JPH07185512A - 焼却灰の処理方法 - Google Patents

焼却灰の処理方法

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JPH07185512A
JPH07185512A JP5350987A JP35098793A JPH07185512A JP H07185512 A JPH07185512 A JP H07185512A JP 5350987 A JP5350987 A JP 5350987A JP 35098793 A JP35098793 A JP 35098793A JP H07185512 A JPH07185512 A JP H07185512A
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separating
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伸也 竹中
Minoru Takeda
実 武田
Takeshi Uemura
健 植村
Yoshiji Oya
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿潤状態の焼却灰を乾燥することなくふるい
分け分離することができる焼却灰の処理方法を提供す
る。 【構成】 都市ごみ、産業廃棄物等の被焼却物を焼却炉
1にて焼却後、焼却炉1より排出される湿潤状態の焼却
灰を、弾性材料で構成される可動網9の緊張と弛緩を交
互に行いながらふるい分けするふるい分け分離装置7に
導き、ふるい分け分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼却灰の処理方法に係
り、特に都市ごみ、産業廃棄物等を焼却炉で焼却するこ
とによって発生する湿潤状態の焼却灰を処理する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ、産業廃棄物等を焼却炉で焼却
する場合には、焼却後に湿潤工程を経るため、発生した
焼却灰は湿潤状態にある。従来、この湿潤状態の焼却灰
より、がれき、鉄やアルミニウム等の金属類などの大型
の資源化不適物を分離選別する装置として振動ふるいや
回転ふるいが用いられていた。
【0003】しかしながら、湿潤状態の焼却灰は粘着性
があるため、前記ふるいでは短時間に目詰まりしてしま
い、実用上ふるい分離が困難であった。そのため、焼却
灰をふるい分離する前に乾燥機で乾燥した後、前記ふる
いに導いて分離するか、あるいは特開昭56−1244
81号公報で提示されているように風力選別機で分離す
る必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た分離方法では、分離工程において多量の粉塵が発生
し、作業環境が著しく劣悪であった。また、作業環境を
改善するためには、分離装置を完全に外部と遮断すると
ともに別途集塵装置を設ける必要があった。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、湿潤状態の焼却灰を乾燥することなくふるい分け分
離することができる焼却灰の処理方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため、本発明は、都市ごみ、産業廃棄物等の被焼却物を
焼却炉にて焼却後、該焼却炉より排出される湿潤状態の
焼却灰を、弾性材料で構成される可動網の緊張と弛緩を
交互に行いながらふるい分けするふるい分け分離装置に
導き、ふるい分け分離することを特徴とするものであ
る。
【0007】また前記ふるい分け分離装置にてふるい分
け分離された焼却灰を焼成又は溶融処理し、資源化物を
製造することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、焼却炉
より排出される湿潤状態の焼却灰を、乾燥工程を経るこ
となく直接にふるい分け分離装置の可動網上に導き、こ
の可動網の緊張と弛緩を交互に行いながらふるい分け分
離することができる。そして、ふるい分け分離された焼
却灰を焼成又は溶融処理し、資源化物を製造することが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る焼却灰の処理方法の一実
施例を図1乃至図5を参照して説明する。図1は焼却灰
の処理方法の全体構成を示すフローシートである。ごみ
は焼却炉1で焼却されて焼却灰となって灰押出装置2か
ら排出され、水を含んだ湿潤状態の焼却灰となる。そし
て、湿潤状態の焼却灰は荒取りスクリーン4に供給さ
れ、ここで大型の金属類やがれきが除去された後にふる
い分け分離装置7に供給される。
【0010】湿潤状態でふるい分け分離装置7に供給さ
れた焼却灰は、可動網の緊張と弛緩の繰り返し作用によ
りふるい分け分離される。そして、金属、がれき等のふ
るい上製品は処分され、ふるい下製品は金属回収装置1
2に導かれる。金属回収装置12では、焼却灰中の金属
類が回収され、該金属類は処分又は売却される。
【0011】金属類が除去された焼却灰は乾燥粉砕装置
13に供給され、ここで乾燥及び粉砕が行われて乾燥粉
体となる。そして、この乾燥粉体は成形工程を経て又は
成形工程を経ずに焼成装置14に供給され、ここで焼成
されて資源化物が製造される。また前記乾燥粉体は溶融
装置15に導かれ、ここで溶融されて資源化物が製造さ
れる。
【0012】図2は荒取りスクリーン3、ふるい分け分
離装置7、金属回収装置12及びそれらの周辺機器の詳
細を示す図である。図2に示されるように灰押出装置2
を経て湿潤状態となった焼却灰は容器3から荒取りスク
リーン4に供給される。荒取りスクリーン4の下方には
定量供給装置5が設置されており、この定量供給装置5
により焼却灰は定量ずつコンベア6に供給される。コン
ベア6によって焼却灰はふるい分け分離装置7まで搬送
される。
【0013】ふるい分け分離装置7は、図2及び図3に
示すように本体8内にウレタンゴム等の合成ゴムからな
る可動網9を張設した構造を有しており、可動網9の緊
張と弛緩を交互に行いながら焼却灰のふるい分け分離を
行うようになっている。可動網9の水平面に対する傾斜
角度(θ)は10°〜30°に設定され、ふるい目開き
は2.5mm〜20mmに設定されている。また、可動網9
の緊張と弛緩の振動数は300〜700VPM(1分間
当たりの振動数)に設定されている。
【0014】都市ごみ焼却灰は含水率15〜30%程度
の水分を含み、また焼却灰中には空缶、空ビン、がれき
等の大型の不燃物と、灰、ガラス屑、陶器片、土砂等の
小型の不燃物とが含まれている。この内、空缶等の大型
の不燃物は、焼成、溶融等の処理を行って資源化するこ
とはできず、前記した小型の不燃物のみを分離して資源
化することになる。
【0015】また、大型の不燃物中には資源化可能な
灰、土砂等が付着、または充填された状態にあるため、
資源化可能物の回収率を向上させるためには、付着また
は充填された資源化可能物を効率よく分離する必要があ
る。
【0016】本発明に係る可動網式ふるい分け分離装置
は、湿潤状態にある資源化可能物を効率よく分離するの
に好適であり、以下にその理由を説明する。図4はふる
い分け分離装置の分離メカニズムを説明する説明図であ
り、図4(a)に示すように可動網9がゆるんだ状態で
は、灰の埋まった空缶20、灰の付着したがれき21、
および灰、ガラス屑22等は可動網9上に位置してい
る。そして、可動網9が中間点にある状態では、図4
(b)に示すように空缶20、がれき21等は可動網9
から離れ始める。このとき、可動網9上の灰はふるい目
より落下し始める。
【0017】可動網9が引張り状態になると、図4
(c)に示すように空缶20、がれき21等は上方に飛
び上がる。このとき、空缶20、がれき21等は相互に
衝突したりして衝撃を受け付着物又は内容物は分離され
る。そして、可動網9が再びゆるむと、空缶20、がれ
き21等は可動網9上に着地する。このときにも、空缶
20、がれき21等は衝撃を受け、付着物又は内容物は
分離される。
【0018】上述の動作を繰り返し行うことにより、焼
却灰は、ふるい下の資源化可能物とふるい上の資源化不
適物とにふるい分け分離される。このように、本ふるい
分け分離装置によれば、可動網9の緊張と弛緩を繰り返
しつつ湿潤状態の焼却灰をふるい分け分離するために、
ふるい目の目詰まりを防止することができる。そして、
ふるい分け分離されたふるい下製品は、図2に示される
ようにロールフィーダ10を介してコンベア11に供給
される。ふるい下製品はコンベア11上を搬送されてい
る間に金属回収装置12により金属を除去され、乾燥粉
砕装置13に供給される。以降の動作は図1に示すフロ
ーシートにより行われる。
【0019】次に、ふるい分け分離装置のふるい目の最
適寸法を決定するための実験結果を説明する。ふるい運
転時の条件は以下のようである。 (1)傾斜角度 10°〜30°(通常は15°) 角度が大きすぎると移動速度はでるが分離効率は悪く、
角度が小さすぎると分離効率は良いが、移動速度はでな
いため、10°〜30°が適当である。 (2)振動数 300〜700VPM(通常500
VPM) 振動数が大きすぎると移動速度はでるが分離効率は悪
く、振動数が小さすぎると移動速度も分離効率も悪くな
るため、300〜700VPMが適当である。 (3)ふるい目開き2.5mm〜20mm(好ましくは10
〜15mm) ふるい目開きが大きすぎると大型の資源化不適物がふる
い下に移行し、ふるい目開きが小さすぎるとふるい上の
方に資源化可能物が残留するとともに目詰まりの原因と
なるため、2.5mm〜20mmが適当である。
【0020】水分19.0%、空カン、空ビン、がれき
等の資源化不適物である大型の不燃物の合計15.5
%、灰、ガラス屑、陶器片等の資源化可能物である小型
の不燃物65.5%を含む焼却灰をふるい分け試験を行
った。各ふるい目におけるふるい下の回収率は次式によ
り求めた。 回収率=(資源化可能物回収量)/(ふるい分け分離装
置への投入量)×100 このときのふるい分け分離装置の移動速度は6t/h・
2 (ふるい面積)、傾斜角度は15°、振動数は50
0VPMであった。図5は、そのときの実験結果を示
し、横軸はふるい目寸法、縦軸は回収率を示す。図5か
ら明らかなように、ふるい目開きは2.5mm〜20mmが
適当であり、好ましくは10〜15mmである。またふる
い目の形状は被処理物の進行方向に長辺を有した長穴が
好ましい。また回収率と振動数との間にも密接な関係が
あり、振動数300〜700VPMで高い回収率がえら
れた。
【0021】また、図5から明らかなように、ふるい分
け分離装置における最大資源化可能物の回収率は85%
程度である。従って、まだ15%程度の資源化不適物が
含まれている。この15%の資源化不適物の大部分は小
型の金属類(スプーン、くぎ、針金等)であるため、粉
砕工程の前に金属回収装置にて分離した。その結果、ほ
ぼ回収率を100%まで向上させることができた。
【0022】金属除去工程を経た焼却灰を乾燥粉砕装置
にて50%平均粒径400μmに粉砕した。そして、粉
砕物を1000kg/cm2 の圧力で加圧成型後、1100
℃の温度で1時間焼成した結果、圧縮強度500kg/cm
2 、吸水率10%の定形レンガを得ることができた。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、湿
潤状態の焼却灰を乾燥することなくふるい分け分離する
ことができるため、従来の乾燥後の分離工程に伴う粉塵
の発生や作業環境の劣悪等の欠点を解消することができ
る。また、本発明によれば、ふるい分け分離された焼却
灰を焼成又は溶融処理し、資源化物を製造することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る焼却灰の処理方法のフローシート
である。
【図2】焼却灰の処理装置の概略図である。
【図3】ふるい分け分離装置の概略断面図である。
【図4】ふるい分け分離装置の動作説明図である。
【図5】実験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 焼却炉 2 灰押出装置 4 荒取りスクリーン 7 ふるい分け分離装置 9 可動網 12 金属回収装置 13 乾燥粉砕装置 14 焼成装置 15 溶融装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B09B 3/00 ZAB B09B 3/00 303 L (72)発明者 大矢 佳司 東京都港区港南1丁目6番27号 荏原イン フィルコ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 都市ごみ、産業廃棄物等の被焼却物を焼
    却炉にて焼却後、該焼却炉より排出される湿潤状態の焼
    却灰を、弾性材料で構成される可動網の緊張と弛緩を交
    互に行いながらふるい分けするふるい分け分離装置に導
    き、ふるい分け分離することを特徴とする焼却灰の処理
    方法。
  2. 【請求項2】 前記ふるい分け分離装置にてふるい分け
    分離された焼却灰を焼成又は溶融処理し、資源化物を製
    造することを特徴とする請求項1記載の焼却灰の処理方
    法。
JP35098793A 1993-12-28 1993-12-28 焼却灰の処理方法 Expired - Fee Related JP3350196B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002126647A (ja) * 2000-10-27 2002-05-08 Atex Co Ltd 穀粒選別機の糠取装置
JP2007021432A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Takuma Co Ltd 振動スクリーン
JP2013163182A (ja) * 2006-02-17 2013-08-22 Genesis Water Ltd スラリー脱水のための装置および方法

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JP2007021432A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Takuma Co Ltd 振動スクリーン
JP2013163182A (ja) * 2006-02-17 2013-08-22 Genesis Water Ltd スラリー脱水のための装置および方法

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