JPH071911Y2 - スピ−カシステム - Google Patents
スピ−カシステムInfo
- Publication number
- JPH071911Y2 JPH071911Y2 JP1985152680U JP15268085U JPH071911Y2 JP H071911 Y2 JPH071911 Y2 JP H071911Y2 JP 1985152680 U JP1985152680 U JP 1985152680U JP 15268085 U JP15268085 U JP 15268085U JP H071911 Y2 JPH071911 Y2 JP H071911Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speaker system
- bass reflex
- reflex port
- sound
- speaker unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、金属製のバスレフポートを持った位相反転型
スピーカシステムに関するものである。
スピーカシステムに関するものである。
従来の技術 一般に、スピーカシステムは、第２図のようにスピーカ
ユニット1,スピーカユニットの振動板2,キャビネット3,
前面バッフル4,背面バッフル５から構成されている。
ユニット1,スピーカユニットの振動板2,キャビネット3,
前面バッフル4,背面バッフル５から構成されている。
スピーカユニットの振動板２が振動して音を放射すると
き、スピーカユニットの振動板２の前面と背面では逆位
相となるため、前面の音と背面の音を遮蔽しないと互い
に打ち消し合って音圧が低下する。第２図のスピーカシ
ステムはスピーカユニットの振動板２の背面から出た音
をキャビネット３の内部に閉じ込めて音圧低下を防止し
ている。このようなスピーカシステムを密閉型スピーカ
システムと呼ぶ。
き、スピーカユニットの振動板２の前面と背面では逆位
相となるため、前面の音と背面の音を遮蔽しないと互い
に打ち消し合って音圧が低下する。第２図のスピーカシ
ステムはスピーカユニットの振動板２の背面から出た音
をキャビネット３の内部に閉じ込めて音圧低下を防止し
ている。このようなスピーカシステムを密閉型スピーカ
システムと呼ぶ。
このような密閉型スピーカシステムを基本として、キャ
ビネット内部の音波の位相を反転して、バスレフポート
と呼ばれる音道を通じてキャビネット外部に導き、スピ
ーカユニット前面の音波と合成して低域再生範囲を広げ
るように工夫を凝らした位相反転型スピーカシステムが
多用されている。以下図面を参照しながら従来技術の一
例について説明する。
ビネット内部の音波の位相を反転して、バスレフポート
と呼ばれる音道を通じてキャビネット外部に導き、スピ
ーカユニット前面の音波と合成して低域再生範囲を広げ
るように工夫を凝らした位相反転型スピーカシステムが
多用されている。以下図面を参照しながら従来技術の一
例について説明する。
第３図は従来技術の一例を示すものである。第３図にお
いて１はスピーカユニット、２はスピーカユニットの振
動板、３はキャビネット、４は前面バッフル、５は背面
バッフル、６はバスレフポートである。上記構成におい
て、スピーカユニットの振動板２の振動によって、キャ
ビネット３内部に生じた体積変化をバスレフポート６よ
り音として放射させる。放射音が非常に低い周波数では
スピーカユニットの振動板２の前面からの音と逆位相の
音が放射されるため、互いに打ち消されるが、キャビネ
ット３内部の空気のコンプライアンスと、バスレフポー
ト６内部の空気の質量およびバスレフポート６の開口面
からの放射の際の空気の付加質量できまる共振周波数よ
りも高い周波数では、スピーカユニットの振動板２の背
面からの音がバスレフポート６のところでほぼ逆位相と
なり、それがスピーカユニットの振動板２の前面からの
音と同位相になる。第４図ａの曲線は位相反転型スピー
カシステムの音圧周波数特性，同図ｂの曲線は一般の密
閉型スピーカシステムの音圧周波数特性である。図のよ
うに位相反転型スピーカシステムは密閉型スピーカシス
テムに比べて低音域の再生範囲を広げることができる。
バスレフポートは一般には木製，紙製あるいはプラステ
ィック樹脂性のものが用いられるが、木製のものは加工
性が悪いため紙製，樹脂製が多用される。
いて１はスピーカユニット、２はスピーカユニットの振
動板、３はキャビネット、４は前面バッフル、５は背面
バッフル、６はバスレフポートである。上記構成におい
て、スピーカユニットの振動板２の振動によって、キャ
ビネット３内部に生じた体積変化をバスレフポート６よ
り音として放射させる。放射音が非常に低い周波数では
スピーカユニットの振動板２の前面からの音と逆位相の
音が放射されるため、互いに打ち消されるが、キャビネ
ット３内部の空気のコンプライアンスと、バスレフポー
ト６内部の空気の質量およびバスレフポート６の開口面
からの放射の際の空気の付加質量できまる共振周波数よ
りも高い周波数では、スピーカユニットの振動板２の背
面からの音がバスレフポート６のところでほぼ逆位相と
なり、それがスピーカユニットの振動板２の前面からの
音と同位相になる。第４図ａの曲線は位相反転型スピー
カシステムの音圧周波数特性，同図ｂの曲線は一般の密
閉型スピーカシステムの音圧周波数特性である。図のよ
うに位相反転型スピーカシステムは密閉型スピーカシス
テムに比べて低音域の再生範囲を広げることができる。
バスレフポートは一般には木製，紙製あるいはプラステ
ィック樹脂性のものが用いられるが、木製のものは加工
性が悪いため紙製，樹脂製が多用される。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら紙製あるいはプラスティック樹脂製のバス
レフポートは剛性が低いため変形しやすく低音域におい
て歪みの原因となる。そこで歪み低減を実現するために
バスレフポートを金属製にしたものが考案されている。
ところが、金属製のバスレフポートは自分自信の共振の
Ｑが非常に高いためスピーカユニットの再生音に対して
中高音域において共振を起こし周波数特性に乱れを起こ
すおそれがあった。
レフポートは剛性が低いため変形しやすく低音域におい
て歪みの原因となる。そこで歪み低減を実現するために
バスレフポートを金属製にしたものが考案されている。
ところが、金属製のバスレフポートは自分自信の共振の
Ｑが非常に高いためスピーカユニットの再生音に対して
中高音域において共振を起こし周波数特性に乱れを起こ
すおそれがあった。
一方、位相反転型スピーカシステムは前面バッフル，あ
るいは背面バッフルにバスレフポート開口部があるた
め、この部分より、鼠などの小動物や害虫などが侵入し
やすく、内部機能部品の故障の原因になることがあっ
た。
るいは背面バッフルにバスレフポート開口部があるた
め、この部分より、鼠などの小動物や害虫などが侵入し
やすく、内部機能部品の故障の原因になることがあっ
た。
本考案は上記問題点に鑑み、低音域における歪みを低減
しながら、中高音域における周波数特性の乱れを防ぎ、
かつ、鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止するスピ
ーカシステムを提供するものである。
しながら、中高音域における周波数特性の乱れを防ぎ、
かつ、鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止するスピ
ーカシステムを提供するものである。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、一方をキャビネ
ットのバッフルに固定し、他方に制動性材料による固定
枠によって固定された網状材を具備した金属製のバスレ
フポートを有する構成によるものである。
ットのバッフルに固定し、他方に制動性材料による固定
枠によって固定された網状材を具備した金属製のバスレ
フポートを有する構成によるものである。
作用 本考案は上記した構成により低音域における歪みを低減
しながら、中高音域における周波数特性の乱れを防ぎ、
かつ、鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止すること
ができる。
しながら、中高音域における周波数特性の乱れを防ぎ、
かつ、鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止すること
ができる。
実施例 以下本考案に一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
明する。
第１図は本考案に係わるスピーカシステムの構成図であ
る。
る。
第１図において、金属製のバスレフポート６は一方の端
をキャビネット３の前バッフル４に固定されている。ま
た他方の端には網状材７が制動性材料による固定枠８に
よって固定されている。
をキャビネット３の前バッフル４に固定されている。ま
た他方の端には網状材７が制動性材料による固定枠８に
よって固定されている。
上記構成において、金属製のバスレフポート６は紙製や
プラスティック樹脂製のバスレフポートと比べて剛性が
高いため変形が少なく、低音域における歪みの発生がな
い。また、バスレフポート６は制動性材料による固定枠
８によって十分制動されているため、スピーカユニット
の再生音に対して中高音域において共振を起こすことは
なく、周波数特性に乱れを起こすおそれもない。さら
に、網状材７はバスレフポート６内部の音波は通すが、
鼠などの小動物や害虫などの通行には障害物となる。こ
の結果，内部機能の故障などを未然に防止できる。
プラスティック樹脂製のバスレフポートと比べて剛性が
高いため変形が少なく、低音域における歪みの発生がな
い。また、バスレフポート６は制動性材料による固定枠
８によって十分制動されているため、スピーカユニット
の再生音に対して中高音域において共振を起こすことは
なく、周波数特性に乱れを起こすおそれもない。さら
に、網状材７はバスレフポート６内部の音波は通すが、
鼠などの小動物や害虫などの通行には障害物となる。こ
の結果，内部機能の故障などを未然に防止できる。
なお、実施例においては、バスレフポート６の一端をキ
ャビネット３の前面バッフル４に固定した場合を示した
が、キャビネット３の背面バッフル５に固定した場合で
も有効であることはいうまでもない。
ャビネット３の前面バッフル４に固定した場合を示した
が、キャビネット３の背面バッフル５に固定した場合で
も有効であることはいうまでもない。
考案の効果 以上説明したように本考案によれば、金属製のバスレフ
ポートを用いたことにより低音域における歪みを低減で
きる。また制動性の固定枠を具備したことによりバスレ
フポートを十分制動しているため中音域における周波数
特性の乱れを防ぐことができる。さらに網状材によって
鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止することができ
る。
ポートを用いたことにより低音域における歪みを低減で
きる。また制動性の固定枠を具備したことによりバスレ
フポートを十分制動しているため中音域における周波数
特性の乱れを防ぐことができる。さらに網状材によって
鼠などの小動物や害虫などの侵入を防止することができ
る。
第１図は本考案の一実施例におけるスピーカシステムの
構成を示す断面図、第２図は一般の密閉型スピーカシス
テムの構成を示す断面図、第３図は従来例の位相反転型
スピーカシステムの構成を示す断面図、第４図は従来の
位相反転型スピーカシステム及び一般の密閉型スピーカ
システムの音圧周波数特性図である。 １……スピーカユニット、２……スピーカユニットの振
動板、３……キャビネット、４……前面バッフル、５…
…背面バッフル、６……バスレフポート、７……網状
材、８……固定枠。
構成を示す断面図、第２図は一般の密閉型スピーカシス
テムの構成を示す断面図、第３図は従来例の位相反転型
スピーカシステムの構成を示す断面図、第４図は従来の
位相反転型スピーカシステム及び一般の密閉型スピーカ
システムの音圧周波数特性図である。 １……スピーカユニット、２……スピーカユニットの振
動板、３……キャビネット、４……前面バッフル、５…
…背面バッフル、６……バスレフポート、７……網状
材、８……固定枠。
Claims (1)
- 【請求項１】一方をキャビネットのバッフルに固定し、
他方に制動性材料からなる固定枠によって固定された網
状材を具備した金属製のバスレフポートを有することを
特徴としたスピーカシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985152680U JPH071911Y2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | スピ−カシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985152680U JPH071911Y2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | スピ−カシステム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6261586U JPS6261586U (ja) | 1987-04-16 |
| JPH071911Y2 true JPH071911Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=31070875
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985152680U Expired - Lifetime JPH071911Y2 (ja) | 1985-10-04 | 1985-10-04 | スピ−カシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071911Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5496635U (ja) * | 1977-12-20 | 1979-07-07 | ||
| JPS54113535U (ja) * | 1978-01-30 | 1979-08-09 | ||
| JPS5663182U (ja) * | 1979-10-22 | 1981-05-27 |
-
1985
- 1985-10-04 JP JP1985152680U patent/JPH071911Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6261586U (ja) | 1987-04-16 |
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