JPH07186604A - ホイール用軸受装置 - Google Patents
ホイール用軸受装置Info
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- JPH07186604A JPH07186604A JP5333149A JP33314993A JPH07186604A JP H07186604 A JPH07186604 A JP H07186604A JP 5333149 A JP5333149 A JP 5333149A JP 33314993 A JP33314993 A JP 33314993A JP H07186604 A JPH07186604 A JP H07186604A
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Abstract
防止でき、優れたシール性能を長期にわたって維持する
ことができるホイール用軸受装置を提供する。 【構成】 外輪4と内輪3の間に設けられた断面L字形
状の芯金12と弾性部材13と断面L字形状のスリンガ
ー14が構成するシール部11を備える。外輪4を軸方
向に固定する止め輪20の止め輪本体21に弾性部材2
2を固着して、この弾性部材22の内周端のリップ22
aをスリンガー14の外端面14a−1に接触させて、ス
リンガー14と芯金12の間の隙間C1をシールする。
弾性部材22の内周端からスリット23を入れる。 【効果】 シール部11の内部を外部から密封でき、シ
ール部11の中に泥水等が侵入することを防止できる。
Description
動車のホイール用軸受装置に関する。
ては、図3に示すものがある。このホイール用軸受装置
は、車体側のナックル1と車軸のハブ2との間に設けら
れ、内輪3と外輪4ところ5と保持器6とが構成する軸
受7を備え、ナックル1の内周面に形成された溝10に
嵌合されて固定された止め輪8を外輪4の軸方向端面に
当接させて、外輪4をナックル1に対して軸方向に固定
している。
輪3の軸方向端部と外輪4の軸方向端部との間に配置さ
れ、内輪3と外輪4の間の空間をシールするシール部1
1を備えている。このシール部11は、外輪4の軸方向
端部の内周面に固定された断面L字形状の芯金12と、
この芯金12に固着された弾性部材13と、内輪3の軸
方向端部の外周面に固定された断面L字形状のスリンガ
ー14とを有している。また、上記弾性部材13は、先
端に3つのリップ13a,13b,13cを有し、このリッ
プ13a,13b,13cを上記スリンガー14に密着させ
ている。
た弾性部材13のリップ13a,13b,13cをスリンガ
ー14に密着させて、軸受7の内部空間を軸受7の外部
空間に対してシールしている。さらに、上記シール部1
1は、このスリンガー14の径方向部14aと芯金12
の軸方向部12bとの間の隙間C1ができるだけ小さく
なるように、スリンガー14を配置して、シール部11
自体の内部に外部から泥水等が浸入しないようにしてい
る。このことによって、シール部11のシール性能を向
上させている。
来のホイール用軸受装置では、ナックル1とハブ2との
間から侵入した泥水等が、シール部11の隙間C1に直
接にかかるから、隙間C1から、泥水等がシール部11
の内部へ図中矢印Aで示す経路で侵入してくる確率が高
いという問題がある。この泥水侵入の結果、上記泥水等
が弾性部材13のリップ13a,13b,13cとスリンガ
ー14との間に噛み込まれると、上記リップ13a,13
b,13cが摩耗して、リップ13a,13b,13cのシール
性能が損なわれ、シール部11の内部に侵入した泥水等
が、上記弾性部材13のリップ13a,13b,13cを通
り抜け、芯金12の径方向部12aとスリンガー14と
の間の隙間C2をも通って、軸受7内部に侵入してしま
うという問題がある。
部に泥水等が侵入することを防止でき、優れたシール性
能を長期にわたって維持することができるホイール用軸
受装置を提供することにある。
に、請求項1のホイール用軸受装置は、車軸に対して固
定される内輪と車体側の部材に対して固定される外輪と
転動体とを有する軸受と、上記外輪に固定された芯金
と、上記芯金に対向するように上記内輪に固定された断
面L字形状のスリンガーと、上記芯金に固着されると共
に、少なくとも1つのリップが上記スリンガーに接触す
る弾性部材とを有し、上記内輪と上記外輪の間の空間を
シールするシール部と、上記車体側の部材に固定され
て、上記外輪の軸方向端面に対向させられ、上記外輪を
上記車体に対して軸方向に固定する止め輪とを備えたホ
イール用軸受装置において、上記止め輪は、止め輪本体
と、上記止め輪本体に固着され、内周端のリップが上記
シール部のスリンガーの外端面に接触させられて、上記
スリンガーと上記芯金の間の隙間を塞ぐ弾性部材とを有
することを特徴としている。
は、上記止め輪の弾性部材は、内周端から径方向に切れ
込んだ少なくとも1つのスリットを有していることを特
徴としている。
ば、止め輪本体に固着した弾性部材のリップがスリンガ
ーの外端面に密着させられて、スリンガーと芯金の間の
隙間を塞ぐから、止め輪の弾性部材のリップによって、
外輪に固定した芯金と内輪に固定したスリンガーとの間
の隙間が密封されてシール部の内部は外部からシールさ
れる。したがって、車体と車軸との間からシール部に向
かって泥水等が侵入してきても、シール部の中へ泥水が
侵入することが阻止される。
輪の弾性部材に内周端から径方向に切れ込んだ少なくと
も1つのスリットが形成されているから、止め輪を車体
に対して装着するときに、弾性部材のリップが変形し易
くなりスリンガーに接触させ易くなる。
明する。
例の断面を示す。この実施例は、止め輪の構成だけが、
図3に示した従来例と異なる。したがって、図1におい
て、図3に示した部分と同じ部分には、図3と同じ番号
を付している。
クル1とハブ2の間に設けられ、内輪3と、外輪4と、
ころ5と、保持器6とで構成される軸受7を備え、この
軸受7の内輪3の軸方向の端部と外輪4の軸方向の端部
の間に配置されたシール部11を備えている。
に圧入して固定した断面L字形状の芯金12と、内輪3
に圧入して固定した断面L字形状のスリンガー14と、
上記芯金12に焼き付けられて固着され、先端にリップ
13a,13b,13cを有する弾性部材13とを備えてい
る。上記芯金12は、外輪4の内周面に密着された軸方
向部12bと、この軸方向部12bの端から内輪3の外周
面に向かって径方向に延びる径方向部12aを有してい
る。また、上記スリンガー14は、内輪3の外周面に密
着された軸方向部14bと、この軸方向部14bの端から
外輪4の内周面に向かって径方向に延びる径方向部14
aを有している。上記スリンガー14の径方向部14aの
先端と上記芯金12の軸方向部12bとの間には隙間C
1が形成されている。
3a,13b,13cはスリンガー14に接触させられてお
り、この3つのリップ13a,13b,13cが、シール部
11より軸方向内側のころ5が存在する空間をシール部
11より軸方向外側の空間に対して密封している。この
シール部11によって、軸受7の内部の潤滑油等が外部
に漏れることを防止すると共に、軸受7の外部から内部
に泥水等の異物が侵入することを防止している。
端部の内周面に形成された環状溝10に嵌合した止め輪
20を備えている。この止め輪20は、外輪4の軸方向
端面に当接させられて、ナックル1に対して外輪4を軸
方向に固定している。上記止め輪20は、図2に示すよ
うに、略C形状の芯金で構成した止め輪本体21と、こ
の止め輪本体21に固着された弾性部材22とを有して
いる。この弾性部材22は内周端にリップ22aを有
し、このリップ22aには、図2に示すように、径方向
に延びる複数のスリット23,23,…が周方向に所定の
間隔をあけて設けられている。上記リップ22aをスリ
ンガー14の径方向部14aの外端面14a−1に接触さ
せることによって、上記隙間C1を外側から塞いでシー
ルしている。
ナックル1とハブ2の間から泥水等が侵入しても、止め
輪20のリップ22aがスリンガー14と芯金12の間
の隙間C1を塞いでシールしているから、泥水等はシー
ル部11の内部に侵入できず、泥水等はシール部11の
スリンガー14の外端面14a−1または止め輪20の
弾性部材22のリップ22aの外側の端面で振り切られ
てしまう。したがって、上記実施例によれば、泥水等が
シール部11の内部に侵入することを略完全に防止でき
る。
弾性部材22を固着して、止め輪20にスリンガー14
と芯金12との間の隙間C1をシールするシール機能を
持たせたから、従来例と異なり、隙間C1からシール部
11内部に泥水等が侵入する確率を略零にできる。した
がって、シール部11のリップ13a,13b,13cのシ
ール性能が損なわれることを防止できて、優れたシール
性能を長期間に亘って保持することができる。
22aにスリット23,23,…を形成したから、リップ
22aがより大きく変形でき、リップ22aをスリンガー
14の外端面14a−1に密着させ易くすることができ
る。また、弾性部材22にスリット23,23,…を設け
ているから、弾性部材22が有っても止め輪20を容易
に収縮させることができ、従って、簡単に止め輪20を
環状溝10に嵌合することができる。なお、本実施例で
は、スリット23を複数形成したが、スリット23を1
つだけ形成してもよい。
明のホイール用軸受装置は、外輪と内輪の間に設けられ
た芯金と弾性部材とスリンガーが構成するシール部を備
え、外輪を軸方向に固定する止め輪の止め輪本体に弾性
部材を固着して、この弾性部材の内周端のリップをスリ
ンガーの外端面に接触させて、スリンガーと芯金の間の
隙間を塞いでシールしているので、シール部の内部を外
部から密封することができる。したがって、車体と車軸
の間からシール部に向かって泥水等が侵入してきても、
シール部の中へ泥水等が侵入することを防止できる。し
たがって、シール部のシール性能が外部からの泥水等の
侵入で損なわれことを防止でき、高いシール性能を長期
間に亘って維持することができる。
輪の弾性部材の内周端から径方向に切れ込んだ少なくと
も1つのスリットが形成されているから、止め輪を車体
側の部材に装着するときに、弾性部材のリップが変形し
易くなり、リップをスリンガーに接触させ易くできる。
また、弾性部材にスリットを設けているから、弾性部材
が有っても止め輪を容易に収縮させることができ、従っ
て、簡単に止め輪を車体側の部材に装着することができ
る。
面図である。
受、11…シール部、12…芯金、13…弾性部材、1
3a,13b,13c…リップ、14…スリンガー、14a…
スリンガーの径方向部、20…止め輪、21…止め輪本
体、22…弾性部材、22a…リップ、23…スリッ
ト、C1,C2…隙間。
Claims (2)
- 【請求項1】 車軸に対して固定される内輪と車体側の
部材に対して固定される外輪と転動体とを有する軸受
と、 上記外輪に固定された芯金と、上記芯金に対向するよう
に上記内輪に固定された断面L字形状のスリンガーと、
上記芯金に固着されると共に、少なくとも1つのリップ
が上記スリンガーに接触する弾性部材とを有し、上記内
輪と上記外輪の間の空間をシールするシール部と、 上記車体側の部材に固定されて、上記外輪の軸方向端面
に対向させられ、上記外輪を上記車体に対して軸方向に
固定する止め輪とを備えたホイール用軸受装置におい
て、 上記止め輪は、止め輪本体と、上記止め輪本体に固着さ
れ、内周端のリップが上記シール部のスリンガーの外端
面に接触させられて、上記スリンガーと上記芯金の間の
隙間を塞ぐ弾性部材とを有することを特徴とするホイー
ル用軸受装置。 - 【請求項2】 上記止め輪の弾性部材は、内周端から径
方向に切れ込んだ少なくとも1つのスリットを有してい
ることを特徴とする請求項1に記載のホイール用軸受装
置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33314993A JP3517261B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ホイール用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33314993A JP3517261B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ホイール用軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186604A true JPH07186604A (ja) | 1995-07-25 |
JP3517261B2 JP3517261B2 (ja) | 2004-04-12 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33314993A Expired - Fee Related JP3517261B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | ホイール用軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3517261B2 (ja) |
Cited By (5)
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-
1993
- 1993-12-27 JP JP33314993A patent/JP3517261B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US8167500B2 (en) | 2008-02-25 | 2012-05-01 | Jtekt Corporation | Bearing apparatus for axle |
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---|---|
JP3517261B2 (ja) | 2004-04-12 |
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