JPH07191176A - 少なくとも1種類の冷却材を原子炉集合体に統合した高速中性子原子炉 - Google Patents

少なくとも1種類の冷却材を原子炉集合体に統合した高速中性子原子炉

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JPH07191176A
JPH07191176A JP6281486A JP28148694A JPH07191176A JP H07191176 A JPH07191176 A JP H07191176A JP 6281486 A JP6281486 A JP 6281486A JP 28148694 A JP28148694 A JP 28148694A JP H07191176 A JPH07191176 A JP H07191176A
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reactor
fast neutron
assembly
moderator
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    • G21C1/02Fast fission reactors, i.e. reactors not using a moderator ; Metal cooled reactors; Fast breeders
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中性子スペクトルを軟化させてボイド係数の
低減かつドップラ−係数の増大によって、中性子喪失の
際の反応度の増大を炉心のどの部分でも抑制させること
ができる高速中性子原子炉を提供する。 【構成】 高速中性子原子炉においてB114C のような減
速材を使用して、中性子スペクトルを軟化させ、ボイド
係数を低減させドップラ−係数を増大させることが出来
る。したがって、冷却材喪失の際に生じる反応度増大は
原子炉の炉心のいずれの個所でも減少することになる。
この減速材は核燃料その他の物質と均質に混合しても良
く、また核燃料またはその他の物質を含有する燃料ピン
12の内、特定の燃料ピン14に非均質のものとして入
れることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボイド係数を低減しド
ップラ−定数を増大させるため、均質的又は非均質的、
かつ中性子スペクトルを修正するように原子炉の集合体
に減速材を組み入れた高速中性子原子炉に関する。
【0002】
【従来の技術】固体冷却材を利用する高速中性子原子炉
におけるボイド係数は、原子炉の一定領域におけるナト
リウム喪失による反応度の変動に対応する。当該ナトリ
ウム喪失は温度上昇による膨張、又は当該領域からの全
体的又は部分的排出に起因する。
【0003】高速中性子原子炉の炉心の一定個所におい
てボイド係数の影響力が大きくなった場合、この支配的
係数はさまざまな原初的作用が集積してひとつになった
結果である。当該作用のうちでも最重要の2つは、当該
領域における中性子の漏れならびに中性子連続スペクト
ルの硬化である。即ち、中性子の漏れが増大すればかな
らず反応度に悪影響が及ぶ。逆に、燃料としてプルトニ
ウムを利用する高速中性子原子炉においては中性子スペ
クトル硬化は反応度に好適な影響をもたらすものであ
る。この好影響は高エネルギ−におけるアクチノイドの
有効断面積の作用に関係する。
【0004】ナトリウム喪失の際のこれら2種の作用の
相対的重要度は、大部分が炉心の当該領域に左右され
る。即ち、ボイド係数は原子炉の炉心においてはプラス
であり、炉心では中性子スペクトル作用の影響が主導的
である。逆に炉心から周辺部に行くにしたがって当該係
数がゼロになり、次いでマイナスになる。また、原子炉
のサイズもボイド係数の値に影響する。事実、小規模な
原子炉においては中性子逸出増大の影響が支配的である
のに対し、大容量原子炉の場合にもっとも重要な原初的
作用は中性子スペクトルの硬化である。この場合、核分
裂領域からの排出が完全であると仮定すれば、反応度は
原子炉炉心のサイズと幾何学形状により4S〜6Sの間を変
動する。
【0005】したがって、原子炉炉心からかなりの程度
の排出に至るような事故的状況が極端に可能性の低いも
のであるとしても、このような排出による反応度の増大
を出来るかぎり少なくするには、このボイド係数を可能
な限り抑えることが望ましい。このようなボイド係数低
減は、ナトリウムの喪失の際に(減速材を利用して)中
性子スペクトル硬化を制限することを目的とするスペク
トル修正によって達成することが出来る。
【0006】なお、ドップラ−定数KDは以下の関係式に
よって定義することが出来る。 KD =(ρ2 −ρ1 )/ln(T2/T1) ここで、ρ1 は燃料の絶対温度T1における炉心の反応
度、ρ2 は燃料の絶対温度T2における炉心の反応度であ
る。
【0007】炉心温度が上昇すると炉心材の有効断面積
の共鳴が大きくなる。これがドプラ−効果である。この
ドップラ−効果は約60 keV未満のエネルギ−範囲におい
ては反応率の変動を惹起する。高速中性子原子炉の炉心
は増殖性物質、特にウラン238 を多量に含有しているこ
とを考慮すると、ドップラ−効果はとりもなおさず捕獲
増大、反応度の減少を意味するが、後者は後刻における
燃料温度上昇に拮抗するものである。したがって、ドッ
プラ−効果は安定化に向かう逆反応のひとつである。こ
のドップラ−効果は、混合酸化物燃料(PuO2-UO2) を利
用する高速原子炉におけるこの逆反応を特徴とするパラ
メ−タである。
【0008】したがって、ドップラ−効果による逆反応
の作用は冷却材喪失の際のナトリウムのボイド係数の作
用に拮抗する。故に、冷却材喪失を出来るかぎり抑制す
るためには、ボイド係数を引き下げると同時にドップラ
−係数を増大することが望ましい。減速材を利用するこ
とによって原子炉炉心で得られる中性子スペクトルの軟
化によりこれら2つの目標を同時に達成することが出来
る。
【0009】既に、これまでも高速中性子原子炉におけ
るボイド係数を下げるための種々の解決策が提案されて
いる。周知の解決策の第1は、炉心の高さと径の比率を
1:1 より大幅に下げ高さの割合を低減することである。
また、第2の周知解決策は、炉心の形状を環状にするこ
とである。また、第3の周知解決策は、炉心構造を半径
方向および/または軸方向で非均質のものとして、その
間に中性子を配備することである。更に、第4の周知解
決策は、原子炉炉心をモジュ−ル形式にすることであ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記周知の解決策は、
いずれも中性子喪失を増大させることによってボイド係
数を引き下げようとするものである。したがって、ボイ
ド係数の低減は炉心のいずれの個所でも得られるという
ものではない。しかも、これらの解決策によれば中性子
のスペクトルが、かなりの程度硬化するのでドップラ−
係数による逆反応の効力が薄められる。
【0011】また、原子炉炉心の核分裂域における出力
の半径方向分布を炉心から周辺部にかけて出来るかぎり
均一にするために種々様々な形式の炉心が提案されてい
る事実も想起される。そのため、少なくとも2種類の集
合体でもって核分裂領域を形成することが知られてい
る。詳しくは、反応度の高い集合体を核分裂領域周辺部
に設けるのに対し、当該領域中心部には反応度の比較的
低い集合体を配設する。この反応度の差は核分裂性物質
に対する不活性物質の比率を異なるものにするか、燃料
の濃縮度を異なるものにするなどして得られる。後者の
解決策を選択したのが、フランスの原子炉『ス−パ−フ
ェニックス』である。
【0012】また、これも周知の提案であるが、出力を
比較的均等に半径方向に配分したい場合には、燃料集合
体をただ1種として、これを炉心の中心部に反応度を低
減することのできる複数の不活性材を規則正しく配備す
る。当該解決策は、フランス明細書FR-A-2 576 704なら
びにFR-A-2 581 232に開示されている。最後に、出力半
径方向分布の平坦化は、増殖性物質を核分裂領域に導入
すること、即ち燃料集合体のピン内核分裂物質のペレッ
トとペレットの間に増殖性物質のペレットを配備するこ
とによって得られる。当該解決策は、フランス明細書FR
-A-2 023 431、FR-A-2 286 472、FR-A-2 546 656、FR-A
-0 097 372などに開示されている。
【0013】本発明の目的は、中性子スペクトルを軟化
させてボイド係数の低減かつドップラ−係数の増大によ
って、中性子喪失の際の反応度の増大を炉心のどの部分
でも抑制させることができる高速中性子原子炉を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は炉心を並列集合体で形成した高速中性子原子炉によ
って達成される。当該集合体の少なくとも一部は核分裂
集合体から形成され、かつ原子炉自体は少なくとも集合
体の若干に減速材を含むことを特徴とするものである。
例示すれば、すべての核分裂集合体において核燃料の一
部を減速材に替えることにより中性子スペクトルを軟化
させることができ、炉心の至るところでボイド係数を下
げてドップラ−係数を上げることが出来る。このような
作用は原子炉の規模に関係なく得られる。
【0015】本発明の好適な実施態様において、減速材
はB114C とする。ただし、天然のB4C を減損してB10 と
したものも同様に利用することが出来る。事実、中性子
吸収物質である天然の炭化ホウ素(B10 としての原子パ
−セント:19.82%)とは反対に、況んやB4C (B10 に濃
縮)とはさらに反対に、B114C は減速材なのである。
【0016】高速中性子原子炉の核分裂集合体の減速材
としてB114C を利用することは多数の利便をもたらす。
即ち、当該物質は申し分のない物理的特性を有してお
り、核融合温度の高いことは特に有利な点である。更
に、放射線を浴びた時の挙動がよい。即ち、放射線を浴
びてもその大きさや構造に目立った変化は見られない。
また、ナトリウムや集合体を形成する燃料ピンの被覆材
との両立性にも優れている。
【0017】少なくとも若干の原子炉集合体への減速材
導入は、均質的または非均質的に行なうことができる。
前者の場合、集合体の燃料ピンの各々は、数種またはた
だ1種の減速材を含む混合物質を含有する。後者の場合
には、単一または複数の減速材は特定の燃料ピンに配備
される。これら減速材を含む燃料ピンは他の集合体にも
規則正しく配備することが望ましい。
【0018】本発明をアクチニド焼却高速中性子原子炉
に応用する場合、即ち核燃料にウランおよび/またはプ
ルトニウムおよび/または原子番号の小さいアクチニド
の混合酸化物、もしくはウランおよび/またはプルトニ
ウムおよび/または原子番号の小さいアクチニドの窒化
物、或いはまたプルトニウムおよび/または原子番号の
小さいアクチニドの窒化物を含むような高速中性子原子
炉に応用する場合、均質に使用されるB114C は燃料用の
不活性マトリックスにもなる。したがって、当該減速材
は、ナトリウム・ボイド係数低減作用とドップラ−係数
増大作用を備える他原子炉焼却炉の性能を向上させるも
のである。半減期の長い放射性核分裂生成物を安定した
元素に変換しやすくするため、B114C などの減速材をも
含む標的集合体を原子炉内の適当な部域に入れることに
より、核分裂生成物中での中性子捕獲率を上げることが
できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の高速中性子原子炉の一実施例
について説明する。ただし、当該実施例は例示のための
ものであって本発明を制限するものではない。図1は高
速中性子原子炉の炉心における中性子スペクトルを示す
グラフ、図2は減速材を含む高速中性子原子炉の炉心の
並列核分裂集合体3体の水平断面図、図3は減速材をも
った集合体内部における半径方向の出力分布ならびに中
性子束分布を示すグラフである。
【0020】図1に示したのは大容量高速中性子原子炉
炉心における中性子スペクトルであって、減速材なしの
従来型炉心の場合(一点鎖線)と燃料の20% をB114C に
替えた同一の原子炉の場合(実線)を示す。図1中の曲
線は核分裂性集合体に減速材を入れたことによって得ら
れた中性子スペクトル軟化の様子を明確に示す。当該軟
化の結果、炉心のボイド係数が約35% 低下し、またドッ
プラ−係数が約40% 増加している。これら2つの累積作
用によってナトリウム損失が発生した場合に惹起される
反応度の増大を顕著に抑制することが出来る。
【0021】図2に示すのは本発明による原子炉炉心の
並列核分裂集合体3体であって、減速材が当該集合体に
非均質的に配分した場合を示す。当該図2に示すよう
に、減速材を燃料集合体10に非均質的に配分するた
め、当該集合体それぞれのケ−シング11の内部に異な
る2種の燃料ピンから成るピン束が配設されている。図
2中に示した燃料ピン12には、従来の方式によって核
燃料ペレットが含まれる。また、その他の燃料ピン14
の場合には核燃料ペレットの代わりにB114C などの減速
材が入っている。当該燃料ピン14は、燃料ピン12に
均等に配分される。これによって、集合体の内部に出来
るかぎり規則正しく減速材を配置できるようになってい
る。
【0022】図2に正確に図解した本実施例である燃料
ピン12,14によって形成されるピン束において、外
部ケ−シング11に形成される六角形のいずれかの辺縁
から出発して、最初の数列は燃料ピン12,14で交互
に形成され、第2の数列は燃料ピン12のみから形成さ
れ第1の列と第2の列が交互に配置されている。図2に
図解した特徴的な配置によって炉心における出力の局所
ピ−キングを回避することが出来る。
【0023】図3には当該実施例の特徴を示す曲線が表
示されている。即ち、当該曲線の横座標は図2のA・B
セグメントを示し(単位:センチメ−トル)、縦座標は
このセグメントにおける出力(一点鎖線)および中性子
束(実線)の推移を示し、単位は任意である。
【0024】不活性集合体において、減速材を利用する
ことは、炉心内の当該集合体との界面での出力の局所ピ
−キングが形成される場合があるということに留意する
必要がある。更に当該解決策は、ボイド係数およびドッ
プラ−係数への影響力を甚だしく制限することにもな
る。したがって、この解決策は考慮の対象から外される
べきである。
【0025】実際には、減速材は均質的または非均質的
に核分裂集合体に導入することが出来る。減速材を核分
裂燃料内に均質的に配設する場合、燃料照射による反応
度の低下が大きくなり増殖利得は小さくなる。反面、炉
心の大きさは既存の原子炉と比較して変わらない。また
逆に減速材を非均質的に核分裂集合体内に導入する場
合、燃料照射による反応度の低下ならびに増殖利得の減
少は回避することが出来る。ただし、炉心のサイズが大
きくなる。
【0026】炉心に核分裂集合体を入れた場合として上
述した原理は、場合によっては炉心外に入れられる放射
性核分裂生成物を含む標的集合体にも当てはまるもので
ある。即ち、これによって半減期の長い放射性核分裂生
成物の安定した元素への変換が改善されるのである。当
該標的集合体にB114C などの減速材を導入すると事実上
変換過程が改善される。
【0027】また、本発明は液体ナトリウムによって冷
却され、かつ炉心が従来技法により規則的格子によって
配置された並列集合体によって形成される高速中性子原
子炉に関する。特に、本発明に属さない周知の技法によ
って液体ナトリウムを充填した原子炉容器の内部に当該
集合体を垂直に配設することが可能である。炉心を構成
する集合体の大部分は、核燃料を含む核分裂集合体によ
って形成される。図2に示すように核分裂集合体10の
各々は、水平断面が六角形の外部金属ケ−シング11を
有する。当該ケ−シング内には核燃料ペレットをもつ燃
料ピン束が配設される。
【0028】先に引用した技法によれば、核分裂集合体
はすべて同一のものでも良く、また少なくとも2種の異
なる集合体を含むものでも良い。核分裂集合体がすべて
同一のものである場合には、炉心における出力の半径方
向配分が比較的均等であるという性質は、炉心の中心部
全域にわたり、若干の核分裂集合体の代わりに中空(孔
隙)六角管体または棒鋼(スチ−ル/ナトリウム希釈集
合体)のような不活性材を規則的に配置することによっ
て得られる。また核分裂集合体の代わりに増殖集合体を
使用することも出来る。
【0029】炉心が2種以上の核分裂集合体を含む場合
には、比較的均等な半径方向の出力配分は、反応度の高
い集合体は核分裂域の周辺部に配置し、反応度の比較的
低い集合体は当該部域の中心に配置することによって得
られる。そのためには、核分裂物質に対する不活性物質
の比率が異なる集合体または燃料の濃縮度の異なる集合
体を使用することが出来る。増殖性物質のペレットを核
分裂集合体の燃料ピンに入れて核燃料ペレットの間に配
分しても良い。
【0030】更に、原子炉の運転操作中に炉心の出力分
布および反応度が、かなりの程度変化することも考慮に
入れる必要がある。この不具合な作用は、通常、炉心の
適当な個所に炉心における出力分布と反応度が推移する
につれて漸次抽出される微調整集合体を配備することに
よって回避される。なお、本発明はこれら全種の原子炉
に無差別に適用することができるものである。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明の高速中性子
原子炉においては、集合体が少なくとも部分的には核分
裂集合体から成り、かつ原子炉の集合体の少なくとも若
干がB114C および天然のB4C をB10 に減損させたものを
含むグル−プから選別した減速材を含有する。これによ
り、中性子スペクトルが軟化され、ボイド係数の低減か
つドップラ−係数の増大によって、中性子喪失の際の反
応度の増大が原子炉の容量に関係なく炉心のどの個所に
おいても抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる高速中性子原子炉の炉心におけ
る中性子スペクトルを示すグラフである。
【図2】減速材を含む高速中性子原子炉の炉心の並列核
分裂集合体3体の水平断面図である。
【図3】減速材をもった集合体内部における半径方向の
出力分布ならびに中性子束分布である。
【符号の説明】
10 燃料集合体 11 外部金属ケーシング 12,14 燃料ピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉心が規則正しく格子上に配列された並
    列集合体で構成される高速中性子原子炉であって、当該
    集合体が少なくとも部分的には核分裂集合体(10)から成
    り、かつ当該原子炉の集合体の少なくとも若干がB114C
    および天然のB4C をB10 に減損させたものを含むグル−
    プから選別した減速材を含有することを特徴とする高速
    中性子原子炉。
  2. 【請求項2】 前記減速材を含有する特殊燃料ピン(14)
    を若干の集合体に導入することを特徴とする請求項1記
    載の高速中性子原子炉。
  3. 【請求項3】 前記減速材がすでに当該集合体内に存在
    する他の物質と混合されることを特徴とする請求項1記
    載の高速中性子原子炉。
  4. 【請求項4】 少なくともアクチニドの酸化物または窒
    化物を含むグループから選別された核燃料が、原子番号
    の小さいアクチニドを含有していることを特徴とする請
    求項1乃至3記載の高速中性子原子炉。
  5. 【請求項5】 放射性核分裂生成物ならびに減速材を含
    む標的集合体が原子炉内に配設されていることを特徴と
    する請求項1乃至4記載の高速中性子原子炉。
JP6281486A 1993-10-21 1994-10-21 少なくとも1種類の冷却材を原子炉集合体に統合した高速中性子原子炉 Pending JPH07191176A (ja)

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