JPH07187836A - レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法 - Google Patents

レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法

Info

Publication number
JPH07187836A
JPH07187836A JP34779193A JP34779193A JPH07187836A JP H07187836 A JPH07187836 A JP H07187836A JP 34779193 A JP34779193 A JP 34779193A JP 34779193 A JP34779193 A JP 34779193A JP H07187836 A JPH07187836 A JP H07187836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
joint
ceramics
laser
laser light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34779193A
Other languages
English (en)
Inventor
Yushi Horiuchi
雄史 堀内
Hideyasu Matsuo
秀逸 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Ceramics Co Ltd filed Critical Toshiba Ceramics Co Ltd
Priority to JP34779193A priority Critical patent/JPH07187836A/ja
Publication of JPH07187836A publication Critical patent/JPH07187836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、短時間の処理で被接合物であるセ
ラミックス本来の物性を損うことなく、十分な接合強度
を有し、半導体製造工程に何ら支障のきたすことのない
セラミックス接合方法の提供を目的としている。 【構成】本発明は、遊離Siを含有するセラミックス材
料同士の接合部に、Si粉末またはSi薄膜を介在さ
せ、この接合部にレーザ光を照射することにより接合部
を局所過熱し、介在せたSi及びセラミックス材料中の
接合部近辺に存在するSiを溶融・流動化させて接合部
に充填するとともに、Siの相互移動により接合部を得
るようにしたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を熱源として
セラミックス材料同士を接合する接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりセラミックス材料同志の接合方
法は数多く提案されているが、大別すると、接合界面に
介在物を用いる所謂ろう付法と、接合界面に介在物を用
いず接合材料同志を酸化や拡散を利用して直接接合する
方法とに分けられる。前者は、例えば特開昭63−22
5584号公報に記載されており、酸化アルミニウムを
主成分とするセラミックス材料同志の接合に、ろう材と
して酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化ケイ素
などの混合粉末を用い、炭酸ガスレーザを接合部に照射
し、ろう材粉末を溶融し、凝固させてセラミックス材料
間を接合するものである。この方法では、接合部以外の
セラミックス材料の温度を低温に維持したまま、短時間
で接合がなされ、高い接合強度が得られるとするもので
ある。後者は、ホットプレス法、HIP法などと呼ば
れ、接合面を加熱及び加圧状態で直接接合するものであ
るから、被接合物以外の不純物の介入はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記所謂ろ
う付法では、介在物と被接合物の熱膨張率差に起因する
残留応力の発生から十分な接合強度が得られない場合が
多い。また異種物質の導入によりセラミックス本来の物
性が損なわれるという本質的な技術的課題もある。そし
て何よりも、拡散炉チューブやボートといった半導体熱
処理工程に用いられるセラミックス部品には、介在物に
含まれるTi、Al、Cuといった金属類の存在は致命
的である。一方、介在物を用いないホットプレス法は、
単純形状のセラミックスしか接合できず、またHIP法
は被接合物であるセラミックス全体の加熱が必要で、装
置の大型化及び処理時間が長いという課題を有してい
る。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、短時間の処理で被接合物であるセラミックス本来の
物性を損うことなく、十分な接合強度を有し、半導体製
造工程に何ら支障のきたすことのないセラミックス接合
方法の提供を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、遊離Siを含有するセラミックス材料同士
の接合部に、Si粉末またはSi薄膜を介在させ、この
接合部にレーザ光を照射することにより接合部を局所過
熱し、介在せたSi及びセラミックス材料中の接合部近
辺に存在するSiを溶融・流動化させて接合部に充填す
るとともに、Siの相互移動により接合部を得るように
したことを特徴としている。
【0006】
【作用】上記発明の接合方法では、レーザ光により接合
部の局所加熱を行うため、被接合物(セラミックス)全
体の加熱を不要としている。このことにより接合部以外
の部分の熱劣化が避けられる。またレーザ集光系のコン
トロールによりレーザ光のスキャンが可能となり、ある
程度の接合長さにも対応できる。一方、介在物(接着
剤)としては高純度のSiを用いるため、半導体製造工
程に支障をきたすことは全くない。セラミックス材料と
しては、例えばSi含浸Sic、反応焼結Si34
あって、これらに含まれる遊離Siと、接着剤としての
Si粉末又は、Si薄膜がレーザ光により同時に溶融
し、流動化し接合部に充填されると共に、接着剤Siと
遊離Siとの相互移動により強固な接着面が形成され
る。
【0007】
【実施例】はじめに本発明に用いられるレーザ照射シス
テムを図1に基づき説明する。Na:YAGレーザ発振
器1は電源2、冷却器3に接続され、レーザ光が集光系
4、ガルバノメータ5を介して真空チャンバ6に導かれ
る、真空チャンバ6内には被接合物であるセラミックス
材料7が設置され、アルゴン等の雰囲気ガスが充填され
ている。真空チャンバ6内のセラミックス材料7の温度
は赤外線温度計8により測定され、接続されるコンピュ
ータ9により電源2のコントロールに用いられる。
【0009】上記レーザ発振器には種々あり、本発明の
ようなレーザ熱プロセスに利用される主たるレーザは赤
外域の炭酸ガスレーザと、Nd:YAGレーザである
が、必ずしもこれらに限定されることはない。
【0010】ところで接合強度の良し悪しは、主にレー
ザパワー密度と照射時間に依存する。一般にパワー密度
が大きすぎると熱的にイオン化された高温プラズマが発
生し、レーザを吸収するため加工ができない。またこれ
よりやや小さい程度のパワー密度であると、短時間で表
面温度が蒸発温度となるため、照射の続く間蒸発が起
る。従って、接合のためにはさらにパワー密度を下げ、
表面温度が蒸発温度以下となる条件設定を行う必要があ
る。そして、表面温度を蒸発温度以下かつ融解温度以上
の状態に保持することにより、初めて接合が可能とな
る。適切な接合条件は、パワー密度、照射時間の他、被
接合物表面の反射率や物性(熱伝導率、比熱等)といっ
たファクタによっても決定される。
【0011】次に上記レーザ照射システムを用いて行っ
たセラミックス接合例を図2、図3に基づいて説明す
る。図2に示すように、東芝セラミックス製のSi含浸
タイプSiC(商品名:TPSS,遊離Si量=15重
量%)より3x4x20mmのテストピース7aを2本
切りだした。そして、この2本のテストピース7aの端
面同士を突き合わせその間にSiの箔7b(t≒0.0
5mm)をはさみ、反対側の端面には断熱材10として
のアルミナ製耐火ファイバーを取り付け両側からクラン
プした。
【0012】次に、これを図1のレーザ照射焼結炉内に
セットした。尚、本レーザーの発振器の主たる仕様は、
レーザー媒体=Nd:YAG,発振波長=1.06μ
m,最大出力=300Wである。セット後、レーザービ
ーム径≒5mmφに絞り接合面にレーザーが照射される
よう位置決めし、徐々に出力を上げると同時に接合面に
そってビームをスキャンさせた。最終的に出力100W
で、約10分間接合面に沿ってレーザー照射を続けた
後、レーザー照射を停止した。尚、照射中の炉内雰囲気
はArガスで、サンプルの平均温度は約1200℃であ
った。冷えた後、クランプをはずしたところ2本のテス
トピース7aは接着していた。次にこの接合されたサン
プルの4点曲げ試験を実施したところ、345MPaで
あった。なお、この材料単独の4点曲げ強さは約400
MPaであり、強度の低下率は20%未満と高強度な接
合体が得ることができた。
【0013】次に上記実施例と同じ材料を図3に示すよ
うに凹凸形状に加工したサンプル7aを1セット準備
し、接合強度の試験を行った。この試験においては、こ
の接合部のすき間に高純度Si微粉末7cを充填し、こ
の他は例1に示すのと同一の条件で、サンプル外側の接
合面に沿ってレーザー照射を行なった。試験後サンプル
7bを取りだしたところ接合されていた。これを上記実
施例と同様、4点曲げ試験に供したところ、曲げ強さは
370MPaを示し、良好な接合体であることが確認で
きた。
【0014】次に、図2に示されるサンプルについて、
次の温度条件でHIPを行ない、上記実施例の接合強度
と比較する試験を行った。尚、加熱炉内の雰囲気はAr
ガスで、その圧力は1000kg/cm2 に維持され、
加熱時間は1時間とした。
【0015】
【表1】
【0016】上記比較例の結果からも明らかなように、
本発明はHIP法による接合と比べり、より強固な接合
面を形成でき、十分な接合強度をうることができた。
尚、上記実施例では、被接合物としてSi含浸タイプの
SiCを用いたが、本発明の特徴の1つは、被接合物が
遊離Siを含むセラミックスであることであり、この遊
離Siは少なくとも接合部付近に存在すれば良い。従っ
て、例えば元来遊離Siをもたない多孔質セラミックス
を接合する場合には、その接合部付近にSiを予め含浸
しておくなどの処理を施せば、本発明を同様に実施でき
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザ光により短時間でセラミックスの本来の物性を損
うことなく接合することができ、また遊離Siと接着剤
としてのSiとの相互移動により強固な接合面を形成す
ることができる。もちろん異種金属等を含まないから、
接合されたセラミックス部品を半導体製造工程に用いて
も何ら支障ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明を実施する際に用いるレーザ照
射システムの構成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施例の場合のサンプルセ
ット状態を示す説明図である。
【図3】 図3は本発明の他の実施例のサンプルセット
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
7 セラミックス材料 7a サンプル 7b Si箔 7c Si粉末

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離Siを含有するセラミックス材料同士
    の接合部に、Si粉末またはSi薄膜を介在させ、この
    接合部にレーザ光を照射することにより接合部を局所過
    熱し、介在せたSi及びセラミックス材料中の接合部近
    辺に存在するSiを溶融・流動化させて接合部に充填す
    るとともに、Siの相互移動により接合部を得るように
    したことを特徴とするレーザ光によるSi含有セラミッ
    クスの接合方法。
JP34779193A 1993-12-24 1993-12-24 レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法 Pending JPH07187836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34779193A JPH07187836A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34779193A JPH07187836A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07187836A true JPH07187836A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18392605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34779193A Pending JPH07187836A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07187836A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528737A (ja) * 1999-12-15 2003-09-30 サイメディカ リミテッド 接合製品およびその製造方法
WO2003106374A1 (de) * 2002-06-14 2003-12-24 Technische Universität Dresden Verfahren zur herstellung von gasdichten und hochtemperaturbeständigen verbindungen von formteilen aus nichtoxidischer keramik mittels laser
JP2007269506A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス繊維用切断刃、その製造方法及び切断装置
WO2013045308A1 (de) * 2011-09-30 2013-04-04 Sgl Carbon Se Laserstrahllöten von materialien auf siliciumkarbidbasis
JP2013193082A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Toshiba Corp 接合装置および接合方法
JP2014185058A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toshiba Corp セラミック部材の接合方法
WO2016194444A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 株式会社日立製作所 炭化珪素セラミックス接合体

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003528737A (ja) * 1999-12-15 2003-09-30 サイメディカ リミテッド 接合製品およびその製造方法
WO2003106374A1 (de) * 2002-06-14 2003-12-24 Technische Universität Dresden Verfahren zur herstellung von gasdichten und hochtemperaturbeständigen verbindungen von formteilen aus nichtoxidischer keramik mittels laser
US7462255B2 (en) 2002-06-14 2008-12-09 Technische Universitaet Dresden Method for producing by laser gastight and high-temperature resistant connections of shaped parts made of a non-oxidic ceramic
JP2007269506A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Nippon Electric Glass Co Ltd ガラス繊維用切断刃、その製造方法及び切断装置
JP4529185B2 (ja) * 2006-03-30 2010-08-25 日本電気硝子株式会社 ガラス繊維用切断刃、その製造方法及び切断装置
WO2013045308A1 (de) * 2011-09-30 2013-04-04 Sgl Carbon Se Laserstrahllöten von materialien auf siliciumkarbidbasis
JP2013193082A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Toshiba Corp 接合装置および接合方法
JP2014185058A (ja) * 2013-03-22 2014-10-02 Toshiba Corp セラミック部材の接合方法
WO2016194444A1 (ja) * 2015-06-01 2016-12-08 株式会社日立製作所 炭化珪素セラミックス接合体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4426442B2 (ja) レーザーを用いて非酸化物セラミックからなる成形部材の気密でかつ耐熱性の結合を生じさせる方法
KR102474915B1 (ko) 동력학적으로 제한된 나노-스케일 확산 접합 구조 및 방법
JPH0314795B2 (ja)
JPH0262516B2 (ja)
US5473137A (en) Method of bonding copper and a substrate for power electronics and made of a non-oxide ceramic
JPH07187836A (ja) レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法
JPH07185853A (ja) レーザ光によるSi含有セラミックスの接合方法
JPH028333A (ja) 繊維強化金属の成形方法
CN111604558B (zh) 低成本、自活化焊接陶瓷的方法及其应用
JP2585654B2 (ja) セラミックスの接合方法
JP2002336983A (ja) 異種金属の接合方法
JP2005238249A (ja) レーザ照射による異種材料の接合方法と装置
JPH02124778A (ja) AlNセラミックス同志の接合体及びこれを用いた放熱装置
JP2585653B2 (ja) セラミックスの接合方法
JPS6130292A (ja) 熱間等方圧プレスによる拡散接合法
JPS6016876A (ja) レ−ザによるセラミツクの溶接方法
JP2585652B2 (ja) セラミックスの接合方法
JPH0597530A (ja) セラミツクス焼結体の接合方法
JPH0337165A (ja) セラミックスと金属との接合方法
JPH0547513B2 (ja)
JPH06345545A (ja) 熱間等方加圧処理用カプセルの製作方法
Riviere et al. Comparison between two techniques in laser welding of ceramics
JPH02180770A (ja) 黒鉛とモリブデンの接合方法
JPS6197174A (ja) セラミツクスと金属との拡散接合方法
CN1539593A (zh) 化学气相沉积金刚石厚膜的焊接方法