JPH07185683A - Diプレスのラムシール装置 - Google Patents

Diプレスのラムシール装置

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JPH07185683A
JPH07185683A JP5338643A JP33864393A JPH07185683A JP H07185683 A JPH07185683 A JP H07185683A JP 5338643 A JP5338643 A JP 5338643A JP 33864393 A JP33864393 A JP 33864393A JP H07185683 A JPH07185683 A JP H07185683A
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JP
Japan
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oil
ram
seal
end side
shank
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JP5338643A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Hanabusa
達也 花房
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 DIプレス装置13側に取り付けられるシー
ル装置本体14の内周部に、DIプレス装置13のラム
シャンク12に密着するシール25を備えたシールリン
グ15…がラムシャンク12の先端側と基端側とに設け
られている。シール装置本体14の内周部には、これら
先端側のシールリング15A〜15Dと基端側のシール
リング15Eとの間に油回収室27が設けられ、この油
回収室27には排油管路28が連結されている。 【効果】 シール25のラムシャンク12への密着をあ
まり強くできない場合でも、油回収室27から排油管路
28を通して油を排出することにより、ラムシャンク1
2の基端側のギア油が先端側に漏れ出てワークに付着し
たりするような事態を確実に防止でき、安定かつ円滑な
DIプレス加工を行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に飲料缶等における
2ピース缶を構成する有底円筒状の缶胴部を形成するた
めのDIプレスのラムシール装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炭酸飲料等の飲料缶においては、有底円
筒状の缶胴部と円板状の缶蓋部とから構成される2ピー
ス缶が主流となっている。このうち缶胴部については、
まずアルミニウム等の原料板材からカップ型のワークを
打ち抜き、このワークをDI(深絞り・しごき)プレス
によって引き延ばして所定の寸法の有底円筒状に成形
し、しかる後、トリミング、洗浄、外面・内面塗装、ネ
ッキング・フランジング、検査等の工程を経て製品缶胴
部となる。さらに、この缶胴部に内容物を充填した後、
缶蓋部を取り付けて内部を密封することにより、飲料缶
が製造される。
【0003】ここで、上記DIプレスにおいては、円筒
状のパンチとこのパンチが挿入される貫通孔を備えた複
数のダイスとを用いて、ダイス側に上記カップ側のワー
クを配置してその上からパンチを前進させ、ワークごと
パンチを上記貫通孔に挿入してパンチの外周とダイスの
貫通孔の内周との間でワークを深絞りおよびしごき加工
し、所定の肉厚の有底円筒状の缶胴部に加工成形するよ
うにしている。図4はこのようなDIプレスのパンチ側
の部分を示す断面図であり、プレス装置1に設けられた
孔2に円柱状のラムシャンク3がその軸線O方向に進退
可能に挿入されていて、このラムシャンク3の基端側
(図4において左側)に設けられた駆動手段によってラ
ムシャンク3を上記軸線O方向に往復運動させて進退さ
せることにより、ラムシャンク3の先端側(図4におい
て右側)に設けられた上記パンチとダイスとによってワ
ークにDIプレス加工が施されるようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このラムシ
ャンク3の基端側の部分には上記駆動手段等のギア油が
付着することが多く、またその一方でラムシャンク3先
端のパンチ側の部分にはDIプレスのための加工油が供
給されている。ところが、これらギア油と加工油が混濁
したり、特にギア油がパンチ側に漏れ出てワークに付着
したりすると、その後の塗装工程等に支障を来すおそれ
があるので、上記図4に示したDIプレスではラムシャ
ンク3の基端側と先端側とが隔絶されるように、ラムシ
ャンク3の外周に密着する複数のシール4…が上記孔2
の内周に嵌め込まれており、これによってギア油と加工
油との混濁が阻止されるように図られている。ここで、
このギア油と加工油との混濁をより確実に防止するに
は、シール4…とラムシャンク3との密着を強めること
が望ましい。ところが、このようにラムシャンク3とシ
ール4…とが強固に密着していると、ラムシャンク3は
いわばシール4…に嵌挿された状態となってしまい、こ
のためラムシャンク3の進退がシール4…によって案内
されてしまうという事態が生じてしまう。
【0005】しかるに、ラムシャンク3は上記駆動手段
により正確にその軸線Oに沿って進退するように位置決
めされており、このため上述のようにラムシャンク3の
進退がシール4…に案内される事態となると、各シール
4…の中心がすべて厳密に上記軸線O上に位置していな
ければ、ラムシャンク3は所定の進退方向から偏心して
進退してしまうこととなる。そして、これに伴いラムシ
ャンク3の先端に設けられるパンチも所定の位置から偏
心してダイスの貫通孔に挿入されてしまい、これにより
DIプレスされた缶胴部の周壁部等に偏肉が生じてその
歩留まりが著しく低下してしまうという問題が発生して
しまう。このため上記従来のDIプレス装置では、シー
ル4…のラムシャンク3への密着をあまり強くすること
ができず、これによりラムシャンク3の基端側に付着す
るギア油と先端側に供給される加工油とが混濁したり、
あるいはギア油がラムシャンク3の先端側に漏れ出て加
工油に混じり、ワークに付着したりするのを完全に防止
することはきわめて困難とされていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するためになされたもので、DIプレス装置側
に取り付けられる筒状のシール装置本体の内周部に、上
記DIプレス装置のラムシャンクに密着するシールを備
えた環状のシールリングが該ラムシャンクの先端側と基
端側とに少なくとも一つずつ設けられて成るDIプレス
のラムシール装置であって、上記シール装置本体の内周
部の上記先端側のシールリングと基端側のシールリング
との間に油回収室を設けるとともに、この油回収室に排
油管路を連結したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成のラムシール装置においては、DIプ
レス装置のラムシャンク基端側に付着したギア油が基端
側のシールリングを越えて漏れ出たり、またはラムシャ
フト先端側に供給される加工油が先端側のシールリング
から基端側に侵入した場合、これらのギア油および加工
油は一旦両シールリングの間に設けられた油回収室に収
容される。しかして、この油回収室には排油管路が連結
されており、油回収室に収容されたギア油または加工
油、あるいはこれらの混濁油を、この排油管路を通して
排出することができる。このため、たとえシールのラム
シャンクへの密着を強くできずに、ギア油や加工油がラ
ムシャンク基端側または先端側のシールリングを越えて
漏れ出たとしても、ギア油がさらに先端側のシールリン
グを越えてワークに付着したり、また加工油が基端側の
シールリングを越えてギア油に混入したり、あるいはこ
れらギア油と加工油との混濁油が油回収室からシールリ
ングを越えてラムシャンク先端側や基端側に漏れ出たり
するような事態を防止することができる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3は、本発明の一実施例である
ラムシール装置11を示すものである。これらの図にお
いて符号12で示すのは、その軸線O方向に沿って進退
されるDIプレス装置13の円柱状のラムシャンクであ
り、本実施例ではこのラムシャンク12は水平方向に進
退されるようになされていて、図1においては右側がパ
ンチの配置される先端側とされ、左側が駆動手段の配置
される基端側とされている。なお、以下の説明において
各部材の先端側および基端側は、このラムシャンク12
の方向に準ずるものとする。そして、本実施例のラムシ
ール装置11は、このラムシャンク12の外周に取り付
けられており、このラムシール装置11はDIプレス装
置13側に固定されるシール装置本体14と、このシー
ル装置本体14の内周部に装着される複数(本実施例で
は5つ)のシールリング15…とから構成されている。
【0009】シール装置本体14はさらに、DIプレス
装置13に固定ボルト16によって固定されるハウジン
グ17と、このハウジング17の先端側に固定ボルト1
8によって固定されるハウジング19,20とから構成
されている。ハウジング17は略円筒状に形成されてお
り、その基端部は僅かに内周側に突出して壁部17Aを
形成する一方、その先端部には上記固定ボルト16が挿
通されるフランジ部17Bが外周側に突出するように形
成されている。また、ハウジング19の基端部はハウジ
ング17の内周部に嵌挿されるように形成されており、
このハウジング19の基端面19aと上記壁部17Aの
先端面17aおよびハウジング17の内周面17bとに
よりシール装置本体14の内周部を周回するように第1
の凹所21が画成されることとなる。なお、この第1の
凹所21の上記内周面17bの最も低い部分には、ハウ
ジング17に形成されたドレン用の管路17Cが開口せ
しめられている。また、上記壁部17Aにも同じくドレ
ン用の管路17Dが形成されている。さらに、シール装
置本体14には、その先端側からハウジング20,19
を貫通してハウジング17に至り上記第1の凹所21の
上部に連通するエア供給用の管路14Aが形成されてお
り、この管路14Aには図示しないエア供給手段が連結
されている。
【0010】さらにまた、上記ハウジング19はその内
周部の先端側が外周側に一段拡径するように形成されて
おり、また上記ハウジング20はその基端部がこの拡径
したハウジング19の内周部に嵌挿されるようになされ
ている。そして、このハウジング20の基端面20aと
ハウジング19の拡径した内周面19bおよびこの内周
面19bに連なる内端面19cとにより、第2の凹所2
2がやはりシール装置本体14の内周部を周回するよう
に画成されることとなる。なお、ハウジング17とハウ
ジング19との間にはOリング23が介装されている。
【0011】一方、シールリング15…は、いずれも円
環状のリテーナ24の内周側に形成された凹部にPTF
E(ポリテトラフルオロエチレン)等から成るシール2
5が装着された構成となっており、これらのシールリン
グ15…は、そのシール25…がDIプレス装置13の
上記ラムシャンク12の外周に密着するようにして、上
記凹所21,22に装着されている。ここで、上記第1
の凹所21には4つのシールリング15…が、また第2
の凹所22には残りの一つのシールリング15が装着さ
れている。第1の凹所21に装着されるシールリング1
5…のうち最も基端側に配置されるシールリング15A
はロッドワイパーであり、またその次に配置される2つ
のシールリング15B,15Cはステップシールであっ
て、これらのシールリング15B,15Cではリテーナ
24とシール25との間にゴムリング26が介装されて
いる。さらに、第1の凹所21の最も先端側に配置され
るシールリング15Dと第2の凹所22に配置されるシ
ールリング15Eとはエクスクルーダーとされている。
【0012】また、本実施例では上記ハウジング19の
基端側の部分(基端面19aと内端面19cとの間の部
分)の内周面19dは、基端面19a側から内端面19
c側に向かってテーパ状に拡径した後、円筒面状に延び
るように形成されている。ここでこの内周面19dの内
径は、いずれの部分においてもシール25の内径、すな
わちラムシャンク12の外径よりも大きく形成されてお
り、これにより該ハウジング19の内周面19dとラム
シャンク12の外周面との間には、上記軸線O方向にお
いて上記シールリング15Dとシールリング15Eとの
間に、ラムシャンク12の周りを周回する円環状の空間
が形成されることとなる。しかして、本実施例ではこの
空間が油回収室27とされている。また、ハウジング1
9には、上記軸線Oに対する径方向に沿って、油回収室
27の最も低い部分に開口するように排油管路28が形
成されて上記油回収室27に連通されており、この排油
管路28には図示しない排油手段の回収管(またはホー
ス)29が連結されている。
【0013】なお本実施例では、上記第1の凹所21を
画成する内周面17bの内径および第2の凹所22を画
成する内周面19bの内径は、それぞれ第1の凹所21
に装着されるシールリング15A〜15Bの外径および
第2の凹所22に装着されるシールリング15Eの外径
よりも、僅かに大きくなるように設定されている。ここ
で、図2および図3に示すようにこの内周面17bおよ
び内周面19bの内径とシールリング15A〜15Dお
よびシールリング15Eの外径との差Dは、直径隙間と
して0.45mm〜0.55mmの範囲内とされるのが望まし
い。また、これに加えて本実施例では、上記第1の凹所
21の軸線O方向の幅(ハウジング17の壁部17Aの
先端面17aとハウジング19の基端面19aとの間の
間隔)W1が、この第1の凹所21に装着される各シー
ルリング15A〜15Dの厚さの和よりも僅かに大きく
なるように設定されており、両者の差は0.1mm程度に
設定されている。さらに、上記第2の凹所22において
も、その軸線O方向の幅(ハウジング19の上記内端面
19cとハウジング20の基端面20aとの間の間隔)
2は、この第2の凹所22に装着されるシールリング
15Eの厚さよりも僅かに大きくなるように設定されて
おり、両者の差は0.05mm程度に設定されている。
【0014】このような構成のラムシール装置11を用
いたDIプレス装置13でも、上述した従来のプレス装
置1と同様、ラムシャンク12の基端側に設けられた駆
動手段によってこのラムシャンク12をその軸線O方向
に進退させ、該ラムシャンク12の先端側に設けられた
パンチとダイスとによってワークにDIプレス加工を施
してゆく。ここで、上述した理由によってシールリング
15…のシール25…をあまり強くラムシャンク12に
密着させることができない場合、ラムシャンク12の基
端側に付着する上記駆動手段のギア油はシールリング1
5A〜15Dのシール25…を越えてラムシャンク12
の先端側へと漏れ出る。また、ラムシャンク12の先端
側に供給されるDIプレス用の加工油は、シールリング
15Eのシール25を越えて基端側へと侵入する。そし
て、これら漏れ出たギア油や加工油は、シールリング1
5Dとシールリング15Eとの間の油回収室27に収容
される。なおギア油と加工油の双方が漏れ出た場合は、
両者は油回収室27にて混濁する。
【0015】しかして、本実施例のラムシール装置11
では、この油回収室27の最も低い部分に排油管路28
が連結されており、漏れ出たギア油や加工油またはこれ
らの混濁油は油回収室27内を流下してその最も低い部
分に集められ、上記排油管路28から排油手段により回
収管29を通して排出される。このため本実施例によれ
ば、ギア油が油回収室27からさらにシールリング15
Eを越えてラムシャンク12の先端側に漏れ、DIプレ
ス用の加工油に混ざってワークに付着したり、また加工
油がシールリング15A〜15Dを越えてラムシャンク
12の基端側に侵入したり、さらにはギア油と加工油の
混濁油がラムシャンク12の先端側や基端側に漏れ出た
りするような事態を確実に防止することが可能となり、
安定かつ円滑なDIプレス加工を促すことができる。ま
た、特にギア油がワークに付着することが確実に防止さ
れることから、後の塗装工程等における不良の発生をも
低減することが可能となり、これにより加工工程全体の
歩留まり向上を図ることができるという利点も得られ
る。
【0016】さらに本実施例では、第1の凹所21およ
びラムシール装置本体14のハウジング17の上記壁部
17Aに開口するようにドレン用の管路17C,17D
が設けられるとともに、該ラムシール装置14には上記
第1の凹所21に連通するエア供給用の管路14Aが設
けられている。そして、ラムシャンク12の基端側から
先端側へ漏れ出ようとするギア油は、まずシールリング
15A(ロッドワイパー)により掻き取られて管路17
Dから回収され、さらにこのシールリング15Aを越え
て第1の凹所21内に漏れ出たギア油も、管路14Aか
ら供給されるエアに押し出されて管路17Cから排出・
回収される。従って本実施例によれば、油回収室27に
収容されるギア油自体を少なく抑えることができ、ラム
シャンク12先端側へのギア油の漏出を一層確実に防止
することが可能となる。なお、ドレン用の管路17C,
17Dから回収されたギア油は、再びラムシャンク12
基端側の駆動手段等に供給するようにすればよい。さら
に、このように第1の凹所21にエアが供給されること
により第1の凹所21内は正圧に保たれるので、これに
よっても第1の凹所21内へのギア油の侵入が阻止され
るとともに、ラムシャンク12先端側からの加工油の侵
入も効果的に防止することができる。
【0017】一方、本実施例のラムシール装置11で
は、第1の凹所21の内周面17bの内径および第2の
凹所22の内周面19bの内径が、これらの凹所21,
22に装着されるシールリング15…の外径よりも僅か
に大きく設定されており、このためこれらのシールリン
グ15…はラムシャンク12に嵌挿されたまま、その軸
線Oに対する径方向に上記差Dの分だけ微少に移動可能
な状態となる。よって本実施例では、各シールリング1
5…においてシール25をラムシャンク12に強く密着
させても、シールリング15自体は駆動手段により位置
決めされたラムシャンク12に従って移動してその位置
が決定されるため、シール25の密着度がラムシャンク
12の進退に影響を及ぼすことがなく、ラムシャンク1
2は常に位置決めされた通りに軸線Oに沿って正確に進
退される。このため本実施例によれば、シールリング1
5…のシール25…を強固にラムシャンク12に密着さ
せることにより、ギア油や加工油の漏出および両者の混
濁をより確実に防止しながらも、ラムシャンク12の進
退方向が偏心したりするような事態を防ぐことができ、
これによりプレス加工された缶銅部に偏肉が生じるのを
防止することができる。
【0018】しかも本実施例では、第1および第2の凹
所21,22の軸線O方向の幅W1,W2についても、シ
ールリング15A〜15Dおよび15Eの厚さよりもそ
れぞれ僅かに大きく設定されており、これによって各シ
ールリング15…は軸線Oに対する径方向に加えて該軸
線O方向にも微動が許容されている。このため、ラムシ
ャンク12によって決定されるリングシール15…の位
置決めの自由度が増すこととなり、すなわちラムシャン
ク12の進退に対してより柔軟にリングシール15…が
追従してラムシャンク12の進退方向を位置決めされた
通りに維持することができるので、シール25…による
ラムシャンク12の進退への影響をさらに確実に抑える
ことが可能となる。
【0019】なお、このように第1および第2の凹所2
1,22の幅W1,W2がリングシール15A〜15Dお
よび15Eの厚さよりも大きく設定されていると、凹所
21,22と各リングシール15…との間に軸線O方向
に僅かな隙間が形成され、この隙間からギア油や加工油
が侵入することも考えられるが、第1の凹所21に侵入
するギア油は上述のように管路17Cから回収され、ま
た第1の凹所21を通り抜けたギア油や第2の凹所22
から侵入した加工油についても、やはり上述の通り油回
収室27から排油管路28を経て排出されるため、上記
作用効果が阻害されることはない。
【0020】また、本実施例では第1および第2の凹所
21,22の内周面17b,19bの内径とシールリン
グ15…の外径との直径隙間としての差Dを0.45mm
〜0.55mmとするのが望ましいとしたが、これはこの
差Dが小さすぎるとシールリング15…の軸線Oに対す
る径方向への移動許容範囲が小さくなって上記作用効果
が十分に発揮されなくなるおそれが生じるからである。
その一方で上記差Dが大きすぎると、シールリング15
…のラムシャンク12およびシール装置本体14への組
付けが煩雑となったり、あるいはシールリング15に振
れが生じてしまったりするおそれがある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、シ
ールのラムシャンクへの密着をあまり強くできない場合
でも、ラムシャンクの先端側と基端側とのシールリング
間に形成される油回収室から排油管路を通して油を排出
することにより、ラムシャンクの基端側のギア油が先端
側に漏れ出てワークに付着したり、逆にラムシャンク先
端側の加工油が基端側に侵入したり、またギア油と加工
油の混濁油が加工に支障を及ぼしたりするような事態を
確実に防止することができ、安定かつ円滑なDIプレス
加工を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1に示す実施例におけるシールリング15B
(ステップシール)部分の拡大断面図である。
【図3】図1に示す実施例におけるシールリング15D
(エクスクルーダー)部分の拡大断面図である。
【図4】従来のラムシール装置を示す断面図である。
【符号の説明】
11 ラムシール装置 12 ラムシャンク 14 シール装置本体 15 シールリング 17,19,20 ハウジング 21,22 凹所 25 シール 27 油回収室 28 排油管路 29 回収管 O ラムシャンク12の軸線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DIプレス装置側に取り付けられる筒状
    のシール装置本体の内周部に、上記DIプレス装置のラ
    ムシャンクに密着するシールを備えた環状のシールリン
    グが該ラムシャンクの先端側と基端側とに少なくとも一
    つずつ設けられて成るDIプレスのラムシール装置であ
    って、上記シール装置本体の内周部には、上記先端側の
    シールリングと基端側のシールリングとの間に油回収室
    が設けられるとともに、この油回収室には排油管路が連
    結されていることを特徴とするDIプレスのラムシール
    装置。
JP5338643A 1993-12-28 1993-12-28 Diプレスのラムシール装置 Pending JPH07185683A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172694A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Toyo Seikan Kaisha Ltd シール装置
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