JPH07185602A - 表面性状および形状の優れた鋼板の圧延方法 - Google Patents

表面性状および形状の優れた鋼板の圧延方法

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JPH07185602A
JPH07185602A JP34936493A JP34936493A JPH07185602A JP H07185602 A JPH07185602 A JP H07185602A JP 34936493 A JP34936493 A JP 34936493A JP 34936493 A JP34936493 A JP 34936493A JP H07185602 A JPH07185602 A JP H07185602A
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JP34936493A
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Satoru Hirabayashi
哲 平林
Kaoru Shiraishi
馨 白石
Hisaaki Kataoka
久明 片岡
Junji Koshiro
純士 小代
Nariyuki Ono
成之 大野
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷間タンデム圧延機において表面性状および
形状の優れたステンレス鋼やその他の冷延鋼板を適切に
得ることのできる圧延方法を提供する。 【構成】 冷間タンデム圧延機における最終直前スタン
ド4のロール径を250mm以下100mm以上のワークロ
ールとし、最終スタンド5は圧延機前段スタンドと同じ
にロール径400〜600mmとしたワークロール径とす
る。この最終スタンド5において水溶性潤滑剤濃度を0.
5%以下とした潤滑剤圧延ないし最終スタンドブロック
オフによる無潤滑圧延を行い、しかも最終2スタンド
4,5における累計圧下率を15〜46%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は表面性状および形状に優
れた鋼板の圧延方法に係り、冷間タンデム圧延機におい
て表面性状および形状の優れたステンレス鋼その他の冷
延鋼板を適切に得しめることのできる圧延方法を提供し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼などの高負荷圧延あるいは
高光沢性を求められる鋼板についての冷間圧延に関して
は、ゼンジマーミルに代表される小径ワークロールによ
り、ニート油を主流とした圧延油を用いて圧延が行われ
てきたが、近年においてはこのゼンジマーミル等小径ミ
ルによる圧延にかわって、高速圧延に対応できるよう、
圧延油は冷却能力の優れたエマルジョンタイプを使用
し、ロール径は大径とした冷間タンデム圧延機による圧
延が主流となりつつある。
【0003】勿論、高品質素材に関しては、まだまだ冷
間タンデムミルは小径ミルの粗圧延的な位置付けにあ
り、その大きな理由として、大径ミルによる圧延ではロ
ールバイト内に大量の圧延油が引込まれる結果、大きな
オイルピットの生成が余儀なくされ、表面光沢度の低
下、表面粗さの増大を招くということがある。この為特
開昭59−38334、特開昭59−107030、特
公平2−15283、特公平2−14122などでは1
50mm以上のワークロール、特開昭63−119908
では400mm以下のワークロール等を冷間タンデムミル
の後段のワークロールとして採用することが提案されて
いる。
【0004】なおステンレス鋼の冷間タンデムミルによ
る圧延における表面光沢低下及び粗さ増大を防止する為
に、圧延ロール径以外に圧下率、ロール粗さ、圧延油を
含めた潤滑条件等を適性なものとして圧延する方法が試
みられている。
【0005】更にオイルピット発生によるステンレス素
材の圧延後の表面光沢低下、粗さの増大を防止する為
に、ロールバイトへ導入される圧延油の量を低減し、し
かもロール粗さを特定することにより対処する方法が特
開平2−92402の如きに開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来技
術においてはそれぞれに課題を有している。即ち例えば
前記した特開昭63−119908や特開昭63−16
0704に開示さた技術によるときは、ワークロール径
を400mmφ以下としたスタンドでの圧下率配分が大き
くなった際に、素材の形状悪化、ヒートストリーク発生
は勿論のこと、ワークロール径を前段スタンドに比し
て、小さくしたことにより発生する素材とロールのスリ
ップし易さのため、所定の圧下率を確保することが困難
となる。
【0007】前記した特開平2−92402の如きによ
るものでは圧延油の濃度を最終スタンドのみ他スタンド
と比較して、極端に下げ、あるいは無潤滑で圧延すると
あるが、ロール径が400mm以上の大径ロールであった
場合、ロールバイト内へ導入される圧延油量はロール径
が200mm程度と小さい場合に比べて多く、更に無潤滑
圧延の場合には、圧延ロール冷却媒体が存在しない為、
ヒートストリーク発生のおそれがあり、圧延速度、圧下
率にも大きな制約がある。即ち、圧下率に制約がかかっ
た場合には、圧延ロールの粗度を低レベルに特定して
も、十分な素材へのロール粗度の転写が行われずいずれ
にしても、表面光沢向上、表面粗度低下の効果は期待で
きない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来の技術における課題を解消することについて検討を
重ねて創案されたものであって、冷間タンデム圧延機に
おけるロールの配設関係と最終スタンドにおける潤滑条
件および最終2スタンドにおける累計圧下率を特定する
ことにより表面性状および形状に優れたステンレス鋼そ
の他の鋼板を適切に得ることに成功したものであって、
以下の如くである。
【0009】(1) 冷間タンデム圧延機における最終
直前スタンドのロール径を250mm以下100mm以上の
ワークロールとし、最終スタンドは圧延機前段スタンド
と同じにロール径400〜600mmとしたワークロール
径とし、該最終スタンドにおいて水溶性潤滑剤濃度を0.
5%以下とした潤滑剤圧延ないし最終スタンドブロック
オフによる無潤滑圧延をなし、しかも最終2スタンドに
おける累計圧下率を15〜46%とすることを特徴とし
た表面性状および形状の優れた鋼板の圧延方法。
【0010】(2) 複数の圧延スタンドよりなり、前
段スタンドと最終スタンドのワークロール径を400〜
600mmとすると共に最終直前スタンドのワークロール
径を100〜250mmとなし、最終スタンドに対し張力
付与手段を介することなしに巻取り機を接続したことを
特徴とした表面性状および形状の優れた鋼板の圧延装
置。
【0011】
【作用】冷間タンデム圧延機における最終直前スタンド
のロール径を250mm以下100mm以上のワークロール
とし、最終スタンドは圧延機前段スタンドと同じにロー
ル径400〜600mmとしたワークロール径として最終
直前スタンドにおけるワークロールを前段スタンドに比
較して小径ロール化することにより、ロールバイト内へ
の圧延油導入量を低減し、最終直前スタンド出側のスト
リップ表面光沢、粗さを改善する。
【0012】最終スタンド出側張力が、通常の最終スタ
ンド出側に張力付与手段などが無い場合、巻取張力とな
り、中間スタンド間と比較し1/4〜1/2程度の張力
と低い為、前段スタンドと比較して小径のロールでは、
スリップ発生の観点から、獲得圧下率が制限されるの
で、圧延機前段スタンド相当の大径ロールとして、最終
スタンド出側の巻取張力に対して大きな張力付与をな
し、即ち2〜4倍の張力とすることにより、最終の直前
スタンドにおいて、スリップや形状の制約が無く大圧下
率を確保することが可能となる。
【0013】更に最終スタンドのロールは、上記理由に
より、前段スタンドと同程度の大径ロールとしたので、
使用圧延油は最終直前スタンドを含めた前段スタンドと
同じ性状、条件のものを使用した場合、やはり、圧下率
が低いとしても、大量のオイルピットの発生を招き、最
終直前スタンドで改善した素材の表面光沢、粗さの改善
を維持できないこととなるが、最終スタンドにおいて水
溶性潤滑剤濃度を0.5%以下とした潤滑剤圧延ないし最
終スタンドブロックオフによる無潤滑圧延をなし、しか
も最終2スタンドにおける累計圧下率を15〜46%と
することによりそうした不利を解消して表面性状および
形状の何れにおいても好ましい鋼板を得しめる。
【0014】複数の圧延スタンドよりなり、前段スタン
ドと最終スタンドのワークロール径を400〜600mm
とすることにより比較的大径のワークロールによる効率
的且つ経済的な鋼板の圧延を行わしめる。
【0015】前記したようなスタンド構成よりなる圧延
設備においてその最終直前スタンドのワークロール径を
100〜250mmとなすことによってロールバイト内へ
の圧延油導入を低減しストリップの表面光沢向上を図ら
しめる。
【0016】本発明の第2発明は、前記したように40
0〜600mmと比較的大径なワークロールによる最終ス
タンドに対し張力付与手段を介することなしに巻取り機
を接続したことによって圧延機と巻取り機との間の設備
構成を簡易化し、しかも最終スタンドのロール径が大で
あることから該最終スタンド入側張力を高くして最終直
前スタンドにおける圧下率を高くし、また前記のように
大径化した最終スタンドによる形状安定化を図らしめ
て、鋼板の形状、表面性状を良好化する。
【0017】
【実施例】上記したような本発明について更に説明する
と、本発明者等は具体的に図1に示すような第1〜第5
の各圧延機スタンド1〜5より成る冷間タンデムミルに
ストリップ6を送り込み、スタンド3、4間および4、
5間に張力計7、8を設けてそれらの下流側スタンド4
または5の圧下を操作すると共に第5スタンド5と巻取
り機10との間に板厚計9をセットして目標板厚からの
偏差を検出し、圧延スタンド4およびそれより上流の各
スタンド1〜3の駆動ロール速度をサクセシブによって
操作して目標板厚となるように制御する設備によって検
討した。なお最終スタンドである第5スタンド5には形
状制御を重視して、荷重一定制御CPR(Constant Pre
ssure Rolling)11を設けて実施し、即ちある一定荷重
になるように圧下を操作した。
【0018】即ち、前記のような設備において、具体的
にステンレス鋼帯の圧延後表面特性を調査すべく最終お
よびその直前スタンドのロール径と圧下率、並びに圧延
油濃度を変更して、素材の圧延を行った結果は次の表1
に要約して示す如くである。
【0019】
【表1】
【0020】つまり、第1〜第3スタンドは何れも60
0mmφのワークロールを用い、第4、第5スタンドにお
いては200〜600mmφのワークロールを用いて実施
したもので、最終スタンドのワークロール径が200mm
φであったときに、前段スタンドと同じ圧延油性状、濃
度下において、(ケースC´,D,Gのように)ステン
レス素材を圧延した際の最終スタンド圧下率とスリップ
し易い。
【0021】即ちこの図2によるときは、最終スタンド
の入、出側張力落差を15kg/mm2程度以上とした場合
は、最終スタンド圧下率の大小によらず、スリップが発
生してしまうもので、最終スタンドの入、出側張力落差
を小さくしていくと、最終スタンドの圧下率によって、
スリップや形状不良発生の領域が変化し、最適な張力バ
ランス、圧下率の設定が必要なことが理解される。(ケ
ースD,E,Fのように)
【0022】更に最終スタンドにおけるスリップの判定
は、最終スタンド入側迄の前段スタンド累計圧下率、即
ち素材変形抵抗の大小によって大きく左右されるため、
最終スタンド圧下率とスリップし易さの関係を最終スタ
ンド入側迄の獲得圧下率をパラメータとして表した図2
を示すが、この図から最終スタンド入側迄に大きな圧下
率をかけた素材は、素材の変形抵抗が大きい故にスリッ
プが発生し易くなることが判る。
【0023】更に前記した表1におけるケースD′とE
の比較にみられるように、最終スタンドが200mmφ程
度の中径ミルであった場合、最終スタンドをスリップ無
しで圧延するためには、最終スタンド入側張力は、出側
の低い巻取張力とのバランスを採るように下げざるを得
ず、最終直前スタンドの獲得圧下率、更に最終から2ス
タンド目の大径ロールスタンドの獲得圧下率の低下へも
継がる。これは、スタンド間張力を下げたことによっ
て、圧延仕事における張力仕事が減り、荷重による圧延
の比率が高くなり、該スタンドの荷重上限にかかる為で
ある。
【0024】表1のH,I,J,Kに示すように、最終
スタンドにおいて、450mm以上600mm以下のワーク
ロールを使用して、最終スタンド入側張力を高く確保
し、最終の直前スタンドにおける圧下率を稼ぎ、最終ス
タンドを大径化したことによる形状安定性をも獲得し
て、ステンレス鋼の高表面特性の確保された圧延に対処
するものである。
【0025】前記した図1に示すような圧延設備におい
てステンレス鋼の冷延を実施した圧延に関して表1の
H,I,J,Kのロール径配列の圧延機で各スタンド間
張力、各スタンドにおける圧下率と、第5スタンド5に
おける圧延油濃度およびその結果を要約して示すと、次
の表2の如くである。
【0026】
【表2】
【0027】更に最終スタンドのロール径を600mmと
すると共に最終スタンドの圧下率を1%とし、かつ最終
直前スタンド迄の獲得圧下率を60%および54%とし
た場合において、最終スタンド圧延油濃度を無添加から
2.0%の範囲で種々に変化せしめ実施した結果の最終光
沢度は図3に示す如くである。
【0028】即ち何れの圧下率の場合においても圧延油
濃度が高くなるに従って最終光沢度は低下することとな
るが、この圧延油濃度が0.5%以下であることによって
最終光沢度を高く得ることができ、0.5%を超えると急
激に低下し、1.5%以上となると最終光沢度において0.
5%の場合の2分の1以下のように低下する。
【0029】なお圧延油無添加にすれば、光沢の飛躍的
向上を図れるように予想することができるが、特別に無
添加として実施してみても光沢度はさほど改善されない
ことは図4に示す如くで、また実際の圧延機において最
終直前スタンド圧延まで使用された圧延油をスタンド間
で完全に除去することは困難であり、しかもそうした無
添加(無潤滑)とすることによって大幅な圧延速度など
に対する制約が発生するなどの不利が認められるので、
下限については殊更に規定しないとしても0.005%程
度とすることが実用的である。本発明は表1のI,J、
表2の,,,の如き構成としているので所定の
効果を得るものである。
【0030】また第4スタンドにおける圧下率と第5ス
タンドにおける圧延油の濃度を変更した冷間タンデム圧
延機を用いて、圧延可能な条件の範囲内でステンレス鋼
の圧延を実施した結果は次の表3および表4に示す如く
である。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】まずケース6〜10は、最終スタンド圧延
油濃度を3%とし最終スタンドに600mmの大径ロール
を適用し、最終直前スタンドに400〜100mmのロー
ル径を順次組込み、即ち最終直前スタンドのロール径変
化による光沢度変化をみたものであるが、最終スタンド
の圧延油濃度が高すぎたためか、光沢は全般的に低レベ
ルであった。
【0034】更に、ケース16〜19においては、最終
直前スタンドのロール径を200mmに固定すると共に、
最終スタンドの圧延油濃度をも3%の一定として、最終
スタンドのロール径を順次380〜200mmとしたもの
である。即ちこの場合、最終直前スタンドは上流の大径
ロール(600mm)による圧延時に発生したエッジドロ
ップが大きく、25%以上の圧下率をとると、著しい形
状不良、または破断が発生したので圧延を中止した。更
に最終スタンドはスリップによる制約が新たに加わり、
最終スタンド入側の確保張力も低下した。
【0035】そこで、まず、最終スタンドのスリップに
よる制約を緩和する為に、最終スタンドの濃度を0.5%
に下げて、圧延を行った場合をケース20〜23として
示すが、この場合、最終スタンド圧延油濃度を下げて
も、ケース23に示されるように、最終スタンドスリッ
プ制約は残っている。
【0036】更に最終直前スタンドの獲得圧下率を向上
させるように、本発明の最終2スタンドを除く前段スタ
ンドにおいて、板クラウン制御を実施した結果をケース
24〜27として示す。即ち、この場合本発明の24〜
25は最終直前スタンド圧下率30%をとっても著しい
形状不良や破断も無く最終スタンドのスリップによる制
約のみを受け光沢度は向上した。
【0037】次に最終直前スタンドの限界圧下率を検討
すべく、圧下率30%超で圧延を実施したのがケース2
8〜31である。即ち、最終スタンドのロール径は20
0〜600mmの範囲で、より大きい方が、最終スタンド
入側張力を高くとれ、つまり、スリップによる制約が小
さく、本発明の28,29は最終直前スタンドにおいて
高圧下率(最大45%)を得ることができる。
【0038】即ち、得られた光沢度による評価では、最
終2スタンド共200mmのロール径としたケース31の
場合と、最終直前スタンドのみ200mm、最終スタンド
600mm〜400mmとしたケース28、29の場合で、
大きな差はみられず、いずれも高い光沢度が得られる。
最終直前スタンドの獲得圧下率と、光沢度の関係をロー
ル径を変えた夫々の場合について示したのが図4あっ
て、最終スタンドロール径が大となることにより最終2
スタンド圧下率を35%から45%に高め得ることが明
かである。
【0039】更に、ケース32〜35、及びケース36
〜39は、最終スタンド前方(出側)張力、(即ちこの
時の巻取張力)を、内径つぶれの発生しない範囲(4kg
/mm2 または3kg/mm2 )迄下げた場合を示すが、この
場合においては最終スタンドのロール径が600〜20
0mmの範囲で、小さくなるにつれて、スリープによる最
終直前出側(前方)張力の制約を受け、それが5.5kg/
mm2 のケース28〜31の場合と比較して大きく、光沢
度が下がる。
【0040】即ち、3kg/mm2 迄、巻取張力を下げて
も、最終スタンド入側(後方)張力を高く確保できる、
ロール径が最終スタンドには必要である。そこで、本発
明では前記したケース32,33,36,37のように
巻取張力が下がっても比較的影響の小さい400mmを最
終スタンドロール径の下限とし、上限を600mmとし、
効果を上げている。
【0041】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
冷間タンデム圧延機において各スタンドにおけるワーク
ロール径を特定のものとし、特に最終スタンドにおける
ワークロール径を前段ロールと同様に大径化すると共に
その直前スタンドにおけるワークロール径を100〜2
50mmとなし、しかもそれら最終および最終直前スタン
ドにおける累積圧下率を特定化すると共に最終スタンド
における圧延油濃度を無潤滑を含む0.5%以下となし、
またその圧下率を限定することによって表面性状および
形状において優れた鋼板を効率的且つ的確に得しめるも
のであって、工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による圧延機列の1例についての構成関
係を示した説明図である。
【図2】最終スタンド圧下率とスリップのし易さの関係
を最終スタンド入側までの獲得圧下率をパラメータとし
て表わした図表である。
【図3】最終スタンドロール径600mm、その圧下率1
%で、最終直前スタンド迄の獲得圧下率を60%および
54%のときの最終スタンド圧延油添加率を変化して実
施した結果についての図表である。
【図4】最終直前スタンドにおける獲得圧下率と光沢度
の関係を示した図表である。
【符号の説明】
1 第1スタンド (前段スタンド) 2 第2スタンド (前段スタンド) 3 第3スタンド (前段スタンド) 4 第4スタンド(最終直前スタンド) 5 第5スタンド(最終スタンド) 6 鋼板(ストリップ) 7 テンションメーター 8 テンションメーター 9 板厚計 10 巻取機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小代 純士 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 大野 成之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷間タンデム圧延機における最終直前ス
    タンドのロール径を250mm以下100mm以上のワーク
    ロールとし、最終スタンドは圧延機前段スタンドと同じ
    にロール径400〜600mmとしたワークロール径と
    し、該最終スタンドにおいて水溶性潤滑剤濃度を0.5%
    以下とした潤滑剤圧延ないし最終スタンドブロックオフ
    による無潤滑圧延をなし、しかも最終2スタンドにおけ
    る累計圧下率を15〜46%とすることを特徴とした表
    面性状および形状の優れた鋼板の圧延方法。
  2. 【請求項2】 複数の圧延スタンドよりなり、前段スタ
    ンドと最終スタンドのワークロール径を400〜600
    mmとすると共に最終直前スタンドのワークロール径を1
    00〜250mmとなし、最終スタンドに対し張力付与手
    段を介することなしに巻取り機を接続したことを特徴と
    した表面性状および形状の優れた鋼板の圧延装置。
JP34936493A 1993-12-28 1993-12-28 表面性状および形状の優れた鋼板の圧延方法 Pending JPH07185602A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017060969A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 Jfeスチール株式会社 冷間タンデム圧延機及び高強度冷延鋼板の製造方法
CN106623414A (zh) * 2016-11-18 2017-05-10 无锡天驰新材料科技股份有限公司 用线材冷轧成高精度光亮扁钢的方法

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