JPH07189426A - 高温コンクリート構造物の補強方法及びそれに使用する樹脂 - Google Patents

高温コンクリート構造物の補強方法及びそれに使用する樹脂

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JPH07189426A
JPH07189426A JP5347962A JP34796293A JPH07189426A JP H07189426 A JPH07189426 A JP H07189426A JP 5347962 A JP5347962 A JP 5347962A JP 34796293 A JP34796293 A JP 34796293A JP H07189426 A JPH07189426 A JP H07189426A
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JP
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resin
curing
concrete structure
high temperature
impregnated
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JP5347962A
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Makoto Saito
誠 斉藤
Yoshimasa Chiba
喜政 千葉
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Tonen General Sekiyu KK
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Tonen Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 繊維強化材に含浸する樹脂が室温で硬化する
ことができ、70℃程度の高温時にも物性低下がなく、
使用時に70℃程度に高温となる煙突等の高温コンクリ
ート構造物を、高温時にも繊維強化材により良好に補強
することを可能とすることにある。 【構成】 繊維強化材の一方向炭素繊維強化シートに含
浸する樹脂として、ビスフェノルーAエポキシ樹脂又は
ビスフェノールFエポキシ樹脂からなる主剤と、環状脂
肪族アミン、脂肪芳香族アミン又は芳香族アミンからな
る硬化剤とからなる樹脂を用いた。 【効果】 上記構成の樹脂によれば、加熱硬化後のガラ
ス転移点温度が70℃以上で、且つ20℃、7日間の養
生での硬化反応率が80%以上となるので、樹脂を室温
で硬化して70℃程度の高温時にも良好な物性を発現さ
せることができ、高温時においても繊維強化シートによ
る高温コンクリート構造物の補強を良好に行なうことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
表面に炭素繊維、ガラス繊維等の繊維シート、クロス及
び不織布(マット等)などの繊維強化材を貼り付け、そ
の繊維強化材の繊維に含浸した樹脂を硬化して繊維強化
複合樹脂材料となすことにより、コンクリート構造物を
補強する方法に関し、詳しくは使用時に高温となる煙突
等の高温コンクリート構造物を補強する方法、及びそれ
に使用する樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物、例えば自動車や鉄
道のコンクリート橋脚、ビルディングの柱や梁、或いは
コンクリート電柱などの表面に、支持体シート上に接着
剤層を介して強化繊維を一方向に設けた強化繊維シート
を貼り付け、その強化繊維中にマトリクス樹脂を含浸、
硬化して、繊維強化複合樹脂材料とすることにより、コ
ンクリート構造物を補強することが行なわれており、本
出願人は、これに好適な強化繊維シート及びこれを用い
た補強方法を先頃提案した(特開平3−222734、
3−224901号等)。
【0003】上記において、マトリクス樹脂の含浸、強
化繊維シートの貼り付けの施行法は、予め補強現場で強
化繊維中にマトリクス樹脂を含浸してから、強化繊維シ
ートをコンクリート構造物の表面に貼り付けても、或い
は構造物の表面に樹脂を含浸してから強化繊維シートを
貼り付け、その上から押圧して強化繊維中に樹脂を含浸
してもよい。更には支持体シートを樹脂浸透性にしてお
いて、構造物の表面にプライマーを塗布して強化繊維シ
ートを貼り付け、その後、支持体シート上から樹脂を塗
布して強化繊維中に含浸することもできる。
【0004】これによれば、補強現場で施行性良くコン
クリート構造物の補強を行なうことができる、又平な面
だけでなく湾曲した箇所にも適用できる、室温硬化型の
樹脂の使用によって含浸後放置により樹脂を硬化でき、
補強現場での加熱硬化の作業が不要になる等の優れた効
果が奏されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用時
に高温となる高温コンクリート構造物では、強化繊維シ
ートに含浸させる樹脂や、コンクリート構造物の表面に
予め塗布するプライマー樹脂の特性により、十分な補強
効果が得られない問題があった。
【0006】例えば焼却炉のコンクリート煙突では、そ
のコンクリート壁内に通気路を設けて、外気の通気によ
りコンクリート壁を冷却するようにしているが、夏場の
使用では、コンクリート壁の表面が50〜70℃程度と
かなり高温となる。
【0007】このようなコンクリート煙突の補強に、室
温硬化によって物性を良好に発現できる樹脂を使用した
場合、70℃の高温環境下では樹脂の物性の発現が低く
なって、強化繊維シートによる補強効果を70℃の高温
環境下で十分に得ることができない。一方、70℃の高
温環境下で良好な物性を発現する樹脂では、室温硬化に
よっては樹脂の物性を良好に発現できず、その場合に
は、室温、70℃の高温環境下とも、強化繊維シートに
よる補強効果を十分に得ることができない。
【0008】本発明の目的は、使用時に70℃程度に高
温となる煙突等の高温コンクリート構造物の表面に、強
化繊維シート等の繊維強化材を貼り付け、次いでその貼
り付けの前及び/又は後に繊維強化材の繊維に含浸した
樹脂を硬化して、高温コンクリート構造物を補強するに
際し、高温時の物性の低下がない樹脂を使用して、高温
時においても良好な補強効果を得ることができる高温コ
ンクリート構造物の補強方法を提供することである。
【0009】本発明の他の目的は、室温で硬化すること
ができ、70℃程度の高温時にも良好な物性を発現して
物性低下がなく、煙突等の使用時に高温となる高温コン
クリート構造物の強化繊維シートによる補強に使用する
のに好適な樹脂を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
高温コンクリート構造物の補強方法及び樹脂にて達成さ
れる。要約すれば本発明は、使用時に高温となる高温コ
ンクリート構造物の表面に、繊維強化材を貼り付け、そ
の貼り付けの前及び/又は後に前記繊維強化材の繊維に
含浸した樹脂を硬化することからなる補強方法であっ
て、前記樹脂は、加熱硬化後のガラス転移点温度が70
℃以上で、且つ20℃、7日間の養生での硬化反応率が
80%以上であることを特徴とする高温コンクリート構
造物の補強方法である。
【0011】又本発明は、ビスフェノールAエポキシ樹
脂又はビスフェノールFエポキシ樹脂からなる液状のエ
ポキシ樹脂と、環状脂肪族アミン、脂肪芳香族アミン又
は芳香族アミンからなる硬化剤とから構成され、加熱硬
化後のガラス転移点温度が70℃以上で、且つ20℃、
7日間の養生での硬化反応率が80%以上であることを
特徴とする樹脂である。
【0012】以下、本発明を詳述する。本発明の大きな
特徴は、使用時に70℃程度に高温となる煙突等のコン
クリート構造物に対し、強化繊維シート等の繊維強化材
による補強効果を高温時においても良好に得ることがで
きるようにするために、室温で硬化することができ、且
つ70℃程度の高温時にも良好な物性を発現して、物性
低下がない樹脂を使用することである。
【0013】そこで、本発明では、樹脂に、(1)加熱
硬化後のガラス転移点温度が70℃以上であること、
(2)20℃、7日間の養生での硬化反応率が80%以
上であることの2つの特性を備えさせた。
【0014】ここで、ガラス移転点温度及び硬化反応率
の測定は、次のように行なう。
【0015】本発明に係る樹脂は、一般に、主剤の樹脂
とその硬化剤とからなっているが、この主剤/硬化剤を
所定の配合割合で混合した硬化剤配合樹脂のサンプル
を、DSC(示差走査熱量測定)測定器により、20℃
から200℃まで10℃/minの速度で昇温して加熱
硬化した後、その加熱硬化した樹脂について再度20℃
から200℃まで10℃/minで昇温し、そのときに
得られる昇温カーブの変曲点の温度を求めれば、これが
加熱硬化後の樹脂のガラス転移点温度である。
【0016】又同一の硬化剤配合樹脂の別サンプルにつ
いて、DSC測定器により、20℃から200℃まで1
0℃/minの速度で昇温して加熱硬化し、その200
℃に昇温したときまでの樹脂の総発熱量Q0 を測定す
る。次いでその加熱硬化した樹脂を20℃で7日間養生
後、DSC測定器により再度同一条件で昇温し、200
℃に昇温したときまでの樹脂の総発熱量Q1 を測定す
る。これから、20℃、7日間の養生での硬化反応率
(室温硬化度)は、 硬化反応率=1−Q1 /Q0 と求まる。
【0017】このような特性の樹脂によれば、室温で硬
化することができ、且つ70℃程度の高温時にも良好な
物性を発現することができ、使用時に70℃程度に高温
となる煙突等のコンクリート構造物に対し、繊維強化シ
ート等の繊維強化材による補強効果を高温時においても
良好に得ることが可能になる。
【0018】本発明によれば、上記の樹脂は、ビスフェ
ノールA又はビスフェノールFエポキシ樹脂からなる主
剤の液状のエポキシ樹脂と、環状脂肪族アミン、脂肪芳
香族アミン又は芳香族アミンからなる硬化剤とを必須成
分としてなっている。
【0019】主剤である液状エポキシ樹脂のビスフェノ
ールAエポキシ樹脂又はビスフェノールFエポキシ樹脂
は、単独又は併用して使用することができる。
【0020】硬化剤である環状脂肪族アミン、脂肪芳香
族アミン、芳香族アミンは、これらアミンそのもの及び
その変性品を使用することができ、これらを単独又は2
種以上併用して使用することができる。環状脂肪族アミ
ン及びその変性品を例示すれば、N−アミノエチルピペ
ラジン、イソフォロンジアミン、1,3−ビスアミノメ
チルシクロヘキサン、メンセンジアミン等が挙げられ
る。脂肪芳香族アミンを例示すれば、キシリレンジアミ
ン等が挙げられる。芳香族アミンを例示すれば、メタフ
ェニレンジアミン、DDM(ジアミノジフェニルメタ
ン)等が、芳香族アミンの変性品を例示すれば、エポキ
シ樹脂付加反応物、マンニッヒ反応物、アクリロニトリ
ル付加反応物等が挙げられる。
【0021】必要に応じて、硬化促進剤、希釈剤、反応
性希釈剤或いは無機充填剤等を、主剤又は硬化剤の一方
又は両方に添加することができる。
【0022】本発明は、以上のように構成され、ビスフ
ェノールAエポキシ樹脂又はビスフェノールFエポキシ
樹脂からなる主剤と、環状脂肪族アミン、脂肪芳香族ア
ミン又は芳香族アミンからなる硬化剤とから構成され、
加熱硬化後のガラス転移点温度が70℃以上で、且つ2
0℃、7日間の養生での硬化反応率が80%以上である
特性の樹脂を使用するので、樹脂を室温で硬化して70
℃程度の高温時にも良好な物性を発現させることがで
き、使用時に70℃程度に高温となる煙突等のコンクリ
ート構造物に対し、強化繊維シート等の繊維強化材によ
る補強効果を高温時においても良好に得ることができ
る。
【0023】以下、本発明の具体例について説明する。
【0024】
【実施例】
実施例1〜6及び比較例1〜5 主剤の液状エポキシ樹脂として、ビスフェノールAエポ
キシ樹脂又はビスフェノールFエポキシ樹脂を、硬化剤
として、環状脂肪族アミン、脂肪芳香族アミン又は芳香
族アミン若しくはそれらの変性品を、表1に示す割合で
使用して、本発明に係る樹脂を作成し、これを実施例1
〜6とした。
【0025】そして樹脂の加熱硬化後のガラス転移点温
度Tg及び20℃、7日間の養生での硬化反応率を測定
し、又樹脂を一方向炭素繊維シートに含浸し、室温で硬
化して、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)板の試
験片を作成し、そのCFRP板の0°引張強度及び10
cmラップ強度を室温環境下及び70℃の環境下で測定
した。それらの測定結果を同様に表1に示す。
【0026】比較のために、表2に示すように、液状エ
ポキシ樹脂又は硬化剤が本発明の範囲を外れる条件で樹
脂を作成し、これを比較例1〜5とした。そして上記と
同様、樹脂の加熱硬化後のガラス転移点温度Tg及び2
0℃、7日間の養生での硬化反応率を測定した。又樹脂
を一方向炭素繊維シートに含浸し、室温で硬化して、C
FRP板の試験片(0°引張試験片及び10cmラップ
試験片)を作成し、そのCFRP板の0°引張強度及び
10cmラップ強度を室温環境下及び70℃の環境下で
測定した。それらの測定結果を同様に表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】上記の樹脂の作成法及び試験法を、実施例
1の場合を例に取って以下に詳述するが、実施例2〜6
及び比較例1〜5についても実施例1に準じて行なっ
た。
【0030】実施例1では、表1に示すように、主剤と
して、ビスフェノールAエポキシ樹脂(油化シェル製エ
ピコート828(Ep828))を使用し、硬化剤とし
て、1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン(1,3
−BAC)のビスフェノールAエポキシ樹脂付加物を使
用し、この硬化剤に、反応促進剤/希釈剤としてベンジ
ルアルコールを混合した。硬化剤と反応促進剤/希釈剤
の配合比は、重量部で1,3−BAC90部に対しベン
ジルアルコール10部である。主剤と反応促進剤/希釈
剤を配合した硬化剤との配合比は、重量比で3:1であ
る。
【0031】このようにして調製された樹脂の加熱硬化
のガラス転移点温度Tg及び20℃、7日間の養生での
硬化反応率(室温硬化度)を、先に説明した方法で測定
した。
【0032】又別途、上記の樹脂を一方向炭素繊維シー
トに含浸し、室温で硬化して、CFRP(炭素繊維強化
プラスチック)板の試験片を作成し、0°引張強度及び
10cmラップ強度の測定に供した。
【0033】(1)0°引張試験片は次のように作成し
た。離型性フィルム上に上記の樹脂を塗布し、その
上に一方向炭素繊維シート(10cm幅×25cm長
さ)を1枚載せ、更に上から樹脂を補充後、ハンド
ローラで上から押圧して樹脂を炭素繊維シートに含浸し
て施行し、施行された炭素繊維シートを室温で7日間
養生して樹脂を硬化し、CFRP板を得る。そしてそ
のCFRP板を12.5mm幅で繊維配列方向に切断
後、図1(a)及び(b)にそれぞれ平面図及び側面
図を示すように、CFRP板10の両端にアルミニウム
タブ12を接着して、室温環境下の0°引張試験片とし
た。70℃環境下の0°引張試験片は、上記の引張試
験片を70℃のオーブン中で更に24時間養生して得
た。
【0034】(2)10cmラップ試験片は次のように
作成した。上記(1)の〜の操作により樹脂を含
浸した炭素繊維シート(10cm幅×20cm長さ)を
1層施行後、同様の操作により更に1層の樹脂を含浸
した炭素繊維シート(10cm幅×20cm長さ)を、
上記の炭素繊維シートと繊維方向に10cmだけラップ
して施行し、これを室温で7日間養生して樹脂を硬化
し、CFRP板を得る。そしてその10cmラップC
FRP板を12.5mm幅で繊維配列方向に切断後、
図2(a)及び(b)にそれぞれ平面図及び側面図を示
すように、ラップしたCFRP板10の両端にアルミニ
ウムタブ12を接着して、10cmラップ試験片とし
た。70℃環境下のラップ試験片は、上記のラップ試
験片を70℃のオーブン中で更に24時間養生して得
た。
【0035】一方向炭素繊維シートとしては、東燃
(株)製のフォルカトウシートFTS−C1−20を使
用した。図3に示すように、この一方向炭素繊維シート
1は、基本的に、支持体シート2上に接着剤層3を炭素
繊維4を介して一方向に配列してなっている。
【0036】0°引張強度及びラップ強度の試験方法
は、JIS K7073に準拠した方法により実施し
た。試験機はインストロン1185を使用し、引張強度
及びラップ強度の試験共、引張速度2mm/minで実
施した。
【0037】0°引張強度の試験結果は、炭素繊維シー
トの設計厚み(0.11mm厚/1層)をベースとした
試験片横断面積で割った単位断面積当たりの強度表示と
した。10cmラップ試験においても、同様の表示とし
たが、強度の他に破壊モード(試験片の母材部の引張破
壊又はラップ部の剥離破壊)も調べた。
【0038】表1に示されるように、実施例1〜6で
は、樹脂の加熱硬化後のガラス転移点温度Tgが最低の
実施例6でも82℃というように、いずれも70℃を優
に超えており、又20℃、7日間の養生での室温硬化度
がいずれも80%を超えている。このため実施例1〜6
では、70℃での樹脂の物性の低下がなく、室温のみな
らず70℃においても樹脂の物性を良好に発揮させるこ
とができ、室温及び70℃環境下のいずれの引張試験に
おいても、0°引張強度及び10cmラップ強度共に十
分な強度を得ることができ、ラップ強度引張試験におい
ても、ラップの剥離破壊でなく引張破壊(母材の破壊)
となった。
【0039】これに対し、表2に示されるように、比較
例1〜3では、いずれも、樹脂の加熱硬化後のガラス転
移点温度Tgが70℃を下回っており、このためいずれ
も、70℃環境下での0°引張強度及び10cmラップ
強度が劣った。比較例4〜5では、樹脂の20℃、7日
間の養生での室温硬化度が80%を下回っており、この
ため室温環境下での10cmラップ強度に劣り、小さな
ラップ強度でラップ剥離により破壊した。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、使用
時に70℃程度に高温になる煙突等の高温コンクリート
構造物に対し、強化繊維シート等の繊維強化材により補
強をするに際し、強化繊維シートに含浸する樹脂とし
て、ビスフェノールAエポキシ樹脂又はビスフェノール
Fエポキシ樹脂からなる主剤と、環状脂肪族アミン、脂
肪芳香族アミン又は芳香族アミンからなる硬化剤とから
構成され、加熱硬化後のガラス転移点温度が70℃以上
で、且つ20℃、7日間の養生での硬化反応率が80%
以上である特性の樹脂を使用するので、樹脂を室温で硬
化して70℃程度の高温時にも良好な物性を発現させる
ことができ、強化繊維シートによるコンクリート構造物
の補強を高温時においても良好に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で使用した0°引張試験片を示
す図である。
【図2】本発明の実施例で使用したラップ験片を示す図
である。
【図3】本発明で使用する一方向炭素繊維シートを示す
断面図である。
【符号の説明】
1 一方向炭素繊維シート 2 支持体シート 3 接着剤層 4 炭素繊維 10 CFRP板 12 タブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // E01D 19/02 B29K 63:00 105:08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用時に高温となる高温コンクリート構
    造物の表面に、繊維強化材を貼り付け、その貼り付けの
    前及び/又は後に前記繊維強化材の繊維に含浸した樹脂
    を硬化することからなる補強方法であって、前記樹脂
    は、加熱硬化後のガラス転移点温度が70℃以上で、且
    つ20℃、7日間の養生での硬化反応率が80%以上で
    あることを特徴とする高温コンクリート構造物の補強方
    法。
  2. 【請求項2】 ビスフェノールAエポキシ樹脂又はビス
    フェノールFエポキシ樹脂からなる主剤と、環状脂肪族
    アミン、脂肪芳香族アミン又は芳香族アミンからなる硬
    化剤とから構成され、加熱硬化後のガラス転移点温度が
    70℃以上で、且つ20℃、7日間の養生での硬化反応
    率が80%以上であることを特徴とする樹脂。
JP5347962A 1993-12-24 1993-12-24 高温コンクリート構造物の補強方法及びそれに使用する樹脂 Pending JPH07189426A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012029966A1 (ja) * 2010-08-31 2012-03-08 新日鉄マテリアルズ株式会社 鋼構造物の補強方法及び補強構造体、並びに、鋼構造物補強用弾性層形成材
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