負荷スプール弁60のスプール61が、最大負荷
圧Pcとバネ32の力とバネ62の力の釣り合いにより
定常位置へ戻る。このとき、バネ32も定常の設定状態
に戻り、ロードセンシング弁30の設定圧力差が定常値
に戻る。
【0044】この場合、絞り80の存在によって、定常
状態に戻るまでに時間的な遅れが生じる。従って、即座
に定常状態に戻らないことにより、流量が変動する余裕
が生まれ、これにより圧力ハンチングを打ち消す作用が
発生する。
【0045】一方、最大負荷圧Pcが下降した時(馬力
カーブにかかっていない時)は、負荷スプール弁60の
スプール61の左端に作用していた圧力Pcが減少し、
スプール61が左に変位する。このとき、負荷レギュレ
ータピストン機構70が、最大負荷圧Pcが上昇する時
と逆の作用でバネ62の力を弱める。そして、これによ
りスプール61が定常位置に戻るまでの間、バネ32の
力が強くなり、それにより設定圧力差が大きく調整さ
れ、アクチュエータへ流入する流量が増加させられる。
従って、圧力ハンチングが減衰しやすくなる。
【0046】図2に圧力ハンチング時の流量の変化を示
す。圧力ハンチング時には、図示のように流量がそれを
打ち消す方向に変化するので、ハンチングの減衰が早ま
る。
【0047】なお、上記実施例においては、設定圧力差
可変手段及び設定圧力差収束手段を共に純油圧手段であ
る負荷スプール弁60及び負荷レギュレータピストン機
構70とで構成したが、これらをリニアソレノイド、あ
るいはデューティソレノイド等を用いた電気的な手段で
置き換えることも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロードセ
ンシング油圧回路によれば、圧力ハンチング時に、負荷
圧が上昇したとき流量を減少し、負荷圧が低下したとき
流量を増加させるように制御するので、圧力ハンチング
の減衰性を高め、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図
【図2】本発明の一実施例による作用を示す特性図
【図3】本発明の一実施例及び従来の回路に共通の制御
特性を示す図であり、(a)は馬力制御の特性図、
(b)はロードセンシング制御の特性図
【図4】従来のロードセンシング油圧回路の作用を示す
特性図
【図5】従来のロードセンシング油圧回路の回路図
【符号の説明】
1…油圧ポンプ 2…吐出油路 3…可変絞り 5…アクチュエータ 6…負荷圧検出油路 8…最大負荷圧検出油路(負荷圧検出油路) 50…ポンプレギュレータ 60…負荷スプール弁(設定圧力差可変手段) 70…負荷レギュレータピストン機構(設定圧力差収束
手段) 80…絞り(設定圧力差収束手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変容量形の油圧ポンプと、この油圧ポン
    プの吐出油路に接続されたアクチュエータと、前記吐出
    油路の途中に設けられた可変絞り弁と、前記アクチュエ
    ータと可変絞り弁間の油路から引き出されたアクチュエ
    ータの負荷圧検出油路と、前記吐出油路と負荷圧検出油
    路の圧力差が設定圧力差となるように前記油圧ポンプの
    容量を制御するポンプレギュレータと、前記設定圧力差
    を前記負荷圧検出油路の圧力が大きくなるほど定常値よ
    り小さくし同油路の圧力が小さくなるほど定常値より大
    きくする設定圧力差可変手段と、該設定圧力差可変手段
    によって変化させられた設定圧力差を経時的に前記定常
    値に収束させる設定圧力差収束手段と、を備えたことを
    特徴とするロードセンシング油圧回路。
JP14912193A 1993-06-21 1993-06-21 ロードセンシング油圧回路 Pending JPH0719204A (ja)

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JP14912193A JPH0719204A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 ロードセンシング油圧回路

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JP14912193A Pending JPH0719204A (ja) 1993-06-21 1993-06-21 ロードセンシング油圧回路

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JP (1) JPH0719204A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023176318A1 (ja) * 2022-03-15 2023-09-21 株式会社クボタ 油圧システム

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