JPH07189954A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH07189954A
JPH07189954A JP5336364A JP33636493A JPH07189954A JP H07189954 A JPH07189954 A JP H07189954A JP 5336364 A JP5336364 A JP 5336364A JP 33636493 A JP33636493 A JP 33636493A JP H07189954 A JPH07189954 A JP H07189954A
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定幸 山田
Nobuyuki Shiratake
信行 白武
Hiroyuki Fukuhara
弘之 福原
Shigeru Muramatsu
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    • F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C28/00—Control of, monitoring of, or safety arrangements for, pumps or pumping installations specially adapted for elastic fluids
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
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    • F04C2270/00—Control; Monitoring or safety arrangements
    • F04C2270/70—Safety, emergency conditions or requirements
    • F04C2270/72—Safety, emergency conditions or requirements preventing reverse rotation

Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱交換器の送風機の故障等により吐出圧力が
上昇した場合のスクロール圧縮機の逆転運転を防止し、
圧縮機構部、摺動部等の信頼性を向上させる。 【構成】 密閉容器１の内部に電動機部２と圧縮機構部
３を配し、前記密閉容器１の上部に吐出ガスを一時貯溜
する吐出室４を配し、前記密閉容器１の下部に吸入ガス
圧力が作用する吸入室５を配し、前記電動機部２を前記
吸入室５に設け、前記吐出室４と前記吸入室５との隔壁
６に圧力逃がし弁７を設け、前記圧力逃がし弁７低圧側
出口１２近傍に前記電動機部２の熱応答型過電流保護装
置１３を配設したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、業務用および家庭用の
空調機等に使用されるスクロール圧縮機に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】図４に従来のスクロール圧縮機の縦断面
図を示す。
【０００３】密閉容器１の内部に電動機部２と圧縮機構
部３を配し、前記密閉容器１の上部に吐出ガスを一時貯
溜する吐出室４を配し、前記密閉容器１の下部に吸入ガ
ス圧力が作用する吸入室５を配し、前記電動機部２を前
記吸入室５に設ける。
【０００４】冷凍サイクルからの低圧冷媒は、吸入管１
４を通って密閉容器１に入る。その一部は電動機部２を
冷却して軸受部品１５の吸入孔１６より圧縮機構部３へ
導かれる。そして、固定スクロール３ａに対して可動ス
クロール３ｂが旋回運動することにより、吸入されたガ
スが圧縮機構部３で圧縮されて高圧の吐出ガスになり、
一旦吐出室４へ入る。吐出ガスはさらに吐出管１７より
密閉容器１外へ吐出し、再び吸入ガスを吸入管１４より
戻してガスを循環させ、周知の冷凍サイクルを構成す
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなスクロ
ール圧縮機を搭載したエアコンが運転中に熱交換器の冷
却用の送風機が故障したりした場合、急激に吐出圧力が
上昇し、過大な圧力になる。そして、圧縮機構部３に設
計値以上の負荷が掛ることとなり、スクロールハネ部品
や軸受部品１５が損傷する。
【０００６】そのため、従来の往復動圧縮機などでは、
高圧部より低圧部に圧力を逃がし、吐出圧力の上昇を防
止する圧力逃がし弁７が付けられているものもある。し
かしながら、スクロール圧縮機はその圧縮原理から圧縮
容積比が一定であるため、圧力逃がし弁７が動作すると
吸入圧力が上昇することにより、かえって圧縮室内の圧
力が上昇し、圧縮機構部３の損傷につながることがあ
る。
【０００７】図２に単相誘導電動機のトルクカーブを示
す。このような単相誘導電動機で駆動される圧縮機の場
合、上で述べた送風機等の故障により吐出圧力が異常に
上がると電動機の停動トルクより負荷トルクが上回るた
め電動機がブレークダウンすることになる。これによ
り、圧縮機は停止する。このとき、圧縮室に溜まった高
圧ガスは可動スクロール３ｂを逆方向に回転させながら
吸入側に逃げる。この力はかなり大きなもので逆転スピ
ードが上昇し、逆方向にトルクが働くようになる。（図
２において、Ｐ点より負側）この状態になると圧縮機は
逆方向に回転し続け、圧縮機構部３、摺動部等に損傷が
生じる。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、密閉容器の内部に
電動機部と圧縮機構部を配し、前記密閉容器の上部に吐
出ガスを一時貯溜する吐出室を配し、前記密閉容器の下
部に吸入ガス圧力が作用する吸入室を配し、前記電動機
部を前記吸入室に設け、前記吐出室と前記吸入室との隔
壁に圧力逃がし弁を設け、前記圧力逃がし弁低圧側出口
近傍に前記電動機部の熱応答型過電流保護装置を配設し
たものである。
【０００９】密閉容器の内部に電動機部と圧縮機構部を
配し、前記密閉容器の内部を吐出室と吸入室に区画し、
その隔壁に圧力逃がし弁を設け、前記圧力逃がし弁の動
作設定値が前記電動機部のブレークダウン圧力よりも低
く設定されているものである。
【００１０】
【作用】この構成により、熱交換器の送風機の故障等に
より吐出圧力が上昇した場合、圧力逃がし弁が動作し、
高圧の上昇を抑える。同時に圧力逃がし弁からでた高温
の吐出ガスは圧縮機を駆動する電動機部の熱応答型過電
流保護装置を暖め、そのトリップ電流を下げる。圧力が
高い状態であるため電動機部の運転電流も大きい。した
がって、温度上昇により熱応答型過電流保護装置はただ
ちにトリップし、電源を遮断し圧縮機の損傷を防ぐ。圧
力逃がし弁の動作圧力の設定値が、圧縮機の負荷トルク
が電動機部の停動トルクを越えるときの圧力以下に設定
されているため、圧力逃がし弁が動作する前に電動機部
がブレークダウンすることがないため、ブレークダウン
による逆転運転の可能性もなくなる。
【００１１】
【実施例】図１に本発明のスクロール圧縮機の縦断面図
を示す。
【００１２】密閉容器１の内部に電動機部２と圧縮機構
部３を配し、前記密閉容器１の上部には吐出ガスを一時
貯溜する吐出室４を配している。密閉容器１の下部には
吸入ガス圧力が作用する吸入室５を配し、この吸入室５
に前記電動機部２を設けている。前記吐出室４と前記吸
入室５との隔壁６に孔を設けるとともに、この孔の内面
にはネジが切られ、圧力逃がし弁７がねじ込まれてい
る。
【００１３】図３に圧力逃がし弁７の構造を示す。圧力
逃がし弁７は、本体８に鋼球９とバネ１０が組み込まれ
ており、その入口１１（高圧）と出口１２（低圧）との
圧力差が動作設定値を超えるとバネ１０が弾性力に抗し
て縮み鋼球９が移動し、入口１１と出口１２とが連通
し、冷媒がバイパスする構造となっている。前記圧力逃
がし弁７低圧側出口１２近傍で、前記電動機部２上部に
熱応答型過電流保護装置１３を配設したものである。
【００１４】冷凍サイクルからの低圧冷媒は、吸入管１
４を通って密閉容器１に入り、その一部は電動機部２を
冷却して軸受部品１５の吸入孔１６より圧縮機構部３へ
導かれる。固定スクロール３ａに対して可動スクロール
３ｂが旋回運動することにより、吸入されたガスが圧縮
機構部３で圧縮されて吐出ガスになり、一旦吐出室４へ
入る。そして、吐出管１７より密閉容器１外へ吐出し、
再び吸入ガスを吸入管１４より戻してガスを循環させ、
冷凍サイクルを構成することとなる。この冷凍サイクル
については周知であるので、ここでは詳細な説明は省略
する。熱交換器の送風機の故障等により吐出圧力が上昇
した場合、圧力逃がし弁７が動作し、高圧の上昇を抑え
る。それと同時に、圧力逃がし弁７からでた高温の吐出
ガスは圧縮機を駆動する電動機部２の熱応答型過電流保
護装置１３を暖め、そのトリップ電流を下げることとな
る。このとき、密閉容器１内の冷媒圧力は非常に高い状
態であるため電動機部２の運転電流も大きく、温度上昇
により熱応答型過電流保護装置１３はただちにトリップ
し、電源を遮断し圧縮機の損傷を防ぐ。
【００１５】また、圧力逃がし弁７の動作圧力の設定値
が、圧縮機の負荷トルクが電動機部２の停動トルクを超
えるときの圧力以下に設定されているため、圧力逃がし
弁７が動作する前に電動機部２がブレークダウンするこ
とがない。したがって、ブレークダウンにより圧縮途中
のガスが吸入側へ逆流する逆運転の可能性もなく、摺動
部等の損傷も発生しない。
【００１６】ここで、本実施例では熱応答型過電流保護
装置１３を圧力逃がし弁７の真下に設けたが、その位置
は電動機部２上部のバイパスガスの影響を受けやすい場
所であればよく、本実施例に限定されるものではない。
【００１７】また、上記本実施例では、密閉容器１内の
上部を吐出室４、下部を吸入室５に区切った構成を説明
したが、吐出マフラーを設け、その外壁に圧力逃がし弁
７を取り付けてもよい。
【００１８】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように本発明
は、吐出室と前記吸入室との隔壁に圧力逃がし弁を設
け、前記圧力逃がし弁低圧側出口近傍に前記電動機部の
熱応答型過電流保護装置を配設するとともに、前記圧力
逃がし弁の動作設定値が前記電動機部のブレークダウン
圧力よりも低く設定したことにより、熱交換器の送風機
の故障等により吐出圧力が上昇した場合、前記圧力逃が
し弁が動作し、高圧の上昇を抑える。同時に前記圧力逃
がし弁からでた高温の吐出ガスは圧縮機を駆動する電動
機部の熱応答型過電流保護装置を暖め、そのトリップ電
流を下げる。圧力が高い状態であるため電動機部の運転
電流も大きい。したがって、温度上昇により熱応答型過
電流保護装置はただちにトリップし、電源を遮断し圧縮
機の損傷を防ぐ。圧力逃がし弁の動作圧力の設定値が、
圧縮機の負荷トルクが電動機部の停動トルクを越えると
きの圧力以下に設定されているため、圧力逃がし弁が動
作する前に電動機部がブレークダウンすることがないた
め、ブレークダウンにより圧縮途中のガスが吸入側へ逆
流する逆転運転の可能性もなくなり、信頼性の高い圧縮
機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の縦
断面図
【図２】単相誘導電動機部のトルクカーブを示す図
【図３】圧力逃がし弁の縦断面図
【図４】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
１ 密閉容器 ２ 電動機部 ３ 圧縮機構部 ３ａ 固定スクロール ３ｂ 可動スクロール ４ 吐出室 ５ 吸入室 ６ 隔壁 ７ 圧力逃がし弁 ８ 本体 ９ 鋼球 １０ バネ １１ 入口 １２ 出口 １３ 熱応答型過電流保護装置 １４ 吸入管 １５ 軸受部品 １６ 吸入孔 １７ 吐出管
フロントページの続き (72)発明者 村松 繁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 密閉容器の内部に電動機部と圧縮機構部
    を配し、前記密閉容器の上部に吐出ガスを一時貯溜する
    吐出室を配し、前記密閉容器の下部に吸入ガス圧力が作
    用する吸入室を配し、前記電動機部を前記吸入室に設
    け、前記吐出室と前記吸入室との隔壁に圧力逃がし弁を
    設け、前記圧力逃がし弁低圧側出口近傍に前記電動機部
    の熱応答型過電流保護装置を配設したスクロール圧縮
    機。
  2. 【請求項２】 前記熱応答型過電流保護装置を電動機部
    上部に構成した請求項１記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項３】 密閉容器の内部に電動機部と圧縮機構部
    を配し、前記密閉容器の内部を吐出室と吸入室に区画
    し、その隔壁に圧力逃がし弁を設け、前記圧力逃がし弁
    の動作設定値が前記電動機部のブレークダウン圧力より
    も低く設定したスクロール圧縮機。
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