JPH07188580A - 酸化チタン顔料 - Google Patents

酸化チタン顔料

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JPH07188580A
JPH07188580A JP33262793A JP33262793A JPH07188580A JP H07188580 A JPH07188580 A JP H07188580A JP 33262793 A JP33262793 A JP 33262793A JP 33262793 A JP33262793 A JP 33262793A JP H07188580 A JPH07188580 A JP H07188580A
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JP
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titanium dioxide
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rutile
anatase
titanium oxide
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JP33262793A
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Hiroyuki Hagiwara
浩行 萩原
Katsura Ito
桂 伊藤
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Showa Denko KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09CTREATMENT OF INORGANIC MATERIALS, OTHER THAN FIBROUS FILLERS, TO ENHANCE THEIR PIGMENTING OR FILLING PROPERTIES ; PREPARATION OF CARBON BLACK  ; PREPARATION OF INORGANIC MATERIALS WHICH ARE NO SINGLE CHEMICAL COMPOUNDS AND WHICH ARE MAINLY USED AS PIGMENTS OR FILLERS
    • C09C1/00Treatment of specific inorganic materials other than fibrous fillers; Preparation of carbon black
    • C09C1/36Compounds of titanium
    • C09C1/3607Titanium dioxide
    • C09C1/3653Treatment with inorganic compounds
    • C09C1/3661Coating

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色相としても優れかつ隠蔽力も高い酸化チタ
ン顔料を提供する。 【構成】 ルチル型二酸化チタン粒を中核とし、無機物
質よりなる中間層を介してアナターゼ型二酸化チタンの
層で被覆された酸化チタン顔料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は波長400nmでの分光反
射率が高い酸化チタン顔料に関する。これはプラスチッ
ク、フィルム、塗料等の着色顔料として非常に有用なも
のである。
【0002】
【従来の技術】酸化チタン顔料は、他の白色顔料に比べ
白色度、隠蔽力、着色力が優れ、プラスチック、フィル
ム、塗料等の着色顔料として広く使われている。一般に
酸化チタン顔料は、結晶型の違いからアナターゼ型とル
チル型の2種類があるが、ルチル型の方が、アナターゼ
型に比べ隠蔽力が遥かに高い。近年、高い隠蔽力を要求
する分野が増えてきて、ルチル型の二酸化チタンが注目
されてきている。ところが、ルチル型は、アナターゼ型
に比べ黄味を帯びており、色相として高級感に劣る。こ
の黄味を帯びた色相は、ルチル型が、青色光の領域であ
る400〜420nmの波長を吸収する性質があることに
起因する。そこで従来より、ルチル型の欠点である黄ば
みを改善するために、次のような方法が行われてきた。 (1)群青のような無機のブルーイング剤を添加する方
法(特開昭53−19021)、(2)蛍光増白剤を添
加する方法(USP−3501298)、(3)ルチル
型とアナターゼ型を混合する方法(特開昭56−598
7)、(4)ルチル型酸化チタンの表面に、耐候安定性
を高める目的で非晶質の含水酸化チタンを被覆する方法
(特開昭61−281018等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブルーイング剤を使用
する場合には、ルチル型とブルーイング剤を均一に混合
することが非常に難しいため、色のむらができ、また二
酸化チタンの持つ明度も阻害するという問題点がある。
一方、蛍光増白剤を使用する場合、少量の添加でルチル
型の色相が改善できる反面、コストが高く、蛍光増白剤
自身が耐久性に劣るため、長時間使用していると劣化し
てかえって黄色くなるという問題がある。また、ルチル
型とアナターゼ型を混合する場合には、ルチル型とアナ
ターゼ型の平均的な色相のものしかできず、大きな改善
とはならない。また、含水酸化チタンで被覆しても、波
長400nmにおける分光反射率の向上は十分でなく、色
相の改善には到らない。本発明は、色相としても優れか
つ隠蔽力も高い酸化チタン顔料を目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者は上記目的を達成
すべき努力をし、いろいろ検討した結果、本発明を見出
した。即ち、ルチル型二酸化チタン粒を中核とし、無機
物質よりなる中間層を介してアナターゼ型二酸化チタン
の層で被覆されたことを特徴とする酸化チタン顔料を見
出した。
【0005】中核となる二酸化チタンはルチル型のもの
で、結晶性が高いものの方が光学的特性、特に反射率、
隠蔽力が優れているため好ましい。ルチル型の二酸化チ
タンのX線回折において2Θ=25.3°での最強干渉
線の半価幅が0.5°以下であるのがより好ましい。本
発明に使用するルチル型二酸化チタンは0.1〜0.3
μmの粒径(d50)が好ましい。この粒径範囲外の場
合、顔料として光学特性、例えば隠蔽力等が大幅に低下
してしまうため実用に適さなくなり好ましくなくなる。
【0006】次に、無機物質よりなる中間層について述
べる。無機物質としてはSiO2 ,Al23 ,ZrO
2 ,ZnO等の金属酸化物、SiC,Si34 ,W
C,AlN等の非酸化物、あるいはKTiO3 ,KTi
PO4 等の複合酸化物が利用できる。中でも、被着のし
やすさから、金属酸化物、特にSiO2 ,Al23
ZrO2 ,ZnOの中から少なくとも1つからなるもの
が望ましい。このような無機物質よりなる中間層を付け
る方法としては、SiO2 の場合、例えば顔料用ルチル
型二酸化チタンを1〜200g/lの濃度の水分散スラ
リーに珪酸ナトリウムを換算SiO2 量としてSiO/
TiO2 =1〜10mol%添加した後、60℃から沸点
にて加温する。温度が低いと中間層として析出し難い。
その後、酸で1〜10時間かけ均一にゆっくり中和し、
SiO2 を析出させ、ロ過、洗浄し、100〜120℃
で2〜10時間程度乾燥する。
【0007】Al23 を中間層とする場合も、アルミ
ニウム塩、例えばアルミニウムの硫酸塩、塩化物、硝酸
塩、アルミン酸ナトリウムをAl23 換算値としてA
23 /TiO2 =1〜10mol%の濃度にした二酸化
チタン1〜200g/lの水分散スラリーをそれぞれア
ルカリまたは酸で均一に析出するように1〜10時間か
けゆっくり中和し、アルミナ水和物を析出させ、ロ過、
洗浄し100〜120℃、2〜10時間乾燥後、400
〜900℃にて熱処理し、水和物を脱水化する。温度が
低いと脱水化が不十分で、次工程のチタン塩の加水分解
時に溶解することとなり、900℃を越えるとα−アル
ミナ化し次工程の被覆の付きが十分に行えず悪影響を及
ぼす。また、ZrO2 の場合の一例としては、上記と同
様にZrO2 /TiO2 量=1〜10mol%のジルコニウ
ム塩を用い、アルカリで中和し、上記と同様に乾燥し、
400〜900℃で熱処理する。
【0008】ZnOの場合、例えば、ZnO換算値/T
iO2 =1〜10mol/lの亜鉛塩で処理し、中和した
後、上記と同様に乾燥し、90〜150℃で1〜100
時間、水蒸気圧下5kg/cm2 以下で水熱処理する。この
処理条件外では脱水化が不十分になったり、効率が悪く
なるので好ましくない。
【0009】これらの無機化合物等の前述の無機物質よ
りなる中間層の被覆量、付着量は中核であるルチル型二
酸化チタンに対し0.5〜10mol%であることが好まし
く、より好ましくは1〜2mol%である。0.5mol%未
満では次に付けるアナターゼ型二酸化チタンがルチル型
に転移するのを防止する効果は少なくなり、一方、10
mol% を越えると酸化チタンの割合が低下し、顔料とし
ての特性、特に光学的特性が劣るため好ましくない。
【0010】上記の中間層を付ける理由を詳しく述べる
と次のようになる。ルチル型二酸化チタン表面に直接、
含水酸化チタンを析出させ熱処理を行うと、中核のルチ
ル型の二酸化チタンがシード的役割となり、含水酸化チ
タンがアナターゼ型になってもルチル型に転移するため
本発明の目的とする特性のものが安定して得られないた
めである。
【0011】次に、本発明の最も外側の層のアナターゼ
型二酸化チタンについて述べる。表面に無機物質よりな
る中間層で被覆されたルチル型二酸化チタンをチタン
塩、例えば四塩化チタン、硫酸チタニルをTiO2 換算
で0.1〜25g/lの水溶液中に分散させ、70℃か
ら沸点にて熱処理し、加水分解により含水酸化チタンを
表面に析出させる。70℃未満では析出効率が悪いので
好ましくない。析出後、ロ過、洗浄し、粉末の表面の付
着水を飛ばす程度100〜120℃にて乾燥する。
【0012】その後、アナターゼ型安定化剤として、リ
ン酸、リン酸塩の場合P25 換算として、カリウム塩
の場合K2 O換算として好ましい量0.05〜5wt%を
添加混合し、800〜1000℃にて、好ましくは85
0〜900℃にて熱処理する。アナターゼ型安定化剤の
添加量が少ないと一部ルチル型に転移し、多いとチタン
とリンまたはカリウムとで化合物が生成し好ましくな
い。また添加方法として十分に混合してもよく、0.0
1〜1mol/lの水溶液にして分散混合し、ロ過を行い、
水分除去の目的で100〜120℃程度で乾燥し、上記
の800〜1000℃の熱処理を行う。800℃未満で
はアナターゼ型の結晶には進まず、一方、1000℃を
越えると焼結が起こり好ましくない。アナターゼ型の結
晶になっても結晶性を高めると光学的特性がより優れる
ため、上記の温度範囲にて長時間熱処理し、X線回折に
おいて2Θ=27.4°でのアナターゼ型の最強干渉線
の半価幅が0.5°以下になるようにするのがより好ま
しい。
【0013】アナターゼ型二酸化チタンの被着量は中核
のルチル型二酸化チタンに対し、2〜20wt%であるこ
とが好ましい。2wt%未満では色相の改善には大きな効
果がなく、20wt%を越えるとルチル型二酸化チタンの
本来持っている隠蔽力を損なうことになり好ましくな
い。より好ましい被着量は5〜10wt%である。
【0014】ルチル型とアナターゼ型の色相の違いは分
光反射率の違いによる。即ち、ルチル型はアナターゼ型
に比べ400〜420nmでの反射率が低いため黄味がか
っている。400〜420nmでの分光反射率を上げる
と、色相が改善される。400〜420nmでの分光反射
率は400nmで最も低い単調増加傾向のため400nmで
の値が改善されたかどうかを判断すればよいこととな
り、下記で述べる実施例等では400nmでの反射率の値
で評価した。
【0015】
【実施例】以下、実施例および比較例により説明する。 実施例1 顔料用ルチル型二酸化チタン(d50=0.25μm)2
0gをオルト珪酸ナトリウム溶液(0.9g/l)1リッ
トルに分散させ、70℃に加熱した後、0.01Nの硫
酸を2時間かけて添加しpH7.4まで調整した。得ら
れたスラリーをロ過、洗浄し、120℃にて5時間乾燥
した。化学分析を行ったところ、TiO2に対してSi
2 が1.5wt%(2mol%相当)含有していた。次いで
得られた粉末20gを0.025mol/lの硫酸チタニル水
溶液1リットル中(TiO2 換算2g)に分散させ、2
時間沸騰させた。該スラリーをロ過し、洗浄し、120
℃で5時間乾燥後、得られた粉末粒に対し0.5wt%の
2 HPO4 を乳鉢にて混合し、900℃にて1時間焼
成した。得られた粉体を、X線回折を行った結果、ルチ
ル型とアナターゼ型の重量比が100:10であること
がわかった。ここで、ルチル型とアナターゼ型の重量比
はアナターゼ型の2Θ=27.4°の最強干渉線の強度
A とルチル型の2Θ=25.3°の最強干渉線の強度
R の比を用いた次式よりアナターゼ型含有率を求め
た。 アナターゼ型含有率(%)=100/(1+1.265
R /IA ) 得られた本発明の酸化チタン顔料を油圧成形機で嵩密度
が1.5g/cm3 の成形体にし、分光反射率計(ミノルタ
CM2002)で400nmの分光反射率を測定した結
果、78%であることがわかった。
【0016】実施例2 実施例1において、シリカ被覆後、0.0125mol/l
の硫酸チタニル水溶液1リットル中(TiO2 換算1g
相当)に分散し沸騰させた以外は実施例1と同一条件、
同一操作で酸化チタン顔料を造った。特性等を表1に示
す。
【0017】実施例3 0.3g/lのオルト珪酸ナトリウム水溶液1リットル
を使用し、SiO2 を0.5wt%被覆した以外は実施例
1と同一条件および同一操作で顔料を造り、表1に示す
特性のものを得た。
【0018】実施例4 実施例1と同じ顔料用ルチル型二酸化チタン20gを、
0.78g/lの塩化アルミ水溶液1リットル中に分散
させ、0.05mol/lの尿素水溶液を5時間かけて添加
しpH6.8まで調整し、ロ過、洗浄し、120℃、5
時間乾燥後、700℃で1時間熱処理し、γ−Al2
3 をTiO2 に対し1.5%被覆した。その後は実施例
1と同一条件、操作にて本発明の顔料を造り、表1に示
す特性のものを得た。
【0019】実施例5 実施例1において0.48g/lの塩化ジルコニウム水
溶液1リットルに中核となる二酸化チタン20gを分散
し、0.005NのNaOH水溶液を2時間かけて添加
し、pH6.5にし、該スラリーを2昼夜放置し、ロ
過、洗浄し、120℃で5時間乾燥後、500℃で1時
間熱処理し、ZrO2 を1.5wt%TiO2 に付けた。そ
の後は実施例1と同様にして表1に示す特性の顔料を得
た。
【0020】実施例6 実施例1において0.5g/lの塩化亜鉛水溶液1リッ
トル中に分散し、0.005NのNaOH水溶液を5時
間かけて添加し、pH6.8にした。このスラリーを4
0時間沸騰させ、ロ過、洗浄、乾燥(120℃、5時間)
し、ZnOをTiO2 に対し、1.5wt%付けた。その
後の処理等は実施例1と同様にし、表1に示すものを得
た。
【0021】比較例1〜2 市販のアナターゼ型二酸化チタン(古河機械金属社製F
A−55W,d50=0.15μm)およびルチル型二酸
化チタン(昭和タイタニウム社製スーパータイタニア
G,d50=0.25μm)をそれぞれ油圧成形機で、
1.5g/cm3 の嵩密度の成形体を得て実施例1と同様に
分光反射率を求め、表1に示す結果を得た。
【0022】比較例3 比較例2で用いた市販のルチル型の二酸化チタンと比較
例1で用いたアナターゼ型のものを10:1の重量比で
混合し、比較例1と同様に成形体を造り、分光反射率を
求め、表1に示す結果を得た。
【0023】比較例4 実施例1においてシリカの中間層を設けず直接、硫酸チ
タニル水溶液処理し、ロ過、洗浄、乾燥し、含水酸化チ
タンを被覆したものを造った。アナターゼ型のものは被
覆されていなかった。そのものの特性も測り、表1の結
果を得た。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明の酸化チタン顔料は色相としても
優れかつ隠蔽力も高いものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】中核となる二酸化チタンはルチル型のもの
で、結晶性が高いものの方が光学的特性、特に反射率、
隠蔽力が優れているため好ましい。ルチル型の二酸化チ
タンのX線回折において2Θ=27.4°での最強干渉
線の半価幅が0.5°以下であるのがより好ましい。本
発明に使用するルチル型二酸化チタンは0.1〜0.3
μmの粒径(d50)が好ましい。この粒径範囲外の場
合、顔料として光学特性、例えば隠蔽力等が大幅に低下
してしまうため実用に適さなくなり好ましくなくなる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】その後、アナターゼ型安定化剤として、リ
ン酸、リン酸塩の場合P25 換算として、カリウム塩
の場合K2 O換算として好ましい量0.05〜5wt%を
添加混合し、800〜1000℃にて、好ましくは85
0〜900℃にて熱処理する。アナターゼ型安定化剤の
添加量が少ないと一部ルチル型に転移し、多いとチタン
とリンまたはカリウムとで化合物が生成し好ましくな
い。また添加方法として十分に混合してもよく、0.0
1〜1mol/lの水溶液にして分散混合し、ロ過を行い、
水分除去の目的で100〜120℃程度で乾燥し、上記
の800〜1000℃の熱処理を行う。800℃未満で
はアナターゼ型の結晶には進まず、一方、1000℃を
越えると焼結が起こり好ましくない。アナターゼ型の結
晶になっても結晶性を高めると光学的特性がより優れる
ため、上記の温度範囲にて長時間熱処理し、X線回折に
おいて2Θ=25.3°でのアナターゼ型の最強干渉線
の半価幅が0.5°以下になるようにするのがより好ま
しい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【実施例】以下、実施例および比較例により説明する。 実施例1 顔料用ルチル型二酸化チタン(d50=0.25μm)2
0gをオルト珪酸ナトリウム溶液(0. 9g/l)1リ
ットルに分散させ、70℃に加熱した後、0.01Nの
硫酸を2時間かけて添加しpH7.4まで調整した。得
られたスラリーをロ過、洗浄し、120℃にて5時間乾
燥した。化学分析を行ったところ、TiO2 に対してS
iO2 が1.5wt%(2mol %相当)含有していた。次
いで得られた粉末20gを0. 025mol/lの硫酸チタ
ニル水溶液1リットル中(TiO2 換算2g)に分散さ
せ、2時間沸騰させた。該スラリーをロ過し、洗浄し、
120℃で5時間乾燥後、得られた粉末粒に対し0.5
wt%のK2 HPO4 を乳鉢にて混合し、900℃にて1
時間焼成した。得られた粉体を、X線回折を行った結
果、ルチル型とアナターゼ型の重量比が100:10で
あることがわかった。ここで、ルチル型とアナターゼ型
の重量比はアナターゼ型の2Θ=25.3°の最強干渉
線の強度IA とルチル型の2Θ=27.4°の最強干渉
線の強度IR の比を用いた次式よりアナターゼ型含有率
を求めた。 アナターゼ型含有率(%)=100/(1+1.265
R /IA ) 得られた本発明の酸化チタン顔料を油圧成形機で嵩密度
が1.5g/cm3 の成形体にし、分光反射率計(ミノルタ
CM2002)で400nmの分光反射率を測定した結
果、78%であることがわかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルチル型二酸化チタン粒を中核とし、無
    機物質よりなる中間層を介してアナターゼ型二酸化チタ
    ンの層で被覆されたことを特徴とする酸化チタン顔料。
  2. 【請求項2】 無機物質がSiO2 ,Al23 、Zr
    2 ,ZnOから選ばれる1種以上であることを特徴と
    する請求項1記載の酸化チタン顔料。
JP33262793A 1993-12-27 1993-12-27 酸化チタン顔料 Pending JPH07188580A (ja)

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